JP2002096432A - 透湿性フィルム・不織布複合体 - Google Patents

透湿性フィルム・不織布複合体

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JP2002096432A
JP2002096432A JP2000287165A JP2000287165A JP2002096432A JP 2002096432 A JP2002096432 A JP 2002096432A JP 2000287165 A JP2000287165 A JP 2000287165A JP 2000287165 A JP2000287165 A JP 2000287165A JP 2002096432 A JP2002096432 A JP 2002096432A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
moisture
ionomer
film
permeable film
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Application number
JP2000287165A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Motomura
茂之 本村
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度、風合いに優れるとともに、耐水性に優
れ、製造加工が容易な透湿性フィルム・不織布複合体な
らびにその製造方法を提供する。 【解決手段】 透湿性フィルム・不織布複合体は、オレ
フィン重合体からなる不織布(A)が、透湿性を有する
アイオノマー(B)からなるフィルム層の少なくとも片
側に積層された2層以上の積層体からなる。前記アイオ
ノマー(B)が、透湿係数0.02g/m/day以上の
ものであることが好ましい。また、前記複合体は、オレ
フィン重合体からなる不織布(A)面に、透湿性を有す
るアイオノマー(B)からなるフィルムを押出ラミネー
トした後、キャスティングロールによって冷却すること
により製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿性フィルム・
不織布複合体に関する。さらに詳しくは、不織布と透湿
性を有するアイオノマー層が積層された透湿性フィルム
・不織布複合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】スパンボンド不織布に代表される
不織布は、近年さまざまな用途に使用されてきている。
そして、その用途に応じて各種特性の向上が要求され
る。例えば、紙おむつのギャザー、生理用ナプキン等の
衛生材料の一部、湿布材の基布等に用いられる不織布
は、耐水性があり透湿性に優れることが要求される。ま
た使用される箇所によっては加えて伸縮性にも優れるこ
とが要求される。
【0003】例えば紙おむつ等の衛生材料は、体液を吸
収して保持する吸収材を、吸収性物品の内側のフェーシ
ング材と、外側のバックシートとで包み、内包する構造
を有する。フェーシング材は、肌と接触し排出される体
液を透過させて内部の吸収材に吸収させるとともに吸収
材から体液を逆戻りさせない機能が求められる。一方、
バックシートは内部の吸収材に吸収された体液を外部に
漏らさない耐水性とともに、内側に生じる湿気によるム
レを防止し吸収性物品の内部の湿気を透過させて外部に
散逸させるために適度な透湿性を有することが求められ
る。さらに、このバックシートは衛生材料の外表面を構
成するため、風合いに優れ良好な触感を有することが求
められる。
【0004】風合いや触感に優れ、耐水性と透湿性を有
する不織布としては、メルトブロー法によって紡糸した
不織布や、それにスパンボンド不織布を積層して強度を
あげたものなどがあるが、衛生材料等の用途では耐水性
が不充分である。そのため、外表面として不織布を、内
側の層に多孔質のポリエチレンフィルムを使用した複層
シートが用いられている。しかし、従来のバックシート
に用いられる複層シートは、ポリエチレンフィルムの多
孔化工程や、不織布と多孔質ポリエチレンフィルムをホ
ットメルト接着剤で接着する接着工程が加わるなど多く
の工程を要し、製造工程が煩雑となってコストアップの
要因になっていた。また、従来のバックシートに用いら
れる複層シートは、伸縮性にも劣っている。
【0005】現在、主として使い捨ておむつ等のウェス
ト部材、サイドパネル、サイドギャザー等の伸縮性シー
トに使用されているのは、伸長させたゴムひもに不織布
を接着して襞を形成した伸縮性不織布である。これに
は、硬さ感があり風合いに劣るとともに、接着にホット
メルト型接着剤が用いられるので加工工程が複雑になり
高コストとなるという問題点があった。
【0006】伸縮性を有する不織布としては、これま
で、熱可塑性エラストマーまたはオレフイン重合体を含
む熱可塑性エラストマー組成物を用いメルトブロー法に
よって成形した不織布や、潜在捲縮繊維からなる不織布
が知られている。前者の不織布は、一般的なオレフイン
重合体からなる不織布に比べて、目付量当たりの破断強
度が弱いため、所要の強度のものを得るためには高目付
量にしなければならず、高コストとなる。また、後者の
潜在捲縮繊維からなる不織布では、その伸縮性は繊維の
捲縮・伸長にともなう構造変化によって発現するため、
伸縮性には限界があり小さい伸びのものにとどまり、さ
らに所要の強度を得るためには、高目付化が必要となり
高コストにならざるを得ない。そして、両者とも耐水性
は不十分なものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題を解決しようとするものであっ
て、強度、風合いに優れるとともに、耐水性に優れ、製
造加工が容易な透湿性フィルム・不織布複合体ならびに
その製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、オレフ
ィン重合体からなる不織布(A)が、透湿性を有するア
イオノマー(B)からなるフィルム層の少なくとも片側
に積層された2層以上の積層体である透湿性フィルム・
不織布複合体が提供される。
【0009】本発明において、前記アイオノマー(B)
が、透湿係数0.02g/m/day以上のものである態
様は、本発明の好ましい態様である。
【0010】また本発明において、前記アイオノマー
(B)が、不飽和カルボン酸の含量8〜30重量%であ
るエチレン・不飽和カルボン酸共重合体であって、中和
度が50%以上のアルカリ金属アイオノマーからなるも
のである態様は、本発明の好ましい態様である。
【0011】また前記アイオノマー(B)が、前記アル
