JP2004218931A - 空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユニット間配管の洗浄効率の向上を図ること。
【解決手段】圧縮機20及び室外熱交換器24が室外冷媒配管19に配設された室外機11と、室内熱交換器18及び室内電子膨張弁17が室内冷媒配管16に配設された室内機12A、12Bと、室外冷媒配管19と室内冷媒配管16を接続し、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管15と、を有する空気調和装置において、室外制御装置41は、室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行い、ガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している冷凍機油を室外機11側に戻す制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】圧縮機20及び室外熱交換器24が室外冷媒配管19に配設された室外機11と、室内熱交換器18及び室内電子膨張弁17が室内冷媒配管16に配設された室内機12A、12Bと、室外冷媒配管19と室内冷媒配管16を接続し、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管15と、を有する空気調和装置において、室外制御装置41は、室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行い、ガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している冷凍機油を室外機11側に戻す制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物等に設置されたユニット間配管を洗浄して利用可能とする空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、室外冷媒配管と室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管とを有して構成される空気調和装置が知られている。
【0003】
このような空気調和装置のうち、ビルディングなどの建物に設置されるものでは、室外機と室内機をつなぐユニット間配管が建物に埋め込まれ、更に配管長が長いことが一般的である。また、室内機が複数台存在する場合、これらの室内機に接続される上記ユニット間配管は、枝管が多く複雑な形状となっている。
【0004】
空気調和装置の室外機及び室内機を交換する際に、建物内に設置された上記ユニット間配管をも交換することは、このユニット間配管の寿命に余裕がある場合に無駄であり、有効に利用されるべきである。
【0005】
但し、既設の空気調和装置と新設の空気調和装置との間で使用される冷媒が異なる場合には、これらの冷媒に対応して冷凍機油も異なる。このため、既設の空気調和装置のユニット間配管を残し、室外機及び室内機を交換する際には、この据え置かれたユニット間配管内に残留する冷凍機油を除去する必要がある。
【0006】
従来、既設の空気調和装置について、室外機と室内機を新規に交換し、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を交換しないで、室外機側の室外冷媒配管に、ユニット間配管に流通する冷媒から冷凍機油等の異物を捕捉する手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−9368号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のユニット間配管を洗浄する空気調和装置では、ユニット間配管の液管内は、液冷媒が流れるため液管内の冷凍機油が流れやすく良好に洗浄できるものである。しかし、ユニット間配管のガス管内は、ガス冷媒が流れるため、冷凍機油が流れにくく残留しやすい。そして、ガス管内の冷凍機油を良好に除去するためには、洗浄のための運転が長時間となってしまい、効率的ではない。
【0009】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ユニット間配管の洗浄効率の向上を図る空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置の配管洗浄方法において、前記電子膨張弁を略全開する開弁工程と、前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
この場合において、前記油戻し工程は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしてもよい。
【0012】
また、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置において、前記電子膨張弁を略全開する開弁手段と、前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
この場合において、前記冷房運転は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0015】
〔A〕第1の実施の形態
図1は、本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【0016】
図1において、空気調和装置10は、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管15に室外機11が接続されるとともに、複数台(図1では、2台)の室内機12A、12Bが並列に接続されて構成される。
【0017】
室内機12A、12Bは、室内冷媒配管16に室内電子膨張弁17及び室内熱交換器18が配設されて構成され、室内冷媒配管16の一端がガス管13に、他端が室内電子膨張弁17を介して液管14にそれぞれ接続される。室内熱交換器18には、この室内熱交換器18へ送風する送風ファンとしての室内ファン22が隣接して配置されている。
【0018】
また、室内機12A、12Bには、室内電子膨張弁17及び室内ファン22を制御する室内制御装置42が設けられている。
【0019】
室内電子膨張弁17は、室内制御装置42により弁開度が空調負荷に応じて調整される。この室内電子膨張弁17は、例えば不図示のパルスモータによって弁開度が調整される。そして、例えば、室内電子膨張弁17のパルスモータへ入力されるパルスが、20パルスのときが全閉、480パルスのときが全開となるように設定されている。
【0020】
室外機11は、室外冷媒配管19に圧縮機20が配設され、この圧縮機20の吸込側にアキュムレータ21が配設され、吐出側に四方弁23が配設され、更に、四方弁23側の室外冷媒配管19に室外熱交換器24、室外電子膨張弁25が順次配設されて構成される。また、室外熱交換器24には、この室外熱交換器24へ送風する室外ファン26が隣接して配置されている。
【0021】
この室外機11には、三方弁のガス側閉鎖弁27及び液側閉鎖弁28が備えられている。これらガス側閉鎖弁27及び液側閉鎖弁28は、例えば、手動弁である。
【0022】
