JP4085214B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置に関し、特に、外部の雑音により誤動作しにくく、かつ電力消費量も少なくて済む通信装置に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、音声認識機能を備え、電話がかかってきたときに、受話器をとることなく音声応答により回線を自動閉結できる音声認識機能付き電話装置が開発されている。
【0003】
そして、このような音声認識機能付き電話装置においては、雑音と音声を切り分けるため、予想される雑音レベルが予め設定され、この雑音レベルを超える音声がマイクロホンから入力されたときに、音声応答があったと判断されて、回線が自動的に閉結されるものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、雑音レベルは、一般的に、環境や時間帯等によって刻々と変動する。このため、雑音レベルを固定的なものに設定すると、雑音と音声の切り分けがうまくいかなくなり、雑音によって誤動作する場合が生じ得る。
【0005】
この問題を解決するため、常に周囲の雑音レベルを測定するように設定することも可能であるが、その場合には、電力消費量が増大し、省電力の要請に沿わない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部の雑音により誤動作しにくく、かつ電力消費量も少なくて済む通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の通信装置は、マイクロホンにて入力される外部音声の中から所定の音声レベルを超える外部音声を音声認識する音声認識手段と、回線からの発呼信号受信中に、前記音声認識手段の認識結果に基づいて回線を自動的に閉結する自動閉結手段と、所定時間おきに外部の雑音レベルを測定してその測定結果に基づいて前記音声認識手段における音声認識の基準となる前記音声レベルを設定する音声レベル設定手段と、前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、を有するものである。
【0008】
請求項1記載の通信装置によれば、音声認識の基準となる音声レベルが、音声レベル設定手段によって、外部の雑音レベルに合わせて定期的に設定されることから、例えば環境や時間帯等の変動に対しても、外部の雑音により誤動作しにくく、かつ、電力消費量も少なくて済む通信装置を実現することができる。
【0009】
請求項記載の通信装置は、前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、を有するものである。
【0010】
請求項記載の通信装置によれば、閉結履歴記録手段と、所定時間設定制御手段があることから、ユーザーを煩わすことなく、省電力を図りつつ、通信装置の使用の実態に即した適切な時間間隔で音声レベル設定を行うことが可能となる。
【0011】
また他の態様の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、手動入力に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定手段を有するものである。
【0012】
本態様の通信装置によれば、所定時間設定手段があることから、雑音測定及び音声レベル設定のための時間間隔を、ユーザーが任意に設定することができる。このため、省電力を図りつつ、ユーザーのニーズに合わせた頻度で音声レベルを設定することが可能となる。
【0013】
請求項記載の通信装置は、回線に直接接続される親機と、この親機に無線を通じて接続され、前記親機を介して前記回線に接続される子機と、を有し、前記子機のマイクロホンにて入力された外部音声を音声認識手段にて音声認識する通信装置において、前記音声認識手段は、所定の音声レベルを超える音声を音声認識し、前記親機は、前記音声認識手段の認識結果に基づいて自動的に前記回線を閉結し、前記子機を通話状態にする自動閉結手段と、前記子機のマイクロホンを入力状態に設定するためのコマンド信号を所定時間おきに発信して前記子機の周囲の雑音レベルを測定し、この測定結果に基づいて前記音声レベルを設定する音声レベル設定手段とを有し前記親機または前記子機の少なくとも一方は、前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、を有するものである。
