JP3321688B2 - エンジン駆動式ヒートポンプ装置 - Google Patents

エンジン駆動式ヒートポンプ装置

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JP3321688B2
JP3321688B2 JP17364694A JP17364694A JP3321688B2 JP 3321688 B2 JP3321688 B2 JP 3321688B2 JP 17364694 A JP17364694 A JP 17364694A JP 17364694 A JP17364694 A JP 17364694A JP 3321688 B2 JP3321688 B2 JP 3321688B2
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cooling water
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piping
pipe
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正嗣 有村
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02P80/15On-site combined power, heat or cool generation or distribution, e.g. combined heat and power [CHP] supply
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒートポンプの駆動
源としてエンジンを使用するエンジン駆動式ヒートポン
プ装置に関し、少なくともエンジン、ラジエータ、冷却
水ポンプ、廃熱回収器及びそれらの間の冷却水管路から
なる冷却水循環システムを備えるエンジン駆動式ヒート
ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプの駆動源としてエンジンを
使用するエンジン駆動式ヒートポンプ装置には、室外機
(以下、室外空調ユニットともいうことがある)を備え
るエンジン駆動式空気調和装置に適用され、例えば、エ
ンジン、ラジエータ、冷却水ポンプ、廃熱回収器及びそ
れらの間の冷却水管路からなる冷却水循環システムを備
えるものがある。このような冷却水循環システムとし
て、例えば特開平5−180529号公報に開示される
ように、エンジンからの温水を分峻してラジエータある
いは廃熱回収器であるアキュムレータに流した後、合流
してエンジンに戻す冷却水循環システムの開示があり、
この冷却水循環システムにより、廃熱回収状態を変化可
能とするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却水循環
システムを室外機の中においてどのように配置するかが
問題となる。例えば、室外機に、エンジンを収容する機
関室と、ラジエータを収容する室外熱交換器室と、冷媒
と熱交換する廃熱回収器を収容する配管室の互いに隣接
する3つの部屋を配置することが考えられる。
【0004】すなわち、エンジンは騒音を発するので、
囲いにより機関室を構成し、ラジエータ等の熱交換器並
びに廃熱回収器も外部から保護されるように囲うことが
できる。また、ラジエータ等の熱交換器は外気により冷
却するので開放されており、熱交換器は機関室と騒音上
区画して構成される熱交換室に配置する必要がある。一
方、廃熱回収器も構関室内に配置するとエンジンの幅射
熱あるいは機関室内の対流の影響を受け、エンジンの運
転状態により廃熱回収状態が直接変化し、所望の廃熱回
収状態を得られない可能性があるので、機関室と区画さ
れた廃熱回収室とされる。
【0005】ところで、エンジンを収容する機関室と、
ラジエータを収容する室外熱交換器室と、冷媒と熱交換
する廃熱回収器を収容する配管室の互いに隣接する3つ
の部屋の配置の仕方によっては、区画壁を多数の冷却水
管が貫通する必要があり、作業性が悪くなる場合があ
る。また、3つの部屋の配置の仕方によっては、冷却水
管が長くなりコストが高くなる場合もあり、さらに配管
後の空気抜きができず、冷却効率あるいは廃熱回収効率
が低下する場合もある。
【0006】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、請求項1記載の発明は、区画壁を貫通する冷却水管
の本数を最小限にできる冷却水循環システムを備えるエ
ンジン駆動式ヒートポンプ装置を提供することを目的と
し、請求項2記載の発明は、配管室内での配管長さを短
くしてコストを低減するエンジン駆動式ヒートポンプ装
置を提供することを目的とし、請求項3記載の発明は、
ラジエータと廃熱回収器の間の冷却水管路の空気抜きを
可能とするエンジン駆動式ヒートポンプ装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明のエンジン駆動式ヒートポンプ
装置は、室外機に、エンジンを収容する機関室と、ラジ
エータを収容する室外熱交換器室と、冷媒と熱交換する
廃熱回収器を収容する配管室の互いに隣接する3つの部
屋とを配置し、前記エンジンから前記ラジエータ及び前
記廃熱回収器に到る冷却水循環路を配置し、前記機関室
内のエンジンから前記配管室内に到った後分岐して一方
は前記室外熱交換器室内の前記ラジエータを経由して前
記配管室内に戻り、他方は前記配管室内において前記廃
熱回収器に到った後、互いに前記配管室内で合流し、そ
の上で前記機関室内のエンジンに戻すようにした冷却水
循環システムを備えることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、前記配管室内の前記冷却水循環システ
ムを構成する前記配管室内の冷却水管を、前記室内機を
上方から見て長手方向一方の端部にのみ配置したことを
特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、前記ラジエータにおける入口と、前記
分岐部と、前記廃熱回収器における入口との間の互いの
高さ方向の位置がこの順になるように、前記ラジエー
タ、前記分岐部及び前記廃熱回収器を配置するととも
に、前記ラジエータにおける出口と、前記合流部と、前
