JP4091405B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられるワイヤ式ウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7を用いて説明する。図7は従来のウインドレギュレータを示す図である。図において、ウインドガラス1の前部には、ウインドガラス1の昇降方向に延びるガイドレール3が設けられている。ウインドガラス1の後部には、ウインドガラス1の昇降方向に延びるガイドレール5が設けられている。
【0003】
ウインドガラス1の前部には、ガイドレール3に移動可能に係合するローラ7が、ウインドガラス1の後部にはガイドレール5に移動可能に係合するローラ9、ローラ11が設けられている。
【0004】
ドアパネル内には、ウインドガラス1の昇降方向に延びるガイドレール13が設けられている。このガイドレール13には、ウインドガラス1の下部中央に設けられたスライダ15が移動可能に係合している。ガイドレール13の上部にはプーリ17が、ガイドレール13の下部にはプーリ19が設けられている。そして、ワイヤ23の中間部がドラム21に巻回され、一方の端部側がプーリ17を介して、スライダ15に取り付けられ、他方の端部がプーリ19を介してスライダ15に取り付けられている。
【0005】
従って、ドラム21を回転させ、ワイヤ23を進退させることで、ウインドガラス1が昇降する(例えば、特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−27093号公報(第3頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示す構成のウインドレギュレータでは、ウインドガラス1を昇降させる力は、ウインドガラス1の下部中央に設けられたスライダ15を介して作用している。
【0008】
よって、ウインドガラス1を上昇させる場合、ウインドガラス1の下部中央を押してウインドガラス1を上昇させることとなり、ウインドガラス1の姿勢が安定せず、ウインドガラス1がガイドレール3、ガイドレール15に突っかかり、作動不良を起こす場合がある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、スムーズな昇降が得られるウインドレギュレータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、ウィンドガラスの昇降方向に進退し、前記ウィンドガラスと係止されるワイヤを有するウィンドレギュレータにおいて、ドアの前後方向の一方の側に設けられ、ウィンドガラスの昇降方向に延びる第1フレームと、前記ドアの前後方向の他方の側に設けられ、前記ウィンドガラスの昇降方向に延びる第2フレームと、前記第1フレームの上部と前記第2フレームの上部とを橋渡しするように設けられたアッパフレームと、ウィンドガラスの前後方向の一方の側に接続され、前記第1フレームに係合して移動可能な第1スライダと、前記ウィンドガラスの前後方向の他方の側の上部に接続され、前記第2フレームに係合して移動可能な第2スライダと、を有し、前記ワイヤは、ドアパネル内に設けられたドラムに巻回され、前記ドラムから出たワイヤは、第1フレーム内に配策され前記第1スライダと接続し、更に、アッパフレーム内および第2フレーム内に配策され前記第2スライダと接続した後、前記ドラムに戻り、前記ウィンドガラスの上部に接続される第2スライダが係合する第2フレーム内の前記ワイヤが一本であり、前記第1スライダは、ドアパネルの上端を通る線であるベルトラインより下側にあることを特徴とするウインドレギュレータ。
【0011】
少なくとも前記ウインドガラスの上部の一点に、前記ワイヤが係止されていることにより、ウインドガラスを上昇させる場合は、ウインドガラスを引っ張り上げることとなる。
【0012】
したがって、ウインドガラスがガイドレール等に突っかかって作動不良を起こすことがなくなり、スムーズな昇降が得られる。
【0014】
従来、スライダとワイヤを接続する場合、スライダにはベースが取り付けられ、そのベースにワイヤが接続される構成が多い。しかし、本発明では、スライダにワイヤが直接接続されるので、コンパクトとなる。
【0015】
