JP2003093442A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2003093442A
JP2003093442A JP2001295836A JP2001295836A JP2003093442A JP 2003093442 A JP2003093442 A JP 2003093442A JP 2001295836 A JP2001295836 A JP 2001295836A JP 2001295836 A JP2001295836 A JP 2001295836A JP 2003093442 A JP2003093442 A JP 2003093442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性部材を過度に高い伸張応力で配しなくて
も十分なフィット性が得られ、漏れを防止し得る吸収性
物品を提供すること。 【解決手段】 吸収性物品1の所定箇所に、長手方向へ
延びる弾性部材7,9が伸張状態で配されており、また
吸収性物品1は、その長手方向に曲げ剛性値の高い領域
Hと該領域Hよりも曲げ剛性値の低い領域Lとを有する
と共に曲げ剛性値の高い前記領域Hはその曲げ剛性値の
損失が10〜60%であり、曲げ剛性値の高い前記領域
Hと曲げ剛性値の前記低い領域Lとの境界部分Kにおい
て、吸収性物品1が弾性部材7,9の収縮力によって屈
曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性部材の収縮力
を有効に利用でき、フィット性の高い吸収性物品に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】使い捨
ておむつなどの吸収性物品においては、着用者の身体と
のフィット性を高めて漏れを防止する観点から、例えば
おむつにおける左右両側部に一対の立体ガードを設け、
該立体ガードの自由端に弾性部材を伸張状態で配しその
収縮力を利用して該立体ガードを起立させると共に該自
由端にギャザーを形成することが行われてきた。また、
おむつにおける脚回りの部位に弾性部材を伸張状態で配
しその収縮力を利用してギャザーを形成させることも行
われてきた。ギャザーによるフィット性を高めるための
一手段として、弾性部材を配するときの伸張応力を高く
する方法がある。しかし、弾性部材の伸張応力を単に高
くしただけでは、弾性部材の収縮力が過大になり、ギャ
ザーが着用者の身体に食い込み過ぎて、装着感を損ねた
り、皮膚に損傷を与えることがある。逆に弾性部材の伸
張応力を低く設定し過ぎると、十分なフィット性が得ら
れず、漏れを確実に防止することが出来ない。
【0003】従って、本発明は、弾性部材を過度に高い
伸張応力で配しなくても十分なフィット性が得られ、漏
れを防止し得る吸収性物品を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、股下部並びに
該股下部からそれぞれ前後方向に延びる腹側部及び背側
部を具備する実質的に縦長形状の吸収性物品において、
前記吸収性物品の所定箇所に、該吸収性物品の長手方向
へ延びる弾性部材が伸張状態で配されており、また前記
吸収性物品は、その長手方向に曲げ剛性値の高い領域と
該領域よりも曲げ剛性値の低い領域とを有すると共に曲
げ剛性値の高い前記領域はその曲げ剛性値の損失が10
〜60%であり、曲げ剛性値の高い前記領域と曲げ剛性
値の前記低い領域との境界部分において、前記吸収性物
品が前記弾性部材の収縮力によって屈曲している吸収性
物品を提供することにより前記目的を達成したものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本
発明の吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを引き
伸ばした状態でトップシート側からみた平面図が示され
ている。図2及び図3はそれぞれ、図1に示すおむつの
弛緩状態(自然状態)でのII−II線断面図及びIII−III
線断面図である。
【0006】図1及び図2に示す使い捨ておむつ1は縦
長の形状をしており、液透過性のトップシート2、液不
透過性のバックシート3及び両シート2,3間に介在さ
れた液保持性の吸収体4を有している。吸収体4は、そ
の長手方向がおむつ1の長手方向と一致する長方形とな
っている。トップシート2及びバックシート3は同形
で、長手方向の中央部が内方に湾曲してくびれた砂時計
形状をしており、おむつ1の輪郭をなしている。そし
て、おむつ1における側縁がくびれた領域が、おむつ1
の股下部Cを構成しており、該股下部Cからそれぞれ前
後方向に延びる領域が腹側部A及び背側部Bを構成して
いる。
