JP4104245B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の建物ユニットからなるユニット建物において、上階建物ユニットの一部の床梁を下階建物ユニットの輪郭の外方に張出す(オーバーハング)に際し、下階建物ユニットの柱の上端部に接合した張出支持部材で上階建物ユニットの張出部を支持するものがある(特公平8-14151号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術では、上階建物ユニットに張出部を設けるのに、下階建物ユニットに張出支持部材を設けることが必要となり、構造が複雑で外観性を損ない、施工工数も多大となる。
【0004】
本発明の課題は、上階建物ユニットに張出部を設けるに際し、構造を単純化するとともに、外観性を簡素にし、施工工数も低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、複数の床梁が外ダイヤフラムを介して接合される床枠組を形成してなるとともに、複数の柱が外ダイヤフラムに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない建物ユニットを上階建物ユニットと下階建物ユニットとして用いてなるユニット建物であって、上階建物ユニットの一部の床梁を下階建物ユニットの輪郭の外方に張出すとともに、下階建物ユニットの柱の上端部と、これに対応する上階建物ユニットの外ダイヤフラムに挿入された柱の下端部とを接合してなるようにしたものである。
【0006】
更に、前記上階建物ユニットの床枠組を構成する外ダイヤフラムのうち、該上階建物ユニットの柱は挿入されず、下階建物ユニットの柱に対応する外ダイヤフラムには、該下階建物ユニットの柱の上端部が接合される短柱が挿入されてなるようにしたものである。
【0007】
また、前記上階建物ユニットの柱の下端部と、下階建物ユニットの柱の上端部のそれぞれに係合部を備え、両柱の内部に挿入された嵌合体を両係合部に嵌合し、該嵌合体によりそれら両係合部を挟持することにより、両柱を接合してなるようにしたものである。
【0008】
ここで、本発明において更に、前記上階建物ユニットの床枠組が、下階建物ユニットの全ての柱に対応する外ダイヤフラムを備え、それらの外ダイヤフラムに接合される床梁により下階建物ユニットの輪郭に対応する部分枠組を形成してなるようにしたものである。
【0009】
作用)本発明によれば下記の作用がある。
上階建物ユニットを下階建物ユニットより張出すに際し、下階建物ユニットの柱の上端部と、これに対応する上階建物ユニットの外ダイヤフラムに挿入された柱の下端部とを接合することにより、上階建物ユニットと下階建物ユニットを強固に接合でき、下階建物ユニットに張出支持部材等を設けることのない単純な構造で、上階建物ユニットの張出部を支持できる。これにより、建物の外観性を簡素にし、施工工数を低減できる。
【0010】
また、上階建物ユニットの床梁は外ダイヤフラムを介して接合されることにより高強度の床枠組を構成できる。そして、上階建物ユニットのこの床枠組が、下階建物ユニットの輪郭に対応する部分枠組を形成し、下階建物ユニットの全ての柱の上端部を上階建物ユニットの部分枠組により連結するものであり、天井梁を備えない下階建物ユニットの建築強度を確保できる。
【0011】
さらに、上階建物ユニットの床枠組を構成する外ダイヤフラムのうち、該上階建物ユニットの柱は挿入されず、下階建物ユニットの柱には対応することとなる外ダイヤフラムに短柱を挿入することにより、下階建物ユニットの柱の上端部をその短柱に接合でき、上階建物ユニットと下階建物ユニットを強固に接合できる。
【0012】
また、上階建物ユニットと下階建物ユニットの柱の内部で、それらの係合部を嵌合体により挟持することにより、両柱を簡易に剛接合できる。このとき、現場溶接を伴うことなく、作業性を向上でき、柱の外観性も向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は第1実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、図2は上階建物ユニットの床枠組を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図3は上階建物ユニットの床枠組と柱を示す側面図、図4は上下の建物ユニットの柱接合構造を示し、(A)は断面図、(B)は平面図、図5は第2実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図、図6は第3実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図、図7は第4実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図である。
【0014】
(第1実施形態)(図1〜図4)
本発明が適用されるユニット建物1は、複数の建物ユニットを左右上下に隣接して接合したものであり、その中の少なくとも一部に、図1に示す下階建物ユニット10、上階建物ユニット20を有している。
【0015】