記廃熱回収器における出口の間の互いの高さ方向の位置
がこの順になるようにしたことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、エンジンからラジエ
ータ及び廃熱回収器に到る冷却水循環路を配置し、機関
室内のエンジンから配管室内に到った後分岐して一方は
室外熱交換器室内のラジエータを経由して配管室内に戻
り、他方は配管室内において廃熱回収器に到った後、互
いに配管室内で合流し、その上で機関室内のエンジンに
戻すから、効率的に配管分岐と合流を行なうことで、冷
却水循環システムの区画壁を貫通する冷却水管の本数を
最小限にできる。
【0011】請求項2記載の発明では、配管室内の冷却
水循環システムを構成する配管室内の冷却水管を、室内
機を上方から見て長手方向一方の端部にのみ配置してお
り、配管室内での配管長さを短くすることができ、コス
トが低減する。
【0012】請求項3記載の発明では、ラジエータ、分
岐部及び廃熱回収器の配置と、このラジエータにおける
入口及び出口と、合流部と、廃熱回収器における入口及
び出口の間の互いの高さ方向の位置がこの順になるよう
にしたから、ラジエータと廃熱回収器の間の冷却水管路
の空気抜きができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明のエンジン駆動式ヒートポン
プ装置を適用したエンジン駆動式空気調和装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0014】図1乃至図15はエンジン駆動式空気調和
装置の一実施例を説明するためのものであり、図1はエ
ンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す図、図2は
室外空調ユニットの正面図、図3は室外空調ユニットの
右側面図、図4は室外熱交換器室の床面の平面図、図5
はパッドの平面図、図6は機関室、配管室の断面平面の
模式図、図7は電装ボックスの断面図、図8はエンジン
冷却水の注水口部分の配置図、図9は注水口の断面図、
図10は排気熱交換器の断面図、図11は冷却水循環シ
ステムを示す正面図、図12は冷却水循環システムを示
す右側面図、図13は冷却水循環システムの平面図、図
14はサーモスタットの断面図、図15は室外空調ユニ
ットの外板壁の概略構成を示す断面図である。
【0015】まず、図1のエンジン駆動式空気調和装置
の全体構成を示す図において、エンジン駆動式空気調和
装置1は、室外空調ユニット(以下、室外機ともいう)
2と、室内空調ユニット3とで構成されている。室内空
調ユニット3は、冷媒用室内熱交換器4、減圧用の膨張
弁18及び図示しない室内熱交換用送風ファンとを備え
ている。室外空調ユニット2は、エンジン5、圧縮機
6,6等が配設された機関室7と、メインアキュムレー
タ(以下、廃熱回収器ともいう)8、サブアキュムレー
タ9、電装ボックス50及び各機器同士を接続する管路
等が配設された配管室10と、冷媒用室外上部熱交換器
11、冷媒用室外下部熱交換器12及びエンジン冷却水
用熱交換器(温水熱交換器)としてのラジエータ13等
が配設された室外熱交換器室14とを備えている。な
お、上部熱交換器11は図4で分かる通り、2個の同様
なものを並置配置しており、図15においては便宜的に
一つで表示している。
【0016】エンジン5として水冷式ガス燃料エンジン
が用いられ、エンジン5の吸気ポートには吸気管21a
を介してガスミキサ21b、エアクリーナ21cが接続
されており、吸気管21aは機関室7の天壁及び室外熱
交換器室の天壁を貫通して外部に開口している。この吸
気管21aは後述するように、機関室7内で開口させて
も良い。
【0017】ガスミキサ21bは燃料管路22によりガ
ス燃料源に接続され、燃料管路22にはガスミキサ21
bに一体化された流量制御弁22a、ゼロガバナ(減圧
弁)22b、及び2個の電磁弁22cが設けられてい
る。また、エンジン5の排気ポートには、排気管23a
を介して排気熱交換器23b、排気サイレンサ23c、
オイルセパレータ23dが接続されており、排気管23
aは熱交換室14上方に開口している。なお、ガスミキ
サ21bは図2について後述べるように熱交換器室14
の天壁の外側に配置しても良い。
【0018】また、エンジン5には潤滑油タンク24a
が備えられ、澗滑油量が減少すると電磁弁24bが開
き、潤滑油が重力によって供給されるようになってい
る。
【0019】エンジン5の出力軸には、クラッチ6a,
6aを介して圧縮機6,6が接続されている。圧縮機6
の吐出口は冷媒管路16a、冷房運転位置に切り替えら
れた四方弁15、冷媒管路16bを介して冷媒用室外上
部熱交換器11、冷媒用室外下部熱交換器12に接続さ
れ、この両熱交換器11,12は冷媒管路16c、メイ
ンアキュムレータ8内の熱交換部16e、冷媒管路17
aを介して冷媒用室内熱交換器4に接続されており、こ
の冷媒用室熱交換器4は冷媒管路17b、四方弁15、
冷媒管路16d、メインアキュムレータ8、サブアキュ
ムレータ9を介して圧縮機6,6の吸い込み口に接続さ
れている。なお、102はドライヤ、103は液をバイ
パスするフィルタである。
【0020】なお、300,301は毛細管であり、2
10,210は各々温度検知器と毛細管を組み合わせた
ものであり、冷媒温度を検知することによりメインアキ
ュームレータ8内の液相冷媒のレベルを検知するための
ものである。また、302は開閉弁、303はオイル排
出通路であり、アキュームレータ下部に溜めるオイル量
が多くなると手動あるいは自動により開閉弁を開けオイ
ルをメインアキュームレータ8からサブアキュームレー
タ9の方へ流すようにしている。
【0021】また、冷媒管路16aの途中には、冷媒中
の潤滑油を分離するオイルセパレータ19aが設けら
れ、このオイルセパレータ19aで分離された潤滑油量
が所定値以上になると、オイルストレーナ19b、所定
値以上時に開く電磁弁19cを介してメインアキュムレ
ータ8に戻される。なお、潤滑油はサブアキュムレータ
9にも戻される。また、冷媒管路16aはオイルストレ
ーナ20a、管内圧力が所定圧以上時に開く電磁弁20
bを介してメインアキュムレータ8に接続されており、
これにより冷媒管路圧力の異常上昇を回避している。
