JP4076356B2 - 表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法 - Google Patents

表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器等の表示部に用いられる表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光変調用材料としての液晶をマトリクス状に分割する電極を有する液晶表示装置や、有機導電性分子がマトリクス状に分割配置された有機EL表示装置等は、PC(Personal Computer)や携帯用電子機器等の表示部に用いられている。これらの表示装置は、薄型で軽量かつ低消費電力等の特徴を有している。
【0003】
上記の表示装置の表示領域には、画素毎に薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)等の能動素子が配置されている。表示装置は、能動素子のスイッチング動作によって選択された画素に情報が書き込まれることにより所望の画像を表示する。能動素子の駆動端子は、絶縁膜を介して互いに交差する2組のバスラインにより、表示領域外に配置されたドライバICに接続される。
【0004】
現在広く用いられているボトムゲート構造のTFTを備えた液晶表示装置用基板では、TFTのゲート電極に接続されたゲートバスラインと、TFTのドレイン電極に接続されたドレインバスラインとは、膜厚約400nmのシリコン窒化膜(SiNx膜)からなる絶縁膜(ゲート絶縁膜)を介して交差している。両バスラインが絶縁膜を介して交差する交差領域では、両バスライン間にリーク電流による短絡欠陥(以下、単に「短絡欠陥」という)が生じることがある。交差領域は画素数と同数存在している。両バスライン間の短絡欠陥は、対向基板と貼り合わせて液晶を封入した後の表示画面上で線欠陥として視認されてしまう。したがって、短絡欠陥を修復するための対策が必要となる。
【0005】
図9は、ボトムゲート構造のTFTを備えた従来の液晶表示装置用基板の構成を示している。図9に示すように、TFT基板102上には、図中左右方向に延びるゲートバスライン110が互いに平行に複数形成されている(図9では1本のみ示している)。またTFT基板102上には、不図示の絶縁膜を介してゲートバスライン110に交差して、図中上下方向に延びるドレインバスライン112が互いに平行に複数形成されている(図9では1本のみ示している)。複数のゲートバスライン110とドレインバスライン112とで囲まれた各領域が画素領域となる。ドレインバスライン112は、ゲートバスライン110との交差位置近傍で、2本のドレインバスライン112a、112bに分岐している。ドレインバスライン112aは交差領域150でゲートバスライン110に交差し、ドレインバスライン112bは交差領域151でゲートバスライン110に交差している。
【0006】
ゲートバスライン110及びドレインバスライン112の交差位置近傍には、TFT126が形成されている。TFT126のゲート電極116はゲートバスライン110に電気的に接続されている。TFT126のドレイン電極118は、ドレインバスライン112に電気的に接続されている。また、TFT126のソース電極120は、ドレイン電極118に対向して形成され、コンタクトホール122を介して画素電極124に電気的に接続されている。
【0007】
また、各画素領域のほぼ中央には、ゲートバスライン110と平行に蓄積容量バスライン114が形成されている。ドレインバスライン112は、ゲートバスライン110との交差位置近傍と同様に、蓄積容量バスライン114との交差位置近傍で2本のドレインバスライン112c、112dに分岐している。
【0008】
例えばドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域151(図中ハッチングで示す)で短絡欠陥が生じた場合、交差領域151の前後(図中上方及び下方)の切断部152、153でドレインバスライン112をレーザ光で切断することにより、当該短絡欠陥を修復できる。
【0009】
ところが、ゲートバスライン110とドレインバスライン112との間の短絡欠陥が欠陥検査により検出されても、当該短絡欠陥領域には2つの交差領域150、151が存在するため、いずれに短絡欠陥が生じているかを特定できない。
【0010】
また、リーク電流の原因は、SiNx膜の下地であるゲートバスライン110や蓄積容量バスライン114の表面形状の影響により、SiNx膜に微視的な構造欠陥が生成されることにある。このため、顕微鏡で観察して短絡位置を検出するのは困難である。したがって、短絡欠陥が生じている交差領域150、151を特定するのが困難であるため、図9に示す液晶表示装置用基板の構成は実用的価値が高いとは言えない。
【0011】
図10は、図9に示す液晶表示装置用基板を改良した液晶表示装置用基板の構成を示している。図11は、図10のA−A線で切断した液晶表示装置用基板の断面を示している。図10及び図11に示すように、ゲートバスライン110とドレインバスライン112との交差位置近傍には、ガラス基板138上にゲートバスライン110形成層で形成され、ゲートバスライン110と電気的に分離されている2つの導体片132、134が配置されている。また、ゲートバスライン110とドレインバスライン112との交差位置近傍には、絶縁膜140上にドレインバスライン112形成層で形成され、ドレインバスライン112と電気的に分離されている導体片136が形成されている。
【0012】
