JPH0821241A - エンジン駆動式ヒートポンプ装置 - Google Patents

エンジン駆動式ヒートポンプ装置

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JPH0821241A
JPH0821241A JP6173672A JP17367294A JPH0821241A JP H0821241 A JPH0821241 A JP H0821241A JP 6173672 A JP6173672 A JP 6173672A JP 17367294 A JP17367294 A JP 17367294A JP H0821241 A JPH0821241 A JP H0821241A
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JP
Japan
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cooling water
engine
passage
path
valve
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JP6173672A
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English (en)
Inventor
Takuro Kamichika
拓朗 神近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】暖機途中であっても、排気熱交換器により排気
ガスを冷却できる冷却水循環システム。 【構成】エンジン駆動式ヒートポンプ装置は、エンジン
の冷却水ジャケット28bと、第1の冷却水ポンプ28
aとを結ぶ冷却水路により、冷却水が循環するエンジン
循環路S1を形成し、排気熱交換器23bと放熱用熱交
換器(ラジエータ)13と第2の冷却水ポンプ28eと
を結ぶ冷却水路により放熱用循環路S2を形成し、循環
路S1の内、ジャケット28bの途中箇所又は上記2つ
の冷却水路の内、任意の位置である第1連結点P1と循
環路S2を連結する第1連接路S3と、循環路S1の内
P1より下流の第2連結点P2と、循環路S2の内連接
路S3の連結点のP3より上流の箇所を連結する第2連
接路S4とを配し、S3とS4の内少くとも一方に開閉
弁28cをおき、その開度を循環路S1中の冷却水温度
に基づき、その温度大なるときは大となさしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒートポンプの駆動
源としてエンジンを使用するエンジン駆動式ヒートポン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプの駆動源としてエンジンを
使用するエンジン駆動式ヒートポンプ装置として、例え
ば特開平5−180529号公報に開示されるように、
エンジンと熱交換し昇温した冷却水を、冷媒と熱交換あ
るいは外気と熱変換するようにしている。
【0003】また、冷却水はエンジンの冷却水ジャケッ
ト、サーモスタット、冷却水ポンプ、排気熱交換器の循
環路と、サーモスタットにて分岐し、冷媒と熱交換する
冷媒熱交換器あるいは、外気との熱交換器であるラジエ
ータに循環した後、冷却水ポンプに戻るようにしてい
る。
【0004】そして、エンジンの暖機が終るまで、すな
わちサーモスタットで感知した冷却水温度が低い間、サ
ーモスタットの作用により冷媒熱交換器あるいはラジエ
ータには冷却水を循環させないようにしていた。
【0005】このものでは、暖機が終わるまで、冷却水
はラジエータあるいは冷媒熱交換器に循環されないの
で、エンジンにより暖められることはあっても冷却され
ることはない。すなわち、エンジンは冷却水に接すると
しても熱交換により冷却したものではないので、強く冷
却されることがなく、暖機時間を短くできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、エンジン
の排気熱交換器が配置される排気管回りは、エンジン始
動後短時間で昇温するので、より積極的に冷却する必要
がある。しかし、暖機中冷却されることはなく、エンジ
ンにより暖められるのみである。このため、排気管は暖
機が終了するまで高い温度になり、熱負荷により変質し
易いものを取り付けることが不可能となったり、暖機途
中でエンジン点検する場合の整備性を悪くしてしまう等
の問題がある。
【0007】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、暖機途中であっても、排気熱交換器により排気ガス
を冷却できる冷却水循環システムを備えるエンジン駆動
式ヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明のエンジン駆動式ヒートポンプ
装置は、エンジンの冷却水ジャケットと第1の冷却水ポ
ンプと、前記冷却水ジャケットと前記第1の冷却水ポン
プとを結ぶ並列の冷却水路により、冷却水が循環するエ
ンジン循環路を形成し、排気熱交換器と放熱用熱交換器
と第2の冷却水ポンプと、これらを互いに結ぶ冷却水路
により放熱用循環路を形成し、前記エンジン循環路の
内、前記冷却水ジャケットの途中箇所あるいは上記2つ
の冷却水路の内、任意の位置である第1連結点と前記放
熱用循環路を連結する第1連接路と、前記エンジン循環
路の内、前記第1連接点より下流の箇所である第2連結
点と、前記放熱用循環路の内、前記第1連接路の連結点
である第3連結点より上流の箇所を連結する第2連結路
とを配置し、前記第1連接路と第2連結路の内少なくと
も一方に、開閉弁を配置するとともに、この開閉弁と前
記エンジン循環路との間及び前記エンジン循環路中のい
ずれかの箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温度が
大なる時、前記開閉弁開度を大となるようにした冷却水
循環システムを備えることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、エンジンの冷却水ジャケットと第1の
冷却水ポンプと、前記冷却水ジャケットと前記第1の冷
却水ポンプとを結ぶ並列の冷却水路により、冷却水が循
環するエンジン循環路を形成し、排気熱交換器と放熱用
熱交換器と第2の冷却水ポンプと、これらを互いに結ぶ
冷却水路により放熱用循環路を形成し、前記エンジン循
環路の内、前記冷却水ジャケットの途中箇所あるいは上
記2つの冷却水路の内、任意の位置である第1連結点と
前記放熱用循環路を連結する第1連接路と、前記エンジ
ン循環路の内、第1連接点より下流の箇所である第2連
結点と、前記放熱用循環路の内、第1連接路の連結点で
ある第3連結点より上流の箇所を連結する第2連結路と
を配置し、前記第1連接点と第2連結点の内少なくとも
一方に、流れ方向切替弁を配置し、エンジン循環路中の
箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温度が大なる
時、前記第1連接点に流れ方向切替弁を配置する場合、
前記エンジン循環路と第3連結路との間の流路抵抗を小
とするように流量方向切替弁を設定し、前記第2連接点
に流れ方向切替弁を配置する場合、前記第2連結路と第
2連結路を介して前記エンジン循環路に到る通路の流路
抵抗を小とするように流れ方向切替弁を設定するように
した冷却水循環システムを備えることを特徴としてい
る。
【0010】請求項3記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、第1の冷却水ポンプ及び第2の冷却水
ポンプの内、少なくとも第1の冷却水ポンプを電動ポン
プとしたことを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、第1の冷却水ポンプ及び第2の給却水
ポンプの内、少なくとも第2の冷却水ポンプを電動ポン
プとし、エンジン停止後所定時間第2の冷却水ポンプの
運転を継続するようにしたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、開閉弁を配置し、こ
の開閉弁とエンジン循環路との間及びエンジン循環路中
のいずれかの箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温
度が大なる時、開閉弁開度を大となるようにし、暖機途
中であっても、排気熱交換器により排気ガスを冷却する