【0014】
請求項記載の通信装置によれば、音声レベル設定手段によって、子機のマイクロホンが所定時間おきに入力状態にされて雑音測定がなされることから、電池で動作する子機の省電力を図りつつ、子機周辺の雑音レベルに適した音声レベルを設定することが可能となる。このため、適切な音声レベルで子機のマイクロホンから入力される音声を音声認識することができる。
【0015】
請求項記載の通信装置は、前記親機または前記子機の少なくとも一方は、前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、を有するものである。
【0016】
請求項記載の通信装置によれば、閉結履歴記録手段と、所定時間設定制御手段があることから、通信装置の使用の実態に即して、より適切な音声レベル設定を行いつつ、子機の省電力を図ることが可能となる。つまり、例えば、過去の一定期間の閉結履歴に鑑みて、閉結回数が所定回数以上である時間帯や期間等には、短い時間間隔で雑音測定を行うように設定し、所定回数以下である場合には、長い時間間隔で雑音測定を行うように設定する。これにより、閉結回数が多い時間帯等には、頻繁に雑音測定及び音声レベル設定が行われ、雑音変化に沿った適切な音声レベルに基づいて音声認識を行うことが可能となる。一方、閉結回数が少ない時間帯等には、雑音測定及び音声レベル設定が長い時間間隔でしか行われないため、子機で消費される電力が一層節約される。
【0017】
また他の態様の通信装置は、請求項記載の通信装置において、前記親機または前記子機の少なくとも一方は、手動入力に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定手段を有するものである。
【0018】
本態様の通信装置によれば、所定時間設定手段があることから、雑音測定及び音声レベル設定のための時間間隔を、ユーザーが任意に設定することができる。このため、子機の省電力を図りつつ、ユーザーのニーズに合わせた頻度で音声レベルを設定することが可能となる。
請求項3記載の通信装置は、請求項1又は2記載の通信装置において、前記閉結履歴記録手段によって記録された閉結履歴を分析して回線閉結頻度を割り出す分析手段を更に有し、前記所定時間設定制御手段は、前記分析手段によって割り出された回線閉結頻度に基づいて前記所定時間を設定するものである。
請求項4記載の通信装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の通信装置において、受信待機中は前記雑音レベルが測定される間だけ前記マイクロホンを入力状態に設定する設定手段を更に有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の通信装置を具体化した実施形態を、ファクシミリ装置を例として、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
まず、図2に、本実施形態のファクシミリ装置の外観斜視図を示す。
【0021】
図2において、ファクシミリ装置10は、本体12と、この本体12の左側部に設置された受話器28からなる。この受話器28は、図示しないコードによって本体12に接続されている。また、本体12の右側部には、スピーカ26が設けられている。本体12の上面の前部には、キー入力部16が設けられ、そのキー入力部16の左後部にはLCD18が設けられ、右後部にはマイクロホン27が設けられている。さらに、LCD18及びマイクロホン27の後部には、原稿挿入口20が設けられ、ここから挿入された原稿は、本体12内部のスキャナ52(図3参照)にて読みとられた後、本体12の前面であってキー入力部16の下方に設けられた原稿排出口14から排出される。原稿挿入口20の後部には、複数枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ24が着脱可能に取り付けられている。そして、記録紙ホルダ24から供給され印字に使用された記録紙は、原稿排出口14の下方に設けられた記録紙排出口22から排出される。
【0022】
