JP4073613B2 - 連続フィラメントを有する裏面シートを用いた吸収性物品 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続フィラメントにより裏面シートが形成された使い捨ておむつ、失禁パッドなどの吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
使い捨ておむつや失禁パッド（尿取りパッド）などの吸収性物品は、吸収層の内面側に液透過性の表面シートが設けられ、裏面側に液不透過性の裏面シートが設けられている。
【０００３】
前記裏面シートとしては、液を遮断する機能が必要であり、さらに装着者の蒸れ感を低減するために透湿性（通気性）であることが望まれる。従来の使い捨ておむつでは、前記裏面シートとしてポリオレフィン系の樹脂フィルムに微細な通気孔が形成された透湿性（通気性）のフィルムが使用されている。
【０００４】
しかし、樹脂フィルムで形成された裏面シートは、外面が硬い感じになり、手で触ったときにごわごわした接触感となり、また外観性も劣るものであった。そこで、使い捨ておむつの外面に不織布が現れるようにして、布状の接触感触と外観を呈するものが使用されている。
【０００５】
前記不織布を使用した裏面シートは、液不透過性の樹脂フィルムの外面に不織布を重ね、樹脂フィルムと不織布をほぼ全面で接着したものあるいはホットメルト型接着剤で部分的に接合したもの、または不織布の片面に溶融樹脂を押出しラミネートして、不織布に樹脂フィルムを一体化させたものなどがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、使い捨ておむつの裏面シートとして、樹脂フィルムと不織布とが接着されたものでは、不織布の繊維が樹脂フィルムに接合されて拘束されるため、全体として硬質となり、装着者の体へのフィット性が低下し、また手触りも悪くなる。また不織布に溶融樹脂をラミネートしたものは、不織布全面が樹脂フィルムに拘束されるため、さらに硬質となる。
【０００７】
また、不織布は、所定の長さの繊維が接合されたものであり、繊維どうしの自由度が低いため、表面の軟質感に限界があって風合いが悪く、また前記繊維端が表面に現れるために手触りもあまり良くない。
【０００８】
さらに、不織布と樹脂フィルムとが接合された前記裏面シートは、いずれも接着工程や、ラミネート工程を経て製造されるものであるため、製造のための設備が大掛かりになって製造コストも高くなる。
【０００９】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、嵩高で軟質感に富み、手触りも良い外面を有し、しかも製造が容易な裏面シートを用いた吸収性物品を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収層とを有する吸収性物品において、
前記裏面シートは、熱可塑性の疎水性繊維で形成された不織布からなる液不透過性の基材シートと、トウから開繊されて前記基材シートの外面に積層され、吸収性物品の縦方向に沿って延びる倦縮した連続フィラメントの層とを有し、前記基材シートと前記連続フィラメントの層とが部分的に接合されていることを特徴とするものである。
【００１１】
また、前記基材シートと前記連続フィラメントの層とが、前記連続フィラメントを横断する方向に延び、且つ連続フィラメントの延びる方向に間隔を空けて形成された複数の接合線により接合されていることが好ましい。この場合の前記接合線は、例えば波形パターンに形成されている。
【００１２】
本発明では、裏面シートの外面が連続フィラメントで形成されているため、嵩が高くなってクッション性に富む。とくに連続フィラメントが裏面シートにおいて連続しているため、表面にフィラメント端部が現れず、よって表面が滑らかである。また、連続フィラメントは、前記接合線などで基材シートと部分的に接合することで基材シートから離脱しなくなるため、接合面積を最小にでき、裏面シート全体を軟質にできる。また基材シートが透湿性（通気性）である場合に、連続フィラメントの層は、前記透湿性を阻害することがない。
【００１３】
