JP4088861B2 - プリンタ制御装置及び画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録を行う際に異なるサイズのドットを記録可能な画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像出力装置は、入力された画像情報に基づいて、紙などの記録媒体に対してドットパターンからなる画像を出力画像として記録していく。通常これらのドットはある一定の解像度の正方格子上に配置されるので、文字の輪郭線や図形などの斜線の部分にジャギーと呼ばれる状態が生じ、画像品質が低下する場合がある。この状態を回避するためには、解像度を上げれば良いのであるが、解像度を上げるとデータ量が増加し、それに伴い処理するための物量・時間が増加してしまう。
【0003】
そこで、従来よりエッジスムージングという手法を用いて、必要な部分だけを抽出し、その部分について通常の解像度よりも高い解像度でドットを補間するなどして平滑化し、画像品質を向上させる手法が取られている。
【0004】
図4に、従来のドットの記録位置を変更してエッジスムージング処理を行う方法の模式図を示す。図4−Aはエッジスムージング処理を行わない場合の例であり、これに対して本方法のエッジスムージング処理を適用した例を図4−Bに示す。本方法は、エッジとなる画素を検出した場合に、本来印刷解像度dの間隔で記録されるべきエッジ部分のドットを、図4−Bに示すように記録位置を変更することにより記録画像のエッジ部分の平滑化を行ってジャギーの発生を抑制し、画像品質を向上させるものである。図4に示すように、図4−Aに示すエッジスムージング処理を行わない記録画像のエッジよりも、図4−Bに示すエッジスムージング処理を行った記録画像のエッジのほうがより滑らかになり、理想直線からの乖離が小さくなっている。
【0005】
図5に、従来の異なるサイズのドットを用いてエッジスムージングを行う方法の例を示す。図5−Aはエッジスムージング処理を行わない場合の例であり、これに対して本方法のエッジスムージング処理を適用した例を図5−Bに示す。本方法は、記録ドットのサイズを変化させることのできる画像記録装置において用いることが可能であり、エッジ部分を検出した場合に、図5−Bに示すように本来ドットを記録しない位置に、エッジ部に用いられているドットよりも小さいサイズの補間ドットを記録することにより、記録画像のエッジ部分の平滑化を行ってジャギーの発生を抑制し、画像品質を向上させるものである。図5に示すように、図5−Aに示すエッジスムージング処理を行わない記録画像のエッジよりも、図5−Bに示すエッジスムージング処理を行った記録画像のエッジのほうがより滑らかになり、理想直線からの乖離が小さくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図2にシリアル方式のインクジェットプリンタの模式図を示す。シリアル方式のインクジェットプリンタは、図3に示すように印刷ヘッド0201の移動する方向に直交した方向に、印刷解像度の間隔dで記録素子0301を複数個配した印刷ヘッド0201を、図2に示すように記録媒体0203の移動方向(Y方向とする)とは直交する方向(X方向とする)にガイド0202にそって移動させて帯状の画像記録を行い、Y方向への記録媒体0203の移動と組み合わせて画像記録を行う。
【0007】
図6にライン方式のインクジェットプリンタの模式図を示す。ライン方式のインクジェットプリンタは、画像記録を行う幅全体をカバーする範囲でX方向に印刷解像度の間隔で記録素子を配した記録ヘッド0601、いわゆるラインヘッドを持つ。この記録ヘッド0601の模式図を図7に示す。記録ヘッド0601は、図7に示すように、X方向に印刷解像度の間隔dで記録素子を配した記録素子列を1つ以上持つ。画像記録を行う際にはこの記録ヘッド0601は固定されており、X方向においては、それぞれの記録素子がインクを吐出し、記録媒体0602をY方向に移動させることにより画像記録を行う。
【0008】
