JP4106245B2 - 自動車用サスペンションユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のサスペンションユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用自動車等に採用される、例えばダブルウイッシュボーン型のサスペンション装置では、図4に示すように、車体1に車の上下方向に回動自在に軸支した二股のアッパアーム2及び該アーム2と同様に、クロスメンバ3に軸支した同じく二股のロワアーム4の両アーム2、4の先端間にナックルアーム5を車の前後方向に回動可能に軸支し、該アーム5により車輪6を支持している。図4において7はコイルばね、8はショックアブゾーバで、それぞれ車体1に固定した支持具9、10とロワーアーム4の間に懸架されている。
【0003】
上記構成により、このダブルウイッシュボーン型サスペンション装置では、車体1をコイルバネ7及びショックアブゾーバ8により懸架しつつ車輪6の上下移動及び車輪の左右方向の回動、即ち操向操作を可能としている。
【0004】
前記ダブルウイッシュボーン型サスペンション装置における、サスペンションユニットとしてのアッパアーム2、ロワアーム4は、従来車両走行時の衝撃に対応するに必要な剛性と形状成形の自由度の確保のため、鍛造又は鋳造により製造されていたが、これは大きな手間と労力を要するのみでなく、重量を増加し、コストアップをもたらす。
【0005】
この問題を解決するため、アッパアーム2、ロワアーム4を、前記鍛造又は鋳造による製作に変えて上下に分割した鋼板製プレス成形品で構成し、この上下を合わせて溶接したものも見られるが、溶接工程が多いため、生産性が低くコストが嵩むほか溶接の信頼性の確保が難しく、かつ分割溶接位置が高応力部となりやすい欠点がある。
【0006】
そこで例えば特開平10−76827号公報に見られるように、ダブルウイッシュボーン型のサスペンション装置において、ロワアームをパイプ材を用いて構成するとともに、板金材料からなるブラケットを上記ロワアームに対して上方から嵌め込み状に溶接し、該ブラケットを介してショックアブゾーバ取付けシャフトを上記ロワアームに固定したものが案出されている。
【0007】
そしてこのような構成によって、特開平公報開示のサスペンション装置では、これを大きな手間と労力を要する鍛造又は鋳造に頼ることなく、低コストに製造でき、またショックアブゾーバ取付けシャフト及びその支持剛性を高められるとしている。
【0008】
しかしながら、上記特開平公報記載のものでは、ロワアームを構成するのに、両端にジョイントを固着した2本のパイプ材を「ハ」字状に配してこれを前記ブラケット及びステイ(丸棒?)らしきもので結合しているため、ロワアーム単体の剛性は低くならざるを得ない。またステイなどをパイプ材に溶接する手間を要し、ある程度の軽量化はともかく、コストの低減も期待したほどにはならないおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の解決しようとする課題は、前記ステイなどを用いずとも高い剛性が得られ、組立ても簡単な低コストの自動車用サスペンションユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明自動車用サスペンションユニットは、種々の形状の閉断面を有する管材を、平面視でほぼU字状またはコ字状に曲げて腕部材を形成し、その端部に車体軸支用軸受を固着するとともに、腕部材の先端付近を覆い且つさらに前記先端より先に延伸するように比較的厚肉の断面コ字形の鋼板製支持プレートを配設し、これが基部を前記腕部材の先端付近に巻くように溶接したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を、図1及び図2により説明すると、この発明の自動車用サスペンションユニットは、種々の形状の閉断面を有する管材を、平面視でほぼU字状またはコ字状に曲げて腕部材11を形成し、その端部に車体軸支用軸受12を固着するとともに、腕部材11の先端付近11aを覆い且つさらに前記先端より先に延伸するように比較的厚肉の断面コ字形の鋼板製支持プレート13を配設し、これが基部を前記腕部材11の先端付近に巻くように溶接14したものである。
【0012】
図1及び図2に示す実施例について更に詳細に説明する。
