JP4088958B2 - プラスチックシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば加熱部材によって加熱された平板状のプラスチックシートに圧縮空気を与えることによって立体形状に絞り成形されるプラスチックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の絞り加工付きプラスチックシートとしては、例えば圧空成形装置によって平板状のプラスチックシートに立体造形を付与したものが知られている。この圧空成形装置は駆動装置等を収納する本体と、この本体の上方に位置し押圧シリンダ、熱板等を有するプレスと、本体とプレスとの間に配置される成形型ボックスとを備えている。そして、成形型ボックスは断面凹部形状からなり、平板状のプラスチックシートを絞り成形するための成形型を収納する収納部と、この収納部の周縁に設けられ平板状のプラスチックシートを取り付ける取付枠とを有している。
【0003】
この場合、成形型は平板状のプラスチックシート側に開口する3つの凹曲面を有しており、これら3つの凹曲面は成形型の表面方向に沿って隣接するように設けられている。そして、各凹曲面の中間部には山形部が形成されると共に、各凹曲面の底部には外部に通じる排気孔が形成されている。
【0004】
そして、絞り加工付きプラスチックシートを成形するにあたっては、まず成形型ボックスの収納部内に成形型をセットしてから成形型ボックスの取付枠に平板状のプラスチックシートを取り付けた状態で、押圧シリンダの駆動によって成形型ボックス側に熱板が下降すると共に、成形型の排気孔から平板状のプラスチックシートと成形型との間に形成される空間部に圧縮空気を吹き入れることで、平板状のプラスチックシートを熱板に密着させて加熱する。その後、空間部に吹き入れた圧縮空気を排気孔を通じて外部に排気すると同時に、熱板に設けられたエアー孔からエアを吹き入れることで加熱された平板状のプラスチックシートを成形型に密着させ、これにより加熱された平板状のプラスチックシートが絞り成形されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−278907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の絞りプラスチックシートの場合、熱板が成形型ボックス側に下降すると同時に成形型の各排気孔から平板状のプラスチックシートと成形型との間に形成される空間部に圧縮空気を吹き入れることで平板状のプラスチックシートを密着(加熱)させた後、空間部に吹き入れた圧縮空気を各排気孔によって排気すると同時に、熱板のエアー孔からエアを吹き入れることで加熱された平板状のプラスチックシートを成形型に密着させる構成である。
【0007】
しかも、このときプラスチックシートの成形型表面との対向面は平坦面となっているため、プラスチックシートの平坦面が成形型表面に密着してしまう。これにより空間部内の圧縮空気が各排気孔によって排気される際に、所定の排気孔とこれに隣接する排気孔との中間に位置する成形型の山形部の頂点部は排気孔から最も離れたところに位置していることから、この頂点部に介在する圧縮空気は排気孔を通じて外部に排気されにくい傾向にあった。
【0008】
よって、山形部の頂点部において圧縮空気が排気されずに空気溜まりとして滞留してしまうことがあり、この状態で絞りプラスチックシートを成形型から取り出すと、頂点部に対応する絞りプラスチックシート箇所に熱板側に突出する突出部が形成されてしまい、これにより絞りプラスチックシートの平坦度が損なわれ、商品性が低下してしまうという問題を有していた。また、圧空成型時における絞りプラスチックシートの突出部の形成を抑制するには、頂点部に滞留する空気溜まりを外部に排気するための専用の頂点部用排気孔を別途設けることで、頂点部に滞留する空気溜まりを外部に排気することは可能であるが、頂点部に頂点部用排気孔を設けることで、頂点部における成形型箇所が肉薄となり、これにより成形型の強度が低下してしまうことが懸念され、更なる改良の余地が残されていた。
【0009】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、商品性を高めることが可能なプラスチックシートを提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、加熱したプラスチックシートを圧縮空気によって成形型に押しつけて絞り成形されるプラスチックシートにおいて、前記成形型との対向面となる前記プラスチックシートの最表面には透光性の艶消UVインクによりオーバーコート層が形成され、前記オーバーコート層は、前記最表面の全面に連続形成された凹凸部からなり、前記凹凸部は、前記艶消UVインクが厚く形成された膜厚部と、前記膜厚部の厚さよりも薄く形成された膜薄部とを有し、前記膜薄部は、前記プラスチックシートの絞り成形時に前記成形型との間に間隙部を形成するように設定されてなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1から図5は本発明の実施形態を示すもので、以下、これらに基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、図1は成形前のプラスチックシートの正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は成形前の状態を示す圧空成形装置の断面図、図4は成形後の状態を示す圧空成形装置の断面図、図5は図4中、B部を拡大して示す要部拡大図である。
