JP4081382B2 - ラップのカッティングホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はラップのカッティングホルダに関し、より詳細には家庭等で使用されているラップから簡単にラッピングフィルムを引き出してカットすることができるラップのカッティングホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭等においては、食品の保存用、電子レンジによる加熱用等として、ラップが広く使用されている。従来のラップは紙製の芯筒に長尺なラッピングフィルムを巻回して形成されたもので、細長に形成された収納箱に収納されて提供されている。そして、ラップを使用する際は、収納箱の上蓋を少しあけながら、収納箱の外縁部に沿って上蓋の折り返し部によって折り込まれていたラッピングフィルムの端縁部をつまんでラッピングフィルムを引き出し、上蓋の端縁に設けられているカット刃によってラッピングフィルムを幅方向にカットして使用する。
【0003】
カット刃によってカットされたラッピングフィルムの切り残し端は、上蓋の折り返し部で内側にたたみ込まれ、折り返し部で押さえ込まれることによって収納箱の外側に保持される。製品によっては、ラッピングフィルムが折り返され収納る箱の外縁部に沿って粘着部が設けられ、切り残し端のラッピングフィルムが粘着部に粘着して、収納箱の内側に逆戻りしないようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ラッピングフィルムをカットするカット刃を備えた従来のラップ製品を使用する場合は、上記のように、まず上蓋をあけて上蓋の内側(収納箱の外面)に切り残されているラッピングフィルムの端部をつまんで引き出すようにする。この場合、ラッピングフィルムの切り残し端が収納箱の外側に残っていれば問題はないのであるが、上蓋をあけた際に上蓋とともにラッピングフィルムの端縁が持ち上がって収納箱の内側に戻ってしまうことがあり、その場合には、ラッピングフィルムの切り残し端を引き出す操作がやっかいになるという問題がある。とくに、ラッピングフィルムがカット刃に合わせてきれいにカットされていなかったりすると、上蓋とともにラッピングフィルムが持ち上がりやすくなる。
【0005】
また、ラッピングフィルムが逆戻りしないように、ラッピングフィルムの切り残し端が収納箱の外縁部に粘着するようになっている製品では、粘着部分から上手にラッピングフィルムを剥がさなくてはならず、この操作もまた面倒である。また、従来のラップ製品では収納箱を片手に持ちながら、ラッピングフィルムを引き出してカットするから、上蓋をしっかりと保持したりする必要があり、操作が難しく、上手にカットできない場合があるという問題がある。このため、しばしば、ラッピングフィルムを無駄にしてしまうことがあった。
【0006】
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、ラップから確実にラッピングフィルムを引き出すことができ、ラッピングフィルムを簡単にカットすることができる取り扱い性のよいラップのカッティングホルダを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
すなわち、芯筒にラッピングフィルムを巻回したラップを収納する上部が開口する収納部と、前記収納部の一方の開口縁側を開き側として前記収納部に開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、前記収納部の一方の開口縁に沿って、前記開閉蓋を閉めた状態で開閉蓋の前端部から下方に離間した位置に、前記収納部から外方に膨出して、ラッピングフィルムの端部を引き出すための空きを設けて配置されるフィルム受け部と、前記開閉蓋の前端部と前記フィルム受け部の受け面との間で、開閉蓋の内面に当接する上位置と、前記受け面に当接する下位置との間で回動可能にかつ常時は前記開閉蓋の内面に当接する向きに付勢されて、前記収納部の長手方向の略全長にわたって前記開閉蓋に支持されたカット刃と、該カット刃を前記上位置から前記下位置に回動する回動機構とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記回動機構として、開閉蓋に回動可能に取り付けられた押さえ板と、該押さえ板をカット刃とを連繋するリンク部材とを設けたことにより、押さえ板を押さえる操作によって簡単にカット刃を回動させてラッピングフィルムをカットすることができる。