このようなファクシミリ装置10は、図3のブロック図に示されるような電気的構造を有する。つまり、CPU32、ROM34、EEPROM36、RAM38、画像メモリ40、音声メモリ42、計時部43、センサ44、音声検出部45、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下「NCU」という)46、モデム48、バッファ50、スキャナ52、符号化部54、復号化部56、プリンタ58、キー入力部16、LCD18及びアンプ60、61が設けられ、システムバス30を介して互いに接続されている。また、NCU46には、受話器28及び電話回線64が接続される他、モデム48も接続されている。そして、アンプ60にスピーカ26が接続され、アンプ61にマイクロホン27が接続されている。
【0023】
より詳しくは、CPU32は、システムバス30を介して接続された各部を制御する。このCPU32にて実行される制御プログラム及びこの制御プログラムの実行に必要な各種のデータは、ROM34、EEPROM36に格納される。
【0024】
ここで、ROM34に格納される制御プログラムとしては、例えば、自動回線閉結プログラム、雑音測定プログラム、音声レベル自動設定プログラム等がある。また、CPU32や音声認識部45等における処理に際して参照される音データ、数データ、ファクシミリ10の鳴動音の音声レベルデータ等の各種データも、ROM34に格納される。
【0025】
EEPROM36には、音声レベルデータ、雑音測定間隔データ、回線閉結履歴データ、短縮ダイヤルデータ、各種の音声メッセージを出力するためのデータ等が格納される。
【0026】
RAM38には、受話器28や、マイクロホン27や、電話回線64からNCU46を介して取り込まれた音声が格納される他、CPU32による動作実行時の各種データが一時的に格納される。
【0027】
画像メモリ40は、画像データ及び印刷のためのビットイメージを記憶し、音声メモリ42は、相手側装置へ送出される応答メッセージや、相手側装置から送られてきた入来メッセージを記憶する。計時部43は、現在時刻を計時しつつ所定時間の経過を計測する。センサ44は、記録紙カバーの開閉状態を検出する。
【0028】
音声認識部45は、マイクロホン27にて取り込まれた音声の中から、所定レベルを超える音声を認識する。この音声検出部45は、例えば音声LSI等により構成することができる。
【0029】
NCU46は、電話回線64,66及び交換機62を介して接続される図示しない相手側装置との間の信号の送受信を行う。
【0030】
モデム48は、このNCU46にて送受信される画像データや音声データ等の通信データの変調・復調を行う。なお、モデム48には、アナログ信号をデジタル信号に変換するため、図示しないデジタル・シグナル・プロセッサ(以下「DSP」という)が内蔵されている。そして、マイクロホン27,受話器28、及び電話回線64を通じてファクシミリ装置10に入力されたアナログ音声信号は、NCU46内のDSPにてデジタル音声信号に変換される。バッファ50は、相手側装置との間で送受信される符号化された画像情報を含むデータを一時的に記憶する。スキャナ52は、原稿挿入口20に挿入された原稿の読み取り面に記された文字・図形を、画像データとして読みとり、符号化部54は、スキャナ52が読みとった画像データを符号化する。一方、復号化部56は、バッファ50又は画像メモリ40に記憶された画像データを読み出して、これを復号化する。プリンタ58は、この復号化されたデータを記録紙に印刷する。キー入力部16は、テンキーや機能キーを含み、これらのキーによって各種の設定操作や電話番号入力操作等を行うことを可能とする。アンプ60は、スピーカ26にて鳴動音や通話音声として出力されるべき音声信号を増幅し、アンプ61は、マイクロホン27にて取り込まれた外部音声を増幅する。
【0031】
なお、本実施形態においては、マイクロホン27がマイクロホンに相当し、音声認識部45が音声認識手段に相当する。また、CPU32及びNCU46が自動閉結手段に相当し、CPU32が音声レベル設定手段及び所定時間設定制御手段に相当する。
【0032】
図1は、このような構成を有するファクシミリ装置10において、音声により回線の自動閉結が行われる場合の処理手順の例を示すフローチャートである。なお、図1の説明に際しては、図2及び図3を適宜参照する。
【0033】
図1のスタート時点において、ファクシミリ装置10は受信待機状態にある。そして、発呼信号を受信したか否かがCPU32により定期的に判断され(S1)、発呼信号を受信していない場合には(S1:NO)所定時間経過したか否かが判断され(S2)、経過していれば(S2:YES)周囲の雑音レベルの測定が行われる(S3)。
【0034】