また、吸収性部品は、股間部に当たる中間部と、腹部側に当たる前方部と、尻部側に当たる後方部とを有し、前記後方部の両側部に、掛止突起を有するファスナーが設けられ、前記ファスナーが、前記前方部の前記連続フィラメントの層に掛止可能とされているものとすることができる。
【００１４】
この場合に、前記ファスナーが掛止されている部分の前記連続フィラメントの層の嵩が、それ以外の領域の前記層の嵩よりも大きいことが好ましい。
さらに、前記連続フィラメントは、着色されたものであってもよい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の吸収性物品の実施の形態として使い捨ておむつの立体状態（装着状態）を示す斜視図、図２は前記使い捨ておむつが平面状に展開された状態を裏面シート側から示す平面図、図３は図２のＩＩＩ矢視方向から見た部分断面図、図４（Ａ）（Ｂ）は裏面シートの接合工程を示す部分断面図、図５は裏面シートの接合線パターンの一例を示す部分平面図である。
【００１６】
図１、図２および図３に示す吸収性物品は使い捨ておむつ１であり、図２においてＸ方向が幅方向、Ｙ方向が縦方向である。図２に示すように、この使い捨ておむつ１は、中間部２と、前記中間部２を挟む前方部３および後方部４を有しており、平面形状が砂時計型である。図１に示すように身体に装着されると、前記中間部２が股間部に当てられ、前記前方部３が腹部側に当てられ、前記後方部４が尻部側に当てられる。そして後方部４の両側のフラップ部５ａ，５ａが前方部３の外面に重ねられ、前記フラップ部５ａ，５ａに固定された掛止ファスナー６，６が前記前方部３の外面に掛止されて身体に固定される。
【００１７】
図３の断面図に示すように、使い捨ておむつ１は、内側に透液性の表面シート７が位置し、外面側に裏面シート１０が位置する。そして前記表面シート７と裏面シート１０との間に、吸収性コア（吸収層）８が挟まれる。
【００１８】
前記吸収性コア８は平面形状が砂時計型であり、前記表面シート７と裏面シート１０は、吸収性コア８の外側部分で互いに接合されている。また中間部２では、前記吸収性コア８の左右外側に、弾性糸９，９が設けられ、この弾性糸９，９が前記表面シート７と裏面シート１０との間に挟まれて接合されている。図１に示すように身体への装着時には、前記弾性糸９，９により表面シート７と裏面シート１０とが縦方向へ収縮させられて、大腿部に締め付けられるいわゆるレッグギャザーが形成される。
【００１９】
前記表面シート７は透液性であり、液透過性の不織布や、多数の開孔が形成された開孔樹脂フィルムなどで形成されている。前記吸収性コア８は、粉砕パルプとＳＡＰとが混合されたもので、さらに液透過性の紙で包まれたもの、またはバインダー処理でシート化されたエアレイドパルプ、または吸収紙、あるいは親水性繊維を主体とした不織布などである。
【００２０】
図３に示すように、前記裏面シート１０は、液不透過性の基材シート１１と、前記基材シート１１の外面側に重ねられたフィラメント層１２とから構成されている。前記基材シート１１は、微細な開孔や切れ目が形成された透湿性（通気性）で且つ液遮断機能を有するポリオレフィン系などの熱可塑性樹脂フィルムで形成されている。または前記基材シート１１は熱可塑性の疎水性繊維で形成されたポイントボンド不織布やメルトブロン不織布で、好ましくは溌水処理されたものである。そして、基材シート１１は熱融着可能なものとして構成されている。
【００２１】
前記フィラメント層１２は、捲縮された連続フィラメントが収束したトウ（ＴＯＷ）と称されるフィラメントの収束体から開繊されたものである。前記フィラメント層１２を構成する連続フィラメントは、使い捨ておむつ１の縦方向（Ｙ方向）において途中で途切れることなく延びている。
【００２２】
この実施の形態では、図２に示す使い捨ておむつ１の裏面の全面において、裏面シート１０が前記基材シート１１とフィラメント層１２との積層体で形成されているが、例えば前方部３の両側のフラップ部５ｂ，５ｂと、後方部４の両側のフラップ部５ａ，５ａを除く中央領域のみが、前記基材シート１１とフィラメント層１２との積層体で形成され、前記フラップ部５ａ，５ａと５ｂ，５ｂは、基材シート１１のみで裏面シート１０が形成されていてもよい。