【0022】90は電磁弁、91はオイルストレーナで
あり、冷房時、室内機4の負荷が特に小さくなる時、電
磁弁90が開き、冷媒を室内機4を迂回してメインアキ
ュームレータ8へ流すようにし、負荷とのバランスをと
るようにしている。
【0023】室外空調ユニット2としての室外機の冷却
水循環システムSが備えられている。この冷却水循環シ
ステムSは、冷却水温度が所定値以下のエンジン冷機時
に、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモスタ
ット28c、第1の冷却水ポンプ28aを循環する第1
循環路29a1,29a2,29q,29sと、エンジ
ン冷機時、排気熱交換器23b、リニア三方弁28d、
一方はラジエータ13、他方はメインアキュムレータ8
内の熱交換部29g、第2の冷却水ポンプ28eを循環
する第2循環路29e1,29e2,29r,29b,
29c,29d,29f1,29f2,29pからなる
とともに、冷却水温度が所定値を越えた場合のエンジン
暖機時に、排気熱交換器23b、第1の冷却水ポンプ2
8a、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモス
タット28c、リニア三方弁28d、一方はラジエータ
13、他方はメインアキュムレータ8内の熱交換部29
g、第2の冷却水ポンプ28eの順で循環する第3循環
路29e1,29e2,29s,29a1,29a2,
29b,29c,29d,29f1,29f2,29p
を有している。第1の冷却水ポンプ28aは後記するよ
うに、機関室内の導入通路開口近傍に配置し、または配
管室内に配置する。
【0024】また、ラジエータ13には、冷却水用リザ
ーバタンク30aが水管路30c,注入口30bを介し
て接続されている。注入口30bにはサーモスタット2
8cの1つのポートも接続され、サーモスタット28c
はジグル弁で構成されている。サーモスタット28cの
ポートは絞りを介して常時冷却水ジャケット28bと連
通し、エンジン冷機時の第1循環路29a1,29a
2,29q,29s内の空気抜きが可能となる。なお、
冷却水用リザーバタンク30aにも上部に注水口30d
と大気との連通路30eが設けられている。
【0025】また、エンジン冷却水はリニア三方弁28
dが切り替えられると、水管路29dによってメインア
キュムレータ8内の熱交換部29gに供給され、これに
より冷媒に熱を与える。
【0026】次に、室外空調ユニット2の具体的な構造
を、図2乃至図15に基づいて詳細に説明する。
【0027】室外空調ユニット2のケーシング31は、
1対の土台32上に床板33を載置して固定するととも
に、4隅に支柱34を立設し、この四本の支柱34の上
端を右側面上及び左側面上でそれぞれ各1本の図示しな
い天井梁で接続し、床板33は前後端を折り曲げて床梁
33aを形成し、左、右側面を左、右側板37c,37
dで、天井面を天板37eでそれぞれ覆った構造であ
る。天板37eは、前後左右端部を折り曲げ、各板37
a〜37dあるいは支柱34との連結部が形成されてい
る。
【0028】さらに、前側面は図15に示すように、折
り曲げられた機関室側仕切板41a,41bに、それぞ
れ上端が折り曲げられた右、左の前側板37a,37a
を締付ネジ35により締結している。同様に後側面は、
折り曲げられた配管室側仕切板42a,42bに、それ
ぞれ上端が折り曲げられた正面から見て、右、左の後側
板37b,37bが取り付けられている。
【0029】前、後側板37a,37bはケーシング3
1の前、後側面の後述する仕切板39より下側部分を覆
っており、これらの前、後、左、右側板37a〜37d
は各機器の整備性を確保するために着脱可能になってい
る。
【0030】また、ケーシング31の前、後側面の前側
板37a,後側板37bの上部は外気導入開口となって
おり、各開口にはフィルタとして機能する金網38a,
38bが横枠36a,36bの各々上下に着脱可能に装
着されている。また、天板37eには、導入された外気
を上方に排出する排出開口37fが形成されており、排
出開口37fには、室外熱交換器室14内に外気を金網
38a,38b部分から吸引し、上方に排出する室外熱
交換用送風ファン44が配設されている。排出開口37
fの周囲には、金網38cが立設されている。
【0031】仕切板39は、室外熱交換器室14と、機
関室7及び配管室10とを画成するためのものであり、
機関室7の天井を構成する中央仕切板40及び機関室側
仕切板41a,41bと、配管室10の天井を構成する
配管室側仕切板42a,42bとで構成されている。機
関室側仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42
a,42bは上方に着脱可能となっている。
【0032】なお、脱のとき、前、後側板37a,37
bも脱となることになり、機関室7は天井側、前側及び
両方の各部が開放され、配管室10は天井側、後側及び
両方の各部が開放され、それぞれの室内の機器の整備作
業がやり易い。
【0033】また、中央仕切板40と配管室側仕切板4
2a,42bとの境界部で、かつ機関室7の前側壁を構
成する後中板44aの外側上部(配管室10側上部)に
は横樋48(排水通路)がこれらの中央、配管室側仕切
板40,42a,42bと分解可能に、つまり新しいも
のと交換可能に配設されている。横樋48は室外空調ユ
ニット2の長手方向(図1左右方向)、つまり熱交換器
の配置面方向に延びる溝状のもので、左側面側ほど低く
なるように傾斜している。横樋48の最高所に位置する
右端部48bは右側板37dを取り外すことにより、あ
るいは開口部(清掃用穴)を設けることにより外方に露
出可能となっている。
【0034】なお、中央仕切板40が横樋48をV字形
状で覆うようにし、横樋48上方のV字形底に複数の雨
水滴下用孔を設けるようにしてもよい。
【0035】また、横樋48の最低所に位置する左側端
部48aには筒状の縦樋(排水管)43が分解可能に接
続されている。この縦樋43は左側板37cの内面と機
関室10の前側壁を構成する後中板44aの外面とで構
成されるコーナ部を下方に延びており、その下端に開口
する排水口43aは床板33の下方に位置し、かつ外方
に向いている。この縦樋43は左側板37cを取り外す