【0007】吸収体4はトップシート2及びバックシー
ト3よりも小さな寸法となっている。トップシート2及
びバックシート3は吸収体4の左右側縁から側方に延出
しており、延出したトップシート2及びバックシート3
が互いに接合されてサイドフラップ5,5を形成してい
る。サイドフラップ5には、おむつ1の長手方向に延び
る複数本の弾性糸7が伸張状態で配されている。弾性糸
7はサイドフラップ5を構成するトップシート2とバッ
クシート3との間に挟持固定されている。おむつ1の弛
緩状態においては、弾性糸7が収縮してサイドフラップ
5にレッグギャザー(図示せず)が形成される。弾性糸
7は10〜500gf、特に50〜250gf程度の伸
張応力で配されている。またトップシート2及びバック
シート3は吸収体4の前後端縁から前後方向に延出して
おりウエストフラップ6,6を形成している。
【0008】背側部Bにおける左右両側縁部には、それ
ぞれテープファスナー等からなる一対の止着具11が取
り付けられている。一方、腹側部Aにおけるバックシー
ト3上には、矩形のランディングテープ等からなる被着
具(図示せず)が貼付されている。そして、おむつ1が
着用される際に、止着具11が被着具上に止着するよう
になされている。
【0009】おむつ1のサイドフラップ5においては、
該サイドフラップ5を構成するトップシート2上に細帯
状の立体ガード形成用シート8が配されている。立体ガ
ード形成用シート8は、その外側寄りの領域が長手方向
に亘ってトップシート2に接合されている。一方、内側
寄りの領域は、長手方向に亘って(但し、前後端部を除
く)トップシート2から離間した自由状態となってい
る。そして、自由状態となっている立体ガード形成用シ
ート8の内側縁はスリーブ状に折り返され、折り返され
た内部に、おむつ1の長手方向に延びる複数本の弾性糸
9が伸張状態で接合固定されている。弾性糸9は5〜3
00gf、特に15〜150gf程度の伸張応力で配さ
れている。おむつ1の弛緩状態においては、弾性糸9が
伸縮して、自由状態となっている立体ガード形成用シー
ト8を上方に引き上げ、立体ギャザーが形成されると共
に、図2及び図3に示すように立体ガード10が形成さ
れる。
【0010】吸収体4は、下部吸収体4a及び該下部吸
収体4a上に配置されたシート状吸収材4bから構成さ
れている。下部吸収体4a及びシート状吸収材4bは何
れもその長手方向がおむつ1の長手方向と一致する長方
形となっている。シート状吸収材4bは下部吸収体4a
よりも小寸法となっている。即ち、シート状吸収材4b
はその長さ及び幅の何れもが下部吸収体4aの長さ及び
幅よりも小さくなっている。下部吸収体4aはおむつ1
の腹側部Aから背側部Bに亘って配されている。一方、
シート状吸収材4bは、その背側部B側の端縁が、下部
吸収体4aの背側部B側の端縁とほぼ一致するように下
部吸収体4a上に載置され、おむつ1の股下部Cから背
側部Bに亘って配されている。
【0011】シート状吸収材4bとしては、曲げ剛性値
の高いものが用いられる。その結果、おむつ1は、図1
に示すように、その長手方向に、股下部Cの一部及び背
側部Bから構成される曲げ剛性値の高い領域H(以下、
この領域を高剛性領域という)と、股下部Cの一部及び
腹側部Aから構成され且つ高剛性領域Hよりも曲げ剛性
値の低い領域L(以下、この領域を低剛性領域という)
とを有する。つまり、高剛性領域Hが、股下部Cから背
側部Bに亘って存していると共に、低剛性領域Lが股下
部Cから腹側部Aに亘って存している。そして、図1に
示すように、高剛性領域Hと低剛性領域Lとの境界部分
Kが、おむつ1の幅方向に形成される。該境界部分Kは
おむつ1の股下部Cに存している
【0012】このように、おむつ1においては、高剛性
領域Hと低剛性領域Lとで、おむつ1の曲げ剛性値に差
が生じている。その結果、境界部分Kにおいて、おむつ
1は屈曲し易くなっている。本発明においては、この剛
性値の差及び伸張状態で配された弾性糸7,9の収縮力
を利用して、図2に示すようにおむつ1を、境界部分K
の位置でトップシート側、即ち着用者対向面側に屈曲さ
せている。この場合、高剛性領域Hはその高剛性の故に
弾性糸7,9の収縮力に抗して殆ど変形せずほぼ平面形
態を保っており、低剛性領域Lが主として変形する。こ
の屈曲及び変形によって弾性糸7,9の収縮方向が制御
され、弾性糸7,9の収縮力を無駄なく有効に利用でき
る。従って、弾性糸7,9の伸張応力を過度に高く設定
しなくても十分なフィット性が得られ、漏れが確実に防
止される。その上、立体ガード10の起立性が極めて良
好となり、漏れが一層確実に防止される。特に境界部分
Kにおいては立体ガード10の起立高さが非常に高くな
り、漏れが最も発生し易い股下部Cにおける漏れが効果