ガス側閉鎖弁27は、三つのポート27A、27B、27Cを有し、室外冷媒配管19の四方弁23側の端部19Aが、ガス側閉鎖弁27のポート27Aに接続され、ユニット間配管15のガス管13の端部13Aがガス側閉鎖弁27のポート27Bに接続される。また、液側閉鎖弁28は、三つのポート28A、28B、28Cを有し、室外冷媒配管19の室外電子膨張弁25側の端部19Bが、液側閉鎖弁28のポート28Aに接続され、ユニット間配管15の液管14の端部14Aが、液側閉鎖弁28のポート28Bに接続される。
【0023】
ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cは、いわゆるサービスポートであり、冷媒回収や配管内のエアを抜く真空引き等を行うときに使用される。通常、ガス側閉鎖弁27のポート27A、27B及び液側閉鎖弁28のポート28A、28Bは、開弁されており、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cは、閉弁されている。例えば、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cには、虫弁(不図示)が設けられている。
【0024】
室外機11には、空気調和装置10全体を制御する室外制御装置41が設けられている。この室外制御装置41は、圧縮機20、四方弁23、室外電子膨張弁25、室外ファン26等を制御するとともに、各室内機12A、12Bの室内制御装置42に室内電子膨張弁17および室内ファン22を制御するための指令を送る。つまり、室外制御装置41は、各室内機12A、12Bの室内制御装置42を介して室内電子膨張弁17および室内ファン22を制御している。そして、室外制御装置41による四方弁23の切換により空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。
【0025】
空気調和装置10は、通常の冷房運転或いは暖房運転を行う通常の運転モードと、ユニット間配管15を洗浄するための配管洗浄モードのいずれかに設定するための不図示のモード切換スイッチを備えている。このモード切換スイッチは、例えば、室外機11に設けられている。
【0026】
通常の運転モードに設定され、冷房運転を行う場合は、冷房負荷に応じて室内電子膨張弁17の弁開度が調整されるとともに、室外電子膨張弁25が全開に制御される。更に、四方弁23が冷房側に切り替えられ、冷媒が破線矢印Aの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経て室外熱交換器24に至り、この室外熱交換器24で凝縮され、室外電子膨張弁25を経て液管14に流れ、各室内機12A、12Bに分流され、これらの室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を経て減圧された後、室内熱交換器18で蒸発されて室内を冷房する。各室内機12A、12Bの室内熱交換器18からの冷媒は、ガス管13で合流し、室外機11に流され、この室外機11の四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0027】
また、通常の運転モードに設定され、暖房運転を行う場合は、暖房負荷に応じて室外電子膨張弁25の弁開度が調整されるとともに、各室内機12A、12Bの運転条件により室内電子膨張弁17が適正な開度に調整(制御)される。更に、四方弁23が暖房側に切り替えられ、冷媒が実線矢印Bの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経てガス管13に吐出される。そして、室内機12A、12Bで分流して、これら各室内機12A、12Bの室内熱交換器18にて凝縮して室内を暖房する。室内熱交換器18にて凝縮された冷媒は室内電子膨張弁17を経て液管14にて合流され、室外機11に流されて、この室外機11の室外電子膨張弁25で減圧され、室外熱交換器24で蒸発された後、四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0028】
上述のように構成された空気調和装置10に用いられる冷媒は、CFC系やHCFC系の冷媒(例えばR22)である。この建物に既設の空気調和装置10に代えて、HFC系の冷媒(例えばR410A、R407C)を用いた不図示の空気調和装置を建物に据え付ける場合、空気調和装置10のうち室外機11及び室内機12A、12Bは新しいものに交換されるが、ユニット間配管15は上記空気調和装置10の既設のものが利用される。
【0029】
この際、既設の空気調和装置10と新設の空気調和装置とでは使用される冷媒が異なるため、これに応じて、圧縮機20を潤滑するための冷凍機油も異なるものとなる。例えば、冷媒R22では冷凍機油として鉱物油が使用され、冷媒R410AやR407Cではエーテル油やエステル油などの合成油が使用される。従って、ユニット間配管15を再利用する際には、このユニット間配管15内に残留する鉱物油を洗浄して除去する必要がある。特に、通常の運転において、ガス管13内はガス冷媒が流れるため、液管14と比較して鉱物油の残留量が多い。
【0030】
第1の実施の形態では、ユニット間配管15を洗浄するための配管洗浄モードに設定された場合に、室外制御装置41がユニット間配管15に残留する鉱物油を圧縮機20において回収してユニット間配管15を洗浄するための処理を行うものである。
【0031】
図2は、第1の実施の形態における室外制御装置41の制御に基づくユニット間配管15の洗浄の処理の手順を示すフローチャートである。
【0032】
配管洗浄モードに設定された場合、室外制御装置41は、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開に制御する(ステップS1)。そして、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にした状態で、所定時間(例えば、10分間)に亘って冷房運転を行う(ステップS2)。
【0033】
ここで、室内電子膨張弁17において略全開にすることは、室内電子膨張弁17を全開にする場合や、室内電子膨張弁17を全開に近い状態にする場合をいう。全開に近い状態とは、例えば、通常の冷房運転において室内電子膨張弁17に入力されるパルス数に50パルスを加算したパルスが、室内電子膨張弁17に入力される場合をいう。
【0034】
このように、室外機11及び室内機12A、12Bの冷房運転が行われると、四方弁23において破線矢印A(図1)の如く冷媒が流れる。このとき、室内電子膨張弁17は略全開状態であるので、この室内電子膨張弁17を通過する液冷媒はほとんど減圧されない。そして、各室内機12A、12Bの室内熱交換器18には、液管14側から液冷媒が流れ込むことになる。室内熱交換器18では、液冷媒がほとんど蒸発せずに室内冷媒配管16を通じてガス管13側に流れていくことになる。この室内熱交換器18を通過してガス管13側に流れ込む液冷媒は、粒子状となっている。そして、ユニット間配管15のガス管13に慢性的に残留していた冷凍機油としての鉱物油は、粒子状の液冷媒に取り込まれてこの液冷媒に溶け込んだ状態となり、この液冷媒とともに室外機11の室外冷媒配管19に流され、四方弁23及びアキュムレータ21を通じて圧縮機20に回収される。要するに、ガス管13にこびりついていた冷凍機油が、粒子状の液冷媒に溶け込まれ、室外機11に戻されることになる。これによって、ガス管13内では、ほとんど鉱物油のない状態、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となる。
