JP4078646B2 - 省電力モードを有するイメージ読取装置及びそれの電力制御方法 - Google Patents

省電力モードを有するイメージ読取装置及びそれの電力制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、省電力モードを有するイメージ読取装置、例えば、パーソナルコンピュータの周辺機器として使用される単体のイメージスキャナや、イメージ読取装置を備えたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿を載置するための載置面(例えばガラステーブル)を有する原稿台を備えた本体を有し、その原稿台の載置面に載置された原稿のイメージを読取るイメージスキャナは既に知られている。この種のイメージスキャナは、例えば、原稿台を押さえるための上げ下げ可能な原稿押さえと、光源としての蛍光灯と、その蛍光灯から発生した光を受けた原稿からの反射光を受けてそれを電気信号に変換するCCD(Charge-CoupledDevice)とを備えている。更に、この種のイメージスキャナには、機器全体の電力消費量を抑える省電力モードを持っているものがある(例えば特許文献1)。そのイメージスキャナは、省電力モードへ移行する場合には、光源への給電をストップし、省電力モードを解除する場合には、再び光源への給電を開始する(例えば特許文献1の図1a及び図1b)。
【0003】
このように省電力モードを持つイメージスキャナには、例えば、省電力モードのときに、ユーザから所定のボタン(例えば、イメージスキャナが複写装置であればコピー実行ボタン)が押下されたときに、省電力モードを解除するというものがある。しかし、従来、読取りのためのトータル時間をより短縮することができるよう、CCDの出力信号値を監視しその出力信号値が増加した場合に、原稿押さえが上げられたと検知して光源への給電をスタートする、というものが考えられている(例えば特許文献1の段落40)。また、その従来のイメージスキャナは、読取り動作終了後一定時間が経過したときに光源への給電を止める(特許文献1の段落66〜67)。
【0004】
【特許文献1】
特開平06−309449号。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のイメージスキャナによれば、原稿押さえが上げられたこと、別の言い方をすれば、イメージスキャナがユーザによって使用され得る予兆(以下、「ユーザ使用予兆」と言う)が検出される。しかし、ユーザ使用予兆は、原稿押さえが上げられたこと以外にも有り得る。そのような別のユーザ使用予兆を検出して省電力モードを解除することができれば、イメージスキャナの読取りトータル時間をより短縮することができる。
【0006】
従って、本発明の目的は、原稿押さえが上げられたこと以外のユーザ使用予兆も検出することができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に従うイメージ読取装置は、省電力モードを備えており、原稿を載置するための載置面を有する原稿台を備えた本体と、少なくとも前記原稿台の載置面を覆うことができるように、前記原稿台に開閉可能に装着されている原稿台カバーと、光源と、前記光源に電力を供給する電源と、前記載置面を通って前記本体内に入射する外部光を検出して検出信号を出力する外部光検出手段と、前記検出信号から前記外部光の強度が低下したか否かの判断を行い、省電力モードの状態で、前記外部光の強度が低下したことを判断したとき、前記省電力モードを解除するべく、前記電源を制御する電源制御手段とを備える。
【0008】
ここで、「外部光の強度の低下」とは、例えば、外部光の強度の変化量、変化率及び絶対量の少なくとも1つが低下又は減少したことを意味する。
【0009】
また、「省電力モード」とは、イメージ読取装置の電力消費量が省電力モード以外のとき(例えば通常時)よりも少なくなるモードである。
【0010】
第1の好適な実施形態では、前記電源制御手段は、前記検出信号から前記外部光の強度が増加したか否か及び低下したか否かの両方を判断し、前記省電力モードの状態で、前記外部光の強度が増加したこと及び低下したことのいずれか一方でも判断したとき、前記省電力モードを解除する。具体的には、例えば、前記電源制御手段は、以下の(a)及び(b)の事項、
(a)前記検出された外部光の強度が所定の閾値より低下したこと、及び/又は、前記検出された外部光の強度の低下量が所定量より多くなったこと、
(b)前記検出された外部光の強度が所定の閾値より増加したこと、及び/又は、前記検出された外部光の強度の増加量が所定量より多くなったこと、
のいずれか一方の事項でも判断されたときに、前記省電力モードの最中であれば、その省電力モードを解除する。
【0011】
第2の好適な実施形態では、前記本体内に搭載され、前記光源から発生した光を受けた前記載置面上の原稿からの反射光又は透過光を受けてそれを電気信号に変換する読取用光検出手段が更に備られえ、前記外部光検出手段は、前記読取用光検出手段とは別に前記本体内に搭載されている。
【0012】
第3の好適な実施形態では、前記電源制御手段は、前記省電力モードのときは、前記光源への電力供給は止める、又は、前記光源への供給電力を通常状態(例えば通常電力モードの場合)よりも小さくするようにする。
【0013】
第4の好適な実施形態では、第2の好適な実施形態において、前記電源は、前記読取用光検出手段へも電力を供給し、前記電源制御手段は、前記省電力モードのときは、前記読取用光検出手段への電力供給は止める、又は、前記光検出手段への供給電力を通常状態よりも小さくするようにする。
【0014】
第5の好適な実施形態では、前記光源は、蛍光灯、キセノンランプ、及び発光ダイオードのうちの少なくとも1つである。
【0015】
第6の好適な実施形態では、更に、前記原稿の読取イメージデータを出力するイメージ出力装置が備えられる。原稿の読取イメージデータは、例えば、前記本体内に搭載され、前記光源から発生した光を受けた前記載置面上の原稿からの反射光又は透過光を受けてそれを電気信号に変換する読取用光検出手段から出力された前記電気信号に基づいて生成されたものである。
【0016】
第7の好適な実施形態では、第6の好適な実施形態において、前記イメージ出力装置も、省電力モードを備え、且つ、前記イメージ出力装置にも、前記電源から電力が供給されるようになっており、前記電源制御手段は、少なくとも前記検出された外部光の強度が低下したことを判断したとき(例えば、前記検出信号から前記外部光の強度が増加したか否か及び低下したか否かの両方を判断し、前記外部光の強度が増加したこと及び低下したことのいずれか一方でも判断したとき)、前記イメージ出力装置が省電力モードになっていれば、その省電力モードを解除する。
【0017】
第8の好適な実施形態では、第6の好適な実施形態において、前記読取イメージ出力装置は、以下の(1)〜(4)の装置、
(1)イメージ読取装置に通信可能に接続されている装置に前記読取イメージデータを送信するイメージデータ送信装置、
(2)前記読取イメージデータを公衆電話網を介してファクシミリで所定の又はユーザ所望の宛先端末に送信するファクシミリ送信装置、
(3)イメージ読取装置に着脱可能に装着された外部記憶装置に前記読取イメージデータを格納するデータ格納装置、
(4)前記読取イメージデータを所定の印刷媒体に印刷する印刷装置、
のうちの少なくとも1つの装置である。
【0018】
第9の好適な実施形態では、前記本体内に搭載され、前記光源から発生した光を受けた前記載置面上の原稿からの反射光又は透過光を受けてそれを電気信号に変換する読取用光検出手段が更に備えられ、前記外部光検出手段は、前記読取用光検出手段を兼ねている。
【0019】
