JP3484420B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3484420B2 JP2001001465A JP2001001465A JP3484420B2 JP 3484420 B2 JP3484420 B2 JP 3484420B2 JP 2001001465 A JP2001001465 A JP 2001001465A JP 2001001465 A JP2001001465 A JP 2001001465A JP 3484420 B2 JP3484420 B2 JP 3484420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、特に室内熱交換器の冷媒流路構成の改良と、その制
御に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的に用いられる空気調和機は、被空
調室の壁面に取付けられる室内ユニットと、屋外に据付
けられる室外ユニットからなり、これらユニット相互を
冷媒管および電気配線で接続してなる。 【0003】室内ユニット内には室内熱交換器が収容さ
れ、室外ユニット内には圧縮機、四方弁、室外熱交換
器、減圧装置等が収容される。上記圧縮機は、運転周波
数可変形のものがほとんどであり、空調負荷に応じた運
転周波数制御がされる。 【0004】そして、上記四方弁の切換えによって冷房
運転と暖房運転との切換えを可能とすることは勿論、除
湿運転、除霜運転への切換えや、立上り運転から室温が
安定した状態での運転制御など、状況に応じたきめの細
かい制御もなされている。 【0005】上記室内熱交換器および室外熱交換器と
も、極く薄肉厚のフィンを互いに狭小の間隔を存して多
数枚並設し、これらフィンに熱交換パイプを貫通させ
る、いわゆるフィンドチューブタイプのものが用いられ
ている。 【0006】上記フィンは、幅方向が短く、かつこの幅
方向と比較して上下方向が極めて長い、ほぼ短冊状に形
成されていて、上記熱交換パイプはフィンの幅方向に普
通2列並べられ、上下方向に所定間隔を存して貫通して
いる。 【0007】そして、両側端部のフィンから突出する隣
接する熱交換パイプの開口端相互にUベンドが接続され
る。フィンの最上端と最下端の熱交換パイプ開口端には
室外ユニットから延出される冷媒管が接続される。 【0008】したがって各熱交換器には一系統の冷媒導
通路が形成され、冷媒はフィンに対して蛇行して導かれ
る。フィン相互間には熱交換空気が導かれ、冷媒との熱
交換作用がなされる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このように各熱交換器
が構成されていて、フィンの上下方向寸法を縦方向寸法
とし、フィンが多数枚並設されたトータル寸法を横方向
寸法として、その熱交換面積が設定される。 【0010】そしてこの熱交換器に対向して、熱交換器
全面に亘って均一に熱交換空気を導く送風ファンが配置
され、熱交換器における熱交換効率の部分ムラを阻止す
る構成となっている。 【0011】しかるに、特に室内ユニットにおいて、冷
房運転時に冷気が被空調室の床面付近に溜まり易く、暖
房運転時には逆に暖気が天井付近に溜まり易い。いずれ
も、いわゆる頭寒足熱と呼ばれる快適空調とは逆の現象
が生じる傾向にある。 【0012】これは、室内熱交換器全面に亘って熱交換
空気が導通し、そのままユニットから吹き出され、特に
立ち上がり運転を経て室温が安定した状態では、冷房運
転では一塊の重い冷気となって沈み、暖房運転では一塊
の軽い暖気となって浮くためであり、これを解消する何
らかの手段の採用が望まれている。 【0013】そしてまた、近時、たとえば本出願人にお
いて、室内熱交換器を逆V字状に折り曲げ形成して前側
熱交換器と後側熱交換器とから構成し、室内熱交換器の
上下方向寸法を従来の直状のものより縮小するととも
に、熱交換面積を充分確保し、かつ室内ユニット全体の
上下寸法を縮小した空気調和機が提案されている。 【0014】このような構成のユニット本体には、前側
熱交換器と対向して前面側に吸込み口が設けられ、後側
