JPH11348163A - 吸収性物品用バックシート材 - Google Patents

吸収性物品用バックシート材

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JPH11348163A
JPH11348163A JP10154547A JP15454798A JPH11348163A JP H11348163 A JPH11348163 A JP H11348163A JP 10154547 A JP10154547 A JP 10154547A JP 15454798 A JP15454798 A JP 15454798A JP H11348163 A JPH11348163 A JP H11348163A
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JP
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nonwoven fabric
polyolefin
film
melt adhesive
permeable
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JP10154547A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Motomura
村 茂 之 本
Haruki Nagaoka
岡 春 樹 長
Kazunari Nishino
野 和 成 西
Masahiro Kishine
根 真佐寛 岸
Kazuya Kusano
野 和 也 草
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の吸収性物品用バックシート材は、
少なくとも、開孔周縁に筒足部を有する多孔透湿性ポリ
オレフィン系フィルムと、ポリオレフィン系メルトブロ
ーン不織布とを、該多孔透湿性ポリオレフィン系フィル
ムの筒足部が内側にくるように重ね合わせて積層一体化
された積層体であり、前記のポリオレフィン系メルトブ
ローン不織布と、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム
と、さらに他の不織布とがこの順に積層一体化された積
層体であってもよい。 【効果】上記吸収性物品用バックシート材は、液バリヤ
ー性、通気性、透湿性、嵩高性および柔軟性に優れると
ともに、衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤が塗
布されている場合でも、通気性が優れている。このバッ
クシート材は、おむつ、生理用ナプキン、パンティライ
ナなどの吸収性物品を構成するバックシート用に好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、おむつ、生理用ナプキ
ン、パンティライナ等の吸収性物品用バックシート材に
関し、さらに詳しくは、液バリヤー性、通気性および透
湿性に優れた吸収性物品用バックシート材に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】オムツや生理用ナプキン等の吸収
性物品は、一般に、人肌に触れるトップシート、吸収体
およびバックシートから構成されているが、このバック
シートは、液バリヤー性が最大の要求特性である。その
ため、これらのバックシート材としてポリエチレンのフ
ィルムが多く使用されている。しかしながら、ポリエチ
レンフィルムは、通気性がない。したがって、ポリエチ
レンフィルムをバックシートに用いた吸収性物品の内側
においては湿度が高くなるため、蒸れたり、かぶれたり
するなどの不具合が多く生じる。
【0003】このような不具合を改善した吸収性物品と
して、湿気(H2 Oガス)を放出する透湿性フィルム
(多孔フィルム)をバックシートに使用したおむつが普
及してきている。しかしながら、この透湿性フィルム
は、女性の生理用ナプキンやパンティライナには、ほと
んど採用が進んでいない。その理由は、この透湿性フィ
ルムの通気性が十分でないこと、および透湿性フィルム
をバックシートに用いた吸収性物品を人体から体液が出
ていないときに使用した場合には、吸収性物品特にパン
ティライナは、汗によりパンティ内側の湿度を上昇させ
ることになるためである。
【0004】また、特公平6−38815号公報には、
バックシート(バッフル)が、スパンボンド不織布とメ
ルトブローン不織布との多層構造体で形成されている生
理用ナプキンが開示されている。しかしながら、このバ
ックシートは、通気性と液バリヤー性に優れているもの
の、メルトブローン不織布とスパンボンド不織布とを重
ね合わせて熱エンボス加工を施すことによって、得られ
る多層構造体の剛性が高くなることが予想される。ま
た、スパンボンド不織布層側に衣服への固定用感圧性接
着剤を取り付けるとあるが、この接着剤を、スパンボン
ド不織布を形成している繊維に固着させるためには、接
着剤の量を多くし、かつ、スパンボンド不織布を構成し
