JP4082948B2 - 空気調和装置の既設配管洗浄方法及び洗浄システム - Google Patents

空気調和装置の既設配管洗浄方法及び洗浄システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に設置された接続用冷媒配管を洗浄して利用可能とする空気調和装置の既設配管洗浄方法及び洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置は、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、室外冷媒配管と室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管とを有して構成される。
【0003】
このような空気調和装置のうち、ビルディングなどの建物に設置されるものでは室内機が多数存在し、従って、これらの室内機に接続される上記接続用冷媒配管は、配管長が長く、しかも枝管が多く複雑な形状となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
空気調和装置の室外機及び室内機を交換する際に、建物内に設置された上記接続用冷媒配管をも交換することは、特に、この接続用冷媒配管の寿命に余裕がある場合に無駄であり、有効に利用されるべきである。
【0005】
但し、既設の空気調和装置と新設の空気調和装置との間で使用される冷媒が異なる場合には、これらの冷媒に対応して冷凍機油も異なる。このため、既設の空気調和装置の接続用冷媒配管を残し、室外機及び室内機を交換する際には、この据え置かれた接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油を、良好に除去する必要がある。
【0006】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、建物内に設置された既設配管を、室外機及び室内機の交換時に洗浄して有効に利用できる空気調和装置の既設配管洗浄方法及び洗浄システムを提供することにある。また、本発明の他の目的は、既設配管の洗浄効率を向上させることができる空気調和装置の既設配管洗浄方法及び洗浄システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄方法において、上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータを配設し、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設け、既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、上記オイルセパレータとガス管との間に洗浄用熱交換器を配設し、この洗浄用熱交換器により凝縮された液冷媒を用いて上記ガス管内を洗浄することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄方法において、上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータを配設し、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設け、既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、
上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管を配設し、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内に冷媒を流すことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記暖房運転は、室外熱交換器の除霜運転を含まない暖房運転であることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記室外熱交換器へ送風する室外ファンの風量は、上記室外熱交換器の能力が過大に上昇しないよう調整することを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄システムにおいて、上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータが配設され、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設けられ、既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、上記オイルセパレータとガス管との間に洗浄用熱交換器が配設され、この洗浄用熱交換器により凝縮された液冷媒を用いて上記ガス管内を洗浄するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄システムにおいて、上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータが配設され、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設けられ、既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管が配設され、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内を冷媒が流れるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管が配設され、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内を冷媒が流れるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明において、上記オイルセパレータは、分離された冷凍機油を貯溜可能なオイル貯溜部を備えることを特徴とするものである。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項5乃至8のいずれかに記載の発明において、上記暖房運転は、室外熱交換器の除霜運転を含まない暖房運転であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項5乃至9のいずれかに記載の発明において、上記室外熱交換器へ送風する室外ファンの風量は、上記室外熱交換器の能力が過大に上昇しないよう調整されることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0018】
