JP4827142B2 - ボールペンチップ - Google Patents

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本発明は、底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びる放射状溝を有するボール抱持室内の底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップに関する。
従来から、底壁の中央にインキ流通孔、該インキ流通孔から放射状に延びる放射状溝を有するボール抱持室内の底壁にボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップについてよく知られている。
こうした従来のボールペンチップにおいて、実公平06−38709号公報「ボールペン」に開示されているように、インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝をチップ後部孔に達しない形状のボールペンチップや特開平07−214969号公報「ボールペンチップ」に開示されているようなインキ流通溝がチップ後部孔に達する形状のボールペンチップもよく知られている。
実公平06−38709号公報 特開平07−214969号公報
前記したインキ流通溝は、使用するインキの性能によって使い分けている。具体的には、水性ボールペンインキは、筆記の時に紙面に浸透して筆跡となり、インキ吐出量も多いため、特許文献2のようにインキ流通溝をチップ後部孔に達する形状としてある。一方、油性ボールペンインキの場合には、ボールの表面に載ったインキを紙面に転写して筆跡となるため、水性ボールペン用インキに比べてインキ吐出量も少なく、特許文献2のようにインキ流通溝をチップ後部孔に達しない形状とすることが一般的である。
ところで、ステンレス鋼等の金属線材からボールペンチップを作製するには、切削加工や押圧加工によって所望する形状としてあり、インキ流通溝の場合には、ボール抱持室の底壁にツールを押し当てることによって形成している。そのため、押圧距離の短いインキ流通溝をチップ後部孔に達しない形状に比べ、インキ流通溝がチップ後部孔に達する形状のほうがツールへの負担が大きく、その寿命も短いという問題があった。
また、昨今、低粘度油性インキや剪断減粘性インキ等、インキの種類も多様化しており、インキの性能に合わせてチップ仕様を変更することは、非常に効率が悪く、生産能力が低下するとともに、誤って他のインキ仕様のボールペンチップを用いた場合に、筆記性能が低下するという問題があった。
本発明はこれらの従来技術に鑑みてなされたものであって、インキの種類に限定されることなく良好なインキ吐出量が得られるボールペンチップを簡単な構造で提供することにある。
本発明は、前記問題を解決するために、チップ本体に、ボール抱持室の底壁の中央に形成したインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを有し、前記底壁に前記ボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップにおいて、前記インキ流通溝が、チップ後端部の内孔に達しない第1インキ溝と、チップ後端部の内孔に達する第2インキ流通溝とからなり、前記第2インキ流通溝が、前記第1インキ流通溝内に形成してあることを特徴とする。
また、前記第2インキ流通溝の溝幅が、前記第1インキ流通溝の溝幅の50%以下とすることを特徴とする。
更にまた、前記インキ流通孔の径が、前記ボール径の5%〜30%としたことを特徴とする。
本発明は、インキの種類に限定されることなく、良好なインキ吐出量が得られるボールペンチップを簡単な構造で提供することができた。
実施例1
図1から図3に示す実施例1のボールペンチップ1は、チップ本体2のボール抱持室2の中央にインキ流通孔7と、このインキ流通孔7に連通する放射状に延び、チップ後端部8内に達しない第1インキ流通溝6aと、チップ後端部8内に達する第2インキ流通溝6bを連設した底壁4に、ボール9と略同形のボール座5を設け、φ1.0mmのボール9をボール座5に載置し、チップ先端部2aを内側にかしめことにより、ボール9の一部がチップ先端部2aより突出するように回転自在に抱持する。
インキ流通溝6は、チップ後部孔8に達しない第1インキ溝6aと、チップ後部孔8に達する第2インキ溝6bとからなり、第1インキ溝6aの溝幅Mの半分からなる溝幅Nの第2インキ溝6bを第1インキ溝6a内に形成してある。
尚、インキ流通孔7の径は、ボール径Nの25%としてある。これは、インキ流通孔7の径を小さくすることで、ボール座の面積を多くし、耐摩耗性を向上させるためである。尚、インキ流通孔7の径が、ボール径Nの5%より小さいと、ボール座5を形成するハンマーリング加工の時に塑性変形によって、インキ流通孔が閉鎖する恐れがあるとともに、ボールへ供給するインキ量が少なく筆跡のカスレが発生する恐れがある。また、ボール径の30%より大きいとボール座の面積が小さく、耐摩耗性の向上が小さくなるため、ボール径の5%〜30%、好ましくは10〜20%とする。
