JPH0638709Y2 - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JPH0638709Y2
JPH0638709Y2 JP10160488U JP10160488U JPH0638709Y2 JP H0638709 Y2 JPH0638709 Y2 JP H0638709Y2 JP 10160488 U JP10160488 U JP 10160488U JP 10160488 U JP10160488 U JP 10160488U JP H0638709 Y2 JPH0638709 Y2 JP H0638709Y2
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JP
Japan
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ball
diameter
ball seat
center hole
central hole
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10160488U
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English (en)
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JPH0222883U (ja
Inventor
功典 長島
浩之 斎藤
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ボール抱持部の底壁に、このボール抱持部に開口する中
心孔の放射状溝部を封しないよう、押圧変形によって球
面状のボール受座部を設けた金属チップを使用してなる
ボールペンに関する。
(従来の技術) 添付第3図と第4図に基づき説明する。参照符号は、A
がチップ、Bがボール、1がボール抱持部、2が中心
孔、3が中心孔2の放射状溝部、4がボール抱持部1の
底壁、5がボール受座部、6がボール抱持部1の先端小
径化部をそれぞれ示す。
このボールペンは、通常、以下のようにして作製され
る。
まず、ステンレス、真鍮、洋白といった適宜金属からな
るチップにドリル加工してボール抱持部1用の孔と中心
孔2を形成する。ここで、中心孔2は適宜多段に形成さ
れることが多いが、本考案にとって大切なのは、ボール
抱持部1に近いところの中心孔2であるので、図示はし
ていない。
このチップAにブローチ加工して放射状溝部3を形成す
る。
このチップAにボールBを入れるかボールBと同様の先
端を有するポンチを入れ、上から押圧してボール抱持部
1の底壁4に球面状のボール受座部5を形成する。
そして、カシメ加工してボール抱持部1の先端小径化部
6を形成してボール抱持部1とする。尚、図示したもの
には若干省略があり、例えば、先端小径化部6はボール
Bに密着するよう描いてあるが、実際には、インキを吐
出するためのクリアランスが存在する。
さて、以上の作製方法が常に採用されるとは限らない
が、いずれにしても、押圧変形によるボール受座部5の
形成は、これを形成しないままとするのに比べ、書き味
が大幅に滑らかになることによっている。
(考案が解決しようとする課題) それでもまだ十分に書き味が良好とは言えない点であ
る。
以下、説明する。
上述したボールペンは、一般的な油性インキ用ボールペ
ンとして各社から市販されている。しかし、油性インキ
用ボールペンは一般に書き味が重いように受け取られて
いる。
そこでなしたのが各社製品の対比である。各社の製品に
インキの種類による変化を無くすため、一種のインキの
みに変更して書き味を調べてみた。その結果は、各社の
もので大きく書き味が異なるものとなった。そこで次に
各社製品の断面を調べてみた。いずれのものも上述した
構造を共通的に有していた。
ここに至り、本考案者等は、古くから知られている上記
構造のボールペンがまだ未完成の部分を有していると判
断し、書き味を向上すべく検討を開始した。
(課題を解決するための手段) 種々試作しながら、本考案者等が着目したのは、第4図
において参照符号7で示した部分である。この部分はボ
ール受座部5を形成する際の押圧変形によって中心孔2
の開口部に形成されたもので、以下、塑性変形部とよ
ぶ。塑性変形部7は従来の公報では、しばしば示されて
おらず、第4図に点線で示したように、単に直線的に描
かれている。実際、大きな寸法のものではなく、軸方向
の長さ(第4図に参照符号aで表示)は約0.1mm程度の
ものである。
しかし、短いながらも、ボール受座部5を形成する押圧
変形量によってその長さが変化する。押圧変形が書き味
を大幅に変化させることを考えると、この塑性変形部7
の長さも当然に書き味と関係を有しそうである。
また、この塑性変形部7の長さを決定する他のものも、
上記に関連して書き味に影響しそうである。即ち、中心