また、前記開閉蓋の長手方向の両端に設けた支持側板の内側面間に、収納部に収納されたラップから引き出されるラッピングフィルムの引き出しをガイドするガイド体を設けたことにより、広幅のラッピングフィルムを確実に引き出してカットすることができる。
また、前記ラップの芯筒にラップとは別体に形成した支持軸を挿通し、支持軸の端部をホルダの側板に回動可能に支持したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明に係るラップのカッティングホルダの一実施形態の構成を示す斜視図、図2は正面図である。
本実施形態のラップのカッティングホルダは図1に示すように、芯筒にラッピングフィルムを巻回したラップを収納するための、上部が開口する半円筒状に形成された収納部10と、収納部10の長手方向の両端に収納部10と一体に形成した側板12a、12bと、収納部10の上部に設けた開閉蓋14とを主要構成部分とする。側板12a、12bはテーブル等にカッティングホルダを安定的に支持するためのものである。
【0010】
図3にカッティングホルダの側面図と開閉蓋14を開いた状態を示す。図のように、開閉蓋14は側板12a、12bの後部に設けた軸16を支点として回動可能に設けられ、半円筒状に形成された収納部10の上部開口部を覆うように形成されている。側板12a、12bの上部は円弧状に形成されており、開閉蓋14はこの円弧状の形態にならって後部側が湾曲するように形成されている。開閉蓋14は収納部10にラップを装着したり取り外したりする際に開閉するもので、常時は収納部10にラップを収納して開閉蓋14を閉めた状態で使用する。開閉蓋14を閉めることによって、収納部10と開閉蓋14とによって細長のラップを収納する円柱状の空間が形成される。
図1、2に示すように、開閉蓋14は正面の端面形状がコの字状に形成され、開閉蓋14を閉めた状態で開閉蓋14の前端部の下方に空き空間が形成される。
【0011】
18a、18bは開閉蓋14の前端部から下方に離間した位置で、収納部10の外側面から外方に膨出するように形成したフィルム受け部である。フィルム受け部18a、18bはカッティングホルダを正面方向から見て左右に分離した位置に設け、フィルム受け部18a、18bの中間では収納部10の外側面が露出している。この2つのフィルム受け部18a、18bが設けられている中間の空き空間部分は、カッティングホルダからラッピングフィルムの端縁を指でつまんで引き出す位置になる。2つのフィルム受け部18a、18bの離間間隔は、これらのフィルム受け部18a、18bの中間に指を差し入れて引き出す操作が容易にできる間隔に設定すればよい。
【0012】
図1に示すように、フィルム受け部18a、18bはともに下部側から上部側にかけて徐々に肉厚になるように形成され、上端での前後幅がもっとも広幅となる。フィルム受け部18a、18bの上端面は、ラッピングフィルムをカットする際にラッピングフィルムとカット刃を受けるための受け面20a、20bとして作用する。左右の受け面20a、20bは収納部10の手前側の開口縁と同一高さ位置に形成され、左右の受け面20a、20bの高さ位置と収納部10の開口縁の高さ位置は同一となっている。なお、本実施形態ではフィルム受け部18a、18bを収納部10の長手方向に2つ設けているが、3つ以上設けることも可能である。
【0013】
たとえば、フィルム受け部を3つ設けた場合には、フィルムの端部をつまんで引き出す個所(空き位置)がホルダの長手方向に2個所となる。フィルムをカットする操作は、フィルムの端部をつまんで引き出した後、手のひらでフィルムを挟むようにして一定の引き出し長さまでフィルムを引き出し、フィルムを幅方向にカットするようにする。したがって、フィルムをつまんで引き出して、手のひらでフィルムを挟むようにした際に、ちょうど手のひらでフィルムの幅方向の中央付近を握ることができるようにしておくのがよい。フィルムの引き出し位置をホルダの長手方向に2個所設ける際には、引き出し位置をホルダの長手方向の中央位置からそれぞれ左右に若干偏位させ、フィルムをつまんで引き出し、手のひらでフィルムを挟んだ際に、フィルムの幅方向の略中央部でフィルムを挟む(つかむ)位置となるように設定しておくのがよい。フィルムの幅方向で一方に偏り過ぎてフィルムを引っ張ると、ラッピングフィルム42が一方に引っ張られて歪み、ラップ40からスムーズにラッピングフィルム42が引き出せなかったり、フィルムを的確にカットすることができなかったりすることがある。
【0014】
22は開閉蓋14の前端部とフィルム受け部18a、18bとの間で回動可能に設けたカット刃である。このカット刃22は、開閉蓋14の両端に設けた支持側板14a、14bの内側面間にかけ渡して取り付けたガイド体24に回動可能に取り付けられている。
