JP2007127325A - 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の室内機3と室外機2の連通を制御する閉鎖弁40・41を有する連絡配管50・51を有するエンジン駆動式ヒートポンプ1において、前記閉鎖弁40・41が閉状態で室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転モードと、閉鎖弁40・41が開状態で全室内機3の室内熱交換器膨張弁23を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して廃熱回収器15で冷媒蒸発を行なう運転モードと、閉鎖弁40・41が開状態で全室内機3の室内熱交換器膨張弁23を全閉にして前記ガス側連絡配管51内の冷媒を吸引して廃熱回収器15で冷媒蒸発を行なう運転モードと、を備える。
【選択図】図1
Description
この方法では、冷媒回路内の冷凍機油等のコンタミ物質が冷媒と溶解しやすくなった状態で冷媒及び油が回収されることにより、連絡配管のコンタミ物質を効率良く回収することができる。
そこで、解決しようとする課題は、エンジン駆動式ヒートポンプにおいて室外機と室内機とのガス側の連絡配管の洗浄能力を向上させることである。
図1は本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプの全体的な構成を示した冷媒回路図、図2は室外機の冷媒をレシーバ又は室外熱交換器に回収する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図、図3は液及びガス側連絡配管を液冷媒で洗浄する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図である。図4はガス側連絡配管の冷媒を圧縮機で吸引する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図、図5は配管洗浄運転の各運転状態での機器動作を示す図である。
一方、経路68は、経路69から、逆止弁77を介して経路67に接続される。この経路68は、冷媒追加充填終了時に経路69に残留する冷媒が高圧となった場合に経路67を介して圧縮機10の吐出側へ逃がすためのものである。
経路70は、前記経路61と経路63との接続部に対し、並列に設けられている。該経路70は、廃熱回収器15の出口より閉鎖弁43を介してオイルタンク16の上部に接続され、オイルタンク16上部からはオイルタンク電磁弁34及び閉鎖弁45を介して経路61に接続される。また、オイルタンク16下部からは、経路71が、油戻し電磁弁35を介して前記経路70に接続されている。ガス冷媒は、オイルタンク16の上方より内部に流入し、コンタミ物質が除去された後、再度オイルタンク16の上方より流出する。さらに、下方に落下した冷凍機油は、経路71によって経路70に戻されるのである。
最近では、ビル又はマンションでのエンジン駆動式ヒートポンプ1の更新工事の場合、室外機2と室内機3の連絡配管50・51は壁面に埋設されていることが多いので、取り替えることなく、既設連絡配管50.51がそのまま使用される場合がある。このとき、既設空気調和設備の冷媒と新規エンジン駆動式ヒートポンプ1の冷媒が異なる場合は、冷凍機油も異なり、連絡配管50・51内における残留冷凍機油等のコンタミ物質を、洗浄により除去する必要がある。そこで、新規エンジン駆動式ヒートポンプ1設置後に、連絡配管の洗浄運転が必要となるのである。
なお、この配管洗浄運転の際に、必要なら、冷媒充填追加も同時に行なう。連絡配管50・51が長い場合は、出荷時に標準量にて予め室外機2に充填されている冷媒量よりも、さらに冷媒を追加充填する必要が生じる。このような場合は、新規エンジン駆動式ヒートポンプ1設置後に、配管洗浄と同時に追加冷媒充填も行なうのである。
これらの現状を踏まえ、既設連絡配管50・51を利用して、エンジン駆動式ヒートポンプ1を新規に設置した場合の、配管洗浄運転並びに冷媒追加充填について、以下に説明する。
この運転は、配管洗浄運転の準備段階であり、その目的は、圧縮機10を駆動するエンジン(図示なし)冷却水の昇温、及び室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収することである。通常、工場出荷時に室外機2に予め充填されている標準量の冷媒は、回路内に偏在している場合があるので、洗浄運転前にレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転を行なうのが望ましい。
この運転状態では、液閉鎖弁40及びガス閉鎖弁41は閉じられている。四方弁20は圧縮機10の吐出側と室外熱交換器12を連通する冷房運転と同じ切り換え位置とされる。
また、レシーバ14に液冷媒を回収するために、レシーバ14出口の開閉弁は、全て閉じられる。具体的には、充填検知電磁弁30は閉じられ、廃熱回収器膨張弁22及び室外熱交換器膨張弁21は全閉とされる。さらに、バイパス電磁弁32は閉じられ、バイパス膨張弁24は全閉とされる。また、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31も閉じられている。
一方、廃熱回収器連絡用電磁弁33は開とされ、経路70上の開閉弁は全て開とされ、閉鎖弁44は閉とされる。経路70上の開閉弁とは、閉鎖弁43・45、オイルタンク電磁弁34、及び油戻し電磁弁35である。この経路70の機器作動によって、廃熱回収器15及びオイルタンク16を並列にする吸入ラインが形成されるのである。
なお、これら、電磁弁、電子膨張弁、及び四方弁の開閉作動又は開度制御は、コントローラ100によって制御され、閉鎖弁は作業者の手によって開閉作動される(図5参照)。
この運転状態では、室内機3へ冷媒を流すため、液閉鎖弁40及びガス閉鎖弁41が開とされる。また、室内熱交換器膨張弁23は全開とされる。さらに、追加冷媒を充填するため、冷媒ボンベ8が閉鎖弁42に接続されて、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31が開とされる。さらに、充填検知電磁弁30も開とされる。
また、追加充填冷媒は、外部より設置される冷媒ボンベ8より、経路69を介して廃熱回収器15の上流側から圧縮機10に吸引される。
なお、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態は、通常タイマなどによる終了とする。なお、冷媒充填終了については、本実施例では説明を省略する。
本実施例では、室内熱交換器13を熱交換器として機能させず、廃熱回収器15を蒸発器として冷房運転時と同じ冷媒循環を行ない、連絡配管50・51に液冷媒を流入させることで、洗浄能力の高い配管洗浄運転を実現している。
この運転状態では、冷媒追加充填は行なわないため、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31は閉とされる。さらに、充填検知電磁弁30も閉とされる。さらに、室内熱交換器膨張弁23は全閉とされる。
つまり、ガス側連絡配管51は、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態にて洗浄されるだけではなく、ガス側連絡配管51の冷媒を圧縮機10で吸引する運転状態において、さらに洗浄されるのである。
また、この運転状態は、吐出管温度センサ7にて吐出ガス冷媒温度の上昇等を検知して、ガス側連絡配管51の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収できた頃合に終了する。
2 室外機
3 室内機
10 圧縮機
23 室内熱交換器膨張弁
40 閉鎖弁
41 閉鎖弁
50 液側連絡配管
51 ガス側連絡配
Claims (2)
- エンジン駆動による圧縮機と、
室外熱交換器と、
高圧の液冷媒を貯留するレシーバと、
前記エンジンの廃熱により冷媒を蒸発させる廃熱回収器と、
を有する室外機と、
個々に膨張弁を有する複数の室内機と、
前記複数の室内機と室外機とを接続すると共にその経路上に前記複数の室内機と室外機との連通を制御する開閉手段を有する連絡配管と、
より構成されるエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、
前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転モードと、
前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、
前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、
を備えることを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプ。 - 請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプの運転方法において、
最初に、前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転を行ない、
続いて、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行ない、
最後に、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行なう、
ことを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプの運転方法。
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