JP4093227B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来、空気調和機の室内機において、冷媒回路を流れる冷媒の流れを制御する制御弁が1つだけではなく複数設けられることがある。例えば、熱交換器が複数の熱交換部に分割されて各熱交換部への冷媒の流れを制御する複数の開閉弁が設けられることがある(特許文献1参照)。この空気調和機の室内機には、水平方向に長い形状を有する熱交換器が備えられており、3つの開閉弁が設けられている。この3つの開閉弁は、空気調和機の室内機の内部において、熱交換器の後側の傾斜面や前側の傾斜面に沿って上下方向に並んで配置されている。
特開平8−68568号公報 (第4図)
しかし、熱交換器の近傍に配置される電磁弁は、熱交換器への空気の流れに対して通風抵抗となるため、空気調和機の室内機において複数の制御弁が上記のように熱交換器の一側方にのみ配置される場合には、熱交換器への空気の流れのバランスを乱す恐れがある。
本発明の課題は、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる空気調和機の室内機を提供することにある。
第1発明にかかる空気調和機の室内機は、送風機と、熱交換器と、第1制御弁および第2制御弁とを備える。送風機は、空気の流れを生成する。熱交換器は、冷媒回路の一部を構成し、通過する空気と冷媒との間で熱交換を行わせる。第1制御弁および第2制御弁は、冷媒回路の冷媒の流れを制御する。そして、第1制御弁は熱交換器の前方に配置され、第2制御弁は熱交換器の後方に配置される。
この空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とが、熱交換器の一方に偏って配置されるのではなく、熱交換器の前方と後方とに分かれて配置される。このため、制御弁による通風抵抗が、熱交換器の前方と後方とで近似したものとなる。これにより、この空気調和機の室内機では、制御弁による通風抵抗のバランスを向上させることができ、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第2発明にかかる空気調和機の室内機は、第1発明の空気調和機の室内機であって、熱交換器は、上端が後方に傾斜した前傾斜面と、前傾斜面の後側に配置され上端が前方に傾斜した後傾斜面とを有する。そして、第1制御弁は前傾斜面に対向して配置され、第2制御弁は後傾斜面に対向して配置される。
この空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とは、熱交換器の前傾斜面と後傾斜面とのそれぞれに対向するように分かれて配置される。このため、この空気調和機の室内機では、制御弁による通風抵抗のバランスを向上させることができ、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第3発明にかかる空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、熱交換器の前方を覆う前ケーシング部と、熱交換器の後方を覆う後ケーシング部とをさらに備える。そして、第1制御弁は、熱交換器と前ケーシング部との間に配置される。また、第2制御弁は、熱交換器と後ケーシング部との間に配置される。
この空気調和機の室内機では、前ケーシング部と熱交換器との間の空間と、後ケーシング部と熱交換器との間の空間とを利用して、第1制御弁と第2制御弁とを熱交換器の前後に分けて配置することができる。このため、この空気調和機の室内機では、内部の空間を有効に利用しており、外形を小型化することができる。
第4発明にかかる空気調和機の室内機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、第1制御弁は、熱交換器を挟んで第2制御弁と対向する位置に配置される。
この空気調和機の室内機では、第1制御弁は、熱交換器を挟んで第2制御弁と対向する位置に配置される。このため、第1制御弁と第2制御弁との配置の対称性が高い。従って、この空気調和機の室内機では、制御弁による通風抵抗のバランスをより向上させることができ、熱交換器への空気の流れのバランスをより向上させることができる。
第5発明にかかる空気調和機の室内機は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、熱交換器は、第1熱交換部と第2熱交換部とを有する。そして、第1制御弁と第2制御弁とは、冷媒回路上において、第1熱交換部と第2熱交換部との間に設けられる。
一般に、分割した熱交換器の間に一つの制御弁が設けられると、冷媒の圧力損失が増大して、消費エネルギーを増大させる恐れがある。しかし、この空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とは、冷媒回路上において第1熱交換部と第2熱交換部との間に設けられる。このため、第1制御弁と第2制御弁とを切り換えることによって、冷媒の流速が減少し、第1制御弁と第2制御弁とにおける圧力損失を低減することができる。また、この空気調和機の室内機では、上記のように第1制御弁と第2制御弁との2つの制御弁が備えられても、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第6発明にかかる空気調和機の室内機は、第5発明の空気調和機の室内機であって、第1制御弁と第2制御弁とは、通過する冷媒を膨張させる膨張弁である。そして、この空気調和機の室内機は、制御部をさらに備える。制御部は、第1制御弁と第2制御弁とを制御して、冷房運転時には第1熱交換部および第2熱交換部を蒸発器として機能させ、再熱除湿運転時には第1熱交換部を凝縮器として機能させると共に第2熱交換部を蒸発器として機能させる。