導体片132の一端部は、絶縁膜140を介してドレインバスライン112の下層に形成されている。導体片132とドレインバスライン112とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域160を有するように配置されている。導体片132の他端部は、絶縁膜140を介して導体片136の一端部の下層に形成されている。導体片132と導体片136とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域162を有するように配置されている。導体片136の他端部は、絶縁膜140を介して導体片134の一端部の上層に形成されている。導体片136と導体片134とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域164を有するように配置されている。導体片134の他端部は、絶縁膜140を介してドレインバスライン112の下層に形成されている。導体片134とドレインバスライン112とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域166を有するように配置されている。導体片132、134、136は、ドレインバスライン112を修復するための予備配線を構成している。図10に示す構成では、図9に示す構成と異なり、ドレインバスライン112とゲートバスライン110とが1つの交差領域154で交差している。このため、ドレインバスライン112とゲートバスライン110との間に短絡欠陥が検出されれば、短絡欠陥が生じている交差領域154を特定できる。
【0013】
例えばドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域154(図中ハッチングで示す)で短絡欠陥が生じた場合には、まず交差領域154の前後の切断部155、156でドレインバスライン112をレーザ光により切断する。次に、オーバーラップ領域160にレーザ光を照射してドレインバスライン112と導体片132とを溶融させることにより電気的に接続させ、オーバーラップ領域162にレーザ光を照射して導体片132と導体片136とを電気的に接続させる。また、オーバーラップ領域164にレーザ光を照射して導体片136と導体片134とを電気的に接続させ、オーバーラップ領域166にレーザ光を照射して導体片134とドレインバスライン112とを電気的に接続させる。こうすることにより、ドレインバスライン112とゲートバスライン110との間に交差領域154で生じた短絡欠陥を修復できる。
【0014】
図12は、図9に示す液晶表示装置用基板を改良した液晶表示装置用基板の他の構成を示している。図12に示すように、ドレインバスライン112は、ゲートバスライン110との交差領域170の前後からそれぞれ分岐してゲートバスライン110にほぼ平行に延びる分岐配線142、143を有している。また、ドレインバスライン112にほぼ平行に延びる導体片144が、ITO(Indium Tin Oxide)等の画素電極124(図12では図示せず)形成層で形成されている。導体片144の両端部は、不図示の保護膜を介して分岐配線142、143の上層に形成されている。導体片144と分岐配線142とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域172を有するように配置されている。また、導体片144と分岐配線143とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域174を有するように配置されている。分岐配線142、143及び導体片144は、ドレインバスライン112を修復するための予備配線を構成している。
【0015】
例えばドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域170(図中ハッチングで示す)で短絡欠陥が生じた場合には、まず交差領域170の前後の切断部176、177でドレインバスライン112をレーザ光により切断する。次に、オーバーラップ領域172にレーザ光を照射して分岐配線142と導体片144とを電気的に接続させ、オーバーラップ領域174にレーザ光を照射して導体片144と分岐配線143とを電気的に接続させる。こうすることにより、ドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域170で生じた短絡欠陥を修復できる。
【0016】
図13は、図9に示す液晶表示装置用基板を改良した液晶表示装置用基板のさらに他の構成を示している。図13に示すように、ドレインバスライン112上には、ゲートバスライン110との交差領域180をコの字状に迂回する導体片146が画素電極124(図13では図示せず)形成層で形成されている。導体片146の両端部は、不図示の保護膜を介してドレインバスライン112の上層に形成されている。導体片146の一端部とドレインバスライン112とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域182を有するように配置されている。また導体片146の他端部とドレインバスライン112とは、基板面に垂直方向に見て、互いに重なるオーバーラップ領域184を有するように配置されている。導体片146は、ドレインバスライン112を修復するための予備配線を構成している。
【0017】
例えばドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域180で短絡欠陥が生じた場合には、まず交差領域180の前後の切断部186、187でドレインバスライン112をレーザ光により切断する。次に、オーバーラップ領域182にレーザ光を照射してドレインバスライン112と導体片146の一端部とを電気的に接続させ、オーバーラップ領域184にレーザ光を照射して導体片146の他端部とドレインバスライン112とを電気的に接続させる。こうすることにより、ドレインバスライン112とゲートバスライン110との交差領域180で生じた短絡欠陥を修復できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10乃至図13に示す構成では、予備配線が電気的にフローティング状態で回路配線中に多数形成されているため、長期的な回路動作の安定性が低下してしまうという問題が生じる。また、ゲートバスライン110、ドレインバスライン112及び蓄積容量バスライン114と予備配線との間に新たな寄生容量が形成される。寄生容量は、ゲートパルスの波形になまりが生じたり、階調信号の伝播が遅延したりする原因になる。このため、各バスラインの本数が多い高解像度の液晶表示装置や表示領域の面積が広い液晶表示装置では高速駆動が困難になってしまうという問題が生じる。さらに、ゲートバスライン110、ドレインバスライン112及び蓄積容量バスライン114と予備配線との間に新たな交差領域が形成されてしまうため、短絡欠陥が増加するおそれがあるという問題が生じている。