従来の、図4に示すような記録位置を変更して、エッジスムージングを行う方法については、シリアル方式プリンタにおいては、X方向については、吐出タイミングを変更することによりドットの記録位置を変更することができるので特に問題はないが、Y方向については、記録媒体の移動距離を印刷解像度の例えば1/2の単位でずらして移動させることなどによりドットの記録位置を変更する必要が生じ、記録動作の回数が増えることにより、印刷速度が低下してしまう。また、ライン方式のプリンタにおいては、印刷ヘッド0601は固定されているので、X方向については、印刷解像度よりも細かい位置にドットを記録することができないので、Y方向にしか適用できないという欠点がある。
【0009】
これに対して、図5に示すように通常のドットサイズよりも小さいサイズの補間ドットを印刷することによりエッジスムージング効果を得る方法については、ドットの記録位置の変更をする必要がないため、X方向、Y方向によらずエッジスムージング効果を得ることができるが、ドットの記録位置を変更するものほど効果を得ることができず、また補間ドットを印刷することにより、原画像よりも印刷領域が広がってしまうという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像記録を行う際に異なるサイズのドットを記録可能な画像記録装置用の印刷データを生成するプリンタ制御装置において、多値画像データから個々の画素の値に基づいて、複数値に分類されたエッジ検出用画素分類データを生成する複数値化処理部と、判定対象画素がエッジ部に位置する印字する画素であり、該判定対象画素の周囲8画素のうち、連続する6画素が印字され、残り2画素が印字されない画素である画素パターンを拡大化補正画素パターン、判定対象画素がエッジ部に位置する印字する画素であり、該判定対象画素の周囲8画素のうち、連続する4画素が印字され、残り4画素が印字されない画素である画素パターンを縮小化補正画素パターン、判定対象画素が印字する画素であり、該判定対象画素の少なくとも周囲4方向(上、下、左、右)の隣接画素全てが印字されるベタ内部画素パターン、としてそれぞれ1種類以上登録されている、画素パターン群と、複数値化処理部による、複数値化処理された該画素データの配列を、予め登録してある前記各画素パターンと比較して、(a)前記縮小化補正画素パターンに当て嵌まる場合、画素の値に応じて出力されるべきドットよりも小さいドットを出力するように縮小化補正する縮小化補正画素、(b)前記拡大化補正画素パターンに当て嵌まる場合、使用される最も大きいサイズのドットよりもさらに大きいサイズのドットを出力するように拡大化補正する拡大化補正画素、(c)前記ベタ内部画素パターンに当て嵌まる場合、ベタ内部画素、(d)いずれのエッジ検出用パターンにも一致しない画素を、単純に画素の値に応じた画素データとして処理する無補正画素、のいずれかに分類するエッジ検出処理部と、前記エッジ検出処理部により、無補正画素と判定された場合は、単純に画素の値に応じて印刷データを生成し、縮小化補正画素と判定された場合は、無補正画素と判定された場合に画素の値に応じて出力されるドットよりも小さいドットを出力するように補正して印刷データを生成し、拡大化補正画素と判定された場合は、無補正画素と判定された場合に使用される最も大きいサイズのドットよりもさらに大きいサイズのドットを出力するように補正して印刷データを生成し、前記拡大化補正画素の隣接画素で、且つ、縮小化補正画素と隣接せず、且つベタ内部画像である画素について、無補正画素と判定された場合に画素の値に応じて出力されるドットよりも小さいドットを出力するように補正して印刷データをする補正値生成処理部を有し、前記複数値化処理部及び前記エッジ検出処理部及び前記補正値生成処理部によってエッジスムージング処理を行うことを特徴とする。
また、前記複数値化処理部による画素分類データの種類は、高濃度画素、低濃度画素、中間調画素の3種類であることを特徴とする。
