JP4070971B2 - 遊技機の開閉機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース部材に揺動開放および閉鎖保持可能に取り付けられた開閉部材を備え、開閉部材がベース部材に閉鎖施錠された状態で遊技に供される遊技機に関し、なお詳細にはこのような遊技機における開閉部材の開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような開閉部材を備える遊技機として、パチンコ機やスロットマシンがある。例えば、パチンコ機では外郭方形状の外枠にヒンジ機構および施錠機構を利用して前枠(開閉搭載枠とも称される)が横開き開閉および閉鎖施錠可能に取り付けられており、この前枠にガラス扉、上球皿、裏機構盤がヒンジ機構を介して横開き開閉可能に取り付けられ、さらに所要部位に遊技盤、打球発射装置、下球皿、各種の制御基板などが取り付けられて構成されている。遊技は遊技球を上球皿に貯留させて操作ハンドルを回動操作することにより行われ、上球皿に貯留された遊技球が球送り装置によって1球づつ上球皿裏側の発射レール上に送られ、打球発射装置のハンマに打ち出されて球技盤の遊技領域に発射される。
【0003】
ここで、開閉部材の一例として上球皿を採り上げると、上球皿の裏側には球送り装置や発射レール、打球発射装置のハンマーヘッド部などが配設されおり、日常的に保守点検や整備を行う必要がある。このため、上球皿は前枠左側部に設けられたヒンジ機構で揺動開閉および着脱が自在に支持され、右側部に設けられた施錠装置で閉鎖保持可能に取り付けられている。上球皿のヒンジ機構は、例えば図20に従来の上球皿160の裏面図を示すように、上球皿の左上部(図20における右上部)に形成された軸穴部161と、この軸穴と同軸上に左下部(同右下部)に配設されたL字状ピン170とからなり、軸穴部161が前枠に取り付けられたヒンジピンと嵌合し、L字状ピン170の先端部が前枠側に形成された軸孔部と嵌合して、上球皿がこの軸まわりに揺動開閉自在に支持されている。L字状ピン170は軸方向(上下方向)に摺動移動可能に支持されるとともに、引っ張りバネ175で常時下方に付勢されており、L字状ピンの先端部が前枠の軸孔部と嵌合状態を維持するように作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成により、上球皿160は前枠に対して横開き開放することができ、開放した状態で保守作業等を行うことができる。しかしながら、上球皿160は上下のピンで揺動自在に軸支されているため、揺動変位しやすく、作業のためわずかに触れただけでも反対方向に容易に変動してしまう。また、パチンコ機は一定の後傾姿勢をもって遊技島に設置されることも相まって、上球皿を一定の開放位置に保持することは困難であった。このため、上球皿160の背面に取り付けられた球送り装置68等の点検修理や上球皿の裏側に位置する発射レール31(図2参照)の清掃作業等を行う場合に、作業者は変位しようとする上球皿を片方の手で支えて片手作業を行わなければならず、特に長時間を要する保守作業や両手で作業を行う必要がある交換作業等の際に煩わしいばかりでなく、保守作業の障害になるという問題があった。
【0005】
また上記構成によれば、L字状ピンをバネ力に抗して引き上げ、ピン先端部と軸孔部との係合を解除することにより上球皿を前枠から取り外すことが可能である。しかしながら、このような構成では、引っ張りバネや取付けねじが必要であり部品点数が増大するとともに組立工数がかかるという問題があった。また、L字状ピンが引っ張りバネで常時下方に付勢されているために、上球皿の着脱を行う際にバネ力に抗してL字状ピンを引き上げた状態を維持して作業を行う必要があった。このため、作業者は一方の手で上球皿を支え、他方の手でL字状ピンを引き上げた状態のまま、上球皿を支える片方の手で上球皿の位置合わせ操作(装着時)や取り外し操作を行わなければならず、着脱操作が煩雑でやりにくいという問題があった。
【0006】
