JP4081864B2 - 脱気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体から溶存気体を除去する脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、液体から溶存気体を除去する脱気装置は、酸化の主要因である溶存酸素を除去するため、種々の分野において用いられている。たとえば、蒸気ボイラ,温水ボイラ,冷却塔等の冷熱機器自体やそれらの給水配管の腐食防止として、またビル,マンション等の建造物における給水,給湯,空調設備等の配管の腐食防止(いわゆる、赤水の防止)として、また電子部品,機械部品等の洗浄工程における被洗浄物や製品の酸化防止,腐食防止として、それぞれの給水ラインに設置されている。
【0003】
このような脱気装置としては、気体透過膜あるいは気体分離膜を用いた,いわゆる膜式脱気装置が、コンパクトさや取扱の簡便さから多用されている。この種の膜式脱気装置の一例を図15に基づいて説明する。図15に例示した脱気装置において、気体透過膜(図示省略)は、管状,中空糸状,プリーツ状,スパイラル形状(のり巻き形状)等の形状に成形し、この状態で適宜の容器に収容して1個の構成部材とした,いわゆる脱気モジュール51として使用されている。この脱気モジュール51の内部は、液相側と気相側とに区画されている。前記液相側には、脱気処理を行う原水(被処理水)を供給する給水ポンプ(図示省略)と流量制御弁52を備えた原水供給ライン53を接続するとともに、脱気処理後の処理水を貯留する処理水タンク(図示省略)へ供給する処理水供給ライン54が接続されている。また、気相側には、この区画内を真空吸引するための真空吸引ライン55が接続されている。そして、前記脱気モジュール51内における原水の流通過程において、前記気体透過膜を介して真空吸引することにより、原水中の溶存気体を吸引除去し、脱気された処理水を処理水供給ライン54から前記処理水タンクへ供給する。
【0004】
図15に示すように、前記真空吸引ライン55には、真空吸引手段として、水封式真空ポンプ56が接続されている。この水封式真空ポンプ56は、排気とともに封水が排出されるため、封水を補充する必要があり、封水の使用量が大量なものとなる。このため、前記流量制御弁52から分岐した封水供給ライン57に封水を貯留する封水タンク58を設け、この封水タンク58に前記水封式真空ポンプ56の排気ライン59を接続し、封水を前記封水タンク58と前記水封式真空ポンプ56との間で循環させ、封水の循環使用を図っている。そして、前記流量制御弁52および前記水封式真空ポンプ56の運転制御を行う制御器60を設け、この制御器60と前記流量制御弁52および前記水封式真空ポンプ56とを信号線61を介してそれぞれ接続した構成となっている。
【0005】
ところで、前記脱気モジュール51,前記水封式真空ポンプ56および前記制御器60は、図15に示すケーシング62(一点鎖線で表示)内に、それぞれ独立した1個の構成部材として所定の位置に配設されており、また各構成部材同士は、各種の配管および前記信号線61で接続されている。そのため、前記各構成部材同士の配置間隔が必要となり、設置スペースが大きくなる。また、前記脱気モジュール51を増設する場合は、前記ケーシング62も大きくする必要から、さらに設置スペースが大きくなる。
【0006】
また、前記封水タンク58内の封水は、前記水封式真空ポンプ56を長時間運転した場合には、回転熱により循環する封水温度が高くなるので、冷却することが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記問題点に鑑み、設置スペースが小さくできるコンパクトな構造と、脱気モジュールの増設が容易で、さらに封水を冷却する熱交換器を備えた脱気装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、給水操作部を構成する流量制御弁,封水貯留部および熱交換器を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュールおよびモジュールケーシングを備えた脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプとポンプベットとで構成されたポンプユニットとをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの、前記ベースユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットを隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットおよび前記脱気ユニットの下部に前記ポンプユニットを隣接配置して構成したことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、給水操作部を構成する流量制御弁,封水貯留部および熱交換器を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュールおよびモジュールケーシングを備えた脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプとポンプベットとで構成されたポンプユニットとをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの、前記脱気ユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットを隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットおよび前記ベースユニットの下部に前記ポンプユニットを隣接配置して構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、給水操作部を構成する流量制御弁,封水貯留部および熱交換器を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュールおよびモジュールケーシングを備えた脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプとポンプベットとで構成されたポンプユニットとをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの、前記ベースユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニットを隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニットの、前記脱気ユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットを隣接配置して構成したことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、給水操作部を構成する流量制御弁,封水貯留部および熱交換器を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュールおよびモジュールケーシングを備えた脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプとポンプベットとで構成されたポンプユニットとをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの、前記脱気ユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニットを隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニットの、前記ベースユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットを隣接配置して構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、給水操作部を構成する流量制御弁,封水貯留部および熱交換器を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュールおよびモジュールケーシングを備えた脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプとポンプベットとで構成されたポンプユニットとをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの、前記脱気ユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットのうちのいずれか一方を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの、前記ベースユニットと隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットのうちのいずれか他方を隣接配置して構成したことを特徴としている。
【0013】
さらに、請求項6に記載の発明は、前記脱気ユニットが、少なくとも1台または複数台であることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の第一の実施の形態について説明すると、この発明は、給水操作部を備えたベースユニットと、原水中の溶存気体を脱気処理する脱気ユニットと、制御操作部を備えた制御ユニットと、真空ポンプを備えたポンプユニットとからなり、前記ベースユニットと前記制御ユニットとの間に前記脱気ユニットを配置するとともに、前記ポンプユニットを前記ベースユニットと前記脱気ユニットとの下部に配置した構成の脱気装置において実現される。ここで、この第一の実施の形態をより基本的な構成として説明すると、前記ベースユニットと前記脱気ユニットとを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの側面に前記制御ユニットを隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットおよび前記脱気ユニットの下部に前記ポンプユニットを隣接配置して構成した脱気装置において実現される。
【0020】
前記脱気ユニットが、脱気モジュールとモジュールケーシングで構成されており、さらにこの脱気ユニットを複数台備えるとともに、前記複数の脱気ユニットの真空吸引ラインを直列に接続した構成となっている。
【0021】
前記ベースユニットが、給水操作部としての流量制御弁と封水貯留部および熱交換器を備え、前記脱気ユニットおよび前記真空ポンプへそれぞれ配管を介して接続し、前記脱気ユニットの一側に配置した構成となっている。
【0022】
前記制御ユニットが、制御基板とカバー部材で構成されており、前記制御基板と、前記真空ポンプおよび前記流量制御弁の制御部とを信号線を介してそれぞれ接続し、前記脱気ユニットの他側に配置した構成となっている。
【0023】
前記ポンプユニットが、水封式の真空ポンプとポンプベットで構成されており、前記ベースユニットおよび前記脱気ユニットと配管を介してそれぞれ接続し、前記ベースユニットと前記脱気ユニットとの下部に配置した構成となっている。
【0024】