なお、受信待機中はこの雑音測定を行う間だけマイクロホン27が入力状態になるように設定しておけば、電力消費量を低く押さえることができ、望ましい。
【0035】
ここで、S2の所定時間は、雑音測定プログラムにおいて、予想される雑音レベルの変化に基づいた合理的な時間間隔を予め設定しておいてもよいし、キー入力部16からの手動入力によりユーザーが任意の時間間隔を設定できるようにしておいてもよい。この場合には、キー入力部16及びCPU32が所定時間設定手段に相当する。あるいは、回線の閉結履歴をデータとしてEEPROM36に格納しておき、この閉結履歴データに基づいて、CPU32が適当な時間間隔を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、直前の24時間あるいは一週間といった一定期間における閉結履歴データを分析して、回線閉結頻度が高い時間帯や期間及び低い時間帯等を割り出す分析プログラムと、この分析結果に鑑みて、雑音レベルを測定する時間間隔を定期的に設定しなおす時間設定プログラムをROM34等に格納しておくとよい。また、この時間設定プログラムは、回線閉結頻度が高い時間帯や期間には短い時間間隔を設定し、閉結頻度の低い時間帯等には長い時間間隔を設定するように設計されることが好ましい。なお、閉結履歴データには、少なくとも、回線が過去に閉結された時刻が含まれるが、これに加えて日付や曜日、月等のデータを含んでいてもよい。そして、この場合には、EEPROM36が閉結履歴記録手段に相当する。
【0036】
雑音レベルの測定は、ROM34に格納された雑音レベル測定プログラムに従って、CPU32が行う。より具体的には、マイクロホン27が一時的に入力状態に設定され、このマイクロホン27から入力された外部音声が、CPU32により音声認識部45に入力され、ここで音声レベルが測定される。このとき測定された音声レベルが、S3における雑音レベルに相当する。なお、雑音レベルとは、音声応答しない範囲の音声のレベルをいう。そして、この雑音レベルは、雑音レベルデータとしてRAM38に記憶される。
【0037】
次いで、音声レベル設定が行われる(S4)。ここでの音声レベルは、音声認識部45における音声認識処理の際に、音声応答と雑音を切り分けるための基準となる音声レベルをいう。具体的には、ROM34に格納された音声レベル設定プログラムに基づいて、CPU32が、RAM38に格納された雑音レベルデータに基づいて音声レベルを設定する。ここで設定された音声レベルは、音声レベルデータとしてEEPROM36に格納される。なお、この際、EEPROM36に格納されていた古い音声レベルデータは消去される。
【0038】
その後、再びS1に戻る。S2で所定時間経過していない場合もS1に戻る。
【0039】
S1で発呼信号を受信した場合には(S1:YES)、マイクロホン27から入力された外部音声を音声認識したか否かの判断が行われる(S5)。具体的には、EEPROM36に格納された音声レベルデータを基準とし、この音声レベルを超える音声を、音声応答すべき音声として音声認識部45が音声認識処理する。そして、音声認識部45の処理結果に基づいて、CPU32がS5の判断を行う。
【0040】
入力された音声が音声認識された場合は(S5:YES)、ROM34に格納された自動閉結プログラムに基づき、CPU32の処理によって、回線が自動的に閉結される(S6)。一方、入力された音声が音声認識されない場合には(S5:NO)、発呼信号が継続しているか否かが判断され(S7)、継続していれば(S7:YES)S5に戻り、継続していなければ(S7:NO)S1に戻る。
【0041】
このように、本実施形態では、受信待機中に、周囲の雑音レベルに合わせた音声レベルが所定時間毎に設定され、この音声レベルを基準として音声認識が行われることから、外部の雑音によって誤動作することが防止される。
【0042】
また、雑音レベルを測定するときにだけマイクロホン27が入力状態に設定されることから、電力消費量を最低限に押さえつつ、雑音レベル測定を行うことができる。
【0043】
さらに、S2における所定時間をキー入力部16からの手動入力によって設定できる場合には、ユーザーの希望に添った頻度で雑音レベルの測定及び音声レベル設定を行うことが可能になる。
【0044】
