JP4953265B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血、おりもの、尿などを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは前記吸収性物品の外面側に透湿性フィルムと不織布とが積層されたバックシートが使用された吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとして、例えば図4および図5に示されるように、不透液性のバックシート50と、透液性のトップシート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させたものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品においては、装着時のズレ止めを図るために、例えば非使用面側(外面)に1または複数条の粘着剤層53,53を形成したり、さらには吸収性物品の長手方向両側部に、外方に延在するウイング状フラップW、Wを一体的に形成するとともに、このウイング状フラップW、Wの外面側に粘着剤層54,54を設けるようにしたものが存在する。なお、製品状態ではこれらの粘着剤層53…、54…には剥離紙が仮着されている。
【0004】
この吸収性物品Nを下着に固定する際には、図6に示されるように、先ず非使用面側に仮着されている剥離紙を剥がした後、吸収性物品Nを局所にあてがい、側方に突出するウイング状フラップW、Wを下着より出し、両ウイング状フラップW、Wを折返し線RL、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に接着するようにする。
【0005】
近年、前記不透液性のバックシート50として、透湿性を有するフィルムと不織布とを貼り合わせた複合シートを使用することにより、ムレやカブレを防止すると同時に、不織布の質感により外観を向上させるようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、透湿性を有するフィルムと不織布とを貼り合わせた複合シートの場合には、両者の強度バランスの設定が難しく、透湿性および引裂強度性などにバランスの良い特性を示すものが存在しなかった。すなわち、前記透湿性フィルムはそれ自体の強度が弱く、不織布と貼り合わすことで強度を確保している。 しかし、従来一般的に使用されている透湿性フィルムの場合は、不織布との貼り合わせに使用する接着剤のオイル分が透湿性フィルムの微細孔にしみ込んでしまうため接着力が低下し、製品状態で透湿性フィルムと不織布との貼り合わせ強度(剥離強度)が確保されなくなるため、吸収性物品を下着に装着し直す場合や、使用後に下着から吸収性物品を剥がす際に、透湿性フィルムと不織布とが剥離してしまうなどの問題があった。また、透湿性を上げるために微細孔の数を増やしたり、細孔径を大きくした場合には、強度が低下するため、特にウイング部での必要強度が確保されないなどの問題があった。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、外面側に透湿性フィルムと不織布とが積層されたバックシートが使用された吸収性物品において、透湿性と引裂強度性とをバランス良く併せ持つとともに、吸収性物品の装着し直しや使用後の剥離の際に、透湿性フィルムと不織布との剥離を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと、透湿性フィルムと不織布とを貼り合わせた不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記バックシートの下着当接面側にズレ止め用粘着剤層が形成され、表面がわ両側部にそれぞれ長手方向に沿ってサイド不織布が設けられ、このサイド不織布の一部が側方に延在されるとともに、前記バックシートの延在部分とによりウイング状フラップが形成され、このウイング状フラップの非使用面側に粘着剤層が形成された吸収性物品において、
前記バックシートは、JIS Z0208に準じた透湿度試験で透湿度3000g/m2・24hr以上の透湿性フィルムと、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940mN以上の不織布とを貼り合わせた複合シートであって、かつ前記バックシートのズレ止め粘着剤層及び前記ウイング状フラップの粘着剤層と下着との剥離強度が490〜980mN/25mmとされるとともに、前記透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/25mm以上とされ、
前記サイド不織布の外側では、前記ウイング状フラップの外縁を含み、該ウイング状フラップの外縁から連続して吸収性物品の側縁長手方向に沿って凹凸状のエンボスが付与され、前記バックシートとサイド不織布とが剥離しないように熱シールされ、前記ウイング状フラップの粘着剤層が外側寄りに設けられていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0009】
請求項2に係る本発明として、前記不織布はスパンボンド不織布である請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0010】
請求項3に係る本発明として、前記透湿性フィルムの目付量が25g/m2以下であるとともに、前記不織布の目付量が20g/m2以下であり、かつこれら透湿性フィルムと不織布との合計目付量が40g/m2以下である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0011】
請求項4に係る本発明として、前記透湿性フィルムと不織布とを貼り合わせたバックシートのJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が70mm以上である請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0013】
〔吸収性物品〕
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図、図2はその裏面図である。
前記生理用ナプキン1は、不透液性のバックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布6,6とから構成され、前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布6とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
