JP2001094238A - 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板 - Google Patents

金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板

Info

Publication number
JP2001094238A
JP2001094238A JP2000138390A JP2000138390A JP2001094238A JP 2001094238 A JP2001094238 A JP 2001094238A JP 2000138390 A JP2000138390 A JP 2000138390A JP 2000138390 A JP2000138390 A JP 2000138390A JP 2001094238 A JP2001094238 A JP 2001094238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
metal
metal wiring
manufacturing
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000138390A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Izumi
良弘 和泉
Yoshimasa Chikama
義雅 近間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000138390A priority Critical patent/JP2001094238A/ja
Priority to TW089113770A priority patent/TW464880B/zh
Priority to US09/615,272 priority patent/US6319741B1/en
Priority to KR10-2000-0040785A priority patent/KR100372839B1/ko
Publication of JP2001094238A publication Critical patent/JP2001094238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1345Conductors connecting electrodes to cell terminals
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/24Reinforcing the conductive pattern
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
    • C23C28/02Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material
    • C23C28/023Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D only coatings only including layers of metallic material only coatings of metal elements only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで製造できると共に、下地金属膜の
表面における微小な突起の発生を防止でき、その上、膜
厚を薄くすることができる金属配線の製造法およびその
金属配線を備えた配線基板を提供する。 【解決手段】 絶縁性基板1上に、DCマグネトロンス
パッタ法でNi膜2を形成する。次に、上記Ni膜2を
所定の形状にパターニングする。そして、そのパターニ
ング形成された配線形状のNi膜12上に、無電解メッ
キ法により優れた耐食性で低抵抗なAu膜3を形成す
る。さらに、そのAu膜3上に、電解メッキ法で低抵抗
で低コストなCu膜4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置(L
CD)、プラズマ表示装置(PDP)、エレクトロクロミ
ック表示装置(ECD)、エレクトロルミネッセント表示
装置(ELD)等のフラットパネルディスプレイや、セラ
ミック基板を用いたプリント配線基板、その他各種の分
野で用いられる金属配線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に代表されるフラットパネ
ルディスプレイは、通常一対の基板の間に液晶,放電ガ
ス等の表示材料を挟んで保持し、この表示材料に電圧を
印加する。このとき、少なくとも一方の基板には、導電
性材料からなる金属配線を配列している。
【0003】例えば、アクティブマトリクス駆動型LC
Dの場合、表示材料を挟んで保持する一対の基板のうち
の一方の基板(アクティブマトリクス基板)上には、ゲー
ト電極とデータ電極がマトリクス状に配設されると共
に、その交差部毎に薄膜トランジスタ(TFT)と画素電
極を配設している。通常、このゲート電極やデータ電極
は、Ta,AlまたはMo等の金属材料で形成されてお
り、蒸着法,スパッタ法およびCVD(化学気相成長)法
等の乾式成膜技術によって成膜している。
【0004】ところで、このようなフラットパネルディ
スプレイにおいて、大面積化や高精細化を図ろうとした
場合、駆動周波数が高まると共に、金属配線の抵抗や寄
生容量が増大することから、駆動信号の遅延が大きな問
題となってくる。
【0005】そこで、この駆動信号の遅延問題を解決す
るために、従来の配線材料であるAl(バルク抵抗率2.
7μΩ・cm)、α−Ta(バルク抵抗率13.1μΩ・
cm)、Mo(バルク抵抗率5.8μΩ・cm)の代わり
に、より電気抵抗の低いCu(バルク抵抗率1.7μΩ・
cm)を配線材料に用いる試みがなされている。そのよ
うな金属配線の製造方法としては、例えば、次の(1),
(2)のようなものがある。
【0006】(1) 「Low Resistance Copper Address
Line for TFT−LCD」(Japan Display '89 p.498−501)
において、ゲート電極材料にCuを用いたTFT−LC
Dの検討結果が開示されている。この文献によれば、ス
パッタ法で成膜された、低抵抗化を目的とするCu膜
(低抵抗金属膜)は下地ガラス基板との密着性が悪いた
め、Cu膜と下地ガラス基板の間に、スパッタ法で成膜
したTa等の金属膜、いわゆる下地金属膜を介在させる
ことで密着性の向上を図る必要があることが明記されて
いる。
【0007】(2) 一方、スパッタ法等の乾式成膜技術
を使わずにメッキ成膜技術を用いてCuの金属配線を形
成する方法が、特開平2−83533に開示されてい
る。ここでは、下地酸化膜(ITO)に対するCu膜(低
抵抗金属膜)の密着性の悪さを解決するために、無電解
メッキで成膜したNi膜(下地金属膜),Au膜(耐食性金
属膜)をCu膜と下地酸化膜の間に介在させたCu/Au
/Ni積層構造の金属配線を採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属配線はそれぞれ以下のような問題を抱えている。
【0009】上記従来例の(1)においては、Cu/Ta
積層膜を形成するために、Cu膜とTa膜等をスパッタ
法等の乾式成膜技術で形成する場合、Cu膜とTa膜等
に対して個別の乾式成膜プロセス,エッチングプロセス