カリ金属アイオノマーに、ポリエチレングリコールまた
は架橋ポリエチレングリコールを配合してある態様は、
本発明の好ましい態様である。
【0012】また前記アルカリ金属アイオノマーが、カ
リウムアイオノマーである態様は、本発明の好ましい態
様である。
【0013】本発明によれば、また前記オレフィン重合
体からなる不織布(A)と、透湿性を有するアイオノマ
ー(B)からなるフィルム層との間に、接着性を有する
樹脂(C)からなる接着層を介する態様は、本発明の好
ましい態様である。
【0014】本発明において、前記接着性を有する樹脂
(C)が、エチレンとアクリル酸エチルの共重合体、エ
チレンと酢酸ビニルの共重合体、アイオノマー樹脂、エ
チレンとアクリル酸エチルの共重合体を不飽和カルボン
酸で変性した樹脂、エチレンとエチレン以外のα−オレ
フィンを共重合して得られる低結晶性共重合体を不飽和
カルボン酸で変性した樹脂からなる群より選ばれる少な
くとも一種である態様は、本発明の好ましい態様であ
る。
【0015】また本発明において、前記接着性を有する
樹脂(C)が、SBS、SEBS、SISから選ばれる
少なくとも一種のスチレン系エラストマーであるか、ま
たは、該スチレン系エラストマーと、エチレンとアクリ
ル酸エチルの共重合体、エチレンと酢酸ビニルの共重合
体、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリル酸エチルの
共重合体を不飽和カルボン酸で変性した樹脂、エチレン
とエチレン以外のα−オレフィンを共重合して得られる
低結晶性共重合体を不飽和カルボン酸で変性した樹脂か
らなる群より選ばれる少なくとも一種からなる樹脂との
混合物である態様は、本発明の好ましい態様である。
【0016】本発明によれば、透湿度が1000g/m
2・day以上であり、かつ耐水度が1000mmAq以上
である透湿性フィルム・不織布複合体が提供される。
【0017】さらに本発明によれば、層間接着強度が2
0g/25mm以上である透湿性フィルム・不織布複合体が
提供される。
【0018】本発明において、前記透湿性フィルム・不
織布複合体の透湿性フィルム側表面に、さらにホットメ
ルト接着剤が塗布されている態様は、本発明の好ましい
態様である。
【0019】本発明により、前記透湿性フィルム・不織
布複合体を用いてなる使い捨ておむつ、生理用ナプキン
などの衛生材料が提供される。
【0020】本発明では、前記オレフィン重合体からな
る不織布(A)面に、透湿性を有するアイオノマー
(B)からなるフィルムを押出ラミネートした後、キャ
スティングロールによって冷却することによって、オレ
フィン重合体からなる不織布(A)と、透湿性を有する
アイオノマー(B)からなるフィルム層とが積層された
透湿性フィルム・不織布複合体を製造する方法を提供す
る。
【0021】さらに本発明では、前記オレフィン重合体
からなる不織布(A)面に、接着性を有する樹脂(C)
(スチレン系エラストマーを除く)フィルムと、透湿性
を有するアイオノマー(B)からなるフィルムとを共押
出しまたはタンデム方式で押出ラミネートした後、キャ
スティングロールによって冷却することによって、オレ
フィン重合体からなる不織布(A)と、透湿性を有する
アイオノマー(B)からなるフィルム層とが、接着性を
有する樹脂(C)からなる接着層を介して積層された透
湿性フィルム・不織布複合体を製造する方法を提供す
る。
【0022】さらに本発明では、前記スチレン系エラス
トマーを含む接着性を有する樹脂(C)が塗布されたオ
レフィン重合体からなる不織布(A)面に、透湿性を有
するアイオノマー(B)からなるフィルムとを押出ラミ
ネートした後、キャスティングロールによって冷却する
ことによって、オレフィン重合体からなる不織布(A)
と、透湿性を有するアイオノマー(B)からなるフィル
ム層とが、接着性を有する樹脂(C)からなる接着層を
介して積層された透湿性フィルム・不織布複合体を製造
する方法を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る透湿性フィルム・不
織布複合体は、不織布(A)と、透湿性を有するアイオ
ノマー(B)のフィルム層が積層された複合体である。
以下に、不織布(A)、透湿性を有するアイオノマー
(B)からなるフィルムおよびそれらを積層したフィル
ム・不織布複合体について具体的に説明する。
【0024】不織布(A) 本発明に係る不織布(A)は、オレフイン重合体からな
る。オレフイン重合体としては、エチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-
ペンテン、1-オクテンなどの炭素数2〜20、好ましく
は炭素数2〜8のα−オレフィンの単独重合体、または
他のα−オレフィンとの共重合体を挙げることができ
る。他のα−オレフィンとしては、上記ものと同じオレ
フィンを挙げることができる。
【0025】具体的には、エチレン単独重合体、エチレ
ンとプロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、
4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンなどの他のα−オレ
フィンとの共重合体などのエチレン系重合体、プロピレ
ン単独重合体、プロピレンとエチレンなどの他のα−オ
レフィンとの共重合体などのプロピレン系重合体、ポリ
ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテンなどを挙げることが
できる。
【0026】エチレン系重合体としては、エチレン単独
重合体および他のα−オレフィン構造単位を10モル%
以下程度含有する共重合体などが好ましく使用される。
またプロピレン系重合体としては、プロピレンの単独重
合体、またはプロピレンと、エチレン、1-ブテン、1-ヘ
キセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンなどのα−
オレフィンとの共重合体が挙げられる。共重合体はラン
ダム共重合体であってもブロック共重合体であってもよ
い。これらの中でも、プロピレンと少量のエチレンとか
らなり、エチレンに由来する構造単位含量が5モル%以
下のプロピレン・エチレンランダム共重合体が好ましく
使用される。これらのオレフィン重合体の中では、プロ
ピレン・エチレンランダム共重合、プロピレン単独重合
体、エチレン系重合体が、とくに好ましい。これらのオ
レフイン重合体は、1種単独でも2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0027】上記の様な不織布(A)に用いることので
きる重合体には、必要により、通常重合体に用いられて
いる安定剤、顔料等の添加剤を配合することができる。
特にオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸
アミド等のスリップ剤を配合すると、得られる不織布の
耐毛羽立ち性を向上させることができて好ましい。
【0028】本発明に係る不織布(A)の製造法として
は、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法
などのいずれでも良いが、生産性が良く、高強度のもの
が得られる点で、スパンボンド法が好ましい。本発明に
おいて、不織布(A)がスパンボンド法不織布である態
様は、本発明の好ましい態様の一つである。
【0029】本発明では、不織布(A)として伸長性不
織布が好ましい。伸長性不織布とは、縦または横方向の
少なくとも一方向の伸長率が100%以上、好ましくは
150%以上のものである。伸長率が100%以上と
は、引張試験において不織布が破断するまでの伸び率が
100%以上ということである。伸長性不織布の好まし
い製造方法としては、スパンボンド法で製造した不織布
を、樹脂の融点より20〜40℃低い温度で縦方向に延
伸処理する方法が挙げられる。これにより、横方向の大
きな伸長度を得ることができる。なお、ここで「縦方
向」とは、不織布の形成時にウェブの流れ方向に平行な
方向(MD)であり、「横方向」とは、ウェブの流れ方
向に垂直な方向(CD)である。
【0030】また、本発明において不織布(A)として
好ましく用いられるのは、上記オレフィン重合体のモノ
コンポーネント繊維からなる不織布、芯鞘型またはサイ
ドバイサイド型などの複合繊維からなる不織布である。
複合繊維とは、一つの樹脂と、それとは性質の異なる他
の樹脂とから構成されるものであり、一つの樹脂からな
る鞘部と、他の樹脂からなる芯部とから構成される芯鞘
型複合繊維、或いは一つの樹脂部と他の樹脂部との二つ
の樹脂部から構成されるサイドバイサイド型複合繊維を
挙げることができる。本発明において、不織布(A)
が、芯鞘型複合繊維、またはサイドバイサイド型複合繊
維である態様は、本発明の好ましい態様である。
【0031】芯鞘型複合繊維としては、繊維断面におい
て、円形状の芯部が中心を同じくするドーナツ状の鞘部
に包まれる同芯型でもよいし、また、芯部の中心と鞘部
の中心が一致しない偏芯型でもよい。また、芯部が繊維
表面に部分的に露出した偏芯の芯鞘型複合繊維であって
もよい。これらの中では、伸長性に優れる偏芯芯鞘型の
捲縮複合繊維が好ましい。
【0032】芯鞘型複合繊維の鞘部を形成する樹脂とし
ては、上記オレフィン重合体から適宜選択できるが、不
織布の風合いの点でエチレン系重合体が好ましい。本発
明で用いられるエチレン系重合体としては、エチレンの
単独重合体、またはエチレンと、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンな
どのα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。
【0033】芯鞘型複合繊維の芯部を形成する樹脂も、
上記オレフィン重合体から適宜選択できるが、プロピレ
ン系重合体が好ましい。プロピレン系重合体としては、
プロピレンの単独重合体、またはプロピレンと、エチレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-
オクテンなどのα−オレフィンとの共重合体が挙げられ
る。これらの中でも、プロピレン単独重合体、およびプ
ロピレンと少量のエチレンとからなり、エチレンに由来
する構造単位含有量が5モル%以下のプロピレン・エチ
レンランダム共重合体が好ましく、プロピレン・エチレ
ンランダム共重合体がとくに好ましい。この共重合体を
用いると、紡糸性が良好で、複合繊維の生産性に優れ、
良好な柔軟性を有し触感に優れる不織布が得られる。
【0034】また、芯鞘型複合繊維の芯部を形成する樹
脂が、メルトフローレート(ASTM D1238に準
拠し温度:230℃、荷重:2.16kgによる測定値;
MFRaと示す。)0.5〜100g/10分のプロピ
レン系重合体である場合に、鞘部を形成する樹脂とし
て、メルトフローレート(ASTM D1238に準拠
し温度:230℃、荷重:2.16kgによる測定値;M
FRbと示す。)の異なるプロピレン系重合体であっ
て、両者のメルトフローレートの値が、MFRa/MF
Rb≧1.2またはMFRa/MFRb≦0.8の関係を
満足するプロピレン系重合体であると好ましい。このよ
うなメルトフローレートの差によって伸長性に優れる捲
縮複合繊維が得られ易くなる。
【0035】鞘部の樹脂と芯部の樹脂との重量構成比
(鞘部/芯部)は、2/8〜8/2の範囲にあることが
好ましい。また、芯鞘型複合繊維の繊度は、通常4d
(デニール)以下であり、より柔軟性に優れた不織布が
得られる点で3d以下であることが望ましい。
【0036】サイドバイサイド型複合繊維は、一つの樹
脂部と、それとは性質の異なる他の樹脂部とから構成さ
れている。このサイドバイサイド型複合繊維を形成する
各樹脂は、それぞれ上述した芯鞘型複合繊維を形成する
鞘部を形成する樹脂および芯部を形成する樹脂と同じで
ある。
【0037】サイドバイサイド型複合繊維は、各樹脂部
の重量構成比が2/8〜8/2の範囲にあることが好ま
しく、特に捲縮複合繊維が得られ易い点で、3/7〜7
/3の範囲にあることが好ましい。またサイドバイサイ
ド型複合繊維の繊度は、通常4d以下であり、より柔軟
性に優れた不織布が得られる点で3d以下であることが
望ましい。
【0038】本発明に好適に用いられる不織布(A)
は、モノコンポーネント繊維または複合繊維からなる不
織布、好ましくは芯鞘型またはサイドバイサイド型複合
繊維からなる不織布であり、例えばスパンボンド法によ
り製造される。スパンボンド法による複合繊維の製造に
は、例えば、芯鞘型複合繊維の芯を構成する樹脂と、鞘
を構成する樹脂とを、それぞれ別個に押出機等で溶融
し、各溶融物を所望の芯鞘構造を形成して吐出するよう
に構成された複合紡糸ノズルを有する紡糸口金から吐出
させて、芯鞘型の複合繊維を紡出させる。紡出された複
合繊維を、冷却流体により冷却し、さらに延伸エアによ
って複合繊維に張力を加えて所定の繊度とし、そのまま
捕集ベルト上に捕集して所定の厚さに堆積させて複合繊
維のウェブを得る。これにより、高強度の不織布が得ら
れるとともに、偏心芯鞘型にすることにより伸長性の捲
縮複合繊維とすることができる。
【0039】その後、エンボスロールを用いた熱エンボ
ス加工で繊維を交絡させることによって調製する。熱エ
ンボス加工におけるエンボス面積率(刻印面積率:不織
布における熱圧着部分の占める割合)は、用途に応じて
適宜決定することができる。通常、エンボス面積率を5
〜40%の範囲内にすると、柔軟性、通気度および摩擦