[A]第1の実施の形態(図1)
図1は、本発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄システムにおける第1の実施の形態が適用された空気調和装置を示す系統図である。
【0019】
この図1(B)に示す空気調和装置10は、ガス管13及び液管14を備えてなる接続用冷媒配管15に室外機11が接続されるとともに、複数台の室内機12A、12B…が並列に接続されて構成される。
【0020】
上記室内機12A、12B…は、室内冷媒配管16に室内膨張弁17及び室内熱交換器18が配設されて構成され、室内冷媒配管16の一端がガス管13に、他端が室内膨張弁17を介して液管14にそれぞれ接続される。また、室内膨張弁17は、その弁開度が空調負荷に応じて調整される。上記室内熱交換器18には、この室内熱交換器18へ送風する室内ファン22が隣接して配置されている。
【0021】
上記室外機11は、室外冷媒配管19に圧縮機20が配設され、この圧縮機20の吸込側にアキュムレータ21が配設され、吐出側に四方弁23が配設され、更に、四方弁23側の室外冷媒配管19に室外熱交換器24、室外膨張弁25が順次配設されて構成される。室外冷媒配管19の室外膨張弁25側端部28が、接続用冷媒配管15の液管14に接続される。また、室外冷媒配管19のアキュムレータ21側端部27は、四方弁23を介して接続用冷媒配管15のガス管13に接続される。上記室外膨張弁25は、その弁開度が空調負荷に応じて調整される。また、上記室外熱交換器24には、この室外熱交換器24へ送風する室外ファン26が隣接して配置されている。
【0022】
上記四方弁23の切換により空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。
【0023】
つまり、四方弁23が冷房側に切り替えられると、冷媒が破線矢印Aの如く流れ、室外機11の圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経て室外熱交換器24に至り、この室外熱交換器24で凝縮され、室外膨張弁25を経て液管14に流れ、各室内機12A、12B…に分流され、これらの室内機12A、12B…の室内膨張弁17を経て減圧された後、室内熱交換器18で蒸発されて室内を冷房する。各室内機12A、12B…の室内熱交換器18からの冷媒は、ガス管13で合流し、室外機11に流され、この室外機11の四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0024】
また、四方弁23が暖房側に切り替えられると、冷媒が実線矢印Bの如く流れ、室外機11の圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経てガス管13で合流し、室内機12A、12B…で分流して、これら各室内機12A、12B…の室内熱交換器18にて凝縮して室内を暖房する。室内熱交換器18にて凝縮された冷媒は室内膨張弁17を経て液管14にて合流され、室外機11に流されて、この室外機11の室外膨張弁25で減圧され、室外熱交換器24で蒸発された後、四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0025】
上述のように構成された空気調和装置を流れる冷媒は、CFC系やHCFC系の冷媒(例えばR22)である。この建物に既設の空気調和装置10に代えて、HFC系の冷媒(例えばR410A、R407C)を用いた空気調和装置を上記建物に据え付ける場合、上記空気調和装置10のうち室外機11及び室内機12A、12B…は新しいものに交換されるが、接続用冷媒配管15は上記空気調和装置10の既設のものが利用される。
【0026】
この際、既設の空気調和装置10と新設の空気調和装置とでは使用される冷媒が異なるため、これに応じて、圧縮機20を潤滑するための冷凍機油も異なるものとなる。例えば、この冷凍機油は、冷媒R22では鉱物油が使用され、冷媒R410AやR407Cではエーテル油やエステル油などの合成油が使用される。従って、接続用冷媒配管15を再利用する際には、この接続用冷媒配管15内に残留する鉱物油を洗浄して除去する必要がある。
【0027】
図1(A)に、既設の室外機11、室内機12A、12B…及び冷媒を用いて、既設の接続用冷媒配管15を洗浄する空気調和装置の既設配管洗浄システム30が示されている。この空気調和装置の既設配管洗浄システム30は、既設の空気調和装置10と、オイルセパレータ32及びキャピラリチューブ33を備えた洗浄ユニット31とを有して構成される。
【0028】
つまり、洗浄ユニット31のオイルセパレータ32は、室外機11の室外冷媒配管19におけるアキュムレータ21側端部27と接続用冷媒配管15のガス管13との間に配設される。このオイルセパレータ32は、圧縮機20から室外冷媒配管19を経て流入するガス冷媒中の鉱物油を分離して除去する。
【0029】
また、上記キャピラリチューブ33は、オイルセパレータ32に接続されると共に、室外冷媒配管19の室外膨張弁25側端部28に接続される。このキャピラリチューブ33は、オイルセパレータ32にて分離された鉱物油を室外冷媒配管19を経て圧縮機20へ導入し、この圧縮機20の運転を円滑に実施させる。尚、キャピラチューブ33は、室外冷媒配管19の室外膨張弁25側端部28に接続されず、圧縮機20の吸込部に直接接続されてもよい。
【0030】
上述のように洗浄ユニット31を接続した状態で、既設の室外機11及び室内機12A、12B…を暖房運転させ、これら既設の室外機11及び室内機12A、12Bに充填された冷媒(R22)を実線矢印Bの如く循環させる。この過程で、オイルセパレータ32にて鉱物油が除去されたガス冷媒はガス管13内を高速流動して、このガス管13に残留した鉱物油やそのスラッジなどを除去し、また、室内熱交換器18にて凝縮された液冷媒は液管14内を流れて、この液管14内に残留した鉱物油やそのスラッジなどを除去する。この除去された鉱物油は、圧縮機20に回収される。
【0031】
ここで、上述の接続用冷媒配管15の洗浄過程中の室外機11及び室内機12A、12B…による暖房運転は、室外熱交換器24の除霜運転を実行しない暖房運転である。この除霜運転を実行すると、冷媒が破線矢印Aの如く流れて、オイルセパレータ32が、圧縮機20からの吐出直後の冷媒中における鉱物油を回収できないからである。この除霜運転を実行しないためには、例えば、室外温度センサを圧縮機20の吐出部に設置することなどの方策がある。
【0032】