【0014】
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性のバックシート2としては、透湿性フィルムと不織布とが積層された不透液性の複合シートが用いられている。前記透湿性フィルムは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。前記バックシート2の非使用面側(外面)には、図2に示されるように、ショーツに対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の粘着剤層11,11が形成され、未使用製品状態では粘着剤層を覆う剥離紙(図示せず)が設けられる。また、後述のサイド不織布6と共に、ウイング状フラップW、Wが形成され、このウイング状フラップW、Wの非使用面側(外面)に粘着剤層10,10が形成されている。なお、前記バックシート2については、さらに後で詳述することとする。
【0015】
次いで、前記透液性表面シート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
【0016】
前記透液性トップシート3の上面には、排血対応部位を跨ぐ両側部にそれぞれ、略長手方向に沿うサイドエンボス7,7が形成されているとともに、前後部にそれぞれ弧状エンボス8,8が形成されている。
【0017】
前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設け、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在するようにすれば、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
【0018】
本生理用ナプキン1Aの表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布6,6が設けられているとともに、このサイド不織布6,6の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液性バックシート2の一部が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布6部分と不透液性バックシート2部分とをホットメルト接着剤等により接合してウイング状フラップW、Wが形成され、このウイング状フラップW、Wの非使用面側(外面)に粘着剤層10,10が形成されている。
【0019】
前記粘着剤層10、11を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
【0020】
前記サイド不織布6としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用い、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。
【0021】
前記サイド不織布6の内方側は、内面側に折り返され、袋状部分が形成されるとともに、袋状内部に弾性伸縮部材9が配設され、表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。また、サイド不織布6の外側では、ウイング状フラップWの外縁を含み、該ウイング状フラップWの外縁から連続して生理用ナプキン1の側縁長手方向に沿って凹凸状のエンボスが付与され(ハッチング領域)、バックシート2とサイド不織布6とが剥離しないように強固に熱シールされている。
【0022】
〔バックシート2について〕
前記バックシート2は、前述のように、透湿性フィルムと不織布とが積層された複合シートが使用されている。本発明では特に前記透湿性フィルムとして、JIS Z0208に準じた透湿度試験で透湿度3000g/m2・24hr以上のものが使用されるとともに、前記不織布として、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940mN以上のものが使用され、かつ透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/25mm以上となるように、例えばホットメルト接着剤により接着されている。
【0023】
前記透湿性フィルムの透湿度が3000g/m2・24hr未満である場合には、不織布との積層状態で十分な透湿度が確保されず、ムレやカブレを発生させることがある。なお、前記JIS Z0208に準じた透湿度試験の試験条件は、温度40℃、相対湿度90%とする。前記透湿性フィルムは、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等からなる素材が使用され、透湿性を与えるには、前述のように、樹脂に充填材粉末を混練してフィルムとした後、延伸処理により多孔化する方法以外に、フィルムに電子線やエンボッシングによって穿孔し多孔化する方法、および樹脂に可溶性物質を混練してフィルムを成形した後、可溶性物質を溶出して多孔化する方法などがある。
【0024】
一方、前記不織布の引裂強度が2940mN未満の場合は、バックシートとして強度が確保されず、装着時や脱着時に破れが生じることがある。特に、上記ウイング状フラップW、Wを有する吸収性物品の場合には、装着時にウイング状フラップW部分を下着の外側に引っ張り出したり、付け根部分に大きな引裂応力を受けるようになるため、少なくとも3920mN以上の引裂強度が必要とされる。したがって、これに合わせて不織布の引裂強度も3920mN以上とするのが望ましい。なお、引裂試験は同JISに規定されるA-1法(シングルタング法)とされる。このA-1法(シングルタング法)は、10cm×25cmの試験片を縦方向及び横方向にそれぞれ3枚採取し、短辺の中央の辺に直角に10cmの切れ目を入れた後、幅5cm以上のクランプを持つ引張試験機を用いて、試験片のつかみ間の距離を10cmとし、図3に示されるように、各舌片20A、20Bを上下のクランプ21A、21Bと直角に挟む。引張速度は10cm/minとし、縦方向及び横方向に引き裂くときの最大荷重(mN)を測るものである。
【0025】