また、前記脱気ユニットを複数台設けるときは、この複数台の脱気ユニットを載置するモジュールベットを設けるとともに、隣接する前記脱気ユニット同士の真空吸引ラインを、たとえば吸盤式流路接合素子により接続し、各脱気ユニット同士の接続間隔を短くしている。
【0025】
前記流量制御弁は、たとえば前記脱気ユニット1台分の処理水量から複数台の処理水量(前記脱気ユニットを最大4台連結したときの処理水量)を制御できるように構成されている。また、前記封水貯留部と熱交換器は、ケーシング本体内に熱交換体を収容する熱交換部を設け、前記熱交換体と連通する封水貯留部を設けた構成の一体成形部材(以下、「熱交換器」と云う)としている。そして、前記ベースユニットの上方所定位置に前記流量制御弁を配置し、この流量制御弁の下方所定位置に前記熱交換器を配置し、さらに前記熱交換器の下方に前記ポンプユニットを配置し、前記脱気装置のコンパクト化を図っている。
【0026】
ここで、前記脱気ユニットの増設について説明する。たとえば、当初計画においては、前記脱気ユニットを1台備えた脱気装置を設置したが、設置後、諸般の情勢の変化から前記脱気ユニット2台分の処理水量が必要となった場合、この発明の脱気装置では、前記脱気ユニットに連結した前記制御ユニットを取り外した後、前記脱気ユニットの接合口と増設する脱気ユニットの真空吸引口とを前記吸盤式流路接合素子を介して連結するとともに、前記増設する脱気ユニットを載置するモジュールベットを配置し、前記制御ユニットを増設した脱気ユニットに所定の手段で装着し、各種配管を接続して増設工事は完了する。したがって、従来の脱気装置では、同容量の脱気装置を増設するのに比べて、設置スペースと増設費用を低減することができる。さらに、脱気ユニットの増設が容易に対応できるので便利である。
【0027】
以上のように、この発明の脱気装置は、前記ベースユニット,前記脱気ユニット,前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットにより構成されたものであるから、従来のように、各部材を独立した構成部材として配置した脱気装置に比べて、大幅にコンパクト化することができる。また、従来のように、前記各ユニットを収容するケーシングが不要となり、前記各ユニットの外周壁で代用するので、設置スペースと製造コストを低減することができる。
【0028】
つぎに、前記実施の形態に代わる実施の形態について説明する。ここで説明する脱気装置の実施の形態は、前記ベースユニット,前記脱気ユニット,前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットの配置構成を変更したものである。すなわち、前記ベースユニットと前記脱気ユニットからなる基本ユニットに対して、前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットの配置構成を変更したものである。さて、この発明の第二の実施の形態は、前記脱気ユニットと前記制御ユニットとの間に前記ベースユニットを配置するとともに、前記ポンプユニットを前記脱気ユニットと前記ベースユニットとの下部に配置した構成としている。ここで、この第二の実施の形態をより基本的な構成として説明すると、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの側面に前記制御ユニットを隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットおよび前記ベースユニットの下部に前記ポンプユニットを隣接配置して構成している。また、この発明の第三の実施の形態は、前記ベースユニットと前記制御ユニットとの間に、前記脱気ユニットおよび前記ポンプユニットを配置した構成としている。ここで、この第三の実施の形態をより基本的な構成として説明すると、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの側面に前記ポンプユニットを隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニットの側面に前記制御ユニットを隣接配置して構成している。さらに、この発明の第四の実施の形態は、前記脱気ユニットと前記制御ユニットとの間に、前記ベースユニットおよび前記ポンプユニットを配置した構成としている。ここで、この第四の実施の形態をより基本的な構成として説明すると、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの側面に前記ポンプユニットを隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニットの側面に前記制御ユニットを隣接配置して構成している。さらにまた、この発明の第五の実施の形態は、前記ポンプユニットと前記制御ユニットとの間に前記ベースユニットおよび前記脱気ユニットを配置した構成としている。ここで、この第五の実施の形態をより基本的な構成として説明すると、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニットの側面に前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットのうちのいずれか一方を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニットの側面に前記制御ユニットおよび前記ポンプユニットのうちのいずれか他方を隣接配置して構成している。
【0029】
以上説明したように、前記構成の各脱気装置は、この各脱気装置を配置するレイアウトに応じて適宜選択して実施することが好適である。
【0030】