図4にカット刃22とガイド体24の構成を示す。ガイド体24はカッティングホルダから引き出されるラッピングフィルムをガイドして引き出しやすくするとともに、カット後のラッピングフィルムがホルダの内部に引き込まれないように保持するためのものである。開閉蓋14を閉めた際に、ガイド体24と収納部10の手前側の開口縁とフィルム受け部18a、18bとの間でフィルムが挟まれることによりラッピングフィルムが巻き戻されることを防止する。ガイド体24は収納部10の開口縁に沿って、その全長にわたって設けられ、これによって、ラッピングフィルムを全幅でスムーズに引き出すことを可能としている。
【0015】
ガイド体24はラッピングフィルムを円滑に引き出すためのもので、滑り性の良い材料によって形成する。本実施形態ではガイド体24を半円柱状に形成し、正面側から見た状態で膨出部分が後部側となるように開閉蓋14に固定されている。ガイド体24を半円柱状に形成しているのは、収納部10に収納されているラップからラッピングフィルムを引き出す際に、ガイド体24の外面をすべるようにしてラッピングフィルムが引き出されるようにするためである。ガイド体42とラッピングフィルムとの摩擦を小さくし、ラッピングフィルムが真っ直ぐに引き出されるように、ガイド体42の外面に溝を設けることもよい。
なお、フィルム受け部18a、18bとガイド体24との当接部分にラッピングフィルムの戻り防止用に、クッション体、すべり止め等の小片を設置することも有効である。
【0016】
図4に示すように、カット刃22は細長の板体状に形成した部材であり、ガイド体24の長手方向と平行にガイド体24に取り付けられている。22b、22bはカット刃22に設けられている支持片部であり、この支持片部22b、22bがガイド体24の前面に設けられている軸受け25、25に軸支されている。刃先22aはカット刃22の端縁の全長にわたって設けられている。本実施形態でカット刃22を板体状に形成しているのは、ラッピングフィルムをカットする際に、カット刃22とフィルム受け部18a、18bの受け面20a、20bとでラッピングフィルムを挟むようにするためである。
【0017】
なお、カット刃22はラッピングフィルムをカットしない状態では、図4に示すように刃先22aが常時上位置にあるようにする。刃先22aを上位置にした状態で開閉蓋14の前端部の内側に刃先22aが位置するようにし、刃先22aが外部に露出しないようにすることによって、カッティングホルダの取り扱い時の安全性を高めることができる。刃先22aが常時は上位置にあるようにする方法として、本実施形態ではカット刃22を軸支する軸26にスプリング27を外挿し、スプリング27によってカット刃22を上方に回動させる向きに付勢している。
【0018】
図1、2は開閉蓋14を閉めた状態でカット刃22が上位置にある状態を示している。カット刃22が上方に回動していることから刃先22aが開閉蓋14の内側に隠れ、刃先22aが指先に触れたりせず、安全に使用することが可能になる。カット刃22が上方に回動した際に刃先22aが開閉蓋14の内側に隠れるように開閉蓋14の前縁部に段差を設けて、刃先22aが段差の後方に隠れるようにすることも有効である。
カット刃22の刃先22aを開閉蓋14の前縁部から隠すように配置することで、鋭い刃先22aを使用することができ、これによってラッピングフィルムがカットしやすくなるという利点もある。
【0019】
なお、カット刃22は、図5に示すように、カット刃22の刃先22aを、カット刃22の長手方向に小さい刃が連設された形態としたものが好適に使用することができる。図5(a)は、カット刃22の前部側を薄く形成してフィルム受け部18a、18bにカット刃22が当接した際に、刃先22aがラッピングフィルムにくい込みやすくしたものである。刃先22aを小さい刃が連設した形状とすることで、カット刃22でラッピングフィルムを押さえて、フィルムを片手で引っ張るだけで、刃先22aの位置で簡単にフィルムをカットすることができる。刃先22aの小さい刃はカット刃の面に対して、略直角に突出させるようにすると、ラッピングフィルムがカットしやすく、カット後にフィルムがカット刃22から簡単に離れるようになる。
【0020】
図6はカット刃22を回動操作してラッピングフィルムをカットする押さえ機構の構成について示す。前述したように、カット刃22を回動可能に支持するガイド体24は開閉蓋14を閉めた状態でフィルム受け部18aの奥側でフィルム受け部18a、18bとの間でラッピングフィルムを挟む位置にある。