的に防止される。剛性値の差に起因する境界部分が存在
しない従来のおむつにおいては、弾性糸などの弾性部材
の収縮力によっておむつ全体が縮んでしまい。弾性部材
の収縮方向を制御できない。
【0013】更におむつ1においては、変形し難い領域
である高剛性領域Hがおむつ1の股下部Cから背側部B
にかけての領域に位置しているので、仰向で寝ることの
多い新生児や老人に対する漏れ防止効果が特に高い。
【0014】高剛性領域Hと低剛性領域Lとの曲げ剛性
値の差を利用しておむつ1を効果的に屈曲させるため
に、高剛性領域Hはその曲げ剛性値の損失が10〜60
%であることが必要であり、22〜55%、特に20〜
50%であることが好ましい。高剛性領域Hの曲げ剛性
値の損失が60%超であると、弾性部材の収縮に抵抗す
る剛性値の減衰が大きく、弾性部材の収縮に抵抗できな
く変形してしまい、本発明の所望の効果が発揮されな
い。曲げ剛性値の損失が10%未満であると、おむつが
着用者の体に沿わず、フィット性が悪くなる。高剛性領
域Hは着用者の動きや体型に対して所望の効果を発揮で
きる程度の範囲内で変形ができ、フィット性が悪くなら
ない程度で且つ着用者が不快に感じることがない程度に
高剛性を有していることが望ましい。
【0015】高剛性領域Hの曲げ剛性値そのものは、2
0〜200gf、特に30〜150gf、とりわけ50
〜100gfであることが、曲げ剛性値の差を利用した
おむつ1の屈曲が効果的に起こる点から好ましい。
【0016】低剛性領域Lは高剛性領域Hよりも曲げ剛
性値が低いことが必要である。特に、低剛性領域Lの曲
げ剛性値の損失は、高剛性領域Hにおける曲げ剛性値の
損失よりも大きいことが好ましく、具体的には低剛性領
域Lの曲げ剛性値の損失が、高剛性領域Hにおける曲げ
剛性値の損失の105〜200%、特に110〜180
%、とりわけ120〜165%であると、曲げ剛性値の
差を利用したおむつ1の屈曲が効果的に起こる点から好
ましい。同様の理由により、低剛性領域Lの曲げ剛性値
そのものは、10〜190gf、好ましくは15〜15
0gf、特に好ましくは20〜100gfであることが
好ましい。また低剛性領域Lの曲げ剛性値は、高剛性領
域Hの曲げ剛性値の10〜70%、特に20〜55%で
あることが好ましい。
【0017】曲げ剛性値及びその損失は次の方法で測定
される。測定には、テンシロン試験機〔(株)オリエン
テック社製のRTC−1150A〕を用いる。3点曲げ
補助金具を取り付けたテンシロン試験機の外観模式図を
図4に示す。3点曲げ支持台は、一対の下部支持台2
1,21と、両支持台21間に挿入可能に配された板状
の上部圧子22とから構成されている。上部圧子22は
試験機のロードセル20に取り付けられている。ロード
セル20は5kgのものを使用する。荷重レンジは50
0gfに設定することが好ましい。上部圧子22のエッ
ジ部の半径はR1=5.0±0.1mmとする。一方、
支持台21のエッジ部の半径はR2=5.0±0.2m
mとする。下部支持台21,21間の間隔Lは40mm
とする。
【0018】おむつからギャザー部分を取り除いた後、
おむつの所定部分から長手方向に80mm、幅方向に5
0mmの試験片を切り出す(トップシートからバックシ
ートまでを含む)。おむつが折り畳まれて包装されてい
る場合、折り畳みにより生じた折れ目が試験片にはいら
ないように留意する。高剛性領域と低剛性領域は別々に
切り出す。前記サイズで試験片を切り出したときに両領
域が混在してしまう場合には、混在しないようなサイズ
に切り出して測定し、測定値を試験片の前記サイズに換
算する。
【0019】試験片の長さ方向が支持台21,21の両
エッジ間を渡すように該試験片を下部支持台21上に置
く。このとき、試験片の幅方向中央部が下部支持台の中
央部と一致するようにに位置するように且つ試験片の横
中心線に沿って上部圧子22が当接するように、試験片
の載置位置を調整する。測定開始前にロードセルの荷重
値を0に補正する。次いでロードセルの荷重値が1.0
gfとなるように上部圧子22を試験片上に慎重に且つ
軽く接触させる。この時の試験片の変位量を0に補正す
る。
【0020】準備が完了したら、速度30mm/min
で上部圧子22を降下させて試験片を下に凸となるよう
に曲げる。上部圧子22の降下距離は20mmとする。
上部圧子22が20mmまで降下した時点で、上部圧子
22を降下速度と同速度で上昇させ曲げ負荷を開放す
る。変位量が0まで戻ったら、再び上部圧子22を降下
させる。この操作を合計3回連続して繰り返す。そし
て、データ処理システム〔(株)エー・アンド・デイ社
製の汎用試験機データ処理システム「サイクル試験用ア
ドオン(MSAT0004)」〕を用いて荷重のヒステ
リシス曲線を得る。これに代えて記録計のチャート紙に