堅牢度がバランス良く優れる複合繊維不織布が得られ
る。
【0040】また、上記芯鞘型複合繊維用複合紡糸ノズ
ルに代えて、サイドバイサイド型複合繊維用複合紡糸ノ
ズルを用いれば、本発明に係るサイドバイサイド型複合
繊維からなる不織布を得ることができる。これにより、
高強度の不織布が得られるとともに、伸長性の捲縮複合
繊維とすることができる。本発明において、不織布
(A)が捲縮複合繊維である態様もまた、本発明の好ま
しい態様である。
【0041】本発明に係る不織布は、通常、目付が30
g/m2以下、好ましくは5〜30g/m2の不織布が柔
軟性を必要とする用途には適しているが、用途によって
は30g/m2を超える高目付の不織布であってもよ
い。
【0042】透湿性を有するアイオノマー(B) 本発明のフィルム・不織布複合体のフィルムの成形材料
として用いられるのは、透湿性を有するアイオノマー
(B)である。ここでアイオノマーとは疎水性の高分子
主鎖に、少量のイオン基を側鎖、末端鎖又は主鎖にもつ
熱可塑性樹脂をいう。
【0043】本発明の透湿性を有するアイオノマー
(B)としては、アイオノマーであって透湿性を有する
ものであれば種々のものを用いうる。透湿性を有するこ
とを確認するには、例えばJIS Z0208のカップ
法に準じた測定法によって、水蒸気の透過性が認められ
ることをもって透湿性を有するものとすることができ
る。水蒸気透過性は、同JIS Z0208のカップ法
に準じて、厚さ10milのフィルムによる測定値で、
0.02g/m/day以上、さらに好ましくは0.04
g/m/day以上の透湿係数を示すものが、本発明にお
いて好ましく使用される。
【0044】透湿性を有するアイオノマー(B)として
は、不飽和カルボン酸の構造単位の含量が8〜30重量
%であるエチレン・不飽和カルボン酸共重合体をベース
ポリマーとし、その中和度が50%以上のアルカリ金属
アイオノマーが好ましい。不飽和カルボン酸としては、
アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、イタコン酸、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸などを代表例として例示する
ことができる。これらの中ではアクリル酸またはメタク
リル酸が最も好ましい。
【0045】上記共重合体には、任意成分として、他の
単量体が共重合されていてもよい。このような任意成分
の存在は、アイオノマーの柔軟性付与や透湿度向上に効
果を有するものであり、具体的には、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イ
ソオクチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブ
チル、マレイン酸ジメチル等の不飽和カルボン酸エステ
ル、酢酸ピニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエ
ステル、一酸化炭素などを例示することができる。
【0046】前記エチレン・不飽和カルボン酸共重合体
における重合組成は、不飽和カルボン酸含量が8〜30
重量%、好ましくは10〜25重量%の範囲であり、ま
た上記の任意共重合成分が、0〜40重量%、とくに0
〜20重量%の範囲が好ましい。上記の範囲で不飽和カ
ルボン酸を用いると、透湿性が良好で、耐水性、機械的
強度にも優れたアイオノマーを得ることができる。ま
た、任意共重合成分は、前述のように柔軟性や透湿性を
調節するのに有用であるが、あまり過度に含有させるこ
とは、機械的強度を低下させたり、ブロッキングの原因
となるなどの悪影響を及ぼすようになるので好ましくな
い。
【0047】このような共重合としては、また、AST
M D1238に準拠し温度190℃、荷重2.16k
gで測定したメルトフローレートが0.05〜500g
/10分、とくに0.1〜100g/10分のものを使用す
るのが好ましい。この範囲のメルトフローレートのもの
を用いることで、加工性に優れ、十分な機械的強度を有
するアイオノマーを得ることができる。このようなエチ
レン・不飽和カルボン酸共重合体は、高温、高圧下にお
けるラジカル共重合によって得ることができる。
【0048】本発明におけるアイオノマー(B)は、上
記エチレン・不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシル
基を基準にして、50〜100モル%、好ましくは55
〜99モル%に相当する割合(中和度で表す場合単に%
を用いる。)で、アルカリ金属イオンで中和されてなる
ものである。中和度がこの範囲であると、透湿性が良好
となる。アルカリ金属イオンとしては、リチウム、ナト
リウム、カリウム、ルビジウム、セシウムがあげられる
が、透湿性に優れたアイオノマーが得られる点、ならび
に後述の親水性化合物を用いないでも十分な透湿性が得
られる点で、カリムが最も好ましい。ここで、中和度と
は、ベースポリマーであるエチレン・不飽和カルボン酸
共重合体中に存在するカルボキシル基うち、アルカリ金
属イオンとの反応によって失われる度合(カルボキシル
基のモル数を基準とする%で表す。)を示す。
【0049】このようにして得られるアイオノマーの、
ASTM D1238に準拠し温度190℃、荷重2.
16kgで測定したメルトフローレートは、成形加工
性、機械的強度の点で、0.05〜500g/10分、と
くに0.1〜100g/10分のものを使用するのが好ま
しい。
【0050】本発明のアイオノマー(B)には、上記の
アルカリ金属アイオノマーに、親水性化合物が配合され
ていることが好ましい。親水性化合物としては、有機あ
るいは無機の化合物であって、例えば、架橋ポリエチレ
ングリコール、ポリアルキレンオキサイド、クラウンエ
ーテルのようなアルキレンオキサイド化合物、エタノー
ル、エチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、フェノール、クレゾール、ナフトール、レゾルシ
ン、ハイドロキノン、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
ビニルアルコール、多価アルコールの部分エステル、多
価アルコールのアルキレンオキサイド付加物のような水
酸基含有化合物、ベンゼンスルホン酸、p-ヒドロキシベ
ンゼンスルホン酸、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、
タウリンのようなスルホン酸基含有化合物、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム架橋物、ポ
リアクリルアミドのようなアクリル酸系化合物、ポリア