さらに、ベースのワイヤ接続箇所と、スライダとの間には距離があるので、スライダにはモーメントが作用し、スムーズなウインドガラスの昇降が得られない。しかし、本発明では、スライダにワイヤが直接接続されるので、モーメントが発生せず、スムーズなウインドガラスの昇降が得られる。
前記スライダは、複数あることにより、スムーズなウインドガラスの昇降が得られる。
しかも、複数のスライダのうち、前記ウインドガラスの上部に接続されるスライダ以外は、ベルトラインより下側にあることにより、即ち、ドアパネル内にあることにより、スライダが見えず、見栄えがよい。
【0016】
請求項記載の発明は、前記フレームには、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝が設けられ、前記スライダは、前記溝を介して前記ウインドガラスに接続されることを特徴とする請求項記載のウインドレギュレータである。
【0017】
前記フレームには、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝が設けられることにより、溝が車外から見えず、見栄えが向上する。
【0018】
請求項記載の発明は、前記ウインドガラスと前記スライダとの接続は、前記ウインドガラス、前記スライダに貫通穴を設け、前記ウインドガラスの外側から挿入され、前記ウインドガラスの貫通穴の径より大きな径のつば部、該つば部より延出し、前記ウインドガラスの貫通穴、前記スライダの貫通穴の順に挿通し、前記スライダの貫通穴を挿通し、前記スライダの貫通穴から突出した部分におねじが形成された首部を有するピンと、該ピンの首部の前記おねじと螺合するナットとで行なうことを特徴とする請求項または記載のウインドレギュレータである。
【0019】
前記ウインドガラスの外側から挿入され、前記ウインドガラスの貫通穴の径より大きな径のつば部、該つば部より延出し、前記ウインドガラスの貫通穴、前記スライダの貫通穴の順に挿通し、前記スライダの貫通穴を挿通し、前記スライダの貫通穴から突出した部分におねじが形成された首部を有するピンと、該ピンの首部の前記おねじと螺合するナットとで、前記ウインドガラスと前記スライダとの接続を行なうことにより、その接続の解除は、ウインドガラスの内側からナットを緩めることでなされる。即ち、車両の外側からは、前記ウインドガラスと前記スライダとの接続の解除はできず、盗難防止性に優れている。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。図1は本発明の実施の形態例のウインドレギュレータの構成図、図2は図1の切断線A−Aでの断面図である。
【0024】
図1において、BLはドアのベルトラインを示している。
【0025】
ドアの前側には、ウインドガラス51の昇降方向に延びる第1フレームとしてのフロントフレーム53が設けられている。ドアの後側には、ウインドガラス51の昇降方向に延びる第2フレームとしてのリアフレーム55が設けられている。
【0026】
フロントフレーム53、リアフレーム55の断面形状は、同一であるので、図2を用いてフロントフレーム53の断面形状を説明し、リアフレーム55の断面形状の説明は省略する。図2に示すように、フロントフレーム53は、基底部57と、基底部57の両側から折曲し、車体59の外側に向かって延びる第1側面部61、第2側面部63と、第1側面部61、第2側面部63の先端部から互いに近づく方向に折曲し、車体59の外側に開口を有する溝65を形成する第1天部67、第2天部69とからなっている。
【0027】
図1に戻って、フロントフレーム53には、第1スライダ71が移動可能に係合し、この第1スライダ71はフロントフレーム53の溝65を介して、ウインドガラス51の前側の下部に接続されている。
【0028】
リアフレーム55には、第1スライダ71と同じ形状の第2スライダ73が移動可能に係合し、この第2スライダ73はリアフレーム55の溝を介して、ウインドガラス51の後側の上部に接続されている。
【0029】
更に、本実施の形態例では、リアフレーム55には、ローラ状の第3スライダ75が移動可能に係合し、この第3スライダ75はリアフレーム55の溝を介して、ウインドガラス51の後側の下部に接続されている。
【0030】
そして、本実施の形態例では、ウインドガラス51が全閉状態(図1の状態)になっても、ウインドガラス51の上部に取り付けられた第2スライダ73以外は、BL(ベルトライン)より下側に位置するように第1スライダ71、第3スライダ75は配設されている。
