JP2997227B2 - 包装用ラップフィルムの収納箱 - Google Patents

包装用ラップフィルムの収納箱

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    • B65H2701/1752Polymer film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品等を包装す
る包装用ラップの収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、食品包装等に用いる従来のラッ
プフィルムの収納箱を示している。上記した収納箱は、
ラップ用のフィルムロール100を収納した収納箱本体
101を具備している。収納箱本体101は、開口部1
02の一側縁に沿って、該開口部102を開閉する蓋体
103を設けると共に、上記開口部102に隣接する側
面104の側縁部に沿って、収納箱本体101内から引
き出したフィルムロール100の端部を切断するカッタ
ー105を設けてある。
【0003】上記したラップフィルムを使用する際に
は、収納箱から必要量のラップフィルムを引き出して切
断することになる。通常、収納箱本体101の内部に収
納したフィルムロールの端部を開口部102から引き出
し、そのフィルムを蓋体103に添えた左手(左利きの
使用者は右手)で押さえた状態で、フィルムロール10
0の先端を右手(左利きの使用者は左手)で引き出し、
さらに引き出したフィルムに張力を加えた状態で該フィ
ルムの基端側をカッター105に押し当てて切断するこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に行なうフイルムの切断は、意外とコツのいる作業であ
り、フィルムの側縁部が折れてなかなか切断できなかっ
たり、カッター105に添って綺麗に切れずに、斜めに
裂けるように切断されることが少なくない。
【0005】これら切断不良の起因は、フィルムロール
100の切断開始部分となる側縁に、しわや折れが生じ
ることによる場合が多く、フィルムロール100の端部
を綺麗に引き延ばしてカッター105にしわや折れの無
い状態で押し当てる条件を満たすことにより、誰でも簡
単且つ綺麗に切断できるようになる。上記した従来の収
納箱においては、収納箱本体101からフイルムの端部
を引き出す機能や、引き出したフイルムをカットする機
能は備えているものの、フイルム自体を綺麗に引き出す
機能や、カット作業をサポートする機能は具備しておら
ず、フィルムを綺麗に切断するには、使用者の器用さに
頼る部分が大きかった。
【0006】本発明の技術的課題は、上記した如き従来
の包装用ラップフィルムの収納箱に関し、フィルム切断
の要所である、しわの生じないフイルム展張を必然的に
行なえるようにする機能を具備せしめることにより、誰
もが簡単に綺麗なフィルム切断を行なえるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の包装用ラップフイルムの収納箱は、ラ
ップ用フィルムロールを収納した収納箱本体を具備し、
該収納箱本体に設けた開口部の一側縁に沿って蓋片を折
り曲げ自在に設けて、同開口部を開閉可能に成し、上記
蓋片の先端縁部に沿って設けた折り片を、上記収納箱本
体開口部の他側に隣接する側面に沿うように折り曲げ、
その収納箱本体側面にフィルムロールの軸芯方向へ走る
切り込みを設け、且つ、同側面の他側縁に沿ってカッタ
ーを設け、上記切り込みにフィルムロールの端部を挿通
して収納箱本体側面上に引き出すと共に、同切り込みに
折り片を内側から挿通して、上記フィルム端部上に当接
せしめるように構成したものである。
【0008】上記した手段によれば、収納箱本体内に収
納したフイルムロールの端部は、収納箱本体側面に沿っ
て形成した切り込みに挿通されて、収納箱本体側面上に
引き出される。また、上記収納箱本体の開口部を開閉す
る蓋片の先端縁部に設けた折り片は、上記切り込みに内
