JP2009160890A - ボールペンチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、ボール抱持室の底壁のインキを溜める容積が多いボールペンチップを簡単な構造で提供することである。
【解決手段】チップ本体内に、ボール抱持室の底壁の中央に形成したインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを有し、前記底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップであって、前記インキ流通溝間の底壁に、円周方向において前記インキ流通溝間の底壁の中央部が最も深い谷部を形成したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、チップ本体のボール抱持室の底壁に、中央にインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを形成し、前記底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップに関する。
従来から、底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝を有するボール抱持室内にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップについてよく知られている。
ところで、ボール抱持室の底壁は、ボール抱持室を形成する切削用のドリルの先端形状に依存するものであり、その底壁の角度は90度〜145度等、様々ではあるものの、概略円錐形状をなしている。
こうした、従来のボールペンチップにおいて、インキ流通溝は、ブローチ加工と呼ばれる押圧加工によりインキ通路孔から放射状に延びたインキ流通溝を形成しているが、ブローチ加工によりインキ溝を形成すると、インキ流通溝の周りにバリ等の肉盛部が生じてしまい、この状態でボールをボール抱持室に挿入してボールペンチップを形成すると、ボールが肉盛部に載ってしまう。
このボールが肉盛部に載った状態でチップ先端縁をカシメ加工してボールペンチップを製造すると、ボール抱持室底壁でのボールの着座が不安定になる。また、ボールが肉盛部に載った状態で、底壁にボールと略同形のボール座を形成すると、所望するボール座径等が得られない問題があった。
こうした問題を鑑みて、特開平5−58089号「ボールペンチップの製造方法」や特開平11−348485号「ボールペンチップの製造方法およびボールペンチップ」では、インキ流通溝の形成後に、ボール抱持室の底壁と同形の円錐状のサイジングツールによって、ボール抱持室の底壁に押圧加工を施すことが開示されている。
また、従来のボールペンチップにおいて、特開2002−254878号「ボールペンチップ及びその製造方法」では、インキ流出量を多くするために、ボール抱持室内の側壁に凹み溝を形成することが開示されている。
特開平5−58089号公報 特開平11−348485号公報 特開2002−254878号公報
しかし、特許文献1、2に開示されているように、底壁全体に押圧加工を施すことで、インキ流通溝の周りに発生した肉盛部を除去することができるが、インキを溜める容積を増やすことはできない。
特許文献3のように、ボール抱持室の側壁に、凹部や溝等のインキ溜め部を形成することで、インキ溜め部の容積を増やすことはできるが、側壁の肉厚を厚くする必要がある等、あらたな問題が発生する。また、先端開口部近傍に凹部や溝を形成すると、筆跡に濃淡が発生し易く、インキ垂れ下がりも発生し易い問題があった。
本発明はこれらの従来技術に鑑みてなされたものであって、ボール抱持室の底壁のインキを溜める容積が多いボールペンチップを簡単な構造で提供することにある。
本発明は、チップ本体のボール抱持室の底壁に、中央にインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを形成し、前記底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップであって、前記インキ流通溝間の底壁に、円周方向において前記インキ流通溝間の底壁の中央部が最も深い谷部を形成したことを特徴とする。
また、前記谷部が、インキ流通溝数と同等以上の角数を有する略多角形錐面であって、前記略多角形錐面の角部が、前記インキ流通溝間に位置するように形成したことを特徴とする。
また、前記底壁に、前記ボールと略同形のボール座を形成するとともに、前記谷部の外接円径が、前記ボール座の外径よりも大きいことを特徴とする。
また、前記谷部が、前記インキ流通溝に達しないことを特徴とする。
さらにまた、前記谷部が、前記インキ流通孔に達しないことを特徴とする。
さらにまた、前記谷部の深さが、最深部から前記インキ流通孔方向に向かって、除々に浅くなることを特徴とする。
さらにまた、前記谷部の底壁面が、R面状であることを特徴とする。
本発明は、ボール抱持室の底壁のインキを溜める容積が多いボールペンチップを簡単な構造で提供することができた。
実施例1
図1から図3に示す実施例1のボールペンチップ1は、ステンレス鋼線材からなるチップ本体2のボール抱持室3の中央にインキ流通孔5と、このインキ流通孔5に連通する放射状に延び、チップ後部孔7に達しないインキ流通溝6を6本形成した底壁4に、φ1.0mmのタングステンカーバイド製のボール8を載置し、チップ先端部2aを内側にかしめことにより、ボール8の一部がチップ先端縁より突出するように回転自在に抱持してある。
具体的には、ボールペンチップは、先ず、φ2.3mm、硬度が230Hv〜300Hvのステンレス鋼線材を所望の長さに切断し、ボール抱持室3、インキ流通溝6、インキ流通孔5、後部孔7を作製後、インキ流通溝数と同数の多角形錐状のサイジングツール(図示せず)により、サイジングツールの角部が、インキ流通溝5間に位置するように押圧加工によって底壁4にサイジングツールと略同形の略多角形錐面の谷部9を形成する。
その後、底壁4にボール8を載置し、チップ先端部2aを内側にかしめて、ボール8の一部がチップ先端縁より突出するように回転自在に抱持してボールペンチップ1を作成している。
ボール抱持室3の底壁4に、インキ流通溝6間の底壁の中央部が最も深い谷部9を形成することで、底壁4におけるインキ溜め容積を向上することができる。
また、筆記におけるボール抱持室の底壁4が摩耗しても、インキ流通溝6間の中央部が最も深い、谷部9を形成してあるので、谷部9を急激に閉鎖することはなく、安定したインキ溜め部の容積を確保できる。
さらに、インキ流通溝数と同数以上の多角形錐状のサイジングツールにより、サイジングツールの角部が、インキ流通溝6間に位置するように押圧加工してあるので、作業工程を増加することなく、底壁4にサイジングツールと略同形の多角形錐面の谷部9を形成することができる効果を奏する。
実施例2
図4、図5に示す実施例2のボールペンチップ11は、実施例1と同様に、底壁14に略多角形錐面の谷部19を形成した後、底壁14にボールと略同形のボール座Sを形成した以外は、実施例1と同様にボールペンチップを得ている。
具体的は、インキ流通溝16間に、インキ流通溝16間の底壁の中央部が最も深い多角形錐面状の谷部19を形成した後、ボール抱持室13の底壁14に、ボール18と略同形のボール座Sを形成してボールペンチップを作成してある。
尚、ボール座Sを形成する場合には、谷部19の外接円よりも小さい外径のボール座Sを形成することで、ボール座Sの影響を受けない多角形錐面の角部によって谷部19を形成することができる。また、ハンマー量を谷部19の最深部よりも小さくすることで、谷部19が残存するため、インキ溜め部の容積を向上することができるため好ましい。
実施例3
図6、図7に示す実施例3のボールペンチップ21は、インキ流通溝26間に、インキ流通溝26間の底壁の中央部が最も深く、かつインキ流通溝26及びインキ流通孔25に達しない谷部29を形成した以外は、実施例1と同様にボールペンチップを得ている。
谷部29の形成位置は、インキ流通溝26間であれば特に限定されないが、谷部29がインキ流通溝26に達しないように形成することによって、谷部29の形成時に、インキ流通溝26を閉鎖することがないので好ましい。また、谷部29をインキ流通孔25に達しないように形成することで、インキ流通孔25近傍でのボール28と底壁24の接触面積が減少しないので耐摩耗性が良好となるので最も好ましい。
また、谷部29の深さも特に限定されないが、谷部29の最深部からインキ流通孔25方向に向かって、除々に浅くすることによって、インキの乱流が発生し難く、かつチップ内の空気を排出する遠心行程時に空気が排出し易い等の効果を奏するので好ましい。
さらに、谷部29の底壁面をR面状とすることによって、底壁24の谷部29近傍でのインキの乱流が発生し難く、スムーズにインキが流出し易くなるため、好ましい。
本発明のボールペンチップは、使用するインキに限定されることなく使用可能で、油性ボールペン用インキや水性ボールペン用インキ、剪断減粘性を付与したインキ、修正用インキなど、インキの種類に関わらず使用することができるため、ボールを筆記媒体とするボールペンチップとして広く利用可能である。
実施例1のボールペンチップの一部省略した要部拡大縦断面図である。 図1における90度方向から見た図である。 図1におけるボールを省略したA−A断面図である。 実施例2のボールペンチップの一部省略した要部拡大縦断面図である。 図4におけるボールを省略したB−B断面図である。 実施例3のボールペンチップの一部省略した要部拡大縦断面図である。 図6におけるボールを省略したC−C断面図である。
符号の説明
1、11、21 ボールペンチップ
2、12、22 チップ本体
2a、12a、22a 先端部
3、13、23 ボール抱持室
4、14、24 底壁
5、15、25 インキ流通孔
6、16、26 インキ流通溝
7、17、27 後部孔
8、18、28 ボール
9、19、29 谷部
S ボール座

Claims (7)

  1. チップ本体のボール抱持室の底壁に、中央にインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを形成し、前記底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップであって、前記インキ流通溝間の底壁に、円周方向において前記インキ流通溝間の底壁の中央部が最も深い谷部を形成したことを特徴とするボールペンチップ。
  2. 前記谷部が、インキ流通溝数と同等以上の角数を有する略多角形錐面であって、前記略多角形錐面の角部が、前記インキ流通溝間に位置するように形成したことを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ。
  3. 前記底壁に、前記ボールと略同形のボール座を形成するとともに、前記谷部の外接円径が、前記ボール座の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のボールペンチップ。
  4. 前記谷部が、前記インキ流通溝に達しないことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のボールペンチップ。
  5. 前記谷部が、前記インキ流通孔に達しないことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のボールペンチップ。
  6. 前記谷部の深さが、最深部から前記インキ流通孔方向に向かって、除々に浅くなることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のボールペンチップ。
  7. 前記谷部の底壁面が、R面状であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のボールペンチップ。
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