ことができる。
【0013】請求項2記載の発明では、流れ方向切替弁
を配置し、エンジン循環路中の箇所の冷却水温度に基づ
き、この冷却水温度が大なる時、第1連接点に流れ方向
切替弁を配置する場合、エンジン循環路と第3連結路と
の間の流路抵抗を小とするように流量方向切替え弁を設
定し、第2連接点に流れ方向切替弁を配置する場合、第
2連結路と第2連結路を介してエンジン循環路に到る通
路の流路抵抗を小とするように流れ方向切替弁を設定
し、暖機途中であっても、排気熱交換器により排気ガス
を冷却することができる。
【0014】請求項3記載の発明では、第1の冷却水ポ
ンプ及び第2の冷却水ポンプの内、少なくとも第1の冷
却水ポンプを電動ポンプとし、エンジン回転数によらず
に流量を確保できる。
【0015】請求項4記載の発明では、第1の冷却水ポ
ンプ及び第2の給却水ポンプの内、少なくとも第2の冷
却水ポンプを電動ポンプとし、エンジン停止後所定時間
第2の冷却水ポンプの運転を継続し、エンジン停止後の
排気熱交換器により排気ガスを冷却することができる。
また、エンジン停止後状態での空気抜きができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明のエンジン駆動式ヒートポン
プ装置を適用したエンジン駆動式空気調和装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0017】図1乃至図15はエンジン駆動式空気調和
装置の一実施例を説明するためのものであり、図1はエ
ンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す図、図2は
室外空調ユニットの正面図、図3は室外空調ユニットの
右側面図、図4は室外熱交換器室の床面の平面図、図5
はパッドの平面図、図6は機関室、配管室の断面平面の
模式図、図7は電装ボックスの断面図、図8はエンジン
冷却水の注水口部分の配置図、図9は注水口の断面図、
図10は排気熱交換器の断面図、図11は冷却水循環シ
ステムを示す正面図、図12は冷却水循環システムを示
す右側面図、図13は冷却水循環システムの平面図、図
14はサーモスタットの断面図、図15は室外空調ユニ
ットの外板壁の概略構成を示す断面図である。
【0018】まず、図1のエンジン駆動式空気調和装置
の全体構成を示す図において、エンジン駆動式空気調和
装置1は、室外空調ユニット(以下、室外機ともいう)
2と、室内空調ユニット3とで構成されている。室内空
調ユニット3は、冷媒用室内熱交換器4、減圧用の膨張
弁18及び図示しない室内熱交換用送風ファンとを備え
ている。室外空調ユニット2は、エンジン5、圧縮機
6,6等が配設された機関室7と、メインアキュムレー
タ(以下、廃熱回収器ともいう)8、サブアキュムレー
タ9、電装ボックス50及び各機器同士を接続する管路
等が配設された配管室10と、冷媒用室外上部熱交換器
11、冷媒用室外下部熱交換器12及びエンジン冷却水
用熱交換器(温水熱交換器)としてのラジエータ13等
が配設された室外熱交換器室14とを備えている。な
お、上部熱交換器11は図4で分かる通り、2個の同様
なものを並置配置しており、図15においては便宜的に
一つで表示している。
【0019】エンジン5として水冷式ガス燃料エンジン
が用いられ、エンジン5の吸気ポートには吸気管21a
を介してガスミキサ21b、エアクリーナ21cが接続
されており、吸気管21aは機関室7の天壁及び室外熱
交換器室の天壁を貫通して外部に開口している。この吸
気管21aは後述するように、機関室7内で開口させて
も良い。
【0020】ガスミキサ21bは燃料管路22によりガ
ス燃料源に接続され、燃料管路22にはガスミキサ21
bに一体化された流量制御弁22a、ゼロガバナ(減圧
弁)22b、及び2個の電磁弁22cが設けられてい
る。また、エンジン5の排気ポートには、排気管23a
を介して排気熱交換器23b、排気サイレンサ23c、
ミストセパレータ23eが接続されており、排気管23
aは熱交換室14上方に開口している。
【0021】また、エンジン5には潤滑油タンク24a
が備えられ、澗滑油量が減少すると電磁弁24bが開
き、潤滑油が重力によって供給されるようになってい
る。
【0022】エンジン5の出力軸には、クラッチ6a,
6aを介して圧縮機6,6が接続されている。圧縮機6
の吐出口は冷媒管路16a、冷房運転位置に切り替えら
れた四方弁15、冷媒管路16bを介して冷媒用室外上
部熱交換器11、冷媒用室外下部熱交換器12に接続さ
れ、この両熱交換器11,12は冷媒管路16c、メイ
ンアキュムレータ8内の熱交換部16e、冷媒管路17
aを介して冷媒用室内熱交換器4に接続されており、こ
の冷媒用室熱交換器4は冷媒管路17b、四方弁15、
冷媒管路16d、メインアキュムレータ8、サブアキュ
ムレータ9を介して圧縮機6,6の吸い込み口に接続さ
れている。なお、102はドライヤ、103は液をバイ
パスするフィルタである。
【0023】なお、900,901は毛細管であり、9
10,910は各々温度検知器と毛細管を組み合わせた
ものであり、冷媒温度を検知することによりメインアキ
ュームレータ8内の液相冷媒のレベルを検知するための
ものである。また、911は開閉弁、912はオイル排
出通路であり、アキュームレータ下部に溜めるオイル量
が多くなると手動あるいは自動により開閉弁911を開
けオイルをメインアキュームレータ8からサブアキュー
ムレータ9の方へ流すようにしている。
【0024】また、冷媒管路16aの途中には、冷媒中
の潤滑油を分離するオイルセパレータ19aが設けら
れ、このオイルセパレータ19aで分離された潤滑油量
が所定値以上になると、オイルストレーナ19b、所定
値以上時に開く電磁弁19cを介してメインアキュムレ
ータ8に戻される。なお、潤滑油はサブアキュムレータ
9にも戻される。また、冷媒管路16aはオイルストレ
ーナ20a、管内圧力が所定圧以上時に開く電磁弁20
bを介してメインアキュムレータ8に接続されており、
これにより冷媒管路圧力の異常上昇を回避している。
【0025】90は電磁弁、91はオイルストレーナで
あり、冷房時、室内機4の負荷が特に小さくなる時、電
磁弁90が開き、冷媒を室内機4を迂回してメインアキ
ュームレータ8へ流すようにし、負荷とのバランスをと
るようにしている。
【0026】室外空調ユニット2としての室外機の冷却
水循環システムSが備えられている。この冷却水循環シ
ステムSは、冷却水温度が所定値以下のエンジン冷機時
に、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモスタ
ット28c、第1の冷却水ポンプ28aを循環する第1
循環路29a1,29a2,29q,29sと、エンジ
ン冷機時、排気熱交換器23b、リニア三方弁28d、
一方はラジエータ13、他方はメインアキュムレータ8
内の熱交換部29g、第2の冷却水ポンプ28eを循環
する第2循環路29e1,29e2,29r,29b,
29c,29d,29f1,29f2,29pからなる
とともに、冷却水温度が所定値を越えた場合のエンジン
暖機時に、排気熱交換器23b、第1の冷却水ポンプ2
8a、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモス
タット28c、リニア三方弁28d、一方はラジエータ
13、他方はメインアキュムレータ8内の熱交換部29
g、第2の冷却水ポンプ28eの順で循環する第3循環
路29e1,29e2,29s,29a1,29a2,
29b,29c,29d,29f1,29f2,29p
を有している。第1の冷却水ポンプ28aは後記するよ
うに、機関室内の導入通路開口近傍に配置し、または配
管室内に配置する。
【0027】また、ラジエータ13には、冷却水用リザ
ーバタンク30aが水管路30c,注入口30bを介し
て接続されている。注入口30bにはサーモスタット2
8cの1つのポートも接続され、サーモスタット28c
はジグル弁で構成されている。サーモスタット28cの
ポートは絞りを介して常時冷却水ジャケット28bと連
通し、エンジン冷機時の第1循環路29a1,29a
2,29q,29s内の空気抜きが可能となる。なお、
冷却水用リザーバタンク30aにも上部に注水口30d
と大気との連通路30eが設けられている。
【0028】また、エンジン冷却水はリニア三方弁28
dが切り替えられると、水管路29dによってメインア
キュムレータ8内の熱交換部29gに供給され、これに
より冷媒に熱を与える。