ている樹脂との粘着度(接着力)が高いことが必要であ
る。この感圧性接着剤は、ナプキン等の吸収性物品に用
いる場合、パンティーとの固定に必要であり、バックシ
ートとの固定力が小さいと、使用後のパンティーに感圧
性接着剤が多く残り大問題となる。このため、感圧性接
着剤の量を多くしたベタ塗りをする必要があり、その結
果、通気性が大幅に低下する虞がある。
【0005】したがって、液バリヤー性、通気性および
透湿性に優れるとともに、衣服への固定用感圧性接着剤
(ホットメルト接着剤)が塗布されている場合でも、通
気性に優れている吸収性物品用バックシート材の出現が
望まれている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、液バリヤー性、
通気性および透湿性に優れるとともに、衣服への固定用
感圧性ホットメルト接着剤が塗布されている場合でも、
通気性に優れている吸収性物品用バックシート材を提供
することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る吸収性物品用バックシート
材は、少なくとも、開孔周縁に筒足部を有する多孔透湿
性ポリオレフィン系フィルムと、ポリオレフィン系メル
トブローン不織布とを、該多孔透湿性ポリオレフィン系
フィルムの筒足部が内側にくるように重ね合わせて積層
一体化された積層体であること特徴としている。
【0008】この吸収性物品用バックシート材は、前記
のポリオレフィン系メルトブローン不織布と、多孔透湿
性ポリオレフィン系フィルムと、さらに他の不織布とが
この順に積層一体化された積層体であってもよい。
【0009】前記他の不織布としては、ポリプロピレン
系スパンボンド不織布または乾式不織布が好ましい。前
記積層一体化は、熱エンボス加工により、またはホット
メルト接着剤を用いて行なわれていることが好ましい。
【0010】本発明においては、前記積層体の多孔透湿
性ポリオレフィン系フィルム表面に、衣服への固定用感
圧性ホットメルト接着剤が、該フィルムの孔を全孔面積
の2%以上閉塞しないように塗布されていてもよい。ま
た、前記積層体を構成している他の不織布表面に、衣服
への固定用感圧性ホットメルト接着剤が部分的に塗布さ
れていてもよい。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る吸収性物品用
バックシート材について具体的に説明する。本発明に係
る吸収性物品用バックシート材は、特定の多孔透湿性ポ
リオレフィン系フィルムとポリオレフィン系メルトブロ
ーン不織布との積層体であり、この積層体の多孔透湿性
ポリオレフィン系フィルム層表面に、さらに他の不織布
が積層一体化されていてもよい。
【0012】多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム 本発明で用いられる多孔透湿性ポリオレフィン系フィル
ムは、開孔周縁部に筒足部を有するパーフォレートフィ
ルムである。図1に、このような多孔透湿性ポリオレフ
ィン系フィルムの模式断面を示す。図中の符号1は多孔
透湿性ポリオレフィン系フィルムを示し、符号2は孔を
示し、符号3は孔2の周縁部に形成されている筒足部を
示す。
【0013】本発明で用いられる多孔透湿性ポリオレフ
ィン系フィルムは、ポリエチレンを50重量%以上含む
ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンを50重量%以上
含むポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂
から形成され、これらのポリオレフィン系樹脂中に、後
述する衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤と同種
の原料、およびポリオレフィン系メルトブローン不織布
を構成している樹脂と同種の樹脂が含まれている。
【0014】上記ポリエチレンとしては、具体的には、
エチレンの単独重合体、またはエチレンと、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、1-
オクテンなどのα- オレフィンとの共重合体が挙げられ
る。
【0015】これらのエチレン・α- オレフィン共重合
体は、α- オレフィン成分含量が30モル%以下である
ことが好ましい。ポリエチレンの密度(ASTM D 1505)
は、通常0.88〜0.95g/cm3 、好ましくは
0.91〜0.93g/cm3 であり、メルトフローレ
ート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)は、通
常1〜30g/10分、好ましくは5〜20g/10分
である。
【0016】上記ポリプロピレンとしては、具体的に
は、プロピレンの単独重合体、またはプロピレンと、エ
チレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテ
ン、1-オクテンなどのα- オレフィンとの共重合体が挙
げられる。
【0017】これらのプロピレン・α- オレフィン共重