カット刃22をカット位置に回動する操作は、カット刃22の側面に軸支したリンク板28を介して連繋する押さえ板30を押圧する操作によってなされる。押さえ板30は軸31により開閉蓋14に対して回動可能に支持され、常時は開閉蓋14の上面から前端側が突出するように構成されている。
【0021】
リンク板28はその両端がカット刃22と押さえ板30とに軸支され、押さえ板30を下方に押すことにより、カット刃22が軸26を支点として下方に回動する。図6ではカット刃22が下方に回動した状態を破線で示している。カット刃22は前述したようにスプリング27によって常時上方に回動する向きに付勢されており、この付勢力によってリンク板28および押さえ板30が上位置に支持されることになる。押さえ板30を押し下げてカット刃22を下位置に回動させる操作は、スプリング27の付勢力に抗して押さえ板30を押し下げる操作になる。なお、カット刃22はその刃先部が開閉蓋14の前縁部の内面(天井面)に当接した位置で上位置が規制される。
カット刃22は、図6に示すように、下位置に回動した際に、カット刃22とフィルム受け部18aとでラッピングフィルムを挟む状態になる。
【0022】
図7は、カッティングホルダの使用時の構成を示すもので、収納部10にラップ40を装着した状態の収納部10の内部構成を示す。収納部10の両端にはラップ40の芯筒41を受ける芯受け部44が形成されており、ラップ40は開閉蓋14をあけ、芯受け部44に芯筒41の端部をかけるようにしてラップ40をセットする。
なお、ラップ40をカッティングホルダにセットする際は、ラッピングフィルム42の端部を若干引き出した状態で収納部10にセットし、側板12a、12bの内側面間に剥離棒46を係止し、剥離棒46の上側を通過するようにしてラッピングフィルム42を引き出すようにする。剥離棒46は収納部10の開口部の手前側で収納部10の長手方向と平行に、ラップ40の外周面よりもやや上方に離間させて配置し、ラップ40から引き出されるラッピングフィルム42をラップ40から剥離させる作用をなす。側板12a、12bには図3に示すように、剥離棒46を係止するための切欠き46aが設けられており、ラップ40をカッティングホルダに脱着する際に剥離棒46を脱着する。
【0023】
カッティングホルダを使用する際は、図6に示すようにラッピングフィルム42の端縁部を指でつまんで必要な長さ分だけ引き出し、押さえ板30を押しながらカット刃22でラッピングフィルム42を押さえてカットする。
押さえ板30を押し下げるとカット刃22が下向きに回動し、フィルム受け部18aにカット刃22が当接したところでカット刃22の回動位置が規制され、カット刃22とフィルム受け部18a、18bとによってラッピングフィルム42が挟まれる状態になる。この状態で、カット刃22の刃先22aにラッピングフィルム42を当てるようにしてラッピングフィルム42を上向きに引き上げることによって簡単にカットすることができる。押さえ板30を下向きに押すことによって、カッティングホルダがテーブル等に押さえられ、カッティングホルダを保持した状態でラッピングフィルム42をカットすることができる。
【0024】
ラッピングフィルム42をカットした状態では、ラッピングフィルム42の切り残し端はカット刃22とフィルム受け部18a、18bとによって挟まれている。したがって、押さえ板30を押し下げている状態でラッピングフィルム42が位置ずれすることがない。また、押さえ板30から手を離すと、押さえ板30はカット刃22に係合するスプリング27の付勢力によって上位置に復帰するが、この場合はガイド体24とフィルム受け部18a、18bとの間にラッピングフィルム42が挟まれ、ラッピングフィルム42の切り残し端がホルダの内側に引き込まれることを防止する。フィルム受け部18a、18b側にラッピングフィルムのすべり止めを設けて逆戻りを防止することもできる。
【0025】
こうして、ラッピングフィルム42をカットしてカット刃22が上位置に復帰した状態では、図1に示すようにラッピングフィルム42の切り残し端がフィルム受け部18a、18bの上に残り、フィルム受け部18a、18bの中間部分では、ラッピングフィルム42の切り残し端がフィルム受け部18a、18bにかけ渡された状態になる。
したがって、次回のラッピングフィルム42をカットする操作では、フィルム受け部18a、18bの中間に指を差し入れて簡単にラッピングフィルム42をつまんで引き出すことが可能になる。フィルム受け部18a、18bの中間に指を差し入れてラッピングフィルム42を引き出す際には、カット刃22は上側に回動した位置にあるから指に刃先22aが触れることがなく、ラッピングフィルム42を引き出す操作を安全に行うことができる。
