JP4090036B2 - 合成繊維処理剤及び合成繊維の処理方法 - Google Patents

合成繊維処理剤及び合成繊維の処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成繊維処理剤(以下、単に処理剤という)及び合成繊維の処理方法(以下、単に処理方法という)に関する。近年、合成繊維の製造乃至加工工程では、高速化が推進され、これに伴って合成繊維に高温での熱処理が行なわれるようになっている。なかでも、タイヤコード、ベルト、ホース、シートベルト、エアーバッグ等に使用される産業資材用合成繊維の場合には、高速化と同時に高倍率延伸が行なわれるため、より高温での熱処理が行なわれている。したがって、これらの合成繊維に付着させる処理剤には、かかる高温での高度の耐熱性が要求されるようになっている。本発明は、かかる要求に応える処理剤及び処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、耐熱性を向上した処理剤として、芳香族エステル化合物を含有するもの(例えば特許文献1参照)、多価エステル化合物とアニオン界面活性剤と2種類のヒンダードフェノール系酸化防止剤とを含有するもの(例えば特許文献2参照)、チオジプロピオン酸ジアルキル等の含硫黄ジエステル化合物とホスフェート化合物とヒンダードフェノール系酸化防止剤とを含有するもの(例えば特許文献3参照)、多価エステル化合物とチオエーテル基を有するエステル化合物と二級スルホネート化合物と有機ホスフェート化合物とヒンダードフェノール系酸化防止剤とを含有するもの(例えば特許文献4参照)、チオジプロピオン酸ジアルキル等の含硫黄ジエステル化合物と2種類のヒンダードフェノール系酸化防止剤とホスフェート金属塩とを含有するもの(例えば特許文献5参照)等が知られている。ところが、これら従来の処理剤には、近年要求されているところの高度の耐熱性を充足できないという問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特公昭47−29474号公報
【特許文献2】
特公昭63−3074号公報
【特許文献3】
特開平7−216735号公報
【特許文献4】
特開平8−120563号公報
【特許文献5】
特開平10−325074号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、近年要求されているところの高度の耐熱性を充足できる処理剤及び処理方法を提供する処にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明者らは、上記の課題を解決するべく研究した結果、処理剤として特定の4成分を所定の割合で含有して成るものを用いるのが正しく好適であることを見出した。
【0006】
すなわち本発明は、下記のA成分を3〜60重量%、B成分を0.01〜10重量%及びC成分を0.01〜5重量%で含有しており、且つ以上の3成分を合計で6重量%以上となるよう含有していて、残部が下記のE成分から成ることを特徴とする処理剤に係る。
【0007】
A成分:分子中に芳香環を1個又は2個有する芳香族エステル化合物
B成分:有機カルボン酸のアルカリ金属塩
C成分:ヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤から選ばれる一つ又は二つ以上
E成分:下記の潤滑剤成分、乳化剤成分及び制電剤成分から成る混合物
潤滑剤成分:脂肪族モノエステル、非芳香族合成エステル、天然油脂及び鉱物油から選ばれる一つ又は二つ以上
乳化剤成分:高級脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物及び天然油脂のアルキレンオキサイド付加物から選ばれる一つ又は二つ以上
制電剤成分:脂肪族スルホネート金属塩、脂肪族ホスフェート金属塩、脂肪族サルフェート金属塩、脂肪族第四級アンモニウム塩、脂肪族アラニン化合物及び脂肪族ベタイン化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
【0008】
また本発明は、前記した本発明の処理剤を、合成繊維に対し0.2〜1.5重量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維の処理方法に係る。
【0009】
先ず、本発明の処理剤について説明する。本発明の処理剤に用いるA成分としては、1)分子中に芳香環を1個有する芳香族エステル化合物、2)分子中に芳香環を2個有する芳香族エステル化合物が挙げられる。これらの芳香族エステル化合物は単独で用いることもできるし、また二つ以上を混合して用いることもできる。
【0010】
A成分として用いる分子中に芳香環を1個有する芳香族エステル化合物としては、1)安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の分子中に芳香環を1個有する芳香族カルボン酸と、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルラウリルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数6〜30の脂肪族アルコールとの芳香族エステル化合物、2)前記1)の分子中に芳香環を1個有する芳香族カルボン酸と、前記1)の炭素数6〜30の脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物との芳香族エステル化合物、3)フェノール、レゾルシノール、ハイドロキノン等の分子中に芳香環を1個有する芳香族ヒドロキシ化合物と、ヘキサン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸等の炭素数6〜30の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物、4)前記2)の分子中に芳香環を1個有する芳香族ヒドロキシ化合物のアルキレンオキサイド付加物と、前記3)の炭素数6〜30の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物等が挙げられる。なかでも、前記1)の芳香族エステル化合物が好ましく、テレフタル酸、トリメリット酸及びピロメリット酸から選ばれる芳香族カルボン酸と炭素数8〜26の脂肪族アルコールとの芳香族エステル化合物がより好ましい。以上の説明において、アルキレンオキサイド付加物を形成するアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドが好ましく、またアルキレンオキサイドの付加モル数としては、1〜5モルが好ましい。