このような問題は上記上球皿160に関してのみならず、パチンコ機におけるガラス扉や前枠、裏機構盤などについても同様であり、さらにスロットマシンにおけるメダル皿やフロントマスク等についても同様に問題となっていた。
【0007】
本発明は上記のような問題に鑑みて成されたものであり、上球皿やガラス扉、フロントマスク等のような開閉部材の背面部や、その裏側に位置する部材に取り付けられた装置、部材の保守・整備を容易に行いうる構成を提供するとともに、部品点数や組立工数を削減した簡明な構成で、上球皿等の開閉部材の着脱操作を容易に行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して目的を達成するため、本発明は、
ベース部材(例えば、実施形態における前枠2、枠本体202)と、このベース部材の左右方向一側部に設けられた上下一対のヒンジ機構によりベース部材に対して揺動開閉自在に支持され開閉部材(例えば、実施形態における上球皿6、メダル皿206)とを備え、常には開閉部材がベース部材に閉鎖保持された状態で遊技に供される遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM、スロットマシンSM)において、下側のヒンジ機構は、ベース部材に配設された軸孔部と、開閉部材に上下に移動可能に支持されて軸孔部に係合される支軸とを有し、支軸は、上下に延びて下端側が軸孔部に係合される軸部、軸部の上端側に繋がって水平に延びる支持杆部、及び支持杆部の先端に下方に突出して設けられた係合ピンからなり、開閉部材およびベース部材のいずれか一方に、支持杆部と係脱可能に係合して、軸部と軸孔部とを係合させた状態の第1高さ位置(例えば、実施形態における支持位置)、または第1高さ位置から支軸を上動させて軸部と軸孔部との係合が解除される第2高さ位置(例えば、実施形態における格納位置)に支軸を係止保持可能な軸保持手段を備えるとともに、一端にベース部材に設けられた第1支持部(例えば、実施形態における支持ピン111a、あるいは支持孔)と係脱自在に係合する第1被支持部(例えば、実施形態における支持孔113a,124a,134a、あるいは支持ピン)、他端に開閉部材に設けられた第2支持部(例えば、実施形態における支持ピン112a、あるいは支持孔)と係脱自在に係合する第2被支持部(例えば、実施形態における支持孔113a,123a,133a、あるいは支持ピン)、第1被支持部と第2被支持部との中間に係合ピンと嵌脱可能な係合孔がそれぞれ設けられた保持部材を備え、第1被支持部及び第2被支持部をそれぞれ第1支持部及び第2支持部に係合支持させて、保持部材の上方から係合孔に係合ピンを嵌合させたときに、支軸が第1高さ位置と第2高さ位置との間に位置した状態で開閉部材がベース部材に対して開放された開放姿勢位置に固定保持されるように遊技機の開閉機構が構成される。
【0009】
上記構成の開閉機構には、ベース部材に対して開閉部材を開いた開放姿勢位置で保持させる開放保持機構と、下側のヒンジ機構における支軸を軸孔部係合させた第1高さ位置、または第1高さ位置から支軸を上動させて軸部と軸孔部との係合が解除される第2高さ位置に係止保持可能な軸保持手段とが設けられている。
【0010】
開放保持機構では、保持部材の一端に設けられた第1支持部及び他端に設けられた第2支持部を、ベース部材に設けられた第1支持部及び第2支持部にそれぞれ係合支持させ、両者の中間に設けられた係合孔に支軸の係合ピンを嵌合させることで開閉部材を開放状態に保持させることができる。このため、開閉部材の背面に取り付けられた装置の点検修理や、閉鎖状態において開閉部材の裏側に位置する装置の保守作業等を行う場合に、開閉部材を簡単に開放状態で保持させることができる。
【0011】