【0019】
また従来は、ドレインバスライン112上の基板全面に保護膜を形成した後に、所定の切断部にレーザ光を照射して加熱し、蒸散作用を利用してドレインバスライン112を除去または切断している。
【0020】
しかし、この方法では金属や無機物が微粒子として飛散するため、基板が汚染されて乾燥じみが生じたり、液晶の抵抗率が低下したりすることがある。また、この微粒子は単純な水洗により除去することが困難である。このため、超音波洗浄や薬品を用いた洗浄が必要になり、TFT126等のデバイスが損傷するおそれがある。このため、液晶表示装置の製造歩留まりが低下してしまうという問題が生じる。
【0021】
また、図12又は図13に示す構成では、導体片144、146がITO等の画素電極124形成層で形成されている。しかし、ITOは硬く破損しやすいため、ドレインバスライン112を修復する際に照射されるレーザ光の照射条件が狭い範囲に限定されてしまい、また電気的な接続の再現性が低下する。このため、ITO上にさらに他の金属層を積層して導体片144、146を形成する必要がある。したがって、液晶表示装置の製造工程が増加し、製造コストが増加してしまうという問題が生じる。
【0022】
本発明の目的は、バスライン間に生じた短絡欠陥を容易に修復でき、低コストで製造歩留まりの高い表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基板上に並列して形成された複数の第1のバスラインと、前記第1のバスライン上に形成された絶縁膜を介して前記第1のバスラインに交差し、並列して形成された複数の第2のバスラインと、前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの一側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第1の分岐配線と、前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの他側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第2の分岐配線とを有することを特徴とする表示装置用基板によって達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法について図1乃至図8を用いて説明する。図1は、本実施の形態による液晶表示装置の概略構成を示している。液晶表示装置は、TFT等が形成されたTFT基板2とカラーフィルタ(CF;Color Filter)等が形成された対向基板4とを対向させて貼り合わせ、両基板2、4間に液晶を封入した構造を有している。
【0025】
図2は、TFT基板2上に形成された素子の等価回路を示している。TFT基板2上には、図中左右方向に延びるゲートバスライン10が、互いに平行に複数形成されている。また、不図示の絶縁膜を介してゲートバスライン10にほぼ直交して図中上下方向に延びるドレインバスライン12が、互いに平行に複数形成されている。複数のゲートバスライン10とドレインバスライン12とで囲まれた各領域が画素領域となる。各画素領域にはTFT26と画素電極24が形成されている。各TFT26のドレイン電極は隣接するドレインバスライン12に接続され、ゲート電極は隣接するゲートバスライン10に接続され、ソース電極は画素電極24に接続されている。各画素領域のほぼ中央には、ゲートバスライン10と平行に蓄積容量バスライン14が形成されている。
【0026】
図1に戻り、液晶を封止して対向基板4と対向配置されたTFT基板2には、複数のゲートバスライン10を駆動するドライバICが実装されたゲートバスライン駆動回路5と、複数のドレインバスライン12を駆動するドライバICが実装されたドレインバスライン駆動回路6とが設けられている。これらの駆動回路5、6は、制御回路7から出力された所定の信号に基づいて、走査信号やデータ信号を所定のゲートバスライン10あるいはドレインバスライン12に出力するようになっている。TFT基板2の素子形成面と反対側の基板面には偏光板8が配置され、偏光板8のTFT基板2と反対側の面にはバックライトユニット3が取り付けられている。一方、対向基板4のCF形成面と反対側の面には、偏光板8とクロスニコルに配置された偏光板9が貼り付けられている。
【0027】
図3は、ボトムゲート構造のTFTを備えたTFT基板2の要部構成を示している。図3に示すように、ゲートバスライン(第1のバスライン)10とドレインバスライン(第2のバスライン)12とは、ゲートバスライン10上に形成された不図示の絶縁膜を介して交差領域30で交差している。また、蓄積容量バスライン14(第1のバスライン)とドレインバスライン12とは、蓄積容量バスライン14上に形成された不図示の絶縁膜を介して交差領域32で交差している。
【0028】
ドレインバスライン12からは、交差領域30を挟んで2つの分岐配線34、36が図中左側に分岐している。分岐配線34の端部は、基板面に垂直方向に見て、ゲートバスライン10の一側部に所定の間隙を介して対向している。分岐配線36の端部は、基板面に垂直方向に見て、ゲートバスライン10の他側部に所定の間隙を介して対向している。分岐配線34、36はドレインバスライン12と同一の形成材料(例えばアルミニウム(Al)、Al合金、マグネシウム(Mg)、Mg合金、遷移金属又はこれらの積層)で形成されている。