ヒステリシス曲線を描いてもよい。データ処理システム
の設定として、初荷重点2gfとする。
【0021】このようにして測定された荷重のヒステリ
シス曲線の一例を図5に示す。第1回目の降下過程での
荷重値に対して第3回目の降下過程での荷重値は全域を
通じて小さくなることが判る。曲げ剛性値の損失は、第
1回目の降下過程10mm地点での荷重値をL1、第3
回目の降下過程10mm地点での荷重値L3としたと
き、次式で表される。曲げ剛性値の損失(%)=(L1
−L3)/L1×100
【0022】高剛性領域Hの長さLHと低剛性領域Lの
長さLLとの比(LH/LL)も、曲げ剛性値の差を利用
したおむつ1の屈曲及び立体ガード10の起立性に重要
である。具体的には、LH/LLが0.2〜3、特に0.
3〜2.5、とりわけ0.5〜2であると、境界部分K
を介して立体ギャザーの収縮方向を効率的に制御できる
ことから好ましい。また、おむつ内に高剛性領域H及び
低剛性領域Lが複数あってもよく、境界部分も複数あっ
てもよい。例えば、腹側部Aと背側部Bに高剛性領域H
が配され、股下部Cに低剛性領域Lが配されている場合
も同様の効果が得られる。
【0023】シート状吸収材4bの曲げ剛性値を高くす
るためには、該シート状吸収材4bが、合成繊維のエア
レイド不織布からなる層を有することが有効であること
が本発明者らの検討により判明した。また、シート状吸
収材4bが、前記エアレイド不織布からなる層及びパル
プ繊維からなる層を一体化してなる構造であることが有
効であることも判明した。特に、シート状吸収体4b
は、そのパルプ繊維からなる層が下部吸収体4aに対向
するように該下部吸収体4a上に配されていることが、
吸収性能の向上の点から有効であることも判明した。
【0024】詳細には、シート状吸収材4bは図6に示
すように3層構造となっており、各層は互いに接合され
て一体化している。各層はそれぞれ上層としての液透過
層12、中間層としての液拡散層13及び下層としての
液保持層14からなる。各層は何れも繊維材料から構成
されている。おむつ1に組み込まれる場合、シート状吸
収材4bは、液透過層12が着用者に対向し、液保持層
14が下部吸収体4aに対向するように配される。以
下、各層の詳細について説明する。
【0025】液透過層12はエアレイド不織布からな
る。エアレイド不織布は、所定長さの繊維を解繊して空
気の流れにのせて搬送し、金網又は細孔を有するスクリ
ーンを通過させた後、ワイヤーメッシュ上に落下堆積さ
せるエアレイ法によりウエブを形成し、該ウエブにおけ
る前記繊維同士の交点を熱融着性繊維により熱融着させ
たものであるか、又はエマルジョンバインダーで繊維交
点を結合させて形成されたものである。エアレイ法で製
造された不織布は、不織布の流れ方向、幅方向及び厚み
方向へ繊維をランダムに三次元配向させることが可能で
ある。そのため、該不織布からなる液透過層12は、嵩
高で、大きな繊維間距離が確保される。その結果、トッ
プシート2を透過してきた液が素早く透過し且つ液戻り
も起こりにくい。特に、エアレイド不織布の構成繊維と
して繊度3〜25dtex、特に5〜15dtex程度
の太めのものを用いることで、シート状吸収材4bの曲
げ剛性値を適切な範囲とすることができる。また繊維の
結合方法としてエマルジョンバインダーを用いること
で、シート状吸収材4bの曲げ剛性値を一層適切な範囲
とすることができる。
【0026】エアレイド不織布を構成する繊維として
は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、プロピレンとαオレフィンとからなる結晶性プロピ
レン共重合体等のポリオレフィン類;ポリアミド類;ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ジオールとテレフタル酸/イソフタル酸等とを共重
合した低融点ポリエステル、ポリエステルエラストマー
等のポリエステル類などの各種合成繊維が挙げられる。
【0027】液透過層12はその坪量が10〜100g
/m2、特に20〜60g/m2であることが、液を効率
的に透過させ得る点及びシート状吸収材4bの曲げ剛性
値を適切な範囲とし得る点から好ましい。
【0028】液拡散層13は、セルロース系繊維をエア
レイ法で堆積させ、熱融着性繊維により熱融着させる
か、又はエマルジョンバインダーで繊維交点を結合させ
て形成されている。このような構成の液拡散層13は、
液透過層12を透過してきた液を平面方向へ拡散させ、
下層である液保持層14の全域へ効率よく行き渡せる作
用を有している。また、繊維をエマルジョンバインダー
で結合させることで、シート状吸収材4bの曲げ剛性値
を適切な範囲とすることができる。
【0029】また液拡散層13は、セルロース系繊維及