【0029】次に、室外空調ユニット2の具体的な構造
を、図2乃至図15に基づいて詳細に説明する。
【0030】室外空調ユニット2のケーシング31は、
1対の土台32上に床板33を載置して固定するととも
に、4隅に支柱34を立設し、この四本の支柱34の上
端を右側面上及び左側面上でそれぞれ各1本の図示しな
い天井梁で接続し、床板33は前後端を折り曲げて床梁
33aを形成し、左、右側面を左、右側板37c,37
dで、天井面を天板37eでそれぞれ覆った構造であ
る。天板37eは、前後左右端部を折り曲げ、各板37
a〜37dあるいは支柱34との連結部が形成されてい
る。
【0031】さらに、前側面は図15に示すように、折
り曲げられた機関室側仕切板41a,41bに、それぞ
れ上端が折り曲げられた右、左の前側板37a,37a
を締付ネジ35により締結している。同様に後側面は、
折り曲げられた配管室側仕切板42a,42bに、それ
ぞれ上端が折り曲げられた正面から見て、右、左の後側
板37b,37bが取り付けられている。
【0032】前、後側板37a,37bはケーシング3
1の前、後側面の後述する仕切板39より下側部分を覆
っており、これらの前、後、左、右側板37a〜37d
は各機器の整備性を確保するために着脱可能になってい
る。
【0033】また、ケーシング31の前、後側面の前側
板37a,後側板37bの上部は外気導入開口となって
おり、各開口にはフィルタとして機能する金網38a,
38bが横枠36a,36bの各々上下に着脱可能に装
着されている。また、天板37eには、導入された外気
を上方に排出する排出開口37fが形成されており、排
出開口37fには、室外熱交換器室14内に外気を金網
38a,38b部分から吸引し、上方に排出する室外熱
交換用送風ファン44が配設されている。排出開口37
fの周囲には、金網38cが立設されている。
【0034】仕切板39は、室外熱交換器室14と、機
関室7及び配管室10とを画成するためのものであり、
機関室7の天井を構成する中央仕切板40及び機関室側
仕切板41a,41bと、配管室10の天井を構成する
配管室側仕切板42a,42bとで構成されている。機
関室側仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42
a,42bは上方に着脱可能となっている。
【0035】なお、脱のとき、前、後側板37a,37
bも脱となることになり、機関室7は天井側、前側及び
両方の角部が開放され、配管室10は天井側、後側及び
両方の角部が開放され、それぞれの室内の機器の整備作
業がやり易い。
【0036】また、中央仕切板40と配管室側仕切板4
2a,42bとの境界部で、かつ機関室7の前側壁を構
成する後中板44aの外側上部(配管室10側上部)に
は横樋48(排水通路)がこれらの中央、配管室側仕切
板40,42a,42bと分解可能に、つまり新しいも
のと交換可能に配設されている。横樋48は室外空調ユ
ニット2の長手方向(図1左右方向)、つまり熱交換器
の配置面方向に延びる溝状のもので、左側面側ほど低く
なるように傾斜している。横樋48の最高所に位置する
右端部48bは右側板37dを取り外すことにより、あ
るいは開口部(清掃用穴)を設けることにより外方に露
出可能となっている。
【0037】なお、中央仕切板40が横樋48をV字形
状で覆うようにし、横樋48上方のV字形底に複数の雨
水滴下用孔を設けるようにしてもよい。
【0038】また、横樋48の最低所に位置する左側端
部48aには筒状の縦樋(排水管)43が分解可能に接
続されている。この縦樋43は左側板37cの内面と機
関室7の前側壁を構成する後中板44aの外面とで構成
されるコーナ部を下方に延びており、その下端に開口す
る排水口43aは床板33の下方に位置し、かつ外方に
向いている。この縦樋43は左側板37cを取り外すこ
とにより、新しいものと交換可能となっている。
【0039】また、機関室側仕切板41a,41b、配
管室側仕切板42a,42b及び中央仕切板40は、横
樋48側ほど低くなるように傾斜している。そのため、
室外熱交換器室14内に進入した雨水等は直ちに横樋4
8に集水され、縦樋43を通って外方に排出される。ま
た、機関室側仕切板41a,41b、配管室側仕切板4
2a,42b及び中央仕切板40の傾斜により機関室側
仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42a,42
bの外側端部の位置が高くなり、前、後側板37a,3
7bを取り外して内部を点検整備する場合の開口が大き
くなっている。
【0040】また、中央仕切板40には、換気用空気の
排出口40bが室外熱交換器室14内に開口するように
2箇所に形成されている。排出口40bは消音ボックス
40cにより囲まれている。消音ボックス40cの開口
40dは横樋48より上方に位置するとともに、排出口
40bに対しては横樋48の下流方向に位置している。
これにより、室外熱交換器室14内に進入した雨水等、
あるいは横樋48内を流れる雨水等が排出口40bから
機関室7内に進入するのを防止している。
【0041】なお、消音ボックス40cの内側にはスポ
ンジ状の吸音シートが貼り付けられている。
【0042】機関室7の側壁は、前側板37a、左側板
37c,後中板44a、右中板44bで、天壁は機関室
側仕切板41a,41b及び中央仕切板40で、また底
壁は床板33との間に間隔を開けて配置された底板45
でそれぞれ構成されている。後中板44a、右中板44
bの上、下端面は、仕切り板39、床板33に気密に接
続されており、このようにして機関室7は防音構造に構
成されている。後中板44a、右中板44bは機関室7
と配管室10との区画壁となっている。
【0043】底板45と床板33との間の空間はボック
ス状の換気通路46となっており、底板45には、機関
室7内に換気用空気を吹き出す噴出口45aが多数、全
面に渡って略均等に配置形成されている。また、換気通
路46の右中板44b側には配管室10内に開口する2
つの機関室空気取入口46aが形成されており、各空気
取入口46aには換気ファン47が配設されている。縦
樋43の排水口43aは機関室空気取入口46aの反対
側に、つまり空気取入口46aから充分離間した位置に
設けられている。
【0044】配管室10内の後側板37b内面側には、
各種コントロール機器等が収容配置された電装ボックス
50が配設されている。この電装ボックス50の底面に
は空気取入口50aが、側面上部には排出口50bが形
成されており、かつ底面と床板33との間には空気通路
となる隙間が開けてある。床板33には外気を配管室1
0内に導入するための配管室空気取入口33bが形成さ
れており、この空気取入口33bを通って外気が配管室
10内に導入される。また、導入された外気の一部は空
気取入口50aから電装ボックス50内に導入され、排
出口50bから排出され、電装ボックス50内を換気す
る。また、縦樋43の排水口43aは配管室空気取入口
33bより離間するとともに、下方に位置する。
【0045】なお、端子室699の下方には床板33が
なく、また天井もない。端子室699は配管室10とケ
ーシング31の外とを結ぶ連通路となっている。また、
端子室699は後側板37bを外した状態で後方外部に
開放される。冷媒管路800,801の各継手800
a,801a及び燃料管路22dの継手はこの端子室6
99内に位置し、端子室699下方から導入される外部
配管とそれぞれ接続される。外部電源に接続される。端
部にプラグを持つコードも端子室699を通る。
【0046】室外熱交換器室14内の前、後側面上部
に、冷媒用室外上部熱交換器11,11が、後側下部に
冷媒用室外下部熱交換器12が、また前側下部にエンジ
ン冷却水用熱交換器としてのラジエータ13がそれぞれ
配設されている。冷媒用室外上部熱交換器11,11は
垂直方向に向けて、かつ金網38a,38bに沿うよう
に配置されているのに対し、下部の室外熱交換器12及
びラジエータ13は下部ほど内側に位置するように傾斜
させて配置されており、このラジエータ13の上端右端
部に注水口30bが設けられている。
【0047】注水口30bは、図8、図9及び図11に
示すように、ケーシング31の側壁を構成する横枠36
aの右端部及び支柱34に設けられた注入扉63に対向
しており、斜め上向きに配置されたラジエータ13のへ
ッドパイプ13cの上端に接続された給水筒60と、こ
の給水筒60の開口60aを開閉するキャップ61と、
このキャップ61内に配設されたプレッシャバルブ62
