JP7457229B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本開示は、空気調和システムに関する。
特許文献1には、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって空調対象空間である室内の空調を行う空気調和機と、空調対象空間の換気を行う換気装置とを備えた空気調和システムが記載されている。この換気装置は、給気風路及び排気風路を有する筐体と、筐体の内部に設けられた全熱交換器、給気ファン、及び排気ファンとを備えている。全熱交換器は、給気ファンによって給気風路を流れる空気と、排気ファンによって排気風路を流れる空気とを全熱交換する。
特開2015-143593号
上記のような空気調和システムにおいて、空気調和機から冷媒が漏れた場合には、短時間で冷媒を室外へ排出することが望ましい。しかし、特許文献1に記載された空気調和システムでは、冷媒の漏れについて特に考慮されていない。
本開示は、空気調和機から冷媒漏れが生じたときに空調対象空間外へ短時間に冷媒を排出することができる空気調和システムを提供することを目的とする。
(1)本開示の空気調和システムは、
冷媒との熱交換により調和空気を生成し空調対象空間に供給する空気調和機と、前記冷媒の漏れを検出する冷媒センサと、前記空調対象空間の換気を行う換気装置と、前記換気装置を制御するコントローラと、を備え、
前記換気装置が、熱交換器と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器を経由して連通させる第1給気風路及び第1排気風路と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器を経由せずに連通させる第2給気風路と、前記第1給気風路及び前記第2給気風路を介して前記空調対象空間外の空気を前記空調対象空間内に供給する給気ファンと、前記第1排気風路を介して前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出させる排気ファンと、前記第1給気風路及び前記第2給気風路を開閉する給気用開閉機構と、を備え、
前記コントローラは、前記冷媒センサが冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1給気風路及び前記第2給気風路の双方を開くように前記給気用開閉機構を制御する。
以上のような構成により、空気調和機から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒が冷媒センサで検出された場合に、第1給気風路及び第2給気風路の双方を開くことで、給気の風路を拡大し、換気量を増やすことができる。
(2)好ましくは、前記換気装置が、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器を経由せずに連通させかつ前記排気ファンにより前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出させる第2排気風路と、前記第1排気風路及び前記第2排気風路を開閉する排気用開閉機構と、を備え、
前記コントローラは、前記冷媒センサが冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1排気風路及び前記第2排気風路の双方を開くように前記排気用開閉機構を制御する。
この構成によれば、空気調和機から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒が冷媒センサで検出された場合に、第1排気風路及び第2排気風路を双方とも開くことで、排気の風路を拡大し、換気量を増やすことができる。
(3)本開示の空気調和システムは、
冷媒との熱交換により調和空気を生成し空調対象空間に供給する空気調和機と、前記冷媒の漏れを検出する冷媒センサと、前記空調対象空間の換気を行う換気装置と、前記換気装置を制御するコントローラと、を備え、
前記換気装置が、熱交換器と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器を経由して連通させる第1給気風路及び第1排気風路と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器を経由せずに連通させる第2排気風路と、前記第1給気風路を介して前記空調対象空間外の空気を前記空調対象空間内に供給する給気ファンと、前記第1排気風路及び前記第2排気風路を介して前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出する排気ファンと、前記第1排気風路及び前記第2排気風路を開閉する排気用開閉機構と、を備え、
前記コントローラは、前記冷媒センサが冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1排気風路及び前記第2排気風路の双方を開くように前記排気用開閉機構を制御する。
以上のような構成により、空気調和機から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒が冷媒センサで検出された場合に、第1排気風路及び第2排気風路を双方とも開くことで、排気の風路を拡大し、換気量を増やすことができる。
(4)好ましくは、前記熱交換器が、全熱交換器である。
(5)好ましくは、前記換気装置が、空気中の水分を吸着する吸着剤を担持する2つの前記熱交換器と、前記各熱交換器を経由する2系統の前記第1給気風路及び2系統の前記第1排気風路と、を備え、
前記コントローラは、前記2系統の第1給気風路を交互に切り換えて開閉するように前記給気用開閉機構を制御する。
(6)好ましくは、前記換気装置が、空気中の水分を吸着する吸着剤を担持する2つの前記熱交換器と、前記各熱交換器を経由する2系統の前記第1給気風路及び2系統の前記第1排気風路と、を備え、
前記コントローラは、前記2系統の第1排気風路を交互に切り換えて開閉するように前記排気用開閉機構を制御する。
本開示の第1の実施形態に係る空気調和システムの概略的な構成図である。 第1換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。 図2のA-A線における概略的な断面説明図である。 図2のB-B線における概略的な断面説明図である。 全熱交換器の斜視図である。 第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。 図6のC-C線における概略的な断面説明図である。 本開示の第2の実施形態に係る空気調和システムの、第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。 本開示の第3の実施形態に係る空気調和システムの、第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。 本開示の第4の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の概略構造を示す平面図、右側面図、及び左側面図である。 3系統の給気風路を流れる空気流及び2系統の排気風路を流れる空気流を簡略的に示す説明図である。 換気装置の冷媒回路の構成を示す配管系統図であって、(a)は第1の冷凍サイクル動作における冷媒の流れを示し、(b)は第1の冷凍サイクル動作における冷媒の流れを示す。 第1換気運転の第1動作について説明するための概略図である。 第1換気運転の第2動作について説明するための概略図である。 第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。 第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。 本開示の第5の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。 換気装置の第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。 本開示の第6の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。 換気装置の第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る空気調和システムの概略的な構成図である。