ことにより、新しいものと交換可能となっている。
【0036】また、機関室側仕切板41a,41b、配
管室側仕切板42a,42b及び中央仕切板40は、横
樋48側ほど低くなるように傾斜している。そのため、
室外熱交換器室14内に進入した雨水等は直ちに横樋4
8に集水され、縦樋43を通って外方に排出される。ま
た、機関室側仕切板41a,41b、配管室側仕切板4
2a,42b及び中央仕切板40の傾斜により機関室側
仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42a,42
bの外側端部の位置が高くなり、前、後側板37a,3
7bを取り外して内部を点検整備する場合の開口が大き
くなっている。
【0037】また、中央仕切板40には、換気用空気の
排出口40bが室外熱交換器室14内に開口するように
2箇所に形成されている。排出口40bは消音ボックス
40cにより囲まれている。消音ボックス40cの開口
40dは横樋48より上方に位置するとともに、排出口
40bに対しては横樋48の下流方向に位置している。
これにより、室外熱交換器室14内に進入した雨水等、
あるいは横樋48内を流れる雨水等が排出口40bから
機関室7内に進入するのを防止している。
【0038】なお、消音ボックス40cの内側にはスポ
ンジ状の吸音シートが貼り付けられている。
【0039】機関室7の側壁は、前側板37a、左側板
37c,後中板44a、右中板44bで、天壁は機関室
側仕切板41a,41b及び中央仕切板40で、また底
壁は床板33との間に間隔を開けて配置された底板45
でそれぞれ構成されている。後中板44a、右中板44
bの上、下端面は、仕切り板39、床板33に気密に接
続されており、このようにして機関室7は防音構造に構
成されている。後中板44a、右中板44は機関室7と
配管室10との区画壁となっている。
【0040】底板45と床板33との間の空間はボック
ス状の換気通路46となっており、底板45には、機関
室7内に換気用空気を吹き出す噴出口45aが多数、全
面に渡って略均等に配置形成されている。また、換気通
路46の右中板44b側には配管室10内に開口する2
つの機関室空気取入口46aが形成されており、各空気
取入口46aには換気ファン47が配設されている。縦
樋43の排水口43aは機関室空気取入口46aの反対
側に、つまり空気取入口46aから充分離間した位置に
設けられている。
【0041】配管室10内の後側板37b内面側には、
各種コントロール機器等が収容配置された電装ボックス
50が配設されている。この電装ボックス50の底面に
は空気取入口50aが、側面上部には排出口50bが形
成されており、かつ底面と床板33との間には空気通路
となる隙間が開けてある。床板33には外気を配管室1
0内に導入するための配管室空気取入口33bが形成さ
れており、この空気取入口33bを通って外気が配管室
10内に導入される。また、導入された外気の一部は空
気取入口50aから電装ボックス50内に導入され、排
出口50bから排出され、電装ボックス50内を換気す
る。また、縦樋43の排水口43aは配管室空気取入口
33bより離間するとともに、下方に位置する。
【0042】なお、端子室22の下方には床板33がな
く、また天井もない。端子室22は配管室10とケーシ
ング31の外とを結ぶ連通路となっている。また、端子
室22は後側板37bを外した状態で後方外部に開放さ
れる。冷媒管路100,101の各継手100a,10
1a及び燃料管路22dの他はこの端子室22内に位置
し、端子室22下方から導入される外部配管とそれぞれ
接続される。外部電源に接続される。
【0043】室外熱交換器室14内の前、後側面上部
に、冷媒用室外上部熱交換器11,11が、後側下部に
冷媒用室外下部熱交換器12が、また前側下部にエンジ
ン冷却水用熱交換器としてのラジエータ13がそれぞれ
配設されている。冷媒用室外上部熱交換器11,11は
垂直方向に向けて、かつ金網38a,38bに沿うよう
に配置されているのに対し、下部の室外熱交換器12及
びラジエータ13は下部ほど内側に位置するように傾斜
させて配置されており、このラジエータ13の上端右端
部に注水口30bが設けられている。
【0044】注水口30bは、図8、図9及び図11に
示すように、ケーシング31の側壁を構成する横枠36
aの右端部及び支柱34に設けられた注入扉63に対向
しており、斜め上向きに配置されたラジエータ13のへ
ッドパイプ13cの上端に接続された給水筒60と、こ
の給水筒60の開口60aを開閉するキャップ61と、
このキャップ61内に配設されたプレッシャバルブ62
とを備えている。開口60aは室外空調ユニット2のケ
ーシング31の側壁を構成する金網38aに向かって斜
め上向きに開口している。プレッシャバルブ62は、そ
の弁体62bで給水筒60の中間部に形成された弁座口
60aを開閉するようになっており、弁体62bはスプ
リング62aで閉方向に付勢されている。
【0045】プレッシャバルブ62は、冷却水の両循環
回路の最高内圧を規定する。すなわち、循環回路の内圧
が開弁圧を越えると、プレッシャバルブ62が開き、残
留する空気、水蒸気あるいは温水を冷却水用リザーバタ
ンク30aに導き、循環回路構成部品を異常な水蒸気圧
が発生したとしても保護可能としている。プレッシャバ
ルブ62cは、循環回路の外方と内方の差圧が所定以上
になる時開き外方から内側への流れを許容する。
【0046】エンジン5が停止し、冷却水温が下がり、
循環回路中の水蒸気分が凝縮して内圧が大気圧以下に下
がり外方と内方との差圧が大きくなるとプレッシャバル
ブ60cが開き、冷却水用リザーバタンク30a内の水
が大気圧により押し上げられ、循環回路中に補充され
る。
【0047】冷却水点検のためキャップ61を外すと、
シール61aによる気密性がなくなり、管路30c中の
水は冷却水用リザーバタンク30a内に戻ってしまい、
水位が下がってしまう。
【0048】エンジン運転による回路中の水蒸気、プレ
ッシャバルブ62を通過しても水蒸気の冷却水用リザー
バタンク30aへの移動、エンジン停止による移動した
水蒸気量に相当する水量分の水位上昇の繰り返しにより
少しずつ水位が上昇し、循環回路内に補充可能となる
が、それまでの間は冷却水量が不足する可能性がある。