とを備えている。開口60aは室外空調ユニット2のケ
ーシング31の側壁を構成する金網38aに向かって斜
め上向きに開口している。プレッシャバルブ62は、そ
の弁体62bで給水筒60の中間部に形成された弁座口
60aを開閉するようになっており、弁体62bはスプ
リング62aで閉方向に付勢されている。
【0048】プレッシャバルブ62は、冷却水の両循環
回路の最高内圧を規定する。すなわち、循環回路の内圧
が開弁圧を越えると、プレッシャバルブ62が開き、残
留する空気、水蒸気あるいは温水を冷却水用リザーバタ
ンク30aに導き、循環回路構成部品を異常な水蒸気圧
が発生したとしても保護可能としている。プレッシャバ
ルブ62cは、循環回路の外方と内方の差圧が所定以上
になる時開き外方から内側への流れを許容する。
【0049】エンジン5が停止し、冷却水温が下がり、
循環回路中の水蒸気分が凝縮して内圧が大気圧以下に下
がり外方と内方との差圧が大きくなるとプレッシャバル
ブ60cが開き、冷却水用リザーバタンク30a内の水
が大気圧により押し上げられ、循環回路中に補充され
る。
【0050】冷却水点検のためキャップ61を外すと、
シール61aによる気密性がなくなり、管路30c中の
水は冷却水用リザーバタンク30a内に戻ってしまい、
水位が下がってしまう。
【0051】エンジン運転による回路中の水蒸気、プレ
ッシャバルブ62を通過しても水蒸気の冷却水用リザー
バタンク30aへの移動、エンジン停止による移動した
水蒸気量に相当する水量分の水位上昇の繰り返しにより
少しずつ水位が上昇し、循環回路内に補充可能となる
が、それまでの間は冷却水量が不足する可能性がある。
しかしこの実施例では給水筒60の位置が下方になる分
水位上昇が早く冷却水量不足になりにくい。その分メイ
ンアキュームレータ8あるいはラジエータ13での熱交
換を十分に実施させることができる。すなわち、熱交換
により発生蒸気圧が下がっても補充可能となるまでの時
期が短くなるからである。
【0052】ラジエータ13の下端部は機関室側仕切板
41a,41bを越えて中央仕切板40と消音ボックス
40cとの上側コーナ部上に位置している。また、冷媒
用室外下部熱交換器12の下端部は管室側仕切板42
a,42bからさらに横樋48を越えて中央仕切板40
と消音ボックス40cとの下側コーナ部上に位置してい
る。
【0053】ラジエータ13、冷媒用熱交換器11,1
2と配管室10内の各機器と接続する各管路29c,2
9d,16b,16c及び30cは、配管室10の右側
板37d側で、かつ前後方向中央部にまとめられ、中央
仕切板40の左端部に配設された1つのシール用パッド
49内を貫通しており、このように複数の管路が1つの
パッドによってシールされている。
【0054】シール用パッド49には、各管路孔と左側
板37c方向側端部を結ぶ各切り込み49aがある。そ
れにより配管が終った後、右側板37dを取り外した状
態で右側からシール用パッド49を配管に嵌め込むこと
ができる。シール用パッド49の周囲は中央仕切板40
及び右側板37dをシール状態に形成することにより、
配管室10と熱交換室14を区画する。
【0055】また、各熱交換器11〜13に接続された
管路は、下側の熱交換器12及びラジエータ13の斜め
配置に沿って斜めに配索されている。
【0056】前記したように、室外空調ユニット2であ
る室外機の長手方向において、機関室7、配管室10を
並べ、機関室7の下部に換気通路46を配置し、かつ換
気通路46と配管室10との間に換気ファン47を配置
している。配管室10内の後側には、長手方向にメイン
アキュームレータ8とサブアキュームレータ8が並べて
配置し、配管室10内の換気ファン47に対向した位置
には、オイル供給用タンク24a及び冷却水リザーブタ
ンク30aを配置しており、オイルについて温度劣化を
防止できる。オイル供給用タンク24aの前側の凹部2
4a1に、冷却水リザーブタンク30aを位置させてい
る。また、オイル供給用タンク24aの補給口24a
2、冷却水リザーブタンク30aの補給口30a1、ラ
ジエータ13ヘの供給口30a2を全てエンジン前傾
側、すなわち室外ユニット2の前後方向における前方に
配置し、前側板37aを外すことによりエンジン5の整
備、補給が簡単に実施できる。
【0057】機関室7内には、室外空調ユニット2を保
守点検する時に使用する点検装置Tが前側板37aに対
面して配置され、前側板37aを外すと容易に操作する
ことができる。また、機関室7内において長手方向にエ
ンジン5と圧縮機6とを並べ配置している。
【0058】圧縮機6の上方にエアクリーナ21cが配
置され、さらに排気サイレンサ23cとオイルセパレー
タ23dとを並べて配置している。エアクリーナ21c
の上流側に接続した吸気管21aは、機関室7の天壁を
構成する中央仕切板40及び室外熱交換器室14の天壁
を構成する天板37eを貫通して外部に開口し、エアク
リーナ21cの下流側に接続したガスミキサ21bはエ
ンジン5の吸気ポートに接続されている。オイルセパレ
ータ23dの上流側に接続した排気管23aは、機関室
7の天壁を構成する中央仕切板40及び室外熱交換器室
14の天壁を構成する天板37eを貫通して外部に開口
し、オイルセパレータ23dの下流側に接続した排気サ
イレンサ23cは排気熱交換器23bに接続されてい
る。
【0059】排気熱交換器23bはエンジン5の前側に
配置され、排気熱交換器23bの長手方向圧縮機側に排
気出口23b1を配置し、シリンダヘッド5aの横にス
ロットルを内蔵するガスミキサ21bを配置し、ガスミ
キサ21bと吸気サイレンサ21cとを吸気管21a1
で連結した。圧縮機6はエンジン5のクランク軸の延長
上に配置され、エンジン5のシリンダヘッド5aの全体
より低い位置にあり、これにより圧縮機6の上部空間を
有効利用可能であり、エアクリーナ21c、さらに排気
サイレンサ23cとオイルセパレータ23dとを並べて
配置し、機関室7を小さくできる。また、排気熱交換器
23bから排気サイレンサ23cの間の排気管23a1
を短くでき、排気管23a1の脱着作業性が良くなる。
【0060】排気が排気管23a,23a1と排気サイ
レンサ23cを流れる時に冷却されて、排気から分離さ
れて酸性分のあるドレン水が生じる。ミストセパレータ
23eにおいても、排気から分離されて酸性分のあるド
レン水が生じる。これらのドレン水はそれぞれ配管10
1,102,103を介して中和器104に導かれ、こ
の中和器104でドレン水を中和してパイプ105を介
して排水する。オイルセパレータ23dはオイル戻り通
路106を介してエンジン5のオイルパンに連通し、ま
たブリーザ通路107を介してシリンダヘッド5aに連
通している。
【0061】エンジン5の上方以外の位置における機関
室7内に、エンジン5に連結される圧縮機6の上方空間
にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及びミス
トセパレータ23eを配置し、圧縮機6の下に中和器1
04を配置し、これらの位置関係は中和器104より高
い位置に、排気熱交換器23bが配置され、さらに高い
位置にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及び
ミストセパレータ23eが配置され、機関室7の高さを
低くできる。また、排気熱交換器23bでの凝縮水を確
実に中和器104に導ける。また、ミストセパレータ2
3eでの凝縮水を確実に中和器104に導ける。
【0062】また、排気サイレンサ23c、ミストセパ
レータ23e、中和器104は、室内空調ユニット2の
右側に配置され、排気熱交換器23bのドレン口も右側
に配置されているので、ドレン水配管101,102,
103を短く且つドレン水が滞留することがなくなる。
【0063】エンジン5の吸気取入口近傍においてエア
クリーナ21cとオイルセパレータ23dとを隣接させ
ており、オイルセパレータ23dでのオイルを分離後の
ブリーザガスをエアクリーナ21cに導く管路108を
短くできる。また、エアクリーナ21cとエンジン5の
ガスミキサ21bとの間の吸気管21a1を短くでき
る。
【0064】次に、排気熱交換器23bについて説明す
る。排気熱交換器23bは、図10に示すように構成さ
れる。排気熱交換器23bは、エンジン5の排気側の側
部に組み付けられ、エンジン5と排気熱交換器23bが
一体化されている。
【0065】排気熱交換器23bには排気通路の膨張室
に凹凸を有する上流側熱交換部210と、排気通路を断
