JPH116946A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH116946A
JPH116946A JP9175122A JP17512297A JPH116946A JP H116946 A JPH116946 A JP H116946A JP 9175122 A JP9175122 A JP 9175122A JP 17512297 A JP17512297 A JP 17512297A JP H116946 A JPH116946 A JP H116946A
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groove
lens barrel
holding
holding cylinder
lens
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JP9175122A
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Hiroshi Tanioka
洋 谷岡
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形加工や機械加工による加工が容易に低コ
ストで行うことが可能であり、かつ、良好な製品精度を
得ることのできる構造のレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 このレンズ鏡筒は、突起部62,64と
係合突起部11a,11b,11c,11dとを外周面
に有し、光学系を保持する第1の保持筒部材11と、突
起部が貫通する第1の溝部12d,12eと、係合突起
部と係合し光軸方向に延びる第2の溝部121,12
2,123,124とを有し、係合突起部が第2の溝部
に沿って光軸方向に移動するように第1の保持筒部材を
保持する第2の保持筒部材120と、第2の保持筒部材
をその内周部に保持する筒部材とを具備するレンズ鏡筒
において、第2の溝部が第2の保持筒部材の肉厚方向に
貫通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ鏡筒に関し、
特に保持筒を別の保持筒に係合突起と溝との係合によっ
て移動可能に保持するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】図4〜図9に従来のズームレンズ鏡筒を
示す。図4及び図5は、ズームレンズ鏡筒の焦点距離が
広角端状態である場合の各断面位置が異なる断面図、図
6及び図7は焦点距離が望遠端状態である場合の各断面
位置が異なる断面図である。図8は各構成部材の角度位
置を示す光軸と垂直面で切った断面図、図9はレンズ保
持筒11,12の斜視図である。
【0003】図4〜図7に示すように、従来のズームレ
ンズ鏡筒は、複数のレンズ群L1,L2,L3と、各レ
ンズ群をそれぞれ保持するレンズ保持筒10,11,1
2と、カメラ本体(図示省略)に装着するためのマウン
ト部21を有する固定筒20と、ズーム操作を行うため
のズーム操作環30と、フォーカシング操作を行うため
のフォーカス操作環40と、光軸Cの回りにスパイラル
状のカム溝51,52,53,54を備えたカム筒50
と、該カム溝51,52,53,54に嵌り込むカムピ
ン61,62,63,64等を備えている。
【0004】固定筒20は、円筒状の内筒部22と、こ
の内筒部22の外周側に形成されている円筒状の外筒部
23と、前述したマウント部21とを有している。固定
筒20の外筒部23の外周側には、ズーム操作環30が
光軸C回りに回転可能に設けられ、固定筒20の外筒部
23の内周側には、フォーカス操作環40が光軸C回り
に回転可能に設けられている。ズーム操作環30の内周
側には、光軸Cに近づく方向に突出した連結部31が形
成されている。また、フォーカス操作環40の内周側に
は、光軸Cと平行な方向に延びるフォーカシング用直進
溝41が形成されている。
【0005】固定筒20の内筒部22の外周側には、カ
ム筒50が光軸Cの回りに回転可能に配されている。こ
のカム環50には、光軸C回りにスパイラル状で内周側
から外周側へ貫通した、カム溝51,52,53,54
が形成されている。更に、このカム筒50には、そのカ
メラ本体側(マウント21側)にズーム操作環30の連
結突起部31が、固定筒20の外筒部23における逃げ
周溝24を遊貫して、嵌り込む切り欠き53が形成され
ている。固定筒20の内筒部22には、光軸Cと平行な
方向に延び、内周側から外周側へ貫通したズーミング用
直進溝25a,25b,26a,26bが形成されてい
る。
【0006】図4及び図9に示すように、レンズ保持筒
12は、第3レンズ群L3を支持するレンズ支持部12
aと光軸Cと平行な方向において、カム筒50のカメラ
本体側の端部近傍と固定筒20の内筒部22の被写体側