【0013】
図1において、1は平板状のプラスチックシートを示しており、本実施形態ではプラスチックシート1が車両用計器に適用される文字板からなる場合を例に説明する。すなわち、完成品となるプラスチックシート1には例えば車速表示部D1と、回転数表示部D2と、水温表示部D3と、燃料残量表示部D4とが形成されている。そして、各表示部D1〜D4の前方には、車両に搭載された場合に計測量に応じて軸回り回動する図示しない指針が配置され、この指針が各表示部D1〜D4の後述する数字、文字、目盛を指示するようになっている。
【0014】
車速表示部D1,回転数表示部D2は、前記指針の指示対象となる数字2及び目盛3からなり、数字2は車速表示部D1においては車両の走行速度を表し、目盛3の所定間隔ごとに「0〜180」までの数字2が前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列され、また回転数表示部D2においては車両のエンジン回転数を表し、目盛3の所定間隔ごとに「0〜8」までの数字2が前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列されている。
【0015】
そして、車速表示部D1,回転数表示部D2における目盛3は前記指針の回動に応じて観察者が数字2よりも詳細情報を確認できるように数字2の外側に複数、前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列されており、車速表示部D1の個々の目盛3は車速表示部D1の目盛3全体の配列中心に向けて延びる棒状形状を有し、回転数表示部D2の個々の目盛3も車速表示部D1と同様に回転数表示部D2の目盛3全体の配列中心に向けて延びる棒状形状を有している。なお、3aは回転数表示部D2の数字2の「7」、「8」に対応するレッドゾーン領域であり、前記指針がレッドゾーン領域3aを指示するとき車両のエンジン回転数が7000r/min以上であることを示している。
【0016】
また、水温表示部D3,燃料残量表示部D4は前記指針の指示対象となる文字4及び目盛5からなり、文字4は水温表示部D3においては冷却水の温度を表し、目盛3の両端に「C」、「H」の文字4が前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列され、また燃料残量表示部D4においては燃料の残量を表し、目盛3の両端に「E」、「F」の文字4が前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列されている。
【0017】
そして、水温表示部D3,燃料残量表示部D4における目盛5は前記指針の回動に応じて観察者が文字4よりも詳細情報を確認できるように文字4の外側に複数、前記指針の回動軌道に沿って円弧状に配列されており、水温表示部D3の個々の目盛5は水温表示部D3の目盛5全体の配列中心に向けて延びる棒状形状を有し、燃料残量表示部D4の個々の目盛5も水温表示部D3と同様に燃料残量表示部D4の目盛5全体の配列中心に向けて延びる棒状形状を有している。
【0018】
なお、6は車速表示部D1,回転数表示部D2の数字2、目盛3及び水温表示部D3,燃料残量表示部D4の文字4,目盛5の背景を形成する背景部であり、この背景部6は各表示部D1〜D4の数字2、目盛3、5及び文字4を取り囲むように形成されている。また、7はプラスチックシート1を後述する枠型の位置決めピンに挿通させるための位置決め孔であり、プラスチックシート1の両端側に設けられている。
【0019】
これら背景部6、各表示部D1〜D4の数字2、目盛3、5、文字4、及びレッドゾーン領域3aは、図2に示すようにプラスチックシート1の母材となるPC(ポリカーボネート)等の透光性合成樹脂からなる薄板状の基板8の表面に印刷形成された印刷層からなる。この場合、背景部6は例えば黒色系の遮光性UVインクにより形成され、各表示部D1〜D4の数字2、目盛3、5及び文字4は例えば白色系の透光性UVインクにより形成され、レッドゾーン領域3aは例えば赤色系の透光性UVインクにより形成されている。
【0020】
さらに各表示部D1〜D4の数字2、目盛3、5、文字4、及びレッドゾーン領域3aを含むように背景部6の表面に透光性の艶消UVインクによりオーバーコート層9を形成する。この際、オーバーコート層9を印刷形成するための印刷版として細かな点状模様が形成された印刷版を用いているため、オーバーコート層9が印刷形成されると、オーバーコート層9には前記点状模様を通じてオーバーコート層9が厚い状態にて形成される箇所(つまり、後述する膜厚部に相当する箇所)と、前記膜厚部の厚さよりも薄く形成された箇所(つまり、後述する膜薄部に相当する箇所)と、が設けられることになる。
【0021】
すなわち、本実施形態ではオーバーコート層9を印刷形成するためのインクとしてオーバーコート層9を印刷した後に周囲に流れにくいUVインクを用いているため、オーバーコート層9の表面は平坦とはならず、オーバーコート層9には凹凸状の凹凸部9aが形成されることになる。
【0022】