しかしこの実施例では給水筒60の位置が下方になる分
水位上昇が早く冷却水量不足になりにくい。その分メイ
ンアキュームレータ8あるいはラジエータ13での熱交
換を十分に実施させることができる。すなわち、熱交換
により発生蒸気圧が下がっても補充可能となるまでの時
期が短くなるからである。
【0049】ラジエータ13の下端部は機関室側仕切板
41a,41bを越えて中央仕切板40と消音ボックス
40cとの上側コーナ部上に位置している。また、冷媒
用室外下部熱交換器12の下端部は管室側仕切板42
a,42bからさらに横樋48を越えて中央仕切板40
と消音ボックス40cとの下側コーナ部上に位置してい
る。
【0050】ラジエータ13、冷媒用熱交換器11,1
2と配管室10内の各機器と接続する各管路29c,2
9d,16b,16c及び30cは、配管室10の右側
板37d側で、かつ前後方向中央部にまとめられ、中央
仕切板40の左端部に配設された1つのシール用パッド
49内を貫通しており、このように複数の管路が1つの
パッドによってシールされている。
【0051】シール用パッド49には、各管路孔と左側
板37c方向側端部を結ぶ各切り込み49aがある。そ
れにより配管が終った後、右側板37dを取り外した状
態で右側からシール用パッド49を配管に嵌め込むこと
ができる。シール用パッド49の周囲は中央仕切板40
及び右側板37dをシール状態に形成することにより、
配管室10と熱交換室14を区画する。
【0052】また、各熱交換器11〜13に接続された
管路は、下側の熱交換器12及びラジエータ13の斜め
配置に沿って斜めに配索されている。
【0053】前記したように、室外空調ユニット2であ
る室外機の長手方向において、機関室7、配管室10を
並べ、機関室10の下部に換気通路46を配置し、かつ
換気通路46と配管室10との間に換気ファン47を配
置している。配管室10内の後側には、長手方向にメイ
ンアキュームレータ8とサブアキュームレータ8が並べ
て配置し、配管室10内の換気ファン47に対向した位
置には、オイル供給用タンク24a及び冷却水リザーブ
タンク30aを配置しており、オイルについて温度劣化
を防止できる。オイル供給用タンク24aの前側の凹部
24a1に、冷却水リザーブタンク30aを位置させて
いる。また、オイル供給用タンク24aの補給口24a
2、冷却水リザーブタンク30aの補給口30a1、ラ
ジエータ13ヘの供給口30a2を全てエンジン前傾
側、すなわち室外ユニット2の前後方向における前方に
配置し、前側板37aを外すことによりエンジン5の整
備、補給が簡単に実施できる。
【0054】機関室7内には、室外空調ユニット2を保
守点検する時に使用する点検ボード100が前側板37
aに対面して配置され、前側板37aを外すと容易に操
作することができる。また、機関室7内において長手方
向にエンジン5と圧縮機6とを並べ配置している。
【0055】圧縮機6の上方にエアクリーナ21cが配
置され、さらに排気サイレンサ23cとオイルセパレー
タ23dとを並べて配置している。エアクリーナ21c
の上流側に接続した吸気管21aは、機関室7の天壁を
構成する中央仕切板40及び室外熱交換器室14の天壁
を構成する天板37eを貫通して外部に開口し、エアク
リーナ21cの下流側に接続したガスミキサ21bはエ
ンジン5の吸気ポートに接続されている。オイルセパレ
ータ23dの上流側に接続した排気管23aは、機関室
7の天壁を構成する中央仕切板40及び室外熱交換器室
14の天壁を構成する天板37eを貫通して外部に開口
し、オイルセパレータ23dの下流側に接続した排気サ
イレンサ23cは排気熱交換器23bに接続されてい
る。
【0056】排気熱交換器23bはエンジン5の前側に
配置され、排気熱交換器23bの長手方向圧縮機側に排
気出口23b1を配置し、シリンダヘッド5aの横にス
ロットルを内蔵するガスミキサ21bを配置し、ガスミ
キサ21bと吸気サイレンサ21cとを吸気管21a1
で連結した。圧縮機6はエンジン5のクランク軸の延長
上に配置され、エンジン5のシリンダヘッド5aの全体
より低い位置にあり、これにより圧縮機6の上部空間を
有効利用可能であり、エアクリーナ21c、さらに排気
サイレンサ23cとオイルセパレータ23dとを並べて
配置し、機関室7を小さくできる。また、排気熱交換器
23bからオイルセパレータ23dの間の排気管23a
1を短くでき、排気管23a1の脱着作業性が良くな
る。
【0057】排気が排気管23a,23a1と排気サイ
レンサ23cを流れる時に冷却されて、排気から分離さ
れて酸性分のあるドレン水が生じる。ミストセパレータ
23eにおいても、排気から分離されて酸性分のあるド
レン水が生じる。これらのドレン水はそれぞれ配管10
1,102,103を介して中和器104に導かれ、こ
の中和器104でドレン水を中和してパイプ105を介
して排水する。オイルセパレータ23dはオイル戻り通
路106を介してエンジン5のオイルパンに連通し、ま
たブリーザ通路107を介してシリンダヘッド5aに連
通している。
【0058】エンジン5の上方以外の位置における機関
室7内に、エンジン5に連結される圧縮機6の上方空間
にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及びミス
トセパレータ23eを配置し、圧縮機6の下に中和器1
04を配置し、これらの位置関係は中和器104より高
い位置に、排気熱交換器23bが配置され、さらに高い
位置にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及び
ミストセパレータ23eが配置され、機関室7の高さを
低くできる。また、排気熱交換器23bでの凝縮水を確
実に中和器104に導ける。また、ミストセパレータ2
3eでの凝縮水を確実に中和器104に導ける。
【0059】また、排気サイレンサ23c、ミストセパ
レータ23e、中和器104は、室内空調ユニット2の
右側に配置され、排気熱交換器23bのドレン口も右側
に配置されているので、ドレン水配管101,102,
103を短く且つドレン水が滞留することがなくなる。
【0060】エンジン5の吸気取入口近傍においてエア
クリーナ21cとオイルセパレータ23dとを隣接させ
ており、オイルセパレータ23dでの分離オイルをエア
クリーナ21cに導く管路108を短くできる。また、
