JP4093347B2 - 点火プラグ用封着ガラスおよび点火プラグ - Google Patents

点火プラグ用封着ガラスおよび点火プラグ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は実質的に鉛を含有せず、SnOおよびP25を主成分とし、スパークプラグやグロープラグ等の点火プラグに使用する封着ガラスに関するものであり、特にガラスの流動性を改善させたものに関する。また、この封着用ガラスで封着した点火プラグに関する。なお、本文中で使用する単なる「%」表示は「モル%」を表すものである。
【0002】
【従来技術】
プラグ内部の封着には封着用ガラス粉末をプレス成形した後、仮焼成してドーナツリング、その他被封着部の封着面に類似した形状に加工したフリット成形体(以下、プレスフリットとする)が使用されている。その特徴としてはシール部分へプレスフリットをセットし加熱するだけで封着ができるため、粉末と比較して取り扱いやすいことや充填量を一定にでき、自動化しやすいことが特徴となっている。
【0003】
従来、これらプレスフリットは電極等の金属部品を損傷させないために極力低温で封着作業できることが要求され、この対応として、ガラス転移点が低いPbO−B23系やPbO−B23−ZnO系ガラスを主成分とする材料が広く使用されてきた。
【0004】
しかし、最近では環境問題および作業従事者の健康面から鉛を含まない封着材料が強く求められており、上記用途に使用できる作業温度が500℃以下の封着材料については、特開平6−183775号公報、特開平7−69672号公報、特開平11−292564号公報および特開2001−48579号公報等に開示されている。
【0005】
特開平6−183775号公報は、鉛不含有シーリングガラスを提供することを目的としており、25〜50モル%のP25を含有し、かつSnO:ZnOのモル比が1:1〜5:1となるようにSnOとZnOとを含有したSnO−ZnO−P25ガラスが開示されている。
【0006】
特開平7−69672号公報は、熱膨張係数が120〜140×10-7/℃の範囲にあり、電子・電気部品間の溶融シールに適した鉛不含有シーリングガラスフリットを提供することを目的とし、SnO−ZnO−P25系ガラスにR2O、B23、Al23、SiO2、WO3からなる群から少なくとも1種を安定化酸化物として含有した封着用ガラスが開示されている。なお、R2OはLi2O、Na2OおよびK2Oである。
【0007】
特開平11−292564号公報は、鉛を含有した封着用ガラスと同等の特性を有するガラスと、これを用いた封着材料を提供することを目的としており、SnO 30〜80モル%、B23 5〜60モル%、P25 5〜24モル%の組成を有するホウリン酸スズ系ガラスが開示されている。
【0008】
特開2001−48579号公報は、鉛を含有した封着用ガラスと同等の特性を有するガラスと、これを用いた封着材料を提供することを目的としており、SnO 30〜80%、SiO2 5.5〜20モル%、P25 10〜50モル%の組成を有するシリカリン酸スズ系ガラスが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特開平6−183775号に開示された非結晶性ガラスを用いた封着用組成物は、封着時の加熱途中でガラス中に含まれる2価スズが酸化されて生じた4価スズとピロリン酸との化合物が析出して流動性を阻害するという問題があった。そこで、上記した従来技術(特開平7−69672号、特開平11−292564号および特開2001−48579号に開示されたもの)のようにガラスを安定化させるための成分として、Al23、SiO2、B23等をガラス成分として添加するものが開発された。
【0010】
しかし、この開発されたガラスでは、上記安定化成分により、ガラスの軟化点が著しく上昇して流動性が悪化した。特に、安定化に有効とされるB23は配合量が多くなると加熱中に分相して発泡を起こし、確実な封着で絶縁性を要求される点火プラグ用部品の封着には使用できないという問題、及び低融点ガラス粉末等をプレスフリットにした際の流動性の悪化という問題が発生していた。
【0011】
