JP4076608B2 - フロントアクスル - Google Patents
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2300/00—Indexing codes relating to the type of vehicle
- B60G2300/38—Low or lowerable bed vehicles
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バス等の車両におけるフロントアクスル、とくに、車両の低床化を容易に実現できるフロントアクスルの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
超低床バス等のように床面が比較的低く設定された車両において、車室内床面の地上高を低くするために、フロントアクスルに取り付けられるエアスプリングを車幅方向の比較的外側、例えばフレームの外側に配置した場合、ドラグリンクやナックルアーム等のステアリングリンクはフロントアクスルの下方に配置されることとなるが、このような車両でさらにフロントアクスル上方の車室空間を車幅方向に大きく形成させようとすると、サスペンションロッド等との相関関係からフロントアクスルは比較的細くなって、フロントアクスルの強度に問題が生じる一方、サスペンションロッド等との干渉を防ぐため、フロントナックルアームのアーム長を小さくせざるをえないので、路面からの外力に敏感となって、操縦安定性の面から不利になると同時に、ドラグリンクの軸力が増大することとなって、ドラグリンクの強度に問題が生じる不具合があった。
【0003】
また、実開昭59−129671号公報に記載された多用途作業車のリヤアクスルケース支持構造は、シャシフレームの下面にリヤアクスルケース支持板を固着垂設して、この支持板にリヤアクスルケースを吊下、固持し、リヤアクスルケース支持板の内部に操向ロッド等を挿通させているが、この場合には、アクスルとサスペンションとの関連が全く不明で、図示のように床面が非常に高くなっていて、車両の低床化とは関係がなく、従ってまた、車両の低床化を前提として、車両の操縦安定性を良好に維持するものでもない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両におけるエアスプリングが車幅方向の比較的外側に配置されていても、ステアリングリンクの作動等に悪影響を及ぼすことなく、ステアリングリンクを配置させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるフロントアクスルは、略車幅方向へ延びて両端部にそれぞれナックルが装着され、上記両端部からそれぞれ上方に延び出して形成された台座上にエアスプリングが取り付けられ、上記台座の下側で、上記ナックルからU字状に延び出したナックルアームの先端へ直線状ドラグリンクの後端が揺動自在に連結されて、上記ナックルアーム及び上記ドラグリンクからなるステアリングリンクが略車両前後方向へ挿通して揺動できる貫通孔が形成されると共に、車両直進時に上記ドラグリンクの後端が上記貫通孔付近に位置するように構成されている。
【0006】
すなわち、略車幅方向へ延びたフロントアクスルの両端部で、それぞれ上方に延び出して形成された台座上にエアスプリングが取り付けられ、フロントアクスルの中央部分を比較的低く配置できるため、この中央部分における車室内の床面を比較的低くし、かつ、低い車室内床面を車幅方向に広く設定して、車室内空間を大きくすることができ、また、フロントアクスルにおける台座の下側で、U字状ナックルアーム及び直線状ドラグリンクからなるステアリングリンクが略車両前後方向へ挿通して揺動できる貫通孔がフロントアクスルに形成されると共に、車両直進時に上記ドラグリンクの後端が上記貫通孔付近に位置するように構成されているので、フロントアクスルの両端部上方の台座上にそれぞれエアスプリングが取り付けられていても、ステアリングリンクをフロントアクスルのさらに下方へ配置することなく、ステアリングリンクに対して十分の揺動空間を容易に形成させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。
超低床バス等の車両において、略車幅方向へ延びるフロントアクスル1は、フレーム2よりも車幅方向外側における両端部にそれぞれ前輪3の操舵用ナックル4が装着されていると共に、上記両端部でそれぞれ上方に延び出して台座5が形成され、台座5の下側に車両前後方向の貫通孔6が形成されている。
【0008】
また、各台座5上にエアスプリング7が取り付けられて、エアスプリング7の上端がブラケット8を介してフレーム2と連結され、フロントアクスル1に下端が連結されたショックアブソーバ9は、上端がブラケット8を介してフレーム2と連結され、両エアスプリング7間及び両ショックアブソーバ9間には比較的低い車室内床面10が形成されている。
【0009】
さらに、フロントアクスル1とフレーム2との間には、アッパーラジアスロッド11及びロアラジアスロッド12とラテラルロッド13とが設置されている。 なお、14はキングピン軸である。
【0010】
他方、操舵用ドラグリンク20の後端は、ナックル4におけるナックルアーム21の先端へ相対的揺動自在に連結されて、実線で示す車両の直進時には、ドラグリンク20の後端がフロントアクスル1の貫通孔6付近に配置されて、ドラグリンク20及びナックルアーム21からなるステアリングリンク22が貫通孔6を略車両前後方向に挿通し、また、略車幅方向に延びるタイロッド23の両端はそれぞれタイロッドアーム24を介して左右ナックルアーム21にそれぞれ相対的揺動自在に連結されている。
【0011】
