JP4101748B2 - 内部寄生虫を防除するためのアミノアセトニトリル化合物 - Google Patents

内部寄生虫を防除するためのアミノアセトニトリル化合物 Download PDF

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Description

本発明は、温血生産的家畜類及び家畜類に於ける内部寄生虫、特に蠕虫の防除に於ける、既知のアミノアセトニトリル化合物の使用に関する。
僅かな小種類の活性成分、例えば、ミルベマイシン(milbemycin)を使用することによる、内部寄生線虫が哺乳動物及び家禽の深刻な疾患の原因であり得る蠕虫を防除するための試みがなされてきた。しかしながら、今まで文献に開示された活性成分は、効能及び活性スペクトルに関する必要条件を必ずしも満たすことはできない。それで、改良された病虫害防除特性を有する活性成分についての要求が存在している。本明細書に記載されたアミノアセトニトリル化合物が、内部寄生虫に対する顕著な特性を有することが見出された。
植物の保護のための病害虫防除剤、特に殺虫剤活性を有するアミノアセトニトリル化合物は、例えば、欧州特許出願公開第0953565A2号明細書に記載されている。驚くべきことに、式Iの化合物の下記の選択物が、温血動物の内部寄生虫に対する例外的に良好な活性を有し、宿主動物によって極めてよく耐えられることが示された。
この化合物は、一般式:
Figure 0004101748
(式中、mは1、2又は3であり、
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲンであり、mが2以上である場合、置換基はそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、および
は、C〜C−ハロアルキルである)
及びその任意のエナンチオマーに対応する。
アルキルは(基自体として並びにハロゲンアルキル及びアルコキシのような他の基及び化合物の構造要素として)、それぞれの場合に、当該の基又は化合物中の炭素原子の特定の数を適切に考慮して、直鎖、即ち、メチル、エチル、プロピル若しくはブチルであるか又は分枝鎖、即ち、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル若しくはtert−ブチルである。
原則として、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。同じことが、ハロゲンアルキル又はハロゲンアルコキシのような、他の意味と結び付けたハロゲンに適用される。フッ素又は塩素、特にフッ素が好ましい。
ハロゲン置換炭素含有基及び化合物は、部分的にハロゲン化されていてよく又は過ハロゲン化されていてよく、多ハロゲン化の場合に、ハロゲン置換基は同じか又は異なっていてよい。ハロアルキルの例は、基自体として並びにハロアルコキシのような他の基及び化合物の構造要素として、CHF又はCFのようなフッ素、塩素及び/又は臭素によって一〜三置換されたメチル;CHCF、CFCF、CFCCl、CFCHCl、CFCHF、CFCFCl、CFCHBr、CFCHClF、CFCHBrF又はCClFCHClFのような、フッ素、塩素及び/又は臭素により一〜五置換されたエチル;CHCHBrCHBr、CFCHFCF、CHCFCF又はCH(CFのような、フッ素、塩素及び/又は臭素により一〜七置換されたプロピル又はイソプロピル;CF(CF)CHFCF又はCH(CFCFのような、フッ素、塩素及び/又は臭素により一〜九置換されたブチル又はその異性体の1種である。
アルコキシ基は、好ましくは、1個から4個の炭素原子の鎖長を有する。アルコキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシであり、好ましくは、メトキシ及びエトキシである。ハロゲンアルコキシ基は、好ましくは、1個から4個の炭素原子の鎖長を有する。ハロゲンアルコキシは、例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ及び2,2,2−トリクロロエトキシであり、好ましくは、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシである。
本発明の範囲内の好ましい実施形態は、下記のものである。
(1)mが1又は2、好ましくは2である、式Iの化合物;
(2)Rが、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲン、好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲン、最も好ましくはメチル、C−ハロアルキル、塩素若しくはフッ素であり、mが2以上である場合、置換基がそれぞれ同一であるか又は異なっていてよい、式Iの化合物;
(3)Rが、C〜C−ハロアルキル、好ましくはC−ハロアルキル、最も好ましくはトリフルオロメチルである、式Iの化合物;
(4)mが1又は2であり、
が、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はハロゲンであり、mが2以上である場合、置換基がそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、および
が、C〜C−ハロアルキルである、式Iの化合物;
(5)mが2であり、
が、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はハロゲンであり、置換基がそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、および
が、C−ハロアルキルである、式Iの化合物;
(6)mが2であり、
が、メチル、ハロメチル、塩素又はフッ素であり、置換基がそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、および
が、トリフルオロメチルである、式Iの化合物。
下記の表1に名前を挙げた式Iの化合物が、特に好ましい。
化合物Iは、例えば、対掌体及び/若しくはジアステレオ異性体のような純粋な異性体として又はエナンチオマー混合物、例えば、ラセミ化合物、ジアステレオ異性体混合物若しくはラセミ混合物のような異性体混合物として、非対称炭素原子の数、絶対立体配置及び相対立体配置に依存して、可能性のある異性体の1種又はそれらの混合物の形で存在していてよく、本発明は純粋な異性体及び全ての可能性のある異性体混合物の両方に関連し、そして立体化学の詳細がそれぞれの場合に特に述べられていない場合は、これより前及びこれより後で、このようなものとして理解されるべきである。
化合物の合成は、例えば、欧州特許出願公開第0953565A2号明細書に記載されている。
Figure 0004101748
