JP2010133798A - デジタルマルチメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】例え被測定物とメータ本体の位置が離れていても、無駄な動作を少なくして、ファンクション切替のために測定プローブを被測定物から離す必要をなくして、極めて操作性に優れたデジタルマルチメータを提供する。
【解決手段】テストリード3(3A、3B)は、プローブケーブル30(30A、30B)を介してメータ本体2に接続された測定プローブ31(31A、31B)を備え、少なくとも一方のテストリードの測定プローブ31Aに、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、メータ本体2の測定切替スイッチ4とは異なる第二の測定切替スイッチ20を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】テストリード3(3A、3B)は、プローブケーブル30(30A、30B)を介してメータ本体2に接続された測定プローブ31(31A、31B)を備え、少なくとも一方のテストリードの測定プローブ31Aに、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、メータ本体2の測定切替スイッチ4とは異なる第二の測定切替スイッチ20を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、測定切替スイッチにより電圧、電流、電気抵抗等の測定が可能であり、測定結果をデジタル表示部により表示するデジタルマルチメータに関するものである。
従来、測定切替スイッチにより電圧、電流、電気抵抗等の測定が可能であり、測定結果をデジタル表示部により表示するデジタルマルチメータが広く使用されている。デジタルマルチメータの一例を、本願添付の図3に示す。
本例に示すように、通常、デジタルマルチメータ1は、メータ本体2と、メータ本体2に接続された一対のテストリード3(3A、3B)とにて構成される。メータ本体2には、測定切替スイッチ4及びデジタル表示部5などが設けられている。
ユーザは、メータを使用するに際して、メータ本体2に設けられた、本例ではロータリスイッチとされる測定切替スイッチ4を回して、測定対象、即ち、ファンクションを設定する。つまり、デジタルマルチメータ1は、図示するように、例えば、直流電圧(DCV)と交流電圧(ACV)が測定可能であって、ロータリスイッチ4を「OFF」位置から、「ACV」位置、或いは、「DCV」位置へと回し、ファンクションを設定する。
その後、測定に際しては、一般に、ユーザは、メータ本体2をテーブル等に置き、テストリード3(3A、3B)をそれぞれの手に持って、被測定物に接触させて測定する。或いは、片手にメータ本体2とテストリード1本を持ち、もう一方の手に他の1本のテストリードを持って、被測定物に接触させて測定する。この状態で、視線を、LCD等とされるデジタル表示部5に移して、表示値、例えば、本例では「100.0V」を読む。
しかしながら、測定中において、測定対象を「ACV」から他のファンクション、即ち、本例では直流電圧「DCV」に切り替えたい場合には、ユーザは、被測定物からテストリードを離し、テストリードを持った手を用いてロータリスイッチ4を回して、本例では、「DCV」へとファンクションを切り替える。その後、再度被測定物にテストリードを接触させて測定する。
このように、従来のデジタルマルチメータ1では、被測定物とメータ本体2の位置が離れている程、無駄な動作が多い。また、被測定物の接触に慎重さが必要な場合、ファンクション切替によって接触動作を最初から行うことが必要とされ、面倒である。
そこで、例えば、本願添付の図4に示すように、特許文献1には、電圧、電流、抵抗等の測定対象を切り替えるロータリスイッチ4及びデジタル表示部5を備えたテスタ本体2に対してテストリード3(3A、3B)を接続し、しかも、表示駆動テーブル7を介してデジタル表示器6を接続したデジタルテスタ1を開示している。
特開平5−249142号公報
特許文献1に記載のデジタルテスタ1は、デジタル表示器6をテストリード3の測定プローブ31(31A、31B)近傍に位置させることができるので、測定の際の視線の移動量は少なくて済む。
しかしながら、測定対象を変えるためにファンクション切替を行う場合には、従来と同様に、ユーザは、被測定物から測定プローブ31(31A、31B)を離し、測定プローブを持った手を用いてロータリスイッチ4を回して、ファンクションを切り替える。その後、再度被測定物に測定プローブ31(31A、31B)を接触させて測定する。
特許文献1のデジタルテスタも又、被測定物とメータ本体2の位置が離れている程、無駄な動作が多く。また、被測定物の接触に慎重さが必要な場合、ファンクション切替によって接触動作を最初から行うことが必要とされ、面倒である。
そこで、本発明の目的は、例え被測定物とメータ本体の位置が離れていても、無駄な動作を少なくして、ファンクション切替のために測定プローブを被測定物から離す必要をなくして、極めて操作性に優れたデジタルマルチメータを提供することである。
上記目的は本発明に係るデジタルマルチメータにて達成される。要約すれば、本発明は、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替える測定切替スイッチ及びデジタル表示部を備えたメータ本体に接続された一対のテストリードを用いて被測定物の電圧、電流、電気抵抗等を測定するデジタルマルチメータにおいて、
前記テストリードは、プローブケーブルを介して前記メータ本体に接続された測定プローブを備え、