【0026】
こうして、ラッピングフィルム42をホルダから引き出し、押さえ板30を押し下げてラッピングフィルム42をカットする操作を行うごとに、ラッピングフィルム42の切り残し端がフィルム受け部18a、18bの中間に次々と残り、、ラッピングフィルム42の切り残し端をつまんではラッピングフィルム42を引き出してラッピングフィルム42をカットすることができる。
【0027】
とくに、本実施形態のカッティングホルダでは、ラッピングフィルム42の切り残し端がフィルム受け部18a、18bの中間に外部から見えて残るから、ラッピングフィルム42の引き出しミスがなくなり、確実にラッピングフィルム42を引き出してカットすることができる。また、ラッピングフィルム42をカットする際に、カット刃22とフィルム受け部18a、18bとでラッピングフィルム42を上下から挟むことにより、ラッピングフィルム42のカットミスがなくなり、確実にラッピングフィルム42をカットすることが可能になる。
【0028】
なお、図6、7ではカット刃22を常時上位置に付勢するため、リンク板28の上部側の軸にスプリング29を取り付けた例を示す。このように、リンク板28と押さえ板30とのリンク部分にスプリングを装着すると、スプリングが外部から見えなくなり、見栄えがよくなる。また、本実施形態では、カット刃22を回動操作する機構として押さえ板30とカット刃22とをリンク板28を介して連繋する構成としたが、カット刃22を回動操作する回動機構はこの実施形態の構成に限るものではなく、たとえばラック・ピニオンを利用してカット刃22を回動操作させることも可能である。
【0029】
なお、上記実施形態においては、カット後にラッピングフィルムの端部がホルダの内部に引き込まれないように、開閉蓋14にガイド体24を取り付ける構成としたが、図8に示すように開閉蓋14の内側に中蓋48を固定した構成とすることもできる。中蓋48はラップ40の上方を覆う半円筒状に形成するとともに、前端部48aをカット刃22とは干渉しないフィルム受け部18a、18bに対向する位置にまで延出させる。中蓋48の前端部48aはフィルム受け部18a、18bとはわずかに離間するようにし、中蓋48の前端部48aとフィルム受け部18a、18bとの間の隙間部分からラッピングフィルム42を引き出すようにする。このように中蓋48を設けることで、ラッピングフィルム42をカットした後、フィルムの端部がホルダ内に引き込まれることを防止することができる。
【0030】
本実施形態のラップのカッティングホルダでは、収納部10に収納するラップは芯筒41にラッピングフィルム42を巻回したものでよく、従来のようなカット刃を設けた収納箱を使用する必要がなく、省資源とすることができる。また、ラッピングフィルム42を確実にカットして使用できることからラッピングフィルムの無駄を防止することができ、この点からも資源の有効活用を図って使いやすい製品として提供することができる。また、収納部10、側板12a、12b、フィルム受け部18a、18b等の材質はとくに限定されるものではないが、合成樹脂による樹脂成形によって容易に所定形状に形成することができる、
【0031】
本発明に係るカッティングホルダの利点の一つは、ラッピングフィルムをカットしたフィルムの切り残し端が、フィルム受け部18a、18bの上面に残り、次にラッピングフィルムをカットするときに、フィルムの端部をつまんで簡単に引き出すことができる点にある。上記実施形態では、図7に示すように、ラップ40の端部から突出している芯筒41を芯受け部44によって支持し、ラッピングフィルム42を引き出す際に、芯筒41が回転するようにした。ラッピングフィルム42をスムーズに引き出すことができ、フィルムをカットした際に芯筒41が逆向きに回転してフィルムの端部がホルダ内に引き込まれないようにするには、芯筒41を芯受け部44で受けるかわりに、図9に示すように、芯筒41にラップ40とは別体に形成した支持軸50を挿通し、支持軸50の端部を側板12a、12bに設けた受け部52によって受けるようにするのがよい。
【0032】
支持軸50と受け部52によってラップ40を支持する方が安定して支持することができ、ラップ40をスムーズに回転させることができる。支持軸50をラップ40の芯筒41の内径よりも十分に細径に形成し、支持軸50の外周面に径方向に突出する向きに付勢された弾性部56設けておくことにより、ラップ40の芯筒41の内径が製品によって異なる場合でも確実に支持軸50を装着してラップ40を支持することができる。