【0035】
ステップS2を動作させる場合、つまり、室内電子膨張弁17を略全開にして冷房運転を行う場合、各室内機12A、12Bの室内ファン22を停止するのが好ましい。これによって、室内熱交換器18における液冷媒の蒸発量を減少させることができ、液冷媒としてガス管13に流れる量が増加するので、ユニット間配管15のガス管13の洗浄効率がより向上する。
【0036】
ここで、ステップS2における冷房運転を行う所定時間は、ガス管13内を液冷媒で十分に洗浄するのに要する時間に設定される。このとき、ステップS2における冷房運転を行う所定時間は、室外機11のアキュムレータ21において液冷媒がオーバーフローしない程度の時間に設定しておくのが好ましい。これによって、アキュムレータ21において液冷媒が溢れることはなく、圧縮機20に液冷媒が戻っても圧縮機20に吸込まれる液冷媒の量は僅かであり、圧縮機20の動作が不安定になることはない。
【0037】
これらステップS1及びS2によって、ガス管13内は、鉱物油がほとんどない状態となるか、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となっているが、より洗浄効果を向上させるために、更に、図3に示すように、空気調和装置10に配管洗浄装置31を取り付け、暖房運転を行うことにより、ユニット間配管15の洗浄を行うようにしている(ステップS3;図2)。
【0038】
まず、空気調和装置10に配管洗浄装置31を取り付けた場合について、図3に示す構成図を参照しながら説明する。
【0039】
配管洗浄装置31は、室外機11の室外冷媒配管19とユニット間配管15との間に設置される。
【0040】
配管洗浄装置31は、オイルセパレータ32及びキャピラリチューブ33を備えて構成される。
【0041】
オイルセパレータ32は、圧縮機20により吐出されたガス冷媒に含まれる冷凍機油を分離して除去するものである。このオイルセパレータ32は、冷媒入口32Aと、冷媒出口32Bと、油出口32Cとを備えている。そして、オイルセパレータ32の冷媒入口32Aとガス側閉鎖弁27のポート27Bとは配管43で接続される。また、オイルセパレータ32の冷媒出口32Bとガス管13の端部13Aが、配管44で接続されている。
【0042】
オイルセパレータ32の油出口32Cには、油戻し管45の一端が接続され、油戻し管45の他端が液管14に接続される。この油戻し管45には、上述のキャピラリチューブ33が配設されている。
【0043】
このキャピラリチューブ33は、オイルセパレータ32にて分離された鉱物油を室外冷媒配管19を経て圧縮機20へ導入し、この圧縮機20の運転を円滑に実施させる。尚、キャピラリチューブ33を配設した油戻し管45は、液管14に接続されず、圧縮機20の吸込部に直接接続されてもよい。
【0044】
次に、図4は、図2の暖房運転によるユニット間配管15の洗浄処理(ステップS3)の詳細を示すフローチャートである。以下、図1、図3の構成図及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0045】
まず、図1において、配管洗浄装置31(図3)を空気調和装置10に取り付けるべく、ポンプダウン運転を行う(ステップS11;図4)。
【0046】
このポンプダウン運転は、配管洗浄装置31を接続する前の既設の空気調和装置10(図1)の液側閉鎖弁28のポート28Aを閉弁操作し、冷房運転を行うことである。このポンプダウン運転が行われると、室内機12A、12B及びユニット間配管15に存在する冷媒が圧縮機20の運転によりガス管13を通じて圧縮機20に吸込まれる。そして、圧縮機20により吐出されたガス冷媒は、室外熱交換器24で凝縮液化される。このとき、液側閉鎖弁28が閉じられているので、液管14に冷媒が流出することはない。このようにして、液冷媒が室外機11の室外熱交換器24に溜め込まれることとなる。このポンプダウン運転は、例えば室外機11の図示を省略したスイッチが操作された場合に行われるように設定されている。このとき、室外制御装置41は、室外電子膨張弁25を全閉にする制御を行ってもよい。
【0047】
このポンプダウン運転は、例えば、5分間に亘って行い、室内機12A、12B及びユニット間配管15には、ほとんど冷媒がない状態になる。そして、空気調和装置10(図1)のポンプダウン運転後、ガス側閉鎖弁27のポート27Aを閉弁操作する。
【0048】
次に、図3に示すように、室外冷媒配管19とガス管13との間にオイルセパレータ32を有する配管洗浄装置31を設置する(ステップS12)。
【0049】
この配管洗浄装置31を設置する際、ユニット間配管15、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16、及び室内熱交換器18には、エアが混入するので、配管洗浄装置31を設置した後、エアを抜く真空引きを行う(ステップS13)。
【0050】
つまり、図3において、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cの少なくとも一方から真空引きを行う。
【0051】
例えば、ガス側閉鎖弁27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続する。このとき、ガス側閉鎖弁27のポート27A及び液側閉鎖弁28のポート28Aは閉弁されている。この状態で、図示しない真空ポンプの運転により、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16及び室内熱交換器18並びにユニット間配管15のエアを抜く真空引きが行われる。
【0052】
尚、ガス側閉鎖弁27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続した場合について説明したが、液側閉鎖弁28のポート28Cに真空ポンプを接続してもよいし、両ポート27C、28Cに真空ポンプを接続してもよい。
【0053】
特に、複数台(図1では2台)の室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17が開状態か閉状態か不明の場合は、前記両ポート27C、28C双方に真空ポンプを接続して真空引きを行うのが好ましい。
【0054】
この真空引きは、例えば、5分間に亘って行う。真空引きが終了した場合、不図示の真空ポンプを撤去することで不図示の虫弁によりポート27C(28C)が閉鎖される。
【0055】
次に、室外制御装置41は、空気調和装置10、即ち室外機11及び室内機12A、12Bの暖房運転を行う(ステップS14)。この暖房運転を行うとき、ガス側閉鎖弁27のポート27A及び液側閉鎖弁28のポート28Aを開弁する操作を行う。この暖房運転は、不図示の暖房運転を行うスイッチが操作された場合に行われる。この暖房運転を行うスイッチは、例えば、室外機11に設置されている。
【0056】
このように配管洗浄装置31を接続した状態で、既設の室外機11及び室内機12A、12Bの暖房運転が行われると、これら既設の室外機11及び室内機12A、12Bの冷媒は、図3に示す実線矢印Bの如く循環する。
【0057】