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本発明による化合物Iは、それらの広い活性スペクトルのために注目すべきであり、特に、温血動物、魚及び植物によってよく耐えられながら、動物に於ける内部寄生虫、特に蠕虫の防除を含む、害虫防除の分野で価値のある活性成分である。これらには、哺乳動物及び家禽、例えば、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、ロバ、イヌ、ネコ、モルモット及び外来鳥の、重い疾患の原因になり得る、内部寄生線虫が含まれる。この表示の典型的な線虫は、ヘモンカス(Haemonchus)、トリコストロンギルス(Trichostrongylus)、オステルタジア(Ostertagia)、ネマトディルス(Nematodirus)、クーペリア(Cooperia)、アスカリス(Ascaris)、ブノストナム(Bunostonum)、エソファゴストヌム(Oesophagostonum)、チャルベルチア(Charbertia)、トリクリス(Trichuris)、ストロンギルス(Strongylus)、トリコネマ(Trichonema)、ジクチロカウルス(Dictyocaulus)、カピラリア(Capillaria)、ヘテラキス(Heterakis)、トキソカラ(Toxocara)、アスカリデア(Ascaridia)、オキシユリス(Oxyuris)、アンシロストマ(Ancylostoma)、アンシナリア(Uncinaria)、トキサスカリス(Toxascaris)及びパラアスカリス(Parascaris)である。式Iの化合物の特別の利点は、ベンズイミダゾールをベースにする活性成分に対して耐性であるこれらの寄生虫に対するそれらの効能である。
種ネマトディルス、クーペリア及びエソファゴストヌムのある種の害虫は、宿主動物の腸管に寄生し、一方、種ヘモンカス及びオステルタジアの他のものは、胃内に寄生し、種ジクチロカウルスのものは肺組織内に寄生する。フィラリイダエ(Filariidae)科及びセタリイダエ(Setariidae)科の寄生虫は、内部細胞組織及び器官、例えば、心臓、血管、リンパ管及び皮下組織の中に見出すことができる。特に注目すべき寄生虫は、イヌのイヌ糸状虫、ジロフィラリア・イミチス(Dirofilaria immitis)である。式Iの化合物は、これらの寄生虫に対して非常に有効である。
更に、式Iの化合物は、ヒト病原体寄生虫の防除のために適している。これらの中で、消化管に現れる典型的な代表的なものは、アンシロストマ(Ancylostoma)、ネカトール(Necator)、アスカリス(Ascaris)、ストロンギロイデス(Strongyloides)、トリキネラ(Trichinella)、カピラリア(Capillaria)、トリクリス(Trichuris)及びエンテロビウス(Enterobius)である。本発明の化合物は、血液内、組織内及び種々の器官内に現れる、フィラリダエ(Filariidae)科の、ウエチェレリア(Wuchereria)種、ブルジア(Brugia)種、オンコヒルカ(Onchocerca)種及びロア(Loa)種に対して、並びにまた、特に胃腸管に寄生する、ドラクンクルス(Dracunculus)並びにストロンギロイデス(Strongyloides)種及びトリキネラ(Trichinella)種の寄生虫に対して有効である。
式Iの化合物の良好な病虫害防除活性は、記載した害虫の少なくとも50%から60%の死亡率に相当する。特に、式Iの化合物は、例外的に長い期間の効能のために注目に値する。
式Iの化合物は、好ましくは、非修飾形で又は好ましくは配合の技術分野で一般的に使用されている添加剤と一緒に使用され、それ故、例えば、乳化性濃縮物、直接希釈性溶液、希薄エマルジョン、可溶性粉末、顆粒又はポリマー物質中のマイクロカプセル化を与えるために、公知の方法で処理することができる。この組成物に関して、適用の方法は、意図する目的及び主な環境に従って選択することができる。
この配合物、即ち、式Iの活性成分又はこれらの活性成分と他の活性成分及び任意に固体若しくは液体添加剤との組合せを含有する試薬、製剤又は組成物は、それ自体公知の方法で、例えば、活性成分を、展開組成物、例えば、溶媒、固体担体及び任意に界面活性化合物(界面活性剤)と共に、緊密に混合及び/又は粉砕することによって製造される。
当該の溶媒は、エタノール、プロパノール若しくはブタノールのようなアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールエーテル、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル若しくは−エチルエーテルのようなグリコール並びにそれらのエーテル及びエステル、シクロヘキサノン、イソホロン若しくはジアセタノールアルコールのようなケトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド若しくはジメチルホルムアミドのような強極性溶媒又は水、セイヨウアブラナ油、ひまし油、ヤシ油若しくは大豆油のような植物油並びに適切である場合シリコーンオイルであってよい。
蠕虫の防除に於いて温血動物で使用するための好ましい適用形には、水剤、エマルジョン剤、懸濁剤(ドレンチ)、食品添加物、散剤、沸騰錠を含む錠剤、大型丸剤(boli)、カプセル剤、マイクロカプセル剤及び注ぎ配合物(pour−on formulation)が含まれ、ここで配合物賦形剤の生理学的相容性を考慮に入れなくてはならない。
錠剤及び大型丸剤用のバインダーは、デンプン、セルロース又はタンパク質誘導体(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ゼイン、ゼラチンのようなタンパク質等々)のような、水又はアルコール中に可溶性である化学的に変性されたポリマー性天然物質並びにポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のような合成ポリマーであってよい。錠剤には、また、充填物(例えば、デンプン、微結晶性セルロース、砂糖、ラクトース等)、グリダント及び崩壊剤が含有される。
駆虫薬が、飼料濃縮物の形の中に存在する場合、使用される担体は、例えば、高性能飼料、飼料穀物又はタンパク質濃縮物である。このような飼料濃縮物又は組成物には、活性成分とは別に、添加物、ビタミン、抗生物質、化学療法剤又は他の病害虫防除剤、主として静菌剤、静真菌物質、抗コクシジウム剤又はホルモン製剤、同化作用を有する物質又は成長を促進する物質、食肉解体処理のための動物の食肉の品質に影響を与える物質若しくは他の方法で生物に有利である物質が含有されていてよい。組成物又はその中に含有されている式Iの活性成分を飼料又は飲料飼い葉桶に直接添加する場合、配合された飼料又は飲料には、好ましくは、約0.0005重量%から0.02重量%(5ppmから200ppm)の濃度で、活性成分が含有される。