熱交換器に対向して上面側に吸込み口が設けられてお
り、ここでも最適の吹出し構造を考慮しなければならな
い。 【0015】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、室内熱交換器の形態に
対応する最適の吹出しを行って、理想の快適空調をなす
空気調和機を提供しようとするものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の空気調和機は、請求項1において、圧縮機
と、四方弁と、室外熱交換器と、減圧装置および室内熱
交換器を冷媒管を介して順次連通し、ヒートポンプ式の
冷凍サイクルを構成する空気調和機において、前面部と
上面部に吸込み口を備えた室内ユニットと、この室内ユ
ニット内に配置され、上記前面吸込み口に対向する前側
熱交換器および上面吸込み口に対向する後側熱交換器
を、ほぼ逆V字状に組み合わせてなる室内熱交換器と、
この室内熱交換器を構成する上記前側熱交換器と後側熱
交換器との間に配置される送風ファンと、上記室内熱交
換器を構成する後側熱交換器と上面吸込み口との間に配
置され、上記室内熱交換器の冷媒導通路に介設された開
閉弁とを具備したことを特徴とする。 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】以上の課題を解決するための手段を採用す
ることにより、室内ユニット内に開閉弁を配置するスペ
ースを確保できるとともに、この開閉弁は逆V字状の室
内熱交換器の後方に配置されるため、開閉弁で生じる運
転騒音は前後の熱交換器によ二重に運転騒音が遮蔽減衰
され、室内側への騒音漏れを確実に防止できる。そし
て、この開閉弁において運転状態により表面に凝縮水が
生じたとしても、後側熱交換器に落下し、そのままドレ
ンパンに落下して、熱交換空気とともに室内側へ吹出さ
れることがない。 【0028】 【0029】 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図1を参照して説明する。 【0031】空気調和機は、室内ユニットAと、室外ユ
ニットBとから構成される。 【0032】上記室内ユニットAを構成するユニット本
体1は、その前面部と上面部に吸込み口2,3が設けら
れ、それぞれにグリル2a,3aが嵌め込まれる。前面
下部に吹出し口4が設けられ、ここにはグリル4aが回
動自在に枢支される。 【0033】また、ユニット本体1内には、後述するよ
うに構成される室内熱交換器5と、この室内熱交換器5
の近傍に配置される送風ファン6が収容される。 【0034】上記室内熱交換器5は、前側熱交換器5A
と後側熱交換器5Bとを逆V字状に組み合わせてなる。
上記前側熱交換器5Aは、さらに上下方向に所定間隔を
存して複数の切り込みが設けられ、この切り込みに沿っ
て同一の角度で、かつ内側に多段に折り曲げられる。上
記後側熱交換器5Bは直状に形成されていて、前側熱交
換器5Aと比較して緩い角度で傾斜する。 【0035】上記前面吸込み口2に室内熱交換器5の前
側熱交換器5Aが対向し、上面吸込み口3に後側熱交換
器5Bが対向して配置される。そして、上記送風ファン
6は前側熱交換器5Aと後側熱交換器5Bとの間に配置
される。 【0036】上記室内熱交換器1はいわゆるフィンドチ
ューブタイプのものであり、これを先に述べたように構
成するのであるが、ここには前側熱交換器5Aの下半分
のフィンに貫通する熱交換パイプを接続した前側下部冷
媒導通路(以下、第1導通路と称する)7と、前側熱交
換器の上半分のフィンに貫通する熱交換パイプを接続し
た前側上部冷媒導通路(以下、第2導通路と称する)8
とが区分して設けられる。 【0037】すなわち、前側熱交換器5Aの上下方向の
中央部を境に、下部側に設けられる第1導通路7と、上
部側に設けられる第2導通路8とが備えられる。 【0038】一方、上記後側熱交換器5Bには独立した
後側冷媒導通路(以下、第3導通路と称する)9が設け
られる。 【0039】これら各冷媒導通路7ないし9のそれぞれ
両端部には分岐管10…が接続されており、一端側の各
分岐管10…は分岐ジョイント11に接続され、他端側
