JP4104906B2 - ガイド筒およびレンズ鏡筒ならびにプロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラやプロジェクタ等の光学装置に使用されるガイド筒およびレンズ鏡筒ならびに当該レンズ鏡筒を備えるプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラやプロジェクタ等の光学装置の光学系部分には、レンズの前後動を案内し支持するガイド筒や、そのガイド筒を構成要素とするレンズ鏡筒が採用されている。このような従来のレンズ鏡筒は、レンズ枠をガイドするガイド筒と、このガイド筒を挿嵌し、ガイド筒に対して光軸を一致させた状態で光軸周りに回動可能に保持されるカム筒とを有している。そして、ガイド筒の内側には、ガイド筒とカム筒に係合しカム筒の回動に対応して光軸に沿って所定の移動を行うレンズ枠が保持されている。
【0003】
ガイド筒には、光軸と平行な方向にガイド溝が形成され、またカム筒にはガイド溝に所定の角度で交差するカム溝が形成されている。ガイド溝とカム溝の交差部の光軸方向の位置は、カム筒の回動により変位する。また交差部のカム筒の回動量に対する変位量は、ガイド溝とカム溝の交差角度の大小に依存し、この角度が大きい場合は交差部の変位量が大きくなり、逆に角度が小さい場合は変位量は小さくなる。
【0004】
レンズ枠は、環状体を成し、その中央にレンズを有している。このレンズ枠の外周縁部は、ガイド筒の内周面に内接するように形成されている。またレンズ枠の外周縁部には、直径方向に突出するカムピンが取り付けられている。レンズ枠のカムピンは、ガイド溝とカム溝に挿入され、それらと係合する構造となっている。すなわち、カムピンは、交差部でガイド溝とカム溝に係合していて、カム筒がガイド筒の周りで回動されると、交差部の光軸方向への変位に追従してレンズ枠もガイド筒内を光軸方向に移動することになる。つまり、レンズ鏡筒中のレンズ枠の所望の移動に対応させてカム溝を形成することで、カム筒を回転させればレンズを保持したレンズ枠を所望の距離分だけ光軸方向に移動させることができる。
【0005】
図8に、従来のレンズ鏡筒の具体的な構造の例を示す。図8は、カメラに用いられている公知のレンズ鏡筒の構造を表している分解斜視図である。このレンズ鏡筒100は、2つのレンズ枠20,30と、ガイド筒40と、フォーカシング鏡筒保持筒42と、カム筒50とフォーカシング鏡筒60とで構成されている。
【0006】
レンズ枠20,30は、それぞれ略環体を呈していて環体の内周側にそれぞれレンズが保持され、これらのレンズが光軸Oに沿って前後に移動することで所望の結像を得ることに寄与する。
【0007】
レンズ枠20の外周縁部には、係合手段としてのカムピン21が光軸O周りに120度の等間隔で計3箇所に取り付けられている。カムピン31もカムピン21と同様に、レンズ枠30の外周縁部に120度の等間隔でそれぞれ計3箇所に取り付けられている。
【0008】
ガイド筒40には、前端縁部から後方に向けて光軸Oの方向に沿って切り込まれる直線状のスリットとなる孔溝状のガイド溝43が光軸Oに対してその周囲に120度の等間隔で3本形成されている。このガイド溝43は、レンズ枠20,30をガイド筒40内に挿嵌したときに、レンズ枠20,30に取付けられているカムピン21,31のそれぞれに左右両側から係合して、レンズ枠20,30を光軸Oの周りに回転することを阻止しながら、このガイド溝43により光軸Oに沿って前後方向に移動可能にガイドするようになっている。
【0009】
なお、ガイド筒40の内径とレンズ枠20,30の外径は、レンズ枠20,30がガイド筒本体41内を光軸Oと直交する方向にガタつくこと無くスムーズに前後方向に移動できるように、ガイド筒40の内径をレンズ枠20,30の外径より大きく設定している。しかし、この差が大きいとコンパクトなレンズ鏡筒100は得られない。
【0010】
また、ガイド溝43の溝幅とカムピン21,31の外径との関係も、同様にレンズ枠20,30ががたつくこと無くガイド筒40内を前後に移動できるようにガイド溝43の溝幅をカムピン21,31の外径より大きく設定している。しかしこの差が大きいと、レンズ枠20,30のスムーズな移動が得られない。
【0011】
以上のように、ガイド筒40には、各レンズ枠20,30がカムピン21,31をガイド溝43によってガイドされながら前後に移動できるようにガイド筒40内に挿嵌されている。
【0012】