この空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とを制御部が制御することによって、冷房運転時に熱交換器の一部を凝縮器として機能させることができる。このため、この空気調和機の室内機では、通常の冷房運転に加えて、室温を下げることなく除湿運転を行うことが可能な再熱除湿運転を行うことができる。
第1発明にかかる空気調和機の室内機では、制御弁による通風抵抗のバランスを向上させることができ、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第2発明にかかる空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とは、熱交換器の前傾斜面と後傾斜面とのそれぞれに対向するように分かれて配置されるため、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第3発明にかかる空気調和機の室内機では、内部の空間を有効に利用しており、外形を小型化することができる。
第4発明にかかる空気調和機の室内機では、制御弁による通風抵抗のバランスをより向上させることができ、熱交換器への空気の流れのバランスをより向上させることができる。
第5発明にかかる空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁とを切り換えることによって、冷媒の流速が減少し、第1制御弁と第2制御弁とにおける圧力損失を低減することができる。また、この空気調和機の室内機では、第1制御弁と第2制御弁との2つの制御弁が備えられても、熱交換器への空気の流れのバランスを向上させることができる。
第6発明にかかる空気調和機の室内機では、通常の冷房運転に加えて、室温を下げることなく除湿運転を行うことが可能な再熱除湿運転を行うことができる。
<空気調和機の構成>
本発明の一実施形態に係る空調室内機を備えた空気調和機1について、図1〜図6を用いて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、調和された空気を室内に供給するための装置であって、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には、後述する室内熱交換器10(熱交換器)が収納されており、室外機3内には、後述する室外熱交換器13が収納されている。そして、室内機2内の室内熱交換器10と室外機3内の室外熱交換器13とが冷媒配管4によって接続されることにより、冷媒回路が構成される。
空気調和機1が有する冷媒回路は、図2に示すように、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、電動膨張弁14と、第1室内熱交換部15(第1熱交換部)と、第1電磁弁16a(第1制御弁)および第2電磁弁16b(第2制御弁)と、第2室内熱交換部17(第2熱交換部)と、アキュムレータ18とを含んでいる。なお、第1室内熱交換部15と第2室内熱交換部17とは、共に図3および図5に示す室内熱交換器10を構成する。
圧縮機11は、冷媒回路内に流れる冷媒の圧力を上昇させて冷媒を送り出す。
四路切換弁12は、圧縮機11の吐出側と接続されており、冷房、再熱除湿運転時と暖房運転時とで冷媒の流路を変更する。なお、図2に示す四路切換弁12は、冷房運転時および再熱除湿運転時における状態を示している。
室外熱交換器13は、四路切換弁12と接続されており、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房、再熱除湿運転時には凝縮器として機能する。また、室外熱交換器13は、隣接配置されたプロペラファン38によって室外機3内に吸い込まれた空気との間で熱交換を行う。
電動膨張弁14は、室外熱交換器13と接続されており、冷媒の圧力を変化させる膨張機構として機能する。例えば、冷房運転時には、後述する第1室内熱交換部15を蒸発器として機能させるために、閉状態となって冷媒を膨張させる。一方、再熱除湿運転時には、第1室内熱交換部15を凝縮器として機能させるために、全開状態となって冷媒の圧力を変化させない。
第1室内熱交換部15は、電動膨張弁14と接続されており、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房、再熱除湿運転時には凝縮器として機能する。
第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、図2および図4に示すように、冷媒回路上において第1室内熱交換部15と第2室内熱交換部17との間に互いに並列に配置されており、冷媒回路の冷媒の流れを制御することができる。具体的には、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、通過する冷媒を膨張させる膨張弁であり、再熱除湿運転時には第2室内熱交換部17へ流れる冷媒の圧力を低下させることができる。
第2室内熱交換部17は、並列配置された第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bと接続されており、再熱除湿運転時および冷房運転時に蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する。