前記少なくとも一方のテストリードの前記測定プローブに、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、前記メータ本体の前記測定切替スイッチとは異なる第二の測定切替スイッチを設けたことを特徴とするデジタルマルチメータである。
前記テストリードは、プローブケーブルを介して前記メータ本体に接続された測定プローブを備え、
前記少なくとも一方のテストリードの前記測定プローブに、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、前記メータ本体の前記測定切替スイッチとは異なる第二の測定切替スイッチを設けたことを特徴とするデジタルマルチメータである。
本発明の一実施態様によれば、前記測定プローブは、測定時にユーザが手で持って操作する把持部と電極部とを備え、前記第二の測定切替スイッチは、前記把持部に設置する。
本発明の他の実施態様によれば、前記第二の測定切替スイッチは、1回押す毎に異なる測定対象に切り替えることができる。
本発明の他の実施態様によれば、前記メータ本体の前記測定切替スイッチは、測定対象毎に設けられたボタンスイッチである。
本発明によれば、例え被測定物とメータ本体の位置が離れていても、無駄な動作を少なくして、ファンクション切替のために測定プローブを被測定物から離す必要はなく、極めて操作性に優れている。
以下、本発明に係るデジタルマルチメータを図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1(a)、(b)を参照して、本発明に係るデジタルマルチメータの一実施例について説明する。
図1(a)、(b)を参照して、本発明に係るデジタルマルチメータの一実施例について説明する。
図1(a)にて、本実施例のデジタルマルチメータ1は、メータ本体2と、メータ本体2から延びた一対のテストリード3(3A、3B)とを備えている。
メータ本体2には、測定対象を切り替えるために測定対象毎に複数のボタン41a〜41fを備えたボタン式の測定切替スイッチ4と、測定結果を表示するLCD(液晶ディスプレー)とされるデジタル表示部5とを備えている。また、メータ本体内部には、電気回路部10が組み込まれている。
本実施例にて測定切替スイッチ4は、即ち、ファンクション切替ボタンとしては、図示するように、ON、OFFスイッチである「POWER」ボタン41a、AC(交流)電圧測定用の「ACV」ボタン41b、DC(直流)電圧測定用の「DCV」ボタン41c、電流測定用の「A」ボタン41d、抵抗測定用の「Ω」ボタン41e、及び、導通チェックのための「導通チェック」ボタン41f、を備えている。勿論、本発明は、これらのボタンに限定されるものではない。必要に応じて、その他のファンクション切替ボタンを用意することができる。また、ファンクションを切り替える毎に、そのファンクションの内容がデジタル表示部5に表示される。
本実施例のデジタルマルチメータ1では、ユーザは、メータを使用するに際して、先ず、メータ本体2に設けられた電源スイッチである「POWER」ボタン41aを押して電源を「ON」とする。
次いで、メータ本体2に設けられたファンクション切替ボタン4の中の所望のボタンスイッチを押すことによって、測定対象項目、即ち、ファンクションを設定する。例えば、「ACV」ボタン41bを押すことによって、AC(交流)電圧測定が可能となる。
次いで、例えば、電気抵抗の測定を必要とする場合には抵抗測定用の「Ω」ボタン41eを押すことにより、測定対象、即ち、ファンクションが、従前の設定から切り替わり、所望のファンクション「Ω」に設定される。
電気回路部10は、図2に示すように、テストリード3(3A、3B)からの信号により被測定物の電圧、電流、電気抵抗等を測定し、デジタル表示部5にその結果を表示させる測定回路11と、測定切替スイッチ4の指示に対応して、ファンクション設定信号を測定回路11に送信するファンクション設定回路12などを有している。電気回路部10については、更に後述する。
図1(a)をも参照すると、各テストリード3(3A、3B)は、それぞれ、一端がメータ本体2の電気回路部10に接続されたプローブケーブル30(30A、30B)と、プローブケーブル30(30A、30B)の他端にそれぞれ接続された測定プローブ31(31A、31B)とにて構成される。
プローブケーブル30(30A、30B)は、電気回路部10に対して取り外し自在に差し込まれる接続端子方式でも良く、電気回路部10に対して固定的に接続された固定式のものでも良い。
測定プローブ31(31A、31B)は、それぞれ、ユーザが手で持って操作する把持部31Aa、31Baと、電極部31Ab、31Bbとを備えている。電極部31Ab、31Bbは、図2に示すように、プローブケーブル30A、30B内に設けられているリード線41A、41Bにて電気回路部10の測定回路11に電気的に接続されている。
更に、本発明によれば、少なくとも一方のテストリードの測定プローブには、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、メータ本体2の測定切替スイッチ4とは異なる第二の測定切替スイッチ20が設けられている。
つまり、本実施例では、テストリード3Aの測定プローブ31Aの把持部31Aaに、測定切替スイッチ20が取り付けられる。スイッチ20は、プローブケーブル30A内に設けられている信号線42にて電気回路部10のファンクション設定回路12に電気的に接続されている。スイッチ20は、押下することにより、ファンクション設定回路12を作動させる。従って、スイッチ20の指示に対応して、ファンクション設定回路12はファンクション設定信号を測定回路11に送信する。
