ところが、上記した従来のデータ収集装置には、改善すべき以下の課題がある。具体的には、上記のデータ収集装置では、アラームが発生したことを示すアラームマークが、カレンダー表示部におけるサンプリング期間を示す線分上に表示され、アラームの発生時刻がファイル統合表示部に表示される。しかしながら、このデータ収集装置では、カレンダー表示部内におけるすべての日のアラームの発生を表示しているため、被測定信号を出力する出力装置の現時点の状態を把握してその状態に応じて出力装置のメンテナンスを行うような使用形態に対応し難くなっており、その改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、被測定信号において発生した事象の種類別の発生回数を確実かつ容易に把握し得る表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の表示処理装置は、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部を備えた表示処理装置であって、前記処理部は、前記表示処理において、当該表示処理の実行が指示された当日に発生した前記事象の現時点における発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該当日である旨を示す第1画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項2記載の表示処理装置は、請求項1記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第1画像内における前記事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、当該選択された種類であって前記当日に発生した全ての事象のうちの前記品質評価が最も低い当日最低評価事象における前記被測定信号のパラメータを示す第2画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項3記載の表示処理装置は、請求項2記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第2画像を前記表示部に表示させている状態で前記当日最低評価事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、当該いずれか一方における前記当日最低評価事象の詳細な内容を示す第3画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項4記載の表示処理装置は、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部を備えた表示処理装置であって、前記処理部は、前記表示処理において、当該表示処理の実行が指示された当日以前の日から当該当日までの期間に発生した前記事象の現時点における通算の発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該期間である旨を示す第4画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項5記載の表示処理装置は、請求項4記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第4画像内における前記事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、当該選択された種類であって前記期間に発生した全ての事象のうちの前記品質評価が最も低い期間最低評価事象における前記被測定信号のパラメータを示す第5画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項6記載の表示処理装置は、請求項5記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第5画像を前記表示部に表示させている状態で前記期間最低評価事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、当該いずれか一方における前記期間最低評価事象の詳細な内容を示す第6画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項7記載の表示処理装置は、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部を備えた表示処理装置であって、前記処理部は、前記表示処理において、当該表示処理の実行が指示された当日に発生した前記事象の現時点における発生回数および当日以前の日から当該当日までの期間に発生した前記事象の現時点における通算の発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該当日および当該期間である旨を示す第7画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項8記載の表示処理装置は、請求項7記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第7画像内における前記事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、当該選択された種類であって前記当日に発生した全ての事象のうちの前記品質評価が最も低い当日最低評価事象、および当該選択された種類であって前記期間に発生した全ての事象のうちの前記品質評価が最も低い期間最低評価事象の少なくとも一方の事象における前記被測定信号のパラメータを示す第8画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項9記載の表示処理装置は、請求項8記載の表示処理装置において、前記処理部は、前記表示処理において、前記第8画像を前記表示部に表示させている状態で前記少なくとも一方の事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、当該いずれか一方における前記少なくとも一方の事象の詳細な内容を示す第9画像を前記表示部に表示させる。
