JP2004333121A - 空気調和装置の更新方法、及び、空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鉱油系の冷凍機油を使用する空気調和装置1の冷媒配管6、7を流用しつつ、作動冷媒をHFC系冷媒からなる作動冷媒に変更する際に、R32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒を洗浄剤として用いて冷媒配管6、7内を洗浄し、残留する冷凍機油を除去する。
【選択図】 図4
Description
(1)冷媒回収
(2)機器据付工事
(3)配管・配線工事(既設のガス冷媒配管や液冷媒配管を流用)
(4)真空引き
(5)冷媒充填
このような工事工程によって、配管・配線工事の簡略化を中心とした工期の短縮化が図られている。
その第1の方法としては、鉱油系の冷凍機油に対する相溶性の高いHCFC系冷媒(具体的には、HCFC141bやHCFC225等)を洗浄剤として用いる方法がある。
また、第2の方法としては、熱源ユニットや利用ユニットを更新した後、HFC系冷媒を用いてバッチ洗浄を繰り返し行う方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、第2の冷媒配管の洗浄方法は、HFC系冷媒を使用する点で環境問題に対しての配慮はなされているが、バッチ洗浄を繰り返して行う必要があり、冷媒の使用量が増加するため、経済的ではない。
しかし、第3の冷媒配管の洗浄方法において、R407CやR134aを作動冷媒として使用する熱源ユニット及び利用ユニットに更新する場合、鉱油系の冷凍機油に対する相溶性が小さいR407CやR134aを用いて配管洗浄運転を行うため、配管洗浄運転における洗浄効果が小さく、循環される冷媒の使用量や洗浄運転の時間が増加する傾向にある。このことは、第2の冷媒配管の洗浄方法においても当てはまり、バッチ洗浄の繰り返し回数や1バッチに使用される冷媒の使用量の増加を生じさせるものである。
第2の発明にかかる空気調和装置は、既設の空気調和装置を構成する機器を更新するとともに、作動冷媒をHFC系冷媒に変更して構成される空気調和装置であって、既設冷媒配管と、熱源ユニット及び利用ユニットと、油捕集装置とを備えている。既設冷媒配管は、既設の空気調和装置に使用され、鉱油系の冷凍機油からなる既設冷凍機油が残留している。熱源ユニット及び利用ユニットは、既設冷媒配管を介して接続されている。各利用ユニットは、利用側膨張弁と、利用側熱交換器とを有している。熱源ユニットは、圧縮機と、熱源側熱交換器と、熱源側膨張弁とを有している。油捕集装置は、通常の空調運転に先立って、変更後の作動冷媒を循環させた際に、循環される作動冷媒を導入して、作動冷媒に同伴した既設冷凍機油を分離することが可能である。そして、変更後の作動冷媒は、R32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒である。
一般に、HFC系冷媒は、鉱油系の冷凍機油に対する相溶性が低いため、冷媒配管の洗浄に用いても十分な洗浄能力を得ることができないと考えられており、当然、R32についても冷媒配管の洗浄能力は高いものではないと考えられていた。しかし、本願発明者は、R32を40wt%以上含むHFC系冷媒を用いて冷媒配管内に残留する鉱油系の冷凍機油を洗浄したところ、R407CのようなR32の含有量の小さいHFC系冷媒に比べて、洗浄効果が高いことを実験的に見いだした。さらに、作動冷媒として、R32を40wt%以上含むことに加えて、R134aを含まない組成のHFC系冷媒を使用することによって、さらに洗浄能力を高めることができることを実験的に見いだした。
第1の発明では、作動冷媒としてR32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒を使用しているため、作動冷媒を洗浄剤として使用しても、高い洗浄効果を得ることができ、洗浄運転の時間短縮が可能となる。
第2の発明では、作動冷媒としてR32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒を使用しており、通常の空調運転に先立って、作動冷媒を洗浄剤として使用して循環運転を行うと、高い洗浄効果をもって、既設冷媒配管に残留した既設冷凍機油を油捕集装置に導入し、分離除去することができるため、洗浄運転の時間短縮が可能となる。
[第1実施形態]
(1)既設の空気調和装置の構成
<全体構成>
図1は、既設の空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、ビル等の建物内の冷暖房等の空気調和に用いられる装置であり、1台の熱源ユニット2と、それに並列に接続される複数(本実施形態では、2台)の利用ユニット5と、熱源ユニット2と利用ユニット5とを接続するための液冷媒配管6及びガス冷媒配管7とを備えている。