び高吸収性ポリマーの粒子の混合物をエアレイ法で堆積
させて形成されていてもよい。この場合、セルロース系
繊維と高吸収性ポリマーとの重量比(前者/後者)は1
/5〜10/1、特に1/2〜5/1であることが液を
効率的に拡散し得る点から好ましい。
【0030】セルロース系繊維としては、木材パルプや
植物パルプなどのパルプ繊維、及びレーヨンなどを用い
ることができる。パルプ繊維を用いる場合、該パルプ繊
維は架橋されていてもよい。高吸収性ポリマーとして
は、当該技術分野において通常用いられれているものを
適宜用いることができる。例えば、ポリアクリル酸ソー
ダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリ
アクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グ
ラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重
合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並び
にポリアクリル酸セシウム等が挙げられる。
【0031】液拡散層13はその坪量が10〜200g
/m2、特に30〜150g/m2であることが、液を効
率的に平面方向に拡散させ得る点及びシート状吸収材4
bの曲げ剛性値を適切な範囲とし得る点から好ましい。
【0032】液保持層14は、セルロース系繊維及び高
吸収性ポリマーの粒子の混合物をエアレイ法で堆積さ
せ、熱融着性繊維により熱融着させるか、又はエマルジ
ョンバインダーで繊維交点を結合させて形成されてい
る。このような構成の液保持層14は、液拡散層13に
よって平面方向に拡散された液を保持固定する作用を有
している。また、液拡散層13と同様に、繊維をエマル
ジョンバインダーで結合させることで、シート状吸収材
4bの曲げ剛性値を適切な範囲とすることができる。
【0033】液保持層14はその坪量が50〜400g
/m2、特に80〜250g/m2であることが、液を効
率的に保持固定し得る点及びシート状吸収材4bの曲げ
剛性値を適切な範囲とし得る点から好ましい。液保持層
14におけるセルロース系繊維と高吸収性ポリマーとの
重量比(前者/後者)は、1/10〜10/1、特に1
/5〜5/1であることが好ましい。
【0034】液保持層14におけるセルロース系繊維と
しては液拡散層13に用いられるセルロース系繊維と同
様のものを用いることができる。高吸収性ポリマーとし
ては、液拡散層13に用いられる高吸収性ポリマーと同
様のものを用いることができる。
【0035】液透過層12,液拡散層13及び液保持層
14に含有されるバインダー繊維としては、融点の異な
る低融点樹脂と高融点樹脂とからなり且つ該低融点樹脂
が繊維表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複
合繊維が好適に用いられる。低融点樹脂/高融点樹脂の
組み合わせとしては、高密度ポリエチレン/ポリプロピ
レン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロ
ピレン・エチレン・ブテン−1結晶性共重合体、高密度
ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
−6/ナイロン−66、低融点ポリエチレン/ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテ
レフタレート、低融点ポリエチレンテレフタレート/ポ
リエチレンテレフタレート等が例示できる。熱融着性複
合繊維の形態は、並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型、三層以
上の多層型、中空並列型、中空鞘芯型、異形鞘芯型、海
島型等で且つ低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を
形成した構造であれば良い。熱融着性複合繊維のうち好
ましいものは、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、エチレン・ブテン−1結晶性共重合体から選ば
れる何れかの1種の熱可塑性樹脂を低融点樹脂とし、ポ
リプロピレン又はポリエチレンテレフタレートを高融点
樹脂とする並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型の複合繊維であ
る。
【0036】エマルジョンバインダーとしては、水系エ
マルジョンバインダー及び有機溶剤系のエマルジョンバ
インダーの何れもを用いることができるが、取り扱い性
