JP4081792B2 - ドア開閉アシスト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車等の車両においてサイドドアの開閉を補助するために使用されるドア開閉アシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばスライド式のサイドドア(スライドドア)を備えた車両において、サイドドア内側付近に補助ベルトを備えたものが知られている。この補助ベルトによれば、乗降時のドア開閉を容易にする等、利便性に優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、横開き式のサイドドア(以下、単にサイドドアという)を備えた車両においては、ドア開閉の際、その開き角度や開閉速度を調節可能にしたものはなく、特に子供や高齢者等に対して乗降性は必ずしも十分ではなかった。
【0004】
本発明は以上の点に鑑み、使用性および取扱性に優れ、乗降性を大幅に向上し得るドア開閉アシスト装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、サイドドアの開閉を補助するために使用されるアシスト装置であって、前席シートバックの背面側に取り付けられた装置本体に、巻取り部とこの巻取り部に繰出しおよび収納可能に巻回されたアシストベルトとを備えており、このアシストベルトはその先端部がサイドドア内側適所に連結され、前記シートバックおよび前記サイドドア間に張架されることを特徴とする。
【0006】
本発明のドア開閉アシスト装置において、前記巻取り部は、好ましくは、前記アシストベルトが巻回するように回転可能に装着された軸部を有し、この軸部の回転を調節可能に制動する制動手段を備え。
【0007】
本発明のドア開閉アシスト装置において、好ましくは、前記アシストベルトはその先端部にて長さ調節可能に構成され、前記アシストベルトの長さに応じて前記サイドドアの開閉角度が調節可能である。
【0008】
本発明のドア開閉アシスト装置において、好ましくは、装置本体がヘッドレストを支持可能に構成されるとともに、ヘッドレストグリップ部が一体化して設けられる。
【0009】
本発明によれば、前席シートバックの背面側に取り付けられた装置本体に、巻取り部とこの巻取り部に繰出しおよび収納可能に巻回されたアシストベルトとを備えている。アシストベルトはその先端部がサイドドア内側適所に連結され、シートバックおよびサイドドア間に張架される。かかるアシストベルトによれば、サイドドアが開く際にその開き角度を規定し、安全性を確保することができる。この場合、アシストベルトの長さに応じてサイドドアの開閉角度を調節することにより、子供等でも安全に使用することができる。
【0010】
また、巻取り部において、アシストベルトが巻回される軸部を有し、ドア開閉に伴い軸部が回転してアシストベルトの繰出しおよび巻取りが行なわれる。この場合、特にサイドドアが開く際に制動手段により軸部の回転を制動することで、その開き速度を制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基き、本発明によるドア開閉アシスト装置の好適な実施の形態を説明する。
図1は、この実施形態におけるアシスト装置10の全体構成例を示している。この例ではフロントシート(前席)1は、シートクッション1aおよびシートバック1bからなり、シートバック1bにヘッドレスト1cが装着されるものとする。アシスト装置10は、その装置本体11がシートバック1bの背面側に取り付けられる。また、センタピラー2にはヒンジ式に支持された横開き式のサイドドア3が取り付けられており、このサイドドア3はそのヒンジ支点のまわりに回動するようになっている。
【0012】
アシスト装置10は、後述するアシストベルトを巻き取り得るように構成された巻取り部12と、この巻取り部12に繰出しおよび収納可能に巻回されたアシストベルト13とを有する。巻取り部12は装置本体11の収容部11a内に収容固定され、アシストベルト13が挿通する開口部14aが形成されたケース14を有している。
【0013】
アシストベルト13は、図示のように、その先端部がサイドドア3の内側適所に連結され、シートバック1bおよびサイドドア3間に張架される。この場合、アシストベルト13の先端部は、サイドドア3の内側に付設されたベルト通し15に掛止され、ベルト止め16によって固定されるようになっている。
【0014】
ここで図2および図3は、巻取り部12の構成例を示している。この巻取り部12は、アシストベルト13が巻回するように回転可能に装着された軸部17を有する。軸部17はドラム状に形成されることができ、上下軸端部17a,17bでケース14内に回転可能に支持される。後述するように、この軸部17の回転を調節可能に制動する制動手段が備えられる。
【0015】
ケース14の上部には、蓋体もしくはキャップ18が螺着され、このキャップ18の内側軸受部18aで軸部17の上軸端部17aを軸支している。この場合、キャップ18の上面には回転操作用の調節ノブ18bが付設されている。そして、キャップ18は軸部17の制動手段として機能する。すなわち、調節ノブ18bを操作してキャップ18を右左旋させることにより、軸部17に対する押圧力、すなわち回転制動力を調節することができる。
【0016】