アキュムレータ18は、圧縮機11の吸引側と接続されており、圧縮機11に液状の冷媒が混入することを防止する。
室内機2は、以上のように、第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17を備えており、これらの室内熱交換部15,17が接触する空気との間で熱交換を行う。そして、室内機2は、室内空気を吸い込み第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17を経由して空気調和された空気を室内に排出するための気流を発生させるクロスフローファン21(図2,図3参照)を備えている。クロスフローファン21は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ22によって中心軸を中心にして回転駆動される。
室外機3は、圧縮機11と、四路切換弁12と、アキュムレータ18と、室外熱交換器13と、電動膨張弁14とを備えている。電動膨張弁14は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41と接続されており、この配管41を介して室内機2の室内熱交換部15,17の一端と接続される。また、四路切換弁12は、ガス閉鎖弁37を介して配管42と接続されており、この配管42を介して室内機2の室内熱交換部15,17の他端と接続されている。なお、この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外機3内へ空気を吸い込み、室外熱交換器13での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機2は、水平方向であり且つ正面視における横方向に長い形状を有している(図1参照)。以下、水平方向のうち、室内機2の正面視における横方向を単に「横方向」と呼ぶ。室内機2は、図3に示すように、主として、室内機2の内部に収容されている送風機構7(送風機)、室内熱交換器ユニット5、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16b、室内機ケーシング8および制御部90(図6参照)を備える。
〔送風機構〕
送風機構7は、室内から室内機2の内部に入り室内熱交換器10を通って再び室内へと吹き出される空気の流れを生成する機構であり、クロスフローファン21、室内ファンモータ22(図2参照)等を有する。クロスフローファン21は、横方向に長い円筒形状に構成され、中心軸が横方向に平行になるように配置されている。室内ファンモータ22は、クロスフローファン21の側方に配置され、クロスフローファン21を回転駆動する。送風機構7は、後述する底フレーム62によって支持されている。
〔室内熱交換器ユニット〕
室内熱交換器ユニット5は、図3に示すように室内熱交換器10、補助配管50(図5参照)などを有する。室内熱交換器10は、上述した第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17を有している。なお、図2の冷媒回路に含まれる第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17は、個々独立した構成となっているが、本実施形態では、図4に示すように、1つの熱交換器の中でその一部分とそれ以外の部分とが第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17に相当し、その間に並列配置された第1電磁弁16aと第2電磁弁16bとに接続されている。
室内熱交換器10は、図5に示すように、横方向に長い形状を有しており、室内機ケーシング8(図1参照)の長手方向に平行に配置されている。室内熱交換器10は、図3に示すように、後部51、第1前部52および第2前部53が組み合わされて構成されている。後部51は、室内熱交換器10の後側上部を構成しており、長方形の板状の形状を有する。後部51は、上端が下端よりも前方に位置するように傾斜して配置されている。また、後部51は、空気の通過方向に伝熱管が2列配置された2列熱交換部となっている。第1前部52は、室内熱交換器10の前側上部を構成しており、後部51と同様の長方形の形状を有する。第1前部52は、上端が下端よりも後側に位置するように傾斜して配置されており、第1前部52の上端と後部51の上端とは、近接または接合されている。すなわち、第1前部52と後部51とは側面視において逆V字型形状となるように組み合わされている。第2前部53は、室内熱交換器10の前側下部を構成しており、他の部分と同様に長方形の板状の形状を有する。第2前部53は、第1前部52の下方に配置されており、第1前部52の下端と第2前部53の上端とは、近接又は接合されている。また、第1前部52と第2前部53とは、空気の通過方向に伝熱管が3列配置された3列熱交換部となっており、空気の通過方向の寸法が後部51よりも厚くなっている。
室内熱交換器10は、上記のように、後部51、第1前部52および第2前部53が組み合わされて構成されているため、側面視において上方に凸に屈曲した形状を有している。室内熱交換器10の屈曲の頂点T1よりも後側の部分は、上端が前方に下端が後方に位置するように傾斜した傾斜面となっている(以下「後傾斜面54」と呼ぶ)。後傾斜面54は、後部51の一部である。室内熱交換器10の屈曲の頂点T1よりも前側の部分は、上端が後方に下端が前方に位置するように傾斜した傾斜面となっている(以下「前傾斜面55」と呼ぶ)。前傾斜面55は、第1前部52の一部である。この前傾斜面55と後傾斜面54との接合部分が前述の屈曲の頂点T1となっている。室内熱交換器10は、横方向に長い形状を有しており、前傾斜面55および後傾斜面54もそれぞれ横方向に長い長方形の形状を有する傾斜した平面となっている。
