JP4079527B2 - リードピンの部分めっき方法 - Google Patents

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    • H01L2924/15312Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a pin array, e.g. PGA

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、めっき加工方法に関し、特に、半導体パッケージ等の電子部品に使用可能なリードピンの表面に部分的なめっき面を形成するためのリードピンの部分めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体パッケージ等の電子部品に使用されるリードピンにおいて、リードピンの表面全体をめっき加工することは周知である。特に、リードピンでは種々の特性が要求されるので、異なる金属皮膜を順次積層する多層めっきを施すことが一般的である。そのような多層めっきの1つとして、ニッケルの下地層の上に金の最外層を被着したものが知られている。
【0003】
ニッケル下地の金めっきを全面に施したリードピンは、複数の半導体チップを1つの基板に搭載したマルチチップモジュールと称する半導体パッケージで好適に使用できる。この場合、リードピンは通常その一端で、金/すず合金のはんだを用いてモジュール基板の表面に固定される。ところで従来、マルチチップモジュールは、アレイ状に配置した多数のリードピンを介して回路基板に表面実装されるが、チップの交換等の補修を行う必要が生じたときには、マルチチップモジュール全体を回路基板から取外した状態で補修作業を行っている。このようなモジュールの取外しを容易にするために、リードピンはその他端で、金/すず合金よりも融点の低いすず/鉛合金のはんだを用いて回路基板に実装される。そして、リードピンに熱を加えてすず/鉛はんだのみを溶融させることにより、モジュールの取外しを可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
リードピンを回路基板に接続しているすず/鉛はんだを溶融させると、溶融したすず/鉛合金がリードピンの金めっき面上を流れて、リードピンをモジュール基板に接続している金/すずはんだまで到達する場合がある。そのため、1つのマルチチップモジュールに対し、補修作業が複数回に及んでモジュールの取外しが繰り返されると、金/すず合金にすず/鉛合金が混入して、金/すずはんだの融点を低下させてしまう危惧がある。金/すずはんだの融点が低下すると、次の補修作業に際し、すず/鉛はんだだけでなく金/すずはんだまでが溶融して、リードピンがモジュール基板から脱落してしまう問題が生じる。
【0005】
このようなリードピンの脱落の問題を解決するためには、リードピンの両端のはんだの間の金めっき部分に、溶融したすず/鉛合金の流動を阻止する手段を設ければよい。そのような手段としては、はんだ間の金めっき部分に、所望長さだけ金の最外層を有しない環状のニッケル下地面部分又はリードピン素材面部分を形成することが有効である。ニッケル下地面又はリードピン素材面は、金めっき面に比較して酸化し易く、それによりはんだ濡れ性が劣化するので、溶融したすず/鉛合金の流動を環状のニッケル下地面部分又はリードピン素材面部分で阻止することができる。
【0006】
このような環状のニッケル下地面部分又はリードピン素材面部分をリードピンのはんだ間の金めっき部分に形成するには、例えば、リードピンの両端部分のみに個別にめっきを施す方法や、はんだ間の金めっき部分を表面研磨して金めっき層を剥離する方法が考えられる。しかし、いずれの方法も、マルチチップモジュール用のリードピンのような微細なリードピンに正確に施すことは困難であり、大量生産にも不向きである。
【0007】
したがって本発明の目的は、リードピンの表面の所望位置に部分的なめっき面を正確に形成できるリードピンの部分めっき方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、大量生産に容易に対応できるリードピンの部分めっき方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、マルチチップモジュール用のリードピンの製造に好適に使用できるリードピンの部分めっき方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リードピンの表面に部分的なめっき面を形成する方法であって、リードピンの表面全体をめっき加工し、めっき加工したリードピンの一端を、リードピンの他端に膨出部分を形成して膨出部分を支持しつつ一端をゲル状部材に埋め込むことにより、ゲル状部材によって被覆し、ゲル状部材の外側に露出したリードピンのめっき面部分に金属皮膜剥離剤を作用させて、めっき面部分の金属皮膜を剥離することを特徴とするリードピンの部分めっき方法を提供する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリードピンの部分めっき方法において、リードピンの表面全体に、異なる金属皮膜を積層してなる多層めっきを施し、多層めっきの最外層の金属皮膜を金属皮膜剥離剤によって剥離する部分めっき方法を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリードピンの部分めっき方法において、多層めっきが、ニッケルの下地層と金の最外層とを備える部分めっき方法を提供する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法において、膨出部分がはんだボールからなる部分めっき方法を提供する。