この凹凸部9aは、前記印刷版を通じてオーバーコート層9のUVインクが付着される箇所であって、このUVインクが周囲にあまり流動しないことで膜厚の厚い状態が維持される膜厚部9bと、前記印刷版を通じてオーバーコート層9のUVインクが付着されない箇所であって、膜厚部9bから微量のUVインクが流動することで膜厚の薄い状態となる膜薄部9cとを備えている。なお、背景部6、各表示部D1〜D4の数字2、目盛3、5、文字4、レッドゾーン領域3a、オーバーコート層9の各印刷層はスクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成されている。
【0023】
このように予め各印刷層を付与したプラスチックシート1は、図3に示す圧空成形装置H内にセットされた後、圧空成形される。圧空成形装置Hは、プラスチックシート1を加熱する加熱部材10と、この加熱部材10の背後に配置されプラスチックシート1を絞り成形するための成形型11と、この成形型11を収納する枠型12とを有している。
【0024】
加熱部材10は、例えば板状の熱板からなり、その板面に沿うように複数の貫通孔10aを有し、これら各貫通孔10aにヒータ10bが収納されている。また、この加熱部材10は加熱部材10の上方に設けられた図示しないシリンダの駆動によって上下に移動できるようになっている。
【0025】
成形型11は、断面略凸部形状からなり、車速表示部D1、回転数表示部D2の数字2及びその内側となる領域R1,R2、並びに水温表示部D3、燃料残量表示部D4の文字4及びその内側となる領域R3,R4(図1参照)を絞り成形するための4つの隆起部11aと、各表示部D1〜D4の目盛3、5の外側周囲を平坦状に成形するための平板部11bとを有している。
【0026】
この場合、平板部11bは各隆起部11aを取り巻くように形成されると共に、各隆起部11aと平板部11bとの境界部には所定角度をなす傾斜面11cが形成され、傾斜面11cによりプラスチックシート1の成形型11への成型時に各表示部D1〜D4の目盛3、5が傾斜された状態で成形されることになる。なお、11dはプラスチックシート1の絞り成形時に後述する空間部内に介在する空気を外部に排気させるための排気孔である。
【0027】
枠型12は、断面略凹部形状からなり、成形型11を収納保持する収納部12aと、プラスチックシート1を位置決め保持するための位置決めピン12bとを有し、位置決めピン12bは図示しない弾性部材によって上下に移動可能に構成され、加熱部材10の下降または上昇によって位置決めピン12bを上下に移動させることができる。なお、12cは位置決めピン12bの内側であって収納部12a取り囲むように加熱部材10側に突出する突起部であり、この突起部12cは位置決めピン12bと位置決め孔7とによって位置決めされたプラスチックシート1を保持する保持部としての機能を有している。
【0028】
かかる圧空成形装置Hを用いてプラスチックシート1を絞り成形するにあたっては、まずプラスチックシート1のオーバーコート層9の凹凸部9aが成形型11の各隆起部11a及び平板部11bと対向面をなすように、プラスチックシート1の位置決め孔7を枠型12の位置決めピン12bに挿通させてプラスチックシート1を突起部12c上に保持した後、加熱部材10のヒータ10bに電流を供給して加熱部材10を加熱すると同時に、前記シリンダの駆動によって加熱部材10を位置決めピン12bの上端と接する箇所まで下降させる。
【0029】
このとき、加熱部材10とプラスチックシート1との間にはクリアランスが形成されているためプラスチックシート1は加熱されないことになる。そして、さらに前記クリアランスを塞ぐように加熱部材10をさらに下降させると、この加熱部材10の下降により位置決めピン12bには前記弾性部材を撓ませる力が作用し、これにより位置決めピン12bが下方に移動する。この位置決めピン12bの下降に連動して加熱部材10が下降し、位置決めピン12bの上端がプラスチックシート1の基板8の底面と同一高さになったときに加熱部材10がプラスチックシート1と接し、これによりプラスチックシート1が所定温度に加熱される。
【0030】
このように加熱されたプラスチックシート1は、位置決め孔7と枠型12の位置決めピン12bによって位置決めされると共に、加熱部材10と枠型12との間に密着するように狭持される。これにより、プラスチックシート1の各領域R1〜R4が成形型11の各隆起部11aと対向配置され、加えてプラスチックシート1と枠型12との間は気密性の高い空間部13が形成され、この空間部13は図示しない真空ポンプで略真空状態となるように排気される。
【0031】
そして、加熱部材10に設けた空気孔(図示せず)を通じて加熱されたプラスチックシート1に圧縮空気を吹き入れると同時に、成形型11の排気孔11dを通じて空間部13内に介在している空気を外部に排気させることによって、図4に示すようにプラスチックシート1が加熱された状態のまま成形型11側に吸引される。これにより、各領域R1〜R4が各隆起部11aに対応するように密着し、各表示部D1〜D4の目盛3、5の外側周囲が平板部11bに密着し、各表示部D1〜D4の目盛3、5が傾斜面11cに密着する。
【0032】