第10の好適な実施形態では、前記省電力モードが解除された後、所定時間経過しても前記検出信号から前記外部光に変化がないと前記電源制御手段が判断する場合に、例えば電力制御手段が省電力モードに移行する。具体的には、例えば、電源制御手段は、(1)省電力モードを解除したとき、及び、(2)省電力モード以外の状態において読取動作が終了したとき及び前記外部光の変化(少なくとも外部光の強度の低下)が検出されたとき、タイマ動作を開始し、それ以後、省電力モード以外の状態において、読取動作が行なわれず且つ外部光の変化が検出されないときには(いずれか一方でも検出されたときにはタイマをリセットして再スタート)、省電力モードに移行する。
【0020】
第11の好適な実施形態では、前記電源制御手段は、前記省電力モードのときに、開いた状態の前記原稿台カバーが閉じた場合及び閉じた状態の前記原稿台カバーが開いた場合の双方の場合に、前記省電力モードを解除する。この場合、例えば、外部光検出手段が、開いた状態の前記原稿台カバーが閉じた場合に、入射される外部光の強度が減少する場所(換言すれば、外部光の大部分の入射経路が遮られる場所)であって、且つ、閉じた状態の前記原稿台カバーが開いた場合に、入射される外部光の強度が増加する場所に配置されている。電源制御手段は、開いた状態の前記原稿台カバーが閉じることによって、前記検出される外部光の強度が減少した場合には、省電力モードの最中であればそれを解除し、且つ、閉じた状態の前記原稿台カバーが開くことによって、前記検出される外部光の強度が増加した場合には、省電力モードの最中であればそれを解除する。
【0021】
第12の好適な実施形態では、前記電源制御手段は、前記省電力モードのときに、何も載置されていない状態の前記載置面に原稿が載置された場合及び原稿が載置されている前記載置面からその原稿が除去された場合の双方の場合に、前記省電力モードを解除する。この場合、例えば、外部光検出手段が、何も載置されていない状態の前記載置面に所定サイズの原稿が載置された場合に、入射される外部光の強度が減少する場所(換言すれば、外部光の大部分の入射経路が遮られる場所)であって、且つ、原稿が載置されている前記載置面からその原稿が除去された場合に、入射される外部光の強度が増加する場所に配置されている。電源制御手段は、何も載置されていない状態の前記載置面に原稿が載置されることによって、前記検出される外部光の強度が減少した場合には、省電力モードの最中であればそれを解除し、且つ、原稿が載置されている前記載置面からその原稿が除去されたことによって、前記検出される外部光の強度が増加した場合には、省電力モードの最中であればそれを解除する。
【0022】
第13の好適な実施形態では、第11及び第12の好適な実施形態において、例えば、前記電源制御手段は、前記省電力モードのときに、閉じていた前記原稿台カバーが開くことによって前記検出される外部光の強度が増加したと判断されたときは、前記省電力モードを解除し、且つ、前記原稿台カバーが開いた状態のまま所定イベント(例えば読取動作の実行)が検知されないが故に前記省電力モードに移行した後に、前記開いた状態の原稿台カバーが閉じる又は前記原稿台の載置面に原稿が載置されることによって前記外部光の強度が低下したと判断されたときには、再び前記省電力モードを解除する。また、例えば、前記電源制御手段は、前記原稿台カバーが開いた状態で前記省電力モードになっている場合に、前記原稿台の載置面に原稿が載置されることによって前記外部光の強度が低下したと判断されたときは、前記省電力モードを解除し、その後、前記載置面に原稿が載置され且つ前記原稿台カバーが開いた状態のまま前記所定イベントが検知されないが故に前記省電力モードに移行した後、前記開いた状態の原稿台カバーが閉じた又は前記載置面に載置されている原稿が前記載置面から除去されたことによって前記外部光の強度が増加したと判断されたときは、再び前記省電力モードを解除する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係るイメージスキャナの斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、本実施形態に係るイメージスキャナの上面図であり、図4は、図3のB−B断面図であり、イメージスキャナ内の読取ヘッドの内部構造を示すものである。
【0025】
本実施形態に係るイメージスキャナ1は、縮小光学系の読取りヘッド5を有するフラッドベット型のスキャナであり、読取り動作を行なうのに必要な電力を消費する通常電力モードと、それよりも電力の消費量を抑える省電力モードとを有している。このイメージスキャナ1は、読取り対象とする原稿を載置するための原稿台を備えたスキャナ本体10と、そのスキャナ本体10の原稿台に開閉可能に枢着されている原稿台カバー3と、スキャナ本体10と原稿台カバー3とを枢着するための回転軸13(図1には示さず)とを備える(図1では、スキャナ1の内部の様子をわかりやすくするために、スキャナ本体10の外表面や原稿台カバー3は二点鎖線で表している)。
【0026】
スキャナ本体10は、少なくとも原稿が載置される載置面9と内部空間とを持った立体(例えば直方体状の立体)である。内部空間には、リニアCCDが搭載された読取りヘッド5と、読取りヘッド5のリニアCCDからの出力信号を処理するためのCCD基板15と、読取りヘッド5を案内するためのシャフト11と、読取りヘッド5をシャフト11に沿って往復走行させるための図示しないヘッド駆動機構(例えば、モータや、そのモータの駆動によって動作し読取りヘッド5を走らせるベルト等)と、後述する制御回路等とが備えられている。
【0027】
載置面9は、光が十分に透過することができる透過率の高い材料、例えばガラスで作られたテーブルである。載置面9上又はその周辺の所定の位置(例えば、載置面9の左上隅近傍)には、原稿のどこを載置面9のどこに重ねて置くか(つまり位置決め点)を案内するための位置決めガイド記載(例えば、原稿の角を載置面9の左上隅に置くことを指示するための矢印)20がある。この位置合せガイド記載20によって指し示される場所が、例えば、原稿の読取りイメージの原点となる。
【0028】
読取りヘッド5は、スキャナ本体10の載置面9と対向した面(以下、「読取面」と言う)と内部空間とを持つ立体(例えば直方体状態の立体)であって、シャフト11に貫通されている。読取ヘッド5は、そのシャフト11に沿って所定の方向に往復走行するものであり、読取ヘッド5の所定の場所(例えば下面の表面)には、その走行路上におけるホームポジション(読取ヘッド5の原点となる位置)を検出するためのリブ(以下、「HP検出用リブ」と言う)21が備えられている。HP検出用リブ21は、読取ヘッド5がホームポジションに到達したときに、スキャナ本体10内の所定箇所に接触する。それが検出されることにより、イメージスキャナ1内において、読取ヘッド5がホームポジションに到達したことを認識することができる。
【0029】
読取りヘッド5は、読取面に、スリット7を備え(図1、3及び4参照)、内部空間に、光源23、ミラーM1〜M4、レンズ25、及びリニアCCD27を備える(図4参照)。
【0030】
読取面にあるスリット7は、読取ヘッド5の外部から内部へ貫通しており、それにより、光が、読取ヘッド7の外部から内部に進入することができるようになっている。例えば、スキャナ本体10の載置面9に原稿が載置されて原稿台カバー3が閉じた状態になっているときに、光源23から光が発生したときは、原稿が光源23からの光を反射し、その反射した光がスリット7を介して内部に進入する。
【0031】
光源23は、所定の電源から給電を受けて光を発するものである。具体的には、例えば、蛍光灯(例えば冷陰極蛍光灯又は熱陰極蛍光灯)、キセノンランプ、及び発光ダイオードのうちの少なくとも1つを光源23として採用し得る。
【0032】
ミラーM1〜M4の各々は、スリット7を介して進入して来た光(例えば原稿からの光源23の反射光)を的確にレンズ25に案内し、その光(例えば、原稿の一ラインの光学的イメージ)をリニアCCD27がレンズ25を介して受けることができるような角度で配置されている。ミラーM1〜M4が適切に配置されることにより、例えば、原稿からの光源23の反射光が、スリット7を介して内部に進入すれば、ミラーM1、ミラーM2、ミラーM3、及びミラーM4の順番で到達し、そして、ミラーM4から反射されてレンズ25を介してリニアCCD27に到達する。