孔2の径(第4図に参照符号bで表示)である。勿論、
押圧変形されて形成されたボール受座部5の径(第3図
に参照符号cで表示)も関連する。
そして、これらについて追及を加えた結果、本考案を完
成するに至った。
即ち、本考案は、ボール抱持部の底壁に、このボール抱
持部に開口する中心孔の放射状溝部を封しないよう、押
圧変形によって球面状のボール受座部を設けた金属チッ
プを使用してなるボールペンにおいて、前記ボール受座
部の径がボール径の80〜90%であり、また、中心孔の径
がボール径の45〜50%であり、更に、前記ボール受座部
を形成する際の押圧変形によって前記中心孔の開口部に
生じる塑性変形部の軸方向長さが、前記中心孔の径の10
〜20%であることを特徴とするボールペンを要旨とす
る。
(実施例) 添付第1図と第2図に一例を示す。ボールBの径が0.70
mm、ボール受座部5の径が0.61mm(ボールBの径の87
%)、中心孔2の径が0.33mm(ボールBの径の47%)、
塑性変形部7の軸方向長さが0.06mm(中心孔2の18%)
という寸法関係にしてある。ちなみに、チップAの材質
はステンレスである。また、第2図と前述第4図とは、
ボールBの径、ボール受座部5の径、中心孔2の径をわ
ざと等しく示してある。勿論、本来は、放射状溝部3の
形状や数、また、チップAの外観形状など適宜である。
両図を比較すると判るように、本例の方が、塑性変形部
7の軸方向長さが短い。即ち、本考案のボールペンは従
来のものと他の寸法を等しくすると、塑性変形部7の軸
方向長さが短いものとなる。このような塑性変形部7
は、例えば、押圧変形してボール受座部5を形成する前
のボール抱持孔1の底壁4形状を適宜設定することによ
って形成できる。具体的一例としては、まず、ボール抱
持孔1の底壁4として円錐状のものを形成しておき、更
に、略ボールB形状の窪みが形成されるようドリル加工
しておき、放射状溝部3のブローチ加工後、ボール受座
部5形成の押圧変形をさせると、略ボールB形状の窪み
を形成しないままとしたときよりも、押圧変形による塑
性変形部7の寸法は小さなものとなる。
以下に、このような寸法関係を変化させて作製したもの
について表−1に示す。尚、表−1中、本考案の寸法関
係を満足したものには実施例、そうでないものには比較
例の通し番号をつけてある。
(考案の効果) 表−1より判るように、本考案によれば書き味が極めて
良好なボールペンたりうる。勿論、使用するインキの種
類は適宜であってよい。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図とは本考案の一実施例を示し、第1図は
第2図のI-I線横断面図、第2図は第1図のII-II線縦断
面図、第3図と第4図とは従来技術を説明するためのも
ので、第3図は第4図のIII-III線横断面図、第4図は
第3図のIV-IV線縦断面図。 A…チップ、B…ボール、1…ボール抱持部、2…中心
孔、3…中心孔2の放射状溝部、4…ボール抱持部1の
底壁、5…ボール受座部、6…ボール抱持部1の先端小
径化部、7…塑性変形部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボール抱持部の底壁に、このボール抱持部
    に開口する中心孔の放射状溝部を封しないよう、押圧変
    形によって球面状のボール受座部を設けた金属チップを
    使用してなるボールペンにおいて、前記ボール受座部の
    径がボール径の80〜90%であり、また、中心孔の径がボ
    ール径の45〜50%であり、更に、前記ボール受座部を形
    成する際の押圧変形によって前記中心孔の開口部に生じ
    る塑性変形部の軸方向長さが、前記中心孔の径の10〜20
    %であることを特徴とするボールペン。
JP10160488U 1988-07-30 1988-07-30 ボールペン Expired - Lifetime JPH0638709Y2 (ja)

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WO1998030401A1 (fr) * 1997-01-07 1998-07-16 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Stylo a bille
JP2007030374A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Pentel Corp ボールペンチップ
JP2009006637A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Pilot Corporation ボールペンチップ

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