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法において、複数の孔を有した支持板を用意し、支持板の複数の孔の各々にリードピンを挿入して孔の縁部で膨出部分を支持し、複数のリードピンのめっき面部分に同時に金属皮膜剥離剤を作用させる部分めっき方法を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のリードピンの部分めっき方法において、支持板に撥水処理を施し、支持板とゲル状部材との間に位置するリードピンのめっき面部分の金属皮膜を剥離する部分めっき方法を提供する。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のリードピンの部分めっき方法において、撥水処理がポリテトラフルオロエチレン含有ニッケルめっき皮膜からなる部分めっき方法を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法において、リードピンのめっき面部分を金属皮膜剥離剤に浸漬した状態で振動を加えながら金属皮膜を剥離する部分めっき方法を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法において、ゲル状部材が紙粘土からなる部分めっき方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明をその実施形態に基づき詳細に説明する。
まず図1を参照して、本発明に係るリードピンの部分めっき方法を概念的に説明する。最初にリードピン10は、その表面全体がめっき加工され、金属皮膜12が形成される。次に、めっき加工したリードピン10の一端を、ゲル状部材14によって被覆する。その状態で、ゲル状部材14の外側に露出したリードピン10の所望のめっき面部分16に、金属皮膜剥離剤18を作用させて、このめっき面部分16の金属皮膜12を剥離する。このようにして、リードピン10の表面の所望位置(図ではリードピン10の両端)に金属皮膜12のめっき面が形成され、それらめっき面の間にリードピン10の素材表面20が環状に露出する。
【0014】
上記方法において、最初にリードピン10に多層のめっき加工を施した場合には、最外層の金属皮膜12に適合する金属皮膜剥離剤18を用いることにより、最外層の金属皮膜12のみを剥離する。それにより、リードピン10の両端に金属皮膜12のめっき面が形成されるとともに、それらめっき面の間に下層(例えば下地層)のめっき面20が環状に露出形成されることになる。
【0015】
図2〜図4は、本発明の一実施形態によるリードピンの部分めっき方法を実施するための部分めっき加工装置を示す。この実施形態では、最初にリードピン30は、その表面全体に、ニッケルの下地層と金の最外層とからなる多層めっきが施される。またリードピン30の一端には、金/すず合金からなるはんだボール32が取付けられる(図2(b)参照)。次に、一面に複数の貫通孔34を有した支持板36を用意し、支持板36上に複数のリードピン30を載せる(図2(a))。その状態で支持板36に振動を加えることにより、支持板36の複数の貫通孔34の各々にリードピン30を自動的に挿入して、各孔34の縁部で各リードピン30のはんだボール32の根元を支持する(図2(b))。
【0016】
支持板36としては、ステンレス鋼等の金属板や種々のプラスチック板を使用できる。特に、複数のリードピン30の所望位置に正確に所望のめっき面を形成するために、支持板36が少なくともそれら複数のリードピン30を支持した状態で実質的に撓まない程度を剛性を有することが好ましい。また同様の理由で、後述するように支持板36の表面に撥水処理を施すことが有利である。
【0017】
他方、上端で開口した槽38に、ゲル状部材40を一杯に充填し、その上面をへら42で平坦化する(図3(a)、(b))。ゲル状部材40としては、寒天、こんにゃく、紙粘土、ゴム粘土等、ゲル状の性質を呈し得る種々の材料を使用できるが、特に後述するように、油分を含まないもの、液体(金属皮膜剥離剤)が浸透し難いものが有利である。
【0018】
次に、複数のリードピン30を支持した支持板36を、スペーサ44を介して槽38の上端に載せる。このとき、複数のリードピン30のはんだボール32に抑え板46を載せて荷重を加え、リードピン30の浮き上がりを防止しながら、それらリードピン30の先端をゲル状部材40に埋め込む(図4)。支持板36の下面とゲル状部材40の上面との間の距離は、リードピン30の最外層の金皮膜を剥離する部分の長さに相当し、スペーサ44の厚みに応じて決まる。
【0019】
この状態で、支持板36とゲル状部材40との間の空間に、金皮膜を剥離可能な液状の金属皮膜剥離剤48を浸入させ、その空間に位置する複数のリードピン30の金めっき面部分50に同時に金属皮膜剥離剤48を作用させて金皮膜を剥離する。このとき、それらリードピン30の金めっき面部分50を金属皮膜剥離剤48に浸漬した状態で、支持板36に振動を加えることにより、金属皮膜剥離剤48内の気泡や局所的な空気溜まりを排除しながら、金皮膜を剥離することが望ましい。
