JP4098885B2 - 測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動作条件設定用画面上で設定された装置の動作条件に従って測定結果表示用画面に測定結果を表示する測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の測定装置として、出願人は、図8に示す波形記録装置51を既に開発している。この波形記録装置51は、同図に示すように、各種の表示画面を切り替え表示可能な表示部52と、操作部53とを備え、操作部53には、CHANキー4、DISPキー5、ジョグダイヤル6a、シャトルダイヤル6b、カーソル移動用キー部7、ファンクションキー部8およびSTARTキー9などの各種の操作スイッチが配設されている。また、波形記録装置51には、各種の電気的な測定が可能な測定ユニットを挿入するための測定ユニット挿入スロット(図示せず)が本体右側面側に複数配設されている。この場合、波形記録装置51は、測定目的に応じた測定ユニットが測定ユニット挿入スロットに挿入されると、挿入された測定ユニットに対して予め定めた規則に従ってチャネル番号を割り当てる。したがって、オペレータは、割り当てられたチャネル毎に、入力レンジや表示倍率などの動作条件を設定することにより、波形記録装置51に対して、そのチャネルに対応する測定ユニットによって測定された電圧、電流、温度および歪みなどの各種の信号波形の表示部52への表示や、図外のプリンタによる印刷、およびフロッピーディスクへの記録などを実行させることができる。
【0003】
この波形記録装置51では、図外の電源スイッチを投入すると、図8に示すように、波形表示用画面61が表示部52に表示され、例えば、チャネル1,2に対応する測定ユニットによって測定された信号波形W1a,W2aが表示される。この際に、振幅値がやや小さめに表示されている信号波形W2aの振幅値を拡大表示させる場合、操作部53のCHANキー4を操作することにより、図9に示すチャネル設定用画面62を表示部52に表示させる。この際に、波形記録装置51では、「レンジ(入力レンジ)」または「倍率(表示倍率)」の設定値を変更することにより、波形表示用画面61上の信号波形W2aの振幅値を変更することができる。具体的には、例えば、「レンジ」についての設定値を変更するときには、オペレータは、波形表示用画面61に表示されていた信号波形W2aの振幅値と、チャネル設定用画面62に現に設定されているレンジの設定値とに基づいて、所望する振幅値になると予測される設定値にレンジを変更する。この際には、カーソル移動用キー部7のキー7a〜7dを操作することにより、CH「2」についての「レンジ」に対応する表示部位にカーソル60を移動させる(同図は、カーソル60が、既に移動させられた状態を示している)。次いで、ファンクションキー部8のキー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、チャネル2についてのレンジの表示部位に、例えば「5mV」を表示させる。
【0004】
この状態で、ファンクションキー部8のキー8eを操作すると、チャネル2のレンジが「5mV」に設定変更される。この後、DISPキー5を操作することにより、波形表示用画面61を表示部52に表示させ、さらに、STARTキー9を操作すると、波形表示用画面61には、図10の一点鎖線で示すように、レンジを変更する以前の信号波形W2aに対して振幅値が10倍に拡大された信号波形W2bが信号波形W2aに代えて表示される(この際には、同図に示す波形表示用画面61上には、信号波形W1a,W2bのみが表示される)。この場合、信号波形W2bは、同図に示すように、レンジを小さく設定し過ぎたため、信号波形W2bにおける低電圧側の一部が波形表示用画面61上からはみ出している。
【0005】
この際に、所望の振幅値になるようにレンジを再設定するときには、まず、CHANキー4を操作することにより、チャネル設定用画面62を表示部52に再度表示させる。次に、キー7a〜7dを操作することにより、CH「2」についての「レンジ」に対応する表示部位にカーソル60を移動させる。次いで、キー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、レンジの表示部位に、例えば、「10mV」を表示させる。この状態で、キー8eを操作することにより、チャネル2のレンジが「10mV」に設定変更される。この後、DISPキー5を操作して波形表示用画面61を表示部52に表示させた後、STARTキー9を操作する。これにより、波形表示用画面61には、図10の実線で示すように、信号波形W2bに対して振幅値が1/2倍の信号波形W2cが信号波形W2bに代えて表示される(この際には、同図に示す波形表示用画面61上には、信号波形W1a,W2cのみが表示される)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、出願人が既に開発している波形記録装置51には、以下の改善すべき点がある。