空気調和システム10は、空気調和機11と、換気装置12とを備えている。空気調和機11は、室外機21と室内機22とを備えている。室内機22と換気装置12とは、部屋Rの天井裏のスペースS3に設置されている。ただし、室内機22及び換気装置12は、部屋Rの壁、床の上、天井の下等に設置されていてもよい。室内機22と換気装置12とは、部屋Rの同じ場所に限らず、別々の場所に設置されていてもよい。
(空気調和機の構成)
空気調和機11は、圧縮機、熱交換器、膨張弁等を含む冷媒回路により蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、部屋Rの内部である室内空間(空調対象空間)S1の空気の温度を調整する。室外機21と室内機22とは冷媒回路を構成する冷媒配管23で接続されている。室内機22は、室内空間S1の空気を取り込み、その空気と冷媒との間で熱交換を行い、温度調整された調和空気を再び室内空間S1に吹き出すことによって、室内空間S1の温度を所望に調整する。
室内機22は、コントローラ24と、リモートコントローラ25と、冷媒センサ26とを備えている。
コントローラ24(以下、「空調コントローラ」ともいう)は、室内機22に収容されたファン、電動弁等の動作を制御する。空調コントローラ24は、例えば、CPU等のプロセッサ、RAM、ROM等のメモリを備えたマイクロコンピュータにより構成される。空調コントローラ24は、メモリにインストールされたプログラムをプロセッサが実行することによって、所定の機能を発揮する。空調コントローラ24は、後述する換気装置12のコントローラ36にも通信可能に接続されている。なお、空調コントローラ24は、室外機21に設けられていてもよいし、室外機21及び室内機22の双方に設けられていてもよい。
リモートコントローラ25は、運転開始/運転停止の操作や、室内の温度、送風の強弱等の動作設定を行うために用いられる。リモートコントローラ25は、室内機22の空調コントローラ24に有線又は無線で通信可能に接続されている。ユーザは、リモートコントローラ25を使用することによって、遠隔で空気調和機11を操作することができる。
冷媒センサ26は、冷媒回路の冷媒配管等から漏洩した冷媒を検知する。冷媒センサ26の検出信号は、空調コントローラ24に入力される。冷媒センサ26は、室内機22の筐体内に設けられている。ただし、冷媒センサ26は、室内機22の筐体外に設けられていてもよい。冷媒センサ26は、例えば、室内機22に接続されたリモートコントローラ25に設けられていてもよい。
(換気装置12の構成)
換気装置12は、室内空間S1の換気を行う。換気装置12は、空気調和機11(図1を参照)と連動して、あるいは、単独で運転される。換気装置12は、ダクト45a~45dを介して室外空間S2及び室内空間S1と接続されている。
図2は、第1換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。図3は、図2のA-A線における概略的な断面説明図である。図4は、図2のB-B線における概略的な断面説明図である。なお、本明細書において、「第1換気運転」とは、後述するように、冷媒漏洩がない通常の室内空間S1の換気運転のことであり、「第2換気運転」とは、冷媒の漏洩に対応した換気運転のことである。
換気装置12は、略直方体の箱形状を有するケーシング31を有する。ケーシング31内には、全熱交換器32と、排気ファン33と、給気ファン34と、開閉機構35と、コントローラ36とが収容されている。ケーシング31には、還気取入口41、排気吹出口42、外気取入口43、及び、給気吹出口44が設けられている。
還気取入口41は、室内空間S1からの空気(還気)RAをケーシング31内に取り入れるために用いられる。排気吹出口42は、ケーシング31内に取り入れられた還気RAを、排気EAとして室外空間S2に排出するために用いられる。外気取入口43は、室外空間S2からの空気(外気)OAをケーシング31内に取り入れるために用いられる。給気吹出口44は、ケーシング31内に取り入れられた外気OAを、給気SAとして室内空間S1に供給するために用いられる。
図1に示すように、外気取入口43と排気吹出口42とは、それぞれダクト45a,45bを介して室外空間S2に繋がっている。還気取入口41と給気吹出口44とは、ダクト45c,45dを介して室内空間S1に繋がっている。
図2に示すように、ケーシング31の内部において、還気取入口41から取り入れられた還気RAは全熱交換器32を通過し、排気EAとして排気吹出口42から室外空間S2へ排気される。以下、この空気の流れを「第1の空気流F1」ともいう。
外気取入口43から取り入れられた外気OAは全熱交換器32を通過し、給気SAとして給気吹出口44から室内空間S1へ供給される。以下、この空気の流れを「第2の空気流F2」ともいう。
図5は、全熱交換器の斜視図である。
本実施形態における全熱交換器32は、第1の空気流F1と、第2の空気流F2とがほぼ直交するように構成された直交型の全熱交換器である。この全熱交換器32は、仕切板32aと、隔壁板32bとを有している。仕切板32aと隔壁板32bとは適宜の接着剤により交互に積層されている。全熱交換器32は、全体としてほぼ四角柱形状に形成されている。
仕切板32aは、伝熱性及び透湿性を有し、平板状に形成されている。仕切板32aは、冷媒を透過する性質をも有している。
隔壁板32bは、ほぼ三角形状の断面が連続して形成された波板状に形成されている。隔壁板32bは、隣り合う2枚の仕切板32aの間に空気の通路を形成する。隔壁板32bは、仕切板32aと隔壁板32bとの積層方向(図5における上下方向)で1枚ごとに90度角度を変えて積層されている。これにより、1枚の仕切板32aを挟んでその両側に、第1の空気流F1を通すための排気側通路32cと第2の空気流F2を通すための給気側通路32dとが互いに直交して形成される。排気側通路32cを流れる空気と、給気側通路32dを流れる空気とは、伝熱性及び透湿性を有する仕切板32aを介して顕熱及び潜熱の交換(全熱交換)が行われるようになっている。
図2~図4に示すように、ケーシング31の内部は、全熱交換器32によって室内空間S1側と室外空間S2側との2つの領域に区画されている。図2及び図3に示すように、ケーシング31内には、全熱交換器32よりも第1の空気流F1の上流側に上流側排気風路46aが形成され、全熱交換器32よりも第1の空気流F1の下流側に下流側排気風路46bが形成されている。上流側排気風路46aと下流側排気風路46bとによって、室内空間S1(図1参照)と室外空間S2(図1参照)とを全熱交換器32を経由して連通させる第1排気風路46が構成される。
図2及び図4に示すように、ケーシング31内には、全熱交換器32よりも第2の空気流F2の上流側に上流側給気風路47aが形成され、全熱交換器32よりも第2の空気流F2の下流側に下流側給気風路47bが形成されている。上流側給気風路47aと下流側給気風路47bとによって、室内空間S1と室外空間S2とを全熱交換器32を経由して連通させる第1給気風路47が構成されている。
図3及び図4に示すように、上流側排気風路46aと下流側給気風路47bとの間には、区画壁51が設けられている。下流側排気風路46bと上流側給気風路47aとの間には、区画壁52が設けられている。