このステップS14で、室外冷媒配管19とガス管13との間に配置されたオイルセパレータ32により、圧縮機20から吐出されたガス冷媒に含まれる鉱物油が除去される。そして、オイルセパレータ32で鉱物油の除去された高圧のガス冷媒が、ガス管13に吐出される。そして、オイルセパレータ32にて鉱物油が除去されたガス冷媒は、ガス管13内を高速流動して、このガス管13に液冷媒で回収しきれずに僅かに残留した鉱物油を除去する。また、室内熱交換器18にて凝縮された液冷媒は液管14内を流れて、この液管14内に残留した鉱物油やそのスラッジなどを除去する。このようにしてオイルセパレータ32により回収された鉱物油や、ユニット間配管15において除去された鉱物油は、圧縮機20に回収される。このようにして、ユニット間配管15の鉱物油が回収されることで、ユニット間配管15が洗浄されることとなる。
【0058】
従って、図1に示すステップS1及びS2のように、液冷媒によりガス管13内を洗浄した後、オイルセパレータ32により鉱物油の除去されたガス冷媒で洗浄を行っているので、予め液冷媒で洗浄せずにガス冷媒のみでガス管13内を洗浄する場合と比較して、洗浄のための暖房運転の時間が短縮され、ユニット間配管15の洗浄効率が更に向上する。
【0059】
ユニット間配管15におけるガス管13及び液管14の洗浄後、図示しない冷媒回収機によって冷媒を回収する(ステップS15)。この冷媒回収は、ポンプダウン運転を行った後、例えば、液側閉鎖弁28のポート28Cから冷媒回収を行う。その後、室外機11、室内機12A、12B及び配管洗浄装置31を撤去して(ステップS16)、新しい室外機及び室内機を据え付け、これらを既設のユニット間配管15に接続する。
【0060】
以上、第1の実施の形態によれば、室外制御装置41が、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行ってガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻す制御を行うようにしたことから、ガス管13内は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。
【0061】
〔B〕第2の実施の形態
上記第1の実施の形態では、配管洗浄モードに設定された室外制御装置41が室内電子膨張弁17を制御する場合であったが、第2の実施の形態では、配管洗浄モードを備えておらず、室内電子膨張弁の制御を通常の運転モードで行ってユニット間配管の洗浄を行うものである。
【0062】
具体的なユニット間配管の洗浄の手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、第2の実施の形態における空気調和装置の構成図は、第1の実施の形態における図1及び図2と同様である。
【0063】
図5において、まず、各室内機12A、12Bの電源をOFF操作して、室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17の初期化動作に移行させるための時間(例えば、1分間)以上経過してから、各室内機12A、12Bの電源をON操作する(ステップS21)。室内電子膨張弁17の初期化動作とは、室内制御装置42が室内電子膨張弁17を全開状態として、このときに室内電子膨張弁17の不図示のパルスモータに入力するパルス数を記憶する作業のことをいう。この初期化動作は、室内機12A、12Bの電源をOFF操作して、1分間以上経過してから、各室内機12A、12Bの電源をON操作した場合に行われる。
【0064】
ステップS21による操作によって、室内電子膨張弁17は、初期化動作が行われる(ステップS22)。
【0065】
次に、室内電子膨張弁17が全開となるのを確認する(ステップS23)。例えば、室内電子膨張弁17が全開となる場合は音が発生するため、操作者は室内電子膨張弁17が全開となるのを音で確認する。
【0066】
そして、この室内電子膨張弁17が全開となっている室内機の電源をOFF操作し(ステップS24)、該当する室内機の室内電子膨張弁17の不図示のコイルを外すか、コイルへの通電を遮断すべく不図示の通電用カプラーを外す操作を行う(ステップS25)。これによって、たとえ室内制御装置42が室内電子膨張弁17の不図示のパルスモータを制御する動作を行っても、ステップS25により室内電子膨張弁17は、略全開に維持される。
【0067】
上記ステップS21〜ステップS25の動作は、室内機12A、12Bのそれぞれにおいて行うので、全ての室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17が略全開状態となる。
【0068】
次に、各室内機12A、12Bの電源をON操作し(ステップS26)、第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS2と同様に、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にした状態で、所定時間(例えば、10分間)に亘って冷房運転を行う(ステップS27)。
【0069】
これによって、上記第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS2を行った場合と同様に、液冷媒がガス管13内に流れ込む。そして、ガス管13内に残留している鉱物油が、液冷媒に取り込まれ、室外機11側に流されて、圧縮機20に回収される。
【0070】
次に、室内電子膨張弁17に撤去した不図示のコイルを取り付けるか、外した不図示の通電用カプラーを接続する操作を行う(ステップS28)。
【0071】
そして、第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS3と同様に、暖房運転によるユニット間配管15の洗浄処理に移行する(ステップS32)。
【0072】
以上、第2の実施の形態によれば、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行ってガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻すようにしたことから、上記第1の実施の形態と同様に、ガス管13内は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。
【0073】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0074】
例えば、上記実施の形態では、室内機が複数台の場合について説明したが、室内機の台数は任意であり、室内機が1台であってもよい。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、ユニット間配管の洗浄効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】第1実施の形態におけるユニット間配管を洗浄する手順を示すフローチャートである。
【図3】図1の空気調和装置に配管洗浄装置を設置した場合を示す構成図である。
【図4】図2の暖房運転によるユニット間配管の洗浄処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】第2実施の形態におけるユニット間配管を洗浄する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
12A、12B 室内機
13 ガス管
14 液管
15 ユニット間配管
16 室内冷媒配管
17 室内電子膨張弁(電子膨張弁)