【0011】
またA成分として用いる分子中に芳香環を2個有する芳香族エステル化合物としては、1)ビスフェノールA、ビスフェノールS等の分子中に芳香環を2個有する芳香族ヒドロキシ化合物と、ヘキサン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸等の炭素数6〜30の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物、2)前記1)の分子中に芳香環を2個有する芳香族ヒドロキシ化合物のアルキレンオキサイド付加物と、前記1)の炭素数6〜30の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物等が挙げられる。なかでも、前記2)の芳香族エステル化合物が好ましく、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物又はビスフェノールSのアルキレンオキサイド付加物と、炭素数8〜22の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物がより好ましい。以上の説明において、アルキレンオキサイド付加物を形成するアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドが好ましく、またアルキレンオキサイドの付加モル数としては、1〜5モルが好ましい。
【0012】
本発明の処理剤に用いるB成分は、有機カルボン酸のアルカリ金属塩である。かかる有機カルボン酸のアルカリ金属塩としては、1)オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸等の炭素数8〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩、2)デシルコハク酸、ドデシルコハク酸、オクタデシルコハク酸等のアルキル基の炭素数が8〜22のアルキルコハク酸のアルカリ金属塩、3)デセニルコハク酸、ドデセニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸等のアルケニル基の炭素数が8〜22のアルケニルコハク酸のアルカリ金属塩、4)乳酸、酒石酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の炭素数が8〜22のヒドロキシ脂肪酸のアルカリ金属塩等が挙げられる。なかでも、前記1)の炭素数8〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩、前記3)のアルケニル基の炭素数8〜22のアルケニルコハク酸のアルカリ金属塩が好ましく、炭素数8〜18の脂肪酸のアルカリ金属塩、アルケニル基の炭素数8〜18のアルケニルコハク酸のアルカリ金属塩がより好ましい。有機カルボン酸のアルカリ金属塩を形成することとなるアルカリ金属としては、カリウム、ナトリウム、リチウム等が挙げられるが、カリウム、ナトリウムが好ましい。
【0013】
本発明の処理剤に用いるC成分としては、1)ヒンダードフェノール系酸化防止剤、2)アミン系酸化防止剤、3)硫黄系酸化防止剤、4)リン系酸化防止剤が挙げられる。これらの酸化防止剤は単独で用いることもできるし、また二つ以上を混合して用いることもできる。
【0014】
C成分として用いるヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4−t−ブチルカテコール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−トルエン、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6’−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、カルシウム(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル−モノエチル−フォスフェート)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)酪酸]グリコールエステル、トリフェノール、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,1,3−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミックアヒドトリエステルウイズ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナアミド)等が挙げられる。
【0015】
またC成分として用いるアミン系酸化防止剤としては、フェニル−β−ナフチルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン等が挙げられる。
【0016】