合体は、α- オレフィン成分含量が30モル%以下であ
ることが好ましい。ポリプロピレンの密度(ASTM D 150
5)は、通常0.91g/cm3 前後であり、メルトフロ
ーレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)
は、通常1〜50g/10分、好ましくは5〜20g/
10分である。
【0018】上記のようなポリオレフィンは、単独で、
あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。た
とえば直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエ
チレン、エチレン・α- オレフィン共重合体およびポリ
プロピレンの混合物などが用いられる。
【0019】ホットメルト接着剤と同種の原料を上記の
量で含有している多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム
を用いると、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムとホ
ットメルト接着剤との接着力がアップし、ホットメルト
接着剤の塗工性に優れている。また、メルトブローン不
織布を構成している樹脂と同種の樹脂を上記の量で含有
している多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムを用いる
と、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムとメルトブロ
ーン不織布との接着性がアップする。
【0020】本発明で用いられる多孔透湿性ポリオレフ
ィン系フィルムは、厚みが通常15〜40μm、好まし
くは20〜30μmであり、開孔率が通常10〜50
%、好ましくは20〜40%であり、孔の径が0.1〜
2mm、好ましくは0.3〜0.5mmであり、開孔周
縁部の筒足部の高さが0.1〜0.8mm、好ましくは
0.3〜0.5mmである。
【0021】上記のような開孔周縁部に筒足部を有する
多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムを用いることによ
り、通気性、嵩高性に優れたバックシート材を得ること
が可能となる。特に開孔周縁部に筒足部を有する多孔透
湿性ポリエチレン系樹脂フィルムを用いると、嵩高で、
柔軟性に優れたバックシート材を得ることができる。ま
た、このポリオレフィン系フィルムは、その筒足部に体
圧がかかるとポリオレフィン系フィルムの孔が閉塞され
る筒弁構造になっているため、バックシート材としての
耐水度を向上させることができる。
【0022】ポリオレフィン系メルトブローン不織布 本発明で用いられるポリオレフィン系メルトブローン不
織布は、エチレン系重合体、プロピレン系重合体等のオ
レフィン系重合体、好ましくはプロピレン系重合体の繊
維から形成されている。
【0023】エチレン系重合体としては、エチレン単独
重合体、またはエチレンと、プロピレン、1-ブテン、1-
ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテンなどのα
- オレフィンとのランダム共重合体が挙げられる。
【0024】これらのエチレン・α- オレフィンランダ
ム共重合体は、α- オレフィン成分含量が0.5〜10
モル%の範囲内にあることが望ましい。エチレン系重合
体は、密度(ASTM D 1505)が通常、0.89〜0.96
g/cm3 であり、またメルトフローレート(ASTM D 1
238,190℃、荷重2.16kg)が通常10〜500g/10
分、好ましくは100〜300g/10分の範囲にある
ことが紡糸性の点から望ましい。
【0025】プロピレン系重合体としては、プロピレン
単独重合体、またはプロピレンと、エチレン、1-ブテ
ン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテンな
どのα- オレフィンとのランダム共重合体が挙げられ
る。
【0026】これらのプロピレン・α- オレフィンラン
ダム共重合体は、α- オレフィン成分含量が0.5〜1
0モル%の範囲内にあることが望ましい。プロピレン系
重合体は、密度(ASTM D 1505)が通常0.91g/cm
3 前後であり、またメルトフローレート(ASTM D 123
8,230℃、荷重2.16kg)が通常10〜1500g/10
分、好ましくは500〜1000g/10分の範囲にあ
ることが紡糸性の点から望ましい。
【0027】これらのオレフィン系重合体中に、本発明
の目的を損なわない範囲で、他の重合体、着色剤、耐熱
安定剤、核剤、スリップ剤などを配合することができ
る。オレフィン系重合体の繊維径は、通常5μm以下、
好ましくは2〜3μmである。
【0028】本発明で用いられるメルトブローン不織布
の目付は、通常5〜100g/m2、好ましくは10〜
30g/m2 であり、光学顕微鏡で測定される厚みは、
通常50〜700μm、好ましくは100〜300μm