また、請求項10記載の表示装置は、請求項1から9のいずれかに記載の表示処理装置と、前記表示部とを備え、前記処理部は、当該表示部を表示対象として前記表示処理を実行する。
また、請求項11記載の測定装置は、請求項10記載の表示装置と、前記事象の発生を検出する検出部とを備え、前記処理部は、前記検出部によって検出された前記事象に基づいて前記表示処理を実行する。
また、請求項12記載の表示プログラムは、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を処理部に実行させる表示プログラムであって、前記表示処理の実行が指示された当日に発生した前記事象の現時点における発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該当日である旨を示す第1画像を前記表示部に表示させる処理を前記表示処理において前記処理部に実行させる。
また、請求項13記載の表示プログラムは、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を処理部に実行させる表示プログラムであって、当該表示処理の実行が指示された当日以前の日から当該当日までの期間に発生した前記事象の現時点における通算の発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該期間である旨を示す第4画像を前記表示部に表示させる処理を前記表示処理において前記処理部に実行させる。
また、請求項14記載の表示プログラムは、被測定信号において発生した当該被測定信号の品質評価に用いる事象に関する情報を表示部に表示させる表示処理を処理部に実行させる表示プログラムであって、当該表示処理の実行が指示された当日に発生した前記事象の現時点における発生回数および当日以前の日から当該当日までの期間に発生した前記事象の現時点における通算の発生回数を当該事象の種類別に示すと共に当該事象の発生が当該当日および当該期間である旨を示す第7画像を前記表示部に表示させる処理を前記表示処理において前記処理部に実行させる。
請求項1記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、請求項11記載の測定装置、および請求項12記載の表示プログラムでは、表示処理の実行が指示された当日に被測定信号において発生した事象の現時点における発生回数を種類別に示すと共にその事象の発生が当日である旨を示す第1画像を表示させる。この場合、被測定信号において発生する事象の種類や発生回数は、被測定信号を出力する出力装置の状態に応じて異なる。このため、現時点の出力装置のメンテナンスをする際に役立つ当日の事象の種類別の発生回数とその事象の発生が当日である旨とを、表示された第1画像から確実かつ容易に把握することができる結果、現時点の出力装置の状態を確実かつ容易に把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムによれば、現時点の事象の種類別の発生回数に基づいて出力装置の状態を把握し、その状態に応じて出力装置のメンテナンスを行うような使用形態に十分に対応することができる。
請求項2記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第1画像内における事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、選択された種類であって当日に発生した全ての事象のうちの品質評価が最も低い当日最低評価事象における被測定信号のパラメータを示す第2画像を表示させる。この場合、被測定信号に事象が複数回発生しているときには、当日に発生した事象のうちの品質評価が最も低い事象における被測定信号のパラメータを把握することで、被測定信号を出力する出力装置の詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、第1画像内に表示されている各事象の中から1つの種類の事象を選択するだけで、選択した種類と同種類の事象のうちの、品質評価が最も低い事象における被測定信号のパラメータを示す第2画像を表示させることができるため、出力装置の詳細な状態を容易に把握することができる。
また、請求項3記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第2画像を表示させている状態で当日最低評価事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、いずれか一方における当日最低評価事象の詳細な内容を示す第3画像を表示させる。この場合、当日最低評価事象の開始時や終了時における当日最低評価事象の詳細な内容を把握することで、被測定信号を出力する出力装置のより詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、当日最低評価事象の開始時や終了時を指定する操作を行うだけで、当日最低評価事象の開始時や終了時における当日最低評価事象の詳細な内容を示す第3画像を表示させることができるため、出力装置のより詳細な状態を容易に把握することができる。