本発明による式Iの化合物は、単独で又は他の殺生物剤と組み合わせて使用することができる。これらは、活性の同じ領域、例えば、活性を増加させることを有する病虫害防除剤又は活性の他の領域、例えば、活性の範囲を拡大することを有する物質と組み合わせることができる。また、所謂忌避剤を添加することも意義があろう。活性の範囲を内部寄生虫、例えば蠕虫にまで広げるべき場合、式Iの化合物は、内部寄生虫特性を有する物質と適切に組み合わせられる。勿論、これらは、また、抗菌組成物と組み合わせて使用することもできる。式Iの化合物は殺成虫剤であるので、即ち、これらは標的寄生虫の成虫段階に対して特に有効であるので、代わりに寄生虫の幼虫段階を攻撃する病虫害防除剤を添加することが非常に有利であろう。この方法に於いて、大きい経済的損害をもたらすこれらの寄生虫の大部分がカバーされるであろう。更に、この作用は、耐性の形成を回避することに実質的に寄与するであろう。多数の組合せも、相乗効果に至るであろう。即ち、活性成分の全量を減少させることができ、これは生態学的観点から望ましいであろう。組合せ相手の好ましいグループ及び特に好ましい組合せ相手を、下記に名称を挙げ、組合せには式Iの化合物に加えて、これらの相手の1種又は2種以上が含有されてよい。
混合物に於いて適切な相手は、殺生物剤、例えば、活性の変化する機構を有する殺虫剤及びダニ駆除剤であってよく、これらは下記に名称が挙げられ、例えば、キチン合成阻害剤、成長調節剤;幼虫ホルモンとして作用する活性成分;殺成虫剤として作用する活性成分;広帯域殺虫剤、広帯域ダニ駆除剤及び殺線虫剤;並びに公知の駆虫剤及び虫−及び/又はダニ抑止物質、該忌避剤又は分離剤として、長期間当業者に知られている。
適切な殺虫剤及びダニ駆除剤の非限定例は、下記の通りである。
Figure 0004101748
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適切な駆虫剤の非限定例を下記に名称を挙げる。僅かな代表は、駆虫剤活性に加えて、殺虫及びダニ駆除活性を有し、上記のリストに既に部分的に記載されている。
(A1)プラジカンテル(Praziquantel)=2−シクロヘキシルカルボニル−4−オキソ−1,2,3,6,7,11b−ヘキサヒドロ−4H−ピラジノ[2,1−α]イソキノリン
(A2)クロサンテル(Closantel)=3,5−ジヨード−N−[5−クロロ−2−メチル−4−(a−シアノ−4−クロロベンジル)フェニル]サリチルアミド
(A3)トリクラベンダゾール(Triclabendazole)=5−クロロ−6−(2,3−ジクロロフェノキシ)−2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール
(A4)レバミゾール(Levamisol)=L−(−)−2,3,5,6−テトラヒドロ−6−フェニルイミダゾ[2,1b]チアゾール
(A5)メベンダゾール(Mebendazole)=(5−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)カルバミン酸メチルエステル
(A6)オムファロチン(Omphalotin)=国際特許出願公開第97/20857号明細書に記載されている真菌Omphalotus oleariusの大環状発酵生成物
(A7)アバメクチン=アベルメクチンB1
(A8)イベルメクチン=22,23−ジヒドロアベルメクチンB1
(A9)モクシデクチン=5−O−デメチル−28−デオキシ−25−(1,3−ジメチル−1−ブテニル)−6,28−エポキシ−23−(メトキシイミノ)−ミルベマイシンB
(A10)ドラメクチン(Doramectin)=25−シクロヘキシル−5−O−デメチル−25−デ(1−メチルプロピル)−アベルメクチンA1a
(A11)ミルベメクチン=ミルベマイシンA3及びミルベマイシンA4の混合物
(A12)ミルベマイシンオキシム=ミルベメクチンの5−オキシム
適切な忌避剤及び分離剤の非限定例は、下記のものである。
(R1)DEET(N,N−ジエチル−m−トルアミド)
(R2)KBR3023 N−ブチル−2−オキシカルボニル−(2−ヒドロキシ)−ピペリジン
(R3)シミアゾール(Cymiazole)=N,−2,3−ジヒドロ−3−メチル−1,3−チアゾール−2−イリデン−2,4−キシリデン
この混合物中の該相手は、この技術分野の専門家に最もよく知られている。殆どのものは、病虫害防除剤マニュアル(the Pesticide Manual)、英国作物保護会議(The British Crop Protection Council)、ロンドンの種々の版及びメルク・インデックス(The Merck Index)、メルク社(Merck & Co.,Inc.)、米国ニュージャージー州ローウェー(Rahway)の種々の版に於ける他のもの又は特許文献に記載されている。それ故、下記のリストは、例として見出すことができる僅かなものに限定されている。
(I)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第26頁から、2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド−O−メチルカルバモイルオキシム(アルジカルブ);
(II)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第67頁から、S−(3,4−ジヒドロ−4−オキソベンゾ[d]−[1,2,3]−トリアジン−3−イルメチル)O,O−ジメチル−ホスホロジチオアート(アジンホス−メチル);
(III)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第96頁から、エチル−N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル−(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラニナート(ベンフラカルブ);
(IV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第118頁から、2−メチルビフェニル−3−イルメチル−(Z)−(1RS)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(ビフェントリン);
(V)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第157頁から、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−チアジアジアン−4−オン(ブプロフェジン);
(VI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第186頁から、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル−メチルカルバマート(カルボフラン);