が必要となるので、プロセス数が増加してコストアップ
につながるという問題がある。
【0010】上記従来例の(2)においては、Cu/Au/
Ni積層膜を形成するために、メッキ成膜技術を用いて
Cu膜,Ni膜およびAu膜を形成する場合、Ni膜に
は無電解メッキ法を用いる必要がある。というのは、一
般に、ガラス等の絶縁性基板や酸化膜上に金属メッキを
行う場合、Pd等の触媒を基板上に付着させた後、無電
解メッキにより金属膜を析出させるからである。ところ
が、触媒の凝集、つまり触媒における分散性の悪さ等が
存在すると、触媒の分散性の悪さ等が存在する場所でN
i膜の異常成長が発生し、その結果、成膜されたNi膜
の表面に微小な突起が発生するという問題がある。
【0011】図4は、Pd触媒を付与したガラス基板1
01の表面に、無電解メッキで形成されたNi膜102
の概略断面図であり、柱状成長したNi膜102の一部
が異常成長して、突起部103を形成している。図4に
示すような突起不良は、無電解メッキの際に良く見られ
るもので、Pd触媒の粒径や分散性が影響しているもの
と考えられる。
【0012】また、通常のメッキ技術において、メッキ
浴の組成、pH、温度などの違いによっても、得られる
Ni膜の結晶性や析出状態が変化し、Ni膜がスカスカ
の状態いわゆる疎状態になってしまう場合がある。この
場合は、上記Ni膜にピンホールが発生しやすい。この
ような膜質の悪いNi膜を下地に用いると、そのNi膜
上に積層されるCu/Au膜において、Ni膜のピンホ
ールの部分に対応した局所的な膜浮き不良、いわゆる
「フクレ」不良が発生しやすい。
【0013】そのため、上記従来例の(2)では、Ni膜
のピンホールなどの膜質不良が上層のCu/Au膜に与
える悪影響を避けるために、Ni膜を0.4μm以上、
Au膜を0.1μm以上、Cu膜を0.8μm以上の厚み
で形成する方法が記載されている。その結果、Cu/A
u/Ni積層膜からなる金属配線の総膜厚は、必然的に
1μm以上になってしまう。しかし、上記従来例の(2)
では金属配線を液晶表示パネルの周辺端子部に使用する
ことを前提としていたため、金属配線の膜厚の増加は問
題視されていなかった。
【0014】上記金属配線を液晶表示パネルの周辺端子
部だけでなく、表示エリア内のバスライン(走査線や信
号線)等にも適用する場合、金属配線の膜厚増加は、以
下のような問題を引き起こす。
【0015】 上記金属配線上に、他の金属配線や薄
膜が形成される素子構造の場合、他の金属配線や薄膜
が、金属配線の膜厚に相当する段差、つまり絶縁性基板
と金属配線との段差を覆いきれず、他の金属配線の断線
や薄膜の断切れが発生しやすくなるという問題がある。
【0016】 上記金属配線を液晶表示パネルの表示
エリア内のバスラインとして使用する場合、金属配線の
膜厚に相当する段差、つまり絶縁性基板と金属配線との
段差が大きいことにより、液晶分子の配向乱れが起こる
確率が大きくなるという問題がある。
【0017】したがって、上記金属配線を幅広い用途に
使用するためには、Cu/Au/Ni積層膜からなる金
属配線の総膜厚はできるだけ薄い方が好ましく、具体的
には0.5μm以下に設計することが望まれている。こ
のような金属配線を実現するには下地のNi膜の厚みを
薄くすることが必要不可欠であるため、Ni膜の膜質向
上が強く求められている。
【0018】そこで、本発明の目的は、従来例(1)に比
べて乾式成膜プロセスやエッチングプロセスを減らすこ
とによって低コストで製造できると共に、従来例(2)に
比べて下地金属膜の表面における微小な突起の発生を防
止でき、その上、膜厚を薄くすることができる金属配線
の製造法およびその金属配線を備えた配線基板を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の金属配線の製造方法は、絶縁性基板上に乾
式成膜技術によって第1の金属膜を形成する第1の工程
と、上記第1の金属膜上に、湿式成膜技術によって選択
的に第2の金属膜を形成する第2の工程と、上記第2の
金属膜上に、湿式成膜技術によって選択的に第3の金属
膜を形成する第3の工程とを有することを特徴としてい
る。
【0020】上記構成の金属配線の製造方法によれば、
乾式成膜プロセスは第1の工程の1回で良い。また、上
記第1の金属膜上に第2の金属膜が選択的に形成され、
さらに、その第2の金属膜上に第3の金属膜が選択的に
形成されるので、パターニングプロセス(エツチングプ
ロセス)は、第1の金属膜に対して1回行うだけで良
く、従来例の(1)で示した金属配線の製造方法よりプロ
セス数が少くなり、コストダウンを図ることができる。
【0021】また、触媒付与を伴うメッキ成膜技術の代
わりに乾式成膜技術を用いて絶縁性基板上に第1の金属
膜を形成するので、従来例(2)で示した金属配線の製造
方法に比べて、触媒付与を行うメッキ前処理が不要とな
り、第1の金属膜の表面において触媒に起因する微小な
突起の発生を回避することができる。
【0022】また、上記第1の金属膜を乾式成膜技術で
形成するから、第1の金属膜を薄くしてもピンホールの
発生は皆無にすることができる。その結果、上記第1の
金属膜を薄膜化し、金属配線の総膜厚を薄くすることが
できる。
【0023】また、一実施形態の金属配線の製造方法
は、上記第2の工程における湿式成膜技術が、電解メッ
キ技術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴とし
ている。
【0024】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第2の工程において、電解メッキ技術
あるいは無電解メッキ技術で第2の金属膜を形成するか
ら、第2の金属膜に対してパターンニングプロセスを行
わずに、第2の金属膜を第1の金属膜上のみに形成する
ことができる。
【0025】また、上記第2の工程における湿式成膜技
術が無電解メッキ技術である場合、絶縁性基板の面積が
大きくなっても、第2の金属膜を均一な厚みで形成する
ことが可能になる。
【0026】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第2の工程における湿式成膜技術が、置換
メッキ技術であることを特徴としている。
【0027】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第2の工程における湿式成膜技術が置
換メッキ技術であることによって、触媒付与を行うメッ
キ前処理が不要となるので、第2の金属膜の形成時にお
ける作業効率を向上できる。
【0028】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第3の工程における湿式成膜技術が、電解
メッキ技術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴
としている。
【0029】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第3の工程において、電解メッキ技術
あるいは無電解メッキ技術で第3の金属膜を形成するか
ら、第3の金属膜に対してパターンニングプロセスを行
わずに、第3の金属膜を第2の金属膜上のみに形成する
ことができる。
【0030】また、上記第3の工程における湿式成膜技
術が無電解メッキ技術である場合、絶縁性基板の面積が
大きくなっても、第3の金属膜を均一な厚みで形成する
ことが可能になる。
【0031】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第3の工程における湿式成膜技術が、無電