さらに、前記プリンタ制御装置と、前記プリンタ制御装置からの印刷データを受け取って印刷を行うプリンタエンジンとを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面に従って説明する。図6にラインヘッドを用いるインクジェットプリンタの印刷機構の模式図を示す。プリントヘッド0601はケーブル0603により図8のプリンタ制御装置0803に接続されており、印刷時は移動せず、搬送ローラー0604および0605によって記録媒体0602をY方向に移動させることにより画像記録を行う。図7にプリントヘッド0601を記録媒体0602側から見た場合の模式図を示す。本実施例のインクジェットプリンタのプリントヘッドには、CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の4色それぞれに対応した4列の記録素子列0701、0702、0703、0704を備え、それぞれの記録素子列はX方向に記録素子0705、0706、0707、0808が、記録媒体上に画像記録を行う幅をカバーできる範囲に印刷解像度dの間隔で配置されている。記録素子列0701の記録素子0705はYインクを吐出し、記録素子列0702の記録素子0706はMインクを吐出し、記録素子列0703の記録素子0707はCインクを吐出し、記録素子列0704の記録素子0708はKインクを吐出する。また図7の矢印は媒体が移動する方向を示しており、図6の矢印に対応している。これらの記録素子列0701、0702、0703、0704に対応する色CMYKの順番は、この順番である必要はなく、また色数は4色に限定する必要もない。
【0012】
図8に本実施例の制御ブロック図を示す。プリンタ0801はホスト0802と接続されており、プリンタエンジン0804とプリンタ制御装置0803から構成されている。ホスト0802から送られてくる印刷データがプリンタ制御装置0803の制御部0805に入力され、入力バッファ0807に送られる。入力バッファに送られたデータは、ホストからの指示によりストレージ装置0808に送られて一旦蓄えられその後画像処理部0806にデータを送るか、あるいは直接画像処理部0806に送る。ストレージ装置0808または、入力バッファ0807画像処理部に送られてきたデータは、まず画像処理部0806の色変換処理部0809により処理される。色変換処理部0809は、送られてくる画素のデータがCMYK各色256階調・8bitのデータでない場合、例えばRGB(レッド、グリーン、ブルー)の場合はCMYK各色256階調・8bitのデータに変換して階調処理部0810と3値化判定処理部0811に送り、CMYK各色2値のデータの場合は255と0に変換して同様に階調処理部0810と3値化判定処理部0811に送る。ここでは、この256階調・8bitのデータは、値が大きいほど高濃度のデータとする。
【0013】
階調処理部0810は受け取った画素のデータを各色毎にディザ法・誤差拡散法などによるプリンタが印刷可能な階調数の値に変換する階調処理を行い、後述するエッジスムージング処理結果とタイミングを合わせて、画素の階調データとしてセレクタ0814に出力する。本実施例では、階調処理後の結果を3bitで表すこととし、3bitで表現できる整数0〜7に対して、0〜6の値を使用することとし、階調処理後の結果については値7は使用しないこととする。
【0014】
エッジスムージング処理は、階調処理と同様に各色毎に階調処理と並列に行い、3値化判定処理部0811・エッジ検出処理部0812・補正値生成処理部0813によって処理が行われる。
【0015】
3値化判定処理部によって行われる、画素の分類データの生成処理について説明する。3値化判定処理部は、多値画像データから画素の値に基づいてエッジ検出用の画素を3種類に分類し、分類データを生成する。画素を分類する種類は3種類でなくとも構わない。3値化判定処理部0811によって行われる、3値化判定処理のアルゴリズムを図9に示す。3値化判定処理は画素の値によって、その画素を高濃度画素、低濃度画素、中間調画素の3種類に分類する。画素の値が閾値Bより大きければ高濃度画素と分類し、画素の値が閾値Wより小さければ低濃度画素と分類し、そのどちらでもなければ中間調画素と分類する。このように、多階調のデータ3値化することにより、パターンマッチング処理に必要なパターン数を少なく抑えることができる。
【0016】