更にC成分として用いる硫黄系酸化防止剤としては、ビス[2−メチル−4−(3−n−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]スルフィド、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジイソステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ラウリルステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、メルカプトベンズチアゾール、ジオクタデシルサルファイド、ペンタエリストリール−テトラ(β−ラウリル−チオプロピオネート)エステル等が挙げられる。
【0017】
更にまたC成分として用いるリン系酸化防止剤としては、トリス(ミックスド、モノ及びジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,3−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォスファイト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルフォスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−フォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンフォスファナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリストール−ジ−フォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスフォナイト、トリフェニルホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリドデシルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、トリノニルフェニルホスファイト、トリドデシルトリチオホスファイト等が挙げられる。
【0018】
以上説明したC成分としての酸化防止剤のなかでも、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤が好ましく、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ビス[2−メチル−4−(3−n−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]スルフィドがより好ましい。
【0019】
本発明の処理剤に用いるE成分は、潤滑剤成分、乳化剤成分及び制電剤成分から成る混合物である。
【0020】
E成分を構成する潤滑剤成分としては、1)オレイルオレアート、イソテトラコシルオレアート、イソペンタコシルエルカート等の脂肪族モノエステル、2)オクチルアルコールのアルキレンオキサイド付加物とステアリン酸とのエステル化合物、ラウリルアルコールのアルキレンオキサイド付加物とオレイン酸とのエステル化合物等の、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物と脂肪族モノカルボン酸との非芳香族合成エステル、3)1,4ブタンジオール=ジオレアート、1,6ヘキサンジオール=ジイソステアラート、ネオペンチルグリコール=ジオレアート、グリセリン=トリオレアート、トリメチロールプロパン=トリラウラート、ペンタエリスリトール=テトラオクタノアート等の、多価アルコールと脂肪族モノカルボン酸との非芳香族合成エステル、4)コハク酸ジイソステアリル、アジピン酸ジオレイル、アゼライン酸ジステアリル等の、脂肪族アルコールと脂肪族ポリカルボン酸との非芳香族合成エステル、5)ラウリルチオプロピオン酸=イソステアリル、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジオレイル等の、含硫黄カルボン酸と脂肪族アルコールとの非芳香族合成エステル、6)ヤシ油、ナタネ油、大豆油、パーム油、牛脂、豚脂等の天然油脂、7)30℃の粘度が1×10−6〜2×10−4/sの範囲にある各種鉱物油、以上の1)〜7)から選ばれる一つ又は二つ以上が挙げられる。
【0021】
またE成分を構成する乳化剤成分としては、1)高級脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物、2)高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物、3)天然油脂のアルキレンオキサイド付加物、以上の1)〜3)から選ばれる一つ又は二つ以上が挙げられる。
【0022】
更にE成分を構成する制電剤成分としては、1)脂肪族スルホネート金属塩、2)脂肪族ホスフェート金属塩、3)脂肪族サルフェート金属塩、4)脂肪族第四級アンモニウム塩、5)脂肪族アラニン化合物、6)脂肪族ベタイン化合物、以上の1)〜6)から選ばれる一つ又は二つ以上が挙げられる。
【0023】
本発明の処理剤は、以上説明したようなA成分を3〜60重量%、B成分を0.01〜10重量%及びC成分を0.01〜5重量%含有しており、且つ以上の3成分を合計で6重量%以上となるよう含有していて、残部がE成分から成るものであるが、A成分を5〜50重量%、B成分を0.1〜5重量%及びC成分を0.1〜3重量%含有しており、且つ以上の3成分を合計で8重量%以上となるよう含有していて、残部がE成分から成るものが好ましい。
【0024】
本発明の処理剤としては、前記したA成分、B成分、C成分及びE成分の4成分の他に、更に下記のD成分を含有して成るものが好ましい。
D成分:有機アミン化合物及び/又は有機アミド化合物
【0025】