リルアミン、アニリン、トリエタノールアミン、アルキ
ルアミンアルキレンオキサイド付加物のようなアミン
類、アルギン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリ
ウム、デキストリン、シクロデキストリンのような多糖
類、過塩素酸塩(Li,Na,Ca,K)、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、
チタン酸バリウム、クレイ、結晶水を有する無機化合物
(硫酸カドミウム、硫酸ストロンチウム等)の無機化合
物などを例示することができる。これらの中では、透湿
性の向上効果が大きく、また透明性を落すことなくアル
カリ金属アイオノマーを可塑化して押出しコーティング
加工性を顕著に改善する点で、アルキレンオキサイド化
合物や水酸基含有化合物の使用が好ましく、特に、多価
アルコール、ポリエチレングリコールまたは架橋ポリエ
チレングリコールが好ましく、とりわけポリエチレング
リコールまたは架橋ポリエチレングリコールが好まし
い。これらのものは、1種単独でも、2種以上混合して
も使用することができる。
【0051】これらの親水性化合物の効果的な配合量
は、その種類やアイオノマーの種類によっても異なる
が、アイオノマーと親水性化合物の合計100重量部当
り、1〜50重量部、とくに2〜25重量部の範囲が好
ましく、所望の透湿度になるような範囲で配合される。
【0052】本発明で用いるアイオノマー(B)には、
必要に応じ、種々の添加剤を配合することができる。こ
のような添加剤の例としては、酸化防止剤、熱安定剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、滑剤、ブロッキ
ング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、防黴剤、抗菌剤、難
燃剤、難燃助剤などを挙げることができる。
【0053】接着性を有する樹脂(C) 本発明において、オレフィン重合体からなる不織布
(A)と透湿性を有するアイオノマー(B)のフィルム
層との間に形成される接着層に用いられる樹脂は、接着
性を有する樹脂(C)である。この接着性を有する樹脂
(C)は、不織布(A)とアイオノマー(B)のフィル
ムとの接着層として機能するとともに、好ましくは、ア
イオノマー(B)の層及び不織布(A)の伸縮に追従す
る伸縮性を有するものである。
【0054】本発明で使用される接着性を有する樹脂
(C)は、エチレンと極性基を含有するモノマーとの共
重合体であってもよいし、エチレン重合体を極性基を含
有する不飽和化合物で変性した樹脂であってもよい。
【0055】エチレンと極性基を含有するモノマーとの
共重合体は、例えば、エチレンと極性基を含有するモノ
マーとを高温高圧下、有機過酸化物または酸素の存在下
にラジカル重合反応させて得ることができる。
【0056】本発明では極性基含有モノマーとして、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、
酢酸ビニル、塩化ビニルなどが挙げられる。これらの中
では、アクリル酸エチル、酢酸ビニルから選ばれる少な
くとも1種が好ましく、特に耐熱性に優れ高温加工がで
きる点で、アクリル酸エチルが好ましい。
【0057】本発明では接着性を有する樹脂(C)とし
て、エチレンとアクリル酸エチルの共重合体(以後EE
Aと略することがある。)を使用することができる。該
共重合体において、アクリル酸エチル構造単位の含量
は、接着性、コストおよび透湿性の点で、通常10〜4
0重量%であるが、好ましくは15〜30重量%であ
る。またメルトフローレート(ASTM D1238に
準拠し温度190℃荷重2.16kgにより測定)は、
通常5〜50g/10分、好ましくは10〜30g/10分
である。アクリル酸エチル構造単位含量とメルトフロー
レートがこの様な範囲にあれば、成形性と層間接着性に
優れた共重合体が得られる。市販品としては、三井・デ
ュポンポリケミカル社製のエバフレックスTM−EEA
(例えば銘柄A−707)などが挙げられる。
【0058】本発明では接着性を有する樹脂(C)とし
て、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体(以後EVAと
略することがある。)を使用することができる。該共重
合体において、酢酸ビニル構造単位の含量は、接着性、
コストおよび透湿性の点で、通常10〜40重量%であ
るが、好ましくは3〜10重量%である。またメルトフ
ローレート(ASTM D1238に準拠し温度190
℃荷重2.16kgにより測定)は、通常5〜200g
/10分、好ましくは10〜150g/10分である。酢酸
ビニル構造単位含量とメルトフローレートが、この様な
範囲にあれば、成形性と層間接着性に優れた共重合体が
得られる。市販品としては、三井・デュポンポリケミカ
ル社製のエバフレックスTM(例えば銘柄P−2807)
などが挙げられる。
【0059】本発明では接着性を有する樹脂(C)とし
て、前記のアイオノマー(B)とは異なるアイオノマー
樹脂も使用することができる。
【0060】本発明では、接着性を有する樹脂(C)と
して、極性基を含有する不飽和化合物で変性した重合体
を使用することができる。重合体のうち、エチレン系重
合体としては、前記したと同様の例を挙げることができ
るが、比較的多量のα−オレフィン構造単位を含有す
る、エチレン・α−オレフィン共重合体も例として挙げ
ることができる。これらエチレン系重合体は、高結晶性
であっても、低結晶性であってもよいが、好ましくは低
結晶性のものである。エチレン系重合体の変性に使用さ
れうる極性基含有不飽和化合物としては、上記したエチ
レンと共重合させ得る極性基含有モノマーであってもよ
いし、その他の極性基含有不飽和化合物であってもよ
い。好ましい極性基含有不飽和化合物としては、不飽和
カルボン酸およびその酸無水物を挙げることができる。
【0061】不飽和カルボン酸としては、例えばマレイ
ン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸(エンドシス-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-
2,3-ジカルボン酸の登録商標)、アクリル酸、メタクリ
ル酸等の不飽和カルボン酸、または、その誘導体、例え
ば上記不飽和カルボン酸の酸無水物、イミド、アミド、
エステル等を挙げることができ、具体的にはマレイミ
ド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モ
ノメチル、グリシジルマレエート等を例示することがで
きる。これらの中では、不飽和カルボン酸またはその酸