の分岐管10…は合流口体12に接続される。 【0040】なお、上記分岐ジョイント11に接続され
る各分岐管10…の中途部には、それぞれ電磁二方弁か
らなる第1ないし第3の開閉弁13ないし15が設けら
れており、ここでは図示しない制御回路に電気的に接続
され、開閉制御されるようになっている。 【0041】上記室外ユニットB内には、圧縮機16
と、四方弁17と、室外熱交換器18および減圧装置で
ある電動膨張弁19が収容される。さらに、上記室外熱
交換器18の近傍位置に図示しない送風ファンが配置さ
れている。 【0042】上記四方弁17から延出される冷媒管Pa
が上記室内ユニットA側の合流口体12に接続され、上
記電動膨張弁19から延出される冷媒管Pbが上記分岐
ジョイント11に接続される。 【0043】したがって、上記圧縮機16から四方弁1
7、室外熱交換器18、電動膨張弁19および室内熱交
換器5が順次、冷媒管Pa,Pbを介して連通され、ヒ
ートポンプ式の冷凍サイクルが構成される。 【0044】なお説明すれば、室内熱交換器5とその前
後位置においては、分岐ジョイント11から複数の分岐
管10…、第1ないし第3導通路7ないし9、複数の分
岐管10…を経て合流口体12に至る、ここでは3つ並
列回路が形成される。 【0045】上記圧縮機16は、上記制御回路によって
運転周波数可変に電気的に制御される。また、上記四方
弁17、電動膨張弁19および送風ファン6も、上記制
御回路によって電気的に制御される。 【0046】このような室内熱交換器5を備えた冷凍サ
イクルであり、冷房運転時には冷媒を図中矢印方向に導
通させ、暖房運転時には冷媒を図中破線矢印方向に導通
させるよう四方弁17を切換える。 【0047】上記制御回路は、冷暖房運転とも立ち上が
り状態では、上記第1ないし第3の開閉弁13ないし1
5をともに断電状態として開放制御する。 【0048】すなわち、冷房立ち上がり運転では、液冷
媒が電動膨張弁19から分岐ジョイント11を介して分
岐管10…に同一量づつ分流され、第1ないし第3の開
閉弁13ないし15を通過して第1ないし第3導通路7
ないし9に導かれる。 【0049】したがって、この室内熱交換器5を構成す
る前側熱交換器5Aと後側熱交換器5Bの全面に亘って
冷媒が導かれ、熱交換空気と熱交換して蒸発する。室内
熱交換器5全体を使った、大なる熱交換容量の冷房作用
をなす。 【0050】各導通路7ないし9で蒸発した冷媒は、分
岐管10…から合流口体12に導かれて合流し、上記四
方弁17を介して圧縮機16に導かれる。 【0051】暖房立ち上がり運転では、ガス冷媒が四方
弁17から合流口体12を介して分岐管10…に同一量
づつ分流され、第1ないし第3導通路7ないし9に導か
れる。 【0052】したがって、この室内熱交換器5を構成す
る前側熱交換器5Aと後側熱交換器5Bの全面に亘って
冷媒が導かれ、熱交換空気と熱交換して凝縮する。室内
熱交換器5全体を使った、大なる熱交換容量の暖房作用
をなす。 【0053】各導通路7ないし9で凝縮した冷媒は、分
岐管10…から第1ないし第3の開閉弁13ないし15
を通過して分岐ジョイント11で合流し、上記電動膨張
弁19に導かれることになる。 【0054】冷房運転時の立ち上がりから所定時間が経
過し、室温が設定温度以下に低下して保持する安定状態
になると、図2(A)に示すように、制御回路は第2の
開閉弁14と第3の開閉弁15に通電して、これを閉成
制御する。第1の開閉弁13は開放状態を保持する。 【0055】上記電動膨張弁19から導かれる液冷媒
は、第2,第3の開閉弁14,15で導通を阻止される
一方、第1の開閉弁13のみ通過する。そして、室内熱
交換器5を構成する前側熱交換器5Aの下部側に設けら
れる第1導通路17に導かれ、この熱交換器下部での熱
交換作用を継続する。 【0056】一方、第2,第3の開閉弁14,15は閉
成しているところから、液冷媒が前側熱交換器5A上部
側の第2導通路8および後側熱交換器5Bの第3導通路
9には導通せず、それぞれの部位における熱交換作用は
ない。 【0057】したがって、室内ユニットAの前面吸込み
口2からユニット本体1内に吸込まれる熱交換空気は、
前側熱交換器5A下部を導通した風だけが熱交換して冷