本発明の処理剤に用いるD成分には、1)有機アミン化合物、2)有機アミド化合物、3)有機アミン化合物と有機アミド化合物との混合物が含まれる。
【0026】
D成分として用いる有機アミン化合物としては、1)メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、オクチルアミン等の脂肪族アミン化合物、2)モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン化合物、3)N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ブチルアミン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)オクチルアミン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ラウリルアミン等の脂肪族アルカノールアミン化合物、4)N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]ラウリルアミン、N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]ステアリルアミン、N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]オレイルアミン等の脂肪族アミン化合物のアルキレンオキサイド付加物、5)アニリン、2−ナフチルアミン、ベンジルアミン等の芳香族アミン化合物、6)ピリジン、モルホリン、ピペラジン等の複素環アミン化合物等が挙げられる。なかでも、炭素数8〜22の脂肪族アミン化合物のアルキレンオキサイド付加物が好ましく、炭素数8〜22の脂肪族アミン化合物のエチレンオキサイド付加物がより好ましい。この場合、アルキレンオキサイドの付加モル数としては、3〜15モルが好ましい。
【0027】
またD成分として用いる有機アミド化合物としては、1)オクタンアミド、トデカンアミド、オクタデカンアミド、オクタデセンアミド、ドコサンアミド等のアシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アミド、2)N−ヒドロキシエチルオクタンアミド、N−ヒドロキシエチルドデカンアミド、N−ヒドロキシエチルオクタデカンアミド、N−ヒドロキシエチルオクタデセンアミド、N−ヒドロキシエチルドコサンアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)オクタンアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ドデカンアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)オクタデカンアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)オクタデセンアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ドコサンアミド等のアシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミド、3)N,N−ビス[ポリ(オキシアルキレン)]オクタンアミド、N,N−ビス[ポリ(オキシアルキレン)]ドデカンアミド、N,N−ビス[ポリ(オキシアルキレン)]オクタデセンアミド、N,N−ビス[ポリ(オキシアルキレン)]ドコサンアミド等のアシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミドのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。なかでも、アシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミド、アシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミドのアルキレンオキサイド付加物が好ましく、アシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミドのアルキレンオキサイド付加物がより好ましい。この場合、アルキレンオキサイドの付加モル数としては、3〜15モルが好ましい。
【0028】
D成分を含有する場合、本発明の処理剤は、以上説明したようなA成分を5〜50重量%、B成分を0.01〜10重量%、C成分を0.01〜5重量%及びD成分を0.1〜40重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で15重量%以上となるよう含有していて、残部がE成分から成るものであるが、A成分を5〜50重量%、B成分を0.1〜5重量%、C成分を0.1〜3重量%及びD成分を1〜25重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で25重量%以上となるよう含有していて、残部がE成分から成るものが好ましい。なかでも、A成分を5〜50重量%、B成分を0.1〜5重量%、C成分を0.1〜3重量%、D成分を1〜25重量%及びE成分を5〜60重量%含有しており、且つ以上の5成分を合計で100重量%となるよう含有して成るものが特に好ましい。
【0029】
本発明の処理剤は、以上説明したA成分、B成分、C成分、D成分及びE成分以外に、合目的的に他の剤、例えば防腐剤、防カビ剤、防錆剤、消泡剤、キレート剤等を適宜に併用することができるが、その使用量は可及的に少量とするのが好ましい。
【0030】
次に、本発明の処理方法について説明する。本発明の処理方法は、以上説明した本発明の処理剤を、合成繊維に対し、0.2〜1.5重量%、好ましくは0.3〜1.2重量%となるよう付着させる方法である。本発明に係る処理剤を合成繊維に付着させる方法としては、処理剤をそのままで付着させても、水性液として付着させてもよい。付着させる方法としては、ローラー給油法、ガイド給油法、スプレー給油法等の公知の方法が適用できる。