である。
【0029】上記ポリオレフィン系メルトブローン不織
布は、従来公知の方法により調製することができる。た
とえばプロピレン系重合体を溶融押出しし、メルトブロ
ー紡糸口金から紡糸された繊維を、高温高速の気体によ
って極細繊維流としてブロー紡糸し、捕集装置で極細繊
維ウェブとし、必要に応じて熱融着処理することによ
り、メルトブローン不織布を調製することができる。
【0030】他の不織布 本発明では、上記の他の不織布は、必要に応じて補強用
として用いられる。このような不織布としては、芯鞘型
複合繊維またはサイドバイサイド型複合繊維から調製さ
れたスパンボンド不織布、芯鞘型複合繊維またはサイド
バイサイド型複合繊維から調製された乾式不織布などの
複合繊維不織布が好ましい。
【0031】本発明で用いられる複合繊維不織布は、ポ
リオレフィン(i)からなる鞘部および鞘部のポリオレ
フィン(i)よりも融点の高いポリオレフィン(ii)か
らなる芯部から構成される芯鞘型複合繊維、または該ポ
リオレフィン(i)からなる重合体部および該ポリオレ
フィン(ii)からなる重合体部から構成されるサイドバ
イサイド型複合繊維から調製される。
【0032】[芯鞘型複合繊維]鞘部を形成するポリオ
レフィン(i)としては、特に制限はないが、エチレン
系重合体が好ましく用いられる。
【0033】エチレン系重合体としては、エチレンの単
独重合体(製法は、低圧法、高圧法のいずれでも良い)
またはエチレンと、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテンなどのα- オレ
フィンとのランダム共重合体が挙げられる。
【0034】これらのエチレン系重合体は、密度(ASTM
D 1505)が0.89〜0.95g/cm3 、好ましくは
0.92〜0.94g/cm3 の範囲にあり、メルトフ
ローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、荷重2.16k
g)が5〜100g/10分、好ましくは20〜50g
/10分の範囲にあり、かつ、Mw/Mn(Mw:重量
平均分子量、Mn:数平均分子量)が2〜4の範囲にあ
ることが紡糸性の点から望ましい。エチレン系重合体と
しては、密度、MFRおよびMw/Mnが上記範囲内に
あるエチレン単独重合体が、得られる不織布の柔軟性、
紡糸性の点で好ましい。なお、Mw/Mnは、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって従
来公知の方法により求めることができる。
【0035】芯部を形成するポリオレフィン(ii)とし
ては、特に制限はないが、鞘部を形成するポリオレフィ
ン(i)よりも高い融点を有するポリオレフィンが用い
られる。芯部を形成するポリオレフィン(ii)の融点と
鞘部を形成するポリオレフィン(i)の融点の差が10
℃以上であることが望ましい。
【0036】芯部を形成するポリオレフィン(ii)とし
ては、プロピレン系重合体が好ましく用いられる。プロ
ピレン系重合体としては、プロピレンの単独重合体また
はプロピレンと、エチレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-
メチル-1- ペンテン、1-オクテンなどのα- オレフィン
とのランダム共重合体が挙げられる。
【0037】これらのプロピレン・α- オレフィンラン
ダム共重合体は、α- オレフィン成分含量が0.5〜5
モル%の範囲内にあることが望ましい。これらのプロピ
レン系重合体は、密度(ASTM D 1505)が通常、0.91
g/cm3 前後であり、かつ、メルトフローレート(M
FR;ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)が5〜100
g/10分、好ましくは30〜60g/10分の範囲に
あり、かつ、Mw/Mnが2〜4の範囲にあることが紡
糸性の点から望ましい。
【0038】複合繊維の芯部を形成するポリオレフィン
(ii)と鞘部を形成するポリオレフィン(i)との重量
比((ii)/(i))は、5/95〜50/50、好ま
しくは5/95〜40/60、さらに好ましくは5/9
5〜20/80の範囲にあることが望ましい。
【0039】上記ポリオレフィン(ii)と鞘部を形成す
るポリオレフィン(i)との重量比((ii)/(i))
が5/95を下回って小さくなり過ぎると、複合繊維の
強度が不十分となることがあり、逆に50/50を超え
て大きくなり過ぎると、複合繊維は柔軟性に劣ることが
ある。
【0040】鞘部が上述したエチレン系重合体から形成
された芯鞘型複合繊維から調製したスパンボンド不織布
等の不織布は、該不織布を構成する複合繊維表面の大部
分ないし全部が上述したエチレン系重合体からなるの
で、従来のポリプロピレンからなる不織布に比べ柔軟性
に優れる。また、不織布を構成する複合繊維が捲縮繊維
であるとさらに柔軟性に優れる。
【0041】このような複合繊維としては、たとえば
(1) エチレン系重合体から形成された鞘部と、プロピレ
