JP4101030B2 - マグネットロックのキー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はマグネットロックのキーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ロックのシリンダーの回転をマグネットで阻止し、ロックのマグネットの位置に対応する位置にマグネットを保持するキーを差し込むことにより、ロックのマグネットを移動させてシリンダーが回転できるようにするマグネットロックは従来から広く使用されている。
【0003】
図10は従来のマグネットロックのキー90の斜視図、図11は図10をD方向からみた図であって、91はマグネットを保持する凹部、92はキーを差し込む時に位置決めをする突部である。複数のマグネット保持凹部の内、特定の位置にマグネットが挿入されるが、このままではマグネットを保持することはできず、又マグネットの所在位置が判ってしまうという不工合を免れない。
【0004】
そこで図12に示すようにマグネット保持凹部を金属板93でカバーすることにより、マグネットを保持し、又マグネットの位置が判らないようにすることができる。
【0005】
【この発明が解決すべき課題】
前記の従来のキーでは、金属板のカバーがコスト高の要因ともなり、又キーを種々の任意の色に仕上げることも困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記の課題を解決するために、マグネットロックのキーにおいて、キーをキーグリップ部とマグネットホルダー部の二部分で構成し、マグネットホルダー部の嵌入係止部分はキーグリップ部内に嵌入されており、嵌入係止部分に形成された突起とキーグリップ部に形成された係止孔とが係合されてキーグリップ部とマグネットホルダー部とが固定されていることを特徴とするマグネットロックのキーを得たものである。
【0007】
【実施例】
図1はこの発明のマグネットロックのキー組立体10の正面図、図2は図1をU方向からみた上面図、図3は図1をD方向からみた底面図、図4は図1をF方向からみた側面図、図5は図1のX−X断面図、図6はキー組立体10をキーグリップ部20とマグネットホルダー部30とに分解して示した斜視図をそれぞれ示している。
【0008】
マグネットホルダー部30は嵌入係止部分31とマグネット保持部分33とからなり、嵌入係止部分31はキーグリップ部20のグリップ本体21の中央の凹部24内に嵌入される。(図5参照)嵌入係止部分31に形成された係止突起32と、グリップ本体21にあけられた係止孔22とが係合し、キーグリップ部20とマグネットホルダー部30とが固定される。なおグリップ本体21には上方孔部23が形成されている。
【0009】
マグネットホルダー部30のマグネット保持部分33にはマグネット保持凹部34があり、マグネット51が保持されている。(図示の例では3個)35は突起、36は切欠であって、それぞれ後述のマグネットロックのシリンダと係合する。これらの突起や切欠の位置や、マグネット保持凹部の位置などを変えることにより種々のキーが形成される。
【0010】
図7はマグネットロック40の断面図、図8はマグネットロック40をシリンダ41、シリンダホルダ47、シリンダストッパ43に分解して示した斜視図をそれぞれ示している。
【0011】
シリンダ41はキー組立体10のマグネット保持部分33を挿入するキー挿入凹部42を有し、その周縁部に、前記の突起35と係合する切欠45ならびに切欠36と係合する突起46とが形成されている。シリンダホルダ47にシリンダ41の入る凹部63ならびにマグネットが嵌入する複数の凹部48とが形成されている。(図示の例では8個)
【0012】
シリンダ41の下方に角軸61が形成され、シリンダホルダ47の孔64を通ってシリンダーストッパ43の角孔62と係合している。シリンダ41とシリンダストッパ43とはシリンダホルダ47をはさんでねじ65で締め付けられている。44は角軸61内のねじ孔を示している。
【0013】
シリンダ41の底面にマグネット嵌入凹部49が前記のシリンダホルダ47のマグネット嵌入凹部48と対応する位置にあるように形成されていて、その凹部49内にマグネット52とマグネットスプリング53とが嵌入され、マグネット52はマグネットスプリング53に付勢されてシリンダホルダ47のマグネット嵌入凹部48内に押し付けられている。(図7参照)図示の例では8個の凹部の内特定の3個の凹部にマグネット52が入っている。
【0014】
図7から判るように常時はマグネット52がマグネットスプリング53に付勢されてシリンダホルダ47のマグネット嵌入凹部48に入り、シリンダ41の凹部49との間に存在するのでシリンダは回動できず、マグネットロック40は鎖錠状態にある。