エッジ検出処理処理部0812によって行われるエッジ検出処理について説明する。エッジ検出処理は複数画素の分類データのパターンを、あらかじめ登録されてあるエッジ検出用の画素パターンと一致するかどうか比較することにより行う。ここでは、例としてエッジ検出用の画素パターンを3×3の正方形として説明する。図10に、3×3画素の画素ブロックの例を示す。画素eがスムージングの対象となる注目画素であり、画素eを含むX方向3画素分、Y方向3ライン分のa〜i画素の9画素を参照する。参照画素ブロックは、図11−Aに示すように、必ずしも正方形である必要はなく、また図11−Bに示すように矩形の領域でなくともよい。図12−A、図12−Bにエッジを検出するパターンの例を示す。この例に示すように、エッジ検出パターンには、中間調画素と低濃度画素の区別はしない。また図12−Cは補正値生成処理で使用するベタ内部の検出に使用するパターンの例である。図11−Cに示すように、参照画素ブロック内であっても必ずしも全ての画素を参照する必要はなく、非参照画素があってよい。これらの検出パターンを使用し、3値化判定結果のパターンがこれらのパターンと一致し、なおかつ参照画素ブロック内の参照画素の中に中間調画素がない場合には、パターンに応じて、拡大化補正画素、縮小化補正画素、ベタ内部画素、とし、いずれかのパターンにも一致しない場合は無補正画素として、補正用データを補正値生成処理部0813へ送る。ここでは、拡大化補正画素、縮小化補正画素ともそれぞれ1段階しか設定していないが、複数段階あってもよい。これらのエッジ検出パターンと補正用データの関係は、論理回路やメモリなどにより実現することが可能である。
【0017】
補正値生成処理部0813によって行われる補正値生成処理について説明する。補正値生成処理は、拡大化補正画素、縮小化補正画素のデータの場合には、それらに応じた階調値と同様のデータを出力し、拡大化補正画素の隣接画素で、かつ、縮小化補正画素と隣接せず、かつベタ内部画素である場合は、その画素のデータを縮小化補正画素のデータに変換して出力する。これを実現するためには、3×3画素のパターンマッチング処理により行う。図13に縮小化補正画素に変換するパターンの例を示す。これらのパターンを用いることによって、X方向またはY方向に拡大化補正画素が隣接し、かつ縮小化補正画素に隣接せず、なおかつベタ内部であるような画素を検出することができる。エッジ検出処理部0812から出力された補正用データのパターンが、図13に示すこれらのパターンに一致した場合には、ベタ内部画素を縮小化補正画素とする。そして、拡大化補正画素及び縮小化補正画素については、それらに対応するあらかじめ決められた補正データを出力する。ここで出力されるデータの値は、階調処理部から出力される階調データの値と同様の値であり、本実施例では縮小化補正画素に対して値3を割り当て、拡大化補正画素に対しては階調処理では使用されない値7を割り当てることとする。こうすることにより、階調処理結果の値と補正後の値を同様に扱うことができる。補正が行われないベタ内部画素および無補正画素については0を補正データとしてセレクタ0814に出力する。
【0018】
図14に3値化判定処理、エッジ検出処理、補正値生成処理の一連の過程の例を示す。図14−Aに色変換処理後の画像データの例を示す。ここでは、簡単のため5×5のサイズとする。まず閾値B=244、閾値W=10として、3値化処理を行い、高濃度画素、中間調画素、低濃度画素に分類する。分類結果を図14−Bに示す。この分類結果の各画素に対して図12に示した各パターンに一致するか調べることによりエッジ検出処理を行い、拡大化補正画素、縮小化補正画素、ベタ内部画素、無補正画素に分類する。このとき、5×5の範囲外は低濃度画素があるものとして処理を行う。エッジ検出結果を図14−Cに示す。このエッジ検出結果に対して、図13に示すようなパターンによって、拡大化補正画素のX方向またはY方向に隣接する画素で、かつ、縮小化補正画素と隣接せず、かつベタ内部画素であるような画素を検出することにより補正値生成処理を行い、検出された画素については縮小化補正画素に変換する。補正値生成結果を図14−Dに示す。この結果にもとづき、拡大化補正画素に対しては値7、縮小化補正画素に対しては値3、ベタ内部画素、無補正画素に対しては値0を出力する。