【0031】
ここで、図2を用いて、第1スライダ71とウインドガラス51との接続構造を説明する。尚、第2スライダ73とウインドガラス51との接続構造は同一で、第3スライダ75とウインドガラス51との接続構造もスライダの形状が第1スライダ71、第2スライダ73と異なる点を除けば、同一なので、重複する説明は省略する。
【0032】
ウインドガラス51には、貫通穴51aが、第1スライダ71にも貫通穴71aが設けられている。
【0033】
ピン201は、ウインドガラス51の貫通穴51aの径より大きな径の円板状のつば部203、つば部203より延出し、ウインドガラス51の貫通穴51a、第1スライダ71の貫通穴71aに挿通し、第1スライダ71の貫通穴71aを挿通し、第1スライダ71の貫通穴71aから突出した部分におねじ205が形成された首部207とからなっている。そして、ピン201は、ウインドガラス51の外側から挿入され、ウインドガラス51の貫通穴51a、第1スライダ71の貫通穴71aの順に挿通し、ピン201の首部207のおねじ205にナット209が螺合することで、第1スライダ71とウインドガラス51とは接続されている。
【0034】
BL(ベルトライン)より下に配置されるドアパネル内には、モータ81によって回転駆動されるドラム83が設けられている。このドラム83には、2本のワイヤ85、ワイヤ86が巻回されている。更に、ドラム83を一方の方向に回転させると、ワイヤ85は繰り出され、ワイヤ86は巻き取られるようにワイヤ85、ワイヤ86は巻回されている。
【0035】
ワイヤ85の先端部側はフロントフレーム53の上部に設けられたプーリ87を介してフロントフレーム53内に入り、第1スライダ71の上部に直接接続されている。又、ワイヤ86の先端部側はリアフレーム55に設けられたガイド89を介してリアフレーム55内に入り、第2スライダ73の下部に直接接続されている。
【0036】
又、フロントフレーム53には、ブラケット91が、フロントフレーム53の長手方向に沿って設けられている。このブラケット91の断面形状は、図2に示すように、基端部がフロントフレーム53の基底部57に固着され、車体59側に延びる基部93と、基部93の先端から車体59の外部方向に折曲された折曲部95とからなっている。そして、基部93、折曲部95には車体59に押接するウェザストリップ97、ウェザストリップ99が設けられている。
【0037】
図1に戻って、フロントフレーム53の上部とリアフレーム55の上部とは、アッパフレーム101で橋渡しされている。
【0038】
フロントフレーム53の下部には、プーリ103が設けられている。フロントフレーム53とアッパフレーム101との接続部分には、ガイド105が設けられている。又、アッパフレーム101の円弧部101aの内部には、ミドルワイヤガイド107が設けられている。アッパフレーム101とリアフレーム55との接続部分には、ガイド109が設けられている。そして、第1スライダ71の下部に接続されたワイヤ111は、プーリ103を介してフロントフレーム53の第1側面部61とブラケット91の基部93、折曲部95とで囲まれた空間を通り(図2参照)、ガイド105、ミドルワイヤガイド107、ガイド109を介して第2スライダ73の上部に接続されている。
【0039】
プーリ103を設けたことにより第1スライダ71に接続されるワイヤ85と第2スライダ73に接続されるワイヤ111とは同一方向に動くこととなる。
【0040】
次に上記構成の作動を説明する。ウインドガラス51が全閉状態である図1において、モータ81を用いてドラム83を矢印方向に回転させると、ワイヤ85がドラム83から繰り出され、ワイヤ86がドラム83に巻き取られる。従って、第1スライダ71、第2スライダ73は下降し、ウインドガラス51も下降する。この下降はウインドガラス51がベルトラインBLより下側に位置する全開状態、すなわち、ウインドガラス51が二点鎖線位置まで可能である。
【0041】
又、ウインドガラス51が開状態の場合、モータ81を用いてドラム83を矢印方向と反対方向に回転させると、ワイヤ85がドラム83に巻き取られ、ワイヤ86がドラム83から繰り出される。従って、第1スライダ71、第2スライダ73が上昇し、ウインドガラス51も上昇する。
【0042】
このような構成のウインドレギュレータにおいては、以下のような効果を得ることができる。