そこで、本発明は実質的に鉛を含まず、点火プラグの中心電極と外筒部との間を気密に封止できる封着ガラスを提供すること、及び絶縁性の優れた点火プラグを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を考慮し、本発明者らは様々な試験をおこなって、低融点ガラスおよび低融点ガラスに耐火性フィラーを加えた封着材料を評価した。その結果、同じ組成の低融点ガラスであっても、その製造条件によって封着材料として用いた場合、フローボタンによる評価で大きな差が見られるのに気づき、その低融点ガラスを詳細に分析したところ、ガラス中に含まれるSnO2の含有量に違いがあることが分かり、検証試験をおこなったところ、SnO2が封着時の流動性に密接な関係があることを見出した。
【0013】
このSnO2の効果は以下のような現象によるものと推測される。従来技術ではガラス中に含まれるSnをSn2+の状態となるように、▲1▼溶融中の容器に蓋をし溶融中の原料への酸素の供給を制限したこと、▲2▼溶融雰囲気内に窒素充填し窒素雰囲気としたこと、▲3▼原料組成中に糖類などの還元剤を配合していた。この結果、得られたガラスは、Sn−O−P構造においてPの結合手が過剰な状態となっており、この過剰なPの結合手が、加熱という外的要因により刺激されピロリン酸系のスズ化合物(4価)を生成する原因となり、結果として封着作業時に流動性の悪化を引き起こしていたと考えられる。
【0014】
一方、SnO2が一定量含有されたものでは、Sn−O−P構造におけるPの結合手の過剰状態が緩和され、より安定な結合状態となり、封着作業時の加熱によってもピロリン酸系のスズ化合物(4価)が生成しなかったものと考えられる。
【0015】
さらに、プレスフリットとしたときのB23が与える流動性への影響について検証した結果、プレスフリットの作成方法により相違していることが分かった。この相違は有機系バインダーを混合したものと、混合しなかったものに現われ、有機系バインダーを混合したものの流動性が著しく悪化していた。そして、本発明者らはこれを解析したところ、B23成分はガラスが軟化した際に分相しやすく、この分相したB23成分が、プレスフリット中に残存していた有機系バインダーのアルキル基とエステル化を起こし、この反応物が結晶として析出し流動性に影響を与えていることを突き止めた。
【0016】
ここで、一般的なプレスフリットの成形は、成形後の作業性や品質の安定性等の観点から、低融点ガラス粉末等にC10以上の脂肪族アルコールを主成分とする有機系バインダーを混合させ、プレス成型後に有機系バインダーを加熱除去していた。
【0017】
したがって、本発明は上記問題点を解決するために、請求項1に対応する発明は、点火プラグの中心電極と外筒部との間を封止する点火プラグ用封着ガラスであって、実質的に鉛を含有せず、モル%表示の酸化物換算でSnO 55.5〜68%、SnO2 2〜8%、P25 20〜40%、SnO+SnO2+P25 90〜100%を含有する低融点ガラス粉末30〜100体積%と、耐火性フィラー粉末0〜70体積%とを含有するものとした。
【0019】
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明の点火プラグ用封着ガラスにおいて、前記低融点ガラス粉末中に安定化成分として、ZnO、Al23、WO3、MoO3、Nb25、TiO2、ZrO2、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、CuO、MnO、MgO、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも1種を含有するものとした。
【0020】
請求項3に対応する発明は、請求項1または2に記載の点火プラグ用封着ガラスにおいて、封着用ガラスをプレスフリットとしたものである。
【0021】
請求項4に対応する発明は、中心電極と外筒部との間を封着ガラスで封止した点火プラグであって、前記封着ガラスが、実質的に鉛を含有せず、モル%表示の酸化物換算でSnO 20〜68%、SnO2 2〜8%、P25 20〜40%、SnO+SnO2+P25 90〜100%を含む低融点ガラス粉末 30〜100体積%と、耐火性フィラー粉末 0〜70体積%とを含有するものとした。
【0022】
ここで、本発明の低融点ガラス組成の限定理由を以下に説明する。
SnOはガラスを低融点化させるための必須成分であり、SnOの含有量が55.5%未満であると、ガラスの粘性が高くなって封着温度が高くなりすぎ、68%を超えると、ガラス化しなくなる。なお、好ましい範囲は55.5〜65%である。