【0019】
セレクタ0814は、階調処理部0810から出力される階調データと補正値生成処理部0813から出力される補正データを受け取り、補正データの値が0の場合は階調データを、補正データの値が0以外の場合は補正データを印刷データとして出力バッファ0815に対して、出力する。また、制御部の指示により、補正データの値にかかわらず、階調データをそのまま出力することもできる。
【0020】
出力バッファ0815は、制御部0805の指示により、プリンタエンジンの記録ヘッド0601に対してデータを出力し、記録ヘッド0601は、受け取ったデータを各色毎に各記録素子に割り当て、各記録素子は受け取ったデータの値に基づいて、吐出するインクの量を決定し、CMYK各色に対応する記録素子列毎にプリンタエンジンに指示されたタイミングで媒体に対してインクを吐出し画像記録を行う。
【0021】
図15に印刷データの値と対応する印刷されるドットサイズの例を示す。印刷データの値が0の場合はドットを印刷しない。
【0022】
図16−A、図16−Bに原画像のイメージ、色変換後の多値データの模式図を示し、図16−C、図16−Dにそれぞれ階調処理後の階調データ、補正データの模式図を示し、図16−Eにセレクタによって合成された印刷データの模式図を示す。図17−Aに図16−Cに対応するエッジスムージングを行わなかった場合の媒体上の印刷された画像のイメージを示し、図17−Bに図16−Eに対応するエッジスムージングを行った場合の媒体上の印刷された画像のイメージを示す。点線は印刷解像度dの間隔仮想の格子線であり、太線は原画像に対応する理想直線である。図17−Bに示すように、エッジスムージング処理を行うことにより、図17−Aのように処理を行わないものに比べてエッジを平滑化することができ、これにより画質が向上させることができる。また、拡大化補正されたドットの隣接画素については縮小化補正したドットを印刷することにより、媒体に対して必要以上のインク吐出を最低限に抑えることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、シリアル方式のプリンタにおいても、ライン方式のプリンタにおいても、X方向Y方向によらず同様の十分な効果をもつエッジスムージング処理を行うことができ、さらに、インクジェット方式のプリンタにおいては必要以上のインク吐出を抑えて媒体に与える影響を最小限に抑えることができる。また、補間ドットの記録を行わないため、原画像に対する印刷領域の広がりを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジスムージングの方式を示す模式図である。
【図2】シリアル方式のインクジェットプリンタの印刷機構を示す模式図である。
【図3】シリアル方式のインクジェットプリンタの記録ヘッドのノズル配置例を示す図である。
【図4】従来のエッジスムージングの方式を示す模式図である。
【図5】従来のエッジスムージングの方式を示す模式図である。
【図6】ライン方式のインクジェットプリンタの印刷機構を示す模式図である。
【図7】ライン方式のインクジェットプリンタの記録ヘッドのノズル配置例を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す制御ブロック図である。
【図9】本発明の実施例において、多値画像データを分類するアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例において、パターンマッチング処理を行う際に参照する画素の範囲を説明する図である。
【図11】パターンマッチング処理を行う際に参照する画素の範囲を説明する図である。
【図12】本発明の実施例において、エッジ及びベタ内部画素を検出するパターンの例を示す図である。
【図13】本発明の実施例において、拡大化補正画素に隣接するベタ内部画素を検出するパターンの例を示す図である。
【図14】本発明の実施例において、エッジスムージング処理の一連の過程を示す模式図である。
【図15】本発明の実施例において、記録素子が記録を行うドットのサイズとデータの関係を示す図である。