【実施例】
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明を実施した脱気装置の主要構成ユニットの配置状態を概略的に示す第一実施例の説明図である。
【0031】
図1において、この発明における脱気装置1は、基本的構成としてベースユニット2と脱気ユニット3と制御ユニット4およびポンプユニット5とからなり、前記ベースユニット2と前記制御ユニット4との間に前記脱気ユニット3を配置し、前記脱気ユニット3を前記ベースユニット2と前記制御ユニット4とで挟持するとともに、前記ポンプユニット5を前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3との下部に配置した構成となっている。この構成を他の観点から説明すると、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットに対して、前記制御ユニット4と前記ポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置した構成であり、より具体的には、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3の下部に前記ポンプユニット5を隣接して配置した構成である。
【0032】
前記脱気ユニット3は、図2に示すように、脱気モジュール6とモジュールキャップ7,7とマニホールド8,8とモジュールケーシング9とにより構成されている。そして、この脱気ユニット3により原水中の溶存気体を脱気処理する。
【0033】
前記脱気モジュール6は、図2に示すように、中空糸状気体分離膜の集合体からなり、この集合体の両端部に前記モジュールキャップ7,7をそれぞれ嵌着している。そして、前記両モジュールキャップ7を収納する方形のマニホールド8,8を設けている。この両マニホールド8の両端面(前記ベースユニット2および前記制御ユニット4と連結しない面)と、前記ポンプユニット5に当接する面とは反対となる面(すなわち、図2に示す実施例では上面)とを覆うために、図2に示すように、化粧板機能を有する前記モジュールケーシング9が設けられている。すなわち、前記脱気モジュール6,前記両モジュールキャップ7,前記両マニホールド8および前記モジュールケーシング9を一体的に組み立てることにより、前記脱気ユニット3を構成している。
【0034】
そして、前記脱気モジュール6には、真空吸引口として、図2に示すように、第一および第二接合口10,11が設けられている。また、前記両マニホールド8には、前記ベースユニット2および前記制御ユニット4との接合手段,たとえば接合孔,接合ねじ等(図示省略)を備えるとともに、原水入口,処理水出口(ともに符号省略)をそれぞれ備えている。この第一実施例においては、前記第二接合口11は使用しないので止栓(図示省略)で封止している。
【0035】
前記ベースユニット2は、図3に示すように、給水操作部としての流量制御弁12と、処理水貯留部を備えた熱交換器13と、ベースプレート14とにより構成されている。
【0036】
前記流量制御弁12は、たとえば前記脱気モジュール6の処理水量が1時間当り1000リットルとすれば、この流量制御弁12は、1時間当り1000リットルから4000リットルの処理水量が制御できるものである。具体的には、本特許出願人が先に特許出願した図4に示す流量制御弁(特願平9−316155号を参照)を用いている。また、前記熱交換器13は、図5に示すように、ケーシング本体15内に熱交換体16を収容する熱交換部17を設けるとともに、前記熱交換体16と連通する処理液貯留部を設けた構成となっている(この熱交換器13については、本特許出願人が先に特許出願した特許願平10−176730号を参照)。また、この実施例においては、前記処理液貯留部は、後述する水封式の真空ポンプへ封水を供給する封水貯留部18として説明する。そして、この封水貯留部18の上部には、前記流量制御弁12から封水を補給する封水補給口19と、濃縮した封水と排気ガスを排出するオーバーフロ−口20をそれぞれ設けた構成としている。また、前記ベースプレート14は、図3に示すように、前記流量制御弁12および前記熱交換器13を装着する装着手段(図示省略)と、前記脱気ユニット3に接続する接続手段(図示省略)を備えた浅い箱状のプレートに形成されている。そして、前記ベースユニット2の組立は、前記ベースプレート14の一面(前記脱気ユニット3の取付側の反対面)に、前記流量制御弁12を上方所定位置に、前記熱交換器13を下方所定位置に前記装着手段(ボルト等)でそれぞれ固定している。
【0037】
前記制御ユニット4は、図6に示すように、パネル21と制御操作部としての制御基板22とカバー部材23とにより構成されている。前記パネル21は、前記脱気ユニット3の連結面に合致する形状に形成されている。この連結面の反対側の所定位置に前記制御基板22を装着し、この制御基板22を被覆するカバー部材23が設けられている。
【0038】
前記ポンプユニット5は,図7に示すように、前記脱気モジュール6内を真空吸引する水封式の真空ポンプ24と、この真空ポンプ24を収納する略箱形のポンプベット25とにより構成されている。そして、前記ポンプベット25の上面には、前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3が載置できるスペースを備えている。
【0039】