面が非円形なスクリューパイプで構成した下流側熱交換
部211とが備えられている。
【0066】上流側熱交換部210はケーシング207
内にコの字状の排気通路の膨張室212が形成され、こ
の膨張室212内にはフィン213や突起214で凹凸
が形成されている。この膨張室212内には一方の側部
207cから区画壁207dが他方の側部207eに近
接して伸び、この側部207e側で連通した上膨張室2
12aと下膨張室212bが形成されている。
【0067】上流側熱交換部210の排気通路の上膨張
室212aの周囲には、上冷却水通路215aが形成さ
れ、この上冷却水通路215aは区画壁207dにまで
伸びている。また、下膨張室212bの周囲には下冷却
水通路215bが形成され、冷却水入口226から入る
冷却水は、下流側熱交換部211内を右に流れた後、下
冷却水通路215bに入り、この下冷却水通路215b
を左に流れた後上冷却水通路215aに入り、この上冷
却水通路215aを右の流れ、ケーシング207の上側
右端部に形成された冷却水出口215cから排出され、
冷却水管29e2に入る。
【0068】上流側熱交換部210はケーシング207
に不図示の接続部が形成され、この接続部をエンジン5
の排気側に直接接続可能になっている。エンジン5の排
気側から排気ガスがケーシング207の4箇所に形成さ
れた排気ガス入口216から上膨張室212aに導入さ
れ、この排気ガスは下膨張室212bに導かれて、さら
に下流側熱交換部211に導かれる。
【0069】このように、エンジン5の燃焼室での混合
気の燃焼によって生じた高温、高圧の排気ガスは、排気
熱交換器23bの上流側熱交換部210に導入され、こ
こで冷却水との間で熱交換して冷却される。
【0070】この上流側熱交換部210の排気通路の膨
張室212により、エンジン5の排気側からの排気ガス
の排気抵抗が小さくなり、排気効率が向上すると共に、
また排気圧力が小さくなり消音効果も向上する。しか
も、上流側熱交換部210の膨張室212にはフィン2
13や突起214で凹凸が形成されており、この凹凸に
よって表面積が増加して、高い熱交換効率を得ることが
できる。
【0071】下流側熱交換部211の排気ガス通路は断
面が非円形なスクリューパイプ220で構成しており、
この複数のスクリューパイプ220の一端部に閉塞プレ
ート221を設け、他方にガスケット222を設け、さ
らに中間部にガイドプレート223を設けてパイプユニ
ット224にしている。このスクリューパイプ220
は、十字形断面を有し、その外周に放射状に突出する4
つの凸部220aはスクリューパイプ220の外周を長
さ方向に沿ってスパイラルを描いている。
【0072】パイプユニット224はケーシング207
に形成された冷却水室225に配置され、この冷却水室
225の下側に冷却水入口226が形成され、上側に冷
却水出口227が形成されている。エンジン5から冷却
水が冷却水入口226から冷却水室225に供給され、
この冷却水室225を循環して冷却水出口227から上
流側熱交換部210の下冷却水通路215bに供給され
る。
【0073】パイプユニット224の閉塞プレート22
1はOリング228でシールされ、さらにガスケット2
29を介してカバー230がボルト231でケーシング
207の側部207e下部に締め付け固定されている。
カバー230で集合排気室232が形成され、カバー2
30の中央部に排気ガス出口233が設けられ、またカ
バー230の下側にはドレン水出口234が設けられて
いる。
【0074】パイプユニット224の他方はガスケット
222がボルト235でケーシング207の側部207
c下部に締め付け、さらにガスケット222を介してカ
バー236がボルト237でケーシング207の側部2
07cに締め付け固定されている。このカバー236で
連通集合排気室238が形成され、この連通集合排気室
238に上流側熱交換部210の下膨張室部212bか
ら排気ガスが導入される。この排気ガスは連通集合排気
室238からパイプユニット224のスクリューパイプ
220を通って集合排気室232に導かれ、この集合排
気室232から排気ガス出口233より排出される。
【0075】このように、下流側熱交換部211の排気
通路がスクリューパイプ220で構成されているため、
排気ガスはスクリューパイプ220内を旋回流となって
流れ、排気ガスの乱流効果によって排気ガスの冷却水へ
の熱伝達率が高められ、高い熱交換効率が得られる。
【0076】この排気熱交換器23bにおいて、上流側
熱交換部210と、下流側熱交換部211とで、排気ガ
スが冷却水との間で熱交換してこれが有する熱が有効に
回収されると同時に、その温度及び圧力が下げられて排
気騒音が低減される。
【0077】次に、冷却水循環システムSの具体的な実
施例を、図11乃至図14について説明する。
【0078】機関室7内にはエンジン5が配置され、エ
ンジン5の前側に排気熱交換器23bが配置され、エン
ジン5の上方にはサーモスタット28cが配置され、
所定温度、例えば60℃以下で弁28c5が閉、弁28
c6が開いている。サーモスタット28cは、図14に
示すように、弁本体28c1に、配管29b側に連通す
る弁座28c2が、配管29q側に連通する弁座28c
3が形成されている。弁本体28c1内にはワックス部
28c4が配置され、ワックス部28c4の一方に弁2
8c5が他方に弁28c6が設けられる。
【0079】ワックス部28c4まわりの冷却水温が所
定温度例えば60°以下において、弁28c5が弁座2
8c2を閉じる一方弁28c6が弁座28c3を全開と
している。冷却水温が60°を越えると、弁座28c2
が開き始める一方、弁座28c3を閉じ始める。温度が
高くなるほど弁座28c2の開度は大きくなる一方、弁
座28c3の開度は小さくなり、水温が75°を越える
と弁座28c2は全開となり、弁座28c3は全閉とな
る。
【0080】弁ケーシング28c7の上側には空気抜き
孔28c8が開口し、空気抜き管Dにより、注水口30
bに連結されている。
【0081】さらに、エンジン5の下方の左側板37c
に沿ってエンジン暖気用の第1の冷却水ポンプ28aが
機関室7内の換気通路を構成する導入通路開口部近傍に
配置され、導入空気により冷却される。また、第1の冷
却水ポンプ28aは、配管室10に配置しても良く、こ
の場合も換気通路を構成する配管室10内において冷却
される。
【0082】配管室10には右側後方にメインアキュー
ムレータ8が配置され、右前側の下方には第2の冷却水
ポンプ28eが配置され、リニア三方弁28dがメイン
アキュームレータ8の上方に配置されている。第2の冷
却水ポンプ28eも換気通路を構成する配管室10内に
おいて冷却される。このように、排気熱交換器23bと
アキュムレータ8を循環する温水の循環駆動用の第2の
冷却水ポンプ28eを換気される配管室10内に、さら
に換気ファン47の近傍に配置することで、配管室10
内には液相の冷媒を蓄えるメインアキュムレータ8が配
置されており、これにより一層効果的に冷却される。
【0083】室外熱交換器室14内の前側にはラジエー
タ13が配置されている。リニア三方弁28dの作動に
よって配管29bが配管29cまたは配管29f1のい
ずれかと連通するようになっている。
【0084】配管29a1はエンジン5の冷却水ジャケ
ット28bと第1の冷却水ポンプ28aを連通し、左側
板37cに沿って配置されている。配管29e1は排気
熱交換器23bの下側と第2の冷却水ポンプ28eを連
通し、エンジン5の下方を通って換気通路46に入り、
さらに換気通路46に配置されている。配管29sは配
管29qを介して第1の冷却水ポンプ28aとサーモス
タット28cを連通し、前側板37aの下方から機関室
7内の右側に沿って立ち上がる一方、配管29qは圧縮
機6の上方を通って配置されている。配管29e2は排
気熱交換器23bの右側と配管29sを連通し、圧縮機
6の上方に配置されている。
【0085】配管29bはサーモスタット28cとリニ
ア三方弁28dを連通し、エンジン5上方から圧縮機6
の上方を通り、右中板44bを貫通してメインアキュー
ムレータ8の上方に配置されている。配管29pは第2
の冷却水ポンプ28eと、一方が配管29cを介してラ
ジエータ13と連通し、他方が配管29f1を介してリ
ニア三方弁28dと連通し、配管29pは右側板37d
に沿って上方に伸び、配管29cはラジエータ13の下
部に連通し、配管29f1はリニア三方弁28dからメ
インアキュームレータ8の上方に配置されている。配管