カム筒50には、ガイド溝43を通り抜けたカムピン21,31が挿通されるカム溝51,52が設けられている。このカム筒50を回転させることで、カムピン21,31がガイド溝43に沿って、すなわち光軸Oに沿って前後動することで、レンズが光軸Oに沿って前後に移動することとなる。
【0013】
図8のガイド筒本体41およびカム筒50の外側表面は平滑である。平滑の外側表面とするのは、成型用金型の製造が容易だからである。このようにレンズ鏡筒100の筒部材の外側表面は平滑とされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
レンズ鏡筒100のようなレンズ鏡筒は、よりコンパクト化、軽量化およびスムーズな回動が求められている。しかし、レンズ鏡筒100をコンパクトにするには、レンズ枠20,30とガイド筒40の間隙やガイド筒40とカム筒50の間隙を狭くしなくてはならない。このためには、各筒部材40,50がより真円に近くなくてはならない。また、レンズ鏡筒100中のカム筒50をスムーズに回動させるためには、レンズ枠20,30に取り付けたカムピン21,31の外径と、ガイド筒40のガイド溝43、カム筒50のカム溝51,52の内径との差を狭くし、ガタを抑える必要がある。さらには、ガイド溝43およびカム溝51,52の溝幅が均一である必要がある。
【0015】
一般的に、レンズ枠20,30およびガイド筒40ならびにカム筒50は、軽量化や生産性を考慮して、熱可塑性樹脂を用いて成型している。なお、液晶プロジェクタのように高熱を発する装置では、カム筒部分等を樹脂ではなく、金属部材で構成する場合もある。樹脂成型の場合、部分的に成型時のやせができ、樹脂、成型条件のわずかな差で真円度の高い筒部材を成型することはかなり困難となっている。特に、ガイド筒40のようにスリットを有する筒部材は、真円度の高い筒部材を成型することが困難であり、さらには均一な幅を有する溝を成型することも困難である。また、図8に示すようなカム筒50のようなカム筒は、カム溝51,52が一般的に光軸周りに斜め方向に切られており、均一な幅を有するカム溝51,52を成型することがより困難となっている。
【0016】
また、特に、液晶プロジェクタのようなプロジェクタは、使用中に熱を帯びるため、膨張収縮があり、熱変形の恐れから、レンズ鏡筒の各筒間の間隙およびカムピンとガイド溝やカム溝との間隙を狭めることはより困難となっている。
【0017】
この問題を解決するために、従来は、レンズ枠20,30とガイド筒40の間隙やガイド筒40とカム筒50との間隙、さらにカムピン21,31とガイド溝43やカム溝51,52との間隙にゆとりを持たせている。これらの間隙を狭く設計した場合は、不良品率が上がり、多くの不良品が発生してしまうためである。また、対策の一つとして、各部材の厚さを厚くし、変形防止を図ることも行われている。
【0018】
しかし、各間隙にゆとりを持たせることは、レンズ鏡筒の大型化やガタの増加につながり好ましくない。また、不良品の増加は、コストの上昇や生産効率の悪化につながる。また、各部材の肉厚を大きくすることは、重量の増加となり、コンパクト化や軽量化に反するものとなってしまう。
【0019】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、軽くて丈夫で変形しづらく、しかも真円度や溝幅の均一性を向上させ得るガイド筒を提供することを目的とする。また、他の発明は、軽くて丈夫で変形しづらく、しかも真円度や溝幅の均一性を向上させることができる筒部材を有するレンズ鏡筒を提供することを目的としている。さらに、他の発明は、軽くて丈夫で熱に対しても変形しづらいレンズ鏡筒を有するプロジェクタを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のガイド筒は、レンズを保持する枠体の周囲に係合手段を有するレンズ枠が挿嵌可能とされ、挿嵌されるレンズ枠の係合手段に作用し、レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒において、その外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、網目状表面部には、突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることとしている。
【0021】
これにより、ガイド筒を軽くて丈夫で変形しづらいものとすることができると共に真円度やガイド溝の溝幅の均一性を向上させることができる。
【0022】