ン系重合体から形成された芯部とからなる同芯の芯鞘型
複合繊維、(2) エチレン系重合体から形成された鞘部
と、プロピレン系重合体から形成された芯部とからなる
偏芯の芯鞘型複合繊維がある。このうち、(2) の偏芯の
芯鞘型複合繊維は捲縮繊維となる。
【0042】図2および図3に、芯鞘型複合繊維の模式
断面図を示す。図中の符号4は芯部を示し、符号5は鞘
部を示す。図2は、同芯の芯鞘型複合繊維の模式断面を
示しす。図3は、偏芯の芯鞘型複合繊維の模式断面を示
しており、図3の(A)に示すような、芯部が繊維表面
に露出していない芯鞘型複合繊維を使用することがで
き、また図3の(B)に示すような、芯部が繊維表面に
部分的に露出した芯鞘型複合繊維も使用することができ
る。
【0043】さらに本発明では、必要に応じてポリオレ
フィン(i)および/またはポリオレフィン(ii)に、
本発明の目的を損なわない範囲で、他の重合体、着色
材、耐熱安定剤、核剤、スリップ剤などを配合すること
ができる。
【0044】[サイドバイサイド型複合繊維]本発明で
用いられるサイドバイサイド型複合繊維は、上述したポ
リオレフィン(i)からなる重合体部とポリオレフィン
(ii)からなる重合体部とから構成されている。低融点
のポリオレフィン(i)含量は、通常20〜80重量
%、好ましくは40〜60重量%であり、ポリオレフィ
ン(i)よりも高融点のポリオレフィン(ii)の含量
は、通常20〜80重量%、好ましくは40〜60重量
%である。
【0045】図4に、サイドバイサイド型複合繊維の模
式断面を示す。なお、図中の符号6は、たとえばプロピ
レン系重合体(高融点成分)からなる重合体部を示し、
符号7は、たとえばエチレン系重合体(低融点成分)か
らなる重合体部を示す。
【0046】さらに本発明では、必要に応じてポリオレ
フィン(i)および/またはポリオレフィン(ii)に、
本発明の目的を損なわない範囲で、他の重合体、着色
材、耐熱安定剤、核剤、スリップ剤などを配合すること
ができる。
【0047】[他の不織布の調製]本発明で用いられる
他の不織布は、従来公知の不織布製造法、湿式法、乾式
法、トウ開繊法、フラッシュ紡糸法、スパンボンド法、
メルトブローン法などにより調製することができる。こ
れら製造法の中では、スパンボンド法ないし乾式法が好
ましい。
【0048】このような方法で調製される不織布を形成
している複合繊維の繊維径は、通常10〜50μmであ
り、好ましくは15〜30μmである。また、複合繊維
不織布の目付は、5〜50g/m2 、好ましくは15〜
25g/m2 であり、その光学顕微鏡で測定した厚さ
は、通常10〜200μm、好ましくは50〜100μ
mである。
【0049】バックシート材 本発明に係るバックシート材は、上述したように、多孔
透湿性ポリオレフィン系フィルムと、ポリオレフィン系
メルトブローン不織布とを、多孔透湿性ポリオレフィン
系フィルムの筒足部が内側にくるように重ね合わせて積
層一体化された積層体である。また、ポリオレフィン系
メルトブローン不織布と、多孔透湿性ポリオレフィン系
フィルムと、さらに他の不織布とがこの順に積層一体化
された積層体であってもよい。
【0050】ポリオレフィン系メルトブローン不織布と
多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムとの積層一体化
は、このフィルム側からのドットによる熱エンボス加工
により行なわれる。このような熱エンボス加工により、
通気性に優れたバックシート材を得ることができる。
【0051】上記の熱エンボス加工は、次のような要
領、条件で行なわれる。この熱エンボス加工では、スチ
ール製で刻印面積(凸部面積)が0.5〜5mm2 であ
り、面積率が1〜50%(好ましくは3〜8%)であ
り、突起高さが0.5〜3mm(好ましくは1〜2m
m)であるエンボス刻印ロールと、スチール平ロールと
を組み合わせたエンボスロール装置を用いる。エンボス
ロールと平ロールの温度を、接着しようとする不織布あ
るいは開孔フィルム樹脂のうち、融点の低い方の樹脂の
融点〜−50℃までの温度に設定し、線圧10〜150
kg/cm、好ましくは30〜70kg/cmで、ポリ
オレフィン系メルトブローン不織布と多孔透湿性ポリオ
レフィン系フィルムとをエンボス一体化する。
【0052】また、ポリオレフィン系メルトブローン不
織布と多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムとの積層一
体化は、メルトブローン不織布表面に、ホットメルト接
着剤を塗布して行なってもよい。図5に、この積層一体
化により得られる吸収性物品用バックシート材の模式断
面を示す。図中の符号8はポリオレフィン系メルトブロ
ーン不織布を示し、符号9はホットメルト接着剤を示
す。
【0053】ホットメルト接着剤としては、具体的に
は、オレフィン系ベースポリマー(エチレン・プロピレ
ンコポリマー)、合成ゴムベースポリマー(SEBS、
SIS、SBS)、ポリアミド、ポリエステル、ウレタ
ンベースポリマー系ホットメルト樹脂などが挙げられ
る。