下階建物ユニット10は、図1に示す如く、4本の床梁11のそれぞれが例えば八角形状の4個の外ダイヤフラム12のそれぞれを介して接合される床枠組13を形成してなるとともに、4本の柱14がそれら4個の外ダイヤフラム12のそれぞれに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない。床梁11は外ダイヤフラム12の外面に溶接されて剛接合され、柱14は外ダイヤフラム12に挿入されて溶接され剛接合される。
【0016】
上階建物ユニット20は、図1、図2に示す如く、4本の床梁21と3本の張出床梁21Aのそれぞれが例えば八角形状の4個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれを介して接合される床枠組23を形成してなるとともに、4本の柱24がそれら2個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない。床梁21、21Aは外ダイヤフラム22、22Aの外面に溶接されて剛接合され、柱24は外ダイヤフラム22、22Aに挿入されて溶接され剛接合される。
【0017】
このとき、上階建物ユニット20の床枠組23は、下階建物ユニット10の全ての柱14に対応する4個の外ダイヤフラム22を備え、それらの外ダイヤフラム22に接合される4本の床梁21により下階建物ユニット10の輪郭に対応する部分枠組23Aを形成することとしている。
【0018】
また、上階建物ユニット20の床枠組23を構成する4個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aのうち、上階建物ユニット20の柱24は挿入されず、下階建物ユニット10の柱14に対応する2個の外ダイヤフラム22には、下階建物ユニット10の柱14の上端部が接合されることとなる短柱25が挿入される(図3)。
【0019】
そして、ユニット建物1にあっては、上階建物ユニット20の3本の張出床梁21Aを下階建物ユニット10の輪郭の外方に張出して張出部1Aを形成するとともに、下階建物ユニット10の柱14の上端部と、これに対応する上階建物ユニット20の外ダイヤフラム22に挿入された柱24、短柱25の下端部とを図4に示す締結具30を用いて以下の如くにより接合している。
【0020】
即ち、締結具30を用いるに際し、下階建物ユニット10の柱14と上階建物ユニット20の柱24(もしくは短柱25)にあっては、図4に示す如く、柱14の内面にフランジ状に張出る上係合部16を備え、柱24の内面にフランジ状に張出る下係合部26を備える。
【0021】
そして、締結具30は、柱14の上係合部16と柱24の下係合部26に嵌合してそれらの係合部16、26を挟持することにて、両柱14、24を締結する嵌合体31と、この嵌合体31のための嵌合駆動機構部40とを有して構成される。ここで、嵌合駆動機構部40は、柱外から挿入される締結工具により作動され、嵌合体31を柱14の上係合部16と柱24の下係合部26に嵌合せしめるようにそれら嵌合体31を外方に押動可能とする。
【0022】
嵌合駆動機構部40は、具体的には、ボルト41と、ボルト41に上下端を相対回転自在に挿通された湾曲リング板状体42とからなり、板状体42の外周等配位置としての3位置(もしくは4位置)に設けられる側部43のそれぞれに嵌合体31を溶接等により固定して構成される。ボルト41は、板状体42の上面板から遊挿され、下面板に溶接されているナット44に螺着される。そして、締結工具によるボルト41の回動により、板状体42のリングを上下から挟圧変形せしめることにて、板状体42の側部を外方に拡開動作せしめ、結果として各嵌合体31を外方に押動せしめるものである。
【0023】
これにより、下階建物ユニット10の柱14を上階建物ユニット20の柱24(短柱25)に以下の如くに接合する。
【0024】
▲1▼下階建物ユニット10の柱14の上端面に、締結具30を構成する嵌合体31の介装突部32の先端部を載せ、締結具30を仮置きする。
【0025】
▲2▼下階建物ユニット10の上に上階建物ユニット20を搭載し、上階建物ユニット20の柱24を、下階建物ユニット10の柱14に仮置きされている上述▲1▼の嵌合体31の介装突部32の先端部の上に載置し、柱14と柱24を上下に合せる。
【0026】
▲3▼締結工具を柱14、24の内部に挿入し、締結具30のボルト41に係着する。
【0027】
▲4▼締結工具を回動操作することにより、ボルト41を回動する。締結具30の嵌合駆動機構部40は、ボルト41の回動とともに湾曲リング板状体42を上下から挟圧変形し、この板状体42の拡開動作により嵌合体31を外方に押動せしめる。これにより、嵌合体31は、介装突部32を上下の柱14、24の端面の間に押込み移動させつつ、柱14の上係合部16と柱24の下係合部26に嵌合してそれらの係合部16、26を挟持し、結果として、上下の柱14、24を締結する。
【0028】
従って、本実施形態によれば、以下の作用がある。