18 室内熱交換器
19 室外冷媒配管
20 圧縮機
22 室内ファン(送風ファン)
24 室外熱交換器
41 室外制御装置(開弁手段、油戻し手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物等に設置されたユニット間配管を洗浄して利用可能とする空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器が室内冷媒配管に配設された室内機と、室外冷媒配管と室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管とを有して構成される空気調和装置が知られている。
【0003】
このような空気調和装置のうち、ビルディングなどの建物に設置されるものでは、室外機と室内機をつなぐユニット間配管が建物に埋め込まれ、更に配管長が長いことが一般的である。また、室内機が複数台存在する場合、これらの室内機に接続される上記ユニット間配管は、枝管が多く複雑な形状となっている。
【0004】
空気調和装置の室外機及び室内機を交換する際に、建物内に設置された上記ユニット間配管をも交換することは、このユニット間配管の寿命に余裕がある場合に無駄であり、有効に利用されるべきである。
【0005】
但し、既設の空気調和装置と新設の空気調和装置との間で使用される冷媒が異なる場合には、これらの冷媒に対応して冷凍機油も異なる。このため、既設の空気調和装置のユニット間配管を残し、室外機及び室内機を交換する際には、この据え置かれたユニット間配管内に残留する冷凍機油を除去する必要がある。
【0006】
従来、既設の空気調和装置について、室外機と室内機を新規に交換し、室外機と室内機とを接続するユニット間配管を交換しないで、室外機側の室外冷媒配管に、ユニット間配管に流通する冷媒から冷凍機油等の異物を捕捉する手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−9368号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のユニット間配管を洗浄する空気調和装置では、ユニット間配管の液管内は、液冷媒が流れるため液管内の冷凍機油が流れやすく良好に洗浄できるものである。しかし、ユニット間配管のガス管内は、ガス冷媒が流れるため、冷凍機油が流れにくく残留しやすい。そして、ガス管内の冷凍機油を良好に除去するためには、洗浄のための運転が長時間となってしまい、効率的ではない。
【0009】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ユニット間配管の洗浄効率の向上を図る空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置の配管洗浄方法において、前記電子膨張弁を略全開する開弁工程と、前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
この場合において、前記油戻し工程は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしてもよい。
【0012】
また、圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置において、前記電子膨張弁を略全開する開弁手段と、前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
この場合において、前記冷房運転は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0015】
〔A〕第1の実施の形態
図1は、本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【0016】
図1において、空気調和装置10は、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管15に室外機11が接続されるとともに、複数台(図1では、2台)の室内機12A、12Bが並列に接続されて構成される。
【0017】
室内機12A、12Bは、室内冷媒配管16に室内電子膨張弁17及び室内熱交換器18が配設されて構成され、室内冷媒配管16の一端がガス管13に、他端が室内電子膨張弁17を介して液管14にそれぞれ接続される。室内熱交換器18には、この室内熱交換器18へ送風する送風ファンとしての室内ファン22が隣接して配置されている。
【0018】
また、室内機12A、12Bには、室内電子膨張弁17及び室内ファン22を制御する室内制御装置42が設けられている。
【0019】
室内電子膨張弁17は、室内制御装置42により弁開度が空調負荷に応じて調整される。この室内電子膨張弁17は、例えば不図示のパルスモータによって弁開度が調整される。そして、例えば、室内電子膨張弁17のパルスモータへ入力されるパルスが、20パルスのときが全閉、480パルスのときが全開となるように設定されている。
【0020】
室外機11は、室外冷媒配管19に圧縮機20が配設され、この圧縮機20の吸込側にアキュムレータ21が配設され、吐出側に四方弁23が配設され、更に、四方弁23側の室外冷媒配管19に室外熱交換器24、室外電子膨張弁25が順次配設されて構成される。また、室外熱交換器24には、この室外熱交換器24へ送風する室外ファン26が隣接して配置されている。
【0021】
この室外機11には、三方弁のガス側閉鎖弁27及び液側閉鎖弁28が備えられている。これらガス側閉鎖弁27及び液側閉鎖弁28は、例えば、手動弁である。
【0022】
ガス側閉鎖弁27は、三つのポート27A、27B、27Cを有し、室外冷媒配管19の四方弁23側の端部19Aが、ガス側閉鎖弁27のポート27Aに接続され、ユニット間配管15のガス管13の端部13Aがガス側閉鎖弁27のポート27Bに接続される。また、液側閉鎖弁28は、三つのポート28A、28B、28Cを有し、室外冷媒配管19の室外電子膨張弁25側の端部19Bが、液側閉鎖弁28のポート28Aに接続され、ユニット間配管15の液管14の端部14Aが、液側閉鎖弁28のポート28Bに接続される。
【0023】
ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cは、いわゆるサービスポートであり、冷媒回収や配管内のエアを抜く真空引き等を行うときに使用される。通常、ガス側閉鎖弁27のポート27A、27B及び液側閉鎖弁28のポート28A、28Bは、開弁されており、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cは、閉弁されている。例えば、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cには、虫弁(不図示)が設けられている。
【0024】
室外機11には、空気調和装置10全体を制御する室外制御装置41が設けられている。この室外制御装置41は、圧縮機20、四方弁23、室外電子膨張弁25、室外ファン26等を制御するとともに、各室内機12A、12Bの室内制御装置42に室内電子膨張弁17および室内ファン22を制御するための指令を送る。つまり、室外制御装置41は、各室内機12A、12Bの室内制御装置42を介して室内電子膨張弁17および室内ファン22を制御している。そして、室外制御装置41による四方弁23の切換により空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。