【0020】
このようにして、図5に示すように、複数のリードピン30の各々において、はんだボール32の隣接部分とはんだボール32から離れた先端部分とのそれぞれに環状ないし筒状の金めっき面52が形成されるとともに、それら金めっき面52の間の所望位置に正確に、下地層のニッケルめっき面54が環状に露出形成される。
【0021】
ニッケルめっき面54を部分的に露出させたリードピン30は、例えば図6(a)、(b)に例示するマルチチップモジュール60において、アレイ状に立設される多数のリードピンとして使用できる。この場合、各リードピン30は、金/すず合金のはんだボール32が溶融したフェレット32aを介してマルチチップモジュール60のモジュール基板62に固定される。またマルチチップモジュール60は、図7に示すように、各リードピン30の先端の金めっき面52の部分で、すず/鉛合金のはんだ66を介して回路基板68に実装される。補修のためにマルチチップモジュール60を回路基板68から取外すときには、例えば回路基板68側から各リードピン30に、すず/鉛はんだ66のみを溶融可能な熱を加える。このとき、溶融したすず/鉛合金は、はんだ濡れ性に劣るニッケルめっき面54の存在により、各リードピン30上での軸方向の流動を阻止される。その結果、各リードピン30をモジュール基板62に接続している金/すずフェレット32aの融点が低下する課題が解決されるので、補修作業を繰り返し実施しても、リードピン30がモジュール基板から脱落してしまう危惧はない。
【0022】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、様々な変形が可能である。例えば上記実施形態においては、微細なリードピンの中間部の金属皮膜部分を剥離する手順を説明したが、リードピンの一端をゲル状部材に埋め込んでマスキングする上記手法によって、リードピンの他端まで含めた部分の金属皮膜を剥離できることは明らかである。また上記実施形態では、多層めっきの最外層である金皮膜の剥離について述べたが、単層めっきの金属皮膜の剥離や、パラジウム、すず、インジウム、銀−すず−インジウム合金等の金以外の金属皮膜の剥離に関しても、それらに適合する金属皮膜剥離剤を使用することにより、本発明を適用可能なことは言うまでもない。
【0023】
【実施例】
次に、本発明の作用効果を一層明確にするために、本願発明者らが行った実験の結果を幾つかの実施例として説明する。
一般にマルチチップモジュール用のリードピンは、線径0.2〜0.5mm、長さ3〜10mmで、その一端に直径0.4〜0.7mmのはんだボールを備えた状態で製品化される。またリードピン表面には、1〜3μmのニッケルの下地層と約1.0μmの金の最外層とからなる多層めっきが施される。以下の各実施例では、これに適合した構成を有するリードピンを使用した。
【0024】
実施例1
図4に示す部分めっき加工装置を用いて、約5000本のリードピンに対し、所望位置の金めっき部分の剥離を一斉に行った。装置の仕様及び金剥離の条件を以下に示す。
・装置仕様
支持板…縦170mm×横200mm×厚み0.3mmのステンレス板
直径約0.33mmの貫通孔をエッチングで5412個形成
ゲル状部材…油粘土(商品名「デビカ油ねんど」、株式会社大和)
・金剥離の条件
剥離液…商品名「オーロストリッパーL」(日進化成株式会社)
原液1Lを10Lの水で希釈
剥離液の温度…40℃
剥離時間…60〜90秒
実験の結果、図5に示すリードピン30を製造することができた。しかし、油粘土に含まれる油分が、リードピン30の金めっき面に沿って這い上がり、局部的に金めっきが剥離されない部分が残された。
【0025】
実施例2
ゲル状部材として、以下に示す油分のない粘土を選択した以外は、実施例1と同一の装置仕様及び金剥離条件で剥離を行った。
・ゲル状部材…熱膨張性マイクロカプセル入り紙粘土
(商品名「かるい紙ねんど」、サンスター文具株式会社)
実験の結果、油の這い上がりは防止できたが、油分がないため、ゲル状部材中に剥離液が浸透し、リードピンの先端側で局部的に金めっきが剥離された。また、剥離液がリードピンと支持板との間隙に浸入し、はんだボール側でも金剥離部位が不揃いになった。
【0026】
実施例3
ゲル状部材として、以下に示す油分のない粘土を選択した以外は、実施例1と同一の装置仕様及び金剥離条件で剥離を行った。
・ゲル状部材…小麦粉を水で練って作製した粘土状物質
実験の結果、このゲル状部材は水分に弱く、剥離液の接触によりベタベタに軟化してしまい、金めっきの部分剥離は不十分な状態になった。
【0027】
実施例1〜3から、油分を含むゲル状部材は剥離液に対する耐久性はあるが、リードピンに沿って油が這い上がる油汚れの問題を生じ、また油分を含まないゲル状部材は水分に弱く、剥離液に侵される問題を生じることが判った。ゲル状部材の耐水性と非油汚れ性は、本質的に両立し難いものであるが、発明者らは第一義的には非油汚れ性が重要であると考え、次の実施例4に示す紙粘土を用いることに想到した。この紙粘土は、パルプ繊維を主成分とし、これをポリビニルアルコール又はカルボキシメチルセルロース(CMC)のような高粘性の合成糊料の水溶液で練り上げたものである。剥離液の内部への浸透を防止できる程度の適当な硬さに練り上げた紙粘土は、ゲル状部材としてリードピン先端部を良好に被覆して剥離液から保護することができる。
【0028】
実施例4