図2及び図3に示すように、下流側排気風路46bにおいて、排気吹出口42の近傍には排気ファン33が配置されている。この排気ファン33が駆動されることによって第1の空気流F1が生成され、室内空間S1からの還気RAが第1排気風路46を通り排気EAとして室外空間S2に排出される。
図2及び図4に示すように、下流側給気風路47bにおいて、給気吹出口44の近傍には給気ファン34が配置されている。この給気ファン34が駆動されることによって第2の空気流F2が生成され、室外空間S2の外気OAが第1給気風路47を通り、給気SAとして室内空間S1に供給される。
図2に示すように、本実施形態のケーシング31内には、第2給気風路48と、開閉機構35とが設けられている。
第2給気風路48は、外気取入口43と給気吹出口44との間に形成され、両者を連通している。第2給気風路48と、上流側給気風路47a及び全熱交換器32とは、隔壁53によって区画されている。第2給気風路48は、室内空間S1と室外空間S2とを全熱交換器32を経由せずに連通している。第2給気風路48の下流側は、下流側給気風路47bと合流している。
開閉機構35は、第1給気風路47と第2給気風路48とを切り替えて開閉する給気用ダンパ(給気用開閉機構)51を有している。給気用ダンパ55は、例えば、隔壁53に揺動自在に取り付けられている。給気用ダンパ55は、図示していないモータによって駆動される。給気用ダンパ55は、第1給気風路47を開いて外気取入口43と連通させ、第2給気風路48を外気取入口43に対して閉じる第1態様と、第1給気風路47と第2給気風路48との双方を開いて外気取入口43と連通させる第2態様とを切り替える。
図6は、第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。図7は、図6のC-C線における概略的な断面説明図である。
給気用ダンパ55を第1態様に切り替えたとき、図2に示すように、外気取入口43から第1給気風路47を通る第2の空気流F2と、還気取入口41から第1排気風路46を通る第1の空気流F1とは、ともに全熱交換器32を通過し、両者の空気の間で顕熱及び潜熱の交換が行われる。給気用ダンパ55を第2態様に切り替えたとき、図6及び図7に示すように、外気取入口43から第1給気風路47を通る第2の空気流F2と、還気取入口41から第1排気風路46を通る第1の空気流F1とは、ともに全熱交換器32を通過し、両者の空気の間で顕熱及び潜熱の交換が行われる。外気取入口43から第2給気風路48を通る空気流(第3の空気流)F3と、還気取入口41から第1排気風路46を通る第1の空気流F1との間では熱交換が行われない。
図1に示すように、換気装置12のコントローラ36(以下、換気コントローラともいう)は、排気ファン33、給気ファン34、及び開閉機構35(給気用ダンパ55)の動作を制御する。換気コントローラ36は、図2に示すように、ケーシング31が有する制御ボックス37内に収容されている。換気コントローラ36は、CPU等のプロセッサ、RAM、ROM等のメモリを備えたマイクロコンピュータ等からなる。換気コントローラ36は、メモリにインストールされたプログラムをプロセッサが実行することによって、所定の機能を発揮する。換気コントローラ36は、空気調和機11の空調コントローラ24に通信可能に接続されている。
換気コントローラ36は、排気ファン33、給気ファン34、及び開閉機構35の動作を制御することによって、室内空間S1の通常の換気のために行う「第1換気運転」と、冷媒漏洩に対応した「第2換気運転」とを切り替えて実行する。
第1換気運転は、図2~図4に示すように、排気ファン33及び給気ファン34を駆動し、開閉機構35の給気用ダンパ55を第1態様に切り替えることによって行う。これにより、室内空間S1からの還気RAが室外空間S2に排出されるととともに、室外空間S2からの外気OAが室内空間S1に供給され、室内空間S1の換気が行われる。さらに室内空間S1からの還気RAと室外空間S2からの外気OAとの間で顕熱及び潜熱の交換が行われ、室内空間S1における温度及び湿度の変化を抑制することができる。
冷媒漏洩に対応した第2換気運転は、空気調和機11における冷媒が漏洩したときに行われる運転である。室内機22に設けられた冷媒センサ26が、冷媒の漏洩を検出すると、その検出信号は空調コントローラ24に入力される。空調コントローラ24は、冷媒の漏洩が発生したことを示す情報(冷媒漏洩情報)を換気コントローラ36に送信し、この冷媒漏洩情報に基づいて換気コントローラ36が、排気ファン33、給気ファン34、及び開閉機構35の動作を制御する。
具体的に、換気コントローラ36は、冷媒漏洩が発生し、漏洩した冷媒を冷媒センサ26が検出したときに、排気ファン33及び給気ファン34を駆動し、給気用ダンパ55を第2態様に切り替える。排気ファン33及び給気ファン34がすでに駆動されていた場合には、そのまま駆動を継続する。これにより、図6及び図7に示すように、室内空間S1からの還気RAが第1排気風路46を通り、全熱交換器32を経由して室外空間S2に排出される。室外空間S2からの外気OAは、第1給気風路47と第2給気風路48とを通り、一部が全熱交換器32を経由し、他の一部が全熱交換器32を経由せずに室内空間S1に供給される。
以上のように、本実施形態の換気装置12は、室内機22から冷媒が漏洩すると、第1給気風路47と第2給気風路48の双方が開いた状態となって給気風路が拡大し、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。したがって、より換気を促進し、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[第2の実施形態]
図8は、本開示の第2の実施形態に係る空気調和システムの、第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。
本実施形態の換気装置12は、第1の実施形態における第2給気風路48に代えて、第2排気風路49を備えている。第2排気風路49は、還気取入口41と排気吹出口42との間に形成され、両者を連通している。第2排気風路49と、上流側排気風路46a及び全熱交換器32とは、隔壁54によって区画されている。第2排気風路49の下流側は、下流側排気風路46bと合流している。以上より、第2排気風路49は、室内空間S1と室外空間S2とを全熱交換器32を経由せずに連通している。
開閉機構35は、第1排気風路46と第2排気風路49とを切り替えて開閉する排気用ダンパ(排気用開閉機構)56を有している。排気用ダンパ56は、例えば、隔壁54に揺動自在に取り付けられている。排気用ダンパ56は、第1排気風路46を開いて還気取入口41と連通させ、かつ第2排気風路49を還気取入口41に対して閉じる第1態様と、第1排気風路46及び第2排気風路49の双方を開いて還気取入口41と連通させる第2態様とを切り替える。
本実施形態では、通常の第1換気運転を行う場合には、換気コントローラ36が排気用ダンパ56を第1態様に切り替える。換気装置12は、図2~図4に示す形態で全熱交換器32において顕熱及び潜熱の交換を行いながら換気を行う。
換気装置12は、冷媒センサ26が冷媒の漏洩を検出したときに、図8に示すように、換気コントローラ36により排気用ダンパ56を第2態様に切り替え、第2換気運転を行う。この場合、外気取入口43からケーシング31内に取り入れられた外気OAは全熱交換器32を通り、給気吹出口44から給気SAとして室内に供給される。還気取入口41からケーシング31に取り入れられた室内空間S1からの還気RAは、第1排気風路46と第2排気風路49とを通り、一部が全熱交換器32を経由し、他の一部が全熱交換器32を経由せずに排気吹出口42から室外空間S2に排出される。