【0031】
本発明の処理剤及び処理方法が適用される合成繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維等が挙げられる。本発明の処理剤及び処理方法は、衣料用合成繊維、産業資材用合成繊維のいずれにも適用できるが、産業資材用合成繊維に適用するのが好ましく、なかでも産業資材用ポリエステル繊維、産業資材用ポリアミド繊維に適用するのがより好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の処理剤の実施形態としては、次の1)〜7)が挙げられる。
1)A成分として下記のA−1を10重量%、B成分として下記のB−1を1重量%、C成分として下記のC−1を1重量%及びE成分として下記のE−1を88重量%含有して成る処理剤(S−1)。
A−1:トリメリット酸トリオクチル
B−1:オクタン酸カリウム
C−1:1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸
E−1:オレイルオレアート55重量%、硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(オキシエチレン単位の数25、以下n=25という)40重量%及びドデカンスルホン酸ナトリウム5重量%から成る混合物
【0033】
2)A成分として下記のA−2を25重量%、B成分として下記のB−2を3重量%、C成分として下記のC−2を2重量%及びE成分として下記のE−2を70重量%含有して成る処理剤(S−2)。
A−2:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(n=3)1モルとラウリン酸2モルとの芳香族エステル化合物
B−2:ドデセニルコハク酸カリウム
C−2:ビス[2−メチル−4−(3−n−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]スルフィド
E−2:ナタネ油50重量%、硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=25)25重量%、オレイルアルコールのエチレンオキサイド付加物(n=10)20重量%、ドデカンスルホン酸ナトリウム5重量%から成る混合物
【0034】
3)A成分として前記のA−2を45重量%、B成分として前記のB−2を4重量%、C成分として前記のC−2を1重量%及びE成分として下記のE−3を50重量%含有して成る処理剤(S−3)。
E−3:ジオレイルアジペート30重量%、硬化ヒマシ油トリオレアートのエチレンオキサイド付加物(n=25)60重量%、ドデカンスルホン酸ナトリウム10重量%から成る混合物
【0035】
4)A成分として前記のA−1を25重量%、B成分として前記のB−1を3重量%、C成分として前記のC−1を1重量%、前記のC−2を1重量%及びE成分として前記のE−2を70重量%含有して成る処理剤(S−4)。
【0036】
5)A成分として前記のA−1を25重量%、B成分として前記のB−1を3重量%、C成分として前記のC−1を2重量%、D成分として下記のD−1を3重量%及びE成分として前記のE−1を67重量%含有して成る処理剤(S−14)。
D成分:N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]ラウリルアミン(n=6)
【0037】
6)A成分として前記のA−2を20重量%、B成分として前記のB−2を3重量%、C成分として前記のC−2を2重量%、D成分として下記のD−2を10重量%及びE成分として前記のE−2を65重量%含有して成る処理剤(S−15)。
D成分:N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]オクタデセンアミド(n=10)
【0038】
7)A成分として前記のA−2を25重量%、B成分として前記のB−2を3重量%、C成分として前記のC−2を2重量%、D成分として前記のD−2を20重量%及びE成分として前記のE−3を50重量%含有して成る処理剤(S−16)。
【0039】
また本発明の処理方法の実施形態としては、次の8)が挙げられる。
8)前記1)〜7)のうちいずれかの処理剤を10重量%の水性液となし、この水性液を紡糸したポリエステル繊維に対し該処理剤として0.8重量%となるような付着させる処理方法。
【0040】
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は重量部を、また%は重量%を意味する。
【0041】
【実施例】
試験区分1(処理剤の調製)
実施例1{処理剤(S−1)の調製}
A成分としてトリメリット酸トリオクチル10部、B成分としてオクタン酸カリウム1部、C成分として1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸1部及びE成分としてオレイルオレアート/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=25)/ドデカンスルホン酸ナトリウム55/40/5(重量比)の混合物88部を加温混合して、均一な処理剤(S−1)を調製した。
【0042】
実施例2〜21及び比較例1〜11{処理剤(S−2)〜(S−21)及び(R−1)〜(R−11)の調製}
実施例1の処理剤(S−1)の調製と同様にして、実施例2〜21の処理剤(S−2)〜(S−21)及び比較例1〜11の処理剤(R−1)〜(R−11)を調製した。以上の各例で調製した処理剤の内容を表1にまとめて示した。
【0043】
試験区分2(処理剤の評価)
・タール化率の評価