無水物が好ましく、特にマレイン酸、ナジック酸、およ
びそれらの酸無水物が好ましい。
【0062】本発明では接着性を有する樹脂(C)とし
て、エチレンと極性基含有モノマーとの共重合体を、前
記極性基含有不飽和化合物で変性したものを用いてもよ
い。例えば、前記のエチレンとアクリル酸エチルの共重
合体を不飽和カルボン酸で変性した樹脂を使用すること
ができる。このように変性した樹脂を使用した場合に
は、未変性の樹脂を使用した場合に比べて層間接着強度
を向上できるので好ましい。本発明で使用される変性樹
脂は、その変性割合を示すグラフトモノマー含量で表し
て、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜3
重量%である。EEAを無水マレイン酸で変性した樹脂
が、市販されている。
【0063】本発明では接着性を有する樹脂(C)とし
て、スチレン系エラストマー単独を、或いは上記した樹
脂から選ばれる少なくとも一種とスチレン系エラストマ
ーとの混合物を使用することができる。スチレン系エラ
ストマーとしては、SBS(ポリスチレン/ポリブタジ
エン/ ポリスチレン)、SEBS(ポリスチレン/ポ
リ(エチレン-ブチレン)/ポリスチレン)、SIS(ポ
リスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレン)、SEP
S(ポリスチレン/ポリ(エチレン-プロピレン)/ ポリ
スチレン)等のブロック共重合体が例示される。これら
の中では、SBS、SEBS、SISが好ましい。具体
的には、クレイトン(Kraton:シェル化学(株)製)、キ
ャリフレックスTR(シェル化学(株)製)、クインタッ
ク(日本ゼオン(株)製)、タフテック(旭化成(株)製)
(これらはいずれも商品名)などがある。
【0064】本発明では、必要に応じて、接着性を有す
る樹脂(C)に、さらに粘着性樹脂や、無機フィラーを
添加して使用することもできる。
【0065】該粘着性樹脂としては、脂環族飽和炭化水
素樹脂、テルペン樹脂などを例示できる。又、無機フィ
ラーとしては炭酸カルシウム、タルク、クレイ、硫酸バ
リウムなどを例示できる。
【0066】この場合の添加量は、樹脂(C)の100
重量部に対して、粘着性樹脂は通常0.5〜20重量
部、好ましくは0.5〜10重量部であり、無機フィラ
ーは通常10〜60重量部、好ましくは20〜40重量
部である。また、本発明の目的を損なわない範囲で、さ
らに上記の添加剤以外に着色剤、耐熱安定剤、滑剤、核
剤、他の樹脂などの添加剤を配合することができる。
【0067】透湿性フィルム・不織布複合体 本発明に係る透湿性フィルム・不織布複合体は、前記ア
イオノマー(B)からなるフィルムの片側または両側
に、前記のオレフィン重合体からなる不織布(A)が積
層・複合されたものである。
【0068】不織布(A)とアイオノマー(B)のフィ
ルム層を積層する方法として、予め不織布(A)、アイ
オノマー(B)のフィルムを成形しておき、不織布層
(A)とアイオノマー(B)のフィルムを重ねあわせエ
ンボスロール等により熱圧着する方法も採用し得るが、
本発明において好ましい積層方法は、予め形成した不織
布(A)に、アイオノマー(B)のフィルムを押出ラミ
ネートして接着する方法である。
【0069】この様な、押出しラミネーションの方法に
よれば、従来行われているホットメルト型接着剤による
貼りあわせ工程がなくなり、またフィルムの成形と同時
に不織布との接着が行えるなど加工工程が簡略化される
ので、コストダウンが計れる。
【0070】また、予め形成した不織布(A)に、アイ
オノマー(B)のフィルムを押出しラミネートした後、
この積層体を、さらに熱エンボス加工して、より強固な
接着性を与えることは、本発明の好ましい態様である。
熱エンボス加工では、加熱温度として、通常この積層体
を構成する材料のうち最も低い融点から該融点−50℃
の範囲において、エンボス面積率として例えば5〜50
%の加工方法がとられる。
【0071】本発明に係る透湿性フィルム・不織布複合
体は、また、前記アイオノマー(B)からなるフィルム
の片側または両側に、前記のオレフィン重合体からなる
不織布(A)が、前述した接着性を有する樹脂(C)の接
着層を介して積層されたものである。
【0072】接着性を有する樹脂(C)からなる接着層
は、これを用いて複合体を形成した場合に、アイオノマ
ー(B)フィルムの透湿度を低下させるので、所望の層
間接着強度の範囲内であって、可能な限り薄い層とする
ことが望まれる。接着性を有する樹脂(C)からなる接
着層の目付は、通常、目付10g/m2以下、好ましく
は5g/m2以下、さらに好ましくは3g/m2以下、特
に好ましくは1〜3g/m2で形成されることが望まし
い。この目付で形成された接着層は、アイオノマー
(B)のフィルムが伸縮性を有する場合に、その伸縮に
追従するので好ましい。
【0073】この場合の、不織布(A)とアイオノマー
(B)のフィルム層を積層する方法としては、予め形成
した不織布(A)面に、接着性を有する樹脂(C)(ス
チレン系エラストマーを除く)フィルムと、透湿性を有
するアイオノマー(B)からなるフィルムとを共押出し
またはタンデム方式で押出ラミネートして接着する方法
があげられる。
【0074】接着性を有する樹脂(C)からなる接着層
は、薄膜状のフィルムとして形成されても良いが、部分
的または全面に開孔を有する多孔質フィルム状に形成さ
れるか、または空隙を有する繊維状に形成されているこ
とが好ましい。このように形成することで、アイオノマ
ー(B)フィルムの透湿性を阻害することなく、積層で
きる。このような多孔質フィルムの開孔部の平均孔径
は、通常0.5〜20μm、好ましくは1〜5μmであ
る。また下記で定義される空隙率として、通常10〜5
0%である。ここで、空隙率は次式で表される。空隙率
(%)={(原料樹脂密度−フィルム見かけ密度)/原料樹
脂密度}×100
【0075】前記接着性を有する樹脂(C)を、多孔質
フィルム状に、または繊維状に形成して接着層として、
複合体を製造するには、例えば、前記不織布(A)面に
予め多孔質フィルム状または繊維状にした樹脂(C)を
塗布し、その塗布面にアイオノマー(B)を押出ラミネ
ーションして接着する。この場合の接着性を有する樹脂
(C)には、スチレン系エラストマーを含む樹脂を用い
ることができる。
【0076】またあらかじめ、例えばスパンボンド法
で、製造された不織布は、必要により延伸処理して伸長
性を付与することもできる。そして、押出しラミネーシ
ョンの前に表面処理を行って、接着性を増加させること
が好ましい。表面処理の方法としては、公知の放電処
理、電子線照射などを用い得るが、本発明では、コロナ
放電処理が好ましい。
【0077】押出しラミネーションによる方法の一例