以上のように、この発明の脱気装置1は、前記ベースユニット2,前記脱気ユニット3,前記制御ユニット4および前記ポンプユニット5からなり、前記ベースユニット2と前記制御ユニット4との間に前記脱気ユニット3を配置し、前記ポンプユニット5を前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3の下部に配置した構成,すなわち前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3の下部に前記ポンプユニット5を隣接して配置した構成であるから、従来の脱気装置に比べて大幅にコンパクト化することができる。また、従来のように、前記各ユニットを収容するケーシングが不要となり、前記各ユニットの外周壁で代用するので、設置スペースと製造コストを低減することができる。
【0040】
つぎに、前記第一実施例では、前記脱気ユニット3を1台備えた脱気装置1について説明したが、ここで前記脱気ユニット3を増設した第二実施例について説明する。たとえば、当初計画においては、図1に示すように、前記脱気ユニット3を1台備えた構成の脱気装置を設置したが、設置後、諸般の情勢の変化から4台分の処理水量が必要となった場合について説明する。この増設工事は、前記脱気ユニット3に装着してある前記制御ユニット4を取り外した後、前記脱気ユニット3と同一構成の脱気ユニットを3台連結した構成のものである。すなわち、図8に示すように、この第二実施例においては、前記脱気ユニット3を第一脱気ユニット3とし、つづいて第二脱気ユニット26,第三脱気ユニット27,第四脱気ユニット28を直列に連結して一つの脱気ユニットを構成している。したがって、図8に示す第二実施例では、前記第一実施例と重複する共通部材の説明は省略し、この第二実施例で追加される部材の説明と、この発明における脱気装置1の接続状態(図10参照)と、組立手順について説明する。
【0041】
前記第一〜第四脱気ユニット3,26〜28の連結は、まず前記第一脱気ユニット3を構成する前記脱気モジュール6の第二接合口11(第一実施例では止栓で封止していた。)と、前記第二脱気ユニット26を構成する前記脱気モジュール6の第一接合口10とを、図9に示すような吸盤式流路接合素子29(詳細は、本特許出願人の特許出願に係る特願平10−23851号を参照。以下、「接合素子29」と略称する。)を介して連結する。すなわち、前記第二接合口11に前記接合素子29の流路案内部30を挿入する。この状態で前記第二接合口11の周囲に前記接合素子29の第一吸盤部31を前記第二接合口11をカバーする状態で吸着させるとともに、前記第一接合口10の周囲に前記接合素子29の第二吸盤部32を前記第一接合口10をカバーする状態で吸着させる。つぎに、同様の手順で前記第二脱気ユニット26と前記第三脱気ユニット27とを前記接合素子29を介して連結し、前記第三脱気ユニット27と前記第四脱気ユニット28とを前記接合素子29を介して連結する。すなわち、前記第一〜第四脱気ユニット3,26〜28を同様の手順で順次連結し、その後、前記接合手段(図示省略)により固定するようにしている。これにより、前記各脱気ユニット3,26〜28は、一体的なものとして構成される。そして、前記第一実施例で説明したように、前記ポンプベット25の上面には、前記第一脱気ユニット3が載置できるスペースが備えられているので、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28の3台分の載置は、前記ポンプベット25に接続する前記各脱気ユニット26〜28に共通の箱形に形成したモジュールベット33(図8参照)を3台連結して設置した構成としている。
【0042】
ここで、前記第二実施例における脱気装置1の各構成要素の接続状態を図10に基づいて簡単に説明する。まず、原水供給部(図示省略)から供給される原水は、原水供給ライン34から流量制御弁12へ導入される。そして、この流量制御弁12が原水(以下、「被処理水」と云う)の流量を所定量(この実施例では、1時間当り4000リットル)に制御し、被処理水ライン35を介して第一〜第四脱気ユニット3,26〜28内へそれぞれ被処理水を導入する。前記各脱気ユニット3,26〜28内で脱気処理された処理水は、処理水ライン36を介して熱交換部17内へ流入し、封水と熱交換した後、処理水供給ライン37を介して負荷側へ供給される。一方、水封式の真空ポンプ24から排出された封水は、封水還流ライン38を介して封水貯留部18内へ流入し、接続パイプ39を介して熱交換体16内へ導入され、前記処理水と熱交換後、封水供給ライン40を介して前記真空ポンプ24内へ供給される。また、前記流量制御弁12のホース継手(符号省略)と前記封水補給口19とをホース41で接続し封水を補給する。さらに、前記オーバーフロー口20にオーバーフローライン42を接続し、濃縮した封水と排気ガスを排出するようにしている。
【0043】
つぎに、前記第二実施例で示した脱気装置1の組立手順について説明する。まず、図8に示すように、ポンプベット25の上面にベースユニット2を載置し、流量制御弁12の原水入口43と原水供給ライン34を所定の手段で接続する。そして、熱交換部17の処理水出口(符号省略)に処理水供給ライン37を所定の手段で接続する。つづいて、第一脱気ユニット3を前記ポンプベット25の上面に載置し、図10に示すように、水封式の真空ポンプ24と前記第一脱気ユニット3の第一接合部10とを真空吸引ライン44で接続するとともに、封水還流ライン38を封水貯留部18に接続する。また、前記流量制御弁12と前記封水貯留部18とをホース41で接続するとともに、前記封水貯留部18の上部にオーバーフローライン42を接続する。一方、前記流量制御弁12の原水出口45に接続した被処理水ライン35を第一〜第四脱気ユニット3,26〜28の入口(符号省略)にそれぞれ接続し、前記第一〜第四脱気ユニット3,26〜28の出口(符号省略)に処理水ライン36をそれぞれ接続し、この処理水ライン36の他端を前記熱交換部17に接続する。