前記不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維から形成された不織布が好適に使用され、その製造方法としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法などの熱融着と繊維交絡によるものが採用される。これらの中でも特には、長繊維で構成するスパンボンド不織布が引裂強度が大きくなる点で有利とされる。
【0026】
他方、透湿性フィルムと不織布との剥離強度が980mN/25mm未満である場合には、吸収性物品の装着時や脱着時に透湿性フィルムと不織布とが剥がれてしまうことがある。すなわち、前記粘着剤層10,11などのズレ止め手段と下着との剥離強度は一般的に490〜980mN/25mmとするのが、ナプキンのズレ防止の点および使用後の剥がし易さの点で望ましいとされる。したがって、ナプキンを下着から剥がした際に、透湿性フィルムと不織布とが剥がれないようにするには、前記ズレ止め手段と下着との剥離強度以上の引裂強度が必要とされ、前記透湿性フィルムと不織布との剥離強度は少なくとも980mN/25mm以上とするのが望ましい。
【0027】
前記バックシート2は、単層プラスチックフィルムと比べると、当然に目付量が多くなりゴワ付き感が出やすい。したがって、装着時のゴワ付き感を解消するために、前記透湿性フィルムの目付量を25g/m2以下とするとともに、前記不織布の目付量が20g/m2以下とし、かつこれら透湿性フィルムと不織布との合計目付量が40g/m2以下とすることが望ましい。この場合、特に透湿性フィルムと不織布との合計目付量を最大でも40g/m2とすることにより、比較的違和感を感じることが少ない吸収性物品とすることができる。
【0028】
また、前記バックシート2は、生理用ナプキン1の吸収体4が体液を吸収した場合でも、体液を外部に染み出させない耐水性が必要とされる。本発明では前記透湿性フィルムの透湿度を上げているけれども、耐水度としては少なくともJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が70mm以上であることが望ましい。
【0029】
前記透湿性フィルムと不織布との貼り合わせは、ヒートシールやエンボッシングなどによる接着も可能であるが、所要強度を確実に得るにはホットメルト接着剤を用いるのが望ましい。ホットメルト粘着剤としては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、脂肪族芳香族共重合体などを挙げることができるが、これらの中でも特に、前記脂肪族芳香族共重合体を主成分とし、低分子量のオイル分を低減したものを使用することにより、経時的に透湿性フィルムの微細孔にオイル分が浸透し接着力が低下するのを防止することが可能となり、所定の貼り合わせ強度を確保できるようになる。
【0030】
前記透湿性フィルムと不織布とを接着する粘着剤の塗布方法としては、例えばビート塗布法、スロット塗布法、スパイラル塗布法、カーテンスプレー塗布法、Vスロット塗布法などを挙げることができるが、これらの中では透湿性フィルムの透湿性を阻害しないスパイラル塗布法およびカーテンスプレー塗布法が適している。中でもスパイラル塗布法が最も好適とされる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、外面側に透湿性フィルムと不織布とが積層されたバックシートが使用された吸収性物品において、透湿性と引裂強度性とをバランス良く併せ持つとともに、吸収性物品の装着し直しや使用後の剥離の際に、透湿性フィルムと不織布との剥離を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。
【図2】 その裏面図である。
【図3】 引裂試験要領図である。
【図4】 従来の吸収性物品Nの展開図である。
【図5】 その横断面図である。
【図6】 装着要領図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…バックシート、3…トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布
Claims (4)
- 透液性のトップシートと、透湿性フィルムと不織布とを貼り合わせた不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記バックシートの下着当接面側にズレ止め用粘着剤層が形成され、表面がわ両側部にそれぞれ長手方向に沿ってサイド不織布が設けられ、このサイド不織布の一部が側方に延在されるとともに、前記バックシートの延在部分とによりウイング状フラップが形成され、このウイング状フラップの非使用面側に粘着剤層が形成された吸収性物品において、
前記バックシートは、JIS Z0208に準じた透湿度試験で透湿度3000g/m2・24hr以上の透湿性フィルムと、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940mN以上の不織布とを貼り合わせた複合シートであって、かつ前記バックシートのズレ止め粘着剤層及び前記ウイング状フラップの粘着剤層と下着との剥離強度が490〜980mN/25mmとされるとともに、前記透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/25mm以上とされ、
前記サイド不織布の外側では、前記ウイング状フラップの外縁を含み、該ウイング状フラップの外縁から連続して吸収性物品の側縁長手方向に沿って凹凸状のエンボスが付与され、前記バックシートとサイド不織布とが剥離しないように熱シールされ、前記ウイング状フラップの粘着剤層が外側寄りに設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記不織布はスパンボンド不織布である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記透湿性フィルムの目付量が25g/m2以下であるとともに、前記不織布の目付量が20g/m2以下であり、かつこれら透湿性フィルムと不織布との合計目付量が40g/m2以下である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記透湿性フィルムと不織布とを貼り合わせたバックシートのJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が70mm以上である請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
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