【0029】
同様にドレインバスライン12からは、交差領域32を挟んで2つの分岐配線38、40が図中左側に分岐している。分岐配線38の端部は、基板面に垂直方向に見て、蓄積容量バスライン14の一側部と所定の間隙を介して対向している。分岐配線40の端部は、基板面に垂直方向に見て、蓄積容量バスライン14の他側部と所定の間隙を介して対向している。分岐配線38、40はドレインバスライン12と同一の形成材料で形成されている。このように、分岐配線34、36、38、40は、基板面に垂直方向に見て、ゲートバスライン10及び蓄積容量バスライン14に重ならないように形成されている。
【0030】
図4は、図3に示すTFT基板2の構成の変形例を示している。図4に示すように、ゲートバスライン10は、分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間の間隔が狭くなるように、他の領域より細い配線幅で形成された幅細領域42を有している。同様に、蓄積容量バスライン14は、分岐配線38の端部と分岐配線40の端部との間の間隔が狭くなるように幅細領域44を有している。
【0031】
本実施の形態では、分岐配線34、36、38、40が、基板面に垂直方向に見て、ゲートバスライン10及び蓄積容量バスライン14に重ならないように形成されている。このため、ゲートバスライン10及び蓄積容量バスライン14と分岐配線34、36、38、40との間に余計な寄生容量は形成されない。
【0032】
また本実施の形態では、分岐配線34、36の各端部間が接続されていないので、ドレインバスライン12とゲートバスライン10とは1つの交差領域30で交差している。このため、ドレインバスライン12とゲートバスライン10との間の短絡欠陥が検出されれば、短絡欠陥が生じている交差領域30を確実に特定できる。同様に、分岐配線38、40の各端部間が接続されていないので、ドレインバスライン12と蓄積容量バスライン14とは1つの交差領域32で交差している。このため、ドレインバスライン12と蓄積容量バスライン14との間の短絡欠陥が検出されれば、短絡欠陥が生じている交差領域32を確実に特定できる。
【0033】
次に、本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法について図5乃至図7を用いて説明する。本実施の形態による欠陥修復方法の前提として、ドレインバスライン12が形成された後であってドレインバスライン12上の基板全面に保護膜が形成される前に行われた欠陥検査工程により、ゲートバスライン10とドレインバスライン12との交差領域30で生じている短絡欠陥が検出されているものとする。本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法は、交差領域30のドレインバスライン12を除去又は絶縁物(絶縁膜)にする、又は切り離す工程と、交差領域30を迂回してドレインバスライン12を修復する修復配線を形成する工程とで構成されている。
【0034】
まず、交差領域30のドレインバスライン12を除去又は絶縁膜にする工程について説明する。図5は、本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法を説明する図である。図6は、図5に示すB−B線で切断した表示装置用基板の断面図である。まず、基板全面にポジ型レジストを塗布する。次に、顕微鏡付きの紫外線露光装置を用いて、図5に示す破線で囲まれた領域αをスポット露光する。領域αは、短絡欠陥が生じている交差領域30を含んでいる。露光の後現像して、領域αが開口されたレジストパターン72を形成する。レジストパターン72は、開口部に露出された金属を酸化して絶縁膜にするためのマスクとして用いられる。
【0035】
次に、交差領域30のドレインバスライン12を絶縁膜にするために、液相での陽極酸化を行う。図7は、陽極酸化の方法を模式的に示している。図7に示すように、電解槽64内には酒石酸アンモニウムを電解質(例えば1wt%)とする電解液66が貯留されている。電解液66には、白金(Pt)等からなる陰極68が浸漬されている。陰極68は、定電流源74の負極に接続されている。
【0036】
また、電解槽64内にはTFT基板2が配置されている。TFT基板2は、ガラス基板60上に形成されたドレインバスライン12等を有している。また、TFT基板2の全面には、領域αが開口されたレジストパターン72がマスクとして形成されている。ドレインバスライン12の領域αは電解液66に浸漬されている。ドレインバスライン12端部に形成されたドレインバスライン端子13は、定電流源74の正極に接続されている。なお、ドレインバスライン12は、Al、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の陽極酸化がされ得る金属層で形成される必要がある。
【0037】
本例では陽極酸化が行われるのは、ドレインバスライン12のうち極めて面積の狭い領域α内であるため、定電流源74での電源電流の設定が困難である。このため、電解液66には、定電流源74の正極に接続された補助陽極76が浸漬されている。補助陽極76は、ドレインバスライン12形成層と同一の積層構造で形成された金属層78をガラス基板61上に有している。金属層78は、交差領域30より広い面積の領域に形成されている。金属層78の酸化が終了すると、ほぼ同時に交差領域30のドレインバスライン12の酸化が終了し、このとき両電極間に流れる電流が急激に減少するため、両電極間の電流値を測定していれば陽極酸化の終点を検出できる。
【0038】
交差領域30のドレインバスライン12を陽極として用い、Ptを陰極68として用いて、例えば1mA/cm2の電流密度で定電流陽極酸化を行う。これにより、交差領域30のドレインバスライン12は、酸化されて絶縁膜になる。
【0039】