【0023】
SnO2はガラスを安定化するための必須成分であり、特に、封着作業の加熱時に軟化溶融したガラス中に分離して生成されるSnO2の析出物の発生を防ぐために必要不可欠な成分である。このSnO2を含有させることにより、従来の鉛系の非結晶性ガラスと同様に繰り返し加熱しても流動性は損なわれること無く、安定して封着作業を行なうことができる。しかし、その含有量が2%未満であると、析出物の発生を抑制する効果が得られず、その含有量が8%を超えると、溶融ガラス中からSnO2の析出物が生じてしまう。なお、好ましい範囲は2.5〜6%である。
【0024】
25はガラス骨格形成のための必須成分であり、その含有量が20%未満であるとガラス化せず、その含有量が40%を超えるとリン酸塩ガラス特有の欠点である耐候性の悪化を引き起こす。好ましい範囲は25〜40%である。
【0025】
SiO2はガラス骨格を形成させるために添加させても良い成分であるが、その含有量が10%を超えると、低融点ガラス粉末の転移点や軟化点が上昇し、本発明の所望とするものが得られなくなる。好ましくは0.5〜5%以下である。
【0026】
上記請求項1に記載された成分で形成される低融点ガラス粉末は、ガラス転移点が低く低温用の封着材料に十分に適したものであるが、以下に示す成分を含有させてもよい。ただし、上記請求項1に記載された成分以外がそれぞれの所定量を超えると、ガラスが不安定となり低融点ガラス成形時に失透が発生したり、失透が発生しない場合でも、ガラス転移点や軟化点が上昇して中心電極と外筒部との間の封着を低温でおこなえなくなる虞がある。
【0027】
添加成分としては、B23、ZnO、Al23、WO3、MoO3、Nb25、TiO2、ZrO2、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、CuO、MnO2、MgO、CaO、SrOおよびBaO等のガラスを安定化させる成分を含有することができる。
【0028】
23はガラスを安定化させる以外に熱膨張係数を低下させる効果があるので、含有することができるが、上記した低融点ガラス粉末等の残留バインダーとのエステル化反応を抑えるために、その含有量を2%以下とする。好ましくは1%以下である。
【0029】
ZnOはガラスを安定化させる以外に熱膨張係数を低下させる効果があり、その含有量は0〜10%である。10%を超えるとガラスの結晶化傾向が激しくなって流動性が低下しやすくなる。上記したように、ガラスの熱膨張係数を調整することが可能であるので、好ましい低融点ガラスを得るには、ZnOを必須成分としその含有量を2〜10%とする。
【0030】
Al23、WO3およびMoO3もガラスを安定化させる以外に熱膨張係数を低下させる効果があるので、ガラス中に各々の成分を0〜10%含有することができる。その含有量が10%を超えると、ガラスの粘性が高くなり流動性が損なわれる。また、これらの成分は単独で使用するのではなく、少なくとも1種をZnOと併用することが好ましい。さらに、ガラス中の含有量を7%以下とすることが好ましい。
【0031】
Nb25、TiO2およびZrO2は化学的耐久性を向上させる効果もあるので、ガラス中に各々の成分を0〜10%含有することができる。その含有量が10%を超えると、ガラスの結晶化傾向が激しくなる。好ましくは8%以下である。
【0032】
Li2O、Na2O、K2OおよびCs2Oは、ガラスの軟化点を下げ、流動性を向上させる効果もあるので、ガラス中に各々の成分を0〜10%含有することができる。その含有量が10%を超えると、ガラス中に結晶が析出し流動性が損なわれる。好ましくは8%以下である。
【0033】
CuOおよびMnO2は化学的耐久性を向上させる効果もあるので、ガラス中に各々の成分を0〜10%含有することができる。その含有量が10%を超えると、軟化点が上昇し流動性が低下してしまう。好ましくは5%以下である。
【0034】
MgO、CaO、SrOおよびBaOは、ガラス粘度を調整し、熱膨張係数を調整する効果もあるので、ガラス中に各々の成分を0〜10%含有することができる。その含有量が10%を超えると、軟化点が上昇し流動性が低下する。好ましくは5%以下である。
【0035】