(1) ウインドガラス51の上部に第2スライダ73を設けたことにより、ウインドガラス51を上昇させる場合は、ウインドガラス51を引っ張り上げることとなる。
【0043】
したがって、ウインドガラス51がフロントフレーム53、リアフレーム55(ガイドレール)に突っかかって作動不良を起こすことがなくなり、スムーズな昇降が得られる。
(2)従来、スライダとワイヤを接続する場合、スライダにはベースが取り付けられ、そのベースにワイヤが接続される構成が多い。しかし、本発明では、スライダにワイヤが直接接続されるので、コンパクトとなる。
【0044】
さらに、ベースのワイヤ接続箇所と、スライダとの間には距離があるので、スライダにはモーメントが作用し、スムーズなウインドガラスの昇降が得られない。しかし、本実施の形態例は、第1スライダ71、第2スライダ73にワイヤが直接接続されるので、モーメントが発生せず、スムーズなウインドガラスの昇降が得られる。
(3)ピン201は、ウインドガラス51の外側から挿入され、ウインドガラス51の貫通穴51a、第1スライダ71の貫通穴71aの順に挿通し、ピン201の首部207のおねじ205にナット209が螺合することで、第1スライダ71とウインドガラス51とは接続されている。よって、その接続の解除は、ウインドガラス51の内側からナット209を緩めることでなされる。即ち、車両の外側からは、ウインドガラス51と第1スライダ71との接続の解除はできず、盗難防止性に優れている。
【0045】
尚、第2スライダ73とウインドガラス51との接続構造は同一で、第3スライダ75とウインドガラス51との接続構造もスライダの形状が第1スライダ71、第2スライダ73と異なる点を除けば、同一なので、同様に、車両の外側からは、ウインドガラス51と第1スライダ71との接続の解除はできず、盗難防止性に優れている。
(4)複数のスライダ、即ち、第1スライダ71、第2スライダ73、第3スライダ75を有することにより、スムーズなウインドガラス51の昇降を得ることができる。
【0046】
又、第1スライダ71、第2スライダ73、第3スライダ75のうち、第2スライダ73以外は、BL(ベルトライン)より下側にあることにより、即ち、ドアパネル内にあることにより、第1スライダ71、第3スライダ75が見えず、見栄えがよい。
(5)図1に示すように、ウインドガラス51の前後方向の一方の側の下部に設けられた第1スライダ71、ウインドガラス51の前後方向の他方の上部に設けられた第2スライダ73を介して、ウインドガラス51を昇降させることにより、すなわち、ウインドガラス51の両サイドにウインドガラス51を昇降させる力が作用することにより、ウインドガラス51がスムーズに昇降する。
【0047】
ウインドガラス51を昇降させるために機能する構成、すなわち、ワイヤ85、ワイヤ86、ワイヤ111、第1スライダ71、第2スライダ73は、フロントフレーム53、アッパフレーム101、リアフレーム55内に収まり、ドアフレーム内にはワイヤを進退させるドラム83とドラム83に向かうワイヤ85、ワイヤ86としかないので、ドアパネル内を有効に利用できる。
(6)図2に示すように、フロントフレーム53、リアフレーム55には車体の外側に開口を有する溝65が設けられ、第1スライダ71、第2スライダ73は、溝65を介してウインドガラス51に設けられることにより、ウインドガラス51と車体59との面一化を図ることができる。
【0048】
尚、本発明は上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例では、フロントフレーム53、リアフレーム55には車体の外側に開口を有する溝65を設けたが、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝を設けてもよい。
【0049】
図3は他の実施の形態例のウインドレギュレータの構成図、図4は図3の切断線B−Bでの断面図、図5は切断線C−Cでの断面図、図6は切断線D−Dでの断面図である。
【0050】
図3において、ドアの前側には、ウインドガラス551の昇降方向に延びる第1フレームとしてのフロントフレーム553が設けられている。ドアの後側には、ウインドガラス551の昇降方向に延びる第2フレームとしてのリアフレーム555が設けられている。
【0051】
フロントフレーム553の上部とリアフレーム555の上部とは、アッパフレーム601で橋渡しされている