上階建物ユニット0を下階建物ユニット0より張出すに際し、下階建物ユニット0の柱14の上端部と、これに対応する上階建物ユニット0の外ダイヤフラム22、22Aに挿入された柱24、25の下端部とを接合することにより、上階建物ユニット0と下階建物ユニット0を強固に接合でき、下階建物ユニット0に張出支持部材等を設けることのない単純な構造で、上階建物ユニット0の張出部1Aを支持できる。これにより、建物の外観性を簡素にし、施工工数を低減できる。
【0029】
上階建物ユニット0の床梁21、21Aは外ダイヤフラム22、22Aを介して接合されることにより高強度の床枠組23を構成できる。そして、上階建物ユニット0のこの床枠組23が、下階建物ユニット0の輪郭に対応する部分枠組23Aを形成し、下階建物ユニット0の全ての柱14の上端部を上階建物ユニット0の部分枠組23Aにより連結するものであり、天井梁を備えない下階建物ユニット0の建築強度を確保できる。
【0030】
上階建物ユニット0の床枠組23を構成する外ダイヤフラム22、22Aのうち、該上階建物ユニット0の柱24は挿入されず、下階建物ユニット0の柱14には対応することとなる外ダイヤフラム22に短柱25を挿入することにより、下階建物ユニット0の柱14の上端部をその短柱25に接合でき、上階建物ユニット0と下階建物ユニット0を強固に接合できる。
【0031】
上階建物ユニット0と下階建物ユニット0の柱24、25と柱14の内部で、それらの係合部16、26を嵌合体31により挟持することにより、両柱14、24を簡易に剛接合できる。このとき、現場溶接を伴うことなく、作業性を向上でき、柱14、24の外観性も向上できる。
【0032】
(第2実施形態)(図5)
第2実施形態にあっては、上階建物ユニット20が、図5に示す如く、4本の床梁21と2本の張出床梁21Aのそれぞれを、4個の外ダイヤフラム22と1個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれを介して接合される床枠組23を形成してなるとともに、4本の柱24をそれらの3個の外ダイヤフラム22と1個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない。
【0033】
また、上階建物ユニット20は、4本の床梁21により、下階建物ユニット10の輪郭に対応する部分枠組23Aを形成している。また、上階建物ユニット20の床枠組23を構成する4個の外ダイヤフラム22と1個の張出外ダイヤフラム22Aのうち、上階建物ユニット20の柱24は挿入されず、下階建物ユニット10の柱14に対応する1個の外ダイヤフラム22に、下階建物ユニット10の柱14の上端部が接合される短柱25が挿入される。
【0034】
そして、ユニット建物1にあっては、上階建物ユニット20の2本の張出床梁21Aを下階建物ユニット10の輪郭の外方に張出して三角状張出部1Aを形成するとともに、下階建物ユニット10の柱14の上端部と、これに対応する上階建物ユニット20の外ダイヤフラム22に挿入された柱24、25の下端部とを前述の締結具30により接合して構築される。
【0035】
(第3実施形態)(図6)
第3実施形態にあっては、上階建物ユニット20が、図6に示す如く、4本の床梁21と8本の張出床梁21Aのそれぞれを、4個の外ダイヤフラム22と5個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれを介して接合される床枠組23を形成してなるとともに、4本の柱24をそれらの1個の外ダイヤフラム22と3個の張出外ダイヤフラム22Aのそれぞれに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁を備えない。
【0036】
また、上階建物ユニット20は、4本の床梁21により、下階建物ユニット10の輪郭に対応する部分枠組23Aを形成している。また、上階建物ユニット20の床枠組23を構成する4個の外ダイヤフラム22と5個の張出外ダイヤフラム22Aのうち、上階建物ユニット20の柱24は挿入されず、下階建物ユニット10の柱14に対応する3個の外ダイヤフラム22に、下階建物ユニット10の柱14の上端部が接合される短柱25が挿入される。
【0037】
そして、ユニット建物1にあっては、上階建物ユニット20の8本の張出床梁21Aを下階建物ユニット10の輪郭の外方の2方向に張出して張出部1A、1Bを形成するとともに、下階建物ユニット10の柱14の上端部と、これに対応する上階建物ユニット20の外ダイヤフラム22に挿入された柱24、25の下端部とを前述の締結具30により接合して構築される。
【0038】
(第4実施形態)(図7)
第4実施形態にあっては、上階建物ユニット20が、図7に示す如く、6本の床梁21と3本の張出床梁21Aと1本のセットバック床梁21Bのそれぞれを、4個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aと2個のセットバック外ダイヤフラム22Bのそれぞれを介して接合される床枠組23を形成してなるとともに、4本の柱24をそれらの1個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aと1個のセットバック外ダイヤフラム22Bのそれぞれに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁を備えない。