そして、閉結履歴データに基づいてS2の所定時間が自動的に設定される場合には、ユーザーを煩わすことなく、省電力を図りつつ、通信装置の使用の実態に即した適切な時間間隔で音声レベル設定を行い、常に適切な音声レベルで音声認識を行うことが可能となる。つまり、例えば、過去の一定期間の閉結履歴に鑑みて、閉結回数が所定回数以上であったり、比較的集中したりしている時間帯(例えば9時〜17時)や期間(例えば、月曜日〜金曜日や、別荘が使用される一定期間)等には、短い時間間隔で雑音測定を行うように設定し、所定回数以下である時間帯等には、長い時間間隔で雑音測定を行うようにプログラムを設定する。これにより、閉結回数が多い時間帯等には、頻繁に雑音測定及び音声レベル設定が行われ、雑音変化に沿った適切な音声レベルに基づいて音声認識を行うことが可能となる。一方、閉結回数が少ない時間帯等には、雑音測定及び音声レベル設定が長い時間間隔でしか行われないため、消費電力が一層節約される。
【0045】
次に、本発明を親機及び子機からなる通信装置に適用した場合の例を説明する。
【0046】
図4は、親機10’及び子機50からなる通信装置の例を示す外観斜視図である。
【0047】
この図4において、親機10’はファクシミリ装置であり、その外観は、アンテナ15が本体12に取付けられている点を除き、上述したファクシミリ装置10(図1参照)とほぼ同様である。よって、共通する要素については、図1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0048】
一方、子機50は、コードレス電話装置である。この子機50は、略直方体状の本体52と、この本体52の前面上部に設けられたスピーカ54と、前面下部に設けられたマイクロホン56と、このマイクロホン56の上方に設けられたキー入力部58と、このキー入力部58及びスピーカ54の間に形成されたLCD60と、本体52の上部に突設されたアンテナ62とを有する。そして、この子機50は、無線を通じて親機10’に接続され、親機10’を介して回線に接続される。
【0049】
図5は、親機10’の電気的構成を示すブロック図である。この図5は、基本的に上述した図3のブロック図と同じであるため、共通する要素については、図3と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図5特有の点としては、システムバス30に無線送受信部47が接続されている点が挙げられる。この無線送受信部47は、アンテナ15を通じて子機50との間で信号の送受信を行う。そして、無線送受信部47を介して送受信される信号には、子機50を制御するための種々のコマンド信号や、回線64他から入力された音声信号等が含まれる。また、ROM34には、子機50を制御するための種々の制御プログラムが格納されている。
【0050】
一方、子機50は、一般のコードレス子機に周知の電気的構成を採用している。なお、構成の簡易化によるコストの低減化を図るため、子機50には、音声認識部が設けられていない。そして、子機50のマイクロホン56にて入力された音声は、親機10’に送られ、親機10’の音声認識部45にて音声認識される。
【0051】
図6は、このような通信装置において、音声により回線の自動閉結が行われる場合の処理手順の例を示すフローチャートである。なお、図6の説明に際しては、図4及び図5を適宜参照する。
【0052】
まず、図6のスタート時点において、親機10’及び子機50は受信待機状態にある。このとき、子機50は、消費電力の節約を図るため、マイクロホン56の電源を切った状態に設定されている。そして、発呼信号を受信したか否かがCPU32により定期的に判断され(S11)、発呼信号を受信していない場合には(S11:NO)所定時間経過したか否かが判断され(S12)、経過していれば(S12:YES)親機10’周辺の雑音レベルが測定される(S13)。S13における雑音レベルの測定は、図1のS3における雑音レベルの測定と同様の手法によって行われる。次いで、子機50周辺の雑音レベル測定が行われる(S14)。
【0053】
ここで、S12における所定時間は、図1のS2における所定時間と同様にして設定される。
【0054】
また、子機50周辺の雑音レベル測定は、具体的には次のような手順で行われる。まず、親機10’から、無線送受信部47及びアンテナ15を通じて、子機50のマイクロホン56を一定時間入力状態に設定するためのコマンド信号が発信される。このコマンド信号が、子機50のアンテナ62を介して受信され、図示しない子機50のCPUによって、マイクロホン56に一定時間電力が供給されるように制御され、一時的に外部音声の入力が可能となる。この間にマイクロホン56から外部音声が入力されると、図示しない子機の無線送受信部及びアンテナ62を介して親機10’に送信され、親機10’の音声認識部45にて音声レベルが測定される。この音声レベルが、子機50の雑音レベルとなる。