したがって、外気取入口43から第1給気風路47を通る第2の空気流F2と、還気取入口41から第1排気風路46を通る第1の空気流F1との間で全熱交換は行われるが、外気取入口43から第1給気風路47を通る第2の空気流F2と、還気取入口41から第2排気風路49を通る空気流(第4の空気流)F4との間で全熱交換は行われない。
本実施形態の換気装置12は、室内機22から冷媒が漏洩すると、第1排気風路46と第2排気風路49の双方が開いた状態となって排気風路が拡大し、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。したがって、より換気を促進し、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[第3の実施形態]
図9は、本開示の第3の実施形態に係る空気調和システムの、第2換気運転を行う換気装置を上から見た概略的な断面説明図である。
本実施形態の換気装置12は、第1の実施形態で説明した第2給気風路48と、第2の実施形態で説明した第2排気風路49との双方を備えている。換気装置12は、開閉機構35として、第2給気風路48に対応する給気用ダンパ55と、第2排気風路49に対応する排気用ダンパ56とを備えている。
本実施形態の換気装置12は、通常の第1換気運転を行う場合には、各ダンパ55,56を第1態様に切り替え、図2~図4に示す形態で全熱交換器32において顕熱及び潜熱の交換を行いながら換気を行う。
冷媒センサ26によって冷媒の漏洩が検出されたとき、換気装置12は、図9に示すように、換気コントローラ36により各ダンパ55,56を第2態様に切り替えて第2換気運転を行う。この場合、外気取入口43からケーシング31内に取り入れられた外気OAは、第1給気風路47及び第2給気風路48を通って室内空間S1に供給され、還気取入口41からケーシング31内に取り入れられた還気RAは、第1排気風路46及び第2排気風路49を通って室外空間S2に排出される。
本実施形態の換気装置12は、室内機22から冷媒が漏洩すると、給気風路と排気風路との双方が拡大され、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。したがって、より換気を促進し、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[第4の実施形態]
図10は、本開示の第4の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の概略構造を示す平面図、右側面図、及び左側面図である。
本実施形態の換気装置12は、ケーシング58と、開閉機構35と、コントローラ36(図1参照)と、冷媒回路61(図12参照)とを備えている。
(ケーシングの構成)
ケーシング58は、平面形状が矩形状で扁平な直方体の箱形に形成されている。具体的に、ケーシング58は、底板58eと、天板58fと、4枚の側板(第1~第4側板)58a~58dとを備えている。これら底板58e、天板58f、及び側板58a~58dによって囲まれた空間内に冷媒回路61の一部や開閉機構35等が収容されている。なお、以下の説明においては、図2の平面図における下側を前、上側を後、左側を左、右側を右として説明する。ケーシング58の4枚の側板58a~58dのうち、前側に配置された側板58aを第1側板、後側に配置された側板58bを第2側板、左側に配置された側板58cを第3側板、右側に配置された側板58dを第4側板ともいう。
ケーシング58の第2側板58bには、還気取入口41と、外気取入口43とが形成されている。ケーシング58の第3側板58cには、排気吹出口42が形成され、第4側板58dには、給気吹出口44が形成されている。還気取入口41は、室内空間S1からの空気(還気)RAをケーシング58内に取り入れるために用いられる。排気吹出口42は、ケーシング58内に取り入れられた還気RAを、排気EAとして室外空間S2に排出するために用いられる。外気取入口43は、室外空間S2からの空気(外気)OAをケーシング58内に取り入れるために用いられる。給気吹出口44は、ケーシング58内に取り入れられた外気OAを、給気SAとして室内空間S1に供給するために用いられる。
図1に示すように、外気取入口43と排気吹出口42とは、それぞれダクト45a,45bを介して室外空間S2に繋がっている。還気取入口41と給気吹出口44とは、ダクト45c,45dを介して室内空間S1に繋がっている。
図10に示すように、ケーシング58の内部は、第1調湿室62、第2調湿室63、還気側通路64、外気側通路65、給気側通路66、排気側通路67、給気ファン室68、排気ファン室69、及び給気側バイパス通路93に区画されている。
ケーシング58内における第1側板58aと第2側板58bとの間には、これらの側板58a,58bと平行に第1区画壁70aと第2区画壁70bとが前後に並べて配置されている。第2側板58bと第1区画壁70aとの間の空間は、第3区画壁70cによって上下に区画され、上段側に還気側通路64が形成され、下段側に外気側通路65が形成されている。
第1区画壁70aと第2区画壁70bとの間には、第1調湿室62と第2調湿室63とが設けられている。第1調湿室62と第2調湿室63とは、第4区画壁70dによって左右に区画されている。第1調湿室62には、後述する第1熱交換器86が配置されている。第2調湿室63には、後述する第2熱交換器89が配置されている。
第2区画壁70bのさらに前側には、第5区画壁70eが設けられている。第2区画壁70bと第5区画壁70eとの間の空間は、第6区画壁70fによって上下に区画され、上段側に給気側通路66が形成され、下段側に排気側通路67が形成されている。
給気側通路66及び排気側通路67の前側には、給気ファン室68及び排気ファン室69が設けられている。給気ファン室68と排気ファン室69とは、第7区画壁70gによって左右に区画されている。
給気ファン室68は、給気側通路66と連通し、排気ファン室69は、排気側通路67と連通している。給気ファン室68には、給気ファン34が配置されている。排気ファン室69には、排気ファン33が配置されている。給気ファン室68を形成する第4側板58dには給気吹出口44が形成され、排気ファン室69を形成する第3側板58cには排気吹出口42が形成されている。
第4側板58dの左側には、間隔をあけて第8区画壁70hが第4側板58dと平行に設けられている。第8区画壁70hは、第1調湿室62、給気側通路66、及び排気側通路67と、第4側板58dとの間に給気側バイパス通路93を形成する。給気側バイパス通路93の後端は、外気側通路65と連通している。
ケーシング58は、「第1給気風路」と「第1排気風路」とを有する。
第1給気風路は、外気取入口43から外気側通路65、第1又は第2調湿室62,63、給気側通路66、及び給気ファン室68を通って給気吹出口44に到るまでの空気の流路である。この第1給気風路には、第1調湿室62を通るものと、第2調湿室63を通るものとの2系統がある。給気ファン34が作動すると、各第1給気風路において空気流が生成される。
第1排気風路は、還気取入口41から還気側通路64、第1又は第2調湿室62,63、排気側通路67、及び排気ファン室69を通って排気吹出口42に到るまでの空気の流路である。第1排気風路には、第1調湿室62を通るものと、第2調湿室63を通るものとの2系統がある。排気ファン33が作動すると、各排気風路において空気流が生成される。
ケーシング58は、「第2給気風路」をさらに有する。第2給気風路は、外気取入口43から外気側通路65、給気側バイパス通路93、及び給気ファン室68を通って給気吹出口44に到る空気の流路である。第2給気風路を含めると、ケーシング58は、3系統の給気風路を有する。
第1給気風路及び第2給気風路は、後述する給気用の開閉機構83によって形成される。2系統の第1給気風路は、給気用の開閉機構83によって交互に切り替えて開閉される。