解メッキ技術であり、上記第2の金属膜が、上記第3の
金属膜の析出反応に対して触媒作用を有することを特徴
としている。
【0032】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第3の工程において、第3の金属膜を
無電解メッキで形成する。このとき、上記第2の金属膜
が、第3の金属膜の析出反応に対して触媒作用を有して
いることによって、無電解メッキで行われる前処理の触
媒付与が不要となるので、第3の金属膜の形成時におけ
る作業効率を向上できる。
【0033】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第1の金属膜が、Ni、Ta、Mo、C
r、Ti、Alのうちの少なくとも1つを主成分とする
金属膜であることを特徴としている。
【0034】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第1の金属膜が、Ni、Ta、Mo、
Cr、Ti、Alのうちの少なくとも1つを主成分とす
るので、スパツタ法や蒸着法等の乾式成膜技術を用いて
絶縁性基板上に第1の金属膜を容易に密着性良く形成で
きる。
【0035】また、―実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第2の金属膜が、貴金属を主成分とする金
属膜であることを特徴としている。
【0036】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第2の金属膜が、耐食性の優れた貴金
属を主成分とする金属膜であるから、その貴金属膜であ
る第2の金属膜の表面に酸化膜が形成されにくい。した
がって、上記第2の金属膜と、その第2の金属膜上に形
成される第3の金属膜との間に酸化膜が介在せず、電解
メッキ技術あるいは無電解メッキ技術によって第2の金
属膜上に第3の金属膜を密着性よく形成できる。
【0037】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第2の金属膜が、Auを主成分とする金属
膜であることを特徴としている。
【0038】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第2の金属膜が低抵抗なAuを主成分
とすることによって、第1の金属膜と第2の金属膜とか
らなる積層膜の低抵値が低くなり、その積層膜に電流を
流しやすくなる。したがって、上記第3の工程において
電解メッキ技術を用いる場合、第1の金属膜と第2の金
属膜とからなる積層膜に電流を流すため、その積層膜が
低抵抗であることは有益である。また、Auは高価な貴
金属であるので、第2の金属膜をできるだけ薄くして、
第3の金属膜の材料に安価な材料を用いると、金属配線
をより安価に製造できる。
【0039】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第3の金属膜が、CuとAgとのうちの少
なくとも1つを主成分とする金属膜であることを特徴と
している。
【0040】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第3の金属膜が、バルク抵抗率1.7
μΩ・cmのCuと、バルク抵抗率1.6μΩ・cmの
Agとのうちの少なくとも1つを主成分していることに
よって、その第3の金属膜の抵抗率が低くなるので、低
抵抗な金属配線の材料としてCuやAgは最適である。
また、特にCuはエレクトロマイグレーションに対する
寿命が長く、更に安価なので金属配線を製造するコスト
を低減できる点でも優れている。
【0041】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第3の金属膜上に、湿式成膜技術によって
キャップ膜を形成する第4の工程を有することを特徴と
している。
【0042】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第3の金属膜上に、湿式成膜技術によ
ってキャップ膜を形成することによって、第3の金属膜
をキャップ膜で覆って、第3の金属膜が大気中に露出す
るの防ぐ。したがって、上記第3の金属膜の酸化を防止
できる。
【0043】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法は、上記第4の工程における湿式成膜技術が、電解
メッキ技術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴
としている。
【0044】上記一実施形態の発明の金属配線の製造方
法によれば、上記第4の工程において、電解メッキ技術
あるいは無電解メッキ技術でキャップ膜を形成するか
ら、キャップ膜に対してパターンニングプロセスを行わ
ずに、キャップ膜を第3の金属膜上のみに形成すること
ができる。
【0045】また、上記第4の工程における湿式成膜技
術が無電解メッキ技術である場合、絶縁性基板の面積が
大きくなっても、キャップ膜を均一な厚みで形成するこ
とが可能になる。
【0046】本発明の配線基板は、上記金属配線の製造
方法により得られた金属配線を備えたことを特徴として
いる。
【0047】上記構成の配線基板によれば、上記金属配
線の膜厚を薄くできるので、汎用性を向上させることが
できる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の金属配線の製造方
法およびその金属配線を備えた配線基板の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実
施の形態では、本発明の金属配線の製造方法をアクティ
ブマトリクス駆動型LCDの金属配線の製造に適用する
場合を想定して説明する。
【0049】図1は本発明の金属配線の製造方法の実施
の一形態を示す工程図である。
【0050】(第1の工程)まず、図1(a)に示すガラス
等の絶縁性基板1の表面を、アルカリや酸あるいは有機
溶剤を用いて脱脂洗浄を行う。このとき、超音波洗浄を
併用すると効果的に洗浄できる。そして、上記絶縁性基
板1の表面に、乾式成膜技術としてのDC(直流)マグネ
トロンスパッタ法を用いて、下地金属膜(第1の金属膜)
としてのNi膜2を形成する。このNi膜2の厚みは
0.1〜0.2μm程度であるが、真空環境における乾式
成膜により得られた膜なので、0.2μm以下の厚みの
薄膜であっても、突起不良やピンホールが皆無で、表面
モフォロジーの優れた膜を得ることができる。また、上
記Ni膜2は、DCマグネトロンスパッタ法で絶縁性基
板1上に容易に形成できる。
【0051】また、上記DCマグネトロンスパッタ法を
用いる代わりに、CVD法や蒸着法等の乾式成膜技術を
用いても絶縁性基板1に対して密着性の良いNi膜2を
容易に形成できる。この乾式成膜技術は、蒸着法,スパ
ッタ法およびCVD法等のような成膜技術であり、真空
系を用いて行う成膜技術の総称である。
【0052】また、上記絶縁性基板1上に形成される膜
(下地金属膜)の材料は、Niに限定される訳ではなく、
絶縁性基板1に対して密着性良く形成できるものであれ
ば良い。ただし、下地金属膜上に置換メッキ法でAu膜
を形成する場合、その下地金属膜の材料はNiが望まし
い。また、上記Ni以外にも、Ni、Ta、Mo、C
r、Ti、Alが、絶縁性基板1上に形成される膜の材
料として好ましい。要するに、上記絶縁性基板1上に形
成される膜は、Ni、Ta、Mo、Cr、Ti、Alの