の端部との間で延び、固定筒20の内筒部22の内周面
に摺接する直胴円筒部12bと、直胴円筒部12bの被
写体側端部に形成されている雄へリコイド12cとを有
している。このレンズ保持筒12の直胴円筒部12bに
は、内周側から外周側へ貫通した逃げ溝12d,12e
が形成されている。 レンズ群L2を支持するレンズ保
持筒11は、レンズ保持筒12の直胴円筒部12bの内
周側に配されている。図8及び図9に示すように、レン
ズ保持筒11の外周面上にはキー突起11a,11b,
11c,11dが設けられており、直胴円筒部12bの
内周部に設けられた有底直進インナー溝12f,12
g,12h,12iに摺動可能に係合し、この状態でレ
ンズ保持筒11は直胴円筒部12b内を光軸方向に移動
可能に支持される。レンズ保持筒10は、レンズ保持筒
12の雄ヘリコイド部12cの外周側で且つフォーカス
操作環40の内周側に配されている外筒部10a及び第
1レンズ群L1を支持するレンズ支持部10bが形成さ
れている。また、この外筒部10aの内周側には、レン
ズ保持筒12の雄ヘリコイド部12cが螺合する雌ヘリ
コイド部10cが形成され、この外筒部10aの外周側
には、フォーカス操作環40のフォーカシング用直進溝
41a,41bに嵌り込む連結突起部10d,10eが
形成されている。
【0007】カムピン61,63は、レンズ保持筒12
の直胴円筒部12bの外周側に突設され、固定筒20の
内筒部22のズーミング用直進溝25a,25bを通
り、カム筒50のカム溝51,53に嵌り込んでいる。
カムピン62,64は、レンズ保持筒11の外周側に突
設され、レンズ保持筒12の直胴円筒部12bの逃げ溝
12d,12eを通り、更に、固定筒20の内筒部22
のズーミング用直進溝26a,26bを通って、カム筒
50のカム溝52,54に嵌り込んでいる。
【0008】また、フィルム面に到達してフレア等の悪
影響を及ぼす内面反射光を防止・抑制するための反射防
止粗面をレンズ鏡筒の内面に形成している(実開平4‐
13910号公報参照)。例えば、図9に示すレンズ保
持筒12の溝12f,12g,12h,12iの底部分
に反射防止粗面を形成し、図5及び図7のように焦点距
離が広角端状態でも望遠端状態でも、外部光pが反射防
止粗面により乱反射してフィルム面方向に進まないよう
にしている。
【0009】以上の撮影レンズ鏡筒は以下のように動作
する。ズーム操作環30を光軸Cの回りに回転させる
と、これに伴ってカム筒50も光軸Cの回りに回転す
る。このカム筒50の回転で、各カム溝51,52,5
3,54に嵌り込んでいる各カムピン61,62,6
3,64は、光軸Cと平行な方向に移動する。この結
果、カムピン61,63が突設されているレンズ保持筒
12、及びこのレンズ保持筒12の雄へリコイド部12
cに螺合しているレンズ保持筒10が光軸C方向に移動
して、これらのレンズ保持筒10,12に支持されてい
る第3レンズ群L3及ぴ第1レンズ群L1が光軸C方向
に移動する。また、カムピン62,64が突設されてい
るレンズ保持筒11が光軸C方向に移動して、第2レン
ズ群L2も光軸C方向に移動する。このようにして撮影
レンズ鏡筒を、例えば図4の焦点距離が広角端状態から
図6の望遠端状態にズーミングすることができる。
【0010】また、フォーカス操作環40を光軸Cの回
りに回転させると、この回転に伴って、レンズ保持筒1
0も光軸Cの回りに回転する。このレンズ保持筒10
は、外筒部10aの内周側の雌ヘリコイド部10cがレ
ンズ保持筒12の雄へリコイド部12cと螺合している
ため、光軸Cの回りに回転しつつ光軸C方向に移動す
る。このため、このレンズ保持筒10に支持されている
第1レンズ群L1も光軸C方向に移動して、フォーカス
調整がなされる。
【0011】1つのレンズ保持筒に対し、カムピンを3
本設けることができれば、上記の如くレンズ保持筒の支
持のためにキー突起と直進キー溝とを係合させる構造は
必要ないのであるが、例えば、カム環上にそのカムピン
に対応するだけのカム溝を設けるスペースの余裕がない
場合等には、単純にレンズ保持筒を径嵌合で支持するの
ではなく、筒部材の真円度の影響を受けにくいこの構造
を採るケースが多い。筒部材がプラスチックからなると
き、キー突起11a,11b,11c,11dと有底直
進インナー溝12f,12g,12h,12iとの係合
のがたつきを両者の係合範囲で抑制するため(成形後の
抜き勾配の関係)、また、フレア等の悪影響を及ぼす内
面反射光を防止・抑制するための反射防止粗面を内面に
形成するため、レンズ保持筒12のプラスチック成形型
には、いわゆる「内スライドコア」を使用するのが一般
的である。内スライドコアとは、円筒成型品と型とを分
離させるときに、内部型(コア)を円筒中心に移動させ
てから引き抜くようにした型をいう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような内
スライドコア方式は外スライドコア方式と比べて構造が