また下側のヒンジ機構では、支軸が開閉部材に上下に移動可能に取り付けられるとともに、この支軸を軸孔部と係合状態の第1高さ位置、または第1高さ位置から支軸を上動させて軸部と軸孔部との係合が解除される第2高さ位置に係止保持させる軸保持手段が設けられている。ここで、軸保持手段としては、例えば、支軸を直角に折り曲げた支持杆部を所定の軸方向位置に設けた保持部で保持する手段や、支軸に軸部から突出する突起部を設け特定の角度位置以外では座面で突起部を当接保持し支軸を所定の軸方向位置に保持する保持手段、支軸に溝部を設けこの溝部と係合可能な板材やボールプランジャ等により支軸を所定の軸方向位置に保持する手段、などが例示される。このため、常には支軸を軸孔部と係合状態にした第1高さ位置に係止保持可能であるとともに、開閉部材の着脱時には適宜支軸を摺動移動させて支軸と軸孔部との係合を解除した第2高さ位置に係止保持させることができる。よって、本構成のヒンジ機構によれば、引っ張りバネ等を用いることなく少ない部品点数および組立工数で開閉部材を確実に支持するヒンジ機構を構成可能であるとともに、支軸を第2高さ位置に係止保持させることができるため、両手で開閉部材を支持して位置合わせ操作(装着時)や取り外し操作を行うことができる。また、支軸が第1高さ位置と第2高さ位置との間に位置した状態で係合ピンが係合孔に嵌合され、軸部と軸孔部との係合が維持される高さの範囲内に設定されているため、開放保持させる過程で誤って開閉部材を脱落させてしまうようなことがない。さらに、係合ピンが下向きに突設された支持杆部が保持部材を上方から覆うように係合して開放姿勢位置を固定保持する構成のため、保持金具の浮き上がりが規制され、保守作業中に保持金具が脱落するような事態を防止することができる。
【0012】
従って、以上のような構成の開閉機構を備える遊技機では、長時間を要する保守作業や両手で作業を行う必要がある場合でも開閉部材が揺動して保守作業の障害になるようなことがなく、また、部品点数や組立工数を削減した簡明な構成で、上球皿等の開閉部材の着脱操作を容易に行うことができる遊技機を提供することができる。
なお、前記保持部材は、一端に第1被支持部が形成され他端側に係合ピンを上下に挿通させる第1係合孔(例えば、実施形態における係合孔123b)が形成されたガイド部材と、一端に第2被支持部が形成され他端側に係合ピンを上下に挿通させる第2係合孔(例えば、実施形態における係合孔124b)が形成されたスライド部材とからなり、ガイド部材とスライド部材とが上下に重ねられて第1被支持部と第2被支持部とが両端に位置した状態で伸縮自在に構成され、保持部材を伸長させて第1被支持部及び第2被支持部をそれぞれ第1支持部及び第2支持部に係合支持させ、第1係合孔と第2係合孔とを位置合わせして上下に連通する係合孔を形成させて当該係合孔の上方から係合ピンを嵌合させることにより開閉部材が開放姿勢位置に固定保持されるように構成することが好ましい。このような構成によれば、スライド部材を縮長させたコンパクトな格納状態で収容できるため、開閉部材またはベース部材の周辺構造物による配設位置の制約が低く、設計の自由度が高い開放保持機構を構成することができる。
また、前記保持部材は、一端に第1被支持部が形成された第1リンク部材と、一端に第2被支持部が形成された第2リンク部材とからなり、第1リンク部材の他端側と第2リンク部材の他端側とが上下に重ねられて中心に係合ピンと嵌脱可能な係合孔(例えば、実施形態における係合孔135a)が形成された締結部材により枢結されて揺動伸縮自在に構成され、保持部材を揺動伸長させて第1被支持部及び第2被支持部をそれぞれ第1支持部及び第2支持部に係合支持させ、係合孔に上方から係合ピンを嵌合させることにより開閉部材が開放姿勢位置に固定保持されるように構成することも好ましい。このような構成によれば、第1,第2リンク部材を折りたたんだコンパクトな格納状態で収容できるため、開閉部材またはベース部材の周辺構造物による配設位置の制約が低く、設計の自由度が高い開放保持機構を構成することができる。
また、前記開閉部材およびベース部材のいずれか一方に設けられた軸保持手段と開閉部材の閉鎖姿勢において対向する開閉部材およびベース部材の他方の対向面に上下に延びるリブを設け、軸保持手段により支軸が第1高さ位置に係止保持された状態で開閉部材を閉鎖方向に揺動させたときに支持杆部を受容して開閉部材の閉鎖を許容する切り欠き部をリブに形成し、支軸が第1高さ位置に保持されていない状態で開閉部材を閉鎖方向に揺動させたときに支持杆部がリブと当接して開閉部材の閉鎖が阻止されるように構成することが好ましい。このような構成によれば、作業者は支軸が正しく第1高さ位置に取り付けられていないことに気づくため誤った着脱操作を未然に防止して開閉部材を確実に支持させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら説明する。本実施例では遊技機の一例としてパチンコ機を採り上げ当該機体の上球皿に本発明を適用した場合を主として説明する。
