JP4093547B2 - ボールペンチップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ先端部を内側に塑性変形させたカシメ部を形成することにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びる放射状溝を有するボール抱持室内にボールを挿置し、チップ先端部を内側に塑性変形させるカシメ加工を施し、チップ先端部にカシメ部を形成することにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップについてよく知られている。
【0003】
しかしながら、前記したようにカシメ加工はチップ先端部を内側に塑性変形させるため、スプリングバック現象等により、塑性変形量にバラツキが発生する恐れがあった。こうした塑性変形量のバラツキは、塑性変形量が少ないとボールとチップ先端開口部とのクリアランスが大きくなりインキ流出量が多く、泣きボテ等の筆跡不良の原因となったり、ボール保持力が低下するためボール落ちが発生しやすくなり、また、塑性変形量が多いとボールとチップ先端開口部とのクリアランスが小さくなりインキ流出量が少なく、掠れやスキップ等の筆跡不良の原因となる恐れがあった。
【0004】
こうした問題を考慮し、特開平11−268467号「ボールペンチップの製造方法」に、ボール抱持部内壁面先端部を、ボール抱持部先端部内径よりも径の大きな工具でさらい加工して該抱持部内にボールを挿入し、その後カシメ加工具により、カシメ加工をして縮径部を形成することが開示されている。
【0005】
ところで、チップ構造については、従来からインキ追従性やインキ流出量等、様々な研究がなされいることは言うまでもなく、特に内部構造については、構造が複雑でかつ精密に設定する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボール抱持室の内壁面を加工すると、前記したようにインキ追従性等の筆跡への影響が大きいため、カシメ部のみならず、内部構造についての検討が必要であった。さらに、カシメ部の開始位置が設定した位置になっているどうかは外観上から確認することができないため、カシメ部の長さを実測する必要があるという問題があった。
【0007】
本発明はこれらの従来技術に鑑みてなされたものであって、従来のチップ内部構造を踏襲することができるとともに、カシメ加工しやすいボールペンチップを提供することにある。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明は、前記問題を解決するために、底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びる放射状溝を有する、側壁に段部のないボール抱持室内にボールを挿置し、チップ先端部を内側に塑性変形させるカシメ加工を施し、チップ先端部にカシメ部を形成することにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップであって、前記チップ先端部の外壁に、前記カシメ部の面と、該カシメ部の面の後端に連接する面からなる段部を、切削加工により形成するとともに、前記段部を構成する2つの面の接合部を、前記カシメ部の変曲点とする。
【0009】
また、前記段部を構成する2つの面のチップ後端側に位置する面が、前記カシメ部のカシメ角と略同一の角度とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1、2に示す第1の実施の形態のボールペンチップ1は、ボール抱持室2の中央にインキ流通孔5と該インキ流通孔5に連通する放射状に延びた放射状溝6を有した底壁4にボール11を載置し、カシメ加工具(図示せず)により、チップ先端部7を、チップ外壁の角度γ1より大きな角度(カシメ角α1)で内側に塑性変形させるカシメ加工(α1>γ1)を施すことにより、チップ先端部7にカシメ部8を形成し、ボール11の一部がチップ先端部7より突出するように回転自在に抱持してある。
【0011】
チップ外壁3は、チップ先端開口部2aに向かって徐々に縮径するテーパー状(角度γ1)に形成するとともに、チップ外壁3に、2つの段部構成面9a、9bからなる段部9形成する。チップ先端開口部2a側が縮径する段部9(9a、9b)を形成することにより、チップ先端部7を内側に塑性変形させるカシメ加工する際、段部9を構成する面9a、9bの接合部10が変曲点となり、内側へ塑性変形しやすい。また、カシメ部8が、段部9を構成する段部構成面9a、9bの接合部10を変曲点として塑性変形するので、カシメ部8の長さL1を実測しなくても設定された長さL1が得られている外観上から確認することができる。
【0012】