【0033】
図5は、イメージスキャナ1の構成を示すブロック図である。
【0034】
このイメージスキャナ1には、上述した読取ヘッド5と、CCD基板15と、外部光センサ100と、ヘッド駆動機構38と、制御回路37と、読取イメージ出力部43とが備えられている。
【0035】
CCD基板15は、上述したように、読取ヘッド5内のリニアCCD27からの出力信号を処理することができる回路基板である。CCD基板15は、読取ヘッド5の中又は外表面に搭載されていて読取ヘッド5の走行と共に移動するもでも良いし、読取ヘッド5から離れた不動の場所に搭載されていても良い。このCCD基板15は、例えば、CCD電源33と、A/D変換回路31とを備えている。CCD電源33は、後述する制御部45からの制御信号に基づいてターンオンしたりターンオフしたりするものであり、ターンオンすることにより、図示しない電源回路から供給される電力をリニアCCD27に供給し、一方、ターンオフすることにより、リニアCCD27への給電を止めるようになっている。A/D変換回路31は、リニアCCD27から出力されたアナログの電気信号を入力しそれをデジタルの電気信号に変換して後述の制御部45に出力するようになっている。
【0036】
外部光センサ100は、原稿の読取イメージを入力するイメージセンサとしての光センサ(つまりリニアCCD27)とは別に、スキャナ本体10の外から上記載置面9を介してスキャナ本体10内に入射する外部光を検出するために設けられた外部光の検出に専用の光センサである。外部光センサ100は、少なくともリニアCCD27よりも電力消費量の少ないセンサであり、例えば、アモルファスシリコン半導体可視光センサである。外部光センサ100は、外部光を受けたときは、その受けた外部光の強度(換言すれば受光量)に応じた電気信号を、後述する制御回路37の制御部45に出力する。外部光センサ100がスキャナ1のどこに配置されるかについては後述する。
【0037】
ヘッド駆動機構38は、例えば、読取ヘッド5をシャフト11に沿って走らせるためのベルトや、そのベルトを動かして読取ヘッド5を走行させるためのヘッド駆動モータや、そのモータを駆動させることにより読取ヘッド5を走行させるヘッド駆動回路等を含んでいる。ヘッド駆動機構38の所定の構成要素(例えばヘッド駆動回路)は、後述する制御部45から制御信号を受け、その制御信号に基づいて、読取ヘッド5を走行させ且つそれの位置を制御する。
【0038】
制御回路37は、光源用電源35、タイマ49、RAM41、及び制御部45を備えている。
【0039】
光源用電源35は、制御部45からの制御信号に基づいてターンオンしたりターンオフしたりするものであり、ターンオンすることにより、図示しない電源回路から供給される電力を光源23に供給し、ターンオフすることにより、光源23への給電を止めるようになっている。
【0040】
タイマ49は、制御部45からのタイマスタート指令に基づいてタイマ動作を開始し、タイムアップしたときに、その旨を表す信号を制御部45に出力する。
【0041】
RAM41は、例えば、制御部45のワーク領域や、読取ヘッド23の移動の都度にリニアCCD27から制御部45に入力されるライン状の読取イメージのデータが蓄積されるイメージ領域を有する。なお、このスキャナ1には、RAM41に限らず、例えば、書換え不可能なメモリ(例えばROM)や、書換え可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROM)が備えられても良い。
【0042】
制御部45は、例えばCPUであり、通常電力モードから省電力モードに移行したり、省電力モードから通常電力モードに移行したりすることを制御したり、ヘッド駆動機構38の動作を制御することにより読取ヘッド5の位置を制御したり、光源用電源35、CCD電源33、及びタイマ49の動作を制御したりする。
【0043】
例えば、制御部45は、通常電力モードにおいて、所定の動作を終えたときに、タイマ49を駆動しタイマ動作をスタートする。そして、制御部45は、所定の状態変化が検出されることなくタイムアップ信号をタイマ49から受けたときは、通常電力モードから省電力モードに移行する。その場合、制御部35は、CCD電源33及び光源用電源35を同じタイミング又は異なるタイミングでターンオフする。なお、ここで言う「所定の状態変化」とは、例えば、外部光センサ100から受信した信号値が所定の変化をした(例えば、所定の閾値より大きくなった及び小さくなった、又は、信号値の変化量が所定量より多くなった)こと、スキャナ1に接続されている図示しないホスト装置から読取実行コマンド(読取動作を開始することの命令)を受信したこと、又は、ユーザのスキャナ1の図示しないボタン操作によって読取実行コマンドを受信したこと等である。
【0044】
また、制御部45は、省電力モードの間に、所定の状態変化(例えば、前述した状態変化)が検出されたとき、省電力モードから通常電力モードに移行する(つまり省電力モードを解除する)。その場合、制御部35は、CCD電源33及び光源用電源35を同じタイミング又は異なるタイミングでターンオンする。
【0045】
また、制御部45は、原稿のスキャンを行なうときは、光源用電源35をターンオンして光源23に所定の電力を供給し、光源23から光が発生するようにする。その後、制御部45は、ヘッド駆動機構38をして、読取ヘッド5をホームポジション(つまり原点)に到達させて(例えば、既にホームポジションにあればこの動作は不要)、その位置から、生成する読取イメージの解像度に基づき読取ヘッド5を移動させる。読取ヘッド5が移動すると、制御部45は、リニアCCD27からA/D変換回路31を介してライン状の読取イメージデータを受けて、そのライン状の読取イメージデータをRAM41に蓄積する。それにより、RAM41には、原稿全体の読取イメージデータが蓄積される。制御部45は、所定のタイミングで、RAM41に蓄積された読取イメージデータを、読取イメージ出力部43をして出力させることができる。
【0046】
読取イメージ出力部43は、RAM41に格納されている読取イメージデータを出力するものである。読取イメージ出力部43は、具体的には、例えば、以下の(1)〜(5)、
(1)イメージスキャナ1に通信可能に接続されているホスト装置に有線又は無線で読取イメージデータを送信するデータ送信部、
(2)インターネット等の通信ネットワークを介してイメージスキャナ1に通信可能に接続されている遠隔の装置に読取イメージデータを例えば電子メールで送信するデータ送信部、
(3)読取イメージデータを公衆電話網を介してファクシミリで所定の又はユーザ所望の宛先に送信するファクシミリ送信部、
(4)イメージスキャナ1に着脱可能に装着された外部記憶装置(例えば、メモリカード等の可搬型記録媒体又は外付け式のハードディスク装置)に読取イメージデータを格納するデータ格納部(この場合、例えば、イメージスキャナ1が通信マスタ又は通信ホストとなり、外部記憶装置は通信スレイブ又は通信デバイスになる)、
(5)読取イメージデータを所定の印刷媒体(例えば普通紙又は光沢紙等)にインクジェット方式又は電子写真方式等により印刷する印刷部、
のうちの少なくとも1つである。
【0047】
ところで、スキャナ本体10の内部空間には、載置面9を鉛直方向に下げた場合の軌跡から成る載置面対応空間が含まれている。その載置面対応空間は、直方体(又は立方体)であり、その空間の横の長さは、載置面9の横の長さWと同じ長さ、縦の長さは、載置面9の縦の長さLと同じ長さ、高さは、スキャナ本体10の内部空間の高さHと同じ高さである。この載置面対応空間内で検出される外部光の強度は、例えば外部光が載置面9の鉛直上方から照射された場合に、載置面対応空間の外で検出される光量に比べて多いと考えられる。
【0048】