や安全性等の点から水系エマルジョンバインダーを用い
ることが好ましい。バインダー成分としては、アクリル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレンブタジエン系樹脂
などを用いることができる。
【0037】シート状吸収材4bは、その全坪量が10
0〜450g/m2、特に150〜400g/m2であ
り、その厚みが0.5〜6mm、特に2〜5mmである
ことが、吸収性、フィット性及び装着感の点から好まし
い。
【0038】シート状吸収材4bは以下の方法で好適に
製造される。先ず、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの
粒子の混合物をエアレイ法によって堆積させる。その上
に、パルプ繊維をエアレイ法によって堆積させる。この
ようにして得られた2層構造の堆積物にエマルジョンバ
インダーをスプレー塗布し、更に所定温度の熱風で加熱
して各層内のパルプ繊維をバインダーで結合させると共
に層間のパルプ繊維をバインダーで結合させ、液拡散層
と液保持層とが一体化したシートを得る。次いで、この
シートにおける液拡散層上に、エアレイ法によって所定
の合成繊維を堆積させる。然る後、エマルジョンバイン
ダーをスプレー塗布し、更に所定温度の熱風で加熱して
堆積層内の合成繊維をバインダーで結合させて液透過層
を形成すると共に液透過層の構成繊維と液拡散層の構成
繊維とをバインダーで結合させる。これによって、液透
過層、液拡散層及び液保持層が一体化してなるシート状
吸収材が得られる。
【0039】別法としてエマルジョンバインダーに代え
てバインダー繊維を用いた方法を用いることもできる。
先ず、パルプ繊維、高吸収性ポリマーの粒子及びバイン
ダー繊維の混合物をエアレイ法によって堆積させる。そ
の上に、パルプ繊維及びバインダー繊維の混合物をエア
レイ法によって堆積させる。このようにして得られた2
層構造の堆積物を所定温度の熱風で加熱して各層内のパ
ルプ繊維をバインダー繊維で結合させると共に層間のパ
ルプ繊維をバインダー繊維で結合させ、液拡散層と液保
持層とが一体化したシートを得る。次いで、このシート
における液拡散層上に、エアレイ法によって所定の合成
繊維及びバインダー繊維の混合物を堆積させる。然る
後、所定温度の熱風で加熱して堆積層内の合成繊維をバ
インダー繊維で結合させて液透過層を形成すると共に液
透過層の構成繊維と液拡散層の構成繊維とをバインダー
繊維で結合させる。これによって、液透過層、液拡散層
及び液保持層が一体化してなるシート状吸収材が得られ
る。
【0040】本実施形態のおむつ1においては、図1に
示すように、シート状吸収材4bに、その長手方向に延
びる複数本のスリット15が形成されている。このスリ
ット15の本数及び長さを適宜調整することでも、シー
ト状吸収材4bの曲げ剛性値をコントロールでき、ひい
ては高剛性領域Hと低剛性領域Lとの曲げ剛性値の差を
利用したおむつ1の屈曲が効果的に起こる。スリット1
5の幅は適宜とすることができる。スリット15間の距
離は3〜40mm、特に5〜20mmが好ましい。スリ
ットの配置も図1に示す態様以外に幅方向へ平行或いは
斜めに形成してもよい。更にはこれらが混在していても
よい。
【0041】シート状吸収材4bは、おむつ1の具体的
用途に応じその大きさを適宜調整することで、当該具体
的用途に適した曲げ剛性値が得られる。例えば、ベビー
用のおむつとして用いる場合には、シート状吸収材4b
の幅を10〜100mm、特に20〜70mmとし、長
さを50〜400mm、特に100〜300mmとする
ことが好ましい。成人用のおむつとして用いる場合に
は、幅を50〜200mm、特に100〜150mmと
し、長さを100〜800mm、特に200〜700m
mとすることが好ましい。
【0042】下部吸収体4aは、パルプ繊維と高吸収性
ポリマーの粒子との混合物の積繊体から構成されてい
る。パルプ繊維としては、前述したシート状吸収材4b
における液拡散層及び液保持層に用いられるパルプ繊維
と同様のものを用いることができる。高吸収性ポリマー
としては、液保持層に用いられる高吸収性ポリマーと同
様のものを用いることができる。下部吸収体4aにおけ
るパルプ繊維と高吸収性ポリマーとの重量比は、パルプ
繊維/高吸収性ポリマー=1/10〜10/1、特に1
/5〜5/1であることが、液を効率的に透過・拡散・
保持固定する吸収特性を良好とし得る点から好ましい。
また、下部吸収体4aの全体の坪量は100〜700g
/m2、特に200〜450g/m2であることが、液を
効率的に透過・拡散・保持固定する吸収特性を良好とし
得る点及び曲げ抵抗特性を良好とし得る点から好まし
い。