【００２３】
前記フィラメント層１２を形成する連続フィラメントは、基材シート１１と熱融着可能な疎水性合成樹脂で形成され、例えばＰＥ／ＰＥＴ、ＰＥ／ＰＰなどの芯鞘構造の複合合成繊維、ＰＥ／ＰＥＴ、ＰＥ／ＰＰなどのサイドバイサイド型複合繊維、あるいはＰＥ、ＰＰ、ＰＥＴなどの単繊維である。また連続フィラメントに酸化チタンなどの白色化のための無機フィラーが０．５〜１０質量％含まれているものが好ましい。白色化処理されることで、裏面シート１０の表面が布に近い外観を呈するようになる。
【００２４】
また、前記連続フィラメントとして着色されたフィラメントを用いると、使い捨ておむつ１の外面が色付きになり、優れた外観を呈するようになる。例えば連続フィラメントが前記芯鞘構造の複合合成繊維である場合に、芯部の樹脂を赤、青、紫、緑、などに着色し、鞘部の樹脂を透明または半透明あるいは透光性にしておく。この連続フィラメントを用いたフィラメント層１２は、光沢を有し且つ色彩の彩度が少し緩和された外観となり、おむつの外面が淡い色を呈し、外観が良好になる。
【００２５】
また前記サイドバイサイド型複合繊維において一方のサイドの樹脂のみを着色してもよいし、または単繊維全体を着色したものであってもよい。また連続フィラメントの繊維断面は、丸型であっても異形状であってもよい。
【００２６】
前記捲縮は、フィラメントの製造時にクリンパー加工されたもので、さらに予熱カレンダーまたは熱風処理により捲縮数が増加される。あるいは予熱カレンダーを通し、このときに延伸と延伸解除を繰り返すことで、フィラメントを形成する樹脂の配向に歪みを生じさせてコイル状に捲縮させたものであってもよい。
【００２７】
捲縮された前記連続フィラメントの収束体は、移送ロール間で移送され、このときフィラメントの延びる方向へ張力が与えられ、且つ張力が解除され、この工程を繰り返すことにより、連続フィラメントが個々にばらばらに分離するように開繊される。あるいは移送ロール間で移送される前記収束体に摺動プレートを両側から当て、収束体を前記摺動プレートに摺動させて、その摺動力で個々のフィラメントをばらばらにして開繊することもできる。収束体から開繊された連続フィラメントの層は、フィラメント密度が小さくなりまた見かけ幅も大きくなる。
【００２８】
さらに開繊された連続フィラメントの層は、幅方向に均一な嵩となるように広げられ、図２に示すように、使い捨ておむつ１の幅寸法と同じかそれ以上の幅となるように拡幅される。
【００２９】
前記裏面シート１０の製造方法は、図４（Ａ）に示すように、基材シート１１を移送ロール間で移送し、開繊され拡幅された連続フィラメントのフィラメント層１２を同じ方向へ移送して、基材シート１１の上にフィラメント層１２を重ねる。そして融着ロールの表面に形成された凹凸エンボスなどにより、接合線１３を形成する。この接合線１３において基材シート１１とフィラメント層１２の連続フィラメントとが互いに熱融着され、または超音波による誘導加熱により融着されてシート化される。
【００３０】
図１、図２および図５に示すように、前記接合線１３は、三角関数曲線に近似した連続曲線であり、連続フィラメントの延びる方向であるＹ方向へ一定のピッチＰを空け、且つ前記Ｙ方向と直交するＸ方向へ連続的に延びるように形成される。前記接合線１３のピッチＰは１０〜６０ｍｍが好ましい。前記ピッチＰを前記範囲にすると、基材シート１１とフィラメント層１２との積層体の軟質感を妨げることがない。
【００３１】
また、前記接合線はＸ方向へ曲線的に延びるものに限らず、平面パターンがＶ字形状であってもよいし、直線形状であってもよい。あるいはＸ方向へ一定の間隔を空けて形成された間欠接合線であってもよい。または前記接合線ではなく、ドット状に分布する円形などの接合部により前記連続フィラメントが融着されていてもよい。
【００３２】
前記フィラメント層１２は、目付けが５〜１００ｇ／ｍ²であり、好ましくは１０〜６０ｇ／ｍ²である。またフィラメント層１２の接合線１３が形成されていない部分での厚みは０．５ｍｍ以上であることが好ましい。前記連続フィラメントの繊度は１．１〜２０ｄｔｅｘであり、さらに好ましくは１．１〜１１ｄｔｅｘである。
【００３３】