うちの少なくとも1つを主成分としていればよい。この
理由は、NiはAuの置換特性が優れ、Ta、Mo、T
i、Cr、AlはAuによる置換が可能でありかつ液晶
表示装置の分野で広く使用されておりガラス基板に対す
る良好な密着性を有しているからである。以下、下地金
属膜としてNiを用いた例について説明を続ける。
【0053】なお、この発明における絶縁性基板は、ガ
ラスやセラミック、表面に絶縁層を備えた半導体基板
(または導体基板)等の無機基板等を含む。
【0054】次に、上記Ni膜2を所定の配線形状にパ
ターニングすると、図1(b)に示すように、配線形状の
Ni膜12になる。このパターニングは、通常のフォト
リソグラフィ技術とエッチング技術により行なう。図示
しないが、具体的には、Ni膜上にポジ型フォトレジス
トを塗布した後、フォトマスクを用いてフォトレジスト
の露光を行った後、アルカリ現像によりフォトレジスト
のパターニングを行う。その後、市販されているNiエ
ッチャント(腐蝕液)でエッチングを行い、不要なNi膜
を除去して、最後にレジスト剥離液を用いてレジストを
除去すると、図1(b)の配線形状のNi膜12が完成す
る。
【0055】(第2の工程)次に、図1(c)に示すよう
に、上記第1の工程で得られた配線形状のNi膜12の
表面に、無電解選択メッキ技術としての無電解メッキ法
を用いて、耐食性金属膜(第2の金属膜)としてのAu膜
3を0.01〜0.1μm、好ましくは0.02〜0.05
μmの厚みで形成する。
【0056】このように、Ni膜12をAu膜3が覆っ
ているので、Ni膜12が大気中に露出せず、Ni膜1
2の表面酸化を防止できる。また、上記Au膜3は、耐
食性に優れているので、表面が酸化しにくい。このAu
膜3を無電解選択メッキ法で形成しているので、Au膜
3における膜厚の均一性が優れている。
【0057】また、本発明の場合、下地のNi膜12が
上述のように乾式成膜技術によって得られた膜なので、
メッキなどの湿式成膜技術によって得られたNi膜に比
べると表面モフオロジーが優れており、耐食性金属膜と
してのAu膜3の厚みが0.1μm以下の厚みでも完全
にNi膜12の表面を覆うことが可能になる。
【0058】上記無電解メッキ法は、置換メッキ法,還
元メッキ法および熱分解メッキ法等を範囲に含むが、触
媒付与が要らない点と、配線形状のNi膜12に対する
密着性が優れる点と、そのNi膜12が存在する部分に
選択メッキが可能な点とを考慮して、置換メッキ法を用
いてAu膜3を形成するのが望ましい。その置換メッキ
法を用いた場合、Au膜3の形成するための触媒付与が
いらないので、作業効率を向上させることができる。な
お、作業環境面から用いる無電解置換メッキ液として
は、シアン系メッキ液よりも中性ノーシアン系メッキ液
の方が好ましい。
【0059】また、上記配線形状のNi膜12の表面
に、無電解選択メッキ技術としての無電解メッキでAu
膜12を形成したが、電解メッキ技術としての電解メッ
キ法を用いて、配線形状のNi膜の表面にAu膜を形成
してもよい。
【0060】また、上記耐食性金属膜の材料は、Auだ
けに限定されず、貴金属であればよい。
【0061】(第3の工程)次に、図1(d)に示すよう
に、上記Au膜3とNi膜12の積層膜上に、電解メッ
キ技術としての電解メッキ法を用いて、低抵抗金属膜
(第3の金属膜)としてのCu膜4を0.1〜0.5μmの
厚みで形成する。このとき、上記Au膜3とNi膜12
からなる積層膜に所定の電流を流すことによって、その
Au膜3の表面にCuを析出させて、Au膜3上にCu
膜4を形成する。上記積層膜はAu膜3を含んでいるの
で、積層膜の抵抗値が低く、その積層膜に電流を流しや
すい。したがって、Au膜3上にCu膜4を形成するた
めの電解メッキ法を容易に行うことができる。なお、上
記Cu膜4の厚みを0.1〜0.5μmに設定することに
より、金属配線の十分な低抵抗化が可能になる。
【0062】また、上記Au膜3とNi膜12の積層膜
に流す電流の通電時間を調節することにより、Cu膜4
の膜厚を任意に設定できるので、必要とされる金属配線
のシート抵抗が得られるような膜厚のCu膜4を形成で
きる。
【0063】また、上記Cu膜4の下地がAu膜3なの
で、Au膜3に対してCu膜4の密着性が良好である。
また、Cuは安価なので、製造コストを低減できる。な
お、上記電解メッキ法により成膜される金属膜の材料と
しては、銅,ニッケル,スズ,金,銀,クロム,パラジウム,
ロジウムおよびスズ一鉛等が使用可能である。
【0064】また、本工程では、電解メッキ法を用いて
Au膜3上にCu膜4を形成したが、下地のAu膜3を
触媒とした無電解メッキ法を用いてAu膜3上のみに選
択的にCu膜4を形成してもよい。この場合、電解メッ
キ法より無電解メッキ法の方が膜厚の均一性が優れたC
u膜を形成できるので、大面積基板に金属配線を形成す
る時は有利である。また、アクティブマトリクス駆動型
LCD向けの金属配線の場合は、材料コスト,抵抗の観
点から、CuやAgが低抵抗金属膜の材料に最適であ
る。
【0065】また、CuやAgは、一般にドライエッチ
ングか困難であり、ウエットエッチングの精密制御も困
難なことから、高精細なパターニングは困難であった。
しかし、下地のAu/Ni膜パターン上に選択的にCu
やAgを成膜することによって、下地のAu/Ni膜パ
ターンを高精細すると、CuやAgの高精細なパターン
を容易に形成することが可能になる。
【0066】このように、上記第1〜3の工程におい
て、スパッタ法等の乾式成膜プロセスやエッチングプロ
セスは第1の工程の1回だけである。したがって、Cu
膜,Ta膜等に対してそれぞれにスパッタ法等の乾式成
膜プロセス,エッチングプロセスを必要とする従来例
(1)よりも、プロセスが簡略化するので、低コストで製
造できる。
【0067】また、触媒付与を伴う従来例(2)のメッキ
成膜技術の代わりに乾式成膜技術を用いて、絶縁性基板
1上にNi膜2を形成するので、触媒付与を行うメッキ
前処理が不要となり、Ni膜2の表面において触媒に起
因する微小な突起の発生を防止できる。
【0068】また、Ni膜2やAu膜3の厚みを従来例
(2)のように厚くしなくても、Cu膜4のフクレ不良
の発生が防がれる。したがって、金属配線(Ni/Au/
Cu積層膜)の総厚みを従来例(2)より薄くすることが
容易になる。
【0069】また、上記第1〜3の工程を行うことで得
られた金属配線(Ni/Au/Cu積層膜)の表面に、電解
メッキ技術あるいは無電解選択メッキ技術を用いてキャ
ップ膜を形成する第4の工程を行うことも可能である。
例えば、図2に示すように、金属配線の表面にキャップ
膜7を形成すると、このキャップ膜7は金属配線の保護
膜となる。このキャップ膜7は、Cu膜4上に積層され
たNi膜5と、このNi膜5上に積層されたAu6膜と
からなる。このキャップ膜7の形成方法は、例えば、図
1(d)に示す金属配線(Ni/Au/Cu積層膜)が表面に
形成された基板を、必要に応じて触媒付与処理を行った
後、無電解メッキ液に浸漬する。そうすると、金属配線
(Cu4膜)上のみに選択的にNi膜5が積層する。そし
て、例えば、上記第2の工程と同様の方法を用いて、N
i膜5上にAu膜6を形成する。このように、金属配線
(Cu膜4)上にキャップ膜7を形成することによって、
Cu膜4(低抵抗金属膜)が直接大気に触れないので、C
u膜4の酸化を防止できる。
【0070】なお、上記第4の工程は、低抵抗金属膜と
してCu膜を用いた場合に特に有効となる。なぜなら、
酸化しやすいために膜内部まで完全に酸化してしまうC