また、請求項4記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、請求項11記載の測定装置、および請求項13記載の表示プログラムでは、当日以前の日から当日までの期間に発生した事象の現時点における通算の発生回数を事象の種類別に示すと共にその事象の発生がその期間である旨を示す第4画像を表示させる。この場合、被測定信号において発生する事象の種類や発生回数は、被測定信号を出力する出力装置の状態に応じて異なる。このため、現時点の出力装置のメンテナンスをする際に役立つ当日以前の日から当日までの期間の事象の種類別の発生回数とその事象の発生がその期間である旨とを、表示された第4画像から確実かつ容易に把握することができる結果、現時点の出力装置の状態を確実かつ容易に把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムによれば、現時点の事象の種類別の発生回数に基づいて出力装置の状態を把握し、その状態に応じて出力装置のメンテナンスを行うような使用形態に十分に対応することができる。
また、請求項5記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第4画像内における事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、選択された種類であって当日以前の日から当日までの期間に発生した全ての事象のうちの品質評価が最も低い期間最低評価事象における被測定信号のパラメータを示す第5画像を表示させる。この場合、被測定信号に事象が複数回発生しているときには、当日以前の日から当日までの期間に発生した事象のうちの品質評価が最も低い事象における被測定信号のパラメータを把握することで、被測定信号を出力する出力装置の詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、第4画像内に表示されている各事象の中から1つの種類の事象を選択するだけで、選択した種類と同種類の事象のうちの、品質評価が最も低い事象における被測定信号のパラメータを示す第5画像を表示させることができるため、出力装置の詳細な状態を容易に把握することができる。
また、請求項6記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第5画像を表示させている状態で期間最低評価事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、いずれか一方における期間最低評価事象の詳細な内容を示す第6画像を表示させる。この場合、期間最低評価事象の開始時や終了時における期間最低評価事象の詳細な内容を把握することで、被測定信号を出力する出力装置のより詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、期間最低評価事象の開始時や終了時を指定する操作を行うだけで、期間最低評価事象の開始時や終了時における期間最低評価事象の詳細な内容を示す第6画像を表示させることができるため、出力装置のより詳細な状態を容易に把握することができる。
また、請求項7記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、請求項11記載の測定装置、および請求項14記載の表示プログラムでは、表示処理の実行が指示された当日に発生した事象の現時点における発生回数および当日以前の日から当日までの期間に発生した事象の現時点における通算の発生回数を事象の種類別に示すと共にその事象の発生が当日および当該期間である旨を示す第7画像を表示部に表示させる。つまり、この表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムでは、当日に発生した事象の種類別の発生回数およびその事象の発生が当日である旨に加えて、当日以前の日から当日までの期間に発生した事象の種類別の通算の発生回数およびその事象の発生がその期間である旨を表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムによれば、出力装置の状態を多面的に把握することができる。
また、請求項8記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第7画像内における事象の中から1つの種類の事象が選択されたときに、選択された種類であって当日に発生した全ての事象のうちの品質評価が最も低い当日最低評価事象、および選択された種類であって期間に発生した全ての事象のうちの品質評価が最も低い期間最低評価事象の少なくとも一方の事象における被測定信号のパラメータを示す第8画像を表示部に表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、例えば、当日に発生した当日最低評価事象における被測定信号のパラメータに加えて、当日よりも長い当日以前の日から当日までの期間に発生した期間最低評価事象における被測定信号のパラメータを表示させることで、出力装置の詳細な状態をより多面的に把握することができる。
また、請求項9記載の表示処理装置、請求項10記載の表示装置、および請求項11記載の測定装置では、第8画像を表示部に表示させている状態で当日最低評価事象および期間最低評価事象の少なくとも一方の事象の開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、いずれか一方における少なくとも一方の事象の詳細な内容を示す第9画像を表示部に表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置および測定装置によれば、例えば、当日最低評価事象および期間最低評価事象の双方の開始時および終了時における詳細な内容を示す第9画像を表示させることで、出力装置のより詳細な状態をさらに多面的に把握することができる。