具体的には、レンズ枠とガイド筒、ガイド筒とこのガイド筒が挿嵌されるカム筒との間隙、およびレンズ枠に設けられるカムピンとガイド溝との間隙を狭くすることができ、これによりガタが少なく、よりコンパクトなレンズ鏡筒を設計することができる。また、ガイド溝の幅がより均一になり、レンズ枠のよりスムーズな移動が得られる。さらには、ガイド筒の成型時の不良品率が減少し、コストダウンに寄与することができる。さらには、成型品の強度が増すことで、同等の強度を有するガイド筒であれば、従来の外側表面が平滑なガイド筒に比して、樹脂量を20〜40%減少させることができる。なお、後述する実施の形態では、従来品以上の強度を保持しつつ樹脂量を10〜20%減少させている。
【0023】
また、網目状表面部は、その突出部分で囲まれた各構成部分が三角形、四角形、五角形または六角形のいずれか1つとするのが好ましい。
【0024】
網目状表面部を構成する各構成部分を三角形、四角形、五角形または六角形のいずれか1つとすると、各構成部分を連続形成しやすくなると共に、外側表面が成型時の収縮に強いものとなる。
【0025】
本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲に備えられる係合手段を有するレンズ枠と、レンズ枠が挿嵌されこの挿嵌されたレンズ枠の係合手段に作用し、レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒と、ガイド筒が挿嵌され係合手段に作用しレンズ枠を光軸方向の所定の位置に移動させるカム手段を有する樹脂製のカム筒とを有するレンズ鏡筒において、ガイド筒およびカム筒の少なくとも一方の筒部材の外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、網目状表面部には、突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることとしている。
【0026】
この構成によると、レンズ鏡筒を構成する各筒部材の少なくとも一方の外側表面に網目状表面部を設けることにより、筒部材を軽くて丈夫で変形しづらいものとすることができる。また、筒部材の成型精度が上がり、筒部材の真円度が向上し、また筒部材に切り込まれた孔や凹部の溝幅がより均一になる。
【0027】
これにより、レンズ枠とガイド筒との間隙、ガイド筒とカム筒との間隙、およびカムピンとガイド溝やカム溝との間隙を狭くすることができる。この結果、コンパクトなレンズ鏡筒を設計することができる。また、ガイド溝、カム溝のいずれか一方または両者の幅がより均一となり、レンズ枠のよりスムーズな移動が得られる。さらには、筒部材の成型時の不良品率が減少し、コストダウンに寄与することができる。
【0028】
さらには、軽さの面で言えば、同等の強度を有する筒部材であれば、従来の外側表面が平滑な筒部材に比して、樹脂量を20〜40%減少させることができる。なお、後述する実施の形態では、従来品以上の強度を保持しつつ樹脂量を10〜20%減少させている。
【0029】
また、他の発明のレンズ鏡筒は、上述の発明のレンズ鏡筒に加え、網目状表面部は、その突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形としている。
【0030】
この構成では、周方向についての強度が向上すると共に周方向についての変形が少ないものとなる。これにより真円度が向上し、孔や凹部の幅が均一となり、コンパクトかつガタの少ないレンズ鏡筒を製造することができ、筒部材の成型時の不良品率が減少する。また、この構造では、軸方向に関しても強度の向上、変形防止が達成される。
【0031】
また、網目状表面部を構成する突出部分の根元を上端に比べ太くするのが好ましい。この構成では、突出部分の上端部が大きな角度を持つこととなり、欠けに強くなると共に根元部が広くなるので、強度アップや変形防止の面で有利となる。
【0032】
また、網目状表面部が設けられた筒部材のガイド溝またはカム手段に設けられる孔または凹部の周辺に、突出部分とは形状が異なる突起状のリブを設けるのが好ましい。この構成とすると、ガイド溝のようなスリットとなる孔や筒部材に設けられる凹部については、その孔や凹部の形状に合った強化構造を採用することができ、全体としてもより強度が向上し、変形の少ないレンズ鏡筒を得ることができる。
【0033】
また、他の発明は、上述の各発明のレンズ鏡筒に加え、レンズ鏡筒がプロジェクタ用のレンズ鏡筒としている。プロジェクタ用のレンズ鏡筒は、プロジェクタからの発熱への対応、すなわち耐熱性が強く要求される。この発明のレンズ鏡筒では、筒部材の強度が向上し、変形に対しても強いため、プロジェクタ用に使用すると、よりその効果が強いものとなる。
【0034】