すなわち、波形記録装置51では、チャネル設定用画面62に表示された「レンジ」または「倍率」についての設定値を変更することにより、任意の振幅値で信号波形を表示させることができる。しかし、この波形記録装置51では、例えば、動作条件としてのレンジを変更した際に、直前に設定されていた既設定内容に代えて、新たな設定内容をチャネル設定用画面62に直ちに表示する。したがって、この際には、波形表示用画面61に直前に表示されていた信号波形と、チャネル設定用画面62に現に表示されているレンジの設定値とは無関係の状態になっている。このため、所望する振幅値になると予測されるレンジの設定値を、波形表示用画面61に表示されていた信号波形の振幅値と、チャネル設定用画面62に現に設定されているレンジの設定値とを参照して見極めることができないこととなる。この場合、信号波形W2aを波形表示用画面61に表示させたときのレンジの設定値を記憶していれば問題はない。しかし、その設定値を忘れてしまったときには、新たに設定したレンジで信号波形を再度表示させ、その際の信号波形の振幅値と、その際のレンジの設定値とに基づいて、レンジを再度設定し直さなければならず、所望振幅値の信号波形を表示させるための操作が煩雑であると共に、誤設定を招きやすいため、これを改善すべきとの要請がある。
【0007】
一方、各チャネルに対して設定されている各設定項目についての現在設定値を所定の操作によってプリンタによって予め印刷しておき、印刷した現在設定値を参照しつつレンジを変更設定することはできる。しかし、かかる場合、誤設定を防止することができても、変更設定の都度、現在設定値を記録用紙に印刷させなくてはならず、設定変更の際の操作がさらに煩雑化すると共に、記録用紙を必要以上に消費してしまうという他の問題が生じる。
【0008】
本発明は、かかる改善点に鑑みてなされたものであり、装置の動作条件を迅速かつ正確に設定することが可能な測定装置を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、表示部に表示した動作条件設定用画面上で設定された装置の動作条件に従って測定結果表示用画面に測定結果を表示する測定装置において、前記動作条件設定用画面を前記表示部に表示する際に前記動作条件について選択可能な複数の動作条件候補を表示する選択候補群表示用画面と共に表示し、かつ当該選択候補群表示用画面には前記測定結果表示用画面に前記測定結果を直前に表示したときの前記動作条件の既設定内容に対応する前記動作条件候補のうちの1つを示すための現在設定値マークを表示させることを特徴とする。
【0010】
この測定装置では、例えば、動作条件設定用画面に表示される動作条件の既設定内容としてのレンジの設定値は、測定結果表示用画面に表示された測定結果としての例えば信号波形の振幅値と常に対応する関係となる。したがって、オペレータは、測定結果表示用画面に表示された測定結果と、選択候補群表示用画面に表示されている既設定内容とを参照しつつ動作条件設定用画面において動作条件を設定し直すことができる。このため、動作条件を迅速かつ正確に設定することが可能となる。
【0011】
また、装置の動作条件を数値入力で設定する場合にも、動作条件の既設定内容を表示部に表示することが可能である。一方、この測定装置では、予め決められた複数の動作条件選択候補を選択候補群表示用画面内に表示し、かつ直前に設定された既設定内容を選択候補群表示用画面上に表示する。したがって、オペレータは、既設定内容を参照しつつ、複数の動作条件選択候補の中から所望の動作条件選択候補を容易に選択することができる。このため、迅速かつ正確に動作条件を設定することが可能となる。
【0012】