室内熱交換器10は、クロスフローファン21の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン21の前方、上方を取り囲むように取り付けられている。第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17は、クロスフローファン21が回転することにより発生する気流によって吸い込まれた空気に対して、第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17における伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。そして、室内機2は、水平フラップ70によって吹き出し方向を調整しながら、吹出口71から空気調和された空気を吹き出す。
補助配管50は、室内熱交換器10の側面から突出した複数の伝熱管を互いに繋いだり、第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17と冷媒配管4とを繋いだりする配管である。殆どの補助配管50は、室内熱交換器10の側方の空間において複雑に湾曲して配設されているが、一部の補助配管は、図5に示すように室内熱交換器10の側方から室内熱交換器10の前方および後方の空間を通り、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bに接続されている。この一部の補助配管のうち第1電磁弁16aに接続される補助配管(以下、「前部補助配管56」と呼ぶ)は、室内熱交換器10の側方から室内熱交換器10の前方を通るように設けられている。また、一部の補助配管のうち第2電磁弁16bに接続される補助配管(以下、「後部補助配管57」と呼ぶ)は、室内熱交換器10の側方から室内熱交換器10の後方を通るように設けられている。室内熱交換器10の側方の補助配管50は、複雑に湾曲した形状を有しているのに対して、前部補助配管56および後部補助配管57は、比較的直線的な形状を有している。前部補助配管56および後部補助配管57は、室内熱交換器10の前方および後方においてそれぞれ横方向に延設されており、室内熱交換器10の側方の補助配管50が配設されている空間の横方向の長さよりも長い。
〔室内機ケーシング〕
室内機ケーシング8は、上述したように、室内熱交換器ユニット5や送風機構7を収容するものであり、図1に示すように、横方向に長い箱形の形状を有している。室内機ケーシング8は、側面視において略D型の形状を有しており、奥行き方向の寸法すなわち厚さが上下方向の寸法すなわち高さよりも小さい薄型の形状となっている。この室内機ケーシング8は、図3に示すように、前面グリル61(前ケーシング部)と底フレーム62とを有している。
前面グリル61は、室内熱交換器ユニット5の前方および上方を覆うように構成されており、室内機2の上面側、前面側の外郭を形成する。前面グリル61の上面は、格子状の複数の開口が設けられている。これらの開口は、室内から室内機ケーシング8の内部に吸い込まれる空気が通過する吸込口60となっている。また、前面グリル61の上面は、前述した室内熱交換器10の頂点T1と近接している。
底フレーム62は、室内熱交換器ユニット5の後方および下方を覆うように構成されており、室内機2の底面側および背面側の外郭を構成する。底フレーム62は、室内機2の底面を構成する底フレーム下部63と、室内機2の背面を構成する底フレーム背面部64(後ケーシング部)とを有している。底フレーム下部63には、送風機構7のクロスフローファン21を収容する空間が設けられており、この空間は、底フレーム62の前面下部に設けられた吹出口71と連通している。底フレーム背面部64は、室内熱交換器10の後方を覆っており、上下方向に延びている。底フレーム背面部64の上端T2は、前面グリル61の上面の後端と近接または接触している。また、底フレーム背面部64と、室内熱交換器10の後部51の下端とは近接している。
〔第1電磁弁および第2電磁弁〕
第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、図3および図5に示すように、室内熱交換器10の前後に分かれて一つずつ配置されている。
第1電磁弁16aは、前面グリル61と室内熱交換器10の第1前部52との間であって、第1前部52の前方に配置されている。より詳しくは、第1電磁弁16aは、室内熱交換器10の前傾斜面55の上部近傍に対向して配置されている。
第2電磁弁16bは、底フレーム背面部64と室内熱交換器10の後部51との間であって後部51の後方に配置されている。より詳しくは、第2電磁弁16bは、室内熱交換器10の後傾斜面54の上部近傍に対向して配置されている。すなわち、第2電磁弁16bは、室内熱交換器10の後部51と底フレーム背面部64との間のくさび型の空間に配置されている。
また、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、室内熱交換器10を挟んで対称に配置されており、室内熱交換器10を挟んで互いに対向している。従って、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、互いに同じ高さ及び同じ横方向位置に配置されている。また、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、室内熱交換器10の頂点T1を上方に越えないように配置されており、底フレーム背面部64の上端T2と略同じ高さに位置している。