熱源ユニット2は、建物の屋上等に設置されており、主に、圧縮機21と、四路切換弁22と、熱源側熱交換器23と、熱源側膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。
圧縮機21は、ガス冷媒を吸入して圧縮するための機器である。四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側とガス側閉鎖弁26とを接続し、暖房運転時には圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続することが可能である。熱源側熱交換器23は、空気や水を熱源として、冷媒を蒸発又は凝縮させるための熱交換器である。熱源側膨張弁24は、熱源側熱交換器23の液側に設けられた冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁である。液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、それぞれ、液冷媒配管6及びガス冷媒配管7に接続されている。
利用ユニット5は、建物内の各所に設置されており、主に、利用側膨張弁51と、利用側熱交換器52と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。
利用側熱交換器52は、冷媒を蒸発又は凝縮させて室内空気の冷却又は加熱を行うための熱交換器である。利用側膨張弁51は、利用側熱交換器52の液側に設けられた冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁である。
液冷媒配管6及びガス冷媒配管7は、熱源ユニット2と利用ユニット5とを接続する冷媒配管であり、その大部分が建物内の壁内や天井裏に配置されている。そして、空気調和装置1の更新時には、少なくとも流用される既設冷媒配管と呼ばれる冷媒配管である。
(2)既設の空気調和装置の動作
次に、既設の空気調和装置1の動作について、図1を用いて説明する。
冷房運転時は、四路切換弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側閉鎖弁26側に接続された状態となっている。また、液側閉鎖弁25、ガス側閉鎖弁26及び熱源側膨張弁24は開にされ、利用側膨張弁51は冷媒を減圧するように開度調節されている。
暖房運転時は、四路切換弁22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側閉鎖弁26に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、液側閉鎖弁25、ガス側閉鎖弁26及び利用側膨張弁51は開にされ、熱源側膨張弁24は冷媒を減圧するように開度調節されている。
(A)既設の空気調和装置に使用された冷媒及び冷凍機油について
上記のように、空気調和装置1においては、空調運転中、利用ユニット5、熱源ユニット2及び冷媒配管6、7内を作動冷媒が循環している。そして、作動冷媒とともに充填され圧縮機21の潤滑に使用される冷凍機油も作動冷媒にいくらか混じって循環している。
次に、既設の空気調和装置1の冷媒配管6、7を既設冷媒配管として流用しつつ、作動冷媒をHFC系冷媒であるR410A(組成は、R32:50wt%、R125:50wt%)に変更するとともに、利用ユニット5及び熱源ユニット2を利用ユニット105及び熱源ユニット102に更新する方法について、図3に基づいて説明する。
既設の空気調和装置1内の既設冷凍機油を含む作動冷媒を回収するために、ポンプダウン運転を行う。すなわち、熱源ユニット2の液側閉鎖弁25を閉止した状態で、上記の冷房運転と同様な運転を行って、熱源ユニット2内に既設冷凍機油を含む作動冷媒を追い込み、その後、ガス側閉鎖弁26を閉止するとともに冷房運転を終了し、熱源ユニット2内に既設冷凍機油を含む作動冷媒を回収する。
次に、図2に示すように、利用ユニット5及び熱源ユニット2を新設の利用ユニット105及び熱源ユニット102に更新する。
新設の熱源ユニット102は、主に、既設の熱源ユニット2と同様、主に、圧縮機121と、四路切換弁122と、熱源側熱交換器123と、熱源側膨張弁124と、液側閉鎖弁125と、ガス側閉鎖弁126と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。
<冷媒充填ステップS3>
次に、熱源ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を閉止した状態で、利用ユニット105及び冷媒配管6、7の真空引き作業を行う。その後、熱源ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を開けて、熱源ユニット102に予め充填された冷凍機油を含む作動冷媒(R410A)を更新後の空気調和装置101全体に充填する。尚、既設の冷媒配管6、7の配管が長く熱源ユニット102に予め充填されていた冷媒量だけでは、必要充填量に満たない場合もあるが、この場合は、さらに外部から冷媒を充填を行う。ここで、充填される作動冷媒に含まれる冷凍機油は、作動冷媒であるR410A等のHFC系冷媒に適したエステル系又はエーテル系の冷凍機油が使用される。