側から差し込まれ、上記した如く収納箱本体側面上に引
き出されたフィルムの上に当接される。
【0009】上記したフイルムロールの端部は、切り込
みに挿通され、該切り込みに差し込んだ折り片と収納箱
本体の側面との間に挟まれることにより、フィルム全幅
にわたってしわが生じないようにガイドされ、使用者の
一方の手によって綺麗に引き出される。また、上記折り
片をもう一方の手で押さえることにより、上記切り込み
から引き出されたフイルムを収納箱本体側面と折り片と
の間に圧力を加えた状態で挟み、フィルムの引き延ばし
と、切断時において、フィルムの略全幅を挟持し任意の
圧力にて保持することができる。
【0010】上記包装用ラップフィルムの収納箱は、折
り片の略中央部を、同折り片の両側部よりもカッター側
に延出するとよい。上記したように折り片の略中央部が
カッター側に延出することにより、収納箱本体の側面上
に引き出したフィルムの略中央部分を親指による押圧力
により確実に保持し、フィルムの引き出しと、切断時の
フィルムの押さえを確実に行なうことができるようにな
る。
【0011】また、上記したラップ用フィルムの収納箱
は、上記切り込みを略V字状に形成してもよい。この場
合、上記切り込みに挿通したフイルムの中央部を持って
引き出す際に生じる、切り込みの縁部とフィルムとの引
っ掛かりを低減し、フィルムの通過をより円滑に成し、
該フィルムの両側縁部にしわや折れが生じるのを防止す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1乃至図3にて示す包装用ラップ
フィルムの収納箱は、食品等を被覆包装するラップ用フ
イルムロールaを収容する収納箱本体1を具備してい
る。
【0013】収納箱本体1は、ラップ用のフィルムロー
ルaを適度な余裕をもって収容する略角柱形状の箱体で
あり、ボール紙等から構成してある。上記収納箱本体1
は、一面にフィルムロールaを出し入れする開口部1a
を開設し、この開口部1aからフイルムロールaを出し
入れ可能に収納してある。 また、上記開口部1aの一
側縁に沿っては開閉用の蓋片2を付設し、該蓋片2によ
って開口部1aを開閉自在に構成してある。
【0014】上記蓋片2の先端縁部に沿っては、折り片
3を付設してある。折り片3は、蓋片2の先端縁部に沿
って折り曲げ自在に設け、上記蓋片2にて開口部1a塞
いだ状態において、同折り片3が、開口部1aの蓋片2
取付縁とは反対側の側面1bに沿ってぴったりと当てが
われるように構成してある。上記折り片3は、その中央
部を同片3の両端側よりも突出させることにより、先端
縁部が略V字形に成るように形成し(図1)、フイルム
の切断時において、同片3の中央部を片手の親指にて確
実に押さえるように構成してある(図4)。
【0015】また、収納箱本体1側面1bには、フイル
ムロールaの軸芯方向へ延びる切り込み5を設けてあ
る。切り込み5は、収納箱本体1内のフイルムロールa
から引き出したフィルムa’を挿通すると共に、蓋片2
先端の折り片3を挿入するための切り込みであり、収納
箱本体1側面1bの開口部1a寄りの部位に沿って、フ
イルムロールaの軸芯方向へ延びるように切り込み形成
してある。上記切り込み5には、フィルムa’を挿通し
て収納箱本体1の外側へ引き出す(図3)。さらに、上
記切り込み5には、蓋片2先端の折り片3を内側から外
側へ向けて挿入し、使用状態とする(図1)。
【0016】尚、上記切り込み5は、折り片3の先端縁
と同様に略V字形に形成してあるが、折り片3のV字形
よりも浅い角度にてV字形に屈曲するように構成し、同
切り込み5に折り片3を挿入した際に、切り込み5から
折り片3の略全幅が側面1b上に突出するように構成し
てある。
【0017】上記収納箱本体1側面1bの、開口部1a
と反対側の縁部に沿っては、帯状の金属板から成るカッ
ター4を止着してある。上記カッター4は、鋸刃状の小
刃を多数並列してなり、上記した如く切り込み5から引
き出したフィルムa’を押し付けて切断するように、そ