一方、気相での陽極酸化を行う場合には、少なくとも酸素ラジカル(原子状酸素)又は酸素イオンを含む雰囲気中にTFT基板2を設置する。本例には、プラズマの発生領域とTFT基板2の設置領域とを分離する構成が適用できるため、短絡欠陥の生じた交差領域30のドレインバスライン12をドライエッチングする場合に発生する絶縁膜のプラズマ損傷はほとんど発生しない。また、ゲートバスライン10とドレインバスライン12とを表示領域外で短絡させた後、陽極酸化を行うようにすれば、絶縁膜のプラズマ損傷を完全に抑制できる。気相で陽極酸化するとき、ドレインバスライン12側に正のバイアス電圧を印加すると酸化時間が短縮できる。
【0040】
以上の手順により、短絡欠陥の生じた交差領域30のドレインバスライン12が酸化されて絶縁膜になる。交差領域30のドレインバスライン12は、上記陽極酸化に代えて、ウェットエッチングにより除去してもよい。ただし、ドレインバスライン12が複数の金属の積層構造であるときには、危険な薬品も含めてエッチング液を複数用意しなければならない場合がある。また、ドレインバスライン12は、TiやTaのようにウェットエッチングが困難な金属層で形成されていることもある。
【0041】
また、交差領域30のドレインバスライン12は、ドライエッチングにより除去してもよい。ただし、プラズマに曝されることによりTFT26が絶縁破壊されるおそれがある。また、ドライエッチングに使用されるエッチングガスは有害であり、ハロゲン原子を含有しているため、オゾン層を破壊する等の環境の悪化をもたらすおそれもある。また、ドレインバスライン12は、Taのようにドライエッチングが困難な金属層で形成されていることもある。このため、交差領域30上のドレインバスライン12を除去又は絶縁膜にする工程では、ドレインバスライン12を形成する金属の種類に基づいて、陽極酸化法、ウェットエッチング又はドライエッチングのいずれかが用いられる。
【0042】
次に、交差領域30を迂回してドレインバスライン12を修復する修復配線を形成する工程について説明する。本例では、光CVD(Chemical Vapor Deposition)法(例えばレーザCVD法)を用いて分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間に修復配線を形成する。レーザCVD法は、フォトリソグラフィ工程を必要とせずに微細部の接続が可能であり、また金属相互間の接着力が優れている。まず、有機金属化合物ガスを真空中に導入してレーザ光を分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間に照射し、照射した領域に金属を分離して析出させる。レーザ光による有機金属化合物の光解離を利用した堆積方法について説明する。有機金属化合物ガスとしては、タングステン(W)、Mo、クロム(Cr)等の金属のカルボニル化合物を用いることができる。成膜条件を以下に示す。Arをキャリアガス(90cc/min)として、金属カルボニル(Cr(CO)6)をベルジャに導入し、圧力を100mTorrとする。次に、連続波(CW)のYAGレーザ(355nm)を分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間に集光する。例えばレーザ光の直径が約5μmのとき、比抵抗50〜150μΩ・cmの金属薄膜が堆積される。
【0043】
金属薄膜により線を描画するときはレーザ光を走査させる。例えば3.0μm/secのスキャン速度で、比抵抗の最も小さい金属薄膜が堆積される。一往復の走査により例えば500nmの膜厚の金属薄膜が堆積される。
【0044】
レーザCVD法を用いて修復配線を形成するときは、図4に示すような分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間の距離の短い構成が有効である。接続箇所の位置合わせの後、一回のレーザショットで修復配線を形成できるためである。距離が長いと精密な移動機構が必要となり、処理時間も長くなる。
【0045】
上記の手順により分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間に修復配線を形成しても、再び短絡欠陥が生じることがある。これは、修復配線が、短絡欠陥の生じた交差領域30に隣接した領域に形成されるので、下地のゲートバスライン10の表面形状が交差領域30と類似していることがあり、絶縁膜に交差領域30と同様の微視的な構造欠陥が形成されているためである。この短絡欠陥の発生を防止するには、修復配線が形成される領域の絶縁膜をレーザアニールした後に、上記の手順により修復配線を形成すればよい。
【0046】
以上の手順により、分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間が電気的に接続されて修復配線が形成され、ドレインバスライン12が修復される。
【0047】
本実施の形態によれば、交差領域30のドレインバスライン12を除去又は絶縁膜にする際にレーザ光が用いられない。このため、金属や無機物が微粒子として飛散することがなく、乾燥じみや液晶の抵抗率の低下が生じない。また、超音波洗浄や薬品を用いて微粒子を除去する工程が不要であるため、TFT26等のデバイスが損傷することがない。したがって、表示装置の製造歩留まりが向上する。さらに、修復配線を形成する前及び形成した後に、TFT基板2を例えば300℃程度に加熱する熱処理工程を行うことにより、完成後の高温寿命試験でも欠陥は再発せず、製造歩留まりと長期信頼性がさらに向上することが分かった。
【0048】
次に、本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法の第1の変形例について図3を参照しつつ説明する。本変形例では、修復配線の形成に無電解めっきを用いている。まず、TFT基板2の全面にポジ型レジストを塗布する。次に、顕微鏡付きの紫外線露光装置を用いて、分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間の領域をスポット露光する。その後現像して分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間の領域が開口されたレジストパターンを形成する。