図3、図4に示す第2の実施の形態のボールペンチップ21は、チップの外壁23に形成した段部29の変形例を示すものでそれ以外は、第1の実施の形態と同様に、ボール抱持室22の中央にインキ流通孔25と該インキ流通孔25に連通する放射状に延びた放射状溝26を有した底壁24にボール31を載置し、カシメ加工具(図示せず)により、チップ先端部27を、チップ外壁の角度γ2より大きな角度(カシメ角α2)で内側にカシメ加工(α2>γ2)を施すことにより、チップ先端部27にカシメ部28を形成し、ボール31の一部がチップ先端部27より突出するように回転自在に抱持してある。
【0013】
チップ外壁23は、チップ先端開口部22aに向かって徐々に縮径するテーパー状(角度γ2)に形成するとともに、チップ外壁23に、2つの段部構成面29a、29bからなる段部29を形成する。チップ先端開口部22a側が縮径する段部29を形成することにより、チップ先端部27を内側に塑性変形させるカシメ加工する際、段部29を構成する段部構成面29a、29bの接合部30が変曲点となり、内側へ塑性変形しやすい。また、カシメ部28が、段部29を構成する段部構成面29a、29bの接合部30を変曲点として塑性変形するので、カシメ部28の長さL2を実測しなくても設定された長さL2が得られている外観上から確認することができる。
【0014】
本発明における段部の形状は特に限定されるものでないが、段部29を構成する段部構成面29a、29bのチップ後端側に位置する面29bの角度(β2)を、カシメ角(α2)と略同角の角度(α2≒β2)とすることにより、カシメ部28のカシメ角α2が設定された角度に形成されているか、チップ後端側の外壁に連接する面29bの角度β2を基準に外観から容易に確認することができる。
【0015】
本実施の形態では、便宜上、段部を1つしか形成していないが、2段カシメ加工を行う場合は、段部を2つ形成する等、複数形成してもよい。また、段部の形成方法は特に限定されないが、切削加工等により容易に形成することができる。さらに本実施の形態ではボール座を形成しないボールペンチップ形状としてあるが、ボール座を形成したもの等、チップ内部形状に限定されるものでない。またコイルスプリング等によりボールを常にチップ先端の内壁に押圧するものであっても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明のボールペンチップは、前述したような構造なので、従来のチップ内部構造を踏襲することができるとともに、カシメ加工しやすいボールペンチップを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における、一部省略した要部拡大縦断面図である。
【図2】図1におけるカシメ加工前の状態を示す一部省略した要部拡大縦断面図である。
【図3】第2の実施の形態における、一部省略した要部拡大縦断面図である。
【図4】図3におけるカシメ加工前の状態を示す一部省略した要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1、21 ボールペンチップ
2、22 ボール抱持室
2a、22a チップ先端開口部
3、23 外壁
4、24 底壁
5、25 インキ流通孔
6、26 インキ流通溝
7、27 チップ先端部
8、28 カシメ部
9、29 段部
9a、29a 段部構成面
9b、29b 段部構成面
10、30 接合部(変曲点)
11、31 ボール
α1、α2 カシメ角度
β2 チップ後端側の面の角度
γ1、γ2 チップ外壁の角度

Claims (2)

  1. 底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びる放射状溝を有する、側壁に段部のないボール抱持室内にボールを挿置し、チップ先端部を内側に塑性変形させるカシメ加工を施し、チップ先端部にカシメ部を形成することにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップであって、前記チップ先端部の外壁に、前記カシメ部の面と、該カシメ部の面の後端に連接する面からなる段部を、切削加工により形成するとともに、前記段部を構成する2つの面の接合部を、前記カシメ部の変曲点としたことを特徴とするボールペンチップ。
  2. 前記段部を構成する2つの面のチップ後端側に位置する面が、前記カシメ部のカシメ角と略同一の角度とすることを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102673239A (zh) * 2011-09-28 2012-09-19 埃格林 一种圆珠笔头及采用该圆珠笔头的圆珠笔连接头、圆珠笔芯
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