〔制御部〕
図6に示す制御部90は、室内機2と室外機3とに分かれて設けられており、リモコン93からの指示に従って、指示された空調運転を行う。
制御部90による具体的な制御内容について以下説明する。
<再熱除湿運転時の動作>
再熱除湿運転時には、室内機2において、第1室内熱交換部15を凝縮器として、第2室内熱交換部17を蒸発器として機能させる。このため、電動膨張弁14を開状態とする一方、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bの片方あるいは両方を閉状態とする。これにより、第1室内熱交換部15を凝縮器として機能させるとともに、第2室内熱交換部17に流れる冷媒が膨張して低温低圧の液冷媒となるため、第2室内熱交換部17の全体あるいは一部を蒸発器として機能させることが可能になる。
なお、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bについて、片方あるいは両方を閉状態とするか否かは、室内の顕熱負荷および潜熱負荷の大きさに応じて決定される。すなわち、例えば、室内の湿度が高い(潜熱負荷が大きい)場合には、潜熱処理を大量に行う必要がある。このため、第2室内熱交換部17の全ての部分を蒸発器として使用できるように、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bの双方を閉状態とし、第2室内熱交換部17全体を蒸発器として機能させる。一方、室内の湿度がそれほど高くない(潜熱負荷が小さい)場合には、第2室内熱交換部17の一部だけを蒸発器として使用できればよい。このため、片方の第1電磁弁16aのみを閉状態とする。
このように、第1・第2電磁弁16a,16bの両方を閉状態にするか、一方だけを閉状態にするかによって第1状態と第2状態とを使い分けることで、季節や時間変動に伴う室内負荷の大きさの変化に応じて顕熱処理および潜熱処理を行う室内熱交換器10の面積を変更でき、従来の再熱除湿運転よりも柔軟な制御が可能になる。
なお、この第1状態と第2状態との切り換えは、室内機2に取り付けられた温度センサ91や湿度センサ92(図6参照)によって検知された室内の顕熱負荷、潜熱負荷の大きさに応じて、自動的に制御されていてもよいし、ユーザによって手動で行われてもよい。
<冷房運転時の動作>
本実施形態の室内機2では、冷房運転時には、第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17の双方を蒸発器として用いるために、電動膨張弁14を閉状態とする。これにより、電動膨張弁14を通過した冷媒は膨張して低温低圧の液冷媒となるため、第1室内熱交換部15および第2室内熱交換部17の双方を蒸発器として機能させることができる。なお、このときの第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、ともに開状態となる。
ここで、本実施形態のような再熱除湿方式の冷媒回路を有する室内機2では、冷房運転時において第1室内熱交換部15と第2室内熱交換部17との間に設けられた電磁弁における冷媒の圧力損失が問題となる。しかし、本実施形態の室内機2では、第1室内熱交換部15と第2室内熱交換部17との間に2つの第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bを並列配置することで冷媒の圧力損失を低減して、冷房能力の低下を回避することができる。
<本空調室内機の特徴>
(1)
この空気調和機1の室内機2では、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、冷媒回路上において第1室内熱交換部15と第2室内熱交換部17との間に設けられる。このため、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bを切り換えることによって、冷媒の流速が減少し、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bにおける圧力損失を一つの制御弁が設けられる場合よりも低減することができる。
(2)
この空気調和機1の室内機2では、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bが室内熱交換器10の前後に室内熱交換器10を挟んで互いに対向する位置に配置される。このため、通風抵抗の要因となる第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bが室内熱交換器10を挟んで前後に対称に配置されており、室内熱交換器10の前後で通風抵抗のバランスが向上している。これにより、この空気調和機1の室内機2では、室内熱交換器10を通る空気の流れのバランスが向上している。
(3)
第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bへと接続される前部補助配管56および後部補助配管57は、比較的長い直線的な形状を有している。このため、前部補助配管56および後部補助配管57には安定した状態で冷媒が流れることができ、前部補助配管56および後部補助配管57を流れる冷媒の音を低減させることができる。
<他の実施形態>
(1)