【0044】
つぎに、前記第一脱気ユニット3に連結する第二〜第四脱気ユニット26〜28の組立手順を説明する。図8に示すように、前記ポンプベット25に前記第二〜第四脱気ユニット26〜28をそれぞれ載置するモジュールベット33を3台適宜の手段で接続する。そして、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を所定の手段(ボルト等)で、前記第一脱気ユニット3も一緒に前記ベースユニット2に固定し、このベースユニット2を前記ポンプベット25に固定するとともに、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を前記各モジュールベット33に所定の手段で固定し一体化する。
【0045】
つぎに、前記第四脱気ユニット28の正面(前記第三脱気ユニット27を連結した面とは反対側の面)に制御基盤22を装着したパネル21を所定の手段で固定し、前記制御基盤22の各接点と、前記流量制御弁12,前記真空ポンプ24およびそのほかの制御機器(図示省略)の各接点とを信号線(図示省略)を介してそれぞれ接続する。そして、前記パネル21にカバー部材23を所定の手段(ネジ等)で装着して組立は完了する。このように、この実施例においては、基本ユニット(符号省略)を構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは連結状態を維持したまま、前記制御ユニット4を取り外すのみで、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。
【0046】
以上のように、負荷側からの脱気処理水の増量要求に対して、この発明の脱気装置では、前記脱気ユニット3の増設が容易にできるので、従来の脱気装置を増設するのに比べて、設置スペースと増設費用を低減することができる。
【0047】
つぎに、前記第一実施例で示した基本的な主要構成ユニットの配置状態(図1参照)に代わる配置状態を図11〜図14に基づいて説明する。
【0048】
図11は、この発明の第三実施例であって、前記脱気ユニット3と前記制御ユニット4との間に前記ベースユニット2を配置するとともに、前記ポンプユニット5を前記脱気ユニット3と前記ベースユニット2との下部に配置した構成としている。すなわち、より具体的には、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3および前記ベースユニット2の下部に前記ポンプユニット5を隣接配置した構成としている。
【0049】
図12は、この発明の第四実施例であって、前記ベースユニット2と前記制御ユニット4との間に、前記脱気ユニット3および前記ポンプユニット5を配置した構成としている。すなわち、より具体的には、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニット5を隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニット5の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置した構成としている。
【0050】
図13は、この発明の第五実施例であって、前記脱気ユニット3と前記制御ユニット4との間に、前記ベースユニット2および前記ポンプユニット5を配置した構成としている。すなわち、より具体的には、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニット5を隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニット5の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置した構成としている。
【0051】
図14は、この発明の第六実施例であって、前記制御ユニット4と前記ポンプユニット5との間に、前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3を配置した構成としている。すなわち、より具体的には、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成し、この基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニット5を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置した構成としている。そして、この構成にあっては、前記制御ユニット4と前記ポンプユニット5とを入れ替えて隣接配置する構成とすることもできる。
【0052】
前記第三〜第六実施例においては、前記脱気ユニット3を1台配置した構成としたが、前記脱気ユニット3は、前記第二実施例で説明したように増設することができる。すなわち、前記第三実施例においては、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは連結状態を維持したまま、前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記第二実施例で説明した前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結するのみで増設することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。