また、アシストベルト13の基端部は、固定ツメ19によって軸部17に固定される。軸部17の下軸端部18bにはねじりスプリング20が装着されており、このねじりスプリング20の弾力によって、軸部17は巻取り方向に回転付勢される。
【0017】
上記の場合、装置本体11がヘッドレスト1cを支持可能に構成される。すなわち図1に示されるように、装置本体11の取付孔11bにヘッドレストステー1dを挿入することにより、ヘッドレスト1cはシートバック1bの頂部に装着される。また、装置本体11において、この例ではヘッドレスト1cの右側に位置するようにヘッドレストグリップ部21が一体化して設けられる。
【0018】
上記構成において、乗降時には、図4に示すようにヘッドレスト1cの右側で装置本体11に一体化して設けられているヘッドレストグリップ部21を搭乗する者が適宜掴むことで、乗降性を向上させることができる。特に子供や高齢者等に対しては極めて乗り易いものとなる。
【0019】
また、乗車後、たとえばサイドドア3を閉める際、シートバック1bおよびサイドドア3間に張架されたアシストベルト13を引張ることで、サイドドア3を容易にかつ的確に閉めることができる。この場合、サイドドア3の内側のプルハンドル等に手を伸ばして、これを引く必要がないので利便性に優れている。
【0020】
サイドドア3を開く際、シートバック1bおよびサイドドア3間に張架されたアシストベルト13によってサイドドア3は所定の開き角度で停止する。この場合、アシストベルト13はその先端部にて長さ調節可能に構成され、すなわちベルト通し15に掛止された先端部を適度にずらすことで、長さを自由に設定することができる。これによりアシストベルト13の長さに応じて、サイドドア3の開き角度を自由に調節することができる。従って、たとえば図5のように隣の車両との間隔が小さい場合でも、その間隔に合せてサイドドア3の開き角度を調節することにより、子供等でも安全にサイドドア3を開けることができる。
【0021】
さらに、巻取り部12のキャップ18を調節ノブ18bにより操作して、軸部17に対する制動力を調節することができる。これによりアシストベルト13が巻取り部12から繰り出される速度、すなわちサイドドア3の開き速度を制御することができる。この点でも子供や高齢者等に対しては極めて使い易く、高い安全性を確保することができる。
【0022】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で適宜変更等が可能である。
たとえば車両後部に横方向に開閉するバックドアを有する場合、そのバックドアに対してアシスト装置10を適用することも可能であり、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種のアシスト装置においてサイドドアが開く際にその開き角度を規定し、あるいはその開き速度を制御することができ、高い安全性を確保するとともに操作し易く使用性、取扱性等に優れている等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアシスト装置の一実施の形態における全体構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明によるアシスト装置の一実施の形態に係る巻取り部の構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明によるアシスト装置の一実施の形態に係る巻取り部の構成例を示す側断面図である。
【図4】本発明によるアシスト装置の実施形態における使用時の態様を示す斜視図である。
【図5】本発明によるアシスト装置の実施形態における使用時の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントシート
1a シートクッション
1b シートバック
1c ヘッドレスト
2 センタピラー
3 サイドドア
10 アシスト装置
11 巻取り部
13 アシストベルト
14 ケース
15 ベルト通し
16 ベルト止め
17 軸部
18 キャップ
20 ねじりスプリング
Claims (4)
- サイドドアの開閉を補助するために使用されるアシスト装置であって、
前席シートバックの背面側に取り付けられた装置本体に、巻取り部とこの巻取り部に繰出しおよび収納可能に巻回されたアシストベルトとを備え、
上記アシストベルトはその先端部がサイドドア内側適所に連結され、前記シートバックおよび前記サイドドア間に張架されることを特徴とするドア開閉アシスト装置。 - 前記巻取り部は、前記アシストベルトが巻回するように回転可能に装着された軸部を有し、この軸部の回転を調節可能に制動する制動手段を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のドア開閉アシスト装置。
- 前記アシストベルトはその先端部にて長さ調節可能に構成され、前記アシストベルトの長さに応じて前記サイドドアの開閉角度が調節可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載のドア開閉アシスト装置。
- 装置本体がヘッドレストを支持可能に構成されるとともに、ヘッドレストグリップ部が一体化して設けられたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のドア開閉アシスト装置。
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