また、本発明のプロジェクタは、レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲に備えられる係合手段を有するレンズ枠と、レンズ枠が挿嵌され、この挿嵌されたレンズ枠の係合手段に作用し、レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒と、ガイド筒が挿嵌され係合手段に作用しレンズ枠を光軸方向の所定の位置に移動させるカム手段を有する樹脂製のカム筒とを有するレンズ鏡筒を備えるプロジェクタにおいて、ガイド筒およびカム筒の少なくとも一方の筒部材の外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、網目状表面部nは、その突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることとしている。
【0035】
この構成によると、レンズ鏡筒を構成する各筒部材の少なくとも一方の外側表面に網目状表面部を設けることにより、筒部材を軽くて丈夫で変形しづらいものとすることができる。また、筒部材の成型精度が上がり、筒部材の真円度が向上し、また筒部材に切り込まれた孔や凹部の溝幅がより均一になる。これにより、レンズ枠とガイド筒との間隙、ガイド筒とカム筒との間隙、およびカムピンとガイド溝やカム溝との間隙を狭くすることができる。この結果、コンパクトなレンズ鏡筒を設計することができる。また、ガイド溝、カム溝のいずれか一方または両者の幅がより均一となり、レンズ枠のよりスムーズな移動が得られる。さらには、筒部材の成型時の不良品率が減少し、コストダウンに寄与することができる。
【0036】
さらには、軽さの面で言えば、同等の強度を有する筒部材であれば、従来の外側表面が平滑な筒部材に比して、樹脂量を20〜40%減少させることができる。なお、後述する実施の形態では、従来品以上の強度を保持しつつ樹脂量を10〜20%減少させている。
【0037】
以上のような効果を有するレンズ鏡筒を備えているので、本発明のプロジェクタは、小型で精度が良く、しかも長期間安定した品質を維持できるものとなる。
【0038】
また、他の発明のプロジェクタは、上述の発明のプロジェクタに加え、網目状表面部が設けられた筒部材のガイド溝またはカム手段に設けられる孔または凹部の周囲または外側表面のいずれかの部分に、突出部分とは形成方向または形状が異なるリブを設けている。これにより、筒部材の成型安定性および強度がさらに一層向上する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の各実施の形態について説明する。なお、各実施の形態で示すガイド筒10やレンズ鏡筒は、プロジェクタ用となっているが、フィルム用のカメラやデジタルカメラ、ビデオカメラなどの各種カメラ、顕微鏡、望遠鏡等種々の光学装置に適用することができる。
【0040】
また、筒部材の例としてガイド筒10を例に説明するが、後述する網目状表面部の設置は、カム筒などの他の筒部材にも適用することができる。また、この実施の形態では、カム筒やレンズ枠等のレンズ鏡筒を構成する部材であってガイド筒10以外の部材については、説明を省略または簡略化する。これは、これらの構成は、図8に示す従来のレンズ鏡筒100中のレンズ枠20,30やカム筒50と略同様な構成となっているためである。
【0041】
最初に、図1から図3に基づいて、第1の実施の形態のガイド筒10について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガイド筒10の斜視図である。図2は、ガイド筒10の筒部分の外側から見た展開図である。図1および図2に示すように、熱可塑性樹脂からなるガイド筒10は、円筒部1と四角状のフランジ部2とを有している。円筒部1には、このガイド筒10の前端縁部から後方に向けて光軸Oの方向に沿って切り込まれる直線状のスリットとなる孔状の2つのガイド溝3,4が、光軸Oに対してその周囲に120度の等間隔で各3本形成されている。ガイド溝3は、ガイド溝4の約2倍の長さとされ、両者はわずかな間隔をあけて一直線状に配置されている。
【0042】
円筒部1の外側表面には、突出部分5が菱形形状や三角形状を連続的に形成することで全体として網目状となる網目状表面部6が各ガイド溝3,4の周方向の間に設けられている。各菱形は、周方向に連続的に形成されている。また、各菱形の形状は、周方向の対角線が軸方向の対角線に比べ長くされている。このため、軸方向に比べ周方向の圧縮、膨張に対して強いものとなり、真円度の向上、ガイド溝3,4の幅の均一性にとって好ましいものとなっている。
【0043】