(VII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第188頁から、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル−(ジブチルアミノチオ)メチルカルバマート(カルボスルファン(Carbosulfan));
(VIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第193頁から、S,S−(2−ジメチルアミノトリメチレン)−ビス(チオカルバマート)(カルタプ);
(IX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第213頁から、1−[3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−ウレア(クロルフルアズロン);
(X)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第235頁から、O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジル−ホスホロチオアート(クロルピリホス);
(XI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第293頁から、(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−(1RS,3RS;1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ−メチルシクロプロパンカルボキシラート(シフルトリン);
(XII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第300頁から、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート及び(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの混合物(ラムダ−シハロトリン);
(XIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第308頁から、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(Z)−(1R,3R)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート及び(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1S,3S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなるラセミ化合物(アルファ−シペルメトリン);
(XIV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第314頁から、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1RS,3RS,1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートの立体異性体の混合物(ジータ−シペルメトリン);
(XV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第344頁から、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1R,3R)−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(デルタメトリン);
(XVI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第395頁から、(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(ジフルベンズロン);
(XVII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第459頁から、(1,4,5,6,7,7−ヘキサクロロ−8,9,10−トリノルボルン−5−エン−2,3−イレンビスメチレン)−スルファイト(エンドスルファン);
(XVIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第479頁から、α−エチルチオ−o−トリル−メチルカルバマート(エチオフェンカルブ);
(XIX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第514頁から、O,O−ジメチル−O−4−ニトロ−m−トリル−ホスホロチオアート(フェニトロチオン);
(XX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第516頁から、2−sec−ブチルフェニル−メチルカルバマート(フェノブカルブ);
(XXI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第539頁から、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチラート(フェンバレラート);
(XXII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第625頁から、S−[ホルミル(メチル)カルバモイルメチル]−O,O−ジメチル−ホスホロジチオアート(ホルモチオン);
(XXIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第813頁から、4−メチルチオ−3,5−キシリル−メチルカルバマート(メチオカルブ);
(XXIV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第670頁から、7−クロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2,6−ジエン−6−イル−ジメチルホスファート(ヘプテノホス);
(XXV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第706頁から、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン(イミダクロプリド);
(XXVI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第729頁から、2−イソプロピルフェニル−メチルカルバマート(イソプロカルブ);