29dはラジエータ13上部から下方に伸び、配管29
f2と合流して第2の冷却水ポンプ28eに連通してい
る。
【0086】ラジエータ13に接続した配管30cはラ
ジエータ13の上方から下方に伸びて冷却水リザーブタ
ンク30aに接続されている。冷却水リザーブタンク3
0aは、配管室10の右前側に配置されている。配管2
9rは配管29sと配管29bを連通し、圧縮機6の上
方に配置されている。
【0087】ラジエータ13は室外熱交換器室14内に
おいて左右方向に配置され、且つラジエータ13の一方
の端において冷却水入口13a、冷却水出口13bを配
置している。冷却水入口13aと冷却水出口13bを配
置した室外機の左右方向の一方の端部に、かつ室外熱交
換器室14の下方にリニア三方弁28d、メインアキュ
ームレータ8及び第2の冷却水ポンプ28e、冷却水用
リザーブタンク30aを配置しており、これらを近接し
て配置することで互いの間の配管長さを短くできる。
【0088】室外熱交換器室14内において左右方向に
ラジエータ13の他に冷媒用室外熱交換器11,12を
配置し、冷媒用室外熱交換器11,12の冷媒入口、冷
媒出口をラジエータ13の冷却水入口、冷却水出口と同
じ右端部に配置している。
【0089】室外熱交換器室14と下部の配管室10を
区切る中央仕切板40を貫通する配管は、その端部にお
いて互いに隣接させた。すなわち、中央仕切板40の貫
通孔に、弾発部材(ゴム)性の一体のパッド49を配置
して、貫通孔を閉栓するとともに、パッド49に冷媒の
行き管、戻り管及び冷却水の行き管、戻り管の少なくと
も4つの管貫通孔49aを設けている。管路が集中する
ので、管路の接続作業がやりやすい。
【0090】シール用パッド49には、各管路孔と左側
板37c方向側端部を結ぶ各切り込み49aがある。そ
れにより配管が終った後、右側板37dを取り外した状
態で右側からシール用パッド49を配管に嵌め込むこと
ができる。シール用パッド49の周囲は中央仕切板40
及び右側板37dとシール状態を形成することにより、
配管室10と熱交換室14を区画する。
【0091】ラジエータ13の注水口30bと、注水口
を有する冷却用リザーブタンク30aを同一端部に配置
しており、室外機の前側板37aを脱着可能とすること
で、ラジエータ13や冷却用リザーブタンク30aへの
水の補給作業がやりやすい。また、エンジン5ヘのオイ
ル補給用タンク24aも同一端部、かつオイル補給用タ
ンク24aの注入口24a2は冷却水用リザープタンク
30aの注水口30a1より上方としており、水及びオ
イルの補給作業がやりやすい。また、オイル補給用タン
ク24aの注入口24a2は注入口24a2を開いたま
ま注水する時、水がこぼれても、オイルと混ざることが
ない。
【0092】このように、室外空調ユニット2である室
外機に、エンジン5を収容する機関室7と、ラジエータ
13を収容する室外熱交換器室14と、冷媒と熱交換す
るメインアキュームレータ8である廃熱回収器を収容す
る配管室10の互いに隣接する3つの部屋とを配置し、
エンジン5からラジエータ13及びメインアキュームレ
ータ(廃熱回収器)8に到る冷却水循環路を配置し、機
関室7内のエンジン5から配管室10内に到った後、即
ち配管29bは、サーモスタット28cから下方且つ右
方に伸び、機関室7から右中板44bの略中間高さの部
分を貫通して配管室10に入り、リニア三方弁28dに
接続される。リニア三方弁28dで分岐して一方は配管
29c,29dにより室外熱交換器室14内のラジエー
タ13を経由して配管室10内に戻り、他方は配管29
f1,29f2が配管室10内においてメインアキュー
ムレータ8である廃熱回収器に到った後、互いに配管室
10内で合流し、その上で配管29p,29e1を介し
て機関室7内のエンジン5に戻すようにした冷却水循環
システムSを備えており、効率的に配管の分岐と合流を
行なうことで、機関室7、配管室10及び室外熱交換器
室14を区画する区画壁を貫通する冷却水管の本数を最
小限にすることができる。
【0093】また、配管室7内の冷却水循環システムS
を構成する配管室10内の冷却水管を、配管29c,2
9d,29f1,29f2として、図11及び図13に
示すように、室内機を上方から見て長手方向一方の端部
(右端)にのみ配置しており、配管室10内での配管長
さを短くすることができ、コストが低減し、さらに冷却
水管路をコンパクトにできる。
【0094】また、ラジエータ13における配管29c
が接続された入口13aと、分岐部であるリニア三方弁
28dと、メインアキュームレータ8である廃廃熱回収
器における配管29f1が接続された入口8aとの間の
互いの高さ方向の位置が、この入口13a、リニア三方
弁28d、入口8aの順になるように、ラジエータ1
3、分岐部のリニア三方弁28d及びメインアキューム
レータ(廃熱回収器)8を配置するとともに、ラジエー
タ13における配管29dが接続された出口13bと、
配管29dと配管29f2との合流部29hと、メイン
アキュームレータ(廃熱回収器)8における出口8bの
間の互いの高さ方向の位置が、この出口13b、合流部
29h、出口8bの順になるようにしており、ラジエー
タ13とメインアキュームレータ(廃熱回収器)8の間
の冷却水管路を構成する配管29c,29d,29f
1,29f2の空気抜きができる。
【0095】なお、サーモスタット28cからリニア三
方弁を結ぶ管路29の途中は、下流程下方に下がる部分
があるが、エンジン停止後、残熱により弁28c5が弁
座29c2を開いている状態で、空気は管路29、弁座
28c2を通り空気抜き孔28c8を通り空気抜き管A
を通って注水口30bに抜くことができる。なお、水ジ
ャケット28b管路29a2,29a2の材はエンジン
運転中においても管路29gの空気はエンジン停止中サ
ーモスタット29cから空気抜き管Dを取って抜くこと
ができる。
【0096】次に、この発明を、図16乃至図26に基
づいて詳細に説明する。図16乃至図23は冷却水循環
システムを示す図、図24乃至図26は弁特性を示す図
である。
【0097】図16は図1乃至図15で説明した冷却水
循環システムの模式図であり、冷却水循環システムSに
は、エンジン循環路S1、放熱用循環路S2、第1連接
路S3、第2連結路S4、第1連結点P1、第2連結点
P2、第3連結点P3及び第4連結点P4が設けられ、
開閉弁(サーモスタット)28cは図14に示すように
構成され、図24の弁特性図で示すように作動する。
【0098】図17の冷却水循環システムSは、図16
と同様に構成されるが、開閉弁(サーモスタット)10
00は図14のサーモスタット28cと異なり、一方向
路の流れをONO,FFにするためのものであり、第1
連結路S3中、第1連結点P1側に配置されるワックス
部が温度を感知し、温度が所定値より高ければ、弁部を
開き、流れを許容するものである。
【0099】なお、このサーモスタット1000の温度
を感知しての開閉についての弁特性は、図25に示すよ
うにヒステリシスを持つ。
【0100】さらに、図14に示すサーモスタット28
cは上記したように、流れを2方向に分岐させるととも
に、分岐部上流側の温度に基づき、温度が60℃以下に
おいて一方にのみ流し、60℃から70℃においては両
方向に分岐させて流し、75℃以上において、他方のみ
に流す。この弁の特性は図24に示す。これにて分かる
通り弁の切換え開閉特性にヒステリシスを持つ。
【0101】図18の冷却水循環システムSは、図17
と同様に構成されるが、第3連結点P3が放熱用循環路
S2中、第2の冷却水ポンプ28cの上流側に配置され
ている。
【0102】図19の冷却水循環システムSは、図14
に示す開閉弁(サーモスタット)28cが用いられ、か
つ図18の連結方法と同様、第3連結点P3が放熱用循
環路S2中第2の冷却水ポンプ28cの上流側に配置さ
れる。
【0103】図20の冷却水循環システムSは、第1の
冷却水ポンプ28aと冷却水ジャケット28bを直列に
結ぶ2つの冷却水路の内、第1の冷却水ポンプ28cの
下流側となる冷却水路中に第1連結点P1を配置してい
る。なお、図17から図19の実施例においては、第1
の冷却水ポンプ28cの上流側となる冷却水路中に第1
連結点P1を配置している。
【0104】そして第1連結点と第2連結点を除く、エ
ンジン循環路に温度センサー251を設け、冷却水の温
度に基づき制御部252により、開閉弁261,262
を制御し、この開閉弁261,262の組み合わせで、
図26に示すように、三方弁と同様に機能する。但し、
図26に示す三方弁は温度について言えば、60℃以下