【0049】
レジストパターンの開口部からは、SiO2膜等からなる絶縁膜と分岐配線34の端部及び分岐配線36の端部が露出している。分岐配線34、36は、例えばTi、Al、Tiがこの順に積層されて形成されている。Tiに代えて他の遷移金属が用いられてもよいし、Alに代えてAlと遷移金属との合金が用いられてもよい。
【0050】
ニッケル(Ni)の無電解めっき液には、金属塩として硫酸ニッケル(35g/l)、還元剤として次亜リン酸ナトリウム(30g/l)、錯化剤としてクエン酸ナトリウム(10g/l)をそれぞれ主成分とする溶液が用いられる。溶液のpHは例えば5.6〜5.8とし、溶液の温度は例えば85℃に調整される。TFT基板2をめっき液に浸漬する前に、塩化スズ溶液に浸漬する処理を施すと、Niの析出が起こりやすくなる。また、NiをAl層に析出させるには、Al層へのジンケート処理が必要になる。
【0051】
めっき膜厚は浸漬時間により制御される。めっき終了後、加熱することにより接着強度が改善される。分岐配線34、36間が析出金属により完全に接続される前にめっきを終了し、レーザ光を照射して析出金属を溶融させることにより修復配線を形成してもよい。分岐配線34、36の各端部間の間隔が広いときには、この方法を適用すると欠陥修復に要する処理時間が短縮される。
【0052】
無電解めっきでは、めっきされる領域はレジストパターンの開口部で画定される。下地の分岐配線34、36にめっきの触媒となる遷移金属を用いると、分岐配線34、36の各端部間がめっき金属で埋められる。本変形例は、材料及び設備に要するコストが安価である。なお、電解めっきを用いる場合には、ドレインバスライン12側に負のバイアス電圧を印加すればよい。
【0053】
次に、本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法の第2の変形例について図8を用いて説明する。本変形例では、修復配線の形成にレーザ蒸着法を用いている。レーザ蒸着法は、分岐配線34、36の各端部間の接続箇所にレーザを位置決めし、Al等の接続用金属のフォイル(箔)を分岐配線34、36の各端部間の上方に近接して配置し、フォイル側からレーザを照射することにより、金属層を分岐配線34、36の各端部間に蒸着させる方法である。
【0054】
フォイルの代わりに、レーザ光が透過するガラス等の基板上に、Al等を分岐配線34、36の各端部間を接続できる大きさにパターニングした蒸着用基板81を使用することもできる。図8に示すように、ガラス基板80上にAlを成膜して分岐配線34、36の各端部間を接続させやすい形状にパターニングし、蒸着用金属層となるAl層82を形成する。このとき、TFT基板2との位置合わせに使用する位置合わせ用マーク(図示せず)もガラス基板80上にAl層82と同時に形成しておく。Alをパターニングする際には、金属製のシャドウマスクを用いてガラス基板80上にAlを蒸着させる方法を用いるのが容易である。ガラス基板80のAl層82形成面を分岐配線34、36の各端部間の領域に近接して配置し、ガラス基板80の裏面側(図中上方)からレーザ光(図中矢印で示す)をAl層82に照射する。これにより、AlがTFT基板2の分岐配線34、36の各端部間に蒸着され、修復配線が形成される。紫外線領域の波長を有するパルスレーザが、最も制御性に優れた蒸着手段として用いられる。
【0055】
本変形例では、フォイルやガラス基板80をTFT基板2上に位置決めする際に、三次元の位置合わせが必要であるが、大気中のプロセスであるため作業性がよい。また、修復配線を形成する領域を画定するためのフォトリソグラフィ工程が不要である。蒸着させる金属としては、Al等の低融点の金属を用いるのが容易であるが制約はない。
【0056】
次に、本実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法の第3の変形例について説明する。本変形例では、修復配線の形成に塗布金属法を用いている。まず、パラジウム(Pd)や金(Au)あるいはこれらを主成分とした微金属粉が有機バインダ中に分散されたペーストを分岐配線34の端部と分岐配線36の端部との間の領域にディスペンサを用いて塗布する。次に、塗布されたペーストに例えばArレーザの第3高調波を絞って照射する。これにより、ペーストは局部的に加熱されて溶融接続が行われ、分岐配線34、36の各端部間が電気的に接続される。接続後は、有機溶媒を用いて樹脂を流し去ることにより修復配線が形成される。
【0057】
本変形例では、レーザ径により修復配線の幅が制御されるため、ペーストを塗布する際の位置精度は低くてもよい。また、大気中でのプロセスであるため作業性がよい。さらに、修復配線を形成する領域を画定するためのフォトリソグラフィ工程が不要である。
【0058】
次に、本発明の第2の実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法について説明する。本実施の形態では、ITO等からなる画素電極を形成する際に同時に修復配線を形成する。まず、ガラス基板上に金属層を成膜してパターニングし、ゲートバスライン及び蓄積容量バスラインを形成する。次に、基板全面に絶縁膜を形成する。次に、基板全面にa−Si、n+a−Si、Ti、Al及びTiを連続成膜する。次に、ソース/ドレイン電極及びドレインバスラインを形成する。同時に、図3に示す第1の実施の形態と同様の分岐配線を形成する。次に、バスライン間の短絡欠陥を検出する所定の欠陥検査を行う。本実施の形態では、あるゲートバスラインとあるドレインバスラインとの交差領域で生じている短絡欠陥が検出されているものとする。
【0059】