各網目状表面部6の周囲およびその中央を区切るように、「田」の字形の突起状のリブ7が形成されている。図1および図2に示すように、この突起状のリブ7で囲まれた部分が網目状の模様を形成している。
【0044】
この明細書では、この突起状のリブ7および「田」の字形の内部に配置され網目状の模様を形成している突出部分5の両者を合わせて網目状表面部6とする。
【0045】
また、ガイド溝3,4は、リブ状突出部9でその周囲が囲まれている。このリブ状突出部9は、リブ7より低いが、突出部分5で囲まれている凹んだ凹み部分8の底面より高くされている。このガイド溝3,4には、従来のレンズ枠20,30に設けられているカムピン21,31と同様なカムピンが貫通した状態で係合する。
【0046】
円筒部1の図1で左方には、雄ねじとなるねじ部11が周方向に3箇所設けられている。このねじ部11には、レンズを左端部に有し、その右端側の内部に雌ねじが切られた筒状のねじ係合型レンズ保持体(図示省略)が係合する。3つのねじ部11のうち、図2で右方に示されるねじ部11には、右上がりの3条のねじ11a,11b,11cが設けられ、中央のねじ部11には、同様に右上がりの3条のねじ11d,11e,11fが設けられ、左方のねじ部11には同様に右上がりの2条のねじ11g,11hが設けられている。
【0047】
ここで、ねじ11cは、間隔を介してねじ11hにつながり、ねじ11hが間隔を介してねじ11eにつながる。そして、ねじ11eが間隔を介してねじ11aにつながる。また、ねじ11fは、間隔を介してねじ11bにつながり、ねじ11bは間隔を介してねじ11gにつながり、ねじ11gは間隔を介してねじ11dにつながる。なお、ねじ11dとねじ11cは、他のねじに比べその長さが半分程度とされている。
【0048】
円筒部1のねじ部11と網目状表面部6との間には、形状がそれぞれ異なる回転阻止部12が計3個設けられている。
【0049】
フランジ部2には、図1で右方からレンズを有する筒状の嵌め込み型レンズ保持体(図示省略)が嵌め込まれ、ねじでフランジ部2に固定される。このフランジ部2は、図示しないプロジェクタのシャーシ等の固定部に取り付けられる部分である。
【0050】
このガイド筒10は、図3に示すように、その光軸Oからの距離で比較すると凹部分8が最も短く(逆に言えば最も深い凹部)、フランジ部2側の平面部13が凹み部分8より若干長く(高く)、突出部分5の上端部は平面部13よりさらに長く(高く)なっている。また、ガイド溝3,4の周辺のリブ状突出部9が突出部分5よりさらに長く(高く)なっており、軸方向に伸びるリブ7aがさらに長く(高く)なっており、周方向に延びるリブ7bがリブ7aに比べさらに長く(高く)なっている。なお、突出部分5の上端平面部の高さが、従来の平滑平面の際の高さと同一となる。
【0051】
フランジ部2側のリブ7bよりさらにフランジ部2側に配置され、周方向に1回転している周方向リブ14は、各リブ7bよりさらに高くされている。その周方向リブ14から軸方向かつフランジ部2側に伸びる軸方向リブ15は、フランジ部2側に行くに従い、その高さが高くなる傾斜状のリブとなっている。
【0052】
以上のように構成されるガイド筒10は、その中央に配置される中央金型と、その中央金型を囲むように配置される3つの外側金型とを利用して成型される。3つの外側金型のそれぞれの成型部分は、図2のK1,K2,K3で示される範囲となる。すなわち、各範囲K1,K2,K3は、それぞれ周方向に120度に渡る範囲をカバーしている。そして、たとえば、K2で示される外側金型は、図3の矢示Wの方向に抜かれる。他の外側金型は、この矢示Wに対して左右それぞれ120度周方向に回転した方向に抜かれる。
【0053】
このように、中央金型と3つの外側金型で形成される隙間に熱可塑性樹脂を注入した後、3つの外側金型を120度間隔をもって外側方向に抜く(外す)ことでガイド筒10を形成することができる。このとき、突出部分5の形状は、図3に示すように、ガイド溝3,4に近い中心側5aが約90度の角度となるようにされている。一方、ガイド溝3,4から遠い外方側5bはその根元が幅広でその上端が幅狭となるような傾斜面とされている。この外方側5bは、矢示W方向と同方向(平行な方向)に向くように形成される。このように構成することで、外側金型をスムーズに外す(抜く)ことができる。
【0054】
このように、突出部分5の根元を上端に比べ太くすると、突出部分5の上方部分に欠けが生じにくくなると共に、強度アップやガイド筒10の変形防止の面で有利となる。また、図3に示す形状とすると、上述したように、外側金型の抜けが良くなり、生産性が向上する。また、このガイド筒10は、従来のガイド筒に比べ強度が向上すると共に、重量的には約10〜20%減少している。これは、凹み部分8が多数形成されているためである。なお、強度を従来と同様にすると、約20〜40%の重量減を達成できる。