そして、図4〜図6に示すように、フロントフレーム553、アッパフレーム601、リアフレーム555には、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝553a、溝601a、溝555a(図示せず)が形成されている。
【0052】
フロントフレーム553には、第1スライダ571が移動可能に係合し、この第1スライダ571はフロントフレーム553の溝553aを介して、ウインドガラス551の前側の下部に接続されている。
【0053】
リアフレーム555には、第1スライダ571と同じ形状の第2スライダ573が移動可能に係合し、この第2スライダ573はリアフレーム555の溝555aを介して、ウインドガラス551の後側の上部に接続されている。
【0054】
更に、本実施の形態例では、リアフレーム555には、第3スライダ575が移動可能に係合し、この第3スライダ575はリアフレーム555の溝555aを介して、ウインドガラス551の後側の下部に接続されている。
【0055】
ここで、図4を用いて、第1スライダ571とウインドガラス551との接続構造を説明する。尚、第2スライダ573、第3スライダ575とウインドガラス51との接続構造は同一なので、重複する説明は省略する
第1スライダ571はフロントフレーム553の溝553aを介して、L字形のピン801を用いてウインドガラス551の前側の下部に取り付けられている図3に戻って、BL(ベルトライン)より下に配置されるドアパネル内には、モータ581によって回転駆動されるドラム583が設けられている。このドラム583には、2本のワイヤ585、ワイヤ586が巻回されている。更に、ドラム583を一方の方向に回転させると、ワイヤ585は繰り出され、ワイヤ586は巻き取られるようにワイヤ585、ワイヤ586は巻回されている。
【0056】
ワイヤ585の先端部側はフロントフレーム553の上部に設けられたプーリ587を介してフロントフレーム553内に入り、第1スライダ571の上部に直接接続されている。又、ワイヤ586の先端部側はリアフレーム555に設けられたガイド589を介してリアフレーム555内に入り、第2スライダ573の下部に直接接続されている。
【0057】
又、フロントフレーム553には、図4に示すように、ブラケット591が、フロントフレーム553の長手方向に沿って設けられている。そして、ブラケットには車体559に押接するウェザストリップ597、ウェザストリップ599が設けられている。
【0058】
図3に戻って、フロントフレーム553の下部には、プーリ603が設けられている。フロントフレーム553とアッパフレーム601との接続部分には、ガイド605が設けられている。又、アッパフレーム601の円弧部601bの内部には、ミドルワイヤガイド607が設けられている。アッパフレーム601とリアフレーム655との接続部分には、ガイド609が設けられている。そして、第1スライダ571の下部に接続されたワイヤ611は、プーリ603を介してフロントフレーム553とブラケット591との空間を通り(図4参照)、ガイド605、ミドルワイヤガイド607、ガイド609を介して第2スライダ573の上部に接続されている。
【0059】
プーリ103を設けたことにより第1スライダ571に接続されるワイヤ585と第2スライダ573に接続されるワイヤ611とは同一方向に動くこととなる。
【0060】
このような構成によれば、フロントフレーム553、アッパフレーム601、リアフレーム555には、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝553a、溝601a、溝555aが設けられることにより、溝553a、溝601a、溝555aが車外から見えず、見栄えが向上する。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、少なくとも前記ウインドガラスの上部の一点に、前記ワイヤが係止されていることにより、ウインドガラスを上昇させる場合は、ウインドガラスを引っ張り上げることとなる。
【0062】
したがって、ウインドガラスがガイドレール等に突っかかって作動不良を起こすことがなくなり、スムーズな昇降が得られる。
【0063】
ライダにワイヤが直接接続されるので、コンパクトとなる。スライダにワイヤが直接接続されるので、スライダにモーメントが発生せず、スムーズなウインドガラスの昇降が得られる。