気に変り、前側熱交換器5A上部を導通した風と、上面
吸込み口3から後側熱交換器5Bを導通した風は熱交換
がなく、生空気のままである。 【0058】吹出し口4から被空調室内へ吹出される風
は、室内熱交換器5の構造と送風ファン6および吹出し
口4との配置関係から、必然的に前側熱交換器5A下部
を導通した冷気が上側に、かつ前側熱交換器5A上部と
後側熱交換器5Bを導通して熱交換作用をなさない生空
気が下側の、上下二層になる。 【0059】特に、室内熱交換器5を逆V字状の熱交換
器とし、前側熱交換器5Aと後側熱交換器5Bとに分離
しているので、ユニット本体1内での冷気と生空気とを
確実に分離することができ、吹出し口4においてもある
程度分離して吹出すこととなる。 【0060】同図(B)で示すように、冷気は生空気と
比較して重いから、ユニットAから床面に向かって急傾
斜で降下しようとするが、この下側に沿って吹出される
冷気よりは暖かい生空気が、上記冷気を持ち上げた状態
にして吹き出す。 【0061】結局、冷気は床面から離間した位置に沿っ
て導かれることとなり、被空調室内をムラなく冷房す
る。そして、冷気が下に落ちないために、肌寒さを持つ
ことのない快適冷房を得る。 【0062】なお、上記第2,第3の開閉弁14,15
の閉成条件として、冷房運転時の立ち上がりから所定時
間が経過した状態で行うようにしたが、これに限定され
るものではない。 【0063】たとえば、制御回路が圧縮機16の運転周
波数を所定の低い周波数に制御したタイミングをとっ
て、第2,第3の開閉弁14,15を閉成制御してもよ
い。この場合、先の制御条件と同一の内容となる。 【0064】また、上記室内熱交換器5の温度を検出す
る温度センサの検出温度値が、制御回路に記憶される設
定温度以上になったときに、上記弁の閉成制御を行って
もよい。 【0065】すなわち、室内熱交換器5温度が露点温度
以下の状態で上記弁制御を行った場合、ユニット本体1
内で露点温度以下に冷却された空気と生空気とがある程
度混合されることになり、ユニット本体1内の送風ファ
ン6や吹出し口4などで結露が発生してしまう。 【0066】そこで、前側熱交換器5A一部のみの熱交
換作用をなす場合には、他の部分からの生空気がユニッ
ト本体1内で結露しないように、設定温度(結露条件温
度)以上になったときに、上記弁の閉成制御を行う。 【0067】また、上記室内熱交換器5の温度を検出す
る温度センサの検出温度値が、制御回路に記憶される設
定温度以下になったときに、上記弁の閉成制御を行って
もよい。 【0068】すなわち、室内熱交換器5温度が設定温度
以下となると、吹出し口4から吹出される冷気の量が極
めて大となり、直ちに床面に落ちて肌寒さを感じさせて
しまう。そこで、第2,第3の開閉弁14,15を閉成
して、先に説明したような生空気による冷気の持ち上げ
作用を得る。 【0069】いずれにしても、各開閉弁13ないし15
を全て開放した状態と、第2,第3の開閉弁14,15
を閉成した状態とで、吹出し口4に設けられるルーバ4
aを適応する角度に回動調整するとよい。そしてまた、
それぞれの状態で送風ファン6の回転数の制御をなす
と、さらに効果的であることは言う迄もない。 【0070】さらに、上記実施例では、第2,第3の開
閉弁14,15を閉成制御し、第1の開閉弁13を開放
状態としたが、この状態に制御する前に、一旦、第3の
開閉弁15のみを閉成制御し、第1,第2の開閉弁1
3,14を開放状態として、ある程度の冷房能力を維持
しながら順次生空気の量を多くするようにしてもよい。
これによれば、順次生空気の量が多くなるので、急激な
室温の変動を招くようなことがなくなり、快適感がより
向上する。 【0071】一方、暖房運転時の立ち上がりから所定時
間が経過し、室温が設定温度以上に上昇して保持する安
定状態になると、図3(A)に示すように、制御回路は
第1の開閉弁13に通電して、これを閉成制御する。第
2,第3の開閉弁14,15は開放状態を保持する。 【0072】上記四方弁17から導かれるガス冷媒は、
第1の開閉弁13が閉成しているところから、前側熱交
換器5A下部に設けられる第1導通路7には導通せず、
第2,第3の開閉弁14,15が開放しているところか