(XXVII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第808頁から、O,S−ジメチル−ホスホルアミドチオアート(メタミドホス);
(XXVIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第815頁から、S−メチル−N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイミダート(メトミル);
(XXIX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第844頁から、メチル−3−(ジメトキシホスフィノイルオキシ)ブト−2−エノアート(メビンホス);
(XXX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第926頁から、O,O−ジエチル−O−4−ニトロフェニル−ホスホロチオアート(パラチオン);
(XXXI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第928頁から、O,O−ジメチル−O−4−ニトロフェニル−ホスホロチオアート(パラチオン−メチル);
(XXXII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第963頁から、S−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1,3−ベンゾオキサゾール−3−イルメチル−O,O−ジエチル−ホスホルジチオアート(ホサロン);
(XXXIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第985頁から、2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イル−ジメチルカルバマート(ピリミカルブ);
(XXXIV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1036頁から、2−イソプロポキシフェニル−メチルカルバマート(プロポクスル);
(XXXV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1158頁から、1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(テフルベンズロン);
(XXXVI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1165頁から、S−tert−ブチルチオメチル−O,O−ジメチル−ホスホロジチオアート(テルブフォス);
(XXXVII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1224頁から、エチル−(3−tert−ブチル−1−ジメチルカルバモイル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル−チオ)−アセタート(トリアザマート);
(XXXVIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第3頁から、アバメクチン;
(XXXIX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第516頁から、2−sec−ブチルフェニル−メチルカルバマート(フェノブカルブ);
(XL)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1147頁から、N−tert−ブチル−N−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメチルベンゾヒドラジド(テブフェノジド);
(XLI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第545頁から、(±)−5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−4−トリフルオロメチル−スルフィニルピラゾール−3−カルボニトリル(フィプロニル);
(XLII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第295頁から、(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル(1RS,3RS;1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(ベータ−シフルトリン);
(XLIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1105頁から、(4−エトキシフェニル)−[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル](ジメチル)シラン(シラフルオフェン);
(XLIV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第530頁から、tert−ブチル (E)−α−(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル−メチレンアミノ−オキシ)−p−トルアート(フェンピロキシマート);
(XLV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1161頁から、2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン(ピリダベン);
(XLVI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第507頁から、4−[[4−(1,1−ジメチルフェニル)フェニル]エトキシ]−キナゾリン(フェナザキン);
(XLVII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1073頁から、4−フェノキシフェニル−(RS)−2−(ピリジルオキシ)プロピル−エーテル(ピリプロキシフェン);
(XLVIII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1070頁から、5−クロロ−N−{2−[4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ]エチル}−6−エチルピリミジン−4−アミン(ピリミジフェン);
(XLIX)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第880頁から、(E)−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−N−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン(ニテンピラム);