また、上述の接続用冷媒配管15の洗浄過程で、室外ファン26の風量は、室外熱交換器24の能力が過大に上昇しないように調整される。室外ファン26の風量が増大して室外熱交換器24の能力が過大に上昇すると、圧縮機20から吐出される冷媒ガスの圧力が著しく高圧となって、空気調和装置10の運転が自動停止され、上記洗浄ができなくなるためである。
【0033】
次に、上記空気調和装置の既設配管洗浄システム30を用いた接続用冷媒配管15の洗浄作業手順を説明する。
【0034】
まず、図示しない冷媒回収機を用いて、既設の空気調和装置10から冷媒R22を回収する。
【0035】
次に、室外冷媒配管19とガス管13との間にオイルセパレータ32を配設し、キャピラリチューブ33を室外冷媒配管19に接続して洗浄ユニット31を配置する。その後、回収した冷媒R22を空気調和装置10に充填する。
【0036】
この状態で、空気調和装置10を暖房運転する。このとき、オイルセパレータ32がガス冷媒中の鉱物油を分離して除去するので、ガス管13内は、鉱物油の存在しないガス冷媒の高速流により洗浄される。また、液管14内は、室内熱交換器18により凝縮された液冷媒によって洗浄される。
【0037】
上述のガス管13及び液管14の洗浄を数10分間実行する。この洗浄過程でオイルセパレータ32により分離された鉱物油は、圧縮機20へ導かれて、この圧縮機20のオイル切れが防止される。
【0038】
接続用冷媒配管15におけるガス管13及び液管14の洗浄終了後、前記冷媒回収機によって冷媒R22を再び回収する。その後、室外機12及び室内機12A、12B…を取り外して、新しい室外機及び室内機を据え付け、これらを既設の接続用冷媒配管15に接続する。
【0039】
上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲3▼を奏する。
【0040】
▲1▼室外冷媒配管19とガス管13との間にオイルセパレータ32が配設され、このオイルセパレータ32にて分離された冷媒中の鉱物油が圧縮機20へ導かれるよう設けられ、既設の室外機11及び室内機12A、12B…を暖房運転させることにより、これら既設の室外機11及び室内機12A、12B…に充填された冷媒R22を用いて既設の接続用冷媒配管15を洗浄し、この接続用冷媒配管15内に残留する鉱物油などを圧縮機20へ回収することから、室外機11及び室内機12A、12B…の交換時に既設の接続用冷媒配管15を有効に利用することができる。
【0041】
▲2▼このように建物に既設の接続用冷媒配管15を、室外機及び室内機の交換時に有効に利用できることから、大がかりな接続用冷媒配管15の入替工事が不要となり、新設の空気調和装置の据付工期を短縮できる。しかも、接続用冷媒配管15の入替工事による大量の廃材の発生も防止できる。
【0042】
▲3▼既設の接続用冷媒配管15の洗浄時に、この接続用冷媒配管15内に残留する鉱物油と相溶性の高い冷媒R22を用いることから、この冷媒R22によって接続用冷媒配管15内を良好に洗浄でき、その洗浄効率を向上させることができる。
【0043】
[B]第2の実施の形態(図2)
図2は、本発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄システムにおける第2の実施の形態が適用された空気調和装置を示す系統図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号により説明を省略する。
【0044】
この第2の実施の形態における空気調和装置の既設配管洗浄システム40では、オイルセパレータ32とガス管13との間に洗浄用熱交換器41が配設されて、洗浄ユニット43が構成される。そして、洗浄用熱交換器41には、この洗浄用熱交換器41へ送風する送風ファン42が隣接して設置されている。上記洗浄用熱交換器41は、オイルセパレータ32にて鉱物油が除去されたガス冷媒R22を凝縮して液冷媒とするものであり、この液冷媒によりガス管13内が洗浄される。
【0045】
冷媒R22の液冷媒は、ガス冷媒に比べ鉱物油との相溶性が高いことから、この液冷媒によって、ガス管13の洗浄効果をより高めることができ、このため、ガス管13の洗浄時間を短縮できる。
【0046】
その他、この空気調和装置の既設配管洗浄システム40においても、前記空気調和装置の既設配管洗浄システム30の効果▲1▼〜▲3▼と同様な効果を奏する。
【0047】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0048】
例えば、図3に示すように、オイルセパレータ32は、冷媒から分離した鉱物油を貯溜可能なオイル貯溜部51を備えたものでもよい。接続用冷媒配管15などの配管長が長く、空気調和装置10の据付現場にて鉱物油を追加補充した場合には、圧縮機20にとって多量の鉱物油を上記オイル貯溜部51に貯溜することができる。
【0049】
また、図4に示すように、室外冷媒配管19とガス管13との間に、オイルセパレータ32を迂回し、且つバイパスバルブ52を備えたバイパス管53を配設し、オイルセパレータ32の流入管、流出管に第1仕切りバルブ54、第2仕切りバルブ55をそれぞれ設置してもよい。
【0050】
これらのバルブの作動は、圧縮機20の運転開始時にバイパスバルブ52を開弁すると共に、第1仕切りバルブ54及び第2仕切りバルブ55を閉弁し、圧縮機20の運転開始から所定時間経過後、または圧縮機20からの吐出冷媒温度が所定温度以上となったときに、バイパスバルブ52を閉弁すると共に、第1仕切りバルブ54及び第2仕切りバルブ59を開弁する。これにより、圧縮機20の運転開始時に圧縮機20からの吐出冷媒はバイパス管53を流れ、オイルセパレータ32を流れないことになる。圧縮機20の運転開始時には、この圧縮機20から液冷媒が吐出されることがあり、これがオイルセパレータ32内のオイル分離部材を損傷する恐れがあるため、この損傷を防止できる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1乃至4に記載の発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄方法によれば、建物内に設置された既設配管を、室外機及び室内機の交換時に洗浄して有効に利用できる。また、本発明の空気調和装置の既設配管洗浄方法によれば、既設配管の洗浄効率を向上させることができる。
【0052】