第1排気風路は、後述する排気用の開閉機構84によって形成される。2系統の排気風路は、排気用の開閉機構84によって交互に切り替えて開閉される。
なお、2系統の第1給気風路又は第1排気風路が「交互に切り替えて開閉される」とは、いずれか1つが開くと一方の風路が開くと他方の風路が閉じる動作が交互に行われることをいう。この動作を実現するため、給気用開閉機構83及び排気用開閉機構84がコントローラ36によって制御される。
(開閉機構の構成)
以下、開閉機構35について詳細に説明する。
開閉機構35は、給気用開閉機構83と、排気用開閉機構84とからなる。開閉機構35は、ケーシング58の第1区画壁70a、第2区画壁70b、及び第5区画壁70eに設けられた複数のダンパ71~79を有している。
第1区画壁70aには、4つの開閉式のダンパ71~74が設けられている。各ダンパ71~74は、横長の長方形の板状に形成されている。
第1区画壁70aのうち還気側通路64に面する上段側には、第4区画壁70dよりも右側に第1還気ダンパ71が設けられ、第4区画壁70dよりも左側に第2還気ダンパ72が設けられる。
第1還気ダンパ71を開くと、還気側通路64と第1調湿室62とが連通される。第1還気ダンパ71を閉じると、還気側通路64と第1調湿室62が遮断される。
第2還気ダンパ72を開くと、還気側通路64と第2調湿室63とが連通される。第2還気ダンパ72を閉じると、還気側通路64と第2調湿室63とが遮断される。
第1区画壁70aのうち外気側通路65に面する下段側には、第4区画壁70dよりも右側に第1外気ダンパ73が設けられ、第4区画壁70dよりも左側に第2外気ダンパ74が設けられる。
第1外気ダンパ73を開くと、外気側通路65と第1調湿室62とが連通される。第1外気ダンパ73を閉じると、外気側通路65と第1調湿室62とが遮断される。
第2外気ダンパ74を開くと、外気側通路65と第2調湿室63とが連通される。第2外気ダンパ74を閉じると、外気側通路65と第2調湿室63とが遮断される。
第2区画壁70bには、4つの開閉式のダンパ75~78が設けられている。各ダンパ75~78は、横長の長方形の板状に形成されている。
第2区画壁70bのうち給気側通路66に面する上段側には、第4区画壁70dよりも右側に第1給気ダンパ75が設けられ、第4区画壁70dよりも左側に第2給気ダンパ76が設けられる。
第1給気ダンパ75を開くと、給気側通路66と第1調湿室62とが連通される。第1給気ダンパ75を閉じると、給気側通路66と第1調湿室62とが遮断される。
第2給気ダンパ76を開くと、給気側通路66と第2調湿室63とが連通される。第2給気ダンパ76を閉じると、給気側通路66と第2調湿室63とが遮断される。
第2区画壁70bのうち排気側通路67に面する下段側には、第4区画壁70dよりも右側に第1排気ダンパ77が取り付けられ、第4区画壁70dよりも左側に第2排気ダンパ78が取り付けられる。
第1排気ダンパ77を開くと、排気側通路67と第1調湿室62とが連通される。第1排気ダンパ77を閉じると、排気側通路67と第1調湿室62とが遮断される。
第2排気ダンパ78を開くと、排気側通路67と第2調湿室63とが連通される。第2排気ダンパ78を閉じると、排気側通路67と第2調湿室63とが遮断される。
第5区画壁70eの右端には、第3給気ダンパ79が設けられている。第3給気ダンパ79を開くと、給気側バイパス通路93と給気ファン室68とが連通される。第3給気ダンパ79を閉じると、給気側バイパス通路93と給気ファン室68とが遮断される。
図11は、2系統の第1給気風路及び第2給気風路を流れる空気流、並びに2系統の排気風路を流れる空気流を、簡略的に示す説明図である。
第1及び第2外気ダンパ73,74、並びに、第1~第3給気ダンパ75,76,79は、給気用開閉機構83を構成している。第1及び第2還気ダンパ71,72、並びに、第1及び第2排気ダンパ77,78は、排気用開閉機構84を構成している。
2系統の第1給気風路及び第2給気風路は、それぞれ次のダンパの動作により開かれる。
第1系統の第1給気風路:第1外気ダンパ73及び第1給気ダンパ75の開動作
第2系統の第1給気風路:第2外気ダンパ74及び第2給気ダンパ76の開動作
第2給気風路:第3給気ダンパ79の開動作
図11には、第1系統の第1給気風路を流れる空気流を符号Fa1で示し、第2系統の第1給気風路を流れる空気流をFa2で示し、第2給気風路を流れる空気流をFa3で示す。
2系統の第1排気風路は、それぞれ次のダンパの動作により開かれる。
第1系統の第1排気風路:第1還気ダンパ71及び第1排気ダンパ77の開動作
第2系統の第1排気風路:第2還気ダンパ72及び第2排気ダンパ78の開動作
図11には、第1系統の第1排気風路を流れる空気流を符号Fb1で示し、第2系統の第1排気風路を流れる空気流をFb2で示す。
(冷媒回路の構成)
図12は、換気装置の冷媒回路を示す配管系統図である。
冷媒回路61は、第1熱交換器86、四路切換弁87(切換機構)、圧縮機88、第2熱交換器89、及び電動膨張弁90(膨張機構)を冷媒配管91によって接続したものである。冷媒回路61は、冷媒を循環させることによって蒸気圧縮式の冷凍サイクルを実行するように構成されている。圧縮機88、四路切換弁87等は給気ファン室68に配置されている。
圧縮機88は、その吐出側が四路切換弁87の第1のポートに接続され、その吸入側が四路切換弁87の第2のポートに接続されている。第1熱交換器86の一端は、四路切換弁87の第3のポートに接続されている。第1熱交換器86の他端は、電動膨張弁90に接続されている。第2熱交換器89の一端は、四路切換弁87の第4のポートに接続されている。第2熱交換器89の他端は、電動膨張弁90に接続されている。図2に示すように、第1熱交換器86は、第1調湿室62に配置され、第2熱交換器89は、第2調湿室63に配置されている。
圧縮機88は、いわゆる全密閉型であり、インバータによって回転数が制御される容量可変型の圧縮機とされている。
第1熱交換器86及び第2熱交換器89は、いずれも、伝熱管と多数のフィンとを備えた、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ式熱交換器により構成されている。第1熱交換器86及び第2熱交換器89の外表面には、その概ね全面に亘ってゼオライト等の吸着剤が担持されている。第1熱交換器86及び第2熱交換器89は、マイクロチャネル型の熱交換器であってもよい。
四路切換弁87は、第1のポートと第3のポートとが連通しかつ第2のポートと第4のポートが連通する状態(図12(a)参照)と、第1のポートと第4のポートが連通しかつ第2のポートと第3のポートが連通する状態(図12(b)参照)とに切り換え可能に構成されている。冷媒回路61は、四路切換弁87のポートの連通状態を切り換えることにより、冷媒循環方向を反転させる。冷媒循環方向の反転により、第1熱交換器86が凝縮器として機能し、第2熱交換器89が蒸発器として機能する第1の冷凍サイクル動作と、第1熱交換器86が蒸発器として機能し、第2熱交換器89が凝縮器として機能する第2の冷凍サイクル動作とが行われる。
(コントローラの構成)
図1に示すように、換気装置12のコントローラ36(以下、換気コントローラともいう)は、排気ファン33、給気ファン34、冷媒回路61(圧縮機88、四路切換弁87、膨張弁90等;図12参照)、及び開閉機構35の動作を制御する。換気コントローラ36は、CPU等のプロセッサ、RAM、ROM等のメモリを備えたマイクロコンピュータ等からなる。換気コントローラ36は、メモリにインストールされたプログラムをプロセッサが実行することによって、所定の機能を発揮する。換気コントローラ36は、空気調和機11の空調コントローラ24に通信可能に接続されている。
(換気運転の詳細)