なお、原料にフッ化物や塩化物などハロゲン化物原料を用いて、ガラス中にハロゲンを取り込ませることにより軟化点を下げることも可能である。
【0036】
以上に説明した本発明で使用する低融点ガラス粉末は、250〜350℃のガラス転移点を有し、500℃以下、特に320〜480℃の温度で流動性に優れており、30〜250℃において90〜150×10-7/℃の熱膨張係数を有している。
【0037】
この低融点ガラス粉末 30〜100体積%と耐火性フィラー粉末 0〜70体積%とを混合したフリット粉末をプレス成型することにより本発明のプレスフリットとなるが、耐火性フィラー粉末はプレスフリットの熱膨張係数の調整やプレスフリットの機械的強度を向上させるために混合することができる。この耐火性フィラー粉末の混合量が70体積%を超えると、封着材料としての流動性が得られない。好ましくは55体積%以下である。
【0038】
なお、耐火性フィラー粉末としては、シリカガラス、石英、コージェライト、ユークリプタイト、ムライト、ジルコン、リン酸ジルコニウム、ウイレマイトが使用できるが、ガラスとの相性を考慮すると、シリカガラス、コージェライト、リン酸ジルコニウムが好ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の点火プラグに使用する封着ガラスは、実質的に鉛を含有せず、SnO55.5〜68%、SnO2 2〜8%、P25 20〜40%、SnO+SnO2+P25 90〜100%を含有する低融点ガラス粉末30〜100体積%と、耐火性フィラー粉末0〜70体積%とを含有し、上記低融点ガラス粉末のガラス骨格形成剤として、SiO2を0.5〜10%含有しても良い。さらに安定させるための成分として、以下に示す任意成分の少なくとも1種を10%以下含有させても良い。任意成分としては、B23、ZnO、Al23、WO3、MoO3、Nb25、TiO2、ZrO2、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、CuO、MnO2、MgO、CaO、SrOおよびBaOである。また、低融点ガラス粉末と耐火性フィラー粉末との混合の際に有機系バインダーを添加させたものである。
【0040】
そして、上記した組成範囲となるように(ただし、SnO2の原料はSnOの原料と同じ物を用いる。)原料を混合してバッチ原料とし、このバッチ原料を石英ルツボに入れ900〜1200℃に調整した炉内に投入し、10〜90分間バッチ原料を加熱することで酸化処理を行ない、その後石英ルツボに蓋を取りつけ、さらに30〜50分間溶融した。そして、溶融されたガラスは、水冷ローラでシート状に成形し粉砕後、目開き105μmの篩を通過したものを低融点ガラス粉末とした。
【0041】
この低融点ガラス粉末30〜100体積%に、一定粒度以下に調整した耐火性フィラー0〜70体積%を加えフリット粉末とする。次に、このフリット粉末に分解温度が低融点ガラス粉末の転移点温度以下の有機系バインダーをフリット粉末100質量%に対して、0.2〜10質量%添加し、混合乾燥して得られた顆粒を篩により、粒径44〜256μmの大きさに整粒し顆粒状粉末とする。
【0042】
なお、フリット粉末中に有機系バインダーを均一に分散させるために、ベンゼン、エチルエーテル、アセトン、エタノールなどのアルコール類等の低沸点溶媒に有機系バインダーを溶解して混合して添加する方が好ましい。ベンゼン、エチルエーテル、アセトン、エタノールなどのアルコール類等の溶媒を使用したときには、顆粒を形成した後30〜100℃、0.5〜5時間ぐらいの乾燥処理が必要である。
【0043】
上記顆粒の粒径を44〜256μmとしなければ、良好なプレスフリットを得ることが難しくなる。すなわち、粒径が44μm未満であると粒子同士の接触面積が増えるため、顆粒の流れが阻害され成形型に充填する際の嵩密度が小さくなり焼成時の収縮率が大きくなる。ただし、充填する際に振動等を顆粒の流れを促す施策を用いれば、44μm未満のものを使用することもできる。一方、粒径が256μmを超えるとプレス後に顆粒同士の接触部分が少なく空隙率が高くなり、成形体が脆くなり焼成時の収縮率が大きくなる。
【0044】