エアクリーナ21cとエンジン5のガスミキサ21bと
の間の吸気管21a1を短くできる。
【0061】次に、排気熱交換器23bについて説明す
る。排気熱交換器23bは、図10に示すように構成さ
れる。排気熱交換器23bは、エンジン5の排気側の側
部に組み付けられ、エンジン5と排気熱交換器23bが
一体化されている。
【0062】排気熱交換器23bには排気通路の膨張室
に凹凸を有する上流側熱交換部210と、排気通路を断
面が非円形なスクリューパイプで構成した下流側熱交換
部211とが備えられている。
【0063】上流側熱交換部210はケーシング207
内にコの字状の排気通路の膨張室212が形成され、こ
の膨張室212内にはフィン213や突起214で凹凸
が形成されている。この膨張室212内には一方の側部
207cから区画壁207dが他方の側部207eに近
接して伸び、この側部207e側で連通した上膨張室2
12aと下膨張室212bが形成されている。
【0064】上流側熱交換部210の排気通路の上膨張
室212aの周囲には、上冷却水通路215aが形成さ
れ、この上冷却水通路215aは区画壁207dにまで
伸びている。また、下膨張室212bの周囲には下冷却
水通路215bが形成され、冷却水入口226から入る
冷却水は、下流側熱交換部211内を右に流れた後、下
冷却水通路215bに入り、この下冷却水通路215b
を左に流れた後上冷却水通路215aに入り、この上冷
却水通路215aを右の流れ、ケーシング207の上側
右端部に形成された冷却水出口215cから排出され、
冷却水管29e2に入る。
【0065】上流側熱交換部210はケーシング207
に不図示の接続部が形成され、この接続部をエンジン5
の排気側に直接接続可能になっている。エンジン5の排
気側から排気ガスがケーシング207の4箇所に形成さ
れた排気ガス入口216から上膨張室212aに導入さ
れ、この排気ガスは下膨張室212bに導かれて、さら
に下流側熱交換部211に導かれる。
【0066】このように、エンジン5の燃焼室での混合
気の燃焼によって生じた高温、高圧の排気ガスは、排気
熱交換器23bの上流側熱交換部210に導入され、こ
こで冷却水との間で熱交換して冷却される。
【0067】この上流側熱交換部210の排気通路の膨
張室212により、エンジン5の排気側からの排気ガス
の排気抵抗が小さくなり、排気効率が向上すると共に、
また排気圧力が小さくなり消音効果も向上する。しか
も、上流側熱交換部210の膨張室212にはフィン2
13や突起214で凹凸が形成されており、この凹凸に
よって表面積が増加して、高い熱交換効率を得ることが
できる。
【0068】下流側熱交換部211の排気ガス通路は断
面が非円形なスクリューパイプ220で構成しており、
この複数のスクリューパイプ220の一端部に閉塞プレ
ート221を設け、他方にガスケット222を設け、さ
らに中間部にガイドプレート223を設けてパイプユニ
ット224にしている。このスクリューパイプ220
は、十字形断面を有し、その外周に放射状に突出する4
つの凸部220aはスクリューパイプ220の外周を長
さ方向に沿ってスパイラルを描いている。
【0069】パイプユニット224はケーシング207
に形成された冷却水室225に配置され、この冷却水室
225の下側に冷却水入口226が形成され、上側に冷
却水出口227が形成されている。エンジン5から冷却
水が冷却水入口226から冷却水室225に供給され、
この冷却水室225を循環して冷却水出口227から上
流側熱交換部210の下冷却水通路215bに供給され
る。
【0070】パイプユニット224の閉塞プレート22
1はOリング228でシールされ、さらにガスケット2
29を介してカバー230がボルト231でケーシング
207の側部207e下部に締め付け固定されている。
カバー230で集合排気室232が形成され、カバー2
30の中央部に排気ガス出口233が設けられ、またカ
バー230の下側にはドレン水出口234が設けられて
いる。
【0071】パイプユニット224の他方はガスケット
222がボルト235でケーシング207の側部207
c下部に締め付け、さらにガスケット222を介してカ
バー236がボルト237でケーシング207の側部2
07cに締め付け固定されている。このカバー236で
連通集合排気室238が形成され、この連通集合排気室
238に上流側熱交換部210の下膨張室部212bか
ら排気ガスが導入される。この排気ガスは連通集合排気
室238からパイプユニット224のスクリューパイプ
220を通って集合排気室232に導かれ、この集合排
気室232から排気ガス出口233より排出される。
【0072】このように、下流側熱交換部211の排気
通路がスクリューパイプ220で構成されているため、
排気ガスはスクリューパイプ220内を旋回流となって
流れ、排気ガスの乱流効果によって排気ガスの冷却水へ
の熱伝達率が高められ、高い熱交換効率が得られる。
【0073】この排気熱交換器23bにおいて、上流側
熱交換部210と、下流側熱交換部211とで、排気ガ
スが冷却水との間で熱交換してこれが有する熱が有効に
回収されると同時に、その温度及び圧力が下げられて排
気騒音が低減される。
【0074】次に、冷却水循環システムSの具体的な実
施例を、図11乃至図14について説明する。
【0075】機関室7内にはエンジン5が配置され、エ
ンジン5の前側に排気熱交換器23bが配置され、エン
ジン5の上方にはサーモスタット28cが配置され、
所定温度、例えば60℃以下で弁28c5が閉、弁28
c6が開いている。サーモスタット28cは、図14に
示すように、弁本体28c1に、配管29b側に連通す
る弁座28c2が、配管29q側に連通する弁座28c
3が形成されている。弁本体28c1内にはワックス部
28c4が配置され、ワックス部28c4の一方に弁2
8c5が他方に弁28c6が設けられる。
【0076】ワックス部28c4まわりの冷却水温が所
定温度例えば60°以下において、弁28c5が弁座2
8c2を閉じる一方弁28c6が弁座28c3を全開と
している。冷却水温が60°を越えると、弁座28c2
が開き始める一方、弁座28c3を閉じ始める。温度が
高くなるほど弁座28c2の開度は大きくなる一方、弁
座28c3の開度は小さくなり、水温が75°を越える