ゲル状部材として、以下に示す紙粘土を選択するとともに、支持板に撥水処理を施した以外は、実施例1と同一の装置仕様及び金剥離条件で剥離を行った。
・支持板撥水処理…ポリテトラフルオロエチレン粒子23%を含む無電解ニッケルめっき(商品名「ニムフロン」、上村工業株式会社)
・ゲル状部材…紙粘土
(商品名「ころりん山のなかよし隊」、株式会社大和)
撥水加工した支持板を用いたことにより、リードピンと支持板との間隙への剥離液の浸入が防止され、結果としてはんだボール近傍の剥離部位が一定になる効果が確認された。またゲル状部材として上記紙粘土を用いたことにより、リードピンは油汚れを起こすこともなく、複数のリードピンの中間部位を均一に剥離することができた。剥離液に浸す時間が60〜90秒と短時間であるから、紙粘土への剥離液の浸透は回避され、リードピン先端部が略完全に保護されることが確認できた。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るリードピンの部分めっき方法によれば、リードピンの表面の所望位置に部分的なめっき面を正確かつ容易に形成することが可能となる。複数の孔を有した支持板により複数のリードピンを支持して、それらリードピンに同時に金属皮膜剥離剤を作用させる構成とすれば、リードピンの大量生産にも容易に対応できる。
本発明の部分めっき方法を、マルチチップモジュール用のリードピンの製造に適用すれば、補修作業を繰り返し実施してもモジュール基板から脱落しない優れた耐久性を有するリードピンが作製される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリードピンの部分めっき方法を概念的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるリードピンの部分めっき方法を実施するための部分めっき加工装置の図で、(a)支持板の斜視図、(b)支持板の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるリードピンの部分めっき方法を実施するための部分めっき加工装置の図で、(a)槽及びゲル状部材の斜視図、(b)槽及びゲル状部材の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるリードピンの部分めっき方法を実施するための部分めっき加工装置の部分拡大断面図である。
【図5】図4のめっき加工装置によって加工されたリードピンの正面図である。
【図6】本発明の部分めっき方法によって形成されたリードピンを使用可能なマルチチップモジュールの概略図で、(a)斜視図、(b)部分拡大断面図である。
【図7】図6のマルチチップモジュールの回路基板実装状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10、30…リードピン
12…金属皮膜
14、40…ゲル状部材
16…めっき面部分
18、48…金属皮膜剥離剤
32…はんだボール
36…支持板
46…抑え板
50…金メッキ面部分
52…金めっき面
54…ニッケルめっき面

Claims (9)

  1. リードピンの表面に部分的なめっき面を形成する方法であって、
    リードピンの表面全体をめっき加工し、
    めっき加工した前記リードピンの一端を、該リードピンの他端に膨出部分を形成して該膨出部分を支持しつつ該一端をゲル状部材に埋め込むことにより、該ゲル状部材によって被覆し、
    前記ゲル状部材の外側に露出した前記リードピンのめっき面部分に金属皮膜剥離剤を作用させて、該めっき面部分の金属皮膜を剥離する、
    ことを特徴とするリードピンの部分めっき方法。
  2. 前記リードピンの表面全体に、異なる金属皮膜を積層してなる多層めっきを施し、該多層めっきの最外層の金属皮膜を前記金属皮膜剥離剤によって剥離する請求項1に記載のリードピンの部分めっき方法。
  3. 前記多層めっきが、ニッケルの下地層と金の最外層とを備える請求項2に記載のリードピンの部分めっき方法。
  4. 前記膨出部分がはんだボールからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法。
  5. 複数の孔を有した支持板を用意し、該支持板の該複数の孔の各々に前記リードピンを挿入して該孔の縁部で前記膨出部分を支持し、複数の該リードピンの前記めっき面部分に同時に前記金属皮膜剥離剤を作用させる請求項1〜のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法。
  6. 前記支持板に撥水処理を施し、該支持板と前記ゲル状部材との間に位置する前記リードピンの前記めっき面部分の前記金属皮膜を剥離する請求項5に記載のリードピンの部分めっき方法。
  7. 前記撥水処理がポリテトラフルオロエチレン含有ニッケルめっき皮膜からなる請求項6に記載のリードピンの部分めっき方法。
  8. 前記リードピンの前記めっき面部分を前記金属皮膜剥離剤に浸漬した状態で振動を加えながら前記金属皮膜を剥離する請求項1〜のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法。
  9. 前記ゲル状部材が紙粘土からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載のリードピンの部分めっき方法。
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