ら、前側熱交換器5A上部の第2導通路14と、後側熱
交換器5Bの第3導通路15に導かれて、これらの熱交
換器部分での熱交換作用を継続する。 【0073】したがって、前面吸込み口2上部と上面吸
込み口3からユニット本体1内に吸込まれる熱交換空気
が、前側熱交換器5A上部および後側熱交換器5Bと熱
交換して暖気に変る。前面吸込み口2下部から前側熱交
換器5A下部を導通した風は熱交換作用がなく、生空気
のままである。 【0074】吹出し口4から被空調室内へ吹出される風
は、室内熱交換器5の構造と、送風ファン6および吹出
し口4の配置関係から、必然的に前側熱交換器5A下部
を導通した生空気が上側に、かつ前側熱交換器5A上部
と後側熱交換器5Bを導通した暖気が下側の、上下二層
になる。 【0075】暖気は生空気と比較して軽いから、ユニッ
トAから天井面に向かって急傾斜で上昇しようとする
が、この上側に沿って吹出される暖気よりは重い生空気
が、上記暖気を押し下げた状態にして吹き出す。 【0076】結局、同図(B)で示すように、暖気はほ
とんど床面に沿って導かれることとなり、足元を集中し
て暖める快適暖房を得る。いわゆる頭寒足熱の状態とな
り、設定室温を下げても実質的に体感は変わらないの
で、省エネにつながる。 【0077】さらに上記実施の形態では、第1の開閉弁
13を閉成制御し、第2,第3の開閉弁14,15を開
放状態としたが、この状態に制御した後に、さらに第2
の開閉弁14を閉成制御すれば、より熱交換面積を減少
させることができる。 【0078】これによれば、より熱交換面積が減少する
ので、吹出された暖気の上昇をより防ぐことができ、室
温安定時の快適感が向上する。 【0079】なお、上記第1の開閉弁13の閉成条件と
して、暖房運転時の立ち上がりから所定時間が経過し、
室温が設定温度以上に上昇して保持する安定状態になる
上で行うようにしたが、これに限定されるものではな
い。 【0080】たとえば、制御回路が圧縮機16の運転周
波数を所定の低い周波数に制御したタイミングをとっ
て、第2,第3の開閉弁14,15を閉成制御してもよ
い。この場合、先の制御条件と同一の内容となる。 【0081】また、上記室内熱交換器5の温度を検出す
る温度センサの検出温度値が、制御回路に記憶される設
定温度以上になったときに、上記弁の閉成制御を行って
もよい。 【0082】すなわち、室内熱交換器5の検出温度が設
定温度以上となると、吹出し口4から吹出される暖気の
量が極めて大となり、この浮力が大きくなって床面と離
間した位置に集中し、足元に寒さを感じさせてしまう。
そこで、第1の開閉弁13を閉成して先に説明したよう
な生空気による暖気の押し下げ作用を得る。 【0083】いずれにしても、各開閉弁13ないし15
を全て開放した状態と、第1の開閉弁13を閉成した状
態とで、吹出し口4に設けられるルーバ4aを適応する
角度に回動調整するとよい。そしてまた、それぞれの状
態で送風ファン6の回転数の制御をなすと、さらに効果
的であることは言う迄もない。 【0084】なお、少なくとも第1ないし第3の開閉弁
13ないし15は、室内熱交換器5に対して熱交換空気
の上流側に位置するよう配置しなければならない。 【0085】具体的には、図4(A)に示すように、ユ
ニット本体1に設けられる上面吸込み口3と、室内熱交
換器5を構成する後側熱交換器5Bとの間の空間スペー
スSaは、後側熱交換器5Bに対する熱交換空気の上流
側となる。 【0086】上記空間スペースSaに第1ないし第3の
開閉弁13ないし15を配置し、かつ必要な配管接続を
なす。なお余裕があれば、各分岐管10…や分岐ユニッ
ト11および合流口体12まで配置しても支障がない。 【0087】特に、冷房運転時に室内熱交換器5にドレ
ンが付着するのと同様に、各開閉弁13ないし15にも
ドレンが付着することが多い。このような配置によれ
ば、各開閉弁13ないし15に付着したドレンが大きく
なり、滴下するようなことがあっても、熱交換空気の流
れに乗って、特に後側熱交換器5Bに降りかかる。 【0088】そして、室内熱交換器5に付着するドレン
とともにドレンパンに流下し、かつ排水処理される。少