以下、表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示す測定装置1の構成について説明する。測定装置1は、測定装置の一例であって、入力した被測定信号Sm(例えば、図3に示す交流電圧)の波形を示す波形データDwの記憶、被測定信号Smの被測定量(例えば、電圧値)の測定、被測定信号Smにおいて発生するイベント(事象)の検出、および各種の画像(例えば、図7〜図10に示す画像Ga〜Gd)の表示等の処理を実行可能に構成されている。
ここで、イベントとは、被測定信号Smの被測定量が定常状態とは異なる変化をする事象であって、被測定信号Smの品質評価に用いられる。具体的には、イベントには、ディップ、スウェルおよび瞬停等が存在する。この場合、ディップは、被測定信号Smが交流電圧のときに、図4に示すように、被測定量としての電圧値が短い時間t1だけ降下する事象であり、スウェルは、図5に示すように、電圧値が短い時間t1だけ上昇する事象であり、瞬停は、図6に示すように、被測定信号Smが短い時間t1だけ停止して電圧値が一時的に0Vとなる事象である。
また、測定装置1は、図2に示すように、信号処理部11、操作部12、記憶部13、表示部14および処理部15を備えて構成されている。なお、操作部12、記憶部13、および処理部15によって表示処理装置が構成され、操作部12、記憶部13、表示部14および処理部15によって表示装置が構成される。
信号処理部11は、処理部15の制御に従い、図外のサンプリングクロック生成回路によって生成される予め決められたサンプリング周期のサンプリングクロックに同期して、図外の検出プローブを介して入力した被測定信号Smをサンプリングし、被測定信号Smの波形を示す波形データDwを出力する出力処理を実行する。この場合、この測定装置1では、複数(例えば、3つ)の被測定信号Smを入力して各被測定信号Smの波形データDwを出力可能な複数チャンネル構成となっている。
操作部12は、図1に示すように、測定装置1の前面パネルに配置されたキー12a〜12d等の各種のキーを備えて構成され、各キーが操作されたときに操作信号を出力する。また、操作部12は、表示部14の表面側に配設されたタッチパネル12eを備えており、タッチパネル12eに対する操作(タッチ操作)が行われたときにも操作信号を出力する。
記憶部13は、処理部15によって実行される各処理のプログラム(測定プログラムや表示プログラム)を記憶する。また、記憶部13は、処理部15の制御に従い、信号処理部11から出力された波形データDwを記憶する。また、記憶部13は、処理部15によって生成されるイベントデータDe(イベントの種類や発生時刻等を示すデータ)を記憶する。
表示部14は、図1に示すように測定装置1の前面パネルに配置され、処理部15の制御に従い、各種の画像を表示する。
処理部15は、操作部12から出力される操作信号、および記憶部13に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。具体的には、処理部15は、信号処理部11から出力された波形データDwに基づいて被測定信号Smの被測定量(例えば、電圧値)を測定する測定処理を実行する。また、処理部15は、検出部として機能し、被測定信号Smにおいて発生したイベントを検出して、イベントデータDeを生成する検出処理を実行する。また、処理部15は、信号処理部11から出力された波形データDwやイベントデータDeを記憶部13に記憶させると共に、波形データDwに基づく被測定信号Smの波形を示す画像や、イベントデータDeに基づくイベントに関する情報を示す画像(図7〜図10に示す画像Ga〜Gd)を表示部14に表示させる表示処理を実行する。
次に、測定装置1の使用方法について説明する。
この測定装置1は、例えば、図2に示す被測定信号Sm(一例として、交流電圧)の被測定量を任意の期間(例えば、数分から数日)測定し、測定結果から被測定信号Smにおけるイベントの発生を検出し、イベントに基づいて被測定信号Smの品質評価を行う際に用いられる。被測定量の測定を行う際には、信号処理部11に接続された図外の検出プローブを被測定信号Smが印加されている電線にセットし、操作部12を操作して測定開始を指示する。この際に、操作部12が操作信号を出力し、処理部15が操作信号に従って測定プログラムを記憶部13から読み出し、読み出した測定プログラムに従って測定処理を実行する。
この測定処理では、処理部15は、信号処理部11を制御して、検出プローブを介して入力した被測定信号Smをサンプリングして被測定信号Smの波形を示す波形データDwを出力する出力処理を実行させる。次いで、処理部15は、信号処理部11から出力された波形データDwを記憶部13に記憶させる。続いて、処理部15は、波形データDwに基づいて被測定信号Smの被測定量(電圧値)を測定する。また、処理部15は、検出処理を実行する。この検出処理では、処理部15は、被測定量の変化から、ディップ、スウェルおよび瞬停等のイベント(事象)が発生したか否かを監視し、これらのイベントを検出したときには、そのイベントの種類、発生日時、およびそのイベントにおける被測定量の値を示す情報を含むイベントデータDeを生成して、記憶部13に記憶させる。
続いて、例えば、測定装置1によって検出された被測定信号Smのイベントに関する情報を示す画像を表示させる際には、操作部12(例えば、キー12a)を操作して表示処理の実行を指示する。なお、この測定装置1では、処理部15による測定処理が実行されている状態、および測定処理が終了(または、停止)している状態のいずれの状態においても、表示処理の実行を指示することが可能となっている。
キー12aが操作されたときには、処理部15は、操作部12から出力される操作信号に従って表示プログラムを記憶部13から読み出し、次いで、読み出した表示プログラムに従って以下に説明する表示方法による表示処理を実行する。