また、動作条件の既設定内容については、動作条件を数値または文字によって表示させてもよい。しかし、この場合には、数値または文字のスペース分だけ表示スペースが増加することになる。一方、この測定装置では、複数の動作条件選択候補のうちの1つにのみ所定のマーク(現在設定値マーク)が表示される。したがって、既設定内容を表示するために必要とされる表示スペースが僅かでよい。このため、表示部の表示スペースの有効利用を図ることが可能となる。
【0013】
また、上記目的を達成すべく請求項2記載の測定装置は、表示部に表示した動作条件設定用画面上で設定された装置の動作条件に従って測定結果表示用画面に測定結果を表示する測定装置において、前記動作条件設定用画面を前記表示部に表示する際に現在設定値確認用画面と共に表示し、かつ当該現在設定値確認用画面には前記測定結果表示用画面に前記測定結果を直前に表示したときの前記動作条件についての現在設定値を表示させることを特徴とする。
【0014】
この測定装置では、選択候補群表示用画面に代えて現在設定値確認用画面が動作条件設定用画面と共に表示部に表示され、この現在設定値確認用画面には動作条件についての現在設定値が表示される。したがって、この測定装置においても、オペレータは、測定結果表示用画面に表示された測定結果と、現在設定値確認用画面に表示されている既設定内容とを参照しつつ動作条件設定用画面において動作条件を設定し直すことができる。このため、動作条件を迅速かつ正確に設定することが可能となる等の、上記請求項1記載の測定装置と同様の効果を奏することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る測定装置を波形記録装置に適用した実施の形態について説明する。なお、出願人が既に開発している波形記録装置51と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0016】
最初に、波形記録装置1の構成について、図1,2を参照して説明する。
【0017】
波形記録装置1は、図1に示すように、表示部2および操作部3を備えている。表示部2は、カラーLCDが採用されており、記録対象信号の信号波形を表示するための波形表示用画面21や、後述するチャネル設定用画面22などを表示する。操作部3には、チャネル設定用画面22などを表示部2に表示させるためのCHANキー4と、波形表示用画面21を表示部2に表示させるDISPキー5と、チャネル設定用画面22などにおいて動作条件の設定値を変更するためのジョグダイヤル6aおよびシャトルダイヤル6bと、表示部2上でカーソル20を上下左右に移動させるためのキー7a,7b,7c,7dを有するカーソル移動用キー部7と、表示部2に表示された機能表示に対応する各種の機能が状況に応じて割り付けられるキー8a〜8eを有するファンクションキー部8と、STARTキー9とが配設されている。
【0018】
また、波形記録装置1は、図2に示すように、測定ユニット挿入部11、CPU12、ROM13、RAM14、プリンタ15およびFDD16を備えている。この場合、測定ユニット挿入部11は、複数の測定ユニット挿入スロットを備え、例えば、電圧、電流、温度および歪みなどを測定するための各種の測定ユニットを最大で4枚まで挿入可能に構成されている。また、各測定ユニットとして、例えば、2つの信号入力コネクタ、4つの信号入力コネクタ、または、2つの信号入力コネクタおよび2つの信号入力端子を備える3つのタイプが用いられる。一方、波形記録装置1は、測定目的に応じた測定ユニットUN1〜UN4(以下、区別しないときには、「測定ユニットUN」ともいう)が測定ユニット挿入部11に挿入されると、挿入された測定ユニットUNの信号入力コネクタおよび信号入力端子に対して予め定めた規則に従ってチャネル番号を割り当てる。したがって、オペレータは、割り当てられたチャネル毎に、入力レンジや表示倍率などの動作条件を設定することにより、波形記録装置1に対して、そのチャネルに対応する信号入力コネクタまたは信号入力端子を介して入力されて測定ユニットUNによって測定された各種の信号波形の表示部2への表示や、プリンタ15による印刷、およびFDD16によるフロッピーディスクへの記録などを実行させることができる。
【0019】
また、CPU12は、波形記録装置1の制御部として機能し、表示部2に各種の表示画面を表示させる際の表示制御や、各測定ユニットUNによって測定された測定結果の演算などを実行する。ROM13は、CPU12の動作プログラムなどを記憶し、RAM14は、CPU12の演算結果や、チャネル設定用画面22などにおいて設定された動作条件を記憶する。プリンタ15は、サーマルプリンタが用いられており、各測定ユニットUNによって測定された記録対象信号についての信号波形や、表示部2に表示される表示画面のハードコピーなどを印刷する。FDD16は、記録対象信号の記録や、波形記録装置1の動作条件設定値などを図外の3.5インチのフロッピーディスクに記録する。