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るガイド筒10Aを図4および図5に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態のガイド筒10と同一の構成部材、構成部については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
【0056】
図4は、第2の実施の形態に係るガイド筒10Aの外側表面の展開図である。図5は、ガイド筒10Aの光軸Oに直角方向に切った断面図であり、図4のB−Bの一点鎖線で示す部分の部分断面図である。この図5は、ガイド溝3Aを中心にリブ7aとリブ7aの間を表し、1つの外側金型で形成される範囲を示している。
【0057】
この実施の形態では、3本のガイド溝3A,3B,3Cがその軸方向で2つに分かれておらず、それぞれ1本の連通した溝となっている。また、ガイド溝3A,3B,3Cの間の中間位置に、ガイド溝3A、3B,3Cに対して平行となるようにリブ7a,7a,7aを設けている。さらに、各リブ7aに対して垂直となるようにリブ7bを設けている。そして全体として「王」状のリブ形状を形成している。
【0058】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るガイド筒10Bを図6に示す。このガイド筒10Bは、ガイド溝3,4が同じ形状(大きさ)とされている。また、このガイド筒10Bは、リブ7a,7bがガイド筒10における突出部分5の役割を兼ねるものとなっている。また、このガイド筒10Bは、重量的には約30%の軽減が達成されている。
【0059】
このガイド筒10Bは、ガイド溝3,4の大きさが同じであるため、カム筒に形成されるカム溝が同じとされるものに適用されると好ましい。カム溝をたとえば斜め方向に切られた直線状の同一のカム溝とすると、必要とされるガイド溝は、このガイド溝3,4のように同じ大きさとなる。カム溝が単純形状のときは、カム筒を金属製にしてもその製作は容易となる。よって、このガイド筒10Bは、金属製のカム筒と組み合わせて使用するのが好ましい。
【0060】
最後に、本発明の第4の実施の形態に係るガイド筒10Cを図7に示す。このガイド筒10Cは、その外側表面に形成される網目状表面部6を六角形の突出部分5をつなぎ合わせた形状とした例である。
【0061】
上述の各実施の形態は、本発明の好適な実施の例を示すものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更実施可能である。たとえば、上述の実施の形態では、ガイド筒10,10A,10B,10Cに網目状表面部6を設けているが、ガイド筒の回りに配置されるカム筒に網目状表面部6を設けるようにしても良い。
【0062】
レンズ鏡筒としては、ガイド筒とカム筒の少なくともいずれか一方に網目状表面部6を設けることで、従来に比べ軽くて丈夫で変形しづらい筒部材を有することとなり、真円度が向上し、溝幅が均一となり、性能がアップしたレンズ鏡筒とすることができる。また、レンズ鏡筒の歩留まり率も向上する。
【0063】
また、ガイド筒やカム筒の少なくとも一方に網目状表面部6を有するレンズ鏡筒をプロジェクタのレンズ鏡筒としてプロジェクタに配置することができる。この構成のプロジェクタは、小型で精度が良く、しかも長期間安定した品質を維持できるものとなる。
【0064】
また、上述の第1の実施の形態では、網目状の模様として菱形と三角形を組み合わせたものとしているが、菱形のみとしたり、三角形のみとしたりしても良い。また、五角形状としたり、七角以上の多角形としても良い。また、網目状表面部6を設ける筒部材の材質としては、熱可塑性樹脂が好ましいが、他の樹脂としても良い。
以上
【0065】
【発明の効果】
本発明では、軽くて丈夫で変形しづらく、しかも真円度や溝幅の均一性が向上したガイド筒を得ることができる。また、他の発明では、軽くて丈夫で変形しづらく、しかも真円度や溝幅の均一性が向上した筒部材を有するレンズ鏡筒を得ることができる。
【0066】
さらに、本発明のプロジェクタは、軽くて丈夫で熱に対しても変形しづらいレンズ鏡筒を有することで、小型で精度が良く、しかも長期間安定した品質を維持できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガイド筒を示す斜視図である。