と弁座28c2は全開となり、弁座28c3は全閉とな
る。
【0077】弁ケーシング28c7の上側には空気抜き
孔28c8が開口し、空気抜き管Dにより、注水口30
bに連結されている。
【0078】さらに、エンジン5の下方の左側板37c
に沿ってエンジン暖気用の第1の冷却水ポンプ28aが
機関室7内の換気通路を構成する導入通路開口部近傍に
配置され、導入空気により冷却される。また、第1の冷
却水ポンプ28aは、配管室10に配置しても良く、こ
の場合も換気通路を構成する配管室10内において冷却
される。
【0079】配管室10には右側後方にメインアキュー
ムレータ8が配置され、右前側の下方には第2の冷却水
ポンプ28eが配置され、リニア三方弁28dがメイン
アキュームレータ8の上方に配置されている。第2の冷
却水ポンプ28eも換気通路を構成する配管室10内に
おいて冷却される。このように、排気熱交換器23bと
アキュムレータ8を循環する温水の循環駆動用の第2の
冷却水ポンプ28eを換気される配管室10内に、さら
に換気ファン47の近傍に配置することで、配管室10
内には液相の冷媒を蓄えるメインアキュムレータ8が配
置されており、これにより一層効果的に冷却される。
【0080】室外熱交換器室14内の前側にはラジエー
タ13が配置されている。リニア三方弁28dの作動に
よって配管29bが配管29cまたは配管29f1のい
ずれかと連通するようになっている。
【0081】配管29a1はエンジン5の冷却水ジャケ
ット28bと第1の冷却水ポンプ28aを連通し、左側
板37cに沿って配置されている。配管29e1は排気
熱交換器23bの下側と第2の冷却水ポンプ28eを連
通し、エンジン5の下方を通って換気通路46に入り、
さらに換気通路46に配置されている。配管29sは配
管29qを介して第1の冷却水ポンプ28aとサーモス
タット28cを連通し、前側板37aの下方から機関室
7内の右側に沿って立ち上がる一方、配管29qは圧縮
機6の上方を通って配置されている。配管29e2は排
気熱交換器23bの右側と配管29sを連通し、圧縮機
6の上方に配置されている。
【0082】配管29bはサーモスタット28cとリニ
ア三方弁28dを連通し、エンジン5上方から圧縮機6
の上方を通り、右中板44bを貫通してメインアキュー
ムレータ8の上方に配置されている。配管29pは第2
の冷却水ポンプ28eと、一方が配管29cを介してラ
ジエータ13と連通し、他方が配管29f1を介してリ
ニア三方弁28dと連通し、配管29pは右側板37d
に沿って上方に伸び、配管29cはラジエータ13の下
部に連通し、配管29f1はリニア三方弁28dからメ
インアキュームレータ8の上方に配置されている。配管
29dはラジエータ13上部から下方に伸び、配管29
f2と合流して第2の冷却水ポンプ28eに連通してい
る。
【0083】ラジエータ13に接続した配管30cはラ
ジエータ13の上方から下方に伸びて冷却水リザーブタ
ンク30aに接続されている。冷却水リザーブタンク3
0aは、配管室10の右前側に配置されている。配管2
9rは配管29sと配管29bを連通し、圧縮機6の上
方に配置されている。
【0084】ラジエータ13は室外熱交換器室14内に
おいて左右方向に配置され、且つラジエータ13の一方
の端において冷却水入口13a、冷却水出口13bを配
置している。冷却水入口13aと冷却水出口13bを配
置した室外機の左右方向の一方の端部に、かつ室外熱交
換器室14の下方にリニア三方弁28d、メインアキュ
ームレータ8及び第2の冷却水ポンプ28e、冷却水用
リザーブタンク30aを配置しており、これらを近接し
て配置することで互いの間の配管長さを短くできる。
【0085】室外熱交換器室14内において左右方向に
ラジエータ13の他に冷媒用室外熱交換器11,12を
配置し、冷媒用室外熱交換器11,12の冷媒入口、冷
媒出口をラジエータ13の冷却水入口、冷却水出口と同
じ右端部に配置している。
【0086】室外熱交換器室14と下部の配管室10を
区切る中央仕切板40を貫通する配管は、その端部にお
いて互いに隣接させた。すなわち、中央仕切板40の貫
通孔に、弾発部材(ゴム)性の一体のパッド49を配置
して、貫通孔を閉栓するとともに、パッド49に冷媒の
行き管、戻り管及び冷却水の行き管、戻り管の少なくと
も4つの管貫通孔49aを設けている。管路が集中する
ので、管路の接続作業がやりやすい。
【0087】シール用パッド49には、各管路孔と左側
板37c方向側端部を結ぶ各切り込み49aがある。そ
れにより配管が終った後、右側板37dを取り外した状
態で右側からシール用パッド49を配管に嵌め込むこと
ができる。シール用パッド49の周囲は中央仕切板40
及び右側板37dとシール状態を形成することにより、
配管室10と熱交換室14を区画する。
【0088】ラジエータ13の注水口30bと、注水口
を有する冷却用リザーブタンク30aを同一端部に配置
しており、室外機の前側板37aを脱着可能とすること
で、ラジエータ13や冷却用リザーブタンク30aへの
水の補給作業がやりやすい。また、エンジン5ヘのオイ
ル補給用タンク24aも同一端部、かつオイル補給用タ
ンク24aの注入口24a2は冷却水用リザープタンク
30aの注水口30a1より上方としており、水及びオ
イルの補給作業がやりやすい。また、オイル補給用タン
ク24aの注入口24a2は注入口24a2を開いたま
ま注水する時、水がこぼれても、オイルと混ざることが
ない。
【0089】このように、請求項1記載の発明では、室
外空調ユニット2である室外機に、エンジン5を収容す
る機関室7と、ラジエータ13を収容する室外熱交換器
室14と、冷媒と熱交換するメインアキュームレータ8
である廃熱回収器を収容する配管室10の互いに隣接す
る3つの部屋とを配置し、エンジン5からラジエータ1
3及びメインアキュームレータ(廃熱回収器)8に到る
冷却水循環路を配置し、機関室7内のエンジン5から配
管室10内に到った後、即ち配管29bは、リニア三方
弁28dで分岐して一方は配管29c,29dにより室
外熱交換器室14内のラジエータ13を経由して配管室
10内に戻り、他方は配管29f1,29f2が配管室
10内においてメインアキュームレータ8である廃熱回
収器に到った後、互いに配管室10内で合流し、その上
で配管29p,29e1を介して機関室7内のエンジン