【0020】
次に、波形記録装置1の動作条件を設定する際の手順について、図面を参照して説明する。
【0021】
まず、図外の電源スイッチを投入すると、図1に示すように、波形表示用画面21が表示部2に表示される。この際に、2つの信号入力コネクタをそれぞれ有する測定ユニットUN1に入力されたチャネル1,2に対応する測定ユニットUNによって測定された記録対象信号についての信号波形を波形表示用画面21上に表示させるときには、まず、操作部3のCHANキー4を操作することにより、図3に示すチャネル設定用画面22を表示部2に表示させる。次に、カーソル移動用キー部7のキー7a〜7dを操作することにより、CH「1」についての「レンジ(入力レンジ)」に対応する表示部位にカーソル20を移動させる。このとき、チャネル1のレンジとして設定可能な設定値の選択候補群を表示するための選択候補群表示用画面31(同図参照)が、表示部2の右上に表示される。次いで、ファンクションキー部8のキー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、選択候補群表示用画面31上に表示されているカーソル30を、例えば、「50m」の表示部位に移動させる。この際に、カーソル30の移動に伴い、CH「1」についての「レンジ」に対応する表示部位には、チャネル1のレンジの設定値として「50mV」が表示される。
【0022】
次に、キー7a〜7dを操作することにより、CH「1」についての「0位置」に対応する表示部にカーソル20を移動させる。この際に、表示部2上に表示されていた選択候補群表示用画面31は、カーソル20の移動に伴って消去される。次いで、キー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、CH「1」についての「0位置」に対応する表示部位に表示されている設定値を、例えば、「65%」に変更する。次に、キー7a〜7dを操作することにより、CH「2」についての「レンジ」に対応する表示部位にカーソル20を移動させた後に、チャネル1についての変更操作と同様にして、図3に示すように、チャネル2のレンジを「50mV」に変更する。次いで、CH「2」についての「0位置」に対応する表示部位にカーソル20を移動させた状態で、キー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、CH「2」についての「0位置」に対応する表示部位に表示されている設定値を、例えば、「29%」に変更する。この状態で、ファンクションキー部8のキー8eを操作すると、チャネル設定用画面22上に表示されているチャネル1,2についての各設定項目が確定する。
【0023】
この後、操作部3のDISPキー5を操作すると、図6に示すように波形表示用画面21が表示部2に表示され、チャネル設定用画面22上で設定した動作条件に従って、チャネル1,2に対応する測定ユニットUNによって測定された記録対象信号についての信号波形W1a,W2aがそれぞれ表示される。この際に、信号波形W2aを例えば10倍程度に拡大した振幅でチャネル2についての信号波形を表示させるときには、CHANキー4を操作することにより、図4に示すチャネル設定用画面22を表示部2に表示させる。この場合、チャネル2についての「レンジ」および「倍率(表示倍率)」のいずれによっても信号波形W2aの振幅値を変更することができるが、以下、レンジを変更する例について説明する。
【0024】
上記したチャネル2についてのレンジを変更する場合、キー7a〜7dを操作することにより、図4に示すように、CH「2」についての「レンジ」に対応する表示部位にカーソル20を移動させる。このとき、同図に示すように、選択候補群表示用画面31が表示部2の右上に表示される。この場合、選択候補群表示用画面31には、現在設定値マーク32が、チャネル2のレンジについて現在設定されている設定値に対応する選択候補(この場合、「50m」)の左側に表示される。この現在設定値マーク32は、その選択候補群に対応する動作条件(この場合には、レンジが該当する)が電源投入後に設定され、かつその動作条件についての設定内容に従って信号波形を直前に表示したときのその既設定内容を示す。つまり、現在設定値マーク32が表示されている動作条件としてのレンジの選択候補は、波形表示用画面21に信号波形を直前に表示したときのレンジについての既設定値であることを意味する。