【図2】図1のガイド筒の外側表面から見た展開図である。
【図3】図1のガイド筒の光軸に直角方向の断面図であり、図2のA−A線で切断した部分断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るガイド筒の外側表面から見た展開図である。
【図5】図4のB−B線で切断した部分断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るガイド筒の外側表面から見た展開図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るガイド筒の外側表面から見た展開図である。
【図8】従来のレンズ鏡筒(ガイド筒を含む)の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 円筒部
2 フランジ部
3 ガイド溝
4 ガイド溝
5 突出部分
6 網目状表面部
7 突起状のリブ
8 凹み部分
9 リブ状突出部
10 ガイド筒
O 光軸
K1,K2,K3 3つの外側金型で成型される各範囲
Claims (7)
- レンズを保持する枠体の周囲に係合手段を有するレンズ枠が挿嵌可能とされ、挿嵌される上記レンズ枠の上記係合手段に作用し、上記レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒において、
その外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、
上記網目状表面部には、上記突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることを特徴とするガイド筒。 - レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲に備えられる係合手段を有するレンズ枠と、
上記レンズ枠が挿嵌され、この挿嵌されたレンズ枠の上記係合手段に作用し、上記レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒と、
上記ガイド筒が挿嵌され上記係合手段に作用し上記レンズ枠を光軸方向の所定の位置に移動させるカム手段を有する樹脂製のカム筒と、
を有するレンズ鏡筒において、
上記ガイド筒および上記カム筒の少なくとも一方の筒部材の外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、
上記網目状表面部には、上記突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記網目状表面部を構成する突出部分の根元を上端に比べ太くしたことを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
- 前記網目状表面部が設けられた前記筒部材の前記ガイド溝または前記カム手段に設けられる孔または凹部の周辺に、前記突出部分とは形状が異なる突起状のリブを設けたことを特徴とする請求項2または3記載のレンズ鏡筒。
- 前記レンズ鏡筒がプロジェクタ用のレンズ鏡筒であることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載のレンズ鏡筒。
- レンズを保持する枠体とこの枠体の周囲に備えられる係合手段を有するレンズ枠と、
上記レンズ枠が挿嵌され、この挿嵌されたレンズ枠の上記係合手段に作用し、上記レンズ枠を光軸方向に直進移動するようにガイドするスリット状のガイド溝を有する樹脂製のガイド筒と、
上記ガイド筒が挿嵌され上記係合手段に作用し上記レンズ枠を光軸方向の所定の位置に移動させるカム手段を有する樹脂製のカム筒と、
を有するレンズ鏡筒を備えるプロジェクタにおいて、
上記ガイド筒およびカム筒の少なくとも一方の筒部材の外側表面に、突出部分が網目状となる網目状表面部が設けられ、
上記網目状表面部には、上記突出部分で囲まれた各構成部分を周方向対角線が軸方向対角線に比べ長くされた菱形の網目が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記網目状表面部が設けられた前記筒部材の前記ガイド溝または前記カム手段に設けられる孔もしくは凹部の周囲または前記外側表面のいずれかの部分に、前記突出部分とは形成方向または形状が異なるリブを設けたことを特徴とする請求項6記載のプロジェクタ。
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