の刃先部4aを側面1bより幾分突出するように装着し
てある(図2)。
【0018】次ぎに、上記した如く構成した収納箱の使
用方法を説明する。使用時には、片手で収容箱本体1を
持ち、親指で折り片3の中央部を押さえると同時に、フ
ィルムa’奥側の一側寄りを持ち、必要長さ引き出す
(図4)。この持ち方がフィルムを綺麗に切断する上で
基本型となるものである。次いで、上記した如く折り片
3の中央部を親指で押しながら、もう片方の手でフィル
ムa’一側寄りを持ってカッター4に押し付けると、引
き出したフィルムが一側から綺麗に切断される。さらに
フィルムが必要な時には、上記した手順を繰り返すこと
により、必要な枚数のフイルムを速やかに切り出すこと
ができる。
【0019】上記した如く切り込み5に挿通したフィル
ムa’は、該切り込み5に差し込んだ折り片3と側面1
bとの間に挟持されることにより、フィルム全幅にわた
って裏表から押圧された状態でガイドされるため、しわ
や折れを生じることなく綺麗に引き出される。また、折
り片3を一方の手の親指で押さえることにより、上記切
り込みから引き出されたフィルムa’を側面1bと折り
片3との間に適度な圧力を加えながら挟持することがで
きる。よって、フィルムの切断時には、フィルムa’の
全幅を確実に挟持してフイルム切断を確実に行なうこと
ができる。
【0020】上記収納箱は、蓋片2先端の折り片3の形
状を、略中央部がカッター4側に延出するように略V字
形に形成してあるので、収納箱本体1の側面1b上に引
き出したフィルムa’中央部付近を一方の手の親指で確
実に保持することができる。これにより、フィルムa’
の引き出しと、切断時の押さえを確実に行なうことがで
きる。
【0021】尚、上記したように切り込みに挿通する折
り片は、同片の中央部を両側部よりもカッター側に延出
するように構成したものであれば、多少の形状変更をし
ても同様な機能を奏する。例えば、図5にて示すものの
ように、折り片3’を蓋片2の側縁部からの延出量を増
大させた形状としてもよい。この場合、箱本体1側面1
bと上記折り片3’との挟持面積を増やすことができる
ので、フイルムa’のガイドをより確実に行なうことが
できる。
【0022】上記折り片3,3’は、先端縁の形状を直
線の組み合わせにより略V字形に形成したが、折り片先
端縁の形状は、上記形状に限定するものではなく、曲
線、若しくは曲線と直線との組み合わせにより構成して
もよい。また、上記折り片3’を挿入する切り込みは、
図6にて示す切り込み5’のように直線的に形成しても
よい。この場合、折り片3’と側面1bとの挟持面積を
さらに増大し得る。
【0023】本発明の収納箱に用いる折り片は、より効
果的に挟持力を発揮させるために、上記実施例の折り片
3,3’のように、中央部が延出する形状が好ましい
が、図7にて示す折り片3’’ように、同片の全幅にわ
たって一定した寸法となるように構成してもよい。尚、
上記折り片3’’の中央部には、親指を載せる押圧部を
示す印6を印刷することにより、使用者に対して、折り
片3’’の中央部に親指を載せて持つことを積極的に促
し、使用者が、良い持ち方をするように工夫してある。
勿論、上記した印6は、図5及び図6にて示す収納箱の
折り片3,3’に設けてもよい。
【0024】上記実施例の収納箱は、収納箱本体1に対
して折り片3〜3’’が自由に揺動するように構成した
が、本発明の収納箱は、図8にて示すように、折り片3
0を、収納箱本体1の側面1bに対して、のり付け部1
1により仮止めした形態(流通形態)にて構成してもよ
い。この場合、上記収納箱の折り片30を、先端部の不
要部分30aを収納箱本体1側面1bから剥離させ、ミ
シン目10に沿って切り離すことにより、図1にて示す
使用状態として組み立てることになる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、フィルム
ロールの端部を収納箱本体側面に設けた切り込みに挿通
すると共に、該切り込みに折り片を内側から挿通し、上