(L)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第9頁から、(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N−シアノ−N−メチルアセトアミジン(NI−25、アセタミプリド);
(LI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第3頁から、アベルメクチンB
(LII)植物からの昆虫活性抽出物、特に、病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1097頁から、(2R,6aS,12aS)−1,2,6,6a,12,12a−へキシヒドロ−2−イソプロペニル−8,9−ジメトキシ−クロメノ[3,4−b]フロ[2,3−h]クロメン−6−オン(ロテノン(Rotenone));及び病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第59頁から、Azadirachta indicaからの抽出物、特にアザジラクチン(azadirachtin);
(LIII)昆虫活性線虫、好ましくは、病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第671頁から、Heterorhabditis bacteriophora及びHeterorhabditis megidis;病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1115頁から、Steinernema feltiae並びに病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1116頁から、Steinernema scapterisciを含有する製剤;
(LIV)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第72頁から、Bacillus subtilisから又はGC91から若しくはNCTC11821から単離された化合物を除いてBacillus thuringiensisの株から得ることができる製剤;病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第73頁;
(LV)昆虫活性真菌、好ましくは、病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1266頁から、Verticillium lecanii;病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第85頁から、Beauveria brogniartii及び病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第83頁から、Beauveria bassianaを含有する製剤;
(LVI)昆虫活性ウイルス、好ましくは、病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1342頁から、Neodipridon Sertifer NPV;病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第759頁から、Mamestra brassicae NPV及び病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第291頁から、Cydia pomonella granulosisウイルスを含有する製剤;
(CLXXXI)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第453頁から、7−クロロ−2,3,4a,5−テトラヒドロ−2−[メトキシカルボニル(4−トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]インドール[1,2e]オキサゾリン−4a−カルボキシラート(DPX−MP062、インドキシカルブ(Indoxycarb));
(CLXXXII)病虫害防除剤マニュアル、第11版(1997年)、英国作物保護会議、ロンドン、第1094頁から、N−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾイル)−3−メトキシ−2−メチルベンゾヒドラジド(RH−2485、メトキシフェノジド(Methoxyfenozide)):
(CLXXXIII)ブライトン作物保護会議(Brighton Crop Protection Conference)、1996年、第487−493頁から、(N’−[4−メトキシ−ビフェニル−3−イル]−ヒドラジンカルボン酸イソプロピルエステル(D2341);
(R2)抄録本、第212回ACS全国会議フロリダ州オーランド(212th ACS National Meeting Orlando,FL)、8月25日〜29日(1995年)、AGRO−020。発行者:アメリカ化学会、ワシントン,D.C.CONEN;63BFAF。
上記詳細の結果として、本発明の更なる本質的な面は、温血動物に於ける寄生虫の防除のための組合せ製剤であって、それらに、式Iの化合物に加えて、少なくとも1種の、同じか又は異なる活性の領域を有する別の活性成分及び少なくとも1種の生理学的に許容される担体が含有されていることを特徴とする製剤に関する。本発明は、2成分組合せに限定されない。
原則として、本発明による駆虫組成物には、0.1重量%から99重量%、特に0.1重量%から95重量%の式Iの活性成分又はこれらの混合物、99.9重量%から1重量%、特に99.8重量%から5重量%の、0重量%から25重量%、特に0.1重量%から25重量%の界面活性剤を含有する固体又は液体混合物が含有されている。
治療すべき動物への、本発明による組成物の適用は、局所的に、経口的に、非経口的に又は皮下的に行うことができ、組成物は、水剤、エマルジョン剤、懸濁剤、(ドレンチ)、散剤、錠剤、大型丸剤、カプセル剤及び注ぎ配合物の形で存在する。
注ぎ方法又はスポットオン(spot−on)方法は、式Iの化合物を、動物の皮膚又は毛皮の特定の場所に、有利には首又は背中に適用することに存する。これは、例えば、注ぎ配合物又はスポットオン配合物のスワブ又はスプレーを、毛皮の比較的小さい面積に適用することによって行われ、その場所から、活性物質が、配合物中の成分の展開特性のために又は動物の動きによって助けられて、毛皮の広い面積に亘って殆ど自動的に分散される。