この表示処理では、処理部15は、記憶部13からイベントデータDeを読み出す。続いて、処理部15は、イベントデータDeに基づき、キー12aが操作された当日、つまり表示処理の実行が指示された当日(以下、「指示当日」ともいう)に被測定信号Smにおいて発生したイベントの発生回数(以下、「当日発生回数」ともいう)をイベントの種類別にカウントする。また、処理部15は、イベントデータDeに基づき、イベントの検出(被測定量の測定)を開始した日(当日以前の日に相当する)から指示当日までの間(以下、「測定期間」ともいう)に被測定信号Smにおいて発生したイベントの発生回数(以下、「通算発生回数」ともいう)をイベントの種類別にカウントする。なお、この測定装置1では、操作部12を操作して、当日以前の日として任意の日を指定することが可能となっており、当日以前の日を指定する操作を行わないときには(デフォルトでは)、当日以前の日としてイベントの検出を開始した日が自動的に指定される。
次いで、処理部15は、図7に示すように、当日発生回数および通算発生回数を、イベントの種類別(この例では、スウェル、ディップおよび瞬停の3つの種類別)に一覧で示すと共に、イベントの発生が指示当日および測定期間である旨(同図における、「当日発生回数」および「通算発生回数」との文字情報)を示す画像Ga(第1画像、第4画像および第7画像に相当する)を表示部14に表示させる。このような画像Gaが表示されることで、イベントの種類別の当日発生回数および通算発生回数を画像Gaから確実かつ容易に把握することが可能となっている。
この場合、被測定信号Smにおいて発生するイベントの種類や発生回数は、被測定信号Sm(交流電圧)を出力する出力装置(電源)の状態に応じて異なる。このため、イベントの種類別の発生回数を画像Gaから確実かつ容易に把握することができるこの測定装置1を用いることで、出力装置の状態を確実かつ容易に把握することが可能となっている。したがって、この測定装置1は、イベントの種類別の発生回数に基づいて出力装置の状態を把握し、その状態に応じて出力装置のメンテナンスを行うような使用形態に十分に対応することが可能となっている。
また、この測定装置1では、発生したイベントにおける被測定信号Smのパラメータを示す画像として、図8に示す画像Gb(第2画像、第5画像および第8画像に相当する)を表示部14に表示させることが可能となっている。この画像Gbを表示させるには、同図に示すように、画像Gaが表示されている状態において、図1に示す操作部12のキー12b,12c(矢印キー)を操作し、画像Ga内に表示されている各イベントの中から1つの種類のイベントとして、例えばディップを選択する(図8では、選択されたイベントを示す文字(「ディップ」の文字)を反転表示している)。
この際に、処理部15は、指示当日に発生した全てのディップ(選択された1つの種類のイベントと同種類のイベント)のうちの、品質評価が最も低いディップ(当日最低評価事象に相当し、以下「当日最低評価イベント」ともいう)をイベントデータDeに基づいて特定する。この場合、ディップは、被測定信号Smとしての交流電圧の電圧値(被測定信号Smのパラメータ)が降下する事象であり、電圧値が低い(小さい)ほど品質評価が低いため、処理部15は、指示当日にディップが複数回発生しているときには、各ディップのうちの、電圧値が最も低いディップを当日最低評価イベントとして特定する。
続いて、処理部15は、測定期間に発生した全てのディップ(選択された1つの種類のイベントと同種類のイベント)のうちの、品質評価が最も低いディップ(期間最低評価事象に相当し、以下「期間最低評価イベント」ともいう)をイベントデータDeに基づいて特定する。
次いで、処理部15は、当日最低評価イベントが発生した日付および時刻、当日最低評価イベントにおける電圧値(被測定信号Smのパラメータ)の最低値、並びに当日最低評価イベントが発生した期間をイベントデータDeに基づいて特定する。また、処理部15は、期間最低評価イベントが発生した日付および時刻、期間最低評価イベントにおける電圧値の最低値、並びに期間最低評価イベントが発生した期間をイベントデータDeに基づいて特定する。続いて、処理部15は、図8に示すように、当日最低評価イベントおよび期間最低評価イベントについて特定したこれらの情報を示す画像Gbを表示部14に表示させる。
この場合、被測定信号Smにイベントが複数回発生しているときには、品質評価が最も低いイベントにおける被測定信号Smの電圧値(パラメータ)を把握することで、被測定信号Smを出力する出力装置の詳細な状態を把握することができる。この測定装置1では、上記したように、画像Ga内に表示されている各イベントの中から1つの種類のイベントを選択するだけで、選択した種類と同種類のイベントのうちの、品質評価が最も低いイベントにおける被測定信号Smの電圧値を示す画像Gbを表示させることができる。このため、この測定装置1では、出力装置の詳細な状態を容易に把握することが可能となっている。
また、この測定装置1では、発生したイベントの詳細な内容を示す画像として、図9に示す画像Gc(第3画像および第9画像の一例に相当する)、および図10に示す画像Gd(第3画像および第9画像の他の一例に相当する)を表示部14に表示させることが可能となっている。
この場合、図9に示す画像Gcを表示させるには、図8に示すように、画像Gbが表示されている状態において、表示部14の表面側に配設されているタッチパネル12eにおける画像Gb内の「IN」の文字の表示部位に対してタッチ操作(当日最低評価イベントの開始時を指定する操作)を行う。この際に、処理部15は、当日最低評価イベントの開始時における当日最低評価イベントの詳細な内容をイベントデータDeに基づいて特定する。