換気コントローラ36は、排気ファン33、給気ファン34、冷媒回路61、及び開閉機構35の動作を制御することによって、室内空間S1の通常の換気のために行う「第1換気運転」と、冷媒漏洩に対応した「第2換気運転」とを切り替えて実行する。
<第1換気運転>
第1換気運転には、室内の除湿を行いながら換気を行う除湿換気運転と、室内の加湿を行いながら換気を行う加湿換気運転とが含まれる。
第1換気運転では、給気ファン34と排気ファン33とが駆動される。これにより、室外空間S2からの外気OAが、外気取入口43を通過してケーシング58内に取り入れられ、室内空間S1からの還気RAが還気取入口41を通過してケーシング58内に取り入れられる。
第1及び第2熱交換器86,89は、凝縮器と蒸発器とに交互に切り換えられる。第1換気運転では、ケーシング58内に取り込まれた外気OAが第1調湿室62の第1熱交換器86及び第2調湿室63の第2熱交換器89のうち一方の熱交換器を通過して室内に供給され、ケーシング58内に取り込まれた還気RAが第1熱交換器86及び第2熱交換器89のうち他方の熱交換器を通過して室外に排出されるように、ケーシング58内における空気の流れが切り換えられる。具体的には、次の第1動作と第2動作とが3分間ずつ交互に繰り返し行われる。
(第1換気運転の第1動作)
第1換気運転の第1動作では、ケーシング58内における第1及び第2給気風路、並びに、第1排気風路が図13に示すように設定される。具体的には、第2還気ダンパ72と第1外気ダンパ73と第1給気ダンパ75と第2排気ダンパ78が開状態となり、第1還気ダンパ71と第2外気ダンパ74と第2給気ダンパ76と第1排気ダンパ77と第3給気ダンパ79とが閉状態となる。なお、図13において、閉状態のダンパにはハッチングが付されている。
これにより、ケーシング58内に、第1系統の第1給気風路と第2系統の第1排気風路とが形成され、ケーシング58内に取り込まれた外気OAが第1熱交換器86を通過して室内に供給され、ケーシング58内に取り込まれた還気RAが第2熱交換器89を通過して室外に排出される。
この第1動作の間、除湿換気運転の場合は、図12(b)に示すように、冷媒回路61において第2冷凍サイクル動作が行われる。加湿換気運転の場合は、図12(a)に示すように、第1冷凍サイクル動作が行われる。
外気取入口43を通過して外気側通路65に取り込まれた外気OAは、第1外気ダンパ73を通過して第1調湿室62に流入し、第1調湿室62において第1熱交換器86を通過して調湿(除湿又は加湿)される。具体的には、除湿換気運転では、外気OAが蒸発器となっている第1熱交換器86を通過して除湿及び冷却され、加湿換気運転では、外気OAが凝縮器となっている第1熱交換器86を通過して加湿及び加熱される。第1熱交換器86において調湿された空気は、第1給気ダンパ75と給気側通路66と給気ファン室68と給気吹出口44とを順に通過して室内空間S1に供給される。
還気取入口41を通過して還気側通路64に取り込まれた還気RAは、第2還気ダンパ72を通過して第2調湿室63に流入し、第2調湿室63において第2熱交換器89を通過して調湿(加湿又は除湿)される。具体的には、除湿換気運転では、還気RAが凝縮器となっている第2熱交換器89を通過して加湿及び加熱され、加湿換気運転では、還気RAが蒸発器となっている第2熱交換器89を通過して除湿及び冷却される。第2熱交換器89において調湿された空気は、第2排気ダンパ78と排気側通路67と排気ファン室69と排気吹出口42とを順に通過して室外に排出される。
(第1換気運転の第2動作)
第1換気運転の第2動作では、ケーシング58内における第1及び第2給気風路、並びに、第1排気風路が図14に示すように設定される。具体的には、第1還気ダンパ71と第2外気ダンパ74と第2給気ダンパ76と第1排気ダンパ77が開状態となり、第2還気ダンパ72と第1外気ダンパ73と第1給気ダンパ75と第2排気ダンパ78と第3給気ダンパ79とが閉状態となる。これにより、ケーシング58内に、第2系統の第1給気風路と第1系統の第1排気風路とが形成され、ケーシング58内に取り込まれた外気OAが第2熱交換器89を通過して室内に供給され、ケーシング58内に取り込まれた還気RAが第1熱交換器86を通過して室外に排出される。
この第2動作の間、除湿換気運転の場合は、図12(a)に示すように、冷媒回路61において第1冷凍サイクル動作が行われる。加湿換気運転の場合は、図12(b)に示すように、第2冷凍サイクル動作が行われる。
外気取入口43を通過して外気側通路65に取り込まれた外気OAは、第2外気ダンパ74を通過して第2調湿室63に流入し、第2調湿室63において第2熱交換器89を通過して調湿(除湿又は加湿)される。具体的には、除湿換気運転では、外気OAが蒸発器となっている第2熱交換器89を通過して除湿及び冷却され、加湿換気運転では、外気OAが凝縮器となっている第2熱交換器89を通過して加湿及び加熱される。第2熱交換器89において調湿された空気は、第2給気ダンパ76と給気側通路66と給気ファン室68と給気吹出口44とを順に通過して室内空間S1に供給される。
還気取入口41を通過して還気側通路64に取り込まれた還気RAは、第1還気ダンパ71を通過して第1調湿室62に流入し、第1調湿室62において第1熱交換器86を通過して調湿(加湿又は除湿)される。具体的には、除湿換気運転では、還気RAが凝縮器となっている第1熱交換器86を通過して加湿及び加熱され、加湿換気運転では、還気RAが蒸発器となっている第1熱交換器86を通過して除湿及び冷却される。第1熱交換器86において調湿された空気は、第1排気ダンパ77と排気側通路67と排気ファン室69と排気吹出口42とを順に通過して室外に排出される。
<第2換気運転>
冷媒漏洩に対応した第2換気運転は、空気調和機11における冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒を冷媒センサ26が検出したときに行われる運転である。図1に示すように、室内機22に設けられた冷媒センサ26が、漏洩した冷媒を検出すると、その検出信号は空調コントローラ24に入力される。空調コントローラ24は、冷媒の漏洩が発生したことを示す情報(冷媒漏洩情報)を換気コントローラ36に送信し、この冷媒漏洩情報に基づいて換気コントローラ36が、排気ファン33、給気ファン34、及び開閉機構35の動作を制御する。
図15は、第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。図16は、第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。
第2換気運転では、第1換気運転と同様に「第1動作」と「第2動作」とが行われる。第2換気運転の第1動作は、第1換気運転の第1動作に加え、第2給気風路を用いた給気をも行う動作である。第2換気運転の第2動作は、第1換気運転の第2動作に加え、第2給気風路を用いた給気をも行う動作である。
第2換気運転を行う場合、換気コントローラ36は、第3給気ダンパ79を常時開状態とする。これにより、第2換気運転中は、第2給気風路が開いた状態となる。そのため、給気ファン34の作動により、第1系統又は第2系統の第1給気風路を経た室内空間S1への給気SAに加え、第2給気風路を経た室内空間S1への給気SAが行われる。このように第1及び第2給気風路の双方が開いた状態となることによって全体の給気風路が拡大され、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。そのため、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[第5の実施形態]
図17は、本開示の第5の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。図18は、換気装置の第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。