第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、通過する冷媒を減圧する膨張弁であるが、他の制御弁であってもよい。例えば、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bに代えて冷媒流量の調整のみを行う調整弁が複数設けられる場合にも本発明が適用可能である。
(2)
上記の実施形態では、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bは、室内熱交換器10を挟んで対称に配置されているが、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bが、対称ではなく、上下左右に多少位置をずらして配置されてもよい。このような配置によっても、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bが室内熱交換器10の一方側に偏って配置される場合より空気流れのバランスを向上させることができる。
(3)
上記の実施形態では、第1電磁弁16aおよび第2電磁弁16bの2つの制御弁が設けられているが、3つ以上の制御弁が設けられる場合にも本発明が適用可能である。例えば、3つの制御弁が設けられる場合は、2つの制御弁と1つの制御弁とが、それぞれ室内熱交換器10の前後に分けて配置されるとよい。このような配置によっても、3つの制御弁が室内熱交換器10の一方側に偏って配置される場合より空気流れのバランスを向上させることができる。なお、4つの制御弁が設けられる場合には、3つの制御弁と1つの制御弁とに分けて設けてもよいが、通風抵抗のバランスの観点からは室内熱交換器10の前後に同数の制御弁が配置されることがより望ましい。
本発明は、熱交換器への空気の流れのバランスをとることができる効果を有し、空気調和機の室内機として有用である。
空気調和機の外観図。 冷媒回路の構成図。 室内機の側面断面図。 室内熱交換器の構成を示す概略図。 室内熱交換器ユニットの外観斜視図。 空気調和機の制御ブロック図。
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
7 送風機構(送風機)
10 室内熱交換器(熱交換器)
15 第1熱交換部
16a 第1電磁弁(第1制御弁)
16b 第2電磁弁(第2制御弁)
17 第2熱交換部
55 前傾斜面
54 後傾斜面
61 前面グリル(前ケーシング部)
64 底フレーム背面部(後ケーシング部)
90 制御部

Claims (6)

  1. 空気の流れを生成する送風機(7)と、
    冷媒回路の一部を構成し、通過する前記空気と冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器(10)と、
    前記冷媒回路の冷媒の流れを制御する第1制御弁(16a)および第2制御弁(16b)と、
    を備え、
    前記第1制御弁(16a)は前記熱交換器(10)の前方に配置され、
    前記第2制御弁(16b)は前記熱交換器(10)の後方に配置される、
    空気調和機(1)の室内機(2)。
  2. 前記熱交換器(10)は、上端が後方に傾斜した前傾斜面(55)と、前記前傾斜面(55)の後側に配置され上端が前方に傾斜した後傾斜面(54)とを有し、
    前記第1制御弁(16a)は、前記前傾斜面(55)に対向して配置され、
    前記第2制御弁(16b)は、前記後傾斜面(54)に対向して配置される、
    請求項1に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  3. 前記熱交換器(10)の前方を覆う前ケーシング部(61)と、
    前記熱交換器(10)の後方を覆う後ケーシング部(64)と、
    をさらに備え、
    前記第1制御弁(16a)は、前記熱交換器(10)と前記前ケーシング部(61)との間に配置され、
    前記第2制御弁(16b)は、前記熱交換器(10)と前記後ケーシング部(64)との間に配置される、
    請求項1または2に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  4. 前記第1制御弁(16a)は、前記熱交換器(10)を挟んで前記第2制御弁(16b)と対向する位置に配置される、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  5. 前記熱交換器(10)は、第1熱交換部(15)と第2熱交換部(17)とを有し、
    前記第1制御弁(16a)と前記第2制御弁(16b)とは、前記冷媒回路上において前記第1熱交換部(15)と前記第2熱交換部(17)との間に設けられる、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
  6. 前記第1制御弁(16a)と前記第2制御弁(16b)とは、通過する冷媒を膨張させる膨張弁であり、
    前記第1制御弁(16a)と前記第2制御弁(16b)とを制御して、冷房運転時には前記第1熱交換部(15)および前記第2熱交換部(17)を蒸発器として機能させ、再熱除湿運転時には前記第1熱交換部(15)を凝縮器として機能させると共に前記第2熱交換部(17)を蒸発器として機能させる制御部(90)をさらに備える、
    請求項5に記載の空気調和機(1)の室内機(2)。
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