次いで、処理部15は、図8に示す画像Ga,Gbに代えて、図9に示すように、当日最低評価イベントの開始時における詳細な内容を示す画像Gcを表示部14に表示させる。この場合、画像Gcには、同図に示すように、当日最低評価イベントの開始・終了、および他のイベントの開始・終了の日時を時系列で並べて表示すると共に、当日最低評価イベントの「開始」に対応する順番を示す数字(同図では、「2」の数字)を反転表示した画像(同図における左上部分の画像)が含まれている。また、画像Gcには、当日最低評価イベントの開始時から予め決められた時間(例えば、200ms程度)分の被測定信号Smの波形を示す画像(同図における左下部分の画像)が含まれている。また、画像Gcには、当日最低評価イベントの種類、被測定信号Smを入力しているチャンネル、当日最低評価イベントの開始の日付・時刻、ディップと判定する電圧値のしきい値、および当日最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値の最小値を示す画像(同図における右側の画像)が含まれている。
また、図10に示す画像Gdを表示させるには、図1に示すキー12a(画像Gaの表示を指示するキー)を操作する。この際に、処理部15は、図9に示す画像Gcに代えて、図8に示す画像Ga,Gbを再表示させる。続いて、同図に示すように、タッチパネル12eにおける画像Gb内の「OUT」の文字の表示部位に対してタッチ操作(当日最低評価イベントの終了時を指定する操作)を行う。この際に、処理部15は、当日最低評価イベントの終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容をイベントデータDeに基づいて特定する。
次いで、処理部15は、図8に示す画像Ga,Gbに代えて、図10に示すように、当日最低評価イベントの終了時における詳細な内容を示す画像Gcを表示部14に表示させる。この場合、画像Gdには、同図に示すように、当日最低評価イベントの開始・終了、および他のイベントの開始・終了の日時を時系列で並べて表示すると共に、当日最低評価イベントの「終了」に対応する順番を示す数字(同図では、「3」の数字)を反転表示した画像(同図における左上部分の画像)が含まれている。また、画像Gdには、当日最低評価イベントの終了時以前の予め決められた時間(例えば、200ms程度)分の被測定信号Smの波形を示す画像(同図における左下部分の画像)が含まれている。また、画像Gdには、当日最低評価イベントの種類、被測定信号Smを入力しているチャンネル、当日最低評価イベントの開始の日付・時刻、ディップと判定する電圧値のしきい値、および当日最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値の最小値を示す画像(同図における右側の画像)が含まれている。
この場合、当日最低評価イベントの開始時や終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容を把握することで、被測定信号Smを出力する出力装置のより詳細な状態を把握することができる。この測定装置1では、上記したように、当日最低評価イベントの開始時や終了時を指定する操作を行うだけで、当日最低評価イベントの開始時や終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容を示す画像Gc,Gdを表示させることができる。このため、この測定装置1では、出力装置のより詳細な状態を容易に把握することが可能となっている。
また、この測定装置1では、期間最低評価イベントの開始時における期間最低評価イベントの詳細な内容を示す画像(第6画像の一例および第9画像の他の一例であって、以下「期間最低評価イベントの開始時の詳細画像」ともいう)、および期間最低評価イベントの終了時における期間最低評価イベントの詳細な内容を示す画像(第6画像の他の一例および第9画像のさらに他の一例であって、以下「期間最低評価イベントの終了時の詳細画像」)を表示部14に表示させることが可能となっている。なお、期間最低評価イベントの開始時の詳細画像は、上記した画像Gcと同様の構成で、期間最低評価イベントの終了時の詳細画像は、上記した画像Gdと同様の構成であるため、両画像(第6画像および第9画像)の図示および詳細な説明を省略する。
この場合、期間最低評価イベントの終了時の詳細画像を表示させるには、画像Gbが表示されている状態(図8に示す状態)において、操作部12における予め決められたキー(例えば、図1に示すキー12d)を操作した後に、図8に示すように、タッチパネル12eにおける画像Gb内の「IN」の文字の表示部位に対してタッチ操作(期間最低評価イベントの開始時を指定する操作)を行う。この際に、処理部15は、期間最低評価イベントの開始時における期間最低評価イベントの詳細な内容をイベントデータDeに基づいて特定し、続いて、特定した詳細な内容を示す画像を表示部14に表示させる。
また、期間最低評価イベントの終了時の詳細画像を表示させるには、図1に示すキー12aを操作して、図8に示す画像Ga,Gbを表示させ、次いで、図1に示すキー12dを操作した後に、タッチパネル12eにおける画像Gb内の「OUT」の文字の表示部位に対してタッチ操作(期間最低評価イベントの終了時を指定する操作)を行う。この際に、処理部15は、期間最低評価イベントの終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容をイベントデータDeに基づいて特定し、続いて、特定した詳細な内容を示す画像を表示部14に表示させる。
この場合、この測定装置1では、上記したように、期間最低評価イベントの開始時や終了時を指定する操作を行うだけで、期間最低評価イベントの開始時の詳細画像や、期間最低評価イベントの終了時の詳細画像を表示させることができる。このため、この測定装置1では、出力装置のさらに詳細な状態を容易に把握することが可能となっている。