【0025】
空気調和装置10は、通常の冷房運転或いは暖房運転を行う通常の運転モードと、ユニット間配管15を洗浄するための配管洗浄モードのいずれかに設定するための不図示のモード切換スイッチを備えている。このモード切換スイッチは、例えば、室外機11に設けられている。
【0026】
通常の運転モードに設定され、冷房運転を行う場合は、冷房負荷に応じて室内電子膨張弁17の弁開度が調整されるとともに、室外電子膨張弁25が全開に制御される。更に、四方弁23が冷房側に切り替えられ、冷媒が破線矢印Aの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経て室外熱交換器24に至り、この室外熱交換器24で凝縮され、室外電子膨張弁25を経て液管14に流れ、各室内機12A、12Bに分流され、これらの室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を経て減圧された後、室内熱交換器18で蒸発されて室内を冷房する。各室内機12A、12Bの室内熱交換器18からの冷媒は、ガス管13で合流し、室外機11に流され、この室外機11の四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0027】
また、通常の運転モードに設定され、暖房運転を行う場合は、暖房負荷に応じて室外電子膨張弁25の弁開度が調整されるとともに、各室内機12A、12Bの運転条件により室内電子膨張弁17が適正な開度に調整(制御)される。更に、四方弁23が暖房側に切り替えられ、冷媒が実線矢印Bの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経てガス管13に吐出される。そして、室内機12A、12Bで分流して、これら各室内機12A、12Bの室内熱交換器18にて凝縮して室内を暖房する。室内熱交換器18にて凝縮された冷媒は室内電子膨張弁17を経て液管14にて合流され、室外機11に流されて、この室外機11の室外電子膨張弁25で減圧され、室外熱交換器24で蒸発された後、四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
【0028】
上述のように構成された空気調和装置10に用いられる冷媒は、CFC系やHCFC系の冷媒(例えばR22)である。この建物に既設の空気調和装置10に代えて、HFC系の冷媒(例えばR410A、R407C)を用いた不図示の空気調和装置を建物に据え付ける場合、空気調和装置10のうち室外機11及び室内機12A、12Bは新しいものに交換されるが、ユニット間配管15は上記空気調和装置10の既設のものが利用される。
【0029】
この際、既設の空気調和装置10と新設の空気調和装置とでは使用される冷媒が異なるため、これに応じて、圧縮機20を潤滑するための冷凍機油も異なるものとなる。例えば、冷媒R22では冷凍機油として鉱物油が使用され、冷媒R410AやR407Cではエーテル油やエステル油などの合成油が使用される。従って、ユニット間配管15を再利用する際には、このユニット間配管15内に残留する鉱物油を洗浄して除去する必要がある。特に、通常の運転において、ガス管13内はガス冷媒が流れるため、液管14と比較して鉱物油の残留量が多い。
【0030】
第1の実施の形態では、ユニット間配管15を洗浄するための配管洗浄モードに設定された場合に、室外制御装置41がユニット間配管15に残留する鉱物油を圧縮機20において回収してユニット間配管15を洗浄するための処理を行うものである。
【0031】
図2は、第1の実施の形態における室外制御装置41の制御に基づくユニット間配管15の洗浄の処理の手順を示すフローチャートである。
【0032】
配管洗浄モードに設定された場合、室外制御装置41は、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開に制御する(ステップS1)。そして、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にした状態で、所定時間(例えば、10分間)に亘って冷房運転を行う(ステップS2)。
【0033】
ここで、室内電子膨張弁17において略全開にすることは、室内電子膨張弁17を全開にする場合や、室内電子膨張弁17を全開に近い状態にする場合をいう。全開に近い状態とは、例えば、通常の冷房運転において室内電子膨張弁17に入力されるパルス数に50パルスを加算したパルスが、室内電子膨張弁17に入力される場合をいう。
【0034】
このように、室外機11及び室内機12A、12Bの冷房運転が行われると、四方弁23において破線矢印A(図1)の如く冷媒が流れる。このとき、室内電子膨張弁17は略全開状態であるので、この室内電子膨張弁17を通過する液冷媒はほとんど減圧されない。そして、各室内機12A、12Bの室内熱交換器18には、液管14側から液冷媒が流れ込むことになる。室内熱交換器18では、液冷媒がほとんど蒸発せずに室内冷媒配管16を通じてガス管13側に流れていくことになる。この室内熱交換器18を通過してガス管13側に流れ込む液冷媒は、粒子状となっている。そして、ユニット間配管15のガス管13に慢性的に残留していた冷凍機油としての鉱物油は、粒子状の液冷媒に取り込まれてこの液冷媒に溶け込んだ状態となり、この液冷媒とともに室外機11の室外冷媒配管19に流され、四方弁23及びアキュムレータ21を通じて圧縮機20に回収される。要するに、ガス管13にこびりついていた冷凍機油が、粒子状の液冷媒に溶け込まれ、室外機11に戻されることになる。これによって、ガス管13内では、ほとんど鉱物油のない状態、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となる。
【0035】
ステップS2を動作させる場合、つまり、室内電子膨張弁17を略全開にして冷房運転を行う場合、各室内機12A、12Bの室内ファン22を停止するのが好ましい。これによって、室内熱交換器18における液冷媒の蒸発量を減少させることができ、液冷媒としてガス管13に流れる量が増加するので、ユニット間配管15のガス管13の洗浄効率がより向上する。
【0036】
ここで、ステップS2における冷房運転を行う所定時間は、ガス管13内を液冷媒で十分に洗浄するのに要する時間に設定される。このとき、ステップS2における冷房運転を行う所定時間は、室外機11のアキュムレータ21において液冷媒がオーバーフローしない程度の時間に設定しておくのが好ましい。これによって、アキュムレータ21において液冷媒が溢れることはなく、圧縮機20に液冷媒が戻っても圧縮機20に吸込まれる液冷媒の量は僅かであり、圧縮機20の動作が不安定になることはない。
【0037】
これらステップS1及びS2によって、ガス管13内は、鉱物油がほとんどない状態となるか、或いは鉱物油が液冷媒に溶け込んで流れやすい状態となっているが、より洗浄効果を向上させるために、更に、図3に示すように、空気調和装置10に配管洗浄装置31を取り付け、暖房運転を行うことにより、ユニット間配管15の洗浄を行うようにしている(ステップS3;図2)。
【0038】
まず、空気調和装置10に配管洗浄装置31を取り付けた場合について、図3に示す構成図を参照しながら説明する。
【0039】