【0025】
したがって、オペレータは、選択候補群表示用画面31上の現在設定値マーク32が表示されている設定値と、波形表示用画面21に表示されていた信号波形W2aの振幅値とに基づいて、所望の振幅値で信号波形が表示されるレンジの設定値を迅速かつ正確に見極め、かつ選択することができる。この場合、キー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、選択候補群表示用画面31上に表示されているカーソル30を移動させ、チャネル2についてのレンジとして、現在設定されている設定値の50mVに対して10倍の「5m」を選択する。なお、この際に、レンジの設定値を誤設定した場合であっても、その誤設定値に従って信号波形表示用画面21に新たな信号波形を表示させない限り、現在設定値マーク32の表示位置は変化しない。このため、オペレータは、波形表示画面21に信号波形W2aを表示させたときの動作条件としてのレンジの既設定内容を記憶している必要がなく、しかも所望する選択候補を確実に選択し直すことができる。
【0026】
続いて、チャネル2についての信号波形W2aの表示位置を変更する場合には、キー7a〜7dを操作することにより、図5に示すように、CH「2」についての「0位置」に対応する表示部位にカーソル20を移動させる。このとき、同図に示すように、チャネル1の表示位置についての現在設定値を表示するための現在設定値確認用画面33が表示部2の右上に表示される。この場合、現在設定値確認用画面33には、チャネル2の表示位置について現在設定されている設定値(この場合、「29%」)が表示される。したがって、オペレータは、この表示されている現在設定値と、波形表示用画面21に表示されていた信号波形W2aの振幅値とに基づいて、所望の表示位置に信号波形W2aを表示するための0位置を迅速かつ正確に設定することができる。この場合、キー8a,8b、ジョグダイヤル6aまたはシャトルダイヤル6bを操作することにより、CH「2」についての「0位置」に対応する表示部位に、例えば、「25%」を表示させる。この状態で、キー8eを操作すると、チャネル2について設定変更した各設定項目が確定する。
【0027】
この後、操作部3のDISPキー5を操作すると、図7に示すように波形表示用画面21が表示部2に表示され、チャネル設定用画面22上で設定変更した動作条件に従って、チャネル1,2に対応する測定ユニットUNによって測定された記録対象信号についての信号波形W1a,W2bが表示される。同図によれば、レンジを下げたことにより信号波形W2bが拡大表示され、かつ0位置の変更により信号波形W2bが上方に移動していることが理解できる。
【0028】
以上のように、波形記録装置1では、チャネル設定用画面22などの動作条件設定用画面において任意の設定項目についての設定変更を行う際に、設定値として選択可能な設定値候補群を表示させるときには、現在設定されている設定値に対応する設定候補の左側に現在設定値マーク32を表示する。また、設定候補を表示させずに設定値を変更するような場合には、例えば、現在設定値確認用画面33のように、現在その設定項目に対して設定されている設定値自体を表示部2に表示させる。したがって、オペレータは、動作条件設定用画面と共に表示されている現在設定値と、波形表示用画面21に表示されていた信号波波形とを参照しつつ、任意の設定値に変更設定することができる。
【0029】
なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、現在設定値マーク32としてアスタリスク記号(「*」)を選択候補の左側に表示しているが、現在設定値マーク32は、アスタリスクに記号に限定されず、種々の記号を用いて現在設定値マーク32として表示させることができる。また、現在設定値マーク32の表示方法についても、選択候補の左側に表示する方法に限定されず、選択候補全体を枠囲みするなど、各種のマークや表示方法を採用することができる。また、動作条件についても、レンジ、倍率および0位置などに限定されず、各種の動作条件を含ませることができる。さらに、本発明における測定結果には、信号波形のみならず、測定値も含まれる。
【0030】
