JP4084281B2 - トナーの製造方法 - Google Patents
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〔1〕 少なくとも第1の樹脂粒子からなる凝集粒子が分散した凝集粒子分散液を調製する工程、
〔2〕 工程〔1〕で得られた凝集粒子分散液を、第2の樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液と混合して、前記凝集粒子に前記第2の樹脂粒子を付着させた複合粒子を形成する工程、並びに
〔3〕 工程〔2〕で形成された複合粒子を加熱して融合させる工程
を有するトナーの製造方法であって、前記工程〔2〕の第2の樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液が自己分散型水系ポリエステル分散体であるトナーの製造方法
に関する。
高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、これによりフローテスターのプランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描き、そのS字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定し、最大ピーク温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点まで最大傾斜を示す接線との交点の温度を樹脂のガラス転移点とし、最大ピーク温度を離型剤では融点とする。
JIS K0070に従って測定する。
以下のGPC法により、分子量分布を測定する。
測定装置:CO−8010(東ソー製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー製)
試料濃度:0.5g/100mlテトラヒドロフラン
溶離液:テトラヒドロフラン(40℃)
流速:1ml/分
標準試料:単分散ポリスチレン
コールターカウンターN4(ベックマン・コールター(株)製)で測定する。
コールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター(株)製)で測定する。
イオン交換水1000gにアニオン性界面活性剤(ペレックスSS−L、花王(株)製)6gを溶解し、80℃に昇温し、窒素置換した。
窒素置換した溶液に、スチレン240g及びn−ブチルアクリレート60gを混合したモノマーとイオン交換水10gに過硫酸アンモニウム3gを溶解させた溶液との混合液を90分かけて滴下した後、1時間放置し、重合を終了して、ビニル系樹脂粒子分散液A(ビニル系樹脂の含有量:23重量%(固形分換算))を得た。
イオン交換水1000gにアニオン性界面活性剤(ペレックスSS−L、花王(株)製)6gを溶解させ、80℃に昇温し窒素置換した。
スチレン240g、n−ブチルアクリレート60g及びラウリルメルカプタン15gを混合したモノマーとイオン交換水10gに過硫酸アンモニウム3gを溶解させた溶液との混合液を90分かけて滴下した後、1時間放置し、重合を終了して、ビニル系樹脂分散液B(ビニル系樹脂の含有量:23重量%(固形分換算))を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸340g及びハイドロキノン1.5gをガラス製2リットル容の四つ口フラスコに入れ、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取りつけ、マントルヒーター中で、窒素気流下にて210℃で攪拌しつつ反応させた。ASTM D36−86に従って測定した軟化点により重合度を追跡し、軟化点が100℃に達した時点で反応を終了し、ポリエステルAを得た。
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計及び窒素導入管を備えた反応器にメチルエチルケトン600gを投入し、ポリエステルA 100gを室温にて添加し、溶解させた。得られた溶液に、トリエチルアミン5gを添加して中和し、続いてイオン交換水2000gを添加した後、250r/minの攪拌速度で、減圧下、50℃以下の温度でメチルエチルケトンを留去し、自己分散型水系ポリエステル分散体A(ポリエステルの含有量:4.8重量%(固形分換算))を得た。得られた樹脂分散体中に分散するポリエステル粒子の重量平均粒径は100nmであった。
銅フタロシアニン(大日精化社製)50g、ノニオン性界面活性剤(エマルゲン150、花王(株)製)5g及びイオン交換水200gを混合し、銅フタロシアニンを溶解させ、ホモジナイザーを用いて10分間分散させて、銅フタロシアニンが平均粒径200nmで分散した着色剤分散液Aを得た。
