JP2003024375A - 吸収性物品用バックシート - Google Patents

吸収性物品用バックシート

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JP2003024375A JP2001215293A JP2001215293A JP2003024375A JP 2003024375 A JP2003024375 A JP 2003024375A JP 2001215293 A JP2001215293 A JP 2001215293A JP 2001215293 A JP2001215293 A JP 2001215293A JP 2003024375 A JP2003024375 A JP 2003024375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透湿性と引裂強度性とをバランス良く併せ持つ
とともに、吸収性物品の装着し直しや使用後の剥離の際
に、透湿性フィルムと不織布との剥離を防止し得る吸収
性物品用バックシートを提供する。 【解決手段】透液性のトップシート3と、透湿性フィル
ムと不織布とを貼り合わせた不透液性のバックシート2
との間に吸収体4が介在されるとともに、前記バックシ
ート2の下着当接面側にズレ止め用粘着剤層10,11
が形成された吸収性物品1における前記バックシート2
であって、前記バックシート2は、JISZ0208に準じた透
湿度試験で透湿度3000g/m2・24hr以上の透湿性フィ
ルムと、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度294
0mN以上の不織布とを貼り合わせた複合シートであっ
て、かつ前記透湿性フィルムと不織布とが剥離強度98
0mN/25mm以上で接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経血、おりもの、
尿などを吸収するための生理用ナプキン、パンティライ
ナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは前記
吸収性物品の外面側に使用される透湿性フィルムと不織
布とが積層されたバックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生理用ナプキン、パンティラ
イナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品
Nとして、例えば図4および図5に示されるように、不
透液性のバックシート50と、透液性のトップシート5
1との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在さ
せたものが知られている。
【0003】この種の吸収性物品においては、装着時の
ズレ止めを図るために、例えば非使用面側(外面)に1
または複数条の粘着剤層53,53を形成したり、さら
には吸収性物品の長手方向両側部に、外方に延在するウ
イング状フラップW、Wを一体的に形成するとともに、
このウイング状フラップW、Wの外面側に粘着剤層5
4,54を設けるようにしたものが存在する。なお、製
品状態ではこれらの粘着剤層53…、54…には剥離紙
が仮着されている。
【0004】この吸収性物品Nを下着に固定する際に
は、図6に示されるように、先ず非使用面側に仮着され
ている剥離紙を剥がした後、吸収性物品Nを局所にあて
がい、側方に突出するウイング状フラップW、Wを下着
より出し、両ウイング状フラップW、Wを折返し線R
L、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むよう
にしながら下着の股間部外面に接着するようにする。
【0005】近年、前記不透液性のバックシート50と
して、透湿性を有するフィルムと不織布とを貼り合わせ
た複合シートを使用することにより、ムレやカブレを防
止すると同時に、不織布の質感により外観を向上させる
ようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透湿性
を有するフィルムと不織布とを貼り合わせた複合シート
の場合には、両者の強度バランスの設定が難しく、透湿
性および引裂強度性などにバランスの良い特性を示すも
のが存在しなかった。すなわち、前記透湿性フィルムは
それ自体の強度が弱く、不織布と貼り合わすことで強度
を確保している。しかし、従来一般的に使用されている
透湿性フィルムの場合は、不織布との貼り合わせに使用
する接着剤のオイル分が透湿性フィルムの微細孔にしみ
込んでしまうため接着力が低下し、製品状態で透湿性フ
ィルムと不織布との貼り合わせ強度(剥離強度)が確保
されなくなるため、吸収性物品を下着に装着し直す場合
や、使用後に下着から吸収性物品を剥がす際に、透湿性
フィルムと不織布とが剥離してしまうなどの問題があっ
た。また、透湿性を上げるために微細孔の数を増やした
り、細孔径を大きくした場合には、強度が低下するた
め、特にウイング部での必要強度が確保されないなどの
問題があった。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、透湿性と引
裂強度性とをバランス良く併せ持つとともに、吸収性物
品の装着し直しや使用後の剥離の際に、透湿性フィルム
と不織布との剥離を防止し得る吸収性物品用バックシー
トを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1に係る本発明として、透液性のトップシート
と、透湿性フィルムと不織布とを貼り合わせた不透液性
のバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、
前記バックシートの下着当接面側にズレ止め用粘着剤層
が形成された吸収性物品における前記バックシートであ
って、前記バックシートは、JIS Z0208に準じた透湿度
試験で透湿度3000g/m2・24hr以上の透湿性フィルム
と、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940mN
以上の不織布とを貼り合わせた複合シートであって、か
つ前記透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/2
5mm以上で接合されていることを特徴とする吸収性物品
用バックシートが提供される。
【0009】請求項2に係る本発明として、前記不織布
はスパンボンド不織布である請求項1記載の吸収性物品
用バックシートが提供される。
【0010】請求項3に係る本発明として、前記透湿性
フィルムの目付量が25g/m2以下であるとともに、前記
不織布の目付量が20g/m2以下であり、かつこれら透湿
性フィルムと不織布との合計目付量が40g/m2以下であ
る請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品用バックシ
ートが提供される。
【0011】請求項4に係る本発明として、前記透湿性
フィルムと不織布とを貼り合わせたバックシートのJIS