そして、前記第四実施例においては、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは連結状態を維持したままとするとともに、前記ポンプユニット5と前記制御ユニット4との連結状態を維持したまま、前記ベースユニット2と前記ポンプユニット5との連結状態を解除することで、前記第二実施例で説明した前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。つぎに、前記第五実施例においては、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは連結状態を維持したまま、前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記第二実施例で説明した前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結するのみで増設することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。さらに、前記第六実施例においては、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは連結状態を維持したまま、前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側に隣接配置された前記制御ユニット4あるいは前記ポンプユニット5を取り外すのみで、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。このように、前記構成の各脱気装置は、この各脱気装置を配置するレイアウトに応じて適宜選択して実施することが好適である。
【0053】
さらに、前記各実施例においては、前記各ユニット2〜5を図面の左右方向へ連結する構成として説明したが、図面の上下方向へ連結する構成も前記各実施例と同様に実施することができる。この場合は、操作性の観点から、基本的には、前記制御ユニット4は、縦方向(立てた状態)となるように配置することが好ましく、残りの各ユニット2,3,5は、横に寝かせた状態で配置することにより構成する。そして、この構成においても、前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とは、横状態で側面同士を隣接配置することにより、基本ユニットを構成するものとしている。この配置構成の具体例について、図示は省略するが、以下に説明する。まず、第一例としての基本構成は、前記制御ユニット4のカバー部材23が、前記脱気装置1の正面となるように、立てた状態で配置し、そしてこの制御ユニット4の背面側において、奥行き方向へ前記各ユニット2,3,5を横にした状態で積重ねて構成する。この構成の具体例を説明すると、まずあらかじめ前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを横にした状態で隣接配置して基本ユニット(符号省略)を構成する。そして、前記ポンプユニット5を前記制御ユニット4の背面側において、奥行き方向へ横にした状態で配置する。すなわち、前記ポンプユニット5を前記制御ユニット4の背面側の奥行き方向において、最下段となるように配置する。この最下段に配置された前記ポンプユニット5の上面に、前記基本ユニットを前記制御ユニット4の奥行き方向へ横にした状態で積重ねて配置する。このときの前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3との上下配置関係は、どちらでも良いが、前記脱気ユニット3の増設工事の点を勘案すると、前記ベースユニット2が下段で、前記脱気ユニット3が上段の方が好ましい。このように第一例にあっては、前記制御ユニット4の背面側において、下から前記ポンプユニット5,前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3の順で奥行き方向へ積重ねられた状態で構成される。つぎに、第二例としては、その基本構成は、前記第一例と同様であるが、すなわち前記ベースユニット2と前記脱気ユニット3とを横にした状態で隣接配置して基本ユニットを構成することは同様であるが、前記ベースユニット2,前記脱気ユニット3および前記ポンプユニット5の積重ね順番を変更した構成であり、単純化して説明すると、下から前記ポンプユニット5,前記脱気ユニット3および前記ベースユニット2の順番で積重ねた構成である。さらに、第三例としては、その基本構成は、前記第一例と同様であり、前記第二例と同じく単純化して説明すると、下から前記ベースユニット2,前記脱気ユニット3および前記ポンプユニット5の順番で積重ねた構成である。このように、前記各例においても、前記脱気ユニット3の増設工事は、前記制御ユニット4の背面側で行うことができ、前記第二〜第六実施例において説明したと同様、前記第二〜第四脱気ユニット26〜28を連結することができ、増設工事の組立を簡単に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、脱気装置全体がコンパクトで設置スペースが小さく、しかも脱気処理する脱気モジュールの増設が容易にできる。さらに、水封式の真空ポンプの封水冷却手段を備えた構成としたので、脱気効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の脱気装置の主要構成ユニットの配置状態を概略的に示す第一実施例の側面説明図である。
【図2】図1に示した脱気ユニットの構成を分解した状態で概略的に示す斜視説明図である。
【図3】図1に示したベースユニットの構成を分解した状態で概略的に示す斜視説明図である。
【図4】図3に示した流量制御弁の構成を示す断面説明図である。
【図5】図3に示した熱交換器の構成を示す断面説明図である。