次に、配管洗浄運転の動作について説明する。空気調和装置101は、熱源ユニット2及び利用ユニット5を熱源ユニット102及び利用ユニット105に更新して、既設の液冷媒配管6及びガス冷媒配管7を既設冷媒配管として流用しているため、設置工事後に、ゴミや油分等とともに、既設冷凍機油が残留しており、通常の空調運転を行う前に、これらの異物を含む既設冷凍機油を冷媒回路内から分離・除去する必要がある。ここで説明する配管洗浄運転は、空気調和装置101の冷媒回路全体をR410Aからなる作動冷媒を洗浄剤として用いて洗浄して、油捕集装置127によって冷媒回路内に残留する既設冷凍機油を捕集する運転である。
次に、上記の冷房運転と同様な運転を行う。但し、油捕集装置127を使用するように回路構成しているため、吸入配管135を流れる作動冷媒は、油捕集装置127を経由して圧縮機121に吸入される。この運転により、作動冷媒は、冷媒回路の各所に残留したゴミ等と、液冷媒配管6及びガス冷媒配管7に残留した既設冷凍機油とを同伴して油捕集装置127に流入する。この既設冷凍機油等を含む作動冷媒は、容器内部まで延びる入口配管132を経由して、油捕集容器131の下部に導入される。そして、作動冷媒中に同伴した異物及び冷凍機油は、油捕集容器131の下部で捕集されて、異物及び冷凍機油が除去された作動冷媒のみが、出口配管133を経由して吸入配管135に戻されて、圧縮機121に再び吸入される。
(C)配管洗浄運転の実験例
次に、上記のような空気調和装置の更新を想定して、種々のHFC系冷媒を洗浄剤として用いて配管洗浄運転を行った際の洗浄効果を確認するための実験を行った。以下に、その実験結果について説明する。
ここで、実験条件として、冷媒配管には、予め鉱油500ccを入れておき、循環される実験用のHFC系冷媒の流量が約300L/minとなるように熱源ユニットの圧縮機を運転するとともに、利用ユニットの利用側膨張弁の開度調節等を行い、圧縮機の吸入配管における冷媒の乾き度が約0.9になるようにした。また、実験用のHFC系冷媒としては、R32とR125との混合冷媒(4種類)と、R407Cを使用した。
さらに、図4には示されていないが、R407Cを使用して実験した場合、鉱油量が5000ppm以下になるまでの運転時間が136分であった。この結果は、図4のR32が20wt%の場合の運転時間よりも大きく、洗浄効果としてはやや劣るものであった。実験前の予想では、R407Cに含まれるR32組成が23wt%であるため、図4においてR32が23wt%のときの運転時間(約90分)になると思われた。しかし、上記のように、図4から予想される運転時間よりも明らかに大きく、洗浄効果が劣るという結果となっている。この原因は、明らかはないが、R407Cには、R134aが52wt%含まれていることが起因していることが考えられる。このため、高い洗浄効果を得るためには、R134aを含まないHFC系冷媒を使用することが望ましいことがわかる。
本実施形態の既設の空気調和装置1の冷媒配管6、7を流用しつつ、HFC系冷媒を作動冷媒として使用する空気調和装置101に更新する方法には、以下のような特徴がある。
(A)本実施形態の空気調和装置の更新方法では、配管洗浄ステップにおいて、洗浄剤として、R32を40wt%以上含むHFC系冷媒(具体的には、R410A)を使用しているため、上記の実験結果にも述べたように、高い洗浄効果が得られ、配管洗浄運転の時間短縮が可能となっている。
さらに、本実施形態の更新後の空気調和装置101では、作動冷媒として配管洗浄運転において使用される洗浄剤と同じR410Aを使用しているため、洗浄後に、冷媒の入れ替え作業が不要であるため、空気調和装置の更新作業全体の時間短縮に寄与することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態の空気調和装置の更新方法では、更新後の熱源ユニット102に油捕集装置127を設けるとともに、更新後の空気調和装置101の作動冷媒としてR32を50wt%含むR410Aを使用するケースであったため、洗浄剤として、R32を40wt%以上含むHFC系冷媒を別途準備する必要がなかったが、更新後の空気調和装置101の作動冷媒として洗浄効果の低いR407CやR134aを使用するケースでは、作動冷媒を充填する前に、洗浄剤としてR32を40wt%以上含むHFC系冷媒を充填して第1実施形態と同様の配管洗浄運転を行うことも可能である。
<冷媒回収ステップS11>
第1実施形態と同様に、既設の空気調和装置1内の既設冷凍機油を含む作動冷媒を回収するために、ポンプダウン運転を行う。すなわち、熱源ユニット2の液側閉鎖弁25を閉止した状態で、上記の冷房運転と同様な運転を行って、熱源ユニット2内に既設冷凍機油を含む作動冷媒を追い込み、その後、ガス側閉鎖弁26を閉止するとともに冷房運転を終了し、熱源ユニット2内に既設冷凍機油を含む冷媒を回収する。