なくとも、熱交換空気とともに吹出し口4から被空調室
内へ吹出されることがなく、快適空調が損なわれないで
すむ。さらにまた、室内ユニット内に第1ないし第3の
開閉弁13ないし15を配置するスペースを確保できる
とともに、これら開閉弁は逆V字状の室内熱交換器5の
後方に配置されるため、開閉弁13ないし15で生じる
運転騒音は前後側熱交換器5A,5Bによって二重に遮
断減衰され、室内側への騒音漏れを確実に防止できる。 【0089】同様に快適空調確保の理由から、同図
(B)に示すように、各開閉弁13ないし15を前面吸
込み口2上部と前側熱交換器5A上部との間の空間スペ
ースSbに配置してもよい。ここも熱交換空気の上流側
であるので、各開閉弁13ないし15にドレンが付着し
ても室内熱交換器5の排水機構によって排水処理される
こととなる。 【0090】なお、上記実施例においては、分岐ユニッ
ト11に接続する分岐管10…に第1ないし第3の開閉
弁13ないし15を設けたが、これに限定されるもので
はなく、合流口体12に接続する分岐管10…に上記開
閉弁を設けてもよく、あるいはこれら両側の分岐管に設
けてもよい。 【0091】また、前側熱交換器5Aに2つの冷媒導通
路7,8を設け、後側熱交換器5Bに1つの冷媒導通路
9を設けたが、これに限定されるものではなく、それぞ
れの熱交換器5A,5Bにさらに細分化した冷媒導通路
を設けてもよく、またその一部は前後側熱交換器5A,
5Bに跨がった冷媒導通路であってもよい。 【0092】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
内ユニット内に開閉弁を配置するスペースを確保できる
とともに、開閉弁は逆V字状の室内熱交換器の後方に配
置されるため、開閉弁で生じる運転騒音は前後の熱交換
器により二重に遮断減衰して、室内側への騒音漏れを確
実に防止でき、かつ開閉弁表面に凝縮水が生じたとして
も、後側熱交換器からドレンパンに落下して、熱交換空
気とともに室内側へ吹出されることがなく快適空調が得
られるなどの効果を奏する。 【0093】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態を示す、空気調和機の冷
凍サイクル構成図。 【図2】(A)は、冷房運転時における開閉弁制御と熱
交換作用を説明する図。(B)は、冷房運転時における
熱交換作用を説明する図。 【図3】(A)は、暖房運転時における開閉弁制御と熱
交換作用を説明する図。(B)は、暖房運転時における
熱交換作用を説明する図。 【図4】(A)は、開閉弁の配置設定を説明する図。
(B)は、開閉弁の他の配置設定を説明する図。 【符号の説明】 16…圧縮機、 18…室外熱交換器、 19…減圧装置(電動膨張弁)、 5…室内熱交換器、 2…前面吸込み口部、 3…上面吸込み口、 A…室内ユニット、 5A…前側熱交換器、 5B…後側熱交換器、 7…前側下部冷媒導通路(第1導通路)、 8…前側上部冷媒導通路(第2導通路)、 9…後側冷媒導通路(第3導通路)、 13…第1の開閉弁、 14……第2の開閉弁、 15……第3の開閉弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、減
    圧装置および室内熱交換器を冷媒管を介して順次連通
    し、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成する空気調和
    機において、 前面部と上面部に吸込み口を備えた室内ユニットと、 この室内ユニット内に配置され、上記前面吸込み口に対
    向する前側熱交換器および上面吸込み口に対向する後側
    熱交換器を、ほぼ逆V字状に組み合わせてなる室内熱交
    換器と、 この室内熱交換器を構成する上記前側熱交換器と後側熱
    交換器との間に配置される送風ファンと、 上記室内熱交換器を構成する 後側熱交換器と上面吸込み
    口との間に配置され、上記室内熱交換器の冷媒導通路に
    介設された開閉弁とを具備したことを特徴とする空気調
    和機。
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