【0039】
また、上階建物ユニット20は、6本の床梁21により、下階建物ユニット10の輪郭に対応する部分枠組23Aを形成している。また、上階建物ユニット20の床枠組23を構成する4個の外ダイヤフラム22と2個の張出外ダイヤフラム22Aと2個のセットバック外ダイヤフラム22Bのうち、上階建物ユニット20の柱24は挿入されず、下階建物ユニット10の柱14に対応する3個の外ダイヤフラム22に、下階建物ユニット10の柱14の上端部が接合される短柱25が挿入される。
【0040】
そして、ユニット建物1にあっては、上階建物ユニット20の3本の張出床梁21Aを下階建物ユニット10の輪郭の外方に張出して張出部1Aを形成するとともに、上階建物ユニット20のセットバック床梁21Bを下階建物ユニット10の輪郭の中にセットバックしてセットバック部1Cを形成し、下階建物ユニット10の柱14の上端部と、これに対応する上階建物ユニット20の外ダイヤフラム22に挿入された柱24、25の下端部とを前述の締結具30により接合して構築される。
【0041】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、上階建物ユニットに張出部を設けるに際し、構造を単純化するとともに、外観性を簡素にし、施工工数も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図である。
【図2】図2は上階建物ユニットの床枠組を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図3】図3は上階建物ユニットの床枠組と柱を示す側面図である。
【図4】図4は上下の建物ユニットの柱接合構造を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図5】図5は第2実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図である。
【図6】図6は第3実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図である。
【図7】図7は第4実施形態を示し、(A)は上下の建物ユニットを分離して示す斜視図、(B)は上下の建物ユニットを接合した斜視図、(C)は上階建物ユニットの床枠組を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物
1A、1B 張出部
10 下階建物ユニット
14 柱
16 係合部
20 上階建物ユニット
21 床梁
21A 張出床梁
22、22A 外ダイヤフラム
23 床枠組
23A 部分枠組
24 柱
25 短柱
26 係合部
31 嵌合体

Claims (4)

  1. 複数の床梁が外ダイヤフラムを介して接合される床枠組を形成してなるとともに、複数の柱が外ダイヤフラムに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない建物ユニットを上階建物ユニットと下階建物ユニットとして用いてなるユニット建物であって、
    上階建物ユニットの一部の床梁を下階建物ユニットの輪郭の外方に張出すとともに、
    下階建物ユニットの柱の上端部と、これに対応する上階建物ユニットの外ダイヤフラムに挿入された柱の下端部と接合され、
    前記上階建物ユニットの床枠組を構成する外ダイヤフラムのうち、該上階建物ユニットの柱は挿入されず、下階建物ユニットの柱に対応する外ダイヤフラムには、該下階建物ユニットの柱の上端部が接合される短柱が挿入されてなることを特徴とするユニット建物。
  2. 前記上階建物ユニットの柱の下端部と、下階建物ユニットの柱の上端部のそれぞれに係合部を備え、両柱の内部に挿入された嵌合体を両係合部に嵌合し、該嵌合体によりそれら両係合部を挟持することにより、両柱を接合してなる請求項に記載のユニット建物。
  3. 複数の床梁が外ダイヤフラムを介して接合される床枠組を形成してなるとともに、複数の柱が外ダイヤフラムに挿入されて固定され、骨組構成材としての天井梁は備えない建物ユニットを上階建物ユニットと下階建物ユニットとして用いてなるユニット建物であって、
    上階建物ユニットの一部の床梁を下階建物ユニットの輪郭の外方に張出すとともに、
    下階建物ユニットの柱の上端部と、これに対応する上階建物ユニットの外ダイヤフラムに挿入された柱の下端部と接合は、前記上階建物ユニットの柱の下端部と、下階建物ユニットの柱の上端部のそれぞれに係合部を備え、両柱の内部に挿入された嵌合体を両係合部に嵌合し、該嵌合体によりそれら両係合部を挟持することにより、両柱を接合してなることを特徴とするユニット建物。
  4. 前記上階建物ユニットの床枠組が、下階建物ユニットの全ての柱に対応する外ダイヤフラムを備え、それらの外ダイヤフラムに接合される床梁により下階建物ユニットの輪郭に対応する部分枠組を形成してなる請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット建物。
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