次に、短絡欠陥が生じている交差領域のドレインバスラインを除去又は絶縁膜にする。ドレインバスラインを除去又は絶縁膜にする工程として、第1の実施の形態と同様に陽極酸化法を用いてもよいし、他の方法を用いてもよい。次に、基板全面に保護膜を形成する。次に、保護膜上にポジ型レジストを塗布してポジ型レジスト層を形成する。次に、所定のフォトマスクを用いて露光した後、短絡欠陥が生じた交差領域に隣接する2つの分岐配線上をスポット露光する。その後現像し、レジストパターンを形成する。次に、当該レジストパターンをエッチングマスクとして用いてエッチングし、ソース電極上の保護膜を開口してコンタクトホールを形成する。同時に、2つの分岐配線上の保護膜を開口してコンタクトホールを形成する。
【0060】
次に、例えばITOを基板全面に成膜してITO層を形成する。次に、ITO層上に、ネガ型レジストを塗布してネガ型レジスト層を形成する。次に、所定のフォトマスクを用いて露光した後、短絡欠陥が生じた交差領域に隣接する分岐配線上の両コンタクトホール間をスポット露光する。その後現像し、レジストパターンを形成する。次に、当該レジストパターンをエッチングマスクとして用いてエッチングし、コンタクトホールを介してソース電極に電気的に接続される画素電極を画素毎に形成する。同時に、分岐配線上のコンタクトホール間に修復配線を形成する。これにより、交差領域で除去又は絶縁膜にされたドレインバスラインが修復される。以上の手順により、ドレインバスラインとゲートバスラインとの間に生じた短絡欠陥を修復できる。本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、修復配線を画素電極と同時に形成できるため、製造工程を減少させることができる。
【0061】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ボトムゲート構造のTFTを備えた液晶表示装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、トップゲート構造のTFTを備えた液晶表示装置にも適用できる。
【0062】
また、上記実施の形態では液晶表示装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、有機EL表示装置や無機EL表示装置等の他の表示装置にも適用できる。
【0063】
以上説明した実施の形態による表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法は、以下のようにまとめられる。
(付記1)
基板上に並列して形成された複数の第1のバスラインと、
前記第1のバスライン上に形成された絶縁膜を介して前記第1のバスラインに交差し、並列して形成された複数の第2のバスラインと、
前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの一側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第1の分岐配線と、
前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの他側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第2の分岐配線と
を有することを特徴とする表示装置用基板。
【0064】
(付記2)
付記1記載の表示装置用基板において、
前記第1及び第2の分岐配線は、前記第2のバスラインと同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする表示装置用基板。
【0065】
(付記3)
付記1又は2に記載の表示装置用基板において、
前記第1のバスラインは、前記一側部と前記他側部との間の幅が他の領域より細い幅細領域を有していること
を特徴とする表示装置用基板。
【0066】
(付記4)
一対の基板と、前記一対の基板間に封止された液晶とを有する液晶表示装置であって、
前記基板の一方に、付記1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置用基板が用いられていること
を特徴とする液晶表示装置。
【0067】
(付記5)
基板上に形成された第1のバスラインと、前記第1のバスライン上に形成された絶縁膜を介して交差領域で前記第1のバスラインに交差する第2のバスラインとの間に生じた短絡欠陥を修復する表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記交差領域の前記第2のバスラインを除去又は絶縁物にする、又は切り離す第1の工程と、
前記交差領域を迂回して、前記第2のバスラインを修復する修復配線を形成する第2の工程と
を有することを特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0068】
(付記6)
付記5記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記第1の工程は、陽極酸化を行って前記交差領域の前記第2のバスラインを絶縁物にすること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0069】
(付記7)
付記6記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記陽極酸化は液相で行うこと
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0070】
(付記8)
付記6記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記陽極酸化は気相で行うこと
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0071】
(付記9)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記修復配線は、光CVD法を用いて形成すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0072】