L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)
が70mm以上である請求項1〜3いずれかに記載の吸収
性物品用バックシートが提供される。請求項5に係る本
発明として、前記透湿性フィルムと不織布との剥離強度
は、少なくとも前記ズレ止め用粘着剤層と下着との剥離
強度以上としてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収
性物品用バックシートが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0013】〔吸収性物品〕図1は本発明に係る生理用
ナプキン1の一部破断展開図、図2はその裏面図であ
る。前記生理用ナプキン1は、不透液性のバックシート
2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性
表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された
綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、
この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記
吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれ
ぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布6,6と
から構成され、前記吸収体4の周囲において、その上下
端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シ
ート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒート
シール等の接着手段によって接合され、またその両側縁
部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性
裏面シート2と前記サイド不織布6とがホットメルトな
どの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合さ
れている。
【0014】以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造
について詳述すると、前記不透液性のバックシート2と
しては、透湿性フィルムと不織布とが積層された不透液
性の複合シートが用いられている。前記透湿性フィルム
は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィ
ン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形し
た後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られ
る微多孔性シートである。前記バックシート2の非使用
面側(外面)には、図2に示されるように、ショーツに
対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条
の粘着層11,11が形成され、未使用製品状態では粘
着層を覆う剥離紙(図示せず)が設けられる。また、後
述のサイド不織布6と共に、ウイング状フラップW、W
が形成され、このウイング状フラップW、Wの非使用面
側(外面)に粘着層10,10が形成されている。な
お、前記バックシート2については、さらに後で詳述す
ることとする。
【0015】次いで、前記透液性表面シート3として
は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシー
トなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維
としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン
等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の
合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等
の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパン
ボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニー
ドルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布
を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレ
ース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマル
ボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
【0016】前記透液性トップシート3の上面には、排
血対応部位を跨ぐ両側部にそれぞれ、略長手方向に沿う
サイドエンボス7,7が形成されているとともに、前後
部にそれぞれ弧状エンボス8,8が形成されている。
【0017】前記不透液性バックシート2と透液性トッ
プシート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフ
ラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されてい
る。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に
例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとして
は、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセル
ロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロー
ス繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊
維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好
適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するク
レープ紙5を設け、結果的に透液性表面シート3と吸収
体4との間にクレープ紙5が介在するようにすれば、吸
収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに
拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止する
ようになる。
【0018】本生理用ナプキン1Aの表面がわ両側部に
はそれぞれ、長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ
全長に亘ってサイド不織布6,6が設けられているとと
もに、このサイド不織布6,6の一部が側方に延在され
るとともに、前記不透液性バックシート2の一部が側方
に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布6部
分と不透液性バックシート2部分とをホットメルト接着
剤等により接合してウイング状フラップW、Wが形成さ
れ、このウイング状フラップW、Wの非使用面側(外
面)に粘着層10,10が形成されている。
【0019】前記粘着剤層10、11を形成する粘着剤
としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、
可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用され
る。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これ
らのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブ
レンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であ
るという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤
および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用
いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹
脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹
脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リ
ン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオク
チル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエス
テルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
【0020】前記サイド不織布6としては、重要視する
機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使
用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸
透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの
機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、ア
ルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティング
した撥水処理不織布を用い、前記ウイング状フラップ
W、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成
繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチ
レングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させ
る方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面
を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方
法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現
象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるよ
うにする。
【0021】前記サイド不織布6の内方側は、内面側に
折り返され、袋状部分が形成されるとともに、袋状内部
に弾性伸縮部材9が配設され、表面側に起立する立体ギ
ャザーBSが形成されている。また、サイド不織布6の
外側では、ウイング状フラップWの外縁を含み、該ウイ
ング状フラップWの外縁から連続して生理用ナプキン1
の側縁長手方向に沿って凹凸状のエンボスが付与され
(ハッチング領域)、バックシート2とサイド不織布6
とが剥離しないように強固に熱シールされている。
【0022】〔バックシート2について〕前記バックシ
ート2は、前述のように、透湿性フィルムと不織布とが
積層された複合シートが使用されている。本発明では特
に前記透湿性フィルムとして、JIS Z0208に準じた透湿
度試験で透湿度3000g/m2・24hr以上のものが使用さ
れるとともに、前記不織布として、JIS L1096に準じた
引裂試験で引裂強度2940mN以上のものが使用され、
かつ透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/25m
m以上となるように、例えばホットメルト接着剤により
接着されている。
【0023】前記透湿性フィルムの透湿度が3000g/
m2・24hr未満である場合には、不織布との積層状態で十
分な透湿度が確保されず、ムレやカブレを発生させるこ
とがある。なお、前記JIS Z0208に準じた透湿度試験の
試験条件は、温度40℃、相対湿度90%とする。前記
透湿性フィルムは、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等からなる
素材が使用され、透湿性を与えるには、前述のように、
樹脂に充填材粉末を混練してフィルムとした後、延伸処
理により多孔化する方法以外に、フィルムに電子線やエ
ンボッシングによって穿孔し多孔化する方法、および樹
脂に可溶性物質を混練してフィルムを成形した後、可溶
性物質を溶出して多孔化する方法などがある。
【0024】一方、前記不織布の引裂強度が2940mN
未満の場合は、バックシートとして強度が確保されず、
装着時や脱着時に破れが生じることがある。特に、上記
ウイング状フラップW、Wを有する吸収性物品の場合に
は、装着時にウイング状フラップW部分を下着の外側に
引っ張り出したり、付け根部分に大きな引裂応力を受け
るようになるため、少なくとも3920mN以上の引裂強
度が必要とされる。したがって、これに合わせて不織布
の引裂強度も3920mN以上とするのが望ましい。な
お、引裂試験は同JISに規定されるA-1法(シングルタン
グ法)とされる。このA-1法(シングルタング法)は、
10cm×25cmの試験片を縦方向及び横方向にそれぞれ
3枚採取し、短辺の中央の辺に直角に10cmの切れ目を
入れた後、幅5cm以上のクランプを持つ引張試験機を用
いて、試験片のつかみ間の距離を10cmとし、図3に示
されるように、各舌片20A、20Bを上下のクランプ
21A、21Bと直角に挟む。引張速度は10cm/minと
し、縦方向及び横方向に引き裂くときの最大荷重(mN)
を測るものである。