注ぎ配合物又はスポットオン配合物には、適切には、宿主動物の皮膚表面の上への又は毛皮の中への迅速な分散を促進し、一般的に展開油としてみなされる担体が含有されている。適切な担体は、例えば、油性溶液;2−オクチルドデカノール又はオレイルアルコールの溶液のようなアルコール性及びイソプロパノール性溶液;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸オキサラート、オレイン酸オレイルエステル、オレイン酸デシルエステル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、鎖長C12〜C18の飽和脂肪アルコールのカプリン酸エステルのようなモノカルボン酸のエステル中の溶液;フタル酸ジブチル、イソフタル酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピルエステル、アジピン酸ジ−n−ブチルのようなジカルボン酸のエステルの溶液又は脂肪族酸のエステル、例えば、グリコールの溶液である。薬物又は化粧品工業から公知であるもののような分散剤が追加的に存在することが有利であろう。例は、2−ピロリドン、2−(N−アルキル)ピロリドン、アセトン、ポリエチレングリコール並びにそのエーテル及びエステル、プロピレングリコール又は合成トリグリセリドである。
油性溶液には、例えば、オリーブ油、グラウンドナッツ油、ごま油、松根油、亜麻仁油又はひまし油のような植物油が含まれる。植物油は、また、エポキシ化された形で存在していてもよい。パラフィン及びシリコーンオイルも使用することができる。
注ぎ配合物又はスポットオン配合物には、一般的に、1重量%から20重量%の式Iの化合物、0.1重量%から50重量%の分散剤及び45重量%から98.9重量%の溶媒が含有されている。
注ぎ方法又はスポットオン方法は、全ての動物を経口で又は注射により治療することが困難であるか又は時間が掛かる、ウシ、ウマ、ヒツジ又はブタのような群れ動物で使用するために特に有利である。その簡単さのために、この方法は、勿論、個々の家畜又はペットを含む全ての他の動物のために使用することができ、それは獣医の専門家がいなくても、しばしば実施することができるので、動物の飼育者によって非常に好まれる。
商業的製品を濃縮物として配合することが好ましいけれども、最終ユーザーは通常希薄配合物を使用するであろう。
このような組成物には、また、安定剤、消泡剤、粘度調節剤、結合材又は粘着付与剤のような他の添加物並びに特別の効果を達成するための他の活性成分が含有されていてよい。
最終ユーザーによって使用される、この種類の駆虫組成物は、本発明の構成物を同様に形成する。
害虫防除のための本発明による方法のそれぞれに於いて又は本発明による害虫防除組成物のそれぞれに於いて、式Iの化合物を、それらの立体配置の全てで又はそれらの混合物で使用することができる。
本発明には、また、温血動物、特に生産的家畜、家畜及びペットを、寄生蠕虫に対して予防的に保護する方法であって、式Iの活性成分又はそれから製造された活性成分配合物を、飼料若しくは飲料への添加物として又は固体若しくは液体形で、経口で又は注射により又は非経口で投薬することを特徴とする方法が含まれる。本発明には、また、該方法の一つで使用するための、本発明による式Iの化合物が含まれる。
下記の実施例は、単に、本発明を限定することなく本発明を例示するために機能し、用語「活性成分」は、表1〜3に列挙した物質を表す。
特に、好ましい配合物は下記のようにして作られる。(%=重量パーセント)
(配合物実施例)
1.顆粒 a) b)
表1からの活性成分 5% 10%
カオリン 94% −
高度に分散したケイ酸 1% −
アタパルジャイト − 90%
上記の成分を、塩化メチレン中に溶解させ、担体上にスプレーし、続いて真空下で蒸発することによって、溶媒を濃縮する。この種類の顆粒は、動物飼料と混合することができる。
2.顆粒
表1からの活性成分 3%
ポリエチレングリコール(mw200) 3%
カオリン 94%
(mw=分子量)
微細に粉砕した活性成分を、混合機内で、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に適用する。この方法で、ダストの無い被覆された顆粒が得られる。
3.錠剤又は大型丸剤
I 表1からの活性成分 33.00%
メチルセルロース 0.80%
ケイ酸、高度に分散されている 0.80%
トウモロコシデンプン 8.40%
II ラクトース、結晶 22.50%
トウモロコシデンプン 17.00%
微結晶セルロース 16.50%
ステアリン酸マグネシウム 1.00%
I メチルセルロースは、水の中に攪拌する。物質が膨潤した後、ケイ酸を中に攪拌し、この混合物を均一に懸濁させる。活性成分及びトウモロコシデンプンを混合する。この水性懸濁液をこの混合物の中に作用させ、ドウにまで混練する。得られた塊を、12M篩を通して粒状化し、乾燥させる。
II 4種の賦形剤の全部を十分に混合する。
III I及びIIに従って得られた予備混合物を混合し、錠剤又は大型丸剤にプレスする。
4.注射剤
A.油性ビヒクル(遅い放出)
1.表1からの活性成分 0.1〜1.0g
グラウンドナッツ油 添加して100mLに
2.表1からの活性成分 0.1〜1.0g
ごま油 添加して100mLに
製剤:活性成分を、攪拌しながら、必要な場合にゆっくり加熱して、油の一部に溶解し、次いで冷却後に所望の体積にし、そして0.22mmの細孔サイズを有する適切な膜フィルターを通して滅菌濾過する。
B.水混和性溶媒(放出の平均速度)
表1からの活性成分 0.1〜1.0g
4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン(グリセロールホルマール) 40g
1,2−プロパンジオール 添加して100mLに
表1〜3からの活性成分 0.1〜1.0g
グリセロールジメチルケタール 40g
1,2−プロパンジオール 添加して100mLに
製剤:活性成分を、攪拌しながら、溶媒の一部に溶解し、所望の体積にし、そして0.22mmの細孔サイズを有する適切な膜フィルターを通して滅菌濾過する。
C.水性可溶化物(solubilisate)(速い放出)
1.表1からの活性成分 0.1〜1.0g
ポリエトキシル化ひまし油(40エチレンオキシド単位) 10g
1,2−プロパンジオール 20g
ベンジルアルコール 1g
水 添加注入 添加して100mLに
2.表1からの活性成分 0.1〜1.0g
ポリエトキシル化ソルビタンモノオレアート(20エチレンオキシド単位) 8g
4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン(グリセロールホルマール) 20g
ベンジルアルコール 1g
水 添加注入 添加して100mLに
製剤:活性成分を、溶媒及び界面活性剤中に溶解し、水で所望の体積にする。0.22mmの細孔サイズを有する適切な膜フィルターを通して滅菌濾過。
5.注ぎ型
A.