試験区分1で調製した処理剤を直径8cm、深さ1cmのステンレス製ケット皿に約1g[A(g)]精秤し、240℃に加温した循環式熱風乾燥機内で24時間加熱処理を行った。次に、加熱処理後の処理剤に20mlのアセトンを加えて3分間放置した後、濾過した。残分について更に同様の操作を2回繰り返した後、乾燥した。残分としてのアセトン不溶物の重量[B(g)]を精秤し、次式よりタール化率を求めた。
タール化率(%)=(B/A)×100
タール化率を下記の基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
◎:3%未満
○:3%以上〜10%未満
△:10%以上〜20%未満
×:20%以上
【0044】
試験区分3(ポリエステル繊維への付着及び評価)
・ポリエステル繊維への処理剤の水性液の付着
固有粘度1.10、カルボキシル末端濃度15当量/10gのポリエチレンテレフタレ−トのチップを、孔数192個の口金を取付けたエクストル−ダ−型紡糸機にて溶融紡糸した。口金から紡出した紡出糸に、表1に記載した合成繊維処理剤の10%水性液を該紡出糸に対して0.8重量%となるように計量ポンプを用いたガイド給油法で連続して付着させた後、水性液の付着した紡出糸をガイドで集束させて表面速度3000m/分の引取りロ−ルで引き取った後、引き続き240℃の延伸ロ−ル、弛緩ロ−ルを介して全延伸倍率1.7倍となるように延伸させた。弛緩ロ−ルを通過した延伸糸の繊度は1670デシテックス(1500デニ−ル)であり、これを10kg巻きチ−ズとして巻き取り、処理済みポリエステル繊維を得た。
【0045】
・ローラー汚れの評価
前記の処理済みポリエステル繊維を48時間製造したときの延伸ロールのローラー汚れを肉眼で観察した。
◎:汚れが無い
○:汚れがほとんど無い
△:汚れが少ない
×:汚れが多い
【0046】
・タールの取れ易さ
前記の処理済みポリエステル繊維を48時間製造したときの延伸ロールのローラー汚れを5%水酸化カリウム水溶液で拭き取る際の拭き取り回数を下記の基準で評価した。
◎:9回以下
○:10回以上〜29回以下
△:30回以上〜49回以下
×:50回以上
【0047】
・延伸毛羽
前記の処理済みポリエステル繊維10万m当りの毛羽数をフライカウンター(東レエンジニアリング社製)を用いて測定し、下記の基準で評価した。
◎:1ヶ未満
○:1ヶ以上〜3ヶ未満
△:3ヶ以上〜5ヶ未満
×:5ヶ以上
【0048】
【表1】
Figure 0004090036
【0049】
表1において、
割合:単位は%
A−1:トリメリット酸トリオクチル
A−2:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(n=3)1モルとラウリン酸2モルとの芳香族エステル化合物
A−3:テレフタル酸1モルとラウリルアルコールのエチレンオキサイド付加物(n=3)2モルとの芳香族エステル化合物
A−4:ビスフェノールS1モルとオレイン酸2モルとの芳香族エステル化合物
【0050】
B−1:オクチル酸カリウム
B−2:ドデセニルコハク酸カリウム
B−3:デシルコハク酸ナトリウム
B−4:リシノール酸ナトリウム
【0051】
C−1:1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸
C−2:ビス[2−メチル−4−(3−n−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル]スルフィド
C−3:N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン
C−4:トリフェニルホスファイト
C−5:ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
C−6:1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート
C−7:トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]
【0052】
D−1:N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]ラウリルアミン(n=6)
D−2:N,N−ビス[ポリ(オキシエチレン)]オクタデセンアミド(n=10)
D−3:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミン
D−4:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデセンアミド
【0053】
E−1:オレイルオレアート/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=25)/ドデカンスルホン酸ナトリウム=55/40/5(重量比)の混合物
E−2:ナタネ油/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=25)/オレイルアルコールのエチレンオキサイド付加物(n=10)/ドデカンスルホン酸ナトリウム=50/25/20/5(重量比)の混合物
E−3:ジオレイルアジペート/硬化ヒマシ油トリオレアートのエチレンオキサイド付加物(n=25)/ドデカンスルホン酸ナトリウム(重量比)=30/60/10(重量比)の混合物
E−4:グリセリントリオレアート/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=20)/ラウリルホスフェートカリウム=67/26/7(重量比)の混合物