本実施形態の換気装置12では、ケーシング58の内部に、第4の実施形態で説明した給気側バイパス通路93が設けられておらず、その代わりに、排気側バイパス通路94が設けられている。
ケーシング58の内部には、第3側板58cの右側に間隔をあけて第3側板58cと平行に第9区画壁70iが設けられている。第9区画壁70iは、還気側通路64、外気側通路65、第2調湿室63、給気側通路66、及び排気側通路67と、第3側板58cとの間に排気側バイパス通路94を形成する。排気側バイパス通路94の後端は、還気側通路64と連通している。
ケーシング58は、第4の実施形態における「第2給気風路」に代えて、「第2排気風路」を有する。第2排気風路は、還気取入口41から還気側通路64、排気側バイパス通路94、排気ファン室69を通って排気吹出口42に到る空気の流路である。第2排気風路を含めると、ケーシング58は、3系統の排気風路を有する。
本実施形態の開閉機構35は、第4の実施形態の第3給気ダンパ79に代えて、第5区画壁70eの左端に、第3排気ダンパ80を備えている。第3排気ダンパ80は、排気用開閉機構84を構成している。第3排気ダンパ80を開くと、排気側バイパス通路94と排気ファン室69とが連通され、第2排気風路が開かれる。第3排気ダンパ80を閉じると、排気側バイパス通路94と排気ファン室69とが遮断される。
本実施形態において、換気装置12の第1換気運転は、第4の実施形態と同様に行われる。
本実施形態において、換気装置12の第2換気運転は、第1換気運転と同様に「第1動作」と「第2動作」とが行われる。第2換気運転の第1動作は、第1換気運転の第1動作に加え、第2排気風路を用いた排気をも行う動作である。第2換気運転の第2動作は、第1換気運転の第2動作に加え、第2排気風路を用いた排気をも行う動作である。
第2換気運転を行う場合、換気コントローラ36は、常時、第3排気ダンパ80を開状態とする。これにより、第2換気運転中は、第2排気風路が開いた状態となる。そのため、排気ファン33の作動により、第1系統又は第2系統の第1排気風路を経た室外空間S2への排気EAに加え、第2排気風路を経た室外空間S2への排気EAが行われる。このように第1及び第2排気風路の双方が開いた状態となることによって全体の排気風路が拡大され、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。そのため、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[第6の実施形態]
図19は、本開示の第6の実施形態に係る空気調和システムの、換気装置の第2換気運転の第1動作について説明するための概略図である。図20は、換気装置の第2換気運転の第2動作について説明するための概略図である。
本実施形態の換気装置12では、ケーシング58の内部に、第4の実施形態で説明した給気側バイパス通路93及び第3給気ダンパ79と、第5の実施形態で説明した排気側バイパス通路94及び第3排気ダンパ80とが設けられている。ケーシング58は、第4の実施形態で説明した第2給気風路と、第5の実施形態で説明した第2排気風路とを有する。
本実施形態において、換気装置12の第1換気運転は、第4の実施形態と同様に行われる。
本実施形態において、換気装置12の第2換気運転は、第1換気運転と同様に「第1動作」と「第2動作」とが行われる。第2換気運転の第1動作は、第1換気運転の第1動作に加え、第2給気風路を用いた給気及び第2排気風路を用いた排気をも行う動作である。第2換気運転の第2動作は、第1換気運転の第2動作に加え、第2給気風路を用いた給気及び第2排気風路を用いた排気をも行う動作である。
第2換気運転を行う場合、換気コントローラ36は、常時、第3給気ダンパ79及び第3排気ダンパ80を開状態とする。これにより、第2換気運転中は、第2給気風路と第2排気風路とが開いた状態となる。そのため、給気ファン34の作動により、第1系統又は第2系統の第1給気風路を経た室内空間S1への給気SAに加え、第2給気風路を経た室内空間S1への給気SAが行われる。排気ファン33の作動により、第1系統又は第2系統の第1排気風路を経た室外空間S2への排気EAに加え、第2排気風路を経た室外空間S2への排気EAが行われる。このように第1及び第2給気風路、並びに、第1及び第2排気風路の双方が開いた状態となることによって全体の給気風路及び排気風路が拡大され、第1換気運転よりも換気量を増大させることができる。そのため、室内空間S1から短時間に冷媒を排出することができる。
[実施形態の作用効果]
上述した第1、第3、第4、及び第6の実施形態における空気調和システム10は、冷媒との熱交換により調和空気を生成し室内空間S1(空調対象空間)に供給する空気調和機11と、冷媒の漏れを検出する冷媒センサ26と、室内空間S1の換気を行う換気装置12と、換気装置12を制御する換気コントローラ36とを備える。換気装置12は、熱交換器32、86,89と、室内空間S1と室外空間S2(空調対象空間外)とを熱交換器32、86,89を経由して連通させる第1給気風路及び第1排気風路と、室内空間S1と室外空間S2とを熱交換器32,86,89を経由せずに連通させる第2給気風路と、第1給気風路及び第2給気風路を介して室外空間S2の空気を室内空間S1に供給する給気ファン34と、第1排気風路を介して室内空間S1の空気を室外空間S2へ排出させる排気ファン33と、第1給気風路及び第2給気風路を開閉する給気用開閉機構55、83と、を備える。換気コントローラ36は、冷媒センサ26が冷媒の漏洩を検出したとき、1給気風路及び第2給気風路の双方を開くように給気用開閉機構55,83を制御する。
以上のような構成により、空気調和機11から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒を冷媒センサ26が検出したときに、第1給気風路及び第2給気風路の双方が開くことで、給気の風路を拡大し、換気量を増やすことができる。したがって、室外空間S2へ短時間に冷媒を排出することができる。
上述した第3及び第6の実施形態における空気調和システム10では、換気装置12が、室内空間S1と室外空間S2とを熱交換器32,86,89を経由せずに連通させかつ排気ファン33により室内空間S1の空気を室外空間S2へ排出させる第2排気風路と、第1排気風路及び第2排気風路を開閉する排気用開閉機構56,84と、をさらに備え、換気コントローラ36が、冷媒センサ26が冷媒の漏洩を検出したとき、第1排気風路及び第2排気風路の双方を開くように排気用開閉機構56,84を制御する。
このような構成により、空気調和機11から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒を冷媒センサ26が検出したときに、第1排気風路及び第2排気風路の双方が開くことで、排気の風路を拡大し、換気量をさらに増やすことができる。
上述した第2、第3、第5、及び第6の実施形態における空気調和システム10は、冷媒との熱交換により調和空気を生成し室内空間S1に供給する空気調和機11と、冷媒の漏れを検出する冷媒センサ26と、室内空間S1の換気を行う換気装置12と、換気装置12を制御する換気コントローラ36と、を備える。換気装置12は、熱交換器32,86,89と、室内空間S1と室外空間S2とを熱交換器32,86,89を経由して連通させる第1給気風路及び第1排気風路と、室内空間S1と室外空間S2とを熱交換器32,86,89を経由せずに連通させる第2排気風路と、第1給気風路を介して室外空間S2の空気を室内空間S1に供給する給気ファン34と、第1排気風路及び第2排気風路を介して室内空間S1の空気を室外空間S2へ排出する排気ファン33と、第1排気風路及び第2排気風路を開閉する排気用開閉機構56,84と、を備える。換気コントローラ36は、冷媒センサ26が冷媒の漏洩を検出したとき、第1排気風路及び第2排気風路の双方を開くように排気用開閉機構56,84を制御する。