この際、各領域R1〜R4、各表示部D1〜D4の目盛3、5の外側周囲、及び各表示部D1〜D4の目盛3、5の表面にはオーバーコート層9が形成されており、このオーバーコート層9の凹凸部9aが成形型11の各隆起部11a、平板部11b、及び傾斜面11cと密着することになる(図5参照)。また、この凹凸部9aはUVインクが厚く形成された膜厚部9bと、UVインクが薄く形成された膜薄部9cとを有しており、膜厚部9bがプラスチックシート1の最表面側に位置しているため、膜厚部9bと成形型11の各隆起部11a、平板部11b、傾斜面11cとは密着部14により密着することになる。
【0033】
一方、膜薄部9cはその厚さが膜厚部9bの厚さよりも薄く形成されていることから、膜厚部9bの密着部14への密着時に膜薄部9cは成形型11に密着されずに、膜薄部9cと成形型11との間には間隙部15が形成される。この間隙部15はプラスチックシート1の表面全体に形成されており、空間部13内に部分的に溜まる空気を成形型11の排気孔11dに通じて外部に排気させるための空気逃げ用の通路としての機能を有している。
【0034】
従って、従来のようにプラスチックシートの成形型への圧空成形時に排気孔から最も離れた空間部箇所において空気溜まりが形成されたとしても、前記空気溜まりは間隙部15内を通過して排気孔11dに導かれ、排気孔11dに導かれた前記空気溜まりを外部に排気することができる。これにより圧空成形によって成形型11に密着されたプラスチックシート1を成形型11から取り出すと、プラスチックシート1は成形型11の形状に対応するように絞り成形される。このとき、プラスチックシート1においては不要な前記空気溜まりが間隙部15、排気孔11dを通じて良好に排気されるため、空間部13内における前記空気溜まりの介在によるプラスチックシート1(基板8)の突出(隆起)が抑制され、これにより商品性を高めることが可能な絞りプラスチックシートを得ることができる。
【0035】
また、圧空成形により成形型11に密着されたプラスチックシート1を成形型11から取り出すにあたって、プラスチックシート1と成形型11との密着強度は密着部14と間隙部15とが共存するため密着部14のみで密着する場合に比べて緩和され、これによりプラスチックシート1を成形型11から容易に取り出すことも可能となる。
【0036】
以上のように本実施形態では、加熱したプラスチックシート1を圧縮空気によって成形型11に押しつけて絞り成形されるプラスチックシート1において、成形型11との対向面となるプラスチックシート1の表面に凹凸部9aを形成したことにより、不要な前記空気溜まりが成形型11の排気孔11dを通じて良好に排気されるため、空間部13内における前記空気溜まりの介在によるプラスチックシート1の突出が抑制され、これにより商品性を高めることが可能な絞り加工付きプラスチックシートを得ることができる。
【0037】
また本実施形態では、凹凸部9aが前記対向面に被着されたオーバーコート層9によって形成されることにより、母材となる基板8自体や圧空成形装置Hに特別な加工を施すことなく、元来、基板8上に形成された目盛、数字等の印刷層の保護や、プラスチックシート1(文字板)の傷付き防止等の目的で使用されるオーバーコート層9を用いるだけで前記空気溜まりの介在を抑制することが可能となり、圧空成形性を向上させることができる。
【0038】
また本実施形態では、圧空成型時に空間部13内に介在する空気を凹凸部9aを通じて外部に排気する場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、凹凸部9aの形状は圧空成型時に空間部13内に介在する空気を外部に排気することが可能であれば任意の形状を採用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、商品性を高めることが可能なプラスチックシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による成形前のプラスチックシートの正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同実施形態による成形前の状態を示す圧空成形装置の断面図。
【図4】同実施形態による成形後の状態を示す圧空成形装置の断面図。
【図5】図4中、B部を拡大して示す要部拡大図。
【符号の説明】
1 プラスチックシート
2 数字
3,5 目盛
4 文字
6 背景部
7 位置決め孔
8 基板
9 オーバーコート層
9a 凹凸部
9b 膜厚部
9c 膜薄部
10 加熱部材
11 成形型
11a 隆起部
11c 傾斜面
11d 排気孔
12 枠型
13 空間部
14 密着部
15 間隙部
H 圧空成形装置
Claims (1)
- 加熱したプラスチックシートを圧縮空気によって成形型に押しつけて絞り成形されるプラスチックシートにおいて、
前記成形型との対向面となる前記プラスチックシートの最表面には透光性の艶消UVインクによりオーバーコート層が形成され、
前記オーバーコート層は、前記最表面の全面に連続形成された凹凸部からなり、
前記凹凸部は、前記艶消UVインクが厚く形成された膜厚部と、前記膜厚部の厚さよりも薄く形成された膜薄部とを有し、
前記膜薄部は、前記プラスチックシートの絞り成形時に前記成形型との間に間隙部を形成するように設定されてなることを特徴とするプラスチックシート。
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