パラフィンワックス(HNP0190、日本精蝋(株)製、融点:85℃)50g、カチオン性界面活性剤(サニゾールB50、花王(株)製)5g及びイオン交換水200gを95℃に加熱して、ホモジナイザーを用いて、パラフィンワックスを分散させた後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、パラフィンワックスが平均粒径550nmで分散した離型剤分散液Aを得た。
荷電制御剤(ボントロンE−84、オリエント化学工業社製)50g、ノニオン性界面活性剤(エマルゲン150、花王(株)製)5g及びイオン交換水200gを混合し、ガラスビーズを使用し、サンドグラインダーを用いて10分間分散させて、荷電制御剤が平均粒径500nmで分散した荷電制御剤分散液Aを調製したが、分散液体には粗大粒子の残留が観測された。
ビニル系樹脂粒子分散液A 130g、ビニル系樹脂粒子分散液B 260g、着色剤分散液A 25g、離型剤分散液A 25g及びカチオン性界面活性剤(サニゾールB50、花王(株)製)2gを丸型のステンレス製フラスコ中でホモジナイザーを用いて混合し、分散させた後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら48℃まで加熱した。さらに、48℃で1時間保持した後、重量平均粒径が5.6μmの凝集粒子が形成されていることが確認された。
比較例1と同様にして凝集粒子分散液を得た。得られた凝集粒子分散液に、自己分散型水系ポリエステル分散体A 210gを添加し丸型のステンレス製フラスコ中でホモジナイザーを用いて30分間攪拌して混合した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で1時間保持した後、凝集粒子表面にポリエステル粒子が付着した、重量平均粒径が5.8μmの複合粒子が形成されていることが確認された。
実施例1と同様にして、複合粒子を形成させた。複合粒子が形成された溶液に、5%塩酸2.6gを添加し、15分間フラスコ内を攪拌した。さらに、アニオン性界面活性剤(ペレックスSS−L、花王(株)製)3gを添加した後、前記ステンレス製フラスコに還流管を装着し、攪拌を継続しながら、95℃まで加熱し、5時間保持して、複合粒子を融合させた。その後、冷却し、融合粒子をろ過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、乾燥させることにより、トナーを得た。
5%塩酸の使用量を2.0gに変更した以外は、実施例2と同様にして、トナーを得た。
ビニル系樹脂分散液A等とともに、荷電制御剤分散液A 10gをさらに使用した以外は、比較例1と同様にして、トナーを得た。
実施例1〜3、比較例1、2で得られたトナー3gを、シリコーンコートフェライトキャリア(FL93−100、ハウダーテック社製)97gと混合し、ボールミルにより、1分間及び10分間攪拌し、それぞれの帯電量をq/mメーター(エピング社製)を用い測定した。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 〔1〕 少なくとも第1の樹脂粒子からなる凝集粒子が分散した凝集粒子分散液を調製する工程、
〔2〕 工程〔1〕で得られた凝集粒子分散液を、第2の樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液と混合して、前記凝集粒子に前記第2の樹脂粒子を付着させた複合粒子を形成する工程、並びに
〔3〕 工程〔2〕で形成された複合粒子を加熱して融合させる工程
を有するトナーの製造方法であって、第1の樹脂粒子がビニル系樹脂粒子であり、前記工程〔2〕の第2の樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液が自己分散型水系ポリエステル分散体であるトナーの製造方法。 - 自己分散型水系ポリエステル分散体が、ポリエステル、中和物質、有機溶剤及び水を含有した混合物より前記有機溶剤を留去して得られる樹脂分散体である請求項1記載の製造方法。
- 第2の樹脂粒子のトナー中の含有量が50重量%以下である請求項1又は2記載の製造方法。
- 工程〔3〕において、工程〔2〕で形成された複合粒子を酸処理した後、加熱して融合させる請求項1〜3いずれか記載のトナーの製造方法。
- 工程〔1〕において、第1の樹脂粒子を含む分散液と相反するイオン性の界面活性剤を添加した分散液を分散液に含まれる樹脂粒子のガラス転移点以下の温度で攪拌することにより、少なくとも第1の樹脂粒子からなる凝集粒子を形成する請求項1〜4いずれか記載のトナーの製造方法。
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