顆粒状粉末を金型に所望とする量を入れ、5〜50×104kPaの圧力でプレス成型し、これを200〜250℃で30〜120分間加熱して有機系バインダー成分を分解除去した後、更にガラス軟化点以上の温度で10〜120分焼成して焼結しプレスフリットが得られる。ここで焼結する際の温度としては成形した形状が軟化等により変形しないように示差熱分析計などで求めた低融点ガラス粉末の軟化点に対し、0〜50℃高い温度で焼成するとプレスフリットに変形を生じることなく焼結することできる。なお、封着の際には、封着材料に含まれるSnOの酸化を防ぐために、アルゴンや窒素などの極力不活性な雰囲気下で行なう方が良好な結果が得られるので好ましい。
【0045】
点火プラグによる封着部の評価は、上記のような方法でドーナツ状に成形したプレスフリットを点火プラグの中心電極に通し、390〜480℃で焼成したものを中心電極と平行に切断して封着状態を確認した。この封着状態の確認は、50倍の光学顕微鏡を用いて行なった。
【0046】
【実施例】
以下、実施例および比較例を表1および2を参照して詳細に説明する。
【表1】
Figure 0004093347
【0047】
(実施例1)SnOおよびSnO2の原料に酸化第一スズ(不純物としてSnO2を含んでいても可)を使用し、SnO+SnO2 68.9%、P25 29.8%、ZnO 0.8%、SiO2 0.5%となるように原料を混合してバッチ原料とする。このバッチ原料を石英ルツボに入れ1100℃に調整された溶融炉内に投入して、石英ルツボに蓋をしないまま10分間加熱して酸化処理し、その後石英ルツボに蓋をして50分間溶融した。そして、溶融ガラスは水冷ローラにより0.3〜0.5mmのシート状に成形し、目開き105μmの篩を通過したものを低融点ガラス粉末とした。また、低融点ガラス中のSnOおよびSnO2成分を分析したところ、SnO 66.5%、SnO2 2.4%となっていた。この分析方法は、まず、低融点ガラス粉末を酸分解した後、ICP発光分光分析により低融点ガラス粉末中に含有されているSn原子の総量を測定する。次に、Sn2+は酸分解したものをヨウ素滴定法により求められるので、そこで求められたSn2+の量をSn原子の総量から減じてSn4+を求める。
【0048】
この低融点ガラス粉末70体積%に、耐火性フィラーとして45μmの篩を通過したリン酸ジルコニウム粉末30体積%を加えてフリット粉末とした。このフリット粉末の流動性はフローボタン法により確認した。フリット粉末3.8gを直径12mmの円柱状に加圧成形後、これをソーダ石灰ガラス基板上に乗せて390℃で10分間加熱し、これを50℃まで15時間かけて徐冷してフローボタンを作製した。このフローボタンをノギスで測定したこところ、23mmとなっていた(フローボタンの直径は22mm以上あれば流動性は良好である。)。また、このフローボタンの表面状態を目視および50倍の光学顕微鏡で観察したところ、失透等の異物が含まれておらず、表面に光沢のあるものであった。この結果から、フリット粉末は封着に問題ないことが確認された。
【0049】
フリット粉末の熱膨張係数の測定は、まず、成形型にフリット粉末を一定量入れ、フローボタンの作製と同様に、390℃で10分間加熱し徐冷し得られたブロックを切断・研磨して30〜250℃での伸び量を測定し平均熱膨張係数を測定したところ、78×10-7/℃であった。
【0050】
次に、上記フリット粉末に、アセトンで溶解したミリスチルアルコール20質量%溶液を、フリット粉末100質量%に対し10質量%の割合で添加し、30分間混合後35℃で乾燥を30分間行ない溶媒のアセトンを除去した顆粒状とし、粒径44〜256μmの範囲のものを顆粒状粉末とした。この顆粒状粉末0.22gを20×104kPaで直径5mm×高さ5mmにプレス成形しプレス成形体とした。このプレス成形体を350℃20分の加熱処理を行ない、有機系バインダーのミリスチルアルコールを加熱除去し、プレスフリットを得た。このプレスフリットをソーダ石灰ガラス基板に乗せて、390℃10分間加熱し、これを50℃まで15時間かけて徐冷してフローボタンを作製した。このフローボタンをノギスで測定したこところ、9mmとなっていた(この場合のフローボタンの直径は7mm以上あれば流動性は良好である)。また、このフローボタンの表面状態を目視および50倍の光学顕微鏡で観察したところ、失透等の異物が含まれておらず、表面に光沢のあるものであった。
【0051】
また、上記プレスフリット中の残留ミリスチルアルコールを分析したところ、CO2換算で50ppm存在していたが、低融点ガラス粉末中にB23を含んでいないので、流動性が良好で封着用のプレスフリットとして優れたものが得られた。