で弁回転角は0度、75℃以上で弁回転角は90度であ
り、60℃から70℃の間において温度の増加に応じて
弁回転角が0度から増加していく。なお、温度が所定以
上になると冷却水は、冷却水ジャケット28b、第1の
冷却水ポンプ28a、第1連結路S3、放熱用熱変換器
250、第2の冷却水ポンプ28e、排気ガス熱交換器
23b、第2連結路S4そして冷却水ジャケット28b
に戻るという循環になる。すなわち、第1連結点P1と
第2連結点P2の間を除くエンジン循環路S1に温度セ
ンサー251を配置したので、暖機中のみでなく、常に
循環する冷却水の温度を感知できるという効果がある。
【0105】図21の冷却水循環システムSは、第1連
結点P1と第2連結点P2の間に温度センサー253を
設け、冷却水の温度情報と温水温度信号以外の例えば負
荷に基づく情報に基づき制御部252により流量制御弁
263を制御する。温度センサー253は、暖機後、第
1連結点P1と第2連結点P2の間の流量が減少あるい
は停止する場合、温度センサー253が正確な冷却水温
感知をできない場合がある。しかし、エンジンは一度暖
機すれば、運転中温度が下がることがないことを考慮す
れば、暖機完了の感知ができるだけでもよく、第1連結
点P1と第2連結点P2の間のエンジン循環路S1に配
置しても特に支障がない。なお、開閉弁(電磁弁)26
3を第2連結路S4に配置している。
【0106】図22の冷却水循環システムSは、冷却水
ジャケット28bの途中箇所から分岐して第1連結路S
3となっている。また、サーモスタット28cが第2連
結点P2に配置されている。所定温度以上になると第1
連結点P1と第2連結点P2との間となる冷却水ジャケ
ット28bに冷却水は流れる。エンジンの冷却能力が不
足する場合があるが、サーモスタット28cの弁28c
6の完全閉弁温度を高くすることにより改善できる。
【0107】図23の冷却水循環システムSは、第1の
冷却水ポンプ28aの上流側に温度センサー257を設
け、冷却水の温度情報に基づき制御部252による制御
信号と、温水温度信号以外の例えば負荷に基づく情報に
基づきリニア三方弁265を制御し、図26に示すよう
に機能する。
【0108】このように、請求項1記載の発明の冷却水
循環システムSは、エンジン5の冷却水ジャケット28
bと第1の冷却水ポンプ28aと、冷却水ジャケット2
8bと第1の冷却水ポンプ28aとを結ぶ並列の冷却水
路により、冷却水が循環するエンジン循環路S1を形成
し、排気熱交換器23bと放熱用熱交換器(ラジエー
タ)13と第2の冷却水ポンプ28eと、これらを互い
に結ぶ冷却水路により放熱用循環路S2を形成し、エン
ジン循環路S1の内、冷却水ジャケット28bの途中箇
所あるいは上記2つの冷却水路の内、任意の位置である
第1連結点P1と放熱用循環路S2を連結する第1連接
路S3と、エンジン循環路S1の内、第1連接点P1よ
り下流の箇所である第2連結点P2と、放熱用循環路S
2の内、第1連接路S3の連結点である第3連結点P3
より上流の箇所を連結する第2連結路S4とを配置し、
第1連接路S3と第2連結路S4の内少なくとも一方
に、開閉弁を配置するとともに、この開閉弁とエンジン
循環路S1との間及びエンジン循環路S1中のいずれか
の箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温度が大なる
時、開閉弁開度を大となるようにしている。
【0109】開閉弁により冷機運転時にはエンジン循環
路S1を冷却水が流れる。所定の温度になると、開閉弁
が作動して切り換わり、暖気運転が行なわれ、暖気運転
時には放熱用循環路S2を冷却水が流れる。
【0110】このように、開閉弁を配置し、この開閉弁
とエンジン循環路S1との間及びエンジン循環路S1中
のいずれかの箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温
度が大なる時、開閉弁開度を大となるようにし、暖機途
中であっても、排気熱交換器23bにより排気ガスを冷
却することができる。
【0111】次に、請求項2記載の発明の冷却水循環シ
ステムSは、エンジン5の冷却水ジャケット23bと第
1の冷却水ポンプ28eと、冷却水ジャケット28bと
第1の冷却水ポンプ28eとを結ぶ並列の冷却水路によ
り、冷却水が循環するエンジン循環路S1を形成し、排
気熱交換器23bと放熱用熱交換器(ラジエータ)13
と第2の冷却水ポンプ28eと、これらを互いに結ぶ冷
却水路により放熱用循環路S2を形成し、エンジン循環
路s1の内、冷却水ジャケット28bの途中箇所あるい
は上記2つの冷却水路の内、任意の位置である第1連結
点P1と放熱用循環路S2を連結する第1連接路S3
と、エンジン循環路S2の内、第1連接点P1より下流
の箇所である第2連結点P2と、放熱用循環路S2の
内、第1連接路S3の連結点である第3連結点P3より
上流の箇所を連結する第2連結路S4とを配置し、第1
連接点P1と第2連結点P2の内少なくとも一方に、流
れ方向切替弁を配置し、エンジン循環路S1中の箇所の
冷却水温度に基づき、この冷却水温度が大なる時、第1
連接点P1に流れ方向切替弁を配置する場合、エンジン
循環路S1と第3連結路S5との間の流路抵抗を小とす
るように流量方向切替弁を設定し、第2連接点P2に流
れ方向切替弁を配置する場合、第2連結路S3と第2連
結路S3を介してエンジン循環路S1に到る通路の流路
抵抗を小とするように流れ方向切替弁を設定するように
しており、暖機途中であっても、排気熱交換器により排
気ガスを冷却することができる。
【0112】また、請求項1及び請求項2記載の発明の
冷却水循環システムSでは、第1の冷却水ポンプ28a
及び第2の冷却水ポンプ28eの内、少なくとも第1の
冷却水ポンプ28aを電動ポンプとすると、エンジン回
転数によらずに流量を確保できる。
【0113】また、第1の冷却水ポンプ28a及び第2
の給却水ポンプ28eの内、少なくとも第2の冷却水ポ
ンプ28eを電動ポンプとすることで、エンジン停止後
所定時間第2の冷却水ポンプ28eの運転を継続する
と、エンジン停止後の排気熱交換器23bにより排気ガ
スを冷却することができ、エンジン停止後、排気管等の
残留熱を放熱可能である。また、エンジン停止後状態
で、冷却水の循環により空気抜きができる。
【0114】なお、放熱用熱交換器としてはラジエータ
でも、冷媒熱交換器でも良い。即ち冷媒熱交換器の場
合、暖気中、開閉弁を閉じた状態でも、放熱用熱交換器
としての冷媒熱交換器、即ちメインアキュームレータ8
の熱交換部29gに冷却水(温水)を循環させて、排熱
を回収可能である。なお、図1から図14の実施例にお
いてはラジエータ13と熱交換部29gが三方弁28d
によりいずれか片方あるいは両方が放熱用熱交換器とす
ることができる。
【0115】また、エンジン回転数のみでなく、室内機
側の負荷に応じ、第1あるいは及び第2の冷却水ポンプ
の回転数を大きくし、冷媒熱交換器に多くの冷却水を循
環させることができる。
【0116】また、開閉弁が閉じた場合、エンジン回転
数と第1の冷却水ポンプ28a及び第2の給却水ポンプ
28eの回転数の比例関係を止め、第1の冷却水ポンプ
28a及び第2の給却水ポンプ28eの回転数のエンジ
ン回転数に対する相対値を下げることにより、水洩れを
防止できる。
【0117】また、暖機途中であっても、排気熱交換器
23bにより排気ガスを冷却することができる。なお、
図27のエンジンの断面図に示すように、エンジン5に
ウェットライナー採用アルミダイカスト製のシリンダ2
70を用いることができる。シリンダ270に鋳鉄スリ
ーブ271を嵌合しており、シリンダ270と鋳鉄スリ
ーブ271との間に水ジャケット272が形成される。
この水ジャケット272の下側にOリング273でシー
ルし、上側は鋳鉄スリーブ271の段部271aをシリ
ンダ270の段部270aに係合し、この係合部はシー
ル剤274でシールしている。
【0118】このように、アルミダイカスト化によりに
中子が使えない不具合点を、鋳鉄スリーブ271と水ジ
ャケット272を組み合わせることで、中子を不要とし
て解決している。また、温度差による熱膨張率の差を素
材の熱膨張率の差により吸収し易い。鋳鉄スリーブ27
1の内径を変更することでシリンダ270共通で排気量
変更が容易にできる。
【0119】さらに、第1及び第2の冷却水ポンプを同
軸のポンプ軸に配置し、且つポンプ軸をクランク軸で駆
動するようにしても良い。
【0120】また、流れ方向切替弁として電気信号を受