【図6】図1に示した制御ユニットの構成を分解した状態で概略的に示す斜視説明図である。
【図7】図1に示したポンプユニットの構成を分解した状態で概略的に示す斜視説明図である。
【図8】この発明の第二実施例を示す側面説明図である。
【図9】隣接する脱気モジュールを連結する吸盤式流路接合素子の構成を示す断面説明図である。
【図10】この発明における脱気装置の接続状態を概略的に示す説明図である。
【図11】この発明の第三実施例を示す側面説明図である。
【図12】この発明の第四実施例を示す側面説明図である。
【図13】この発明の第五実施例を示す側面説明図である。
【図14】この発明の第六実施例を示す側面説明図である。
【図15】従来の脱気装置の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 脱気装置
2 ベースユニット
3 脱気ユニット
4 制御ユニット
5 ポンプユニット
6 脱気モジュール
9 モジュールケーシング
12 流量制御弁
13 熱交換器
18 封水貯留部
24 真空ポンプ
25 ポンプベット
44 真空吸引ライン
Claims (6)
- 給水操作部を構成する流量制御弁12,封水貯留部18および熱交換器13を備えたベースユニット2と、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュール6およびモジュールケーシング9を備えた脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニット4と、真空ポンプ24とポンプベット25とで構成されたポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2および前記脱気ユニット3の下部に前記ポンプユニット5を隣接配置して構成したことを特徴とする脱気装置。
- 給水操作部を構成する流量制御弁12,封水貯留部18および熱交換器13を備えたベースユニット2と、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュール6およびモジュールケーシング9を備えた脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニット4と、真空ポンプ24とポンプベット25とで構成されたポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3および前記ベースユニット2の下部に前記ポンプユニット5を隣接配置して構成したことを特徴とする脱気装置。
- 給水操作部を構成する流量制御弁12,封水貯留部18および熱交換器13を備えたベースユニット2と、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュール6およびモジュールケーシング9を備えた脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニット4と、真空ポンプ24とポンプベット25とで構成されたポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニット5を隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニット5の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置して構成したことを特徴とする脱気装置。
- 給水操作部を構成する流量制御弁12,封水貯留部18および熱交換器13を備えたベースユニット2と、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュール6およびモジュールケーシング9を備えた脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニット4と、真空ポンプ24とポンプベット25とで構成されたポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記ポンプユニット5を隣接配置するとともに、この隣接配置されたポンプユニット5の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4を隣接配置して構成したことを特徴とする脱気装置。
- 給水操作部を構成する流量制御弁12,封水貯留部18および熱交換器13を備えたベースユニット2と、原水中の溶存気体を脱気処理するための脱気モジュール6およびモジュールケーシング9を備えた脱気ユニット3とを隣接配置して基本ユニットを構成し、この基本ユニットに対して、制御操作部を備えた制御ユニット4と、真空ポンプ24とポンプベット25とで構成されたポンプユニット5とをそれぞれ隣接配置して構成する脱気装置であって、前記基本ユニットを構成する前記ベースユニット2の、前記脱気ユニット3と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4および前記ポンプユニット5のうちのいずれか一方を隣接配置するとともに、前記基本ユニットを構成する前記脱気ユニット3の、前記ベースユニット2と隣接する側とは反対側の側面に、前記制御ユニット4および前記ポンプユニット5のうちのいずれか他方を隣接配置して構成したことを特徴とする脱気装置。
- 前記脱気ユニット3が、少なくとも1台または複数台であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の脱気装置。
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