【0052】
次に、上記と同じ方法でドーナツ状のプレスフリットを作成し、フローボタンの熱処理温度と同じ390℃で点火プラグへの封着試験を行なった。この点火プラグの内部には、プレスフリットが所定位置で止まるように、ドーナツ状に成形されたプレスフリット保持部材が挿入されており、中心電極に通されたプレスフリットはこの保持部材上に止まる。封着後の状態を、点火プラグを切断して確認したところ、発泡による気泡の存在もなく、中心電極と封着ガラス、外筒部と封着ガラスの界面には剥離が生じておらず、かつ保持部材の裏面(プレスフリット非載置面)に封着ガラスが染み出した形跡もなかった。また、中心電極および外筒部と接触していない封着ガラスの表面は平滑であり、かつ光沢のあるものであった。
【0053】
(実施例2)ないし(実施例12)については、表1の組成となるように原料を調整して、上記実施例1と同様な条件で、低融点ガラス、フリット粉末、封着材料およびプレスフリットを得た。ここで、SnOおよびSnO2の原料としては酸化第一スズ、塩化第一スズ、ピロリン酸スズのいずれかを使用し、耐火性フィラーはコージェライト粉末、シリカガラス粉末、リン酸ジルコニウム粉末を使用し(ただし、実施例10は耐火性フィラーを使用しなかった)、有機系バインダーにはアセトンにミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコールのいずれかを単体もしくは混合して溶かした溶液として使用した。
【0054】
そして、表1に記載したように、フリット粉末のフローボタンによる評価では、全ての実施例で流動径が22mm以上となっており、かつ表面にも光沢のある良好なものが得られた。また、プレスフリットのフローボタンによる評価でも、全ての実施例で流動径が7mm以上となり、かつ表面にも光沢のある良好なものが得られた。
【0055】
実施例1と同様に、それぞれの熱処理温度で点火プラグへの封着試験を行なったが、全ての実施例で発泡による気泡の存在もなく、中心電極と封着ガラス、外筒部と封着ガラスの界面には剥離が生じていなかった。ただし、実施例10および12は480℃での流動性に優れていたので、保持部材の裏面に封着ガラスの染み出しが少し見られた。他の実施例については染み出しのない良好なものが得られた。また、全ての実施例において、中心電極および外筒部と接触していない封着ガラスの表面は平滑であり、かつ光沢のあるものであった。
【0056】
実施例10および12について、焼成温度を450℃として再度試験を行なったところ、保持部材の裏面に封着ガラスが染み出すことなく、かつ他の評価(気泡、剥離、平滑)も良好であった。すなわち、プレスフリットのフローボタン径の良好なものは、焼成温度を下げることで良好な封着が行なえることが確認できた。なお、上記したように封着ガラスの染み出しが発生するものは、封着強度が低下し中心電極の固定が不安定になる虞がある。
【0057】
また、残留バインダー量はCO2換算で30〜60ppmの範囲であり、特に、実施例4ないし12では低融点ガラス中にB23を含有したものであったが、B23とバインダーのアルキル基とのエステル化による析出物は発生しなかった。
【0058】
(比較例)比較例を表2に示す。
【表2】
Figure 0004093347
【0059】
(比較例1)この比較例は、表2に記載したように、低融点ガラス中にB23成分が2.2%となるように原料を調合し、この原料を溶融するときに酸化処理を行なわないこと以外は、上記実施例1と同様にして低融点ガラス粉末を作成した。この低融点ガラス粉末中のSnOは58.0%であり、SnO2は1.6%であった。この低融点ガラス粉末69体積%に、45μmの篩を通過したコージェライト粉末31体積%を加えてフリット粉末とした。このフリット粉末を上記実施例1と同様にフローボタンにより評価したところ、流動径が17mmと短く、さらに表面にも結晶が析出して光沢のないものとなり、プレスフリットには使用できないものであり、プレスフリットのフローボタンの評価は行なわなかった。したがって、酸化処理をおこなわなければ、封着に適したフリット粉末は得られない。
【0060】