u膜4に対して、上記キャップ膜7(Ni膜,Au膜)は
酸素遮断膜の役割を果たすことができるからである。ま
た、上記低抵抗金属膜としてCu膜を用いても、Cu膜
を成膜後、直ちにCu膜の表面を有機膜でコートした
り、Cu膜を成膜後、デバイスの構造上の理由で直ちに
表面をSiNx等の非酸化物で金属膜を覆ってしまった
りするような場合は、キャップ膜が無くてもCu膜の酸
化を防ぐことができる。
【0071】また、上記第4の工程では、キャップ膜の
材料としてNi,Auを使用したが、銀,クロム等を使用
してもよい。
【0072】図3は本発明の金属配線の製造方法で形成
された金属配線を有するアクティブマトリクス基板の断
面図を示す。図3に示すように、ガラス基板31上に、
ゲート配線32とゲート電極33が形成されている。上
記ゲート配線32,ゲート電極33は、厚み0.17μm
で成膜された下地金属膜としてのNi膜51,61と、
厚み0.03μmで成膜された耐食性金属膜としてのA
u膜52,62と、厚み0.3μmで成膜された低抵抗金
属膜としてのCu膜53,63とからなる。このゲート
配線32,ゲート電極33のシート抵抗は、0.1Ω/□
以下である。また、上記ゲート配線32,ゲート電極3
3上には、SiNxから成るゲート絶縁膜を34をCV
D法により形成している。そして、上記ゲート電極33
上に、a-Siからなるチャネル層36と、n+型のa-
Siからなるコンタクト層37と、Alからなるソース
電極38,ドレイン電極39とで構成されたTFT素子
41を形成している。このTFT素子41を、SiNx
からなる絶縁保護膜40が覆っている。また、この絶縁
保護膜40の端部とドレイン電極39の端部との間に
は、ITO(Indium-Tin-Oxide:錫添加酸化インジウム)
からなる画素電極35の一部が介在している。
【0073】このようなTFT素子41は、スパッタ法
等の乾式成膜技術のみ用いて形成された従来のゲート電
極を有するTFT素子と略同様の特性を示す事が確認さ
れた。また、このTFT素子41がアクティブマトリク
ス駆動型LCDに適用できることが判った。また、上記
TFT素子41は、逆スタガ構造(ボトムゲート構造)で
あったが、スタガ構造(トップゲート構造)でもよい。さ
らに、TFT以外にもMIM(Metal Insulator Metal:
メタル・インシュレータ・メタル),BTB(バックツー
バックダイオード),ダイオードリング,バリスタまたは
プラズマスイッチング等を用いたアクティブマトリクス
基板を表示装置や画像検出器に広く適用することができ
る。また、上記金属配線の構造は、アクティブ素子を備
えない配線基板にも適用することができ、その配線基板
を用いて、パッシブマトリクス型の表示装置を形成する
ことも可能である。
【0074】また、上記実施形態では、液晶表示装置に
使用されるアクティブマトリクス基板について説明した
が、表示装置はこれに限らず、表示媒体として液晶以外
の光学媒体を採用した表示装置、例えば、 ・プラズマ表示装置(PDP) ・無機または有機のEL表示装置 ・エレクトロクロミック表示装置 ・電気泳動表示装置 ・フィールドエミッション表示装置 などの金属配線を必要とするあらゆる表示装置、とりわ
け低抵抗化,大面積化,コストダウン等が要求される表示
装置に広く適用できる。
【0075】また、この発明の金属配線の製造方法で
は、アクティブマトリクス駆動型やパッシブマトリクス
駆動型のフラットパネルディスプレイ全般や、その他フ
ラットパネル形状をした二次元画像検出器や、その他の
金属配線を具備するあらゆる電子機器に広く適用するこ
とが可能である。
【0076】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の金属
配線の製造方法によれば、乾式成膜プロセスは第1の工
程の1回で良い。また、第1の金属膜上に第2の金属膜
が選択的に形成され、さらに、その第2の金属膜上に第
3の金属膜が選択的に形成されるので、パターニングプ
ロセス(エツチングプロセス)は、第1の金属膜に対して
1回行うだけで良く、従来例の(1)で示した金属配線の
製造方法よりプロセス数が少くなり、コストダウンを図
ることができる。
【0077】また、触媒付与を伴うメッキ成膜技術の代
わりに乾式成膜技術を用いて絶縁性基板上に第1の金属
膜を形成するので、従来例(2)で示した金属配線の製造
方法に比べて、触媒付与を行うメッキ前処理が不要とな
り、第1の金属膜の表面において触媒に起因する微小な
突起の発生を回避することができる。
【0078】また、上記第1の金属膜を乾式成膜技術で
形成するから、第1の金属膜を薄くしてもピンホールの
発生は皆無にすることができる。その結果、上記第1の
金属膜を薄膜化し、金属配線の総膜厚を薄くすることが
できる。
【0079】また、一実施形態の金属配線の製造方法に
よれば、第2の工程において、電解メッキ技術あるいは
無電解メッキ技術で第2の金属膜を形成するから、第2
の金属膜に対してパターンニングプロセスを行わずに、
第2の金属膜を第1の金属膜上のみに形成することがで
きる。
【0080】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第2の工程における湿式成膜技術が
置換メッキ技術であるから、触媒付与を行うメッキ前処
理が不要となり、第2の金属膜の形成時における作業効
率を向上できる。
【0081】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、第3の工程において、電解メッキ技術あ
るいは無電解メッキ技術で第3の金属膜を形成するか
ら、第3の金属膜に対してパターンニングプロセスを行
わずに、第3の金属膜を第2の金属膜上のみに形成する
ことができる。
【0082】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第2の金属膜が、第3の金属膜の析
出反応に対して触媒作用を有しているから、第3の工程
において触媒付与が不要となり、第3の金属膜の形成時
における作業効率を向上できる。
【0083】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第1の金属膜が、Ni、Ta、M
o、Cr、Ti、Alのうちの少なくとも1つを主成分
とするので、スパツタ法や蒸着法等の乾式成膜技術を用
いて絶縁性基板上に第1の金属膜を容易に密着性良く形
成できる。
【0084】また、―実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第2の金属膜が、耐食性の優れた貴
金属を主成分とする金属膜であるから、その貴金属膜で
ある第2の金属膜の表面に酸化膜が形成されにくく、電
解メッキ技術あるいは無電解メッキ技術によって第2の
金属膜上に第3の金属膜を密着性よく形成できる。
【0085】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第2の金属膜が低抵抗なAuを主成
分とするから、第1の金属膜と第2の金属膜とからなる
積層膜に電流を流しやすくすることができる。
【0086】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第3の金属膜が、CuとAgとのう
ちの少なくとも1つを主成分しているから、その第3の
金属膜の抵抗率が低くなり、低抵抗な金属配線の材料と
してCuやAgは最適である。
【0087】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、上記第3の金属膜上に、湿式成膜技術に