を、図1にしたがって説明する。押出機1にアイオノマ
ー材料を供給する。押出機で溶融された溶融樹脂をフィ
ルム用ダイ3に導きフィルムを成形する。一方、予め製
造された、必要により延伸処理が行われた不織布を、繰
り出しロール4からニップロール6に導く。その間、不
織布にコロナ放電処理5を行って接着性向上のための表
面改質をする。ニップロールはフラットロールでもよい
が、不織布の風合いを良くするため、エンボス突起が形
成されたエンボスロールが好ましい。この場合、エンボ
スロールのエンボス面積率は、所要層間接着強度に応じ
て決められるが、通常5〜30%である。
【0078】フィルムダイ3から押出されたアイオノマ
ー(B)フィルムは、それが冷却固化する前にニップロ
ール6とキャスティングロール7の間に導かれ、不織布
とともに両ロール間を通されて加圧接着される。同時に
積層フィルムがキャスティングロールにより冷却固化さ
れ、接着されたフィルム・不織布複合体は巻き取りロー
ル8に巻き取られる。
【0079】上記、不織布積層体の製造において、アイ
オノマー(B)が粘着性を有すると冷却用キャスティン
グロール上でブロッキングを起こす可能性がある。キャ
スティングロール上のブロッキングを防ぐ方法として剥
離層を別途設けることも提案されている(例えば特開昭
58−69049号公報)。しかしながら、この方法で
は、コストが高くなる上に、余計な廃棄物を排出するな
ど問題点がある。
【0080】本発明者らは、キャスティングロールに非
粘着コーティングを施すことによってブロッキングを防
ぐ方法を推奨する。キャスティングロール表面に施す非
粘着コーティングとしては、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)などのフッ素樹脂、またはその他の合成
樹脂でコーティングする方法;セラミックを溶射コーテ
ィングする方法を挙げることができる。
【0081】合成樹脂でコーティングするための樹脂と
しては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好
ましい。合成樹脂には、コーティングするにあたってセ
ラミックなどの充填材が混合されていてもよい。セラミ
ックを混合するとコーティングの耐摩耗性が向上する。
コーティングの厚さは、30〜50μmが好ましい。
【0082】セラミックを溶射コーティングする方法に
おいて、セラミックとしては適宜選択することができる
が、好ましいのとしては、WC、Cr23などを挙げる
ことができる。なかんずくWCが好ましく使用できる。
溶射コーティングの厚さは、100〜200μmが好ま
しく、その表面粗度(Ra)は1〜10μmのものが好
ましい。
【0083】セラミックを溶射コーティングしたキャス
ティングロールに、さらに上記合成樹脂コーティングま
たはシリコンコーティングをする態様は、耐摩耗性を向
上させるので、非粘着コーティングの好ましい態様の一
つである。この態様に使用される好ましい合成樹脂とし
てはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を、シリ
コンとしてはシリコンゴムを挙げることができる。
【0084】発明においては、アイオノマー(B)のフ
ィルムの目付は、用途により、その必要強度に応じて選
ばれるが、たとえば、使い捨ておむつ等に用いられるバ
ックシートの場合、5〜30g/m2、さらには8〜1
5g/m2であることが好ましい。アイオノマー(B)
のフィルムの目付は、大きくなり過ぎると透湿性が不十
分となり、一方目付が小さくなり過ぎると低強度となり
使用上問題となる虞が有る。
【0085】以上により得られた透湿性フィルム・不織
布複合体は、透湿度が1000g/m2・day以上であ
り、かつ耐水度が1000mmAq以上、好ましくは1
500mmAq以上であることが好ましい。接着強度は
20g/25mm以上であり、さらに好ましくは40g/25
mm以上であることが好ましい。
【0086】このフィルム・不織布複合体は、透湿度と
耐水性に優れるとともに、接着強度も大きいので、医療
材用、衛生材用、産業資材用などに好適に使用できる。
具体的用途例としては、保護カバー、食品や花卉などの
包装材、パップ材、コート、スポーツ衣料、上着、下着
等の衣料品、生理用品、使い捨ておむつ等の衛生材料、
ルーフィング材、壁紙等あげることができる。特に生理
用品や、使い捨ておむつ(ギャザーやバックシートなど
の部材)などの衛生材料には、好ましく用いられる。
【0087】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではない。な
お、実施例で得られたフィルム・不織布複合体の層間接
着強度、透湿度、耐水度の測定は、次の方法により行な
った。
【0088】(1)層間接着強度 幅25mmの短冊状に切り取ったフィルム・不織布複合
体の端から長手方向に一部分予め各層に剥離しておき、
その剥離した両端を試験機(イソテスコ社製 MODEL2005
型)の治具にチャック間距離50mmとなるように装着
してT字状態にし(180度剥離)、剥離速度100m
m/分で剥離して層間の接着強度を求めた。
【0089】(2)透湿度 JIS Z0208のカップ法に準じて行った。温度4
0℃、相対湿度90%の雰囲気から、透湿面積25cm
2以上のサンプルを通して30分で透過する水蒸気の質
量を測定して、24時間サンプル1m2当たりに換算し
た。なお、水蒸気透過側の雰囲気は吸湿剤で乾燥状態に
した。
【0090】(3)耐水度 JIS L1072A法(低水圧法)に準じて行った。
約15cm×15cmの試験片を4枚ずつ採取し、耐水
度試験装置(テスター産業(株)製)に試験片の表面が水
に当てられるように取り付け、常温水が入れられた水準
装置を60±3cm/分の速さで上昇させて試験片に水
圧をかけ、試験片の反対側の3箇所から水が漏れたとき
の水位を測定し、その時の圧力から耐水度を求めた。
【0091】<不織布の製造例>密度が0.90g/c
2、MFR(ASTM D1238に準拠し温度230
℃、荷重2.16kgによる測定)が50g/10分、エ
チレン成分含量が4.7モル%のプロピレン・エチレン
ランダム共重合体と、密度が0.948g/cm 2、M
FR(ASTM D1238に準拠し温度190℃、荷
重2.16kgによる測定)が30g/10分、1-ブテン
成分含量が4.0モル%のエチレン・1-ブテンランダム
共重合体とを用い複合溶融紡糸を行って、芯部がプロピ
レン・エチレンランダム共重合体、鞘部がエチレン・1-
ブテンランダム共重合体(芯部:鞘部の重量比=1:
4)の同芯芯鞘型複合繊維を捕集面上に堆積させ、目付
が20g/m2であるスパンボンド不織布(構成繊維の
繊度2.7d)を製造した。
【0092】(実施例1)メタクリル酸成分含量12.