【0015】
図9はマグネットロック40にキー組立体10をセットした状態を示している。マグネット保持部分33がシリンダ41のキー挿入凹部42に挿入される。シリンダ41の底面のマグネットの配列とキーのマグネットの配列が一致していればキーのマグネット51の作用により、図9に示されるようにシリンダのマグネット52がマグネットスプリング53に抗して上昇してシリンダホルダ47の凹部48から外れ、シリンダ41の回転の拘束がなくなり、シリンダ41は回転可能となり、キー組立体10はその突起35がシリンダ41の切欠45と係合し、切欠36はシリンダ41の突起46と係合しているので、キー組立体10を廻せばシリンダ41も回動し、解錠することができる。
【0016】
このようにこの発明のマグネットロックのキーはキーグリップ部とマグネットホルダー部に分割されてマグネットを所定位置に封入しているので金属板のカバーが不要となりコストが削減でき、又キーグリップ部を任意の色彩のものとすることができ、外観も好みの色とすることができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明のマグネットロックのキーは前記の如き構成であって、コストを低減し、また多様な色のキーを揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キー組立体の正面図
【図2】図1をU方向からみた上面図
【図3】図1をD方向からみた底面図
【図4】図1をF方向からみた側面図
【図5】図1のX−X断面図
【図6】キー組立体を分解して示した斜視図
【図7】マグネットロックの断面図
【図8】マグネットロックを分解して示した斜視図
【図9】キーをセットした状態を示す断面図
【図10】従来のキーの斜視図
【図11】図10をD方向からみた図
【図12】同じく金属板でカバーしたところを示す図
【符号の説明】
10 キー組立体
20 キーグリップ部
21 グリップ本体
22 係止孔
23 上方孔部
24 中央凹部
30 マグネットホルダー部
31 嵌入係止部分
32 係止突起
33 マグネット保持部分
34 マグネット保持凹部
35 突起
36 切欠
40 マグネットロック
41 シリンダ
42 キー挿入凹部
43 シリンダストッパ
44 ねじ孔
45 切欠
46 突起
47 シリンダホルダ
48 マグネット嵌入凹部(シリンダホルダ)
49 マグネット嵌入凹部(シリンダ底面)
51 キーのマグネット
52 ロックのマグネット
53 マグネットスプリング
61 角軸
62 角孔
63 シリンダの入る凹部
64 角軸の通る孔
65 ねじ
90 従来のキー
91 マグネット保持凹部
92 突起
93 金属板のカバー
Claims (1)
- キーグリップ部とマグネットホルダー部とからなるマグネットロックのキーにおいて、前記キーグリップ部は、手で持つための本体部と、前記本体部の中心軸に沿って穿たれた中央凹部と、前記中央凹部の一部に形成された抜止め用の係止孔と、前記マグネットホルダー部に収容されたマグネットを封止する底面部とを備え、前記マグネットホルダー部は、前記マグネットを収容するマグネット保持凹部を有するマグネット保持部分と、前記係止孔に係合する突起を有し前記中央凹部内に嵌入する嵌入係止部分とを備え、前記マグネット保持部分は、前記係止孔と前記突起との係合により前記底面部に当接して前記キーグリップ部に固定されて前記マグネットを前記マグネット保持凹部に固定的に封止する部材であることを特徴とするマグネットロックのキー。
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JP2002329745A JP4101030B2 (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | マグネットロックのキー |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004162385A JP2004162385A (ja) | 2004-06-10 |
JP4101030B2 true JP4101030B2 (ja) | 2008-06-11 |
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-13 JP JP2002329745A patent/JP4101030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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