よってキャップ膜を形成するから、第3の金属膜の酸化
を防止できる。
【0088】また、一実施形態の発明の金属配線の製造
方法によれば、電解メッキ技術あるいは無電解メッキ技
術でキャップ膜を形成するから、キャップ膜に対してパ
ターンニングプロセスを行わずに、キャップ膜を第3の
金属膜上のみに形成することができる。
【0089】本発明の配線基板は、上記金属配線の製造
方法により得られた金属配線を備えているから、金属配
線の膜厚を薄くし、汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金属配線の製造方法の実施の一形態
を示す工程図である。
【図2】 表面にキャップ膜が形成された上記金属配線
の概略断面図である。
【図3】 本発明の金属配線の製造方法で形成された金
属配線を有するアクティブマトリクス基板の断面図を示
す。
【図4】 無電解メッキによりガラス基板上に形成され
たNi膜の概略断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2,51,61 N
i膜 3,52,62 Au膜 4,53,63 C
u膜 5 Ni膜 6 Au膜 7 キャップ膜 12 配線形状の
Ni膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H05K 3/18 J H05K 3/16 G 3/18 G02F 1/1343 H01L 21/88 B // G02F 1/1343 29/78 617J 617L

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に乾式成膜技術によって第
    1の金属膜を形成する第1の工程と、 上記第1の金属膜上に、湿式成膜技術によって選択的に
    第2の金属膜を形成する第2の工程と、 上記第2の金属膜上に、湿式成膜技術によって選択的に
    第3の金属膜を形成する第3の工程とを有することを特
    徴とする金属配線の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属配線の製造方法に
    おいて、 上記第2の工程における湿式成膜技術が、電解メッキ技
    術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴とする金
    属配線の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の金属配線の製造方法に
    おいて、 上記第2の工程における湿式成膜技術が、置換メッキ技
    術であることを特徴とする金属配線の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    金属配線の製造方法において、 上記第3の工程における湿式成膜技術が、電解メッキ技
    術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴とする金
    属配線の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の金属配線の製造方法に
    おいて、 上記第3の工程における湿式成膜技術が、無電解メッキ
    技術であり、 上記第2の金属膜が、上記第3の金属膜の析出反応に対
    して触媒作用を有することを特徴とする金属配線の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    金属配線の製造方法において、 上記第1の金属膜が、Ni、Ta、Mo、Cr、Ti、
    Alのうちの少なくとも1つを主成分とする金属膜であ
    ることを特徴とする金属配線の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    金属配線の製造方法において、 上記第2の金属膜が、貴金属を主成分とする金属膜であ
    ることを特徴とする金属配線の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の金属配線の製造方法に
    おいて、 上記第2の金属膜が、Auを主成分とする金属膜である
    ことを特徴とする金属配線の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の
    金属配線の製造方法において、 上記第3の金属膜が、CuとAgとのうちの少なくとも
    1つを主成分とする金属膜であることを特徴とする金属
    配線の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
    の金属配線の製造方法において、 上記第3の金属膜上に、湿式成膜技術によってキャップ
    膜を形成する第4の工程を有することを特徴とする金属
    配線の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の金属配線の製造方
    法において、 上記第4の工程における湿式成膜技術が、電解メッキ技
    術あるいは無電解メッキ技術であることを特徴とする金
    属配線の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1つに記
    載の金属配線の製造方法により得られた金属配線を備え
    たことを特徴とする配線基板。
JP2000138390A 1999-07-16 2000-05-11 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板 Pending JP2001094238A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138390A JP2001094238A (ja) 1999-07-16 2000-05-11 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板
TW089113770A TW464880B (en) 1999-07-16 2000-07-11 Method for fabricating metal interconnections and wiring board having the metal interconnections
US09/615,272 US6319741B1 (en) 1999-07-16 2000-07-13 Method for fabricating metal interconnections and wiring board having the metal interconnections
KR10-2000-0040785A KR100372839B1 (ko) 1999-07-16 2000-07-15 금속 배선의 제조 방법 및 그 금속 배선을 구비한 배선 기판

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-202883 1999-07-16
JP20288399 1999-07-16
JP2000138390A JP2001094238A (ja) 1999-07-16 2000-05-11 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001094238A true JP2001094238A (ja) 2001-04-06