5重量%のエチレン・メタクリル酸共重合のカリウムア
イオノマー(中和度92%、MFR(ASTM D123
8に準拠し温度190℃、荷重2.16kgによる測
定)0.1g/10分)90重量部と、ポリエチレングリ
コール(PEG)(和光純薬(株)製PEG600)10
重量部とのブレンド物(MFR3.8g/10分)を押出
機(成形温度パターン230℃/250℃/250℃)
で溶融し、ダイより押出して目付10g/m2のフィル
ムを成形した。一方前記製造例で得られた不織布を30
m/分で繰り出し、30W/m 2でコロナ放電処理した
のちニップロール、キャスティングロール間に導き、上
記押出されたアイオノマーフィルムとラミネートしフィ
ルム・不織布複合体を製造した。ロール条件は、温度2
0℃、速度30m/分であった。このものの評価結果を
表1に示す。
【0093】(実施例2)PEGを配合したカリウムア
イオノマーの目付を20g/m2に変えた以外は、実施
例1と同様にしてフィルム・不織布複合体を製造した。
評価結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
【0095】
【発明の効果】このフィルム・不織布複合体は、透湿度
と耐水性に優れるとともに、接着強度も大きいので、医
療材用、衛生材用、産業資材用などに好適に使用でき
る。具体的には、保護カバー、食品や花卉などの包装
材、パップ材、コート、スポーツ衣料、上着、下着等の
衣料品、生理用品、使い捨ておむつ等の衛生材料、ルー
フィング材、壁紙等に好適に使用できる。本発明の製造
方法によれば、簡単な工程で生産性に優れた低コストの
フィルム・不織布複合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透湿性フィルム・不織布複合体の
押出しラミネーション工程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 フィルム用ダイ 3 繰り出しロール 4 コロナ放電処理 5 ニップロール 6 キャスティングロール 7 巻き取りロール a アイオノマーフィルム層 b 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03C AK12G AK54B AK62G AK68G AK70B AK70G AK71G AL09G BA02 BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C DG15A DG15C EH17 EH172 EJ05B EJ39 EJ392 EJ55 EJ553 GB72 JD04B YY00B 4F207 AA03 AA03E AA04E AA04K AA13E AA18E AA20K AA21E AA22 AA32K AA45 AD16 AH63 KA01 KB22 KK64 KM06 KW42 4J002 BB231 CH022 GB00 GC00 GF00 4L047 AA14 AA27 AB03 BA08 CA06 CB10 CC04 CC05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン重合体からなる不織布(A)
    が、透湿性を有するアイオノマー(B)からなるフィル
    ム層の少なくとも片側に積層された2層以上の積層体で
    あることを特徴とする透湿性フィルム・不織布複合体。
  2. 【請求項2】 前記アイオノマー(B)が、透湿係数
    0.02g/m/day以上のものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  3. 【請求項3】 前記アイオノマー(B)が、不飽和カル
    ボン酸の含量8〜30重量%であるエチレン・不飽和カ
    ルボン酸共重合体であって、中和度が50%以上のアル
    カリ金属アイオノマーからなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  4. 【請求項4】 前記アイオノマー(B)が、前記アルカ
    リ金属アイオノマーに、ポリエチレングリコールまたは
    架橋ポリエチレングリコールを配合してなるものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の透湿性フィルム・不
    織布複合体。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ金属アイオノマーが、カリ
    ウムアイオノマーであることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  6. 【請求項6】 前記不織布(A)が、オレフィン重合体
    からなるモノコンポーネント繊維、芯鞘型複合繊維、ま
    たはサイドバイサイド型複合繊維から形成される不織布
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  7. 【請求項7】 前記オレフィン重合体からなる不織布
    (A)と、透湿性を有するアイオノマー(B)からなる
    フィルム層との間に、接着性を有する樹脂(C)からな
    る接着層を介することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  8. 【請求項8】 前記接着性を有する樹脂(C)が、エチ
    レンとアクリル酸エチルの共重合体、エチレンと酢酸ビ
    ニルの共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリ
    ル酸エチルの共重合体を不飽和カルボン酸で変性した樹
    脂、エチレンとエチレン以外のα−オレフィンを共重合
    して得られる低結晶性共重合体を不飽和カルボン酸で変
    性した樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の透湿性フィルム・
    不織布複合体。
  9. 【請求項9】 前記接着性を有する樹脂(C)が、SB
    S、SEBS、SISから選ばれる少なくとも一種のス
    チレン系エラストマーであるか、または、該スチレン系
    エラストマーと、請求項8に記載の樹脂との混合物であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の透湿性フィルム・
    不織布複合体。
  10. 【請求項10】 前記接着性を有する樹脂(C)からな
    る接着層が、多孔質フィルム状または繊維状に形成され
    てなることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に
    記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  11. 【請求項11】 前記透湿性フィルム・不織布複合体
    が、エンボス加工処理されてなる請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の透湿性フィルム・不織布複合体。
  12. 【請求項12】 前記透湿性フィルム・不織布複合体の
    透湿度が1000g/m2・day以上であり、かつ耐水度
    が1000mmAq以上あることを特徴とする請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の透湿性フィルム・不織布
    複合体。
  13. 【請求項13】 前記透湿性フィルム・不織布複合体の
    層間接着強度が20g/25mm以上であることを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれか1項に記載の透湿性フィル
    ム・不織布複合体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    の透湿性フィルム・不織布複合体の透湿性フィルム側表
    面に、ホットメルト接着剤が塗布されてなることを特徴
    とする透湿性フィルム・不織布複合体。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の透湿性フィルム・不織布複合体を用いてなることを特
    徴とする使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの衛生材
    料。
  16. 【請求項16】 前記オレフィン重合体からなる不織布
    (A)面に、透湿性を有するアイオノマー(B)からな
    るフィルムを押出ラミネートした後、キャスティングロ
    ールによって冷却することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の透湿性フィルム・不織布複合体を
    製造する方法。
  17. 【請求項17】 前記オレフィン重合体からなる不織布
    (A)面に、透湿性を有するアイオノマー(B)からな
    るフィルムを押出ラミネートした後、キャスティングロ
    ールによって冷却し、次いで熱エンボス加工することを
    特徴とする請求項11に記載の透湿性フィルム・不織布
    複合体を製造する方法。
  18. 【請求項18】 前記オレフィン重合体からなる不織布
    (A)面に、請求項8に記載の接着性を有する樹脂
    (C)フィルムと、透湿性を有するアイオノマー(B)
    からなるフィルムとを共押出しまたはタンデム方式で押
    出ラミネートした後、キャスティングロールによって冷
    却することを特徴とする請求項7または8に記載の透湿
    性フィルム・不織布複合体を製造する方法。
  19. 【請求項19】 請求項9に記載の接着性を有する樹脂
    (C)が塗布されたオレフィン重合体からなる不織布
    (A)面に、透湿性を有するアイオノマー(B)からな
    るフィルムを押出ラミネートした後、キャスティングロ
    ールによって接着することを特徴とする請求項9に記載
    の透湿性フィルム・不織布複合体を製造する方法。
  20. 【請求項20】 前記オレフィン重合体からなる不織布
    (A)面に、前処理としてコロナ放電処理を行うことを
    特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載の方
    法。
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