E−5:ジイソステアリルチオジプロピオネート/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=10)/トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド付加物(n=20)/オクチルアルコールのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物(分子量1500)/イソトリデシルホスフェートカリウム=60/20/11/8/1(重量比)の混合物
E−6:ペンタエリスリトールテトラデカナート/ジオレイルジチオプロピオナート/α−オクタデセニル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=15)/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=10)/炭素数13の2級スルホナートナトリウム/ラウリルホスフェートトリエタノールアミン=55/5/17/17/3/3(重量比)の混合物
E−7:トリメチロールプロパントリラウレート/グリセリントリオレアート/ソルビタントリラウレートのポリオキシエチレン付加物(n=20)/硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド付加物(n=30)/ラウリルホスフェートトリエタノールアミン=50/22/7/18/3(重量比)の混合物
【0054】
【表2】
Figure 0004090036
【0055】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、合成繊維の製造乃至加工工程において、近年要求されているところの高度の耐熱性を充足できるという効果がある。

Claims (10)

  1. 下記のA成分を3〜60重量%、B成分を0.01〜10重量%及びC成分を0.01〜5重量%含有しており、且つ以上の3成分を合計で6重量%以上となるよう含有していて、残部が下記のE成分から成ることを特徴とする合成繊維処理剤。
    A成分:分子中に芳香環を1個又は2個有する芳香族エステル化合物
    B成分:有機カルボン酸のアルカリ金属塩
    C成分:ヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤から選ばれる一つ又は二つ以上
    E成分:下記の潤滑剤成分、乳化剤成分及び制電剤成分から成る混合物
    潤滑剤成分:脂肪族モノエステル、非芳香族合成エステル、天然油脂及び鉱物油から選ばれる一つ又は二つ以上
    乳化剤成分:高級脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物及び天然油脂のアルキレンオキサイド付加物から選ばれる一つ又は二つ以上
    制電剤成分:脂肪族スルホネート金属塩、脂肪族ホスフェート金属塩、脂肪族サルフェート金属塩、脂肪族第四級アンモニウム塩、脂肪族アラニン化合物及び脂肪族ベタイン化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
  2. 更に下記のD成分を含有しており、A成分を5〜50重量%、B成分を0.01〜10重量%、C成分を0.01〜5重量%及びD成分を0.1〜40重量%含有しており、且つ以上の4成分を合計で15重量%以上となるよう含有していて、残部がE成分から成る請求項1記載の合成繊維処理剤。
    D成分:有機アミン化合物及び/又は有機アミド化合物
  3. A成分を5〜50重量%、B成分を0.1〜5重量%、C成分を0.1〜3重量%、D成分を1〜25重量%及びE成分を5〜60重量%含有しており、且つ以上の5成分を合計で100重量%となるよう含有して成る請求項2記載の合成繊維処理剤。
  4. A成分が、分子中に芳香環を1個有する芳香族カルボン酸と炭素数6〜30の脂肪族アルコールとの芳香族エステル化合物及び/又は分子中に芳香環を2個有する芳香族ヒドロキシ化合物のアルキレンオキサイド付加物と炭素数6〜30の脂肪族カルボン酸との芳香族エステル化合物である請求項1〜3のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。
  5. B成分が、炭素数8〜22の脂肪酸アルカリ金属塩及び/又はアルケニル基の炭素数8〜22のアルケニルコハク酸アルカリ金属塩である請求項1〜4のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。
  6. C成分が、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及び/又は硫黄系酸化防止剤である請求項1〜5のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。
  7. D成分が、炭素数8〜22の脂肪族アミン化合物のアルキレンオキサイド付加物、アシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミド及びアシル基の炭素数8〜22の脂肪酸アルカノールアミドのアルキレンオキサイド付加物から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜6のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。
  8. 請求項1〜のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤を、合成繊維に対し0.2〜1.5重量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維の処理方法。
  9. 合成繊維が産業資材用合成繊維である請求項記載の合成繊維の処理方法。
  10. 産業資材用合成繊維がポリエステル繊維又はポリアミド繊維である請求項記載の合成繊維の処理方法。
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