さらに、本発明の実施の形態では、本発明における測定装置を波形記録装置に適用した実施の形態について説明したが、電流計、電圧計マルチメータおよびレコーダなど種々の測定装置に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の測定装置によれば、動作条件設定用画面を表示する際に、複数の動作条件候補を表示する選択候補群表示用画面と共に表示し、かつこの選択候補群表示用画面には測定結果表示用画面に測定結果を直前に表示したときの動作条件の既設定内容に対応する動作条件候補のうちの1つを示すための現在設定値マークを表示させることにより、オペレータが、測定結果表示用画面に表示された測定結果と、選択候補群表示用画面に表示されている既設定内容とを参照しつつ動作条件設定用画面において動作条件を設定し直すことができ、これにより、動作条件を迅速かつ正確に設定することができる。また、既設定内容に対応する動作条件候補について所定のマーク(現在設定値マーク)を表示することにより、既設定内容を表示するために必要とされる表示スペースが僅かでよい結果、表示部の表示スペースの有効利用を図ることができ、これにより、装置の小型化を維持することができる。
【0032】
また、請求項2記載の測定装置では、上記請求項1記載の測定装置における選択候補群表示用画面に代えて現在設定値確認用画面が動作条件設定用画面と共に表示部に表示され、この現在設定値確認用画面には動作条件についての現在設定値が表示される。したがって、この測定装置においても、オペレータは、測定結果表示用画面に表示された測定結果と、現在設定値確認用画面に表示されている既設定内容とを参照しつつ動作条件設定用画面において動作条件を設定し直すことができる。このため、動作条件を迅速かつ正確に設定することが可能となる等の、上記請求項1記載の測定装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1の正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1のチャネル設定用画面および選択候補群表示用画面の表示画面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1のチャネル設定用画面および選択候補群表示用画面の他の表示画面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1のチャネル設定用画面および現在設定値確認用画面の表示画面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1の波形表示用画面の表示画面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る波形記録装置1の波形表示用画面の他の表示画面図である。
【図8】 出願人が既に開発している波形記録装置51の正面図である。
【図9】 出願人が既に開発している波形記録装置51のチャネル設定用画面の表示画面図である。
【図10】 出願人が既に開発している波形記録装置51の波形表示用画面の表示画面図である。
【符号の説明】
1 波形記録装置
2 表示部
3 操作部
12 CPU
21 波形表示用画面
22 チャネル設定用画面
31 選択候補群表示用画面
32 現在設定値マーク
33 現在設定値確認用画面
W1a 信号波形
W2a 信号波形
W2b 信号波形
Claims (2)
- 表示部に表示した動作条件設定用画面上で設定された装置の動作条件に従って測定結果表示用画面に測定結果を表示する測定装置において、
前記動作条件設定用画面を前記表示部に表示する際に前記動作条件について選択可能な複数の動作条件候補を表示する選択候補群表示用画面と共に表示し、かつ当該選択候補群表示用画面には前記測定結果表示用画面に前記測定結果を直前に表示したときの前記動作条件の既設定内容に対応する前記動作条件候補のうちの1つを示すための現在設定値マークを表示させることを特徴とする測定装置。 - 表示部に表示した動作条件設定用画面上で設定された装置の動作条件に従って測定結果表示用画面に測定結果を表示する測定装置において、
前記動作条件設定用画面を前記表示部に表示する際に現在設定値確認用画面と共に表示し、かつ当該現在設定値確認用画面には前記測定結果表示用画面に前記測定結果を直前に表示したときの前記動作条件についての現在設定値を表示させることを特徴とする測定装置。
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