また連続フィラメントの捲縮数は１インチあたり５〜３０個、さらに好ましくは１５〜３０個であり、捲縮弾性率は７０％以上であることが好ましい。
【００３４】
前記捲縮数はＪＩＳＬ１０１５、捲縮弾性率はＪＩＳＬ１０７４に基づくものであり、繊度５．５ｄｔｅｘ未満のフィラメントの場合は、引張り方向へ０．４９ｍＮの初期荷重を与え、繊度５．５ｄｔｅｘ以上のフィラメントの場合は、引張り方向へ０．９８ｍＮの初期荷重を与える。前記捲縮数は、前記初期荷重を与えたときの１インチ（２５ｍｍ）長あたりの捲縮の山数である。
【００３５】
また、前記初期荷重を与えたときのフィラメントの長さをａ、さらに１．１ｄｔｅｘあたり４．９ｍＮの張力を３０秒間与えて捲縮を伸ばしたときの長さをｂ、前記張力を除去し２分間経過した後に、再度前記初期荷重を与えたときの長さをｃとしたとき、前記捲縮弾性率は｛（ｂ−ｃ）／（ｂ−ａ）｝×１００（％）で表される。
【００３９】
前記裏面シート１０を用いた使い捨ておむつ１では、図１に示すように装着状態（立体状態）としたときに外面に現れる裏面シート１０の表面に、縦方向に延びる連続フィラメントで形成されたフィラメント層１２が設けられている。このフィラメント層１２では全てのフィラメントが縦方向に向けて延びているため、表面がきわめて滑らかである。すなわち不織布のように繊維が多方向へ延びた構造ではないため、表面が平滑で特に縦方向の接触感が滑らかである。また連続フィラメントで形成されているため、表面に繊維端が現れず、よって手触りがよい。
【００４０】
また、基材シート１１とフィラメント層１２とが横方向に延びる接合線１３により部分的に接合されているので、接合部による硬質感が生じない。図１に示すように装着時には使い捨ておむつ１を縦方向に向けて湾曲させるが、接合線１３はこの湾曲方向と交叉する（直交する）Ｘ方向に延びており、湾曲方向が連続フィラメントの延びる方向と一致しているため、立体形状に湾曲させるときに曲げ抵抗が少なく、よって体に柔らかくフィットさせることができる。
【００４１】
また、フィラメント層１２は接合線１３以外の領域で加圧力を受けないため、フィラメント層１２は嵩高であり、触ったときのクッション性に富む。
【００４２】
また図１に示す装着状態で、後方部４に両側のフラップ部５ａ，５ａが前方部３のフィラメント層１２の外側に重ねられ、前記フラップ部５ａ，５ａに固定された掛止ファスナー６，６が、フィラメント層１２の外面に掛止される。
【００４３】
前記掛止ファスナー６は、接合側の表面に多数のフック状、きのこ状、などの掛止突起を有している。前記フィラメント層１２では、接合線１３と接合線１３との間で連続フィラメントが自由度を有している。よって前記掛止ファスナー６を押し付けると、前記掛止突起の頭部が連続フィラメントの間に容易に入り込んで、前記掛止突起の頭部が連続フィラメントに確実に掛止される。
【００４４】
よって、前方部３の外面に、多数のループを有する被掛止用のシートなどを貼着する必要がなく、掛止ファスナー６を確実に掛止させることができる。また掛止ファスナー６は、フィラメント層１２のどの部分に対しても掛止力を発揮できるため、使い捨ておむつ１を体型に合わせて装着したときに、掛止ファスナー６を自由な位置に掛止させることができる。
【００４５】
図６は本発明の第２の実施の形態の使い捨ておむつ１Ａを示す平面図、図７は図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線の断面図である。
【００４６】
この実施の形態での裏面シート１０Ａは、基材シート１１の外面に第１のフィラメント層１２ａとさらに第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂとが重ねられ、前記基材シート１１と、第１のフィラメント層１２ａと第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂとが、例えば波形状パターンの接合線１３により一緒に融着されて接合されている。
【００４７】