記収納箱本体側面と折り片との間にフイルムを挟んだ状
態で引き出すように構成したものであるから、上記折り
片を一方の手の親指で押さえながら、フイルムの端部を
もう一方の手で持って引き出す、フィルム切断に重要な
よい持ち方の基本型を使用者が自然と取れるようにな
る。また、折り片と収納箱本体側面との間に、常にフィ
ルムの全幅を挟持した状態を維持し得るので、フィルム
にしわや折れが生じないようにガイドしながら綺麗に引
き出し、引き出したフイルムをそのままカッターに押し
付けて切断する操作を必然的に行なえるようになり、誰
でも簡単且つ綺麗にフィルムの切断を行なうことができ
る。
【0026】請求項2記載のもののように、折り片の略
中央部を、同折り片の両側部よりもカッター側に延出し
たものにおいては、収納箱本体の側面上に引き出したフ
ィルムの略中央部分を、親指の押圧力でより確実に保持
することができるので、フィルム端部を引き出す際のフ
ィルムの挟持と、切断時の押さえをより確実に行なうこ
とができるようになり、その結果、フイルム切断の操作
性をさらに向上し得る。
【0027】請求項3記載の収納箱のように、上記切り
込みを略V字状に形成したものにおいては、切り込みに
挿通したフイルムの中央部を持って引き出す際に、上記
切り込みの縁部に対するフィルムの引っ掛かりを低減し
て、フィルムの通過をスムースに行なうことができるよ
うになり、これにより、フィルムを引き出す際に、同フ
ィルムの両側縁部にしわや折れが生じるのをより効果的
に防止することができる。また、上記切り込みと、請求
項2の折り片とを組み合わせた場合、上記切り込みと折
り片の先端縁部との形状を略一致させることができるの
で、フイルム引き出しのスムースさと、挟持効果とを両
立し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した包装用ラップフィルムの
収納箱を示す斜視図。
【図2】 図1におけるII-II 線断面図。
【図3】 蓋片を開けた状態の収納箱を示す斜視図。
【図4】 フィルムを引き出した状態を示す斜視図。
【図5】 折り片の延出量を増大した収納箱を示す斜
視図。
【図6】 切り込みを直線状に構成した収納箱を示す
斜視図。
【図7】 折り片の延出量を全幅にわたって一定寸法
とした収納箱を示す斜視図。
【図8】 折り片を収納箱本体の側面に仮止めした形
態の収納箱を示す斜視図。
【図9】 従来の包装用ラップフィルムの収納箱を示
す斜視図。
【符号の説明】
a・・・フィルムロール a’・・・フィルム 1・・・収納箱本体 1a・・・開口部 1b・・・側面 2・・・蓋片 3,3’,3’’・・・折り片 4・・・カッター 5・・・切り込み

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラップ用フィルムロールを収納した収
    納箱本体を具備し、該収納箱本体に設けた開口部の一側
    縁に沿って蓋片を折り曲げ自在に設けて、同開口部を開
    閉可能に成し、上記蓋片の先端縁部に沿って設けた折り
    片を、上記収納箱本体開口部の他側に隣接する側面に沿
    うように折り曲げ、その収納箱本体側面にフィルムロー
    ルの軸芯方向へ走る切り込みを設け、且つ、同側面の他
    側縁に沿ってカッターを設け、上記切り込みにフィルム
    ロールの端部を挿通して収納箱本体側面上に引き出すと
    共に、同切り込みに折り片を内側から挿通して、上記フ
    ィルム端部上に当接せしめるように構成した包装用ラッ
    プフィルムの収納箱。
  2. 【請求項2】 上記折り片の略中央部を、同折り片の
    両側部よりもカッター側に延出して成る請求項1記載の
    包装用ラップフィルムの収納箱。
  3. 【請求項3】 上記切り込みを略V字状に形成してな
    る請求項1又は2記載の包装用ラップフィルムの収納
    箱。
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