表1からの活性成分 5g
ミリスチン酸イソプロピル 10g
イソプロパノール 添加して100mLに
B.
表1からの活性成分 2g
ラウリン酸ヘキシル 5g
中間鎖長トリグリセリド 15g
エタノール 添加して100mLに
C.
表1からの活性成分 2g
オレイン酸オレイル 5g
N−メチルピロリドン 40g
イソプロパノール 添加して100mLに
この水性系は、好ましくは、経口及び/又は前胃内適用のために使用することができる。
この組成物には、更に、安定剤、例えば、適切なエポキシ化植物油(エポキシ化ヤシ油、セイヨウアブラナ油又は大豆油)、消泡剤、例えば、シリコーンオイル、保存剤、粘度調節剤、結合材又は粘着付与剤のような他の添加物並びに特別の効果を達成するための肥料又は他の活性成分が含有されていてよい。
式Iの化合物に対して中性であり、治療すべき宿主動物に有害な影響を有しない別の生物学的活性物質又は添加物並びにミネラル塩又はビタミンを、上記の組成物に添加することもできる。
生物学的実施例:
1.経口適用を使用する、モンゴリアンアレチネズミ(Meriones unguiculatus)でのコルブリフォルミス毛様線虫及び捻転毛様線虫でのインビボ試験
6週齢から8週齢のモンゴリアンアレチネズミを、コルブリフォルミス毛様線虫及び捻転毛様線虫のそれぞれの約2000個の第三齢幼虫を含有する人工給餌によって感染させる。感染後6日に、アレチネズミにNOによって軽く麻酔をかけ、100、32及び10mg/kgから0.1mg/kgの量で、2部のDMSO及び1部のポリエチレングリコール(PEG300)の混合物中に溶解させた試験化合物で経口適用することによって治療する。9日(治療後3日)に、なお存在している捻転毛様線虫の大部分は、後第四齢幼虫であり、コルブリフォルミス毛様線虫の大部分は未熟成虫であり、蠕虫をカウントするためにアレチネズミを殺す。効能は、8匹の感染させそして治療しないアレチネズミからの蠕虫の数の幾何平均と比較した、それぞれのアレチネズミに於ける蠕虫の数の減少%として計算する。この試験で、線虫体内侵入に於ける非常に大きい減少が、式Iの化合物で達成される。特に、化合物1.31及び1.61は、32mg/kg活性成分で100%減少を示し、10mg/kg活性成分で少なくとも97%減少を示す。

Claims (7)

  1. 式:
    Figure 0004101748
    (式中、mは1、2又は3であり、
    は、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ又はハロゲンであり、mが2以上である場合、置換基はそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、そしてRは、C〜C−ハロアルキルである)
    の化合物及び任意にこれらのエナンチオマーを含む、非ヒト温血動物の体内において内部寄生虫を防除するための医薬組成物。
  2. mが1又は2であり、RがC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はハロゲンであり、mが2以上である場合、置換基はそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、そしてRが、C〜C−ハロアルキルである請求項1に記載の医薬組成物。
  3. mが2であり、Rがメチル、ハロメチル、塩素又はフッ素であり、置換基はそれぞれ同一であるか又は異なっていてよく、そしてRが、トリフルオロメチルである請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 非ヒト温血動物が、家畜またはペットである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  5. 家畜が、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、ロバまたは家禽類から選択される、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. ペットが、イヌ、ネコ、モルモット又はトリから選択される、請求項4に記載の医薬組成物。
  7. さらに生理学的に相容性の担体及び/又は分散剤を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物
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