【0055】
S13及びS14にて得られた親機10’及び子機50のそれぞれの雑音レベルデータは、RAM38に格納される。このRAM38に格納された雑音レベルデータに基づいて、CPU32により、親機10’に入力された外部音声を音声認識する際の基準となる音声レベルと、子機50に入力された外部音声を音声認識する際の基準となる音声レベルの2つの音声レベルが設定され、EEPROM36に格納される(S15)。なお、この際、EEPROM36に格納されていた古い音声レベルデータは消去される。その後、S11に戻る。
【0056】
なお、親機と子機の雑音レベルの設定タイミングは、それぞれ設置された環境の相違に基づいて、別々であってもよい。
【0057】
S11で、親機10’が回線64を通じて発呼信号を受信した場合には(S11:YES)、親機10’のマイクロホン27にて入力された外部音声を音声認識したか否かが判断され(S16)、認識した場合には(S16:YES)回線が自動的に閉結され(S17)、親機10’が通話状態に設定される。S16で親機10’に入力された外部音声を音声認識できなかった場合は(S16:NO)、子機50のマイクロホン56を入力状態にするためのコマンド信号が発信され(S18)、子機50に入力された外部音声を音声認識できたか否かが判断される(S19)。この結果、音声認識できれば(S19:YES)、回線が自動的に閉結されて(S17)、子機50が通話状態に設定される。一方、音声認識できない場合には(S19:NO)、発呼信号が継続しているか否かが判断される(S20)。そして、発呼信号が継続していれば(S20:YES)S16に戻り、継続していなければ(S20:NO)S11に戻る。
【0058】
なお、S16及びS19における音声認識は、S15にて設定された音声レベルを基準にして行われる。
【0059】
このように、受信待機中に、周囲の雑音レベルに合わせた音声レベルが所定時間毎に設定され、この音声レベルを基準として音声認識が行われることから、外部の雑音によって誤動作することが防止される。特に、雑音レベルの測定及び音声レベルの設定が、親機10’及び子機50のそれぞれについて行われることから、親機10’及び子機50のそれぞれのおかれた環境に最も適した音声レベルでの音声認識が可能となる。
【0060】
また、子機50にて入力された外部音声が親機10’にて音声認識処理されることから、子機50の構成を簡易化して、コストを低く押さえることができる。
【0061】
さらに、雑音レベルを測定するときにだけ親機10’及び子機50のマイクロホン27、56が入力状態に設定されることから、電力消費量を最低限に押さえつつ、雑音レベル測定を行うことができる。このことは、電池で動作する子機50において、特に効果的である。
【0062】
その他の効果は、図1〜図3に示した実施形態における効果と同様である。
【0063】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の変形が可能である。
【0064】
例えば、ファクシミリ装置ではなく、通常の電話装置あるいはコードレス電話装置に本発明を適用してもよい。また、親機及び子機を有する通信装置において、親機及び子機のいずれか一方にのみ本発明を適用することもできる。さらに、子機に音声認識装置を内蔵しておいてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の通信装置によれば、音声認識の基準となる音声レベルが、外部の雑音レベルに合わせて定期的に設定されることから、外部の雑音により誤動作しにくく、かつ、電力消費量も少なくて済む通信装置を実現することができる。
【0066】
また、請求項記載の通信装置によれば、閉結履歴記録手段と、所定時間設定制御手段があることから、通信装置の使用の実態に即して、より適切な音声レベル設定を行いつつ、省電力を図ることが可能となる。
【0067】
また他の態様の通信装置によれば、所定時間設定手段があることから、雑音測定及び音声レベル設定のための時間間隔を、ユーザーが任意に設定することができる。このため、省電力を図りつつ、ユーザーのニーズに合わせた頻度で音声レベルを設定することが可能となる。
【0068】