【0043】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば前記実施形態においては、一枚のシートからなるシ
ート状吸収材4bを用いたが、これに代えて複数本の短
冊状のシート状吸収材を、その長手方向がおむつ1の長
手方向と一致するように下部吸収体上に配列させてもよ
い。
【0044】また前記実施形態においては、シート状吸
収材4bにスリットを形成してその曲げ剛性値をコント
ロールしたが、これに代えてシート状吸収材4bにエン
ボス加工を施したり開孔を形成することで、その曲げ剛
性値をコントロールしてもよい。エンボスのパターンや
開孔の大きさは、本発明の効果が得られれば任意でよ
い。
【0045】また、本発明の吸収性物品は、前述した使
い捨ておむつに限られず、失禁パッド、生理用ナプキ
ン、パンティライナー、おりものシート等の他の吸収性
物品にも同様に適用できる。
【0046】
【実施例】以下の例中、特に断らない限り「%」は「重
量%」を意味する。
【0047】〔実施例1〕パルプ繊維50%、熱融着性
繊維5%及び高吸収性ポリマーの粒子45%からなる混
合物をエアレイ法によって、坪量が200g/m2とな
るようにスクリーンメッシュ上に堆積させた。その上
に、パルプ繊維65%、熱融着性繊維10%及び高吸収
性ポリマーの粒子25%をエアレイ法によって、坪量が
140g/m 2となるように堆積させた。さらに、エア
レイ法によって、ポリエチレンテレフタレート繊維(繊
維長7mm、繊度9dtex)を、坪量が45g/m2
となるように堆積させた。このようにして得られた3層
構造の堆積物にアクリル系エマルジョンバインダー(固
形分10%)を散布量が50g/m2となるようにスプ
レー塗布し、更に160℃の熱風で加熱して堆積物内の
パルプ繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維を融着及
びバインダーで結合させて、液透過層、液拡散層及び液
保持層が一体化してなる長方形状のシート状吸収材(全
坪量390g/m 2、厚み5mm、縦250mm、横7
0mm)を得た。このシート状吸収体に、図1に示すパ
ターンで長手方向に延びるスリットを複数本形成した。
【0048】これとは別に、パルプ繊維50%及び高吸
収性ポリマーの粒子50%からなる混合物を積繊機でス
クリーンメッシュ上に堆積させ、次いで一対のエンボス
ロールで圧縮して、坪量360のg/m2の下部吸収体
を得た。
【0049】下部吸収体の一端縁とシート状吸収材の一
端縁とがほぼ一致するように、下部吸収体上にシート状
吸収材を載せて吸収体となし、この吸収体をポリエチレ
ンフィルムからなるバックシート及びエアスルー不織布
からなるトップシートで挟持し、更にトップシート上に
立体ガード形成用シートを配して、図1〜図3に示す構
成の使い捨ておむつを得た。レッグギャザーを構成する
弾性糸7の伸張応力は180gf、立体ギャザーを構成
する弾性糸9の伸張応力は100gfであった。
【0050】得られたおむつについて高剛性領域H及び
低剛性領域Lそれぞれの曲げ剛性値及び曲げ剛性値の損
失を前述の方法で測定した。結果を表1に示す。
【0051】〔比較例1〕シート状吸収材を用いず、下
部吸収体のみから吸収体を構成する以外は実施例1と同
様にして使い捨ておむつを得た。得られたおむつの曲げ
剛性値及び曲げ剛性値の損失を前述の方法で測定した。
結果を表1に示す。
【0052】〔比較例2〕2枚のシート状吸収材を、両
シート状吸収材間に隙間が生じないような状態で下部吸
収体上に載せて吸収体を構成する以外は実施例1と同様
にして使い捨ておむつを得た。得られたおむつの曲げ剛
性値及び曲げ剛性値の損失を前述の方法で測定した。結
果を表1に示す。
【0053】〔性能評価〕可動幼児用モデルに実施例及
び比較例のおむつを装着し10分間可動させて、装着状
態のおむつのフィット性と装着後の立体ギャザーの起立
性を評価した。フィット性は主によれとごわつきを外観
上から判断した。結果を表1に示す。可動幼児用モデル
とは、足部が前後方向、左右方向に可変できるモデルで
ある。
【0054】
【表1】
【0055】表1に示す結果を更に詳細に説明すると、
比較例1のおむつでは、おむつがモデルの動きによって
変形するが、その変形に方向性などの規則性はない。ま
たモデルの足部の動きを、前後方向から左右方向へ転じ
たときのおむつの変形が大きく、その結果おむつの追従
性が良くない。そのため、おむつは、弾性体が配されて
いる股下部に縮もうとし全体的にずれやすくなる。ま
た、変形によって吸収体がモデル側に屈曲して、吸収体
面が立体ギャザーの先端部に近づいてしまい、これに起
因して立体ギャザーの起立が阻害されている。
【0056】比較例2のおむつは、モデルの動きや体型
に追従せず、一定の形状を維持しようとする。しかし、