5に戻すようにした冷却水循環システムSを備えてお
り、効率的に配管の分岐と合流を行なうことで、機関室
7、配管室10及び室外熱交換器室14を区画する区画
壁を貫通する冷却水管の本数を最小限にすることができ
る。
【0090】また、請求項2記載の発明では、配管室7
内の冷却水循環システムSを構成する配管室10内の冷
却水管を、配管29c,29d,29f1,29f2と
して、図11及び図13に示すように、室内機を上方か
ら見て長手方向一方の端部にのみ配置しており、配管室
10内での配管長さを短くすることができ、コストが低
減し、さらに冷却水管路をコンパクトにできる。
【0091】また、請求項3記載の発明では、ラジエー
タ13における配管29cが接続された入口13aと、
分岐部であるリニア三方弁28dと、メインアキューム
レータ8である廃廃熱回収器における配管29f1が接
続された入口8aとの間の互いの高さ方向の位置が、こ
の入口13a、リニア三方弁28d、入口8aの順にな
るように、ラジエータ13、分岐部のリニア三方弁28
d及びメインアキュームレータ(廃熱回収器)8を配置
するとともに、ラジエータ13における配管29dが接
続された出口13bと、配管29dと配管29f2との
合流部29hと、メインアキュームレータ(廃熱回収
器)8における出口8bの間の互いの高さ方向の位置
が、この出口13b、合流部29h、出口8bの順にな
るようにしており、ラジエータ13とメインアキューム
レータ(廃熱回収器)8の間の冷却水管路を構成する配
管29c,29d,29f1,29f2の空気抜きがで
きる。
【0092】なお、エンジン5の出口5hと分岐部のリ
ニア三方弁28dの位置関係は、分分岐部のリニア三方
弁28dの方が高い。また、エンジン5の入口5iにつ
いてはどちらでもよい。なぜなら、エンジン5の最上位
位置の冷却水ジャケット部と、ラジエータ13の注水口
30cとの間に空気抜き通路があるから、空気抜き通路
により空気抜きができる。
【0093】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、エンジンからラジエータ及び廃熱回収器に到る冷却
水循環路を配置し、機関室内のエンジンから配管室内に
到った後分岐して一方は室外熱交換器室内のラジエータ
を経由して配管室内に戻り、他方は配管室内において廃
熱回収器に到った後、互いに配管室内で合流し、その上
で機関室内のエンジンに戻すから、効率的に配管分岐と
合流を行なうことで、冷却水循環システムの区画壁を貫
通する冷却水管の本数を最小限にできる。
【0094】請求項2記載の発明は、配管室内の冷却水
循環システムを構成する配管室内の冷却水管を、室内機
を上方から見て長手方向一方の端部にのみ配置したか
ら、配管室内での配管長さを短くすることができ、コス
トが低減する。
【0095】請求項3記載の発明は、ラジエータ、分岐
部及び廃熱回収器の配置と、このラジエータにおける入
口及び出口と、合流部と、廃熱回収器における入口及び
出口の間の互いの高さ方向の位置がこの順になるように
したから、ラジエータと廃熱回収器の間の冷却水管路の
空気抜きができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す
図である。
【図2】室外空調ユニットの正面図である。
【図3】室外空調ユニットの右側面図である。
【図4】室外熱交換器室の床面の平面図である。
【図5】パッドの平面図である。
【図6】機関室、配管室の断面平面の模式図である。
【図7】電装ボックスの断面図である。
【図8】エンジン冷却水の注水口部分の配置図である。
【図9】注水口の断面図である。
【図10】排気熱交換器の断面図である。
【図11】冷却水循環システムを示す正面図である。
【図12】冷却水循環システムを示す右側面図である。
【図13】冷却水循環システムの平面図である。
【図14】サーモスタットの断面図である。
【図15】室外空調ユニットの外板壁の概略構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
5 エンジン 7 機関室 8 メインアキュームレータ(廃熱回収器) 10 配管室 13 ラジエータ 14 室外熱交換器室 S 冷却水循環システム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外機に、エンジンを収容する機関室と、
    ラジエータを収容する室外熱交換器室と、冷媒と熱交換
    する廃熱回収器を収容する配管室の互いに隣接する3つ
    の部屋とを配置し、前記エンジンから前記ラジエータ及
    び前記廃熱回収器に到る冷却水循環路を配置し、前記機
    関室内のエンジンから前記配管室内に到った後分岐して
    一方は前記室外熱交換器室内の前記ラジエータを経由し
    て前記配管室内に戻り、他方は前記配管室内において前
    記廃熱回収器に到った後、互いに前記配管室内で合流
    し、その上で前記機関室内のエンジンに戻すようにした
    冷却水循環システムを備えることを特徴とするエンジン
    駆動式ヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】前記配管室内の前記冷却水循環システムを
    構成する前記配管室内の冷却水管を、前記室内機を上方
    から見て長手方向一方の端部にのみ配置したことを特徴
    とする請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプ装
    置。
  3. 【請求項3】前記ラジエータにおける入口と、前記分岐
    部と、前記廃熱回収器における入口との間の互いの高さ
    方向の位置がこの順になるように、前記ラジエータ、前
    記分岐部及び前記廃熱回収器を配置するとともに、前記
    ラジエータにおける出口と、前記合流部と、前記廃熱回
    収器における出口の間の互いの高さ方向の位置がこの順
    になるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエン
    ジン駆動式ヒートポンプ装置。
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