【0025】前記不織布としては、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのオレフィン系繊維、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維
から形成された不織布が好適に使用され、その製造方法
としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボ
ンド法などの熱融着と繊維交絡によるものが採用され
る。これらの中でも特には、長繊維で構成するスパンボ
ンド不織布が引裂強度が大きくなる点で有利とされる。
【0026】他方、透湿性フィルムと不織布との剥離強
度が980mN/25mm未満である場合には、吸収性物品の
装着時や脱着時に透湿性フィルムと不織布とが剥がれて
しまうことがある。すなわち、前記粘着剤層10,11
などのズレ止め手段と下着との剥離強度は一般的に49
0〜980mN/25mmとするのが、ナプキンのズレ防止の
点および使用後の剥がし易さの点で望ましいとされる。
したがって、ナプキンを下着から剥がした際に、透湿性
フィルムと不織布とが剥がれないようにするには、前記
ズレ止め手段と下着との剥離強度以上の引裂強度が必要
とされ、前記透湿性フィルムと不織布との剥離強度は少
なくとも980mN/25mm以上とするのが望ましい。
【0027】前記バックシート2は、単層プラスチック
フィルムと比べると、当然に目付量が多くなりゴワ付き
感が出やすい。したがって、装着時のゴワ付き感を解消
するために、前記透湿性フィルムの目付量を25g/m2
下とするとともに、前記不織布の目付量が20g/m2以下
とし、かつこれら透湿性フィルムと不織布との合計目付
量が40g/m2以下とすることが望ましい。この場合、特
に透湿性フィルムと不織布との合計目付量を最大でも4
0g/m2とすることにより、比較的違和感を感じることが
少ない吸収性物品とすることができる。
【0028】また、前記バックシート2は、生理用ナプ
キン1の吸収体4が体液を吸収した場合でも、体液を外
部に染み出させない耐水性が必要とされる。本発明では
前記透湿性フィルムの透湿度を上げているけれども、耐
水度としては少なくともJISL1092に準じた耐水圧試験値
(低水圧試験−静水圧法)が70mm以上であることが望
ましい。
【0029】前記透湿性フィルムと不織布との貼り合わ
せは、ヒートシールやエンボッシングなどによる接着も
可能であるが、所要強度を確実に得るにはホットメルト
接着剤を用いるのが望ましい。ホットメルト粘着剤とし
ては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重
合体、脂肪族芳香族共重合体などを挙げることができる
が、これらの中でも特に、前記脂肪族芳香族共重合体を
主成分とし、低分子量のオイル分を低減したものを使用
することにより、経時的に透湿性フィルムの微細孔にオ
イル分が浸透し接着力が低下するのを防止することが可
能となり、所定の貼り合わせ強度を確保できるようにな
る。
【0030】前記透湿性フィルムと不織布とを接着する
粘着剤の塗布方法としては、例えばビート塗布法、スロ
ット塗布法、スパイラル塗布法、カーテンスプレー塗布
法、Vスロット塗布法などを挙げることができるが、こ
れらの中では透湿性フィルムの透湿性を阻害しないスパ
イラル塗布法およびカーテンスプレー塗布法が適してい
る。中でもスパイラル塗布法が最も好適とされる。
【0031】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、透湿
性と引裂強度性とをバランス良く併せ持つとともに、吸
収性物品の装着し直しや使用後の剥離の際に、透湿性フ
ィルムと不織布との剥離を防止し得る吸収性物品用バッ
クシートを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開
図である。
【図2】その裏面図である。
【図3】引裂試験要領図である。
【図4】従来の吸収性物品Nの展開図である。
【図5】その横断面図である。
【図6】装着要領図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…バックシート、3…トップシ
ート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 5/02 Fターム(参考) 3B029 BC02 BC07 4C003 AA02 AA08 AA12 AA16 BA02 BA03 BA08 CA01 DA01 DA08 FA01 4C098 AA09 CC03 CC36 CE02 CE14 DD10 DD24 DD25 DD26 DD28 4F100 AK01A AK04 AK07 AK41 AK48 AK51 BA02 CB03 DG15B DJ06 GB66 GB71 JA13A JA13B JD04A JD05 JK03B JK06 YY00A YY00B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透液性のトップシートと、透湿性フィルム
    と不織布とを貼り合わせた不透液性のバックシートとの
    間に吸収体が介在されるとともに、前記バックシートの
    下着当接面側にズレ止め用粘着剤層が形成された吸収性
    物品における前記バックシートであって、 前記バックシートは、JIS Z0208に準じた透湿度試験で
    透湿度3000g/m2・24hr以上の透湿性フィルムと、JIS
    L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940mN以上の不
    織布とを貼り合わせた複合シートであって、かつ前記透
    湿性フィルムと不織布とが剥離強度980mN/25mm以上
    で接合されていることを特徴とする吸収性物品用バック
    シート。
  2. 【請求項2】前記不織布はスパンボンド不織布である請
    求項1記載の吸収性物品用バックシート。
  3. 【請求項3】前記透湿性フィルムの目付量が25g/m2
    下であるとともに、前記不織布の目付量が20g/m2以下
    であり、かつこれら透湿性フィルムと不織布との合計目
    付量が40g/m2以下である請求項1、2いずれかに記載
    の吸収性物品用バックシート。
  4. 【請求項4】前記透湿性フィルムと不織布とを貼り合わ
    せたバックシートのJIS L1092に準じた耐水圧試験値
    (低水圧試験−静水圧法)が70mm以上である請求項1
    〜3いずれかに記載の吸収性物品用バックシート。
  5. 【請求項5】前記透湿性フィルムと不織布との剥離強度
    は、少なくとも前記ズレ止め用粘着剤層と下着との剥離
    強度以上としてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収
    性物品用バックシート。
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