極めて複雑になるため、型コストが著しく高くなる。ま
た、例示したレンズ鏡筒は、直進キー溝が4本であった
が、移動レンズ群が多いレンズ鏡筒の場合、レンズ保持
筒11と並列に別のレンズ保持筒がレンズ保持筒12に
設けられることがある。この場合、当然のことながら、
直進キー溝の数が増えることとなり、内スライド方式の
プラスチック成形型の更なる複雑化、またはその成形型
の構成自体が成り立たない場合も生じ得る。
【0013】また、レンズ保持筒12が金物の場合で
も、インナー溝の機械加工ではそのための加工機械が制
約され、ワークの内径寸法が小さくなると、インナー溝
の加工が困難となってしまう。
【0014】本発明の目的は、かかる従来の技術の問題
点を解決するものであり、成形加工や機械加工による加
工が容易に低コストで行うことが可能であり、かつ、良
好な製品精度を得ることのできる構造のレンズ鏡筒を提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題達成のため、本
発明のレンズ鏡筒は、突起部と係合突起部とを外周面に
有し、光学系を保持する第1の保持筒部材と、前記突起
部が貫通する第1の溝部と、前記係合突起部と係合し光
軸方向に延びる第2の溝部とを有し、前記係合突起部が
前記第2の溝部に沿って光軸方向に移動するように前記
第1の保持筒部材を保持する第2の保持筒部材と、前記
第2の保持筒部材をその内周部に保持する筒部材とを具
備するレンズ鏡筒において、前記第2の溝部が前記第2
の保持筒部材の肉厚方向に貫通していることを特徴とす
る。
【0016】本発明によれば、係合突起部と移動可能に
係合する第2の溝部は、肉厚方向に貫通しているため、
第2の保持筒部材の第2の溝部を成形加工する場合に、
コスト高の内スライドコア方式の成形型を用いる必要は
なく、外スライドコア方式を利用した成形型により成形
できるので、型コストを低減でき、また、機械加工によ
る場合にも貫通溝部は外側から加工可能であるため、加
工が容易になり、加工コストも低減できる。更に、内ス
ライドコア方式の成形型を用いる必要はないことから、
係合突起部と係合する第2の溝部の数の制約等も少なく
なり、低コストで自由度の高い製品設計が実現できる。
【0017】また、撮影動作中に前記貫通した第2の溝
部を通して光路に露出する前記筒部材の内周部を反射防
止構造面とすることができる。
【0018】かかる構成によれば、第2の溝部を貫通溝
に構成しても、光路に露出する筒状部材の内周部を反射
防止構造面とするので、フレア等の悪影響を及ぼす内面
反射光を防止・抑制することができる。
【0019】また、前記筒部材は、カメラ等の外部機器
に固定される固定筒であり、その外周面において、前記
第1の保持筒部材の突起部が係合するカム溝を有するカ
ム筒を光軸回りに回転可能に支持する構成にできる。
【0020】また、撮影動作中に前記第2の保持筒部材
の前記第1の溝部と前記固定筒の溝部とを通して光路に
露出する前記カム筒の内周部を反射防止構造面とするこ
とにより、かかる場合に、フレア等の悪影響を及ぼす内
面反射光を防止・抑制することができる。
【0021】また、前記第2の保持筒部材の第2の溝部
は非貫通部を有し、この非貫通部における前記第2の溝
部が前記係合突起部と径方向において干渉しないように
係合するように構成できる。
【0022】かかる構成によれば、第2の保持筒部材の
第2の溝部において非貫通部を設けることにより、第2
の溝部近傍の強度を補償することができるとともに、非
貫通部においては第1の保持部材の係合突起部が第2の
溝部に入り込めることができればればよいので、径方向
に干渉しない構成にすることにより、かかる部分は精度
が要求されず、コスト高にはならない。
【0023】また、前記第2の溝部の非貫通部における
光路への露出部を反射防止構造面とすることができ、上
述と同様の効果が得られる。
【0024】また、前記第2の保持筒部材は合成樹脂か
ら構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1〜図3は本発明の実
施の形態のレンズ鏡筒を示す図であり、図1は、レンズ
鏡筒の焦点距離が広角端状態であるときの縦断面図、図
2は、望遠端状態であるときの縦断面図、及び図3はレ
ンズ保持筒11及びレンズ保持筒12の斜視図である。
なお、図4〜図9に示したレンズ鏡筒と同一部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0026】図1及び図2に示す第3レンズ群L3を保
持するレンズ保持筒120は、図3に示すように、フラ
ンジ部125と円筒部126とを備える。なお、第3レ
ンズ群L3を支持するレンズ支持部は図示省略してい
る。レンズ保持筒120には、レンズ保持筒11のキー
突起11a,11b,11c,11dと係合する貫通直
進溝部121,122,13,124が、フランジ部1