配管洗浄装置31は、室外機11の室外冷媒配管19とユニット間配管15との間に設置される。
【0040】
配管洗浄装置31は、オイルセパレータ32及びキャピラリチューブ33を備えて構成される。
【0041】
オイルセパレータ32は、圧縮機20により吐出されたガス冷媒に含まれる冷凍機油を分離して除去するものである。このオイルセパレータ32は、冷媒入口32Aと、冷媒出口32Bと、油出口32Cとを備えている。そして、オイルセパレータ32の冷媒入口32Aとガス側閉鎖弁27のポート27Bとは配管43で接続される。また、オイルセパレータ32の冷媒出口32Bとガス管13の端部13Aが、配管44で接続されている。
【0042】
オイルセパレータ32の油出口32Cには、油戻し管45の一端が接続され、油戻し管45の他端が液管14に接続される。この油戻し管45には、上述のキャピラリチューブ33が配設されている。
【0043】
このキャピラリチューブ33は、オイルセパレータ32にて分離された鉱物油を室外冷媒配管19を経て圧縮機20へ導入し、この圧縮機20の運転を円滑に実施させる。尚、キャピラリチューブ33を配設した油戻し管45は、液管14に接続されず、圧縮機20の吸込部に直接接続されてもよい。
【0044】
次に、図4は、図2の暖房運転によるユニット間配管15の洗浄処理(ステップS3)の詳細を示すフローチャートである。以下、図1、図3の構成図及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0045】
まず、図1において、配管洗浄装置31(図3)を空気調和装置10に取り付けるべく、ポンプダウン運転を行う(ステップS11;図4)。
【0046】
このポンプダウン運転は、配管洗浄装置31を接続する前の既設の空気調和装置10(図1)の液側閉鎖弁28のポート28Aを閉弁操作し、冷房運転を行うことである。このポンプダウン運転が行われると、室内機12A、12B及びユニット間配管15に存在する冷媒が圧縮機20の運転によりガス管13を通じて圧縮機20に吸込まれる。そして、圧縮機20により吐出されたガス冷媒は、室外熱交換器24で凝縮液化される。このとき、液側閉鎖弁28が閉じられているので、液管14に冷媒が流出することはない。このようにして、液冷媒が室外機11の室外熱交換器24に溜め込まれることとなる。このポンプダウン運転は、例えば室外機11の図示を省略したスイッチが操作された場合に行われるように設定されている。このとき、室外制御装置41は、室外電子膨張弁25を全閉にする制御を行ってもよい。
【0047】
このポンプダウン運転は、例えば、5分間に亘って行い、室内機12A、12B及びユニット間配管15には、ほとんど冷媒がない状態になる。そして、空気調和装置10(図1)のポンプダウン運転後、ガス側閉鎖弁27のポート27Aを閉弁操作する。
【0048】
次に、図3に示すように、室外冷媒配管19とガス管13との間にオイルセパレータ32を有する配管洗浄装置31を設置する(ステップS12)。
【0049】
この配管洗浄装置31を設置する際、ユニット間配管15、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16、及び室内熱交換器18には、エアが混入するので、配管洗浄装置31を設置した後、エアを抜く真空引きを行う(ステップS13)。
【0050】
つまり、図3において、ガス側閉鎖弁27のポート27C及び液側閉鎖弁28のポート28Cの少なくとも一方から真空引きを行う。
【0051】
例えば、ガス側閉鎖弁27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続する。このとき、ガス側閉鎖弁27のポート27A及び液側閉鎖弁28のポート28Aは閉弁されている。この状態で、図示しない真空ポンプの運転により、室内機12A、12Bの室内冷媒配管16及び室内熱交換器18並びにユニット間配管15のエアを抜く真空引きが行われる。
【0052】
尚、ガス側閉鎖弁27のポート27Cに図示しない真空ポンプを接続した場合について説明したが、液側閉鎖弁28のポート28Cに真空ポンプを接続してもよいし、両ポート27C、28Cに真空ポンプを接続してもよい。
【0053】
特に、複数台(図1では2台)の室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17が開状態か閉状態か不明の場合は、前記両ポート27C、28C双方に真空ポンプを接続して真空引きを行うのが好ましい。
【0054】
この真空引きは、例えば、5分間に亘って行う。真空引きが終了した場合、不図示の真空ポンプを撤去することで不図示の虫弁によりポート27C(28C)が閉鎖される。
【0055】
次に、室外制御装置41は、空気調和装置10、即ち室外機11及び室内機12A、12Bの暖房運転を行う(ステップS14)。この暖房運転を行うとき、ガス側閉鎖弁27のポート27A及び液側閉鎖弁28のポート28Aを開弁する操作を行う。この暖房運転は、不図示の暖房運転を行うスイッチが操作された場合に行われる。この暖房運転を行うスイッチは、例えば、室外機11に設置されている。
【0056】
このように配管洗浄装置31を接続した状態で、既設の室外機11及び室内機12A、12Bの暖房運転が行われると、これら既設の室外機11及び室内機12A、12Bの冷媒は、図3に示す実線矢印Bの如く循環する。
【0057】
このステップS14で、室外冷媒配管19とガス管13との間に配置されたオイルセパレータ32により、圧縮機20から吐出されたガス冷媒に含まれる鉱物油が除去される。そして、オイルセパレータ32で鉱物油の除去された高圧のガス冷媒が、ガス管13に吐出される。そして、オイルセパレータ32にて鉱物油が除去されたガス冷媒は、ガス管13内を高速流動して、このガス管13に液冷媒で回収しきれずに僅かに残留した鉱物油を除去する。また、室内熱交換器18にて凝縮された液冷媒は液管14内を流れて、この液管14内に残留した鉱物油やそのスラッジなどを除去する。このようにしてオイルセパレータ32により回収された鉱物油や、ユニット間配管15において除去された鉱物油は、圧縮機20に回収される。このようにして、ユニット間配管15の鉱物油が回収されることで、ユニット間配管15が洗浄されることとなる。
【0058】
従って、図1に示すステップS1及びS2のように、液冷媒によりガス管13内を洗浄した後、オイルセパレータ32により鉱物油の除去されたガス冷媒で洗浄を行っているので、予め液冷媒で洗浄せずにガス冷媒のみでガス管13内を洗浄する場合と比較して、洗浄のための暖房運転の時間が短縮され、ユニット間配管15の洗浄効率が更に向上する。
【0059】
ユニット間配管15におけるガス管13及び液管14の洗浄後、図示しない冷媒回収機によって冷媒を回収する(ステップS15)。この冷媒回収は、ポンプダウン運転を行った後、例えば、液側閉鎖弁28のポート28Cから冷媒回収を行う。その後、室外機11、室内機12A、12B及び配管洗浄装置31を撤去して(ステップS16)、新しい室外機及び室内機を据え付け、これらを既設のユニット間配管15に接続する。
【0060】
以上、第1の実施の形態によれば、室外制御装置41が、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行ってガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻す制御を行うようにしたことから、ガス管13内は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。