【0014】
まず、本実施例のパチンコ機PMの概要構成を図1および図2を参照して要約説明する。なお、図1はパチンコ機PMの外観正面図を、図2は後述するガラス扉5および上球皿6を開いた状態におけるパチンコ機の正面図を示している。
【0015】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0016】
前枠2の各部にはパチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせてガラス扉5及び上球皿6が左側部に設けられたヒンジ機構を利用してともに横開き開閉及び着脱が可能に組付けられる一方、上球皿6の下部に下球皿7、操作ハンドル8及び打球発射装置9等が装備されている。前枠2の裏側には、この前枠2と一体成形された収容枠2aに所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が開閉および着脱可能にセット保持され、収容枠2aの裏側に球貯留部や賞球払出機構等を有する裏機構盤(図示せず)が開閉及び着脱可能に装備されている。裏機構盤の各部には主制御基板やターミナル基板、音声基板等の各種基板や電子部品などが取り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されている。なお、パチンコ機PMは、全体が所要の後傾角度(例えば、1度以内の後傾角)で縦向きに保持される。
【0017】
遊技盤10の直下に位置する前枠2の中間部には、発射レール31や効果音を発生するスピーカ34などが取り付けられるとともに、発射レール31の上端側方で上方に開口し下部で下球皿7と繋がるファール口32、ファール口32の球通路と連絡し下球皿7に通じる集合回収口33、裏機構盤から払い出される賞球の出口である通出口37などが設けられている。前枠2におけるこれらの領域は遊技補助盤と称されており、この遊技補助盤30の前面を覆うように方形状の上球皿6が横開き開閉自在に組付けられる。
【0018】
上球皿6の正面側には、遊技球を貯留するとともに貯留した遊技球を傾斜下方(図1における右方向)に向けて一列に整列させる球皿部6aが設けられ、その下流部に球抜きレバー6bが取り付けられている。上球皿6の裏面側には、図20に示したと同様に、球皿部6aで整列された遊技球を1個ずつ発射レール31上に供給する球送り装置68、前枠2側に設けられたロック機構49と係合して上球皿6を閉止状態に保持するロック金具69が取り付けられ、また、球抜きレバー6bが操作されたときに遊技球を集合回収口33を介して下球皿7に排出する球戻し口63などが設けられている。上球皿6の左上部(図20における右上部)には通出口37と位置整合して通出樋67が形成されており、通出口37から排出される賞球が通出樋67を通って球皿部6aに導かれるように構成されている。
【0019】
パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止され施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に供され、球皿部6aに遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより行われる。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿部6aに貯留する遊技球が球送り装置68によって1球ずつ発射レール31上に送り出され、打球発射装置9のハンマーに打ち出されて発射レール31及び遊技盤10のガイドレール11に沿って遊技領域に導かれ、以降パチンコゲームが展開される