請求項5乃至10に記載の発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄システムによれば、建物内に設置された既設配管を、室外機及び室内機の交換時に洗浄して有効に利用できる。また、本発明の空気調和装置の既設配管洗浄システムによれば、既設配管の洗浄効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄システムにおける第1の実施の形態が適用された空気調和装置を示す系統図である。
【図2】本発明に係る空気調和装置の既設配管洗浄システムにおける第2の実施の形態が適用された空気調和装置を示す系統図である。
【図3】オイルセパレータの変形例を示す構成図である。
【図4】オイルセパレータ及びその周囲の他の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
12A、12B… 室内機
13 ガス管
14 液管
15 接続用冷媒配管
16 室内冷媒配管
18 室内熱交換器
19 室外冷媒配管
20 圧縮機
24 室外熱交換器
26 室外ファン
30 空気調和装置の既設配管洗浄システム
31 洗浄ユニット
32 オイルセパレータ
40 空気調和装置の既設配管洗浄システム
41 洗浄用熱交換器
51 オイル貯溜部
52 バイパスバルブ
53 バイパス管

Claims (10)

  1. 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄方法において、
    上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータを配設し、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設け、
    既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、
    上記オイルセパレータとガス管との間に洗浄用熱交換器を配設し、この洗浄用熱交換器により凝縮された液冷媒を用いて上記ガス管内を洗浄すること
    を特徴とする空気調和装置の既設配管洗浄方法。
  2. 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄方法において、
    上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータを配設し、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設け、
    既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、
    上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管を配設し、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内に冷媒を流すこと
    を特徴とする空気調和装置の既設配管洗浄方法。
  3. 上記暖房運転は、室外熱交換器の除霜運転を含まない暖房運転であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置の既設配管洗浄方法。
  4. 上記室外熱交換器へ送風する室外ファンの風量は、上記室外熱交換器の能力が過大に上昇しないよう調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和装置の既設配管洗浄方法。
  5. 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄システムにおいて、
    上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータが配設され、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設けられ、
    既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、
    上記オイルセパレータとガス管との間に洗浄用熱交換器が配設され、この洗浄用熱交換器により凝縮された液冷媒を用いて上記ガス管内を洗浄するよう構成されたこと
    を特徴とする空気調和装置の既設配管洗浄システム。
  6. 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、上記室外冷媒配管と上記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなる接続用冷媒配管と、を有する空気調和装置の既設配管洗浄システムにおいて、
    上記室外冷媒配管と上記ガス管との間にオイルセパレータが配設され、このオイルセパレータにて分離された冷媒中の冷凍機油が上記圧縮機へ導かれるよう設けられ、
    既設の上記室外機及び上記室内機を暖房運転させることにより、これらの室外機及び室 内機に充填された冷媒を用いて既設の上記接続用冷媒配管を洗浄し、この接続用冷媒配管内に残留する冷凍機油などを上記圧縮機へ回収するとともに、
    上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管が配設され、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内を冷媒が流れるよう構成されたことを特徴とする空気調和装置の既設配管洗浄システム。
  7. 上記室外冷媒配管または室内冷媒配管とガス管との間に、オイルセパレータを迂回しバイパスバルブを備えたバイパス管が配設され、圧縮機の運転開始時に上記バイパス管内を冷媒が流れるよう構成されたことを特徴とする請求項5記載の空気調和装置の既設配管洗浄システム。
  8. 上記オイルセパレータは、分離された冷凍機油を貯溜可能なオイル貯溜部を備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の空気調和装置の既設配管洗浄システム。
  9. 上記暖房運転は、室外熱交換器の除霜運転を含まない暖房運転であることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の空気調和装置の既設配管洗浄システム。
  10. 上記室外熱交換器へ送風する室外ファンの風量は、上記室外熱交換器の能力が過大に上昇しないよう調整されることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の空気調和装置の既設配管洗浄システム。
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