インキ流通溝6を作製するには、図3−2に示すように、ボール抱持室3の底壁4の中央にインキ流通孔7を形成し、このインキ流通孔7から放射状に延びる第1インキ流通溝6aを形成する。この第1インキ流通溝6aは、チップ後部孔8に達していないため、第1インキ流通溝6aを形成するツール(図示せず)への負担は小さい。
その後、図3−3に示すように、チップ後部孔8に達する第2インキ流通溝6bを形成する。この時、第2インキ流通溝6bを第1インキ流通溝6a内に形成することによって、チップ後部孔8に達する第2インキ流通溝6bの形成部分を少なくすることができるので、第2インキ流通溝6bを形成するツール(図示せず)への負担を小さくすることができる。
更にその後、第1インキ流通溝6a及び第2インキ流通溝6bを形成した底壁4にボール9を載置し、ハンマーリング加工によってボール座5を形成し、チップ先端部2aを内側にかしめることによってボールペンチップ1を得ている。
本発明は、インキ流通溝6として、チップ後部孔8に達しない第1インキ溝6aと、チップ後部孔8に達する第2インキ溝6bを形成してあるので、インキの粘度や種類に関係なく実施することができる。また、チップ後部孔8に達する第2インキ溝6bを形成するツール(図示せず)への負担が小さく、ツール寿命を長くすることができるので、ツールの交換によるコストの上昇を抑えることができるので、低価格品に特に効果がある。
尚、第1インキ流通溝及び第2インキ流通溝の形状は、第2インキ流通溝が、第1インキ流通溝内に形成してあれば、特に限定されるものではないが、第2インキ流通溝の溝幅が、第1インキ流通溝の溝幅の50%以下にすることで、第2インキ流通溝を形成する時の歪み等が、第1インキ流通溝に影響し難いため好ましい。また、少なくとも等間隔に離間した二箇所以上に、第1インキ流通溝と第2インキ流通溝を形成してあれば、他の部分に第1インキ流通溝のみを形成してあってもよい。
また、本実施例では便宜上、第1インキ流通溝を形成後、第2インキ流通溝を形成してあるが、第1インキ流通溝と第2インキ流通溝を同時に形成してもよい。但し、第1インキ流通溝を形成後、第2インキ流通溝を形成したほうが、ツール寿命が延びるので好ましい。
更にまた、本実施例では便宜上、ボール抱持室の底壁にボールと略同形のボール座を形成してあるが、ボール座を形成していない形状であってもよい。但し、ボール座を形成する場合には、インキ流通孔の径を大きくすると、ボール座の面積が少なくなるため、実施例のようにインキ流通孔径を小さくすることが好ましいが、チップ後部孔からのインキ供給量が少なくなる恐れがあるため、チップ後部孔に連通する第2インキ流通溝を形成する本願発明の効果は顕著である。
本発明のボールペンチップは、使用するインキに限定されることなく使用可能で、油性インキや水性インキ、剪断減粘性を付与したインキ、修正用インキ、化粧用インキなどインキの種類に関わらず使用することができるため、ボールを筆記媒体とするペン先部構造として広く利用可能である。
実施例1のボールペンチップの一部省略した要部拡大縦断面図である。 図1におけるA−A断面矢視図である。 図1のボールペンチップの組立行程を示す一部省略した図である。
符号の説明
1 ボールペンチップ
2 チップ本体
2a 先端部
3 ボール抱持室
4 底壁
5 ボール座
6 インキ流通溝
6a 第1インキ流通溝
6b 第2インキ流通溝
7 インキ流通孔
8 チップ後部孔
9 ボール

Claims (3)

  1. チップ本体に、ボール抱持室の底壁の中央に形成したインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを有し、前記底壁に前記ボールを挿置し、チップ先端部を内側にかしめることにより、ボールの一部をチップ先端部より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップにおいて、前記インキ流通溝が、チップ後端部の内孔に達しない第1インキ溝と、チップ後端部の内孔に達する第2インキ流通溝とからなり、前記第2インキ流通溝が、前記第1インキ流通溝内に形成してあることを特徴とするボールペンチップ
  2. 前記第2インキ流通溝の溝幅が、前記第1インキ流通溝の溝幅の50%以下であることを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ
  3. 前記インキ流通孔の径が、前記ボール径の5%〜30%としたことを特徴とする請求項1または2に記載のボールペンチップ
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