また、本実施例によれば、第二の測定切替スイッチ20は、ボタンスイッチとされ、図1(b)に示すように、ボタンスイッチ20を押す毎に、ファンクションを設定する構成とされる。つまり、本実施例では、スイッチ20を1回押す毎に、測定対象は、DC(直流)電圧測定、AC(交流)電圧測定、電流(A)測定、電気抵抗(Ω)測定、導通チェック、次いで、最初のDC(直流)電圧測定へと戻るようにファンクションが切り替わる。
更に、本実施例では、スイッチ20を押す毎に、設定されるファンクションの内容がデジタル表示部5に表示される。従って、ユーザは、その表示を確認しながらファンクションを切替ることができる。
勿論、必要に応じて、第二の測定切替スイッチ20は、複数個設けることも可能である。又、場合によっては、両方のテストリード3(3A、3B)に設置しても良い。
次に、本実施例のデジタルマルチメータ1の使用法について説明する。
先ず、ユーザは、上述したように、メータ1を使用するに際して、電源スイッチである「POWER」ボタン41aを押して電源を「ON」とする。
次いで、メータ本体2に設けられた所望のボタンスイッチを押すことによって、測定対象項目、即ち、ファンクションを設定する。
その後、メータ本体2をテーブル等に置き、テストリード3(3A、3B)をそれぞれの手に持って、被測定物に接触させて測定する。測定結果は、デジタル表示部5に表示される表示値を読むことによって得られる。
ここで、測定中において、他のファンクションに切り替えたい場合には、ユーザは、一方の測定プローブに設けられた、本実施例では測定プローブ31Aに設けられた第二の測定切替スイッチを20操作することによって、新たなファンクションに設定することができる。
第二の測定切替スイッチ20は、測定時にテストリードを握り替えることなく操作し得る位置に配置されている。
メータ本体2のデジタル表示部5には、現在のファンクションを意味する表示アイコンが設けられており、ユーザは、その表示を確認しながら、ファンクションを切り替えることができる。
ユーザは、使用するファンクションに切り替えたら、新たな測定を行う。
従って、本実施例のデジタルマルチメータ1によれば、被測定物とメータ本体2の位置が離れていても無駄な動作が少なく、また、被測定物の接触に慎重さが必要な場合であっても、ファンクション切替によって接触動作を最初から行うといった面倒さが改善される。
1 デジタルマルチメータ
2 メータ本体
3(3A、3B) テストリード
4(4a〜4f) ボタンスイッチ(メータ本体の測定切替スイッチ)
5 デジタル表示部
10 電気回路部
20 スイッチ(第二の測定切替スイッチ)
30(30A、30B) プローブケーブル
31(31A、31B) 測定プローブ
31Aa、31Ba 把持部
31Ab、31Bb 電極部
2 メータ本体
3(3A、3B) テストリード
4(4a〜4f) ボタンスイッチ(メータ本体の測定切替スイッチ)
5 デジタル表示部
10 電気回路部
20 スイッチ(第二の測定切替スイッチ)
30(30A、30B) プローブケーブル
31(31A、31B) 測定プローブ
31Aa、31Ba 把持部
31Ab、31Bb 電極部
Claims (4)
- 電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替える測定切替スイッチ及びデジタル表示部を備えたメータ本体に接続された一対のテストリードを用いて被測定物の電圧、電流、電気抵抗等を測定するデジタルマルチメータにおいて、
前記テストリードは、プローブケーブルを介して前記メータ本体に接続された測定プローブを備え、
前記少なくとも一方のテストリードの前記測定プローブに、電圧、電流、電気抵抗等の測定対象を切り替えるために、前記メータ本体の前記測定切替スイッチとは異なる第二の測定切替スイッチを設けたことを特徴とするデジタルマルチメータ。 - 前記測定プローブは、測定時にユーザが手で持って操作する把持部と電極部とを備え、前記第二の測定切替スイッチは、前記把持部に設置することを特徴とする請求項1に記載のデジタルマルチメータ。
- 前記第二の測定切替スイッチは、1回押す毎に異なる測定対象に切り替えることができることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルマルチメータ。
- 前記メータ本体の前記測定切替スイッチは、測定対象毎に設けられたボタンスイッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のデジタルマルチメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008309019A JP2010133798A (ja) | 2008-12-03 | 2008-12-03 | デジタルマルチメータ |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013120077A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Hioki Ee Corp | 測定装置 |
CN110514887A (zh) * | 2018-05-22 | 2019-11-29 | 日置电机株式会社 | 携带式测量器 |
CN111693747A (zh) * | 2020-07-23 | 2020-09-22 | 上海四达电子仪表有限公司 | 一种万用表 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS567069U (ja) * | 1979-06-28 | 1981-01-22 |
-
2008
- 2008-12-03 JP JP2008309019A patent/JP2010133798A/ja active Pending
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