以上のような構成により、空気調和機11から冷媒が漏洩し、漏洩した冷媒を冷媒センサ26が検出したときに、第1排気風路及び第2排気風路の双方が開くことで、排気の風路を拡大し、換気量を増やすことができる。したがって、室外空間S2へ短時間に冷媒を排出することができる。
なお、本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、冷媒センサ26は、換気装置12に備えられていてもよく、冷媒センサ26が冷媒の漏れを検出したときに、空気調和機11からの指示によらずに換気装置12が単独で第2の換気運転を行ってもよい。
換気装置12は、空気調和機11のコントローラ24によって動作が制御されてもよい。
10 :空気調和システム
11 :空気調和機
12 :換気装置
26 :冷媒センサ
32 :全熱交換器
33 :排気ファン
34 :給気ファン
36 :換気コントローラ
46 :第1排気風路
47 :第1給気風路
48 :第2給気風路
49 :第2排気風路
55 :給気用ダンパ(給気用開閉機構)
56 :排気用ダンパ(排気用開閉機構)
83 :給気用開閉機構
84 :排気用開閉機構
86 :第1熱交換器
89 :第2熱交換器
S1 :室内空間
S2 :室外空間

Claims (6)

  1. 冷媒との熱交換により調和空気を生成し空調対象空間に供給する空気調和機(11)と、前記冷媒の漏れを検出する冷媒センサ(26)と、前記空調対象空間の換気を行う換気装置(12)と、前記換気装置(12)を制御するコントローラ(36)と、を備え、
    前記換気装置(12)が、熱交換器(32,86,89)と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器(32,86,89)を経由して連通させる第1給気風路(47)及び第1排気風路(46)と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器(32,86,89)を経由せずに連通させる第2給気風路(48)と、前記第1給気風路(47)及び前記第2給気風路(48)を介して前記空調対象空間外の空気を前記空調対象空間内に供給する給気ファン(34)と、前記第1排気風路(46)を介して前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出させる排気ファン(33)と、前記第1給気風路(47)及び前記第2給気風路(48)を開閉する給気用開閉機構(55,83)と、を備え、
    前記給気用開閉機構(55,83)は、前記第1給気風路(47)を開きかつ前記第2給気風路(48)を閉じる第1態様と、前記第1給気風路(47)及び前記第2給気風路(48)の双方を開く第2態様とに切り替えて前記第1、第2給気風路(47,48)を開閉するものであり、
    前記コントローラ(36)は、前記冷媒センサ(26)が冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1給気風路(47)及び前記第2給気風路(48)の双方を開くように前記給気用開閉機構(55,83)を制御する、空気調和システム。
  2. 前記換気装置(12)が、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器(32,86,89)を経由せずに連通させかつ前記排気ファン(33)により前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出させる第2排気風路(49)と、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)を開閉する排気用開閉機構(56,84)と、を備え、
    前記排気用開閉機構(56,84)は、前記第1排気風路(46)を開きかつ前記第2排気風路(49)を閉じる第1態様と、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)の双方を開く第2態様とに切り替えて前記第1、第2排気風路(46,49)を開閉するものであり、
    前記コントローラ(36)は、前記冷媒センサ(26)が冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)の双方を開くように前記排気用開閉機構(56,84)を制御する、請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 冷媒との熱交換により調和空気を生成し空調対象空間に供給する空気調和機(11)と、前記冷媒の漏れを検出する冷媒センサ(26)と、前記空調対象空間の換気を行う換気装置(12)と、前記換気装置(12)を制御するコントローラ(36)と、を備え、
    前記換気装置(12)が、熱交換器(32,86,89)と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器(32,86,89)を経由して連通させる第1給気風路(47)及び第1排気風路(46)と、前記空調対象空間の内部と外部とを前記熱交換器(32,86,89)を経由せずに連通させる第2排気風路(49)と、前記第1給気風路(47)を介して前記空調対象空間外の空気を前記空調対象空間内に供給する給気ファン(34)と、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)を介して前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外へ排出する排気ファン(33)と、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)を開閉する排気用開閉機構(56,84)と、を備え、
    前記排気用開閉機構(56,84)は、前記第1排気風路(46)を開きかつ前記第2排気風路(49)を閉じる第1態様と、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)の双方を開く第2態様とに切り替えて前記第1、第2排気風路(46,49)を開閉するものであり、
    前記コントローラ(36)は、前記冷媒センサ(26)が冷媒の漏洩を検出したとき、前記第1排気風路(46)及び前記第2排気風路(49)の双方を開くように前記排気用開閉機構(56,84)を制御する、空気調和システム。
  4. 前記熱交換器(32)が、全熱交換器である、請求項1~3のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  5. 前記換気装置(12)が、空気中の水分を吸着する吸着剤を担持する2つの前記熱交換器(86,89)と、前記各熱交換器(86,89)を経由する2系統の前記第1給気風路及び2系統の前記第1排気風路と、を備え、
    前記コントローラ(36)は、前記2系統の第1給気風路を交互に切り換えて開閉するように前記給気用開閉機構(55,83)を制御する、請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  6. 前記換気装置(12)が、空気中の水分を吸着する吸着剤を担持する2つの前記熱交換器(86,89)と、前記各熱交換器(86,89)を経由する2系統の前記第1給気風路及び2系統の前記第1排気風路と、を備え、
    前記コントローラ(36)は、前記2系統の第1排気風路を交互に切り換えて開閉するように前記排気用開閉機構(56,84)を制御する、請求項2又は3に記載の空気調和システム。
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