従って、車両の右操舵時には、ドラグリンク20が車両前方(図2の上方)へ引かれるため、図2に2点鎖線で示されているように、ナックル4はキングピン軸14を中心として図2の時計方向へ回動する結果、ナックルアーム21が貫通孔6を挿通し、また、車両の左操舵時には、ドラグリンク20が車両後方(図2の下方)へ引かれるため、図2に1点鎖線で示されているように、ナックル4はキングピン軸14を中心として図2の反時計方向へ回動する結果、ドラグリンク20が貫通孔6を挿通することとなる。
【0012】
すなわち、フロントアクスル1の両端部にそれぞれ形成された各台座5上にエアスプリング7が取り付けられているため、フロントアクスル1の中央部分を比較的低く配置して、前記のように、この中央部分における車室内床面10を比較的低くし、かつ、低い車室内床面10を車幅方向に広く設定できるので、車室内空間を容易に大きくできる長所がある。
【0013】
また、フロントアクスル1の端部に形成された台座5の下方に貫通孔6が設けられ、ドラグリンク20及びナックルアーム21が相対的揺動自在であるように、ステアリングリンク22が貫通孔6を略車両前後方向に挿通しており、この場合、フロントアクスル1とロアラジアスロッド12、ラテラルロッド13、タイロッド23等との相対配置は従来装置からとくに変える必要がないため、コスト上昇を容易に抑制できると同時に、フロントアクスル1の強度が低下するおそれもない。
【0014】
しかも、ステアリングリンク22がフロントアクスル1の貫通孔6を挿通していて、操舵にともなうステアリングリンク22の変位は、比較的低く配置されるショックアブソーバ9やロアラジアスロッド12、ラテラルロッド13、タイロッド23等と干渉することがないため、ナックルアーム21のアーム長を比較的大きく設定することが容易に可能となり、従って、操舵機構が路面からの外力に敏感となり過ぎることはなくなって、車両の操縦安定性を簡単に向上させることができ、かつ、車両の旋回性能を良好にすることができる大きな利点があると共に、ドラグリンク20の軸力を適正な大きさとして、ドラグリンク20に十分の強度をもたせることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明にかかるフロントアクスルにおいては、フロントアクスルの中央部分を比較的低く配置して、この中央部分における車室内の床面を比較的低くし、かつ、低い車室内床面を車幅方向に広く設定して、車室内空間を大きくすることができる一方、台座の下側に略車両前後方向へステアリングリンクが挿通して揺動できる貫通孔が形成されていて、ステアリングリンクをフロントアクスルの下方へ配置せずに、ステアリングリンクに対して十分の揺動空間を容易に形成させることができるので、ナックルアームのアーム長を比較的大きく設定して、車両の操縦安定性を簡単に向上させ、かつ、車両の旋回性能を良好にすることができると共に、ドラグリンクの軸力を適正な大きさとして、ドラグリンクに十分の強度をもたせることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例における要部の概略後面図。
【図2】 図1のII−II矢視拡大図。
【符号の説明】
1 フロントアクスル
2 フレーム
3 前輪
4 ナックル
5 台座
6 貫通孔
7 エアスプリング
10 床面
20 ドラグリンク
21 ナックルアーム
22 ステアリングリンク
Claims (1)
- 略車幅方向へ延びて両端部にそれぞれナックルが装着され、上記両端部からそれぞれ上方に延び出して形成された台座上にエアスプリングが取り付けられ、上記台座の下側で、上記ナックルからU字状に延び出したナックルアームの先端へ直線状ドラグリンクの後端が揺動自在に連結されて、上記ナックルアーム及び上記ドラグリンクからなるステアリングリンクが略車両前後方向へ挿通して揺動できる貫通孔が形成されると共に、車両直進時に上記ドラグリンクの後端が上記貫通孔付近に位置するように構成されたフロントアクスル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30942897A JP4076608B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | フロントアクスル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30942897A JP4076608B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | フロントアクスル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11123916A JPH11123916A (ja) | 1999-05-11 |
JP4076608B2 true JP4076608B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
ID=17992895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30942897A Expired - Fee Related JP4076608B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | フロントアクスル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4076608B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP30942897A patent/JP4076608B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11123916A (ja) | 1999-05-11 |
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