Family

ID=26513622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000138390A Pending JP2001094238A (ja) 1999-07-16 2000-05-11 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6319741B1 (ja)
JP (1) JP2001094238A (ja)
KR (1) KR100372839B1 (ja)
TW (1) TW464880B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6933533B2 (en) 2000-12-21 2005-08-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US6953951B2 (en) * 2000-12-11 2005-10-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
JP2006245558A (ja) * 2005-02-04 2006-09-14 Advanced Lcd Technologies Development Center Co Ltd 銅配線層、銅配線層の形成方法、半導体装置、及び半導体装置の製造方法
US7781772B2 (en) 2002-09-20 2010-08-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US9514977B2 (en) 2013-12-17 2016-12-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and manufacturing method thereof

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4497601B2 (ja) * 1999-11-01 2010-07-07 シャープ株式会社 液晶表示装置の製造方法
JP4630420B2 (ja) * 2000-05-23 2011-02-09 ティーピーオー ホンコン ホールディング リミテッド パターン形成方法
TW521352B (en) * 2000-09-11 2003-02-21 Hannstar Display Corp Method of preventing corrosion of metal wire
JP3969029B2 (ja) * 2001-08-03 2007-08-29 ソニー株式会社 半導体素子の製造方法
KR100870697B1 (ko) * 2002-03-07 2008-11-27 엘지디스플레이 주식회사 저저항 구리배선 형성방법
KR100848100B1 (ko) * 2002-05-21 2008-07-24 삼성전자주식회사 박막 트랜지스터 기판 및 그의 제조방법
KR100870008B1 (ko) * 2002-07-09 2008-11-21 삼성전자주식회사 박막 트랜지스터 기판
US7029529B2 (en) * 2002-09-19 2006-04-18 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for metallization of large area substrates
US6963083B2 (en) * 2003-06-30 2005-11-08 Lg.Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display device having polycrystalline TFT and fabricating method thereof
TWI272725B (en) * 2005-04-15 2007-02-01 Quanta Display Inc Method of fabricating TFT array substrate and metal layer thereof
TWI354350B (en) * 2005-05-25 2011-12-11 Au Optronics Corp Copper gate electrode and fabricating method there
US7666291B2 (en) * 2005-09-28 2010-02-23 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. Method for fabricating metal wires
JP2007129068A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Toshiba Corp 半導体装置とその製造方法、及びその製造に用いる基板
US20070218677A1 (en) * 2006-03-15 2007-09-20 Manfred Engelhardt Method of Forming Self-Aligned Air-Gaps Using Self-Aligned Capping Layer over Interconnect Lines
TWI335080B (en) * 2006-08-31 2010-12-21 Taiwan Tft Lcd Ass Method of fabricating of metal line by wet process
TWI353024B (en) * 2007-03-21 2011-11-21 Chunghwa Picture Tubes Ltd Fabricating method of conductive layer
TWI416735B (zh) * 2010-07-30 2013-11-21 Century Display Shenzhen Co 一種薄膜電晶體陣列基板及其製造方法
US8574722B2 (en) * 2011-05-09 2013-11-05 Tyco Electronics Corporation Corrosion resistant electrical conductor
US9224550B2 (en) 2012-12-26 2015-12-29 Tyco Electronics Corporation Corrosion resistant barrier formed by vapor phase tin reflow

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0283533A (ja) 1988-09-21 1990-03-23 Hitachi Ltd 液晶表示装置及びそれに用いる電極基板
US6100194A (en) * 1998-06-22 2000-08-08 Stmicroelectronics, Inc. Silver metallization by damascene method
US6207599B1 (en) * 1998-08-27 2001-03-27 Akzo Nobel Nv Nonwoven backing and carpet comprising same
US6180523B1 (en) * 1998-10-13 2001-01-30 Industrial Technology Research Institute Copper metallization of USLI by electroless process