上述した外部光センサ100は、後述するように、原稿台カバー3の開閉を検出するためのセンサとして利用することができるし、更に、載置面9に所定サイズの原稿が載置されたか否か及び載置面9から原稿が除去されたか否かを検出するためのセンサとしても利用することができる。その外部光センサ100は、例えば、スキャナ本体10の内部に配置することができる。外部光センサ100の配置の具体的な態様としては、例えば以下の第1〜第4の態様が考えられる。
【0049】
(A)第1の配置態様。
【0050】
図6及び図7を参照して説明する。
【0051】
外部光センサ100は、スキャナ本体10の内部に入射する外部光を検出できる範囲内であって、原稿台と原稿台カバー3との枢着部分(つまり回転軸13)からの距離において、載置面9の中央より遠い場所に配置されている。具体的に言えば、スキャナ本体10において、枢着部分を有する辺を含んだ面を基端面とし、枢着部分に対向した辺を含んだ面を先端面とした場合、外部光センサ100は、載置面対応空間の中央44より先端面に近い側に配置されている。好適には、例えば、外部光センサ100は、載置面対応空間において基端面から最も離れた面上又はその近傍に配置されている。その際、より好適には、外部光センサ100は、外部光を受けやすいように、読取ヘッド5の走行路よりも上の位置(例えば、スキャナ本体10内における浅い位置)12に配置されている(その走行路よりも下の位置(例えば、スキャナ本体10内における深い位置)14に配置されても良い)。
【0052】
この第1の配置態様によれば、閉じた状態の原稿台カバー3が開けられた場合、外部光検出センサ100が載置面対応空間の中央より基端面に近い側に備えられている場合に比べて、早く原稿台カバー3が開けられたことを検出することができる。
【0053】
(B)第2の配置態様。
【0054】
外部光センサ100は、原稿台の載置面9に原稿が載置されたか否かにより外部光センサ100に入射する外部光の強度が変化する場所(例えば載置面対応空間内又はその近傍)に配置されている。具体的には、原稿台の載置面9には、原稿の位置決めのための位置決め点が設けられており、外部光センサ100は、所定サイズの原稿が位置決め点に位置決めされて、その原稿が置かれたときに、原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所に配置されている。以下、図8を参照して説明する。なお、以下の説明では、紙面上における上下左右の方向をそのまま「上」、「下」、「左」、「右」とし、紙面の表から裏に走る方向を「奥」と言う。
【0055】
外部光センサ100は、原稿の所定部分が重ねられる載置面9上の場所の奥の所定位置(又はその近傍)に配置される。具体的には、例えば、原稿の左上角が載置面9の左上隅に重なるように原稿が載置される場合には、外部光センサ100は、載置面9の左上隅の奥の所定位置(又はその近傍)LCに備えられる。また、例えば、原稿の上縁の中央が載置面9の上縁中央に重なるように原稿が載置される場合には、外部光センサ100は、載置面9の上縁中央の奥の所定位置(又はその近傍)Cに備えられる。更に、例えば、原稿の右上角が載置面9の右上隅に重なるように原稿が載置される場合には、外部光センサ100は、載置面9の右上隅の奥の所定位置(又はその近傍)RCに備えられる。
【0056】
なお、この第2の配置態様において、外部光センサ100は、好適には、できるだけ載置面9から近い深さに配置された方が良いが、例えば第1の配置態様と同様に、読取ヘッド5の走行路よりも下の深い場所に配置されても良い。
【0057】
この第2の配置態様によれば、載置面9に原稿が載置されたか否か、除去された否か、及び原稿台カバー3が閉じたことによって外部光の強度が変化したことを検出することができる。これにより、原稿台カバー3を開けること以外のユーザ使用予兆(すなわち、イメージスキャナ1がユーザによって使用され得る予兆)として、原稿を載せる、原稿を除去する(或いは交換する)、又は原稿台カバー3を閉じるといったことを検出することができる。
【0058】
(C)第3の配置態様。
【0059】
外部光センサ100は、読取ヘッド5の外表面又は内部に搭載される。具体的には、例えば、図9に例示するように、外部光センサ100は、読取ヘッド5の外表面であって、載置面9に対向した面(つまり外部光を受け易い上面)に配置される。より具体的には、例えば、外部光センサ100は、読取りヘッド5の上面における場所であって、読取りヘッド5が載置面対応空間を走行するときには載置面対応空間内を通過し、且つ、載置面対応空間の中央より先端側の遠い場所に配置される。
【0060】
この第3の配置態様において、制御部45(図5参照)は、原稿の読み取り処理を行っていない場合(例えば省電力モードの最中)には、ヘッド駆動機構38を制御して、図9に示すように、読取ヘッド5を、外部光センサ100の位置が外部光を検出できるような位置(例えば載置面対応空間内の位置)になるような所定の場所(例えばホームポジション)で待機させる。その場合、制御部45は、読取動作を開始するとき、読取ヘッド5の待機場所がホームポジションでなければ、読取ヘッド5をホームポジションに移動させてから読取り動作を開始する。
【0061】
なお、この第3の配置態様において、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するときには、読取りヘッド5を、外部光センサ100が、原稿台の載置面9に原稿が載置されたか否かにより外部光センサ100に入射する外部光の強度が変化する場所に位置するような場所に移動させて、省電力モードの間、その場所で待機させても良い。具体的には、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するときには、読取ヘッド5を、外部光センサ100が、所定サイズの原稿が位置決め点に位置決めされて、その原稿が置かれたときに、原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所に位置するような場所に移動させて、省電力モードの間、その場所で待機させても良い。
【0062】
(D)第4の配置態様。
【0063】
外部光センサ100は、CCD基板15上に搭載される。具体的には、例えば、図10に例示するように、外部光センサ100は、読取りヘッド5の外表面(又は内部)に搭載されるCCD基板15上に配置される。より具体的には、例えば、外部光センサ100は、読取りヘッド5が載置面対応空間を走行するときには載置面対応空間内を通過し、且つ、載置面対応空間の中央より先端側の遠い場所に配置される。
【0064】
この第4の配置態様において、制御部45(図5参照)は、原稿の読み取り処理を行っていない場合(例えば省電力モードの実行中)には、ヘッド駆動機構38を制御して、図10に示すように、読取ヘッド5を、外部光センサ100の位置が外部光を検出できるような位置(例えば載置面9の真下の所定位置)になるような所定の場所(例えばホームポジション)で待機させる。その場合、制御部45は、読取動作を開始するとき、読取ヘッド5の待機場所がホームポジションでなければ、読取ヘッド5をホームポジションに移動させてから読取り動作を開始する。
【0065】
なお、この第4の配置態様においても、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するときには、読取りヘッド5を、外部光センサ100が、原稿台の載置面9に原稿が載置されたか否かにより外部光センサ100に入射する外部光の強度が変化する場所に位置するような場所に移動させて、省電力モードの間、その場所で待機させても良い。具体的には、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するときには、読取ヘッド5を、外部光センサ100が、所定サイズの原稿が位置決め点に位置決めされて、その原稿が置かれたときに、原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所に位置するような場所に移動させて、省電力モードの間、その場所で待機させても良い。