25の端面から光軸と平行方向に設けられている。
【0027】溝部121,122,123,124は、
フランジ部125及び円筒部126のフランジ側部分に
おいて底のある有底溝に構成されるとともに、有底溝の
カメラ側(マウント部21側)では、円筒部126の肉
厚を貫通した貫通孔121a,122a,123a,1
24aが形成されている。
【0028】レンズ保持筒11は、そのキー突起11
a,11b,11c,11dがその両側面において貫通
直進溝部121,122,123,124の貫通孔12
1a,122a,123a,124aの両側面と係合し
接触しながら光軸C方向に移動する。これにより、レン
ズ保持筒11は、レンズ保持筒12内を光軸方向にガイ
ドされながらがたつき等が生じることなく円滑に移動す
ることができる。
【0029】フランジ部125から貫通孔121a,1
22a,123a,124aまでの間の有底溝部分は、
ブリッジ部12j,12k,12l,12mを形成し、
貫通孔を設けたために生じる強度不足を補償している。
【0030】このように、レンズ保持筒120におい
て、レンズ保持筒11のキー突起と係合する溝部を貫通
孔121a,122a,123a,124aを有する構
造としたので、レンズ保持筒120の溝部の貫通孔12
1a,122a,123a,124aは、内スライドコ
ア方式の成形型によることなく外スライドコア方式を利
用した成形型により成形できるので、プラスチック成形
が容易となり、従来の間題点で述べた型コストも安く済
み、溝部の数の制約等も少なく、低コストで自由度の高
い製品設計を実現することができる。
【0031】また、レンズ保持筒11のキー突起と係合
する溝部の貫通孔121a,122a,123a,12
4aの両側面の精度だけを高くすればよいので、係合精
度を高めることが容易に達成でき、レンズ鏡筒の製品と
しての精度も向上させることができる。また、レンズ保
持筒120を機械加工により製造する場合でも、貫通溝
部の加工は容易であり、加工コストの低減を図ることが
できる。
【0032】更に、ブリッジ部12j、12k、12
l、12mの溝部分は、係合突起と突起の幅方向及び鏡
筒の径方向において接触して係合する必要性がなく、レ
ンズ鏡筒11の係合突起11a,11b,11c,11
dからレンズ鏡筒120の直進溝部121,122,1
23,124に入り込むことができればよいので、係合
範囲を外れて形成することができることから、加工精度
はさほど要求されない。そして、ブリッジ部12j、1
2k、12l、12mの溝部分やその他の内周の遮光部
は、内スライドコア方式の成形型が必要であるが、溝
数、溝の角度位置に拘わらず、型構成に自由度があり、
型構成を簡易化できるため、加工コストを低く押さえる
ことが可能となる。
【0033】また、貫通孔121a,122a,123
a,124aを通して光路に露出する図1及び図2に示
す固定筒20の内周部200を反射防止構造面に形成し
ている。これにより、図1及び図2に示すようにレンズ
鏡筒の焦点距離が広角端状態でも望遠端状態でも、入射
した外部光pが反射防止構造面に形成された内周部20
0において乱反射されて、フィルム面まで到達しない。
このようにして、直進溝部121,122,123,1
24に貫通孔121a,122a,123a,124a
を設けることにより固定筒20の内周部200の部分が
光路に露出しても、フレア等の悪影響を及ぼす内面反射
光を防止・抑制することができる。
【0034】また、従来の図9に示すようにレンズ保持
筒12の溝12f,12g,12h,12iを有底溝と
する場合に、これらの溝底を反射防止構造面としなけれ
ばならずその成形加工が内スライドコア式によるため困
難でありコストのかかるものであったが、本実施の形態
によれば、固定筒の内周部200にかかる反射防止構造
面を設ける方がより加工しやすく加工コスト面でも有利
となる。
【0035】また、ブリッジ部12j、12k、12
l、12mは、係合突起11a,11b,11c,11
dとのキー係合に無関係なので、型と成型品の分離時に
おける抜き勾配を大きくとることができ、光軸方向に容
易に抜くことができるため加工が容易となり、加工コス
トの面で好ましく、更に、ブリッジ部の溝底部分におい
てしぼ(乱反射させるため微細な凹凸面を形成する)、
遮光線等の反射防止措置を自由にとることができる。
【0036】また、レンズ保持筒120が金物部品であ
る場合でも、プリッジ部はダイカスト等で粗精度の成形
でよく、直進貫通溝部は外側から加工可能なので、従来
のようなワーク内径の制約もなくなり、更にインナー溝
ではなしえなかった溝底部分の反射防止措置が実現す
る。
【0037】また、撮影動作中に保持筒120における
溝12d,12e及ぴ固定筒20における溝26a,2
6bを通して光路に露出するカム筒50の内周部50a
(図6に示す)を部分的に、必要に応じて反射防止構造
面とすることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、成形加工や機械加工に
よる加工が容易に低コストで行うことが可能であり、良
好な製品精度を得ることのできる構造のレンズ鏡筒を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態のレンズ鏡筒(焦点距
離が広角端状態)の縦断面図である。
【図2】図1に示すレンズ鏡筒(焦点距離が望遠端状
態)の縦断面図である。
【図3】図1に示すレンズ鏡筒のレンズ保持筒の斜視図
である。
【図4】従来のレンズ鏡筒(焦点距離が広角端状態)の
縦断面図である。
【図5】図4のレンズ鏡筒の断面位置が異なる場合の縦
断面図である。
【図6】図4のレンズ鏡筒(焦点距離が望遠端状態)の
縦断面図である。
【図7】図6のレンズ鏡筒の断面位置が異なる場合の縦
断面図である。
【図8】図4のレンズ鏡筒の正面図である。
【図9】図4のレンズ鏡筒のレンズ保持筒の斜視図であ
る。
【符号の説明】
20 固定筒(筒部材) 200 固定筒の内周部 30 ズーム操作環 40 フォーカス操作環 50 カム環 11 レンズ保持筒(第
1の保持筒部材) 120 レンズ保持筒(第
2の保持筒部材) 11a,11b,11c,11d キー突起(係合突
起部) 62,64 カムピン(突起
部) 121,122,123,124 貫通直進溝(第2
の溝部) 12j,12k,12l,12m ブリッジ部(非貫
通部) 12d,12e 逃げ溝(第1の溝
部) L1,L2,L3 第1,第2,第3
レンズ群 C 光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起部と係合突起部とを外周面に有し、
    光学系を保持する第1の保持筒部材と、 前記突起部が貫通する第1の溝部と、前記係合突起部と
    係合し光軸方向に延びる第2の溝部とを有し、前記係合
    突起部が前記第2の溝部に沿って光軸方向に移動するよ
    うに前記第1の保持筒部材を保持する第2の保持筒部材
    と、 前記第2の保持筒部材をその内周部に保持する筒部材
    と、を具備するレンズ鏡筒において、 前記第2の溝部が前記第2の保持筒部材の肉厚方向に貫
    通していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 撮影動作中に前記貫通した第2の溝部を
    通して光路に露出する前記筒部材の内周部を反射防止構
    造面とした請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記筒部材は、外部機器に固定される固
    定筒であり、その外周面において、前記第1の保持筒部
    材の突起部が係合するカム溝を有するカム筒を光軸回り
    に回転可能に支持する請求項1または2記載のレンズ鏡
    筒。
  4. 【請求項4】 撮影動作中に前記第2の保持筒部材の前
    記第1の溝部と前記固定筒の溝部とを通して光路に露出
    する前記カム筒の内周部を反射防止構造面とした請求項
    3記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記第2の保持筒部材の第2の溝部は非
    貫通部を有し、この非貫通部における前記第2の溝部が
    前記係合突起部と径方向において干渉しないように係合
    する請求項1,2,3または4記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記第2の溝部の非貫通部における光路
    への露出部を反射防止構造面とした請求項5記載のレン
    ズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記第2の保持筒部材は合成樹脂からな
    る請求項1〜6いずれか記載のレンズ鏡筒。
JP9175122A 1997-06-17 1997-06-17 レンズ鏡筒 Withdrawn JPH116946A (ja)

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JP9175122A JPH116946A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 レンズ鏡筒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293093A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 反射防止構造体を備えたレンズ鏡筒、レンズ鏡筒を備える撮像装置ならびにカメラ
JP2016065555A (ja) * 2014-09-23 2016-04-28 株式会社デンソー 回転機構
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