(比較例2)この比較例は、上記比較例1の同じ原料で酸化処理を行ない低融点ガラス粉末を得たものである。この低融点ガラス粉末中のSnOは57.3%であり、SnO2は2.3%であった。そして、比較例1と同様に低融点ガラス粉末とコージェライト粉末を混合したフリット粉末をフローボタンにより評価した。その結果、流動径は22mmと良好であり、かつ表面も光沢のあるものが得られた。
【0061】
次に、上記フリット粉末に、アセトンに溶解したミリスチルアルコール20質量%溶液を、フリット粉末100質量%に対し15質量%の割合で添加したものを、上記実施例1と同様に処理し封着材料とし、この封着材料からプレスフリットを作成し、フローボタンの評価を行なった。その結果、流動径は6mmと短く、さらに表面にも結晶が析出して光沢のないものとなっていた。この結晶を分析したところ、B23とバインダーのアルキル基とのエステル化物であった。したがって、低融点ガラス中にB23を2.2%含むものはプレスフリットとして使用できなかった。
【0062】
(比較例3)この比較例は表2に記載した低融点ガラスとなるように、比較例1と同様に酸化処理を行なわず形成したものであり、シート状に成形した低融点ガラスは透明で良好なものであった。しかし、耐火性フィラーを混合せず低融点ガラス粉末のみのものを、フローボタンによる評価した結果は、流動径が18mmと短く、さらに表面にも結晶が析出して光沢のないものとなり、プレスフリットとしては使用できないものであり、プレスフリットのフローボタンの評価は行なわなかった。したがって、酸化処理をおこなわなければ、封着に適したフリット粉末は得られない。
【0063】
(比較例4)この比較例は低融点ガラス中にB23を含有させず、P25成分の含有量を低減させたものであるが、シート状に成形した低融点ガラス中に失透が生じ低融点ガラス粉末として、使用できないものであった。したがって、フリット粉末以降の評価は行なわなかった。
【0064】
上記した実施例1ないし12のシート状に成形された低融点ガラスは透明のものであったが、これに限定されることなく、CuO、MnO2、Fe23などの着色原料を含有させても良い。用途や特性に応じてガラスを着色することにより、封着物の美観を損なうことがなくなる。また、低融点ガラス粉末の色で組成を判断することが可能となる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したとおり、上記の点火プラグ用封着ガラスは、実質的に鉛を含まず、低融点ガラス粉末中にSnO2を酸化処理により導入したこと、及びB23成分の許容量を2%以下としたことにより、500℃以下で良好な流動性を有し、かつ失透や結晶等の析出物が生成しないため、非結晶性の封着材料として使用することが可能である。また、この封着ガラスで封着された点火プラグの封着面は、封着部に気泡や剥離のない良好なものであり、点火プラグとして絶縁性の優れたものを提供できる。

Claims (4)

  1. 点火プラグの中心電極と外筒部との間を封止する点火プラグ用封着ガラスであって、実質的に鉛を含有せず、モル%表示の酸化物換算でSnO 55.5〜68%、SnO2 2〜8%、P25 20〜40%、SnO+SnO2+P25 90〜100%を含む低融点ガラス粉末 30〜100体積%と、耐火性フィラー粉末 0〜70体積%とを含有したものであることを特徴とする点火プラグ用封着ガラス。
  2. 前記低融点ガラス粉末中に、B23、ZnO、Al23、WO3、MoO3、Nb25、TiO2、ZrO2、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、CuO、MnO2、MgO、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1記載の点火プラグ用封着ガラス。
  3. 前記封着ガラスがプレスフリットであることを特徴とする請求項1または2に記載の点火プラグ用封着ガラス。
  4. 中心電極と外筒部との間を封着ガラスで封止した点火プラグであって、前記封着ガラスが、実質的に鉛を含有せず、モル%表示の酸化物換算でSnO 55.5〜68%、SnO2 2〜8%、P25 20〜40%、SnO+SnO2+P25 90〜100%を含む低融点ガラス粉末 30〜100体積%と、耐火性フィラー粉末 0〜70体積%とを含有したものであることを特徴とする点火プラグ。
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