図1及び図2は、自動車用サスペンションユニットとしてのアッパアームを示すもので、腕部材11に用いる管材としては引抜き鋼管等の角管、丸管又は異形管、或いは丸管等をプレス加工した異形管など(図示のものは角管)を使用し、これを図1に示すようにやや開いたU字型に成形し、端部に車体軸支用軸受12を固着する。
【0013】
なお、前記異形管は、例えば図3に符号15で示す如きもので、この例では他の部品Pとの干渉を避けるため、U字型に曲げたとき外側下面に該当する部分を斜面15aとしたものである。異形管は、自動車用サスペンションユニットとして使用するとき、その周囲の装置、部品の配置状況に応じてその断面形状は、種々のものが考えられ、またサスペンションユニットへの力の入力状態に応じて断面形状を選択して軽量化を図ることができる。
【0014】
前記支持プレート13は、比較的厚肉の鋼板製で、フランジ13aをもつ断面がコ字形、平面視が山形をなしており、基端付近13bを腕部材11の先端付近11aに合致せしめている。なお、支持プレート13の先端付近上面には、前記ナックルアーム等を取付けるための穴13cがあけられている。
【0015】
本発明自動車用サスペンションユニットとしてのアッパアームを構成する場合は、例えば角管を所定形状、寸法に曲げた後、その端部に車体軸支用軸受12を溶接等で固着して腕部材11を形成し、その腕部材11の先端付近11aに、これを覆うように支持プレート11の基端付近13bを上から嵌め込み、該プレート11の基部を前記腕部材11の先端付近に巻くようにして図1及び図2に14で示す箇所を溶接する。
【0016】
これによって、腕部材11と支持プレート13は強固に結合されて一体化し、剛性の高い自動車用サスペンションユニットとして、ダブルウイッシュボーン型サスペンション装置に十分使用し得るものとなる。
なお、腕部材11の管材として丸管を用いるとき、当然支持プレート13の基端付近13bの内面(下面)形状を丸管に合致した形状とする。また、上記実施例は腕部材11としてアッパアームを例に説明したが、本発明はロワアームに適用することも十分可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明自動車用サスペンションユニットは、種々の形状の閉断面を有する管材を、平面視でほぼU字状またはコ字状に曲げて腕部材を形成し、その端部に車体軸支用軸受を固着するとともに、腕部材の先端付近を覆い且つさらに前記先端より先に延伸するように比較的厚肉の断面コ字形の鋼板製支持プレートを配設し、これが基部を前記腕部材の先端付近に巻くように溶接したことを特徴とするので、腕部材に管材を用いたことにより、鍛造又は鋳造により製作したものに比してはるかに軽量且つ低コストで製作でき、また上下に分割した鋼板製プレス成形品で構成したものに比してもはるかに低コストで製作できることはもちろん、剛性も高く、また前記特開平公報記載のものに比しても、管材をほぼU字状またはコ字状に曲げて腕部材を形成したことにより、前記ステイなどを用いずとも高い剛性が得られ、組立ても簡単な低コストの自動車用サスペンションユニットを提供する効果がある。
【0018】
更に、前記管材として異形管を使用したときは、軽量化はもとより、強度、剛性を保持しつつ周囲の装置、部品との干渉を避け得る形状とすることができ、またサスペンションユニットへの力の入力状態に応じて断面形状を選択して軽量化を図ることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動車用サスペンションユニットの一実施例を示す斜視図
【図2】図1のA−A線に沿う断面図
【図3】本発明自動車用サスペンションユニットに使用する管材の一例を示す断面図
【図4】本発明自動車用サスペンションユニットが適用されるダブルウイッシュボーン型サスペンションユニットの正面略示図。
【符号の説明】
1 車体 2 アッパアーム 3 クロスメンバ 4 ロワアーム
5 ナックルアーム 6 車輪 7 コイルバネ
8 ショックアブゾーバ 9、10 支持具
11 腕部材 12 車体軸支用軸受 13 支持プレート 14 溶接
15 異形管。
Claims (1)
- 種々の形状の閉断面を有する管材を、平面視でほぼU字状またはコ字状に曲げて腕部材を形成し、その端部に車体軸支用軸受を固着するとともに、腕部材の先端付近を覆い且つさらに前記先端より先に延伸するように比較的厚肉の断面コ字形の鋼板製支持プレートを配設し、これが基部を前記腕部材の先端付近に巻くように溶接したことを特徴とする自動車用サスペンションユニット。
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