【0066】
以上が、外部光センサ100の配置態様の具体的な例である。
【0067】
本実施形態に係るイメージスキャナ1は、外部光センサ100から出力される信号値及びそれの変化に基づいて、前述したように、通常電力モードから省電力モードへ移行したり、その省電力モードを解除したりすることができる。
【0068】
図11は、外部光センサ100から出力される信号値及びそれの変化と、スキャナ1内の電力モードとの関係の一例を示す。以下、図11を参照して、省電力モードに移行したりそれを解除したりするときの流れの一例を説明する。なお、以下の説明では、スキャナ本体10の載置面9に載置される原稿は、少なくとも僅かの光を透過することができる透過率を持った原稿であるとする。
【0069】
イメージスキャナ1の原稿台カバー3が閉じた状態になっている場合、スキャナ1のスキャナ本体10の載置面9を通過して外部光がスキャナ1内に入射することはできないので、スキャナ1内部に配置されている外部光センサ100は、実質的に全く外部光を検出しない。そのため、外部光センサ100から出力される信号値は最も小さい値E4である。
【0070】
また、スキャナ1において所定の動作が終了した時点から、前述したような所定の状態変化が検出されること無く一定時間が経過したら、スキャナ1において、通常電力モードから省電力モードに移行する。省電力モードの間は、光源用電源35及びCCD電源33はオフ状態になっていて、光源23及びリニアCCD27には給電されていない状態である。
【0071】
この状態において、例えば時刻T1に原稿台カバー3が開けられたとする。
【0072】
その場合、スキャナ本体10の載置面9に原稿が載せられていなければ、スキャナ本体10内部には、たくさんの外部光が進入し、その外部光を外部光センサ100が受ける。すると、図11に示すように、外部光センサ100は、そのたくさんの外部光に応じた高い値E1を持った信号を出力し制御部45に入力する。
【0073】
制御部45は、外部光センサ100から入力された信号の値が所定の閾値EXを超えていれば(すなわち、外部光センサ100から入力される信号の値が所定の閾値EXを超えたならば)、省電力モードを解除し、読取り動作のためのウォームアップ処理を開始する(具体的には、例えば、制御部45は、光源用電源35及びCCD電源33をターンオンして、光源23及びリニアCCD27に給電が開始されるようにする)。また、それと同時に、制御部45は、タイマ49をスタートする。
【0074】
さて、時刻T1で原稿台カバー3が開けられた後、原稿が載置されずに原稿台カバー10が開いたままの状態になっている場合、外部光センサ100からは、高い信号値E1を持った信号が出力され続ける。その時刻T1から所定動作(例えば、原稿の載置、原稿台カバー3を閉じること、又は読取りヘッド5を走行させて行なう読取り動作)が行なわれることなく一定時間が経過して時刻T1´になったら(つまりタイムアップしたら)、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するようにする。具体的には、例えば、制御部45は、光源用電源35及びCCD電源33をターンオフして、光源23及びリニアCCD27に給電がされないようにする。
【0075】
その後、時刻T2において、載置面9に典型サイズ(例えばA4サイズ)の原稿が載置されると、原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られて、外部光センサ100が受ける外部光の光量は大幅に減る。そのため、外部光センサ100が出力する信号の値は、高いE1から大分低い値E3になる(すなわち、ここでは、外部光センサ100は、例えば、所定サイズの原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所に備えられている。これについては後述する。)。
【0076】
制御部45は、外部光センサ100から入力された信号の値E3が所定の閾値EXより小さければ(すなわち、外部光センサ100から入力される信号の値が所定の閾値より下がったならば)、省電力モードを解除し、読取り動作のためのウォームアップ処理を開始する。また、それと同時に、制御部45は、タイマ49をスタートする。
【0077】
そして、その後に(つまり時刻T3で)、原稿台カバー3が閉じられると、外部光が載置面9及びスキャナ本体10内部に実質的に全く入射されなくなるので、外部光センサ100から出力される信号の値は、大分低い値E3から、上述した最も低いE4に変わる。そのとき、例えば、制御部45は、タイマ49をリセットして再スタートする(必ずしもリセット及び再スタートをしなくても良い)。
【0078】
さて、時刻T3においてタイマ49を再スタートしてから、所定動作が行われることなく一定時間が経過して時刻T3´になったら(つまりタイムアップしたら)、制御部45は、再び通常電力モードから省電力モードに移行する。
【0079】
その省電力モードの間、時刻T4において、原稿台カバー3が開けられたとする。しかし、スキャナ本体10の載置面9には、典型サイズの原稿が載置されたままであるため、外部光センサ100が受ける外部光の量はそれ程多くなく、そのため、外部光センサ100から出力される信号の値は、所定の閾値EXを超えることのない大部低い値E3である。その場合、制御部45は、省電力モードの解除は行なわない(なお、例えば、この時点で省電力モードを解除して通常電力モードに移行しても良い)。
【0080】
その後、時刻T5において、その典型サイズの原稿が載置面9から除去されると、スキャナ本体10内部にはたくさんの外部光が進入し、そのたくさんの外部光を外部光センサ100が受ける。そのため、外部光センサ100の出力信号値は、大分低い値E3から高い値E1に変化、すなわち、所定の閾値EXを超える。その場合、制御部45は、省電力モードを解除し、読取り動作のためのウォームアップ処理を開始する。また、それと同時に、制御部45は、タイマ49をスタートする。
【0081】
さて、時刻T5で原稿が載置面9から除去された後、原稿が載置されずに原稿台カバー10が開いたままの状態になっている場合、外部光センサ100からは、高い信号値E1を持った信号が出力され続ける。その時刻T1から所定動作が行なわれることなく一定時間が経過して時刻T5´になったら(つまりタイムアップしたら)、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行するようにする。
【0082】
その後、時刻T6において、典型サイズよりも小サイズの原稿(例えばB5サイズ)が載置面9に載置されたとする。その場合、典型サイズの原稿が載置された場合ほどではないが、スキャナ本体10内部に入射される外部光の光量は減少する。そのため、外部光センサ100の出力信号の値は、高い値E1からやや高い値E2に変化する。
【0083】
制御部45は、外部光センサ100から入力された信号の値が所定の閾値EXより小さければ(すなわち、外部光センサ100から入力される信号の値が所定の閾値より下がったならば)、省電力モードを解除するが、この時刻T6で入力される信号値E2は、検出閾値EXより小さくは無いので、省電力モードを解除しない(この時点で、タイマをリセットし再スタートしても良いししなくても良い)。
【0084】
その後、時刻T7において、原稿台カバー3が閉じられると、外部光が載置面9及びスキャナ本体10内部に実質的に全く入射されなくなる。そのため、外部光センサ100の出力信号値は、やや高い値E2から最も低い値E4に変化、すなわち、所定の閾値EXより下がる。その場合、制御部45は、省電力モードを解除し、読取り動作のためのウォームアップ処理を開始する。また、それと同時に、制御部45は、タイマ49をスタートする。
【0085】
以上の説明によれば、制御部45は、以下に説明するように動作する。
【0086】
図12は、省電力モードに移行する場合の制御部45の動作フロー、図13は、省電力モードを解除する場合の制御部45の動作フローを示す。