けて切替制御するリニア三方弁を使用してもよい。
【0121】また、温度感知ワックスの膨張収縮に基づ
き流れ方向を切り換える三方弁、すなわちサーモスタッ
ド28cでも良い。
【0122】流れ方向切替弁として、2つに分岐したそ
れぞれの通路に開閉弁を配置しても良い。
【0123】また、請求項1記載の発明の冷却水循環シ
ステムSでは、開閉弁を第1連接路S3に配置する場
合、第1連接点P1と開閉弁の間あるいはエンジン循環
路S1中冷却水ジャケット入り口と第2連結点P2の間
の内いずれかの箇所の冷却水温に基づき開閉弁を制御す
るか、開閉弁を第2連接路S4に配置する場合、エンジ
ン循環路S1中冷却水ジャケット28bの入り口と第2
連接点P2の間の冷却水温に基づき開閉弁を制御するよ
うにすと、開閉弁の開開に伴い、制御のために検知する
冷却水温の変化が少ない。
【0124】また、請求項2記載の発明の冷却水循環シ
ステムSでは、第1連結点P1と冷却水ジャケット28
bの上流側入口との間の冷却水温度に基づき、流れ方向
切替弁を制御するようにすると、流れ方向切替弁の流れ
方向が切変わった時の、制御のために検知する冷却水温
の変化が少ない。
【0125】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、開閉弁を配置し、この開閉弁とエンジン循環路との
間及びエンジン循環路中のいずれかの箇所の冷却水温度
に基づき、この冷却水温度が大なる時、開閉弁開度を大
となるようにしたから、暖機途中であっても、排気熱交
換器により排気ガスを冷却することができる。
【0126】請求項2記載の発明は、流れ方向切替弁を
配置し、エンジン循環路中の箇所の冷却水温度に基づ
き、この冷却水温度が大なる時、第1連接点に流れ方向
切替弁を配置する場合、エンジン循環路と第3連結路と
の間の流路抵抗を小とするように流量方向切替え弁を設
定し、第2連接点に流れ方向切替弁を配置する場合、第
2連結路と第2連結路を介してエンジン循環路に到る通
路の流路抵抗を小とするように流れ方向切替弁を設定し
たから、暖機途中であっても、排気熱交換器により排気
ガスを冷却することができる。
【0127】請求項3記載の発明は、第1の冷却水ポン
プ及び第2の冷却水ポンプの内、少なくとも第1の冷却
水ポンプを電動ポンプとすることで、エンジン回転数に
よらずに流量を確保できる。
【0128】請求項4記載の発明は、第1の冷却水ポン
プ及び第2の給却水ポンプの内、少なくとも第2の冷却
水ポンプを電動ポンプとし、エンジン停止後所定時間第
2の冷却水ポンプの運転を継続することで、エンジン停
止後の排気熱交換器により排気ガスを冷却することがで
きる。また、エンジン停止後状態での空気抜きができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す
図である。
【図2】室外空調ユニットの正面図である。
【図3】室外空調ユニットの右側面図である。
【図4】室外熱交換器室の床面の平面図である。
【図5】パッドの平面図である。
【図6】機関室、配管室の断面平面の模式図である。
【図7】電装ボックスの断面図である。
【図8】エンジン冷却水の注水口部分の配置図である。
【図9】注水口の断面図である。
【図10】排気熱交換器の断面図である。
【図11】冷却水循環システムを示す正面図である。
【図12】冷却水循環システムを示す右側面図である。
【図13】冷却水循環システムの平面図である。
【図14】サーモスタットの断面図である。
【図15】室外空調ユニットの外板壁の概略構成を示す
断面図である。
【図16】冷却水循環システムを示す図である。
【図17】冷却水循環システムを示す図である。
【図18】冷却水循環システムを示す図である。
【図19】冷却水循環システムを示す図である。
【図20】冷却水循環システムを示す図である。
【図21】冷却水循環システムを示す図である。
【図22】冷却水循環システムを示す図である。
【図23】冷却水循環システムを示す図である。
【図24】弁特性を示す図である。
【図25】弁特性を示す図である。
【図26】弁特性を示す図である。
【図27】シリンダの断面図である。
【符号の説明】
5 エンジン 13 放熱用熱交換器(ラジエータ) 23b 排気熱交換器 28a 第1の冷却水ポンプ 28b 冷却水ジャケット 28e 第2の冷却水ポンプ S 冷却水循環システム s1 エンジン循環路 S2 放熱用循環路 S3 第1連接路 S4 第2連接路 P1 第1連結点 P2 第2連接点 P3 第3連結点 28c 開閉弁(サーモスタット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 27/02 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの冷却水ジャケットと第1の冷却
    水ポンプと、前記冷却水ジャケットと前記第1の冷却水
    ポンプとを結ぶ並列の冷却水路により、冷却水が循環す
    るエンジン循環路を形成し、排気熱交換器と放熱用熱交
    換器と第2の冷却水ポンプと、これらを互いに結ぶ冷却
    水路により放熱用循環路を形成し、前記エンジン循環路
    の内、前記冷却水ジャケットの途中箇所あるいは上記2
    つの冷却水路の内、任意の位置である第1連結点と前記
    放熱用循環路を連結する第1連接路と、前記エンジン循
    環路の内、前記第1連接点より下流の箇所である第2連
    結点と、前記放熱用循環路の内、前記第1連接路の連結
    点である第3連結点より上流の箇所を連結する第2連結
    路とを配置し、前記第1連接路と第2連結路の内少なく
    とも一方に、開閉弁を配置するとともに、この開閉弁と
    前記エンジン循環路との間及び前記エンジン循環路中の
    いずれかの箇所の冷却水温度に基づき、この冷却水温度
    が大なる時、前記開閉弁開度を大となるようにした冷却
    水循環システムを備えることを特徴とするエンジン駆動
    式ヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】エンジンの冷却水ジャケットと第1の冷却
    水ポンプと、前記冷却水ジャケットと前記第1の冷却水
    ポンプとを結ぶ並列の冷却水路により、冷却水が循環す
    るエンジン循環路を形成し、排気熱交換器と放熱用熱交
    換器と第2の冷却水ポンプと、これらを互いに結ぶ冷却
    水路により放熱用循環路を形成し、前記エンジン循環路
    の内、前記冷却水ジャケットの途中箇所あるいは上記2
    つの冷却水路の内、任意の位置である第1連結点と前記
    放熱用循環路を連結する第1連接路と、前記エンジン循
    環路の内、第1連接点より下流の箇所である第2連結点
    と、前記放熱用循環路の内、第1連接路の連結点である
    第3連結点より上流の箇所を連結する第2連結路とを配
    置し、前記第1連接点と第2連結点の内少なくとも一方
    に、流れ方向切替弁を配置し、エンジン循環路中の箇所
    の冷却水温度に基づき、この冷却水温度が大なる時、前
    記第1連接点に流れ方向切替弁を配置する場合、前記エ
    ンジン循環路と第3連結路との間の流路抵抗を小とする
    ように流量方向切替弁を設定し、前記第2連接点に流れ
    方向切替弁を配置する場合、前記第2連結路と第2連結
    路を介して前記エンジン循環路に到る通路の流路抵抗を
    小とするように流れ方向切替弁を設定するようにした冷
    却水循環システムを備えることを特徴とするエンジン駆
    動式ヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】第1の冷却水ポンプ及び第2の冷却水ポン
    プの内、少なくとも第1の冷却水ポンプを電動ポンプと
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエ
    ンジン駆動式ヒートポンプ装置。
  4. 【請求項4】第1の冷却水ポンプ及び第2の給却水ポン
    プの内、少なくとも第2の冷却水ポンプを電動ポンプと
    し、エンジン停止後所定時間第2の冷却水ポンプの運転
    を継続するようにしたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のエンジン駆動式ヒートポンプ装置。
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