次に、第1実施形態と同様に、利用ユニット5及び熱源ユニット2を新設の利用ユニット105及び熱源ユニット102に更新する。
新設の熱源ユニット102は、既設の熱源ユニット2と同様、主に、圧縮機121と、四路切換弁122と、熱源側熱交換器123と、熱源側膨張弁124と、液側閉鎖弁125と、ガス側閉鎖弁126と、これらを接続する冷媒配管とから構成されている。また、熱源ユニット102は、第1実施形態と同様に、油捕集装置127をさらに備えている。
次に、熱源ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を閉止した状態で、利用ユニット105及び冷媒配管6、7の真空引き作業を行う。その後、熱源ユニット102の液側閉鎖弁125及びガス側閉鎖弁126を開けて、熱源ユニット102に予め充填されたR32を40wt%以上含むHFC系冷媒からなる洗浄剤(例えば、R410A)を更新後の空気調和装置101全体に充填する。
次に、第1実施形態と同様な手順により、洗浄剤を循環させる配管洗浄運転を行う。
<冷媒充填ステップS15>
次に、配管洗浄運転に使用した洗浄剤を冷媒回路内から排出して、その代わりに、作動冷媒となるR407CやR134aを充填する。
また、変更後の作動冷媒をR407Cとし、洗浄剤をR410Aにする場合のように、洗浄剤の成分を変更後の作動冷媒を構成する冷媒成分の一成分又は全成分のみ(すなわち、R32、R125、R134a)から構成される冷媒とすることによって、洗浄後の冷媒配管内に、作動冷媒に含まれない冷媒成分が残留してしまうことがないため、洗浄剤と変更後の作動冷媒とが異なる場合において、冷媒の交換作業が容易になる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)前記実施形態では、更新後の熱源ユニットに油捕集装置を設けて、配管洗浄を行っているが、そのような油捕集装置を設けずに、既設の空気調和装置から冷媒を回収した後に、R32を40wt%以上含むHFC系冷媒で繰り返しバッチ洗浄し、その後に、作動冷媒を充填するようにしてもよい。この場合でも、繰り返し回数を減らすことができる等のメリットが得られる。
(3)前記実施形態では、熱源ユニット及び利用ユニットの両方を更新しているが、それに限定されず、熱源ユニットのみの更新や利用ユニットのみの更新であっても本発明を適用可能である。
2、102 熱源ユニット
5、105 利用ユニット
6、7 既設冷媒配管
127 油捕集装置
Claims (2)
- 利用側膨張弁(51)と利用側熱交換器(52)とを有する複数の利用ユニット(5)と、熱源ユニット(2)とが冷媒配管(6、7)を介して接続されることによって構成された既設の空気調和装置(1)の前記冷媒配管を既設冷媒配管として流用しつつ、前記既設の空気調和装置を構成する機器(2、5)を更新する空気調和装置の更新方法であって、
前記既設の空気調和装置から鉱油系の冷凍機油からなる既設冷凍機油を含む作動冷媒を回収する冷媒回収ステップ(S1)と、
前記既設の空気調和装置を構成する機器のうち、少なくとも前記熱源ユニットを、圧縮機(121)と熱源側熱交換器(123)と熱源側膨張弁(124)とを有する新設の熱源ユニット(102)に更新する機器更新ステップ(S2)と、
R32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒からなる作動冷媒を機器更新後の空気調和装置(101)内に充填する冷媒充填ステップ(S3)と、
前記冷媒充填ステップで充填された作動冷媒を循環させて、前記既設冷媒配管内に残留した既設冷凍機油を作動冷媒に同伴させ、作動冷媒中から既設冷凍機油を分離することにより、前記既設冷媒配管内に残留した既設冷凍機油を除去する配管洗浄ステップ(S4)と、
を備えた空気調和装置の更新方法。 - 既設の空気調和装置(1)を構成する機器(2、5)を更新するとともに、作動冷媒をHFC系冷媒に変更して構成される空気調和装置であって、
前記既設の空気調和装置に使用され、鉱油系の冷凍機油からなる既設冷凍機油が残留した既設冷媒配管(6、7)と、
前記既設冷媒配管を介して接続された熱源ユニット(102)及び複数の利用ユニット(105)と、
通常の空調運転に先立って、変更後の作動冷媒を循環させた際に、循環される作動冷媒を導入して、作動冷媒に同伴した既設冷凍機油を分離することが可能な油捕集装置(127)とを備え、
前記変更後の作動冷媒は、R32を40wt%以上含み、かつ、R134aを含まないHFC系冷媒であり、
前記各利用ユニットは、利用側膨張弁(151)と、利用側熱交換器(152)とを有しており、
前記熱源ユニットは、圧縮機(121)と、熱源側熱交換器(123)と、熱源側膨張弁(124)とを有している、
空気調和装置(101)。
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