【0087】
図12に示すように、制御部45は、通常電力モードのときに所定の動作中(例えば原稿のイメージ読み取り中)であれば、その処理を実行し続ける(ステップS1でY及びS5でN)。
【0088】
制御部45は、その所定の動作が終わったら(S1でY及びS5でY)、タイマ49をスタートする(S6)。
【0089】
S6の後、所定の動作を行なうことなくタイムアップしたら(S1でN及びS6でY)、制御部45は、通常電力モードから省電力モードに移行する。具体的には、制御部45は、CCD電源33及び光源用電源35をターンオフして、リニアCCD27及び光源23への電力供給を止める。また、制御部45は、外部光センサ100が読取ヘッド5上(又はそれに搭載されている回路基板15上)にある場合には、省電力モードに移行した時に、読取りヘッド5を、載置面9に原稿が載置されたか否か又はカバー3が閉じたか開いたかにより外部光センサ100に入射する外部光の強度が変化する場所に外部光センサ100が位置するような所定の場所に移動させて止める(S4)。制御部45は、省電力モードの間は読取りヘッド5をその所定の場所に止めておく。
【0090】
その省電力モードの間、図13に示すように、外部光センサ100から制御部45に入力される信号値が所定の検出閾値EXを超えた又は下がったときには(S11でY)、制御部45は、省電力モードを解除する(S12でY及びS13)。具体的には、制御部45は、CCD電源33及び光源用電源35をターンオンして、リニアCCD27及び光源23へ電力が供給されるようにする。また、制御部45は、読取りヘッド5の待機位置がホームポジションでない場合には、読取りヘッド5をホームポジションに移動させて止める(1S4)。
【0091】
以上のような処理流れで、通常電力モードから省電力モードの移行や、省電力モードの解除が行なわれる。
【0092】
上述した処理流れによれば、例えば、制御部45は、省電力モードのときに、閉じていた原稿台カバーが開いたときは(具体的には、外部光センサ100から入力された信号値が所定の閾値より増加したこと、及び/又は、その信号値の増加量が所定量より多くなったことが検出されたとき)、省電力モードを解除する。そして、制御部45は、原稿台カバー3が開いたときから、典型サイズの原稿を載置する等の所定動作が行われることなく一定時間が経過したら(つまりタイムアップしたら)、原稿台カバー3が開いたままの状態でも、通常電力モードから省電力モードに移行する。そして、その省電力モードのときに、開いた状態の原稿台カバー3が閉じたとき又は載置面9に原稿が載置されたときは、再び省電力モードを解除する。
【0093】
また、上述した処理流れによれば、制御部45は、原稿台カバー3が開いた状態で省電力モードになっている場合に、原稿台の載置面9に典型サイズの原稿が載置されたときは、省電力モードを解除する。その後、制御部45は、カバー3を閉じる等の所定動作が行われることなく一定時間が経過したら(つまりタイムアップしたら)、載置面9に原稿が載置され且つ原稿台カバー3が開いたままの状態でも、通常電力モードから省電力モードに移行する。そして、制御部45は、その省電力モードのときに、開いた状態の原稿台カバー3が閉じたとき又は載置面9に載置されている典型サイズの原稿が載置面9から除去されたときは(具体的には、外部光センサ100からの信号値が所定の閾値EXより低下したこと、及び/又は、その信号値の低下量が所定量より多くなったことが検出されたとき)、省電力モードを解除する。
【0094】
この流れによれば、載置面9に典型サイズの原稿が載置されたこと、典型サイズの原稿が載置面9から除去されたこと、及び原稿台カバー3が閉じたことというような、原稿台カバー3を開けること以外のユーザ使用予兆を検出することができ、省電力モードの最中に、それらのユーザ使用予兆のうちの一つでも検出されたときには、省電力モードが解除される。これにより、イメージスキャナの読取りトータル時間をより短縮することができる。
【0095】
ところで、上述した「所定サイズの原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所」とは、例えば以下の通りである。
【0096】
すなわち、図14(A)に示すように、載置面9に所定サイズの原稿が載置されていない場合は、載置面9上のどこでも外部光は通過できるので、スキャナ本体10内における外部光の入射経路は、実質的に、載置面対応空間それ自体(又は、更にはその近傍)を含んでいる(なお、載置面9に対する外部光の入射角度θは、図示のように90度に限られず、例えば、0度<θ<90度の場合、外部光の入射経路は載置面対応空間とそれの近傍を含んだものになる)。
【0097】
しかし、図14(B)に示すように、例えば載置面9の原稿位置決め点(例えば載置面9の隅)に原稿の所定部分(例えば隅)が重ねられて、載置面9に所定サイズの原稿が載置されると、外部光が通過できる載置面9上の範囲が、原稿のサイズ分だけ狭くなってしまう。このため、載置された所定サイズの原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られ、載置面対応空間(又は、更にはその近傍)は、外部光の受光強度が原稿載置前と実質的に変わらない領域BRと、外部光が遮られて外部光の受光強度が前記領域BRよりも弱くなる領域BLとに別れる。この後者の領域BL内の場所(換言すれば、載置面対応領域において、所定サイズの原稿の外枠を含んだ領域又はその近傍)が、「所定サイズの原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所」である。
【0098】
なお、この領域BLの範囲は、外部光の入射角度θの値によって異なるが、外部光センサ100は、その入射角度θがどのような値になっても、所定サイズの原稿が載置されたら外部光の受光強度が減少し得る場所に配置される。
【0099】
また、ところで、上述した実施形態では、以下のような幾つかの変形例が考えられる。
【0100】
(a)第1の変形例。
【0101】
省電力モードには、サブ省電力モードとメイン省電力モードとが含まれており、通常電力モードから省電力モードに移行する場合には、通常電力モードからサブ省電力モード、そして、サブ省電力モードからメイン省電力モードの順で移行し、省電力モードから通常電力モードへ移行する場合には、メイン省電力モードからサブ省電力モード、そして、サブ省電力モードから通常電力モードの順で解除する。具体的には、制御部45は、通常電力モードからサブ省電力モードに移行するときに、読取用光検出手段(上記実施形態ではリニアCCD27)への電力供給を止めるか、又は、読取用光検出手段への供給電力を通常電力モードのときよりも小さくする。そして、その時から一定時間が経過したら、制御部45は、メイン省電力モードに移行する、すなわち、光源23への電力供給を止めるか、又は、光源23への供給電力を通常電力モードのときよりも小さくする。また、制御部45は、省電力モードから通常電力モードへ移行する場合には、まず、光源23への電力供給を開始するか、又は、光源23への供給電力をメイン省電力モードのときよりも大きくし、その後で、読取用光検出手段への電力供給を開始するか、又は、読取用光検出手段への供給電力をサブ省電力モードのときよりも大きくする。このように、時間差で給電を止めたり開始したりすることで、読み取りにかかるトータル時間をより短くしたり、電力消費量をより抑えたりすることが可能になる。
【0102】
(b)第2の変形例。
【0103】
所定の検出閾値EXは固定値であっても良いし変動可能な値であっても良い。後者の場合は、例えば制御部45が以下のような方法で変動する。
【0104】
すなわち、イメージスキャナ1の外表面に、スキャナ1の外表面に照射される光を検出することができる別の光センサが配置されている(以下、その光センサを「周辺光センサ」と言い、その光センサによって検出された光を「周辺光」と言う)。その周辺光センサは、受けた周辺光の強度に応じた値を持った信号を、制御部45に入力するようになっている。