また、開閉蓋14の支持側板14aの内側面に、開閉蓋14を閉めた際に、支持軸50の外周面に弾性的に押接して支持軸50を回り止めする弾性体54を取り付けておくとよい。この弾性体54は、ラッピングフィルム42を引き出す操作を妨げることはない程度に支持軸50の外周面を押さえる作用をなすもので、弾性体54を取り付けておくことにより、ラップ40が逆回転してラッピングフィルム42の端部がホルダ内に引き込まれることを防止することができる。
【0033】
また、この弾性体54は、収納部10、側板12a、12bおよび開閉蓋14等の各部材を、たとえば樹脂成形によって形成し、開閉蓋14を側板12a、12bに向けて押圧することでクリック的に開閉蓋14と側板12a、12bとを係合させてホルダを形成した場合に、開閉蓋14と側板12a、12bとの係合をボタン等で解除した際に、開閉蓋14を上方に跳ね上げるように作用し、開閉蓋14の開閉操作にも利用することができる。
【0034】
また、ホルダの収納部10の下面や、側板12a、12bの底面にマグネットを取り付けておけば、冷蔵庫の壁面や建物の壁、炊事用のテーブルの上等に簡単に吸着させておくことができて、手軽に取り扱うことが可能になる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係るラップのカッティングホルダによれば、上述したように、ラッピングフィルムをラップから引き出してカットする操作をきわめて簡単にかつ確実に行うことができ、だれでも簡単に使うことができる取り扱い性の良いラップのカッティングホルダとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カッティングホルダの一実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】カッティングホルダの一実施形態の全体構成を示す正面図である。
【図3】カッティングホルダの開閉蓋を開閉した状態の側面図である。
【図4】カット刃とガイド体の構成を示す斜視図である。
【図5】カット刃の他の構成例を示す説明図である。
【図6】カット刃を回動させる機構を示す説明図である。
【図7】カッティングホルダにラップを装着した状態を示す説明図である。
【図8】ホルダに中蓋を配置した構成を示す断面図である。
【図9】ラップに支持軸を挿通してホルダに支持した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 収納部
12a、12b 側板
14 開閉蓋
14a、14b 支持側板
18a、18b フィルム受け部
20a、20b 受け面
22 カット刃
22a 刃先
24 ガイド体
26 軸
27 スプリング
28 リンク板
29 スプリング
30 押さえ板
31 軸
40 ラップ
41 芯筒
42 ラッピングフィルム
44 芯受け部
46 剥離棒
46a 切欠き
48 中蓋
50 支持軸
52 受け部
54 弾性体

Claims (4)

  1. 芯筒にラッピングフィルムを巻回したラップを収納する上部が開口する収納部と、
    前記収納部の一方の開口縁側を開き側として前記収納部に開閉可能に取り付けられた開閉蓋と、
    前記収納部の一方の開口縁に沿って、前記開閉蓋を閉めた状態で開閉蓋の前端部から下方に離間した位置に、前記収納部から外方に膨出して、ラッピングフィルムの端部を引き出すための空きを設けて配置されるフィルム受け部と、
    前記開閉蓋の前端部と前記フィルム受け部の受け面との間で、開閉蓋の内面に当接する上位置と、前記受け面に当接する下位置との間で回動可能にかつ常時は前記開閉蓋の内面に当接する向きに付勢されて、前記収納部の長手方向の略全長にわたって前記開閉蓋に支持されたカット刃と、
    該カット刃を前記上位置から前記下位置に回動する回動機構とを備えることを特徴とするラップのカッティングホルダ。
  2. 回動機構として、開閉蓋に回動可能に取り付けられた押さえ板と、該押さえ板をカット刃とを連繋するリンク部材とを設けたことを特徴とする請求項1記載のラップのカッティングホルダ。
  3. 開閉蓋の長手方向の両端に設けた支持側板の内側面間に、収納部に収納されたラップから引き出されるラッピングフィルムの引き出しをガイドするガイド体を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のラップのカッティングホルダ。
  4. ラップの芯筒にラップとは別体に形成した支持軸を挿通し、支持軸の端部をホルダの側板に回動可能に支持したことを特徴とする請求項1、2または3記載のラップのカッティングホルダ。
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