このように、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、表示処理の実行が指示された指示当日に被測定信号Smにおいて発生したイベントの発生回数を種類別に示す画像Gaを表示させる。この場合、被測定信号Smにおいて発生するイベントの種類や発生回数は、被測定信号Smを出力する出力装置の状態に応じて異なる。このため、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、イベントの種類別の発生回数を画像Gaから確実かつ容易に把握することができる結果、出力装置の状態を確実かつ容易に把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、イベントの種類別の発生回数に基づいて出力装置の状態を把握し、その状態に応じて出力装置のメンテナンスを行うような使用形態に十分に対応することができる。
また、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、画像Ga(第1画像)内におけるイベントの中から1つの種類のイベントが選択されたときに、選択された種類であって指示当日に発生した全てのイベントのうちの品質評価が最も低い当日最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値(パラメータ)を示す画像Gb(第2画像)を表示させる。この場合、被測定信号Smにイベントが複数回発生しているときには、指示当日に発生したイベントのうちの品質評価が最も低いイベントにおける被測定信号Smの電圧値を把握することで、被測定信号Smを出力する出力装置の詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、画像Ga内に表示されている各イベントの中から1つの種類のイベントを選択するだけで、選択した種類と同種類のイベントのうちの、品質評価が最も低いイベントにおける被測定信号Smの電圧値を示す画像Gbを表示させることができるため、出力装置の詳細な状態を容易に把握することができる。
また、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、画像Gb(第2画像)を表示させている状態で当日最低評価イベントの開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、いずれか一方における当日最低評価イベントの詳細な内容を示す第3画像を表示させる。具体的には、画像Gbを表示させている状態で当日最低評価イベントの開始時を指定する操作がされたときに、開始時における当日最低評価イベントの詳細な内容を示す画像Gc(第3画像の一例)を表示させ、画像Gbを表示させている状態で当日最低評価イベントの終了時を指定する操作がされたときに、終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容を示す画像Gd(第3画像の他の一例)を表示させる。この場合、当日最低評価イベントの開始時や終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容を把握することで、被測定信号Smを出力する出力装置のより詳細な状態を把握することができる。したがって、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、当日最低評価イベントの開始時や終了時を指定する操作を行うだけで、当日最低評価イベントの開始時や終了時における当日最低評価イベントの詳細な内容を示す画像Gc,Gdを表示させることができるため、出力装置のより詳細な状態を容易に把握することができる。
また、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、測定期間(当日以前の日から当日までの期間)に発生したイベントの通算発生回数をイベントの種類別に示す画像Ga(第5画像)を表示させる。つまり、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、指示当日に発生したイベントの発生回数に加えて、測定期間に発生したイベントの通算発生回数を種類別に表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、出力装置の状態を多面的に把握することができる。
また、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、画像Ga(第4画像)内におけるイベントの中から1つの種類のイベントが選択されたときに、選択された種類であって測定期間に発生した全てのイベントのうちの品質評価が最も低い期間最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値(パラメータ)を示す画像Gb(第5画像)を表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、例えば、指示当日に発生した当日最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値に加えて、指示当日よりも長い測定期間に発生した期間最低評価イベントにおける被測定信号Smの電圧値を表示させることで、出力装置の詳細な状態をより多面的に把握することができる。