(付記10)
付記9記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記修復配線は、レーザCVD法を用いて形成すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0073】
(付記11)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記修復配線は、無電解めっき法又は電解めっき法を用いて形成すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0074】
(付記12)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記修復配線は、レーザ蒸着法を用いて形成すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0075】
(付記13)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記修復配線は、塗布金属法を用いて形成すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0076】
(付記14)
付記5乃至13のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記第2の工程の前に、前記絶縁膜をレーザアニールする工程をさらに有すること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0077】
(付記15)
付記5乃至14のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記第2の工程の前に、前記第2のバスライン上に保護膜を形成する工程をさらに有し、
前記修復配線は、画素電極と同時に形成されること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0078】
(付記16)
付記5乃至15のいずれか1項に記載の表示装置用基板の欠陥修復方法において、
前記表示装置用基板として、付記1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置用基板を用いること
を特徴とする表示装置用基板の欠陥修復方法。
【0079】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、バスライン間に生じた短絡欠陥を容易に修復でき、低コストで製造歩留まりの高い表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置及びその欠陥修復方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の等価回路を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の構成の変形例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法を説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による表示装置用基板の欠陥修復方法の第2の変形例を説明する図である。
【図9】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図10】従来の液晶表示装置用基板の他の構成を示す図である。
【図11】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図12】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図13】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 TFT基板
3 バックライトユニット
4 対向基板
5 ゲートバスライン駆動回路
6 ドレインバスライン駆動回路
7 制御回路
8、9 偏光板
10 ゲートバスライン
12 ドレインバスライン
13 ドレインバスライン端子
14 蓄積容量バスライン
16 ゲート電極
18 ドレイン電極
20 ソース電極
22 コンタクトホール
24 画素電極
26 TFT
30、32 交差領域
34、36、38、40 分岐配線
60、61 ガラス基板
64 電解槽
66 電解液
68 陰極
70 絶縁膜
72 レジストパターン
74 定電流源
76 補助陽極
78 金属層
80 ガラス基板
81 蒸着用基板
82 Al層

Claims (2)

  1. 基板上に並列して形成された複数の第1のバスラインと、
    前記第1のバスライン上に形成された絶縁膜を介して前記第1のバスラインに交差し、並列して形成された複数の第2のバスラインと、
    前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの一側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第1の分岐配線と、
    前記第2のバスラインから分岐して、基板面に垂直方向に見て前記第1のバスラインの他側部と所定の間隙を介して対向する端部を備えた第2の分岐配線とを有し、
    前記第1のバスラインは、前記一側部と前記他側部との間の幅が他の領域より細い幅細領域を有していること
    を特徴とする表示装置用基板。
  2. 一対の基板と、前記一対の基板間に封止された液晶とを有する液晶表示装置であって、
    前記基板の一方に、請求項1記載の表示装置用基板が用いられていること
    を特徴とする液晶表示装置。
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