【0054】ホットメルト接着剤は、メルトブローン不
織布表面に、従来公知のホットメルト接着剤の多孔方式
塗布方法、たとえばスパイラルコート、ポーラスコー
ト、カーテンスプレー方式により塗布される。塗布パタ
ーンの例としては、「工業材料」(1993年4月号
(Vol.41,No.5,P33))に記載されているようなリボンコ
ータ、スパイラルヘッドなどが挙げられる。このような
多孔方式塗布方法を採用することにより、通気性の優れ
たバックシート材を得ることができるとともに、ホット
メルト接着剤の使用量の低減によりコストダウンを図る
ことができる。ホットメルト接着剤の塗布量は、通常
0.1〜10g/m2 、好ましくは0.5〜3g/m2
である。
【0055】上記の多孔透湿性ポリオレフィン系フィル
ムと他の不織布との一体化は、多孔透湿性ポリオレフィ
ン系フィルム表面(筒足部が形成されていない表面)
に、ホットメルト接着剤を塗布して行なわれる。ここで
使用されるホットメルト接着剤の具体例としては、上記
のメルトブローン不織布表面に塗布されるホットメルト
接着剤の具体例と同じ接着剤を挙げることができる。ホ
ットメルト接着剤は、多孔透湿性ポリオレフィン系フィ
ルム表面に、上述したホットメルト接着剤の多孔方式塗
布方法により塗布される。この塗布パターンの例として
は、上述した塗布パターンが挙げられる。このような多
孔方式塗布方法を採用することにより、通気性の優れた
バックシート材を得ることができるとともに、ホットメ
ルト接着剤の使用量の低減によりコストダウンを図るこ
とができる。ホットメルト接着剤の塗布量は、通常0.
1〜10g/m2 、好ましくは0.5〜3g/m2 であ
る。図6に、ポリオレフィン系メルトブローン不織布
と、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムと、他の不織
布とをこの順で積層一体化した吸収性物品用バックシー
ト材の模式断面を示す。図中の符号10は、他の不織布
を示す。
【0056】上記のように多孔透湿性ポリオレフィン系
フィルムとポリオレフィン系メルトブローン不織布とを
積層一体化して得られた、本発明に係る吸収性物品用バ
ックシート材は、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム
表面に、パンティー等の衣服への固定用感圧性ホットメ
ルト接着剤が、該フィルムの孔を全孔面積の5%以上、
好ましくは10%以上閉塞しないように塗布されていて
もよい。このような塗布であれば、バックシート材の通
気性を確保することができる。同様に、ポリオレフィン
系メルトブローン不織布と多孔透湿性ポリオレフィン系
フィルムと他の不織布とをこの順で積層一体化して得ら
れた、本発明に係る吸収性物品用バックシート材につい
ても、バックシート材の通気性を損なわない範囲で、他
の不織布表面に、衣服への固定用感圧性ホットメルト接
着剤が部分的に塗布されていてもよい。
【0057】図7に、ポリオレフィン系メルトブローン
不織布と多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムとがホッ
トメルト接着剤により積層一体化された積層体であっ
て、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム表面に、衣服
への固定用感圧性ホットメルト接着剤が塗布されている
吸収性物品用バックシート材の模式断面を示す。
【0058】また、図8に、ポリオレフィン系メルトブ
ローン不織布と多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムと
他の不織布とがホットメルト接着剤により積層一体化さ
れた積層体であって、他の不織布の表面に、衣服への固
定用感圧性ホットメルト接着剤が塗布されている吸収性
物品用バックシート材の模式断面を示す。図中の符号1
1は衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤を示す。
【0059】このような固定用感圧性ホットメルト接着
剤としては、衣服に付着しない感圧性ホットメルト接着
剤が用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィンおよび/またはエチレン・酢
酸ビニル共重合樹脂(EVA)と、SEBSとからなる
ホットメルト接着剤などが挙げられる。
【0060】衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤
は、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム表面に、上述
したホットメルト接着剤の多孔方式塗布方法、たとえば
スパイラルコート、ポーラスコート、カーテンスプレー
方式により塗布することができるし、またベタ塗りする
こともできる。多孔方式塗布方法により形成される塗布
パターンの例としては、上述した塗布パターンが挙げら
れる。また、衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤
を、他の不織布表面に塗布する場合は、多孔方式塗布方
法が採用され、ベタ塗りはバックシート材の通気性の点
から採用されない。このような塗布方法を採用すること
により、通気性の優れたバックシート材を得ることがで
きるとともに、ホットメルト接着剤の使用量の低減によ
りコストダウンを図ることができる。このホットメルト
接着剤の塗布量は、通常10〜150g/m2 、好まし
くは20〜50g/m2 である。パンティー等の衣服と
バックシート材との間の接着強度は、40〜200g/
25mm程度が好ましいので、この接着強度を目安とし
てホットメルト接着剤の種類、塗布量および塗布方法等
が適宜決定される。
【0061】上記のようにして調製される、本発明に係
る吸収性物品用バックシート材は、その構成材料である
ポリオレフィン系メルトブローン不織布が吸収体側にく
るようにして用いられる。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る吸収性物品用バックシート
材は、液バリヤー性、通気性、透湿性、嵩高性および柔
軟性に優れるとともに、衣服への固定用感圧性ホットメ
ルト接着剤が塗布されている場合でも、通気性が優れて
いる。
【0063】上記のような効果を有する、本発明に係る
吸収性物品用バックシート材は、おむつ、生理用ナプキ
ン、パンティライナなどの吸収性物品を構成するバック
シート用に好適である。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例により限定されるものではない。
【0065】なお、実施例等で用いた多孔透湿性ポリオ
レフィン系フィルム、不織布、および衣服への固定用感
圧性ホットメルト接着剤は、次の通りである。多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム ○多孔透湿性ポリエチレン系フィルム;密度(ASTM D 1
505)が0.92g/cm3 であり、メルトフローレート
(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が15g/10分で
あり、コポリマー含量が5モル%である直鎖状低密度ポ
リエチレン70重量部と、密度(ASTM D 1505)が0.9
23g/cm3 であり、メルトフローレート(ASTM D 1
238,190℃、荷重2.16kg)が7g/10分である高圧法低
密度ポリエチレン30重量部とからなる混合物で形成さ
れ、厚みが25μmであり、開孔率が30%であり、孔
の径が0.5mmであり、開孔周縁部の筒足部の高さが
0.5mmであるフィルム。ポリオレフィン系メルトブローン不織布 ○ポリプロピレン系メルトブローン不織布;密度(ASTM
D 1505)が0.91g/cm3 であり、メルトフローレ
ート(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)が900g/1
0分であるホモポリプロピレンの径2.8μmの繊維か
らなる目付が30g/m2 のメルトブローン不織布。
パンボンド不織布 ○ポリプロピレン系スパンボンド不織布;密度(ASTM D
1505)が0.91g/cm3 であり、メルトフローレー
ト(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)が35g/10分
であるホモポリプロピレンの径が19μmの繊維からな
る目付が18g/m2 のスパンボンド不織布。衣服への
固定用感圧性ホットメルト接着剤 ○感圧性ホットメルト接着剤;市販のSBS、SIS
[商品名 MQ−936、カネボー(株)製]ホットメ
ルト接着剤。
【0066】
【実施例1】上記多孔透湿性ポリエチレン系フィルムと
ポリプロピレン系メルトブローン不織布とを、日本フー
ラー(株)製FT1069(商品名)オレフィン系ベー
スポリマーホットメルト剤により積層一体化して積層体
を得た。この積層一体化の条件は、次の通りである。
【0067】ホットメルト温度を150℃にし、スプレ
ーガンにより塗布量2g/m2 でメルトブローン不織布
に上記ホットメルト接着剤を塗布し、その上に開孔フィ
ルムをセットし、80℃の熱エンボスロール(突起:
0.5mm×0.5mm、突起の形状:四角、突起の高
さ:1mm、ピッチ:5mm)とスチール平ロールとか
らなるエンボス加工装置を用いて熱エンボス加工し、メ
ルトブローン不織布と開孔フィルムとを一体化した。
【0068】次いで、得られた積層体の多孔透湿性ポリ
エチレン系フィルム表面に、上記衣服への固定用感圧性
ホットメルト接着剤をリボンコーターによりベタ塗りし
た。このホットメルト接着剤の塗布量は、50g/m2
であった。
【0069】次いで、上記のようにして得られた積層体
のホットメルト接着剤が塗布されている面に、シルク布
を貼り合わせ、25mm巾にカットして、180°剥離
試験の試験片とした。180°剥離試験は、この試験片
の一方よりシルク布を剥がし、剥がした部分の積層体の
端とシルク布の端をそれぞれ上下に引張試験機のチャッ