前記第１のフィラメント層１２ａは使い捨ておむつ１Ａのほぼ全域に設けられているが、第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂは、フラップ部５ａ，５ａおよびフラップ部５ｂ，５ｂの内側で、縦方向に平行に延びるように帯状に２条となるように設けられている。前記第１のフィラメント層１２ａと第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂは、共に縦方向（Ｙ方向）に途切れることなく延びる連続フィラメントにより形成されている。
【００４８】
前記第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂが設けられている領域では、連続フィラメントの目付けが多く、嵩高の領域である。よって装着時に前記掛止ファスナー６，６を前記第２のフィラメント層１２ｂ，１２ｂが設けられている部分に掛止させることで、掛止ファスナー６，６の掛止強度を増強させ、装着時のおむつの位置ずれを防止できるようになる。
【００４９】
なお、本発明の吸収性物品は、前記実施の形態のような使い捨ておむつに限られず、失禁パッド（尿取りパッド）、生理用ナプキン、パンティーライナーなどにも実施可能である。
【００５０】
【発明の効果】
以上のように本発明では、吸収性物品の裏面シートに縦方向に延びる連続フィラメントの層を用いているため、外面が柔らかくクッション性に富む。またおむつ全体を軟質にできる。さらに前記連続フィラメントの層に掛止ファスナーを掛止させることもできる。
【００５１】
また基材シートとフィラメント層とを接合した裏面シートは、製造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の吸収性物品として、立体形状の使い捨ておむつを示す斜視図、
【図２】図１に示す使い捨ておむつを裏面側から見た展開平面図、
【図３】図２をＩＩＩ矢視方向から見た部分断面図、
【図４】（Ａ）は基材シート上に連続フィラメントが積層された状態を示す部分断面図、（Ｂ）は前記積層された基材シートと連続フィラメントとが部分的に融着されて裏面シートとされた状態を示す部分断面図、
【図５】基材シートとフィラメント層との接合パターンを示す部分平面図、
【図６】他の実施の形態の使い捨ておむつを示す展開平面図、
【図７】図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線の断面図、
【符号の説明】
１，１Ａ 使い捨ておむつ
２ 中間部
３ 前方部
４ 後方部
７ 表面シート
８ 吸収性コア
１０ 裏面シート
１１ 基材シート
１２ フィラメント層
１２ａ 第１のフィラメント層
１２ｂ 第２のフィラメント層
１３ 接合線

Claims (6)

1. 液透過性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収層とを有する吸収性物品において、
   前記裏面シートは、熱可塑性の疎水性繊維で形成された不織布からなる液不透過性の基材シートと、トウから開繊されて前記基材シートの外面に積層され、吸収性物品の縦方向に沿って延びる倦縮した連続フィラメントの層とを有し、前記基材シートと前記連続フィラメントの層とが部分的に接合されていることを特徴とする吸収性物品。
2. 前記基材シートと前記連続フィラメントの層とが、前記連続フィラメントを横断する方向に延び且つ連続フィラメントの延びる方向に間隔を空けて形成された複数の接合線により接合されている請求項１記載の吸収性物品。
3. 前記接合線は、波形パターンに形成されている請求項２記載の吸収性物品。
4. 吸収性部品は、股間部に当たる中間部と、腹部側に当たる前方部と、尻部側に当たる後方部とを有し、前記後方部の両側部に、掛止突起を有するファスナーが設けられ、前記ファスナーが、前記前方部の前記連続フィラメントの層に掛止可能とされている請求項１ないし３のいずれかに記載の吸収性物品。
5. 前記ファスナーが掛止されている部分の前記連続フィラメントの層の嵩が、それ以外の領域の前記層の嵩よりも大きい請求項４記載の吸収性物品。
6. 前記連続フィラメントは、着色されたものである請求項１ないし５のいずれかに記載の吸収性物品。

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