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9666601B2 (en) 2000-12-11 2017-05-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
US8421135B2 (en) 2000-12-11 2013-04-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
US9059216B2 (en) 2000-12-11 2015-06-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
US10665610B2 (en) 2000-12-11 2020-05-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
US6953951B2 (en) * 2000-12-11 2005-10-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, and manufacturing method thereof
US9231044B2 (en) 2000-12-21 2016-01-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US8735909B2 (en) 2000-12-21 2014-05-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US9793335B2 (en) 2000-12-21 2017-10-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US6933533B2 (en) 2000-12-21 2005-08-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US8013346B2 (en) 2000-12-21 2011-09-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and method of manufacturing the same
US9847386B2 (en) 2002-09-20 2017-12-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US9082768B2 (en) 2002-09-20 2015-07-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US8450851B2 (en) 2002-09-20 2013-05-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US9622345B2 (en) 2002-09-20 2017-04-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US7897973B2 (en) 2002-09-20 2011-03-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US7781772B2 (en) 2002-09-20 2010-08-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US8749061B2 (en) 2002-09-20 2014-06-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US10090373B2 (en) 2002-09-20 2018-10-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
JP2006245558A (ja) * 2005-02-04 2006-09-14 Advanced Lcd Technologies Development Center Co Ltd 銅配線層、銅配線層の形成方法、半導体装置、及び半導体装置の製造方法
US9514977B2 (en) 2013-12-17 2016-12-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and manufacturing method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
US6319741B1 (en) 2001-11-20
TW464880B (en) 2001-11-21
KR100372839B1 (ko) 2003-02-19
KR20010015347A (ko) 2001-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001094238A (ja) 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板
US6413845B1 (en) Method for fabricating metal interconnections
KR100377440B1 (ko) 금속 배선, 그의 제조방법, 금속 배선을 이용한 박막트랜지스터 및 표시장치
US20070236641A1 (en) Thin film transistor substrate and method of fabricating the same
JPH11133452A (ja) 半導体デバイスおよびその製造方法
KR100396830B1 (ko) 금속 배선 및 금속 배선을 사용한 액티브 매트릭스 기판
JP2009004774A (ja) 金属配線形成方法
US20040263746A1 (en) Array substrate for LCD device having double-layered metal structure and manufacturing method thereof
KR20070053472A (ko) 표시기판 및 이의 제조 방법
EP2863435A1 (en) Array substrate, manufacturing method of same, and display device
KR100329585B1 (ko) 박막 트랜지스터 및 액정 표시 장치
US5660971A (en) Thin film device and a method for fabricating the same
JPH05142554A (ja) アクテイブマトリクス基板
KR100905662B1 (ko) 액정표시장치 제조 방법 및 배선 구조
JPH04232922A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2585267B2 (ja) 液晶表示装置
JP2001188240A (ja) 透明導電膜を有する電子装置
KR100333248B1 (ko) 박막트랜지스터 제조방법
JP2002075101A (ja) 配線、電極及び接点
JPH04365016A (ja) アクティブマトリクス基板
JP3317909B2 (ja) 液晶表示装置
JP4098692B2 (ja) Tftアレイ基板の製造方法
JP3149034B2 (ja) 薄膜トランジスタ
JPH01185521A (ja) 表示装置用基板
JPS62297892A (ja) 表示装置用駆動回路基板