クで固定し、引張速度100mm/分でチャック間25
mmから引っ張って行ない、積層体の多孔透湿性ポリエ
チレン系フィルムとシルク布との間における接着強度を
測定した。また、シルク布表面に感圧性ホットメルト接
着剤が付着しているかどうかを肉眼で観察した。
【0070】その結果を第1表に示す。
【0071】
【比較例1】上記ポリプロピレン系スパンボンド不織布
とポリプロピレン系メルトブローン不織布とを、実施例
1と同様にして、積層一体化し積層体を得た。
【0072】次いで、得られた積層体のポリプロピレン
系スパンボンド不織布表面に、衣服への固定用感圧性ホ
ットメルト接着剤をリボンコーターによりベタ塗りし
た。この感圧性ホットメルト接着剤の塗布量は、80g
/m2 であった。
【0073】以下、実施例1と同様にして、積層体とシ
ルク布との間における接着強度を測定するとともに、シ
ルク布表面における感圧性ホットメルト接着剤の付着の
有無を肉眼で観察した。
【0074】その結果を第1表に示す。
【0075】
【比較例2】比較例1において、衣服への固定用感圧性
ホットメルト接着剤の塗布量を50g/m2 に変更した
以外は、比較例1と同様に行なった。積層体とシルク布
との間における接着強度と、シルク布表面における感圧
性ホットメルト接着剤の付着の有無を第1表に示す。
【0076】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いられる多孔透湿性ポリオ
レフィン系フィルムの模式断面図である。
【図2】図2は、同芯の芯鞘型複合繊維の模式断面図で
ある。
【図3】図3の(A)および(B)は、偏芯の芯鞘型複
合繊維の模式断面図である。
【図4】図4は、サイドバイサイド型複合繊維の模式断
面図である。
【図5】図5は、本発明に係る吸収性物品用バックシー
ト材の一例を示す模式断面図である。
【図6】図6は、本発明に係る吸収性物品用バックシー
ト材の他の例を示す模式断面図である。
【図7】図7は、本発明に係る吸収性物品用バックシー
ト材の一例を示す模式断面図である。
【図8】図8は、本発明に係る吸収性物品用バックシー
ト材の他の例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 多孔透湿性ポリオレフィン系フィルム 2 ・・・・・ 孔 3 ・・・・・ 筒足部 4 ・・・・・ 芯部 5 ・・・・・ 鞘部 6 ・・・・・ プロピレン系重合体(高融点成分)からなる
重合体部 7 ・・・・・ エチレン系重合体(低融点成分)からなる重
合体部 8 ・・・・・ ポリオレフィン系メルトブローン不織布 9 ・・・・・ ホットメルト接着剤 10 ・・・ 他の不織布 11 ・・・ 衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/32 A61F 13/18 350 (72)発明者 岸 根 真佐寛 三重県四日市市朝明町一番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 草 野 和 也 三重県四日市市朝明町一番地 三井化学株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、開孔周縁に筒足部を有する多
    孔透湿性ポリオレフィン系フィルムと、ポリオレフィン
    系メルトブローン不織布とを、該多孔透湿性ポリオレフ
    ィン系フィルムの筒足部が内側にくるように重ね合わせ
    て積層一体化された積層体であること特徴とする吸収性
    物品用バックシート材。
  2. 【請求項2】前記のポリオレフィン系メルトブローン不
    織布と、多孔透湿性ポリオレフィン系フィルムと、さら
    に他の不織布とがこの順に積層一体化された積層体であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品用バッ
    クシート材。
  3. 【請求項3】前記他の不織布がポリプロピレン系スパン
    ボンド不織布または乾式不織布であることを特徴とする
    請求項2に記載の吸収性物品用バックシート材。
  4. 【請求項4】前記積層一体化が、熱エンボス加工によ
    り、またはホットメルト接着剤を用いて行なわれている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品
    用バックシート材。
  5. 【請求項5】前記積層体の多孔透湿性ポリオレフィン系
    フィルム表面に、衣服への固定用感圧性ホットメルト接
    着剤が、該フィルムの孔を全孔面積の2%以上閉塞しな
    いように塗布されていることを特徴とする請求項1に記
    載の吸収性物品用バックシート材。
  6. 【請求項6】前記積層体を構成している他の不織布表面
    に、衣服への固定用感圧性ホットメルト接着剤が部分的
    に塗布されていることを特徴とする請求項2に記載の吸
    収性物品用バックシート材。
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