【図16】本発明の実施例において、記録画素のデータ生成の過程を示す模式図である。
【図17】本発明の実施例において、エッジスムージングの効果を説明する図である。
【符号の説明】
0201:記録ヘッド、0202:ガイド、0203:記録媒体、0301:記録素子、0601:記録ヘッド、0602:記録媒体、0603:ケーブル、0604:搬送ローラー、0605:搬送ローラー、0701:記録素子列、0702:記録素子列、0703:記録素子列、0704:記録素子列、0705:記録素子、0706:記録素子、0707:記録素子、0708:記録素子、0801:プリンタ、0802:ホスト、0803:プリンタ制御装置、0804:プリンタエンジン、0805:制御部、0806:画像処理部、0807:入力バッファ、0808:ストレージ装置、0809:色変換処理部、0810:階調処理部、0811:3値化判定処理部、0812:エッジ検出処理部、0813:補正値生成処理部、0814:セレクタ、0815:出力バッファ。
Claims (3)
- 画像記録を行う際に異なるサイズのドットを記録可能な画像記録装置用の印刷データを生成するプリンタ制御装置において、
多値画像データから個々の画素の値に基づいて、複数値に分類されたエッジ検出用画素分類データを生成する複数値化処理部と、
判定対象画素がエッジ部に位置する印字する画素であり、該判定対象画素の周囲8画素のうち、連続する6画素が印字され、残り2画素が印字されない画素である画素パターンを拡大化補正画素パターン、
判定対象画素がエッジ部に位置する印字する画素であり、該判定対象画素の周囲8画素のうち、連続する4画素が印字され、残り4画素が印字されない画素である画素パターンを縮小化補正画素パターン、
判定対象画素が印字する画素であり、該判定対象画素の少なくとも周囲4方向(上、下、左、右)の隣接画素全てが印字されるベタ内部画素パターン、
としてそれぞれ1種類以上登録されている、画素パターン群と、
複数値化処理部による、複数値化処理された該画素データの配列を、予め登録してある前記各画素パターンと比較して、
(a)前記縮小化補正画素パターンに当て嵌まる場合、画素の値に応じて出力されるべきドットよりも小さいドットを出力するように縮小化補正する縮小化補正画素、
(b)前記拡大化補正画素パターンに当て嵌まる場合、使用される最も大きいサイズのドットよりもさらに大きいサイズのドットを出力するように拡大化補正する拡大化補正画素、
(c)前記ベタ内部画素パターンに当て嵌まる場合、ベタ内部画素、
(d)いずれのエッジ検出用パターンにも一致しない画素を、単純に画素の値に応じた画素データとして処理する無補正画素、
のいずれかに分類するエッジ検出処理部と、
前記エッジ検出処理部により、
無補正画素と判定された場合は、単純に画素の値に応じて印刷データを生成し、
縮小化補正画素と判定された場合は、無補正画素と判定された場合に画素の値に応じて出力されるドットよりも小さいドットを出力するように補正して印刷データを生成し、
拡大化補正画素と判定された場合は、無補正画素と判定された場合に使用される最も大きいサイズのドットよりもさらに大きいサイズのドットを出力するように補正して印刷データを生成し、
前記拡大化補正画素の隣接画素で、且つ、縮小化補正画素と隣接せず、且つベタ内部画像である画素について、無補正画素と判定された場合に画素の値に応じて出力されるドットよりも小さいドットを出力するように補正して印刷データをする補正値生成処理部を有し、
前記複数値化処理部及び前記エッジ検出処理部及び前記補正値生成処理部によってエッジスムージング処理を行うことを特徴とするプリンタ制御装置。 - 前記複数値化処理部による画素分類データの種類は、高濃度画素、低濃度画素、中間調画素の3種類であることを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
- 請求項1又は2記載の前記プリンタ制御装置と、前記プリンタ制御装置からの印刷データを受け取って印刷を行うプリンタエンジンとを備えたことを特徴とする画像記録装置。
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