【0061】
〔B〕第2の実施の形態
上記第1の実施の形態では、配管洗浄モードに設定された室外制御装置41が室内電子膨張弁17を制御する場合であったが、第2の実施の形態では、配管洗浄モードを備えておらず、室内電子膨張弁の制御を通常の運転モードで行ってユニット間配管の洗浄を行うものである。
【0062】
具体的なユニット間配管の洗浄の手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、第2の実施の形態における空気調和装置の構成図は、第1の実施の形態における図1及び図2と同様である。
【0063】
図5において、まず、各室内機12A、12Bの電源をOFF操作して、室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17の初期化動作に移行させるための時間(例えば、1分間)以上経過してから、各室内機12A、12Bの電源をON操作する(ステップS21)。室内電子膨張弁17の初期化動作とは、室内制御装置42が室内電子膨張弁17を全開状態として、このときに室内電子膨張弁17の不図示のパルスモータに入力するパルス数を記憶する作業のことをいう。この初期化動作は、室内機12A、12Bの電源をOFF操作して、1分間以上経過してから、各室内機12A、12Bの電源をON操作した場合に行われる。
【0064】
ステップS21による操作によって、室内電子膨張弁17は、初期化動作が行われる(ステップS22)。
【0065】
次に、室内電子膨張弁17が全開となるのを確認する(ステップS23)。例えば、室内電子膨張弁17が全開となる場合は音が発生するため、操作者は室内電子膨張弁17が全開となるのを音で確認する。
【0066】
そして、この室内電子膨張弁17が全開となっている室内機の電源をOFF操作し(ステップS24)、該当する室内機の室内電子膨張弁17の不図示のコイルを外すか、コイルへの通電を遮断すべく不図示の通電用カプラーを外す操作を行う(ステップS25)。これによって、たとえ室内制御装置42が室内電子膨張弁17の不図示のパルスモータを制御する動作を行っても、ステップS25により室内電子膨張弁17は、略全開に維持される。
【0067】
上記ステップS21〜ステップS25の動作は、室内機12A、12Bのそれぞれにおいて行うので、全ての室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17が略全開状態となる。
【0068】
次に、各室内機12A、12Bの電源をON操作し(ステップS26)、第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS2と同様に、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にした状態で、所定時間(例えば、10分間)に亘って冷房運転を行う(ステップS27)。
【0069】
これによって、上記第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS2を行った場合と同様に、液冷媒がガス管13内に流れ込む。そして、ガス管13内に残留している鉱物油が、液冷媒に取り込まれ、室外機11側に流されて、圧縮機20に回収される。
【0070】
次に、室内電子膨張弁17に撤去した不図示のコイルを取り付けるか、外した不図示の通電用カプラーを接続する操作を行う(ステップS28)。
【0071】
そして、第1の実施の形態における図2のフローチャートのステップS3と同様に、暖房運転によるユニット間配管15の洗浄処理に移行する(ステップS32)。
【0072】
以上、第2の実施の形態によれば、各室内機12A、12Bの室内電子膨張弁17を略全開にし、冷房運転を行ってガス管13内に液冷媒を流入させて、ガス管13に残留している鉱物油を室外機11側に戻すようにしたことから、上記第1の実施の形態と同様に、ガス管13内は、液冷媒により鉱物油が室外機11側に流されて、ほとんど鉱物油のない状態となるので、ユニット間配管15の洗浄効率が向上する。
【0073】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0074】
例えば、上記実施の形態では、室内機が複数台の場合について説明したが、室内機の台数は任意であり、室内機が1台であってもよい。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、ユニット間配管の洗浄効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】第1実施の形態におけるユニット間配管を洗浄する手順を示すフローチャートである。
【図3】図1の空気調和装置に配管洗浄装置を設置した場合を示す構成図である。
【図4】図2の暖房運転によるユニット間配管の洗浄処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】第2実施の形態におけるユニット間配管を洗浄する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
12A、12B 室内機
13 ガス管
14 液管
15 ユニット間配管
16 室内冷媒配管
17 室内電子膨張弁(電子膨張弁)
18 室内熱交換器
19 室外冷媒配管
20 圧縮機
22 室内ファン(送風ファン)
24 室外熱交換器
41 室外制御装置(開弁手段、油戻し手段)
Claims (4)
- 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置の配管洗浄方法において、
前記電子膨張弁を略全開する開弁工程と、
前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し工程とを備えたことを特徴とする空気調和装置の配管洗浄方法。 - 請求項1に記載の空気調和装置の配管洗浄方法において、
前記油戻し工程は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしたことを特徴とする空気調和装置の配管洗浄方法。 - 圧縮機及び室外熱交換器が室外冷媒配管に配設された室外機と、室内熱交換器及び電子膨張弁が室内冷媒配管に配設された室内機と、前記室外冷媒配管と前記室内冷媒配管を接続し、ガス管及び液管を備えてなるユニット間配管と、を有する空気調和装置において、
前記電子膨張弁を略全開する開弁手段と、
前記電子膨張弁が略全開の状態で冷房運転を行い、前記ガス管内に液冷媒を流入させて、前記ガス管に残留している冷凍機油を前記室外機側に戻す油戻し手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項3に記載の空気調和装置において、
前記冷房運転は、前記室内機の送風ファンを停止して行うようにしたことを特徴とする空気調和装置。
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-
2003
- 2003-01-15 JP JP2003006675A patent/JP2004218931A/ja active Pending
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