【0105】
また、イメージスキャナ1内のメモリ(例えばEEPROM)に、複数の周辺光強度にそれぞれ対応した複数の検出閾値が記録された閾値テーブルが用意されている。
【0106】
制御部45は、任意の時点(例えば、本体の電源投入時点又は読取り動作開始時点)に、その周辺光センサから入力される信号の値に対応した検出閾値EXを、上記閾値テーブルから取得し、その取得した検出閾値を今回の検出閾値として設定する。
【0107】
なお、検出閾値を変動する方法は、テーブルを参照する方法に限らず、種々の方法を採用し得る。例えば、制御部45は、所定時点(例えば、今回若しくは初めて本体の電源を投入した時点、又は、今回若しくは初めて読取り動作を開始した時点)以後から、外部光センサ100から入力された信号値(換言すれば、検出された外部光の強度)を履歴としてメモリ(例えばRAM又はEEEPROM)に格納し、そこに格納されている信号値に基づいて(例えば信号値の最小値と最大値に基づいて)、検出閾値を変動させても良い。
【0108】
(c)第3の変形例。
【0109】
読取イメージ出力部43にも所定の電源回路から電力が供給されるようになっていて、且つ、読取イメージ出力部43にも省電力モードと通常電力モードとがある場合、制御部45は、外部光センサ100からの信号値に基づいて、読取イメージ出力部43の電力モードを通常電力モードにしたり省電力モードにしたりする。具体的には、例えば、制御部45は、読取イメージ出力部43が通常電力モードのときに、読取用光検出手段及び光源の少なくとも一方への給電を止めるか、又は、それへの供給電力を小さくするかを行なうときは、それと並行して読取イメージ出力部43を省電力モードにする(具体的には、読取イメージ出力部43への給電を止めるか、又は、それへの供給電力を小さくする)。また、制御部45は、読取イメージ出力部43が省電力モードのときに、読取用光検出手段及び光源の少なくとも一方への給電を開始するか、又は、それへの供給電力を大きくするかを行なうときは、それと並行して読取イメージ出力部43の省電力モードを解除する(具体的には、読取イメージ出力部43への給電を開始するか、又は、それへの供給電力を大きくする)。
【0110】
(d)第4の変形例
第4の変形例については、図15を参照して説明する。
【0111】
図15に示すように、イメージスキャナ1に、原稿台カバー3の開閉を検知するカバー開閉センサ200が備えられる。
【0112】
カバー開閉センサ200は、原稿台と原稿台カバー3との装着部分(例えば原稿台カバー3を原稿台に対し枢着するヒンジ又は回転軸13)又はその近傍に搭載されている(原稿台と原稿台カバー3との装着部分からの距離において、載置面9の中央より遠い場所に搭載されていても良い)。このカバー開閉センサ200は、原稿台カバー3が開いたときは、第1の値を持った検出信号(例えばハイレベルの信号)を出力して制御部45(図5参照)に入力するようになっており、原稿台カバー3が閉じたときは、第2の値を持った検出信号(例えばハイレベルの信号)を出力して制御部45に入力するようになっている。これにより、制御部45は、カバー開閉検出手段から出力された検出信号を入力し、その検出信号の値に基づいて、前記原稿台カバーが開いたこと及び閉じたことを検出することができる。
【0113】
カバー開閉センサ200は、例えば、光を発する発光素子と、発光素子から光を受けその光の強度に応じた信号を制御部45に入力する受光素子とを有するフォトカプラである。この場合、原稿台カバー3には、図示しないが、そのカバー3が閉じたときに(つまりカバー3が載置面9を覆ったときに)上記発光素子から上記受光素子への光を遮る突起が設けられている。この構成により、原稿台カバー3が開いたときは、フォトカプラの受光素子は、発光素子から所定強度の光を受けてその強度に応じた検出信号を制御部45に入力し、制御部45が、原稿台カバー3が開いたことを検出することができる。また、原稿台カバー3が閉じたときは、上記受光素子が上記発光素子から受ける光の強度が上記所定強度よりも弱くなり(例えばゼロになり)、それに応じて上記検出信号の値が変化するので、制御部45が、原稿台カバー3が閉じたことを検出することができる。
【0114】
このようにして、制御部45は、カバー開閉センサの検出信号に基づいて、原稿台カバー3が閉じたか否か及び開いたか否かの両方を判断し、原稿台カバー3が閉じたこと及び開いたことのいずれか一方でも検出されたときは、省電力モードの状態になっていれば、それを解除する。また、制御部45は、例えば、原稿台カバー3が開いたことが検知されて省電力モードを解除した後、原稿台カバー3が閉じた等の所定イベント(例えば読取動作の終了)が検知されることなく一定時間が経過したら、省電力モードに移行し、その省電力モードのときに、原稿台カバー3が閉じたことが検知されたら、再び省電力モードを解除する。具体的には、例えば、制御部45は、以下の(1)〜(3)のとき、
(1)省電力モードを解除したとき、
(2)省電力モード以外の状態のときに、読取動作が終了したとき、
(3)省電力モード以外の状態のときに、原稿台カバー3が閉じたこと及び開いたことが検出されたとき、
の少なくとも1つときに、タイマ動作を開始し、読取動作が行なわれず且つ原稿台カバー3の開閉が検出されずに一定時間が経過したときは(それらのうちいずれか1つでも検出されたときにはタイマをリセットして再スタートし)、省電力モードに移行する。
【0115】
以上が、第4の実施例についての説明である。この実施例によれば、原稿台カバー3が開いた状態で省電力モードになっている場合に、原稿台カバー3が閉じたことが検出されたならば、省電力モードが解除される。すなわち、ユーザがイメージ読取動作を開始しようとする予兆がいち早く検出されて読み取りのための準備が開始されるので、イメージの読取にかかる時間を全体として短くすることができる。
【0116】
なお、上記第4の実施例において、カバー開閉センサ200は、フォトカプラに限らず他の装置、例えば、以下の(1)又は(2)の装置、
(1)前記原稿台カバーが閉じたときに押下され、前記原稿台カバーが開いたときに元に戻るボタン、
(2)前記本体の外から前記原稿台表面又は前記本体内に入射する外部光を検出して検出信号を出力する外部光センサ、
であっても良い。
【0117】
カバー開閉センサ200が、(1)のボタンの場合、そのボタンは、例えば、載置面9の領域外であって原稿台カバー3によって覆われる原稿台表面上の所定箇所に搭載されていても良い(又は、原稿台上ではなく、該所定箇所に重なる原稿台カバー3上の場所に設けられていても良い)。その所定箇所としては、例えば、原稿台と原稿台カバー3との装着部分からの距離において、載置面9の中央より遠い場所であっても良いし、図15に示したように、原稿台と原稿台カバー3との装着部分又はその近傍であっても良い。
【0118】
カバー開閉センサ200が、(2)の外部光センサの場合、そのセンサ200は、スキャナ本体10内に搭載されていても良いし、スキャナ本体10の外表面に搭載されていても良い。すなわち、外部光センサの搭載場所は、原稿台カバー3が開いた状態から閉じた状態になったときに、受ける外部光の強度が減少し、原稿台カバー3が閉じた状態から開いた状態になったときに、受ける外部光の強度が増加する場所であればどこでも良い。例えば、外部光センサは、原稿台と原稿台カバー3との装着部分又はその近傍に搭載されていても良いし、原稿台と原稿台カバー3との装着部分からの距離において、載置面の中央より遠い場所に搭載されていても良い。
【0119】