請求項記載の通信装置によれば、子機のマイクロホンが所定時間おきに入力状態にされて雑音測定がなされることから、電池で動作する子機の省電力を図りつつ、子機周辺の雑音レベルに適した音声レベルを設定することが可能となる。このため、適切な音声レベルで子機のマイクロホンから入力される音声を音声認識することができる。
【0069】
請求項記載の通信装置によれば、閉結履歴記録手段と、所定時間設定制御手段があることから、通信装置の使用の実態に即して、より適切な音声レベル設定を行いつつ、子機の省電力を図ることが可能となる。
【0070】
また他の態様の通信装置によれば、所定時間設定手段があることから、雑音測定及び音声レベル設定のための時間間隔を、ユーザーが任意に設定することができる。このため、子機の省電力を図りつつ、ユーザーのニーズに合わせた頻度で音声レベルを設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のファクシミリ装置において、音声により回線の自動閉結が行われる場合の処理手順の例を示すフローチャートである。
【図2】 本実施形態のファクシミリ装置を示す外観斜視図である。
【図3】 本実施形態の電気的構造を示すブロック図である。
【図4】 親機及び子機からなる通信装置の例を示す外観斜視図である。
【図5】 親機の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】 図4及び図5に示す通信装置において、音声により回線の自動閉結が行われる場合の処理手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 親機
16 キー入力部(所定時間設定手段)
27,56 マイクロホン
32 CPU(自動閉結手段、音声レベル設定手段、所定時間設定制御手段、所定時間設定手段)
36 EEPROM(閉結履歴記録手段)
45 音声認識部(音声認識手段)
46 NCU(自動閉結手段)
50 子機

Claims (4)

  1. マイクロホンにて入力される外部音声の中から所定の音声レベルを超える外部音声を音声認識する音声認識手段と、
    回線からの発呼信号受信中に、前記音声認識手段の認識結果に基づいて回線を自動的に閉結する自動閉結手段と、
    所定時間おきに外部の雑音レベルを測定してその測定結果に基づいて前記音声認識手段における音声認識の基準となる前記音声レベルを設定する音声レベル設定手段と、
    前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、
    前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 回線に直接接続される親機と、この親機に無線を通じて接続され、前記親機を介して前記回線に接続される子機と、を有し、前記子機のマイクロホンにて入力された外部音声を音声認識手段にて音声認識する通信装置において、
    前記音声認識手段は、所定の音声レベルを超える音声を音声認識し、
    前記親機は、
    前記音声認識手段の認識結果に基づいて自動的に前記回線を閉結し、前記子機を通話状態にする自動閉結手段と、
    前記子機のマイクロホンを入力状態に設定するためのコマンド信号を所定時間おきに発信して前記子機の周囲の雑音レベルを測定し、この測定結果に基づいて前記音声レベルを設定する音声レベル設定手段とを有し
    前記親機または前記子機の少なくとも一方は、
    前記回線の閉結履歴を記録する閉結履歴記録手段と、
    前記閉結履歴記録手段の記録に基づいて前記所定時間を設定する所定時間設定制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は2記載の通信装置において、
    前記閉結履歴記録手段によって記録された閉結履歴を分析して回線閉結頻度を割り出す分析手段を更に有し、
    前記所定時間設定制御手段は、
    前記分析手段によって割り出された回線閉結頻度に基づいて前記所定時間を設定することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の通信装置において、
    受信待機中は前記雑音レベルが測定される間だけ前記マイクロホンを入力状態に設定する設定手段を更に有することを特徴とする通信装置。
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