これはおむつがフィットしているという状態ではなく、
境界部分が無いことに起因して吸収体が屈曲や変形をし
ないという状態であり、快適な装着感は得られない。し
かしながら、立体ギャザーの起立性はよい。比較例1の
おむつを基準とした場合、おむつのフィット性は悪い
が、立体ギャザーの起立性は良好である。
【0057】実施例1のおむつでは、低剛性領域が装着
者の動きに追従しようとし、高剛性領域は一定の形状を
維持しようとするため、モデルへのフィット性とおむつ
のよれにくさとを両立している。更に両領域の境界部分
でおむつが屈曲することによって立体ギャザーの起立性
も良い。比較例1のおむつを基準とした場合、おむつの
フィット性及び立体ギャザーの起立性の何れも良好であ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明の吸収性物品によれば、弾性部材
の収縮力を有効に利用できるので、弾性部材を過度に高
い伸張応力で配しなくても十分なフィット性が得られ、
漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一例としての使い捨てお
むつを引き伸ばした状態でトップシート側からみた平面
図である。
【図2】図1に示すおむつの弛緩状態(自然状態)での
II−II線断面図である。
【図3】図1に示すおむつの弛緩状態(自然状態)での
III−III線断面図である。
【図4】曲げ剛性値及びその損失の測定装置を示す模式
図である。
【図5】図4に示す測定装置によって測定された曲げ剛
性値のヒステリシス曲線の一例を示す図である。
【図6】シート状吸収材の構造を示す断面の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品) 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 4a 下部吸収体 4b シート状吸収材 5 サイドフラップ 6 ウエストフラップ 7 弾性糸 8 立体ガード形成用シート 9 弾性糸 10 立体ガード A 腹側部 B 背側部 C 股下部 H 高剛性領域 L 低剛性領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/53 A61F 13/18 303 13/534 307G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 股下部並びに該股下部からそれぞれ前後
    方向に延びる腹側部及び背側部を具備する実質的に縦長
    形状の吸収性物品において、前記吸収性物品の所定箇所
    に、該吸収性物品の長手方向へ延びる弾性部材が伸張状
    態で配されており、また前記吸収性物品は、その長手方
    向に曲げ剛性値の高い領域と該領域よりも曲げ剛性値の
    低い領域とを有すると共に曲げ剛性値の高い前記領域は
    その曲げ剛性値の損失が10〜60%であり、曲げ剛性
    値の高い前記領域と曲げ剛性値の前記低い領域との境界
    部分において、前記吸収性物品が前記弾性部材の収縮力
    によって屈曲している吸収性物品。
  2. 【請求項2】 曲げ剛性値の低い前記領域は、その曲げ
    剛性値の損失が、曲げ剛性値の高い前記領域における曲
    げ剛性値の損失よりも大きい請求項1記載の吸収性物
    品。
  3. 【請求項3】 曲げ剛性値の高い前記領域が、前記股下
    部から前記背側部に亘って存していると共に、前記曲げ
    剛性値の前記低い領域が前記股下部から前記腹側部に亘
    って存しており、前記境界部分が前記股下部に存してい
    る請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート及び両シート間に介在された液保持性の吸
    収体を有し、該吸収体がパルプ繊維を主体とする下部吸
    収体と、該下部吸収体上に配され且つエアレイド不織布
    からなる層を備えている該下部吸収体よりも小寸法のシ
    ート状吸収材とを有し、該シート状吸収材を配すること
    で、曲げ剛性値の高い前記領域が形成されている請求項
    3記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 前記シート状吸収材が、前記エアレイド
    不織布からなる層及びパルプ繊維からなる層が一体化さ
    れて構成されており且つ前記パルプ繊維からなる層が前
    記下部吸収体に対向するように前記下部吸収体上に配さ
    れている請求項4記載の吸収性物品。
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