前記スライダは、複数あることにより、スムーズなウインドガラスの昇降が得られる。
しかも、複数のスライダのうち、前記ウインドガラスの上部に接続されるスライダ以外は、ベルトラインより下側にあることにより、即ち、ドアパネル内にあることにより、スライダが見えず、見栄えがよい。
【0064】
請求項記載の発明によれば。前記フレームには、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝が設けられることにより、溝が車外から見えず、見栄えが向上する。
【0065】
請求項記載の発明によれば、前記ウインドガラスの外側から挿入され、前記ウインドガラスの貫通穴の径より大きな径のつば部、該つば部より延出し、前記ウインドガラスの貫通穴、前記スライダの貫通穴の順に挿通し、前記スライダの貫通穴を挿通し、前記スライダの貫通穴から突出した部分におねじが形成された首部を有するピンと、該ピンの首部の前記おねじと螺合するナットとで、前記ウインドガラスと前記スライダとの接続を行なうことにより、その接続の解除は、ウインドガラスの内側からナットを緩めることでなされる。即ち、車両の外側からは、前記ウインドガラスと前記スライダとの接続の解除はできず、盗難防止性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例のウインドレギュレータの構成図である。
【図2】図1の切断線A−Aでの断面図である。
【図3】他の実施の形態例のウインドレギュレータの構成図
【図4】図3の切断線B−Bでの断面図である。
【図5】図3の切断線C−Cでの断面図である。
【図6】図3の切断線D−Dでの断面図である。
【図7】従来のワイヤ式ウインドレギュレータの構成図である。
【符号の説明】
51 ウインドガラス
53 フロントフレーム(第1フレーム)
55 リアフレーム(第2フレーム)
71 第1スライダ
73 第2スライダ
83 ドラム
85、86、111 ワイヤ

Claims (3)

  1. ウィンドガラスの昇降方向に進退し、前記ウィンドガラスと係止されるワイヤを有するウィンドレギュレータにおいて、
    ドアの前後方向の一方の側に設けられ、ウィンドガラスの昇降方向に延びる第1フレームと、
    前記ドアの前後方向の他方の側に設けられ、前記ウィンドガラスの昇降方向に延びる第2フレームと、
    前記第1フレームの上部と前記第2フレームの上部とを橋渡しするように設けられたアッパフレームと、
    ウィンドガラスの前後方向の一方の側に接続され、前記第1フレームに係合して移動可能な第1スライダと、
    前記ウィンドガラスの前後方向の他方の側の上部に接続され、前記第2フレームに係合して移動可能な第2スライダと、を有し、
    前記ワイヤは、ドアパネル内に設けられたドラムに巻回され、
    前記ドラムから出たワイヤは、
    第1フレーム内に配策され前記第1スライダと接続し、更に、アッパフレーム内および第2フレーム内に配策され前記第2スライダと接続した後、前記ドラムに戻り、
    前記ウィンドガラスの上部に接続される第2スライダが係合する第2フレーム内の前記ワイヤが一本であり、
    前記第1スライダは、ドアパネルの上端を通る線であるベルトラインより下側にあることを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記フレームには、車体の外側と対向する面以外の面に開口を有する溝が設けられ、
    前記スライダは、前記溝を介して前記ウインドガラスに接続されることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記ウインドガラスと前記スライダとの接続は、
    前記ウインドガラス、前記スライダに貫通穴を設け、
    前記ウインドガラスの外側から挿入され、前記ウインドガラスの貫通穴の径より大きな径のつば部、該つば部より延出し、 前記ウインドガラスの貫通穴、前記スライダの貫通穴の順に挿通し、前記スライダの貫通穴を挿通し、前記スライダの貫通穴から突出した部分におねじが形成された首部を有するピンと、
    該ピンの首部の前記おねじと螺合するナットとで行なうことを特徴とする請求項1または2記載のウインドレギュレータ。
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