また、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムでは、画像Gb(第5画像)を表示させている状態で期間最低評価イベントの開始時および終了時のいずれか一方を指定する操作がされたときに、いずれか一方における期間最低評価イベントの詳細な内容を示す第6画像を表示させる。具体的には、画像Gbを表示させている状態で期間最低評価イベントの開始時を指定する操作がされたときに、開始時における期間最低評価イベントの詳細な内容を示す画像(第6画像の一例)を表示させ、画像Gbを表示させている状態で期間最低評価イベントの終了時を指定する操作がされたときに、終了時における期間最低評価イベントの詳細な内容を示す画像(第6画像の他の一例)を表示させる。このため、この表示処理装置、表示装置、測定装置1および表示プログラムによれば、例えば、画像Gcや画像Gdに加えて、第6画像を表示させることで、出力装置のより詳細な状態をさらに多面的に把握することができる。
なお、表示処理装置、表示装置、測定装置および表示プログラムは、上記の構成および方法に限定されない。例えば、複数種類のイベントについての当日発生回数および通算発生回数をイベントの種類別に一覧で表示する例について上記したが、1つの種類のイベントを指定してそのイベントについての当日発生回数および通算発生回数を表示する構成および方法を採用することもできる。この場合、1つの種類のイベントは、操作部12を用いて指定してもよいし、予め決められていてもよい。
また、イベントの種類別の当日発生回数を通算発生回数と共に画像Ga内に表示する例について上記したが、イベントの種類別の当日発生回数だけを画像Ga内に表示する構成および方法を採用することもできる。また、イベントの種類別の通算発生回数だけを画像Ga内に表示する構成および方法を採用することもできる。また、当日最低評価イベントにおける被測定信号Smのパラメータを示す第2画像と、期間最低評価イベントにおける被測定信号Smのパラメータを示す第5画像とを画像Gb内に表示する(つまり、第8画像を表示する)例について上記したが、第2画像だけを画像Gb内に表示する構成および方法を採用することもできる。
さらに、当日最低評価イベントの開始時における詳細な内容を示す画像Gc(第3画像の一例)、および当日最低評価イベントの終了時における詳細な内容を示す画像Gd(第3画像の他の一例)の双方を表示する例について上記したが、画像Gc,Gdのいずれか一方のみを表示する構成および方法を採用することもできる。同様にして、期間最低評価イベントの開始時における詳細な内容を示す画像(第6画像の一例)、および期間最低評価イベントの終了時における詳細な内容を示す画像(第6画像の他の一例)の双方を表示する例について上記したが、両画像のいずれか一方のみを表示する構成および方法を採用することもできる。
また、1つの種類のイベントとしてディップを選択する例について上記したが、1つの種類のイベントとしてスウェルを選択することもできる。この場合、イベントがスウェルのときには、スウェルにおける被測定信号Smの電圧値が高い(大きい)ほど被測定信号Smの品質評価が低くなる。このため、1つの種類のイベントとしてスウェルを選択したときには、電圧値が最も高いスウェルが当日最低評価イベントや期間最低評価イベントとして特定される。また、1つの種類のイベントとして瞬停を選択することもできる。この場合、イベントが瞬停のときには、瞬停における被測定信号Smが停止する停止時間が長いほど被測定信号Smの品質評価が低くなる。このため、1つの種類のイベントとして瞬停を選択したときには、停止時間が最も長い瞬停が当日最低評価イベントや期間最低評価イベントとして特定される。
また、イベント(事象)の一例としてのディップ、スウェルおよび瞬停を検出する際に適用する例について上記したが、これら以外の各種のイベント(例えば、トランジェントやフリッカ)を検出する際に適用することもできる。
また、被測定信号Smとしての交流電圧における被測定量としての電圧値を測定する測定装置1に適用した例について上記したが、被測定信号Smや被測定量は、これに限定されず、直流電圧の電圧値、交流電流および直流電流の電流値、並びに電力値等の各種の被測定信号Smの被測定量を測定する測定装置に適用することができる。
また、信号処理部11を備えた測定装置1に適用した例について上記したが、信号処理部11を備えずに、他の機器を用いて取得した波形データDwに基づいてイベントの発生を検出し、イベントに関する情報を表示部14に表示させる表示処理装置または表示装置に適用することもできる。また、表示部14を備えずに、外部の表示部に表示用のデータを出力して、外部の表示部にイベントに関する情報を表示させる表示処理装置に適用することもできる。また、パーソナルコンピューターに表示プログラムを読み込ませて表示処理装置または表示装置として機能させることもできる。
また、イベントの発生が指示当日である旨を文字情報(上記の例では、「当日発生回数」との文字情報)で表示する例について上記したが、他の表示方法を採用することもできる。一例として、当日発生回数を予め決められた色(例えば、赤)の枠で囲んで表示し、その色の枠で囲まれた数字が当日発生回数である(つまり、イベントの発生が指示当日である)ことを測定装置1の取扱説明書等に記載することで、イベントの発生が指示当日であることを使用者に認識させる構成を採用することができる。同様に、イベントの発生が測定期間である旨を文字情報で表示する構成に代えて、通算発生回数を予め決められた色の枠で囲んで表示する構成を採用することができる。また、予め決められた色の枠に代えて、表示色を予め決められた色(例えば、赤)で表示することもできる。
また、イベントの検出(被測定量の測定)を開始した日を「当日以前の日」とする例について上記したが、「当日以前の日」は、これに限定されない。例えば、指示当日(表示処理の実行が指示された当日)が属する週の初日、指示当日が属する月の初日、および指示当日が属する年の初日を「当日以前の日」とすることもできる。また、指示当日から任意に指定した日数だけ前の日を「当日以前の日」とすることもできる。