以上、本発明の好適な実施形態及び変形例を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態及び変形例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、制御部43は、外部光センサ100からの出力信号値(つまり外部光センサ100によって検出された外部光の強度)が所定の閾値より下がったか又は超えたかに基づいて省電力モードを解除するか否かを行なうことに代えて又は加えて、その出力信号値の増加量又は減少量が所定の変化量を超えているか否かに基づいて、省電力モードを解除するか否かを判断(換言すれば、原稿台カバー3が開いたか閉じたか、若しくは、載置面9に所定サイズの原稿が載置されたか或いは除去されたかを判断)しても良い。また、原稿台カバー3を原稿台に対し開閉可能に装着する方法は、回転軸13を使用する方法に限らず、例えば、蝶番等の種々の方法を採用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るイメージスキャナの斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本実施形態に係るイメージスキャナの上面図。
【図4】図3のB−B断面図であり、イメージスキャナ内の読取ヘッドの内部構造を示す。
【図5】イメージスキャナ1の構成を示すブロック図。
【図6】外部光センサ100の第1の配置態様を説明するための図。
【図7】外部光センサ100の第1の配置態様を説明するための図。
【図8】外部光センサ100の第2の配置態様を説明するための図。
【図9】外部光センサ100の第3の配置態様を説明するための図。
【図10】外部光センサ100の第4の配置態様を説明するための図。
【図11】外部光センサ100から出力される信号値及びそれの変化と、スキャナ1内の電力モードとの関係の一例を示す図。
【図12】省電力モードに移行する場合の制御部45の動作フローを表す図。
【図13】省電力モードを解除する場合の制御部45の動作フローを示す図。
【図14】所定サイズの原稿によって外部光の大部分の入射経路が遮られる場所を説明するための図。
【図15】第4の変形例を説明するための図。
【符号の説明】
1 イメージスキャナ
3 原稿台カバー
5 読取ヘッド
9 載置面
10 スキャナ本体
15 CCD基板
100 外部光センサ
23 光源
27 リニアCCD
45 制御部

Claims (11)

  1. 省電力モードを備えるイメージ読取装置において、
    原稿を載置するための載置面を有する原稿台を備えた本体と、
    少なくとも前記原稿台の載置面を覆うことができるように、前記原稿台に開閉可能に装着されている原稿台カバーと、
    光を発生する光源と、
    前記光源に電力を供給する電源と、
    前記載置面を通って前記本体内に入射する外部光を検出して検出信号を出力する外部光検出手段と、
    前記原稿台に所定サイズの原稿が載置されている状態における前記外部光の強度原稿が載置されていない状態における前記外部光の強度と間の値を有する閾値に対して、前記外部光の強度が前記閾値より小さい値から前記閾値より大きい値に変化したか否か、及び前記外部光の強度が前記閾値より大きい値から前記閾値より小さい値に変化したか否かの判断を行う判断手段と、
    前記外部光の強度が所定時間変化することなく省電力モードに移行した状態で、前記判断手段により前記外部光の強度が前記閾値より大きい値から前記閾値より小さい値に変化したと判断したとき、前記省電力モードを解除するべく、前記電源を制御する電源制御手段と
    を備え、
    前記外部光の強度が増加し前記原稿台カバーの状態が変化した場合であっても、前記判断手段により前記外部光の強度が前記閾値より小さい値から前記閾値より大きい値に変化していないと判断した場合には、前記省電力モードを維持する、
    イメージ読取装置。
  2. 前記閾値は、前記原稿台に前記所定サイズより小さいサイズの原稿が載置されている状態での外部光の強度よりも小さい値であり、前記原稿台に前記所定サイズの原稿が載置されている状態での外部光の強度よりも大きい値である
    請求項1記載のイメージ読取装置。
  3. 前記本体内に搭載され、前記光源から発生した光を受けた前記載置面上の原稿からの反射光又は透過光を受けてそれを電気信号に変換する読取用光検出手段を更に備え、
    前記外部光検出手段は、前記読取用光検出手段とは別に前記本体内に搭載されている、
    請求項1記載のイメージ読取装置。
  4. 前記電源制御手段は、前記省電力モードのときは、前記光源への電力供給は止める、又は、前記光源への供給電力を通常状態よりも小さくするようにする、
    請求項1記載のイメージ読取装置。
  5. 前記電源は、前記読取用光検出手段へも電力を供給し、
    前記電源制御手段は、前記省電力モードのときは、前記読取用光検出手段への電力供給は止める、又は、前記読取用光検出手段への供給電力を通常状態よりも小さくするようにする、
    請求項3記載のイメージ読取装置。
  6. 前記光源は、蛍光灯、キセノンランプ、及び発光ダイオードのうちの少なくとも1つである請求項1記載のイメージ読取装置。
  7. 請求項1記載のイメージ読取装置において、更に、
    前記原稿の読取イメージデータを出力するイメージ出力装置を備えるイメージ読取装置。
  8. 前記イメージ出力装置も、省電力モードを備え、且つ、前記イメージ出力装置にも、前記電源から電力が供給されるようになっており、
    前記電源制御手段は、前記検出された外部光の強度が前記閾値より高い値から前記閾値より低い値に変化したと判断したとき、前記イメージ出力装置が省電力モードになっていれば、その省電力モードを解除する、
    請求項7記載のイメージ読取装置。
  9. 前記読取イメージ出力装置は、以下の(1)〜(4)の装置、
    (1)イメージ読取装置に通信可能に接続されている装置に前記読取イメージデータを送信するイメージデータ送信装置、
    (2)前記読取イメージデータを公衆電話網を介してファクシミリで所定の又はユーザ所望の宛先端末に送信するファクシミリ送信装置、
    (3)イメージ読取装置に着脱可能に装着された外部記憶装置に前記読取イメージデータを格納するデータ格納装置、
    (4)前記読取イメージデータを所定の印刷媒体に印刷する印刷装置、
    のうちの少なくとも1つの装置である請求項7記載のイメージ読取装置。
  10. 前記本体内に搭載され、前記光源から発生した光を受けた前記載置面上の原稿からの反射光又は透過光を受けてそれを電気信号に変換する読取用光検出手段を更に備え、
    前記外部光検出手段は、前記読取用光検出手段を兼ねている、
    請求項1記載のイメージ読取装置。
  11. 省電力モードと、
    原稿を載置するための載置面を有する原稿台を備えた本体と、
    少なくとも前記原稿台の載置面を覆うことができるように、前記原稿台に開閉可能に装着されている原稿台カバーと、
    光源と、
    前記光源に電力を供給する電源と
    を備えるイメージ読取装置の電力制御方法において、
    前記載置面を通って前記本体内に入射する外部光を検出して検出信号を出力するステップと、
    前記原稿台に所定サイズの原稿が載置されている状態における前記外部光の強度原稿が載置されていない状態における前記外部光の強度との間の値を有する閾値に対して、前記外部光の強度が前記閾値より小さい値から前記閾値より大きい値に変化したか否か、及び前記外部光の強度が前記閾値より大きい値から前記閾値より小さい値に変化したか否かの判断を行うステップと、
    前記外部光の強度が所定時間変化することなく省電力モードに移行した状態で、前記判断手段により前記外部光の強度が前記閾値より大きい値から前記閾値より小さい値に変化したと判断したとき、前記省電力モードを解除するべく、前記電源を制御するステップと、
    前記外部光の強度が増加し前記原稿台カバーの状態が変化した場合であっても、前記判断手段により前記外部光の強度が前記閾値より小さい値から前記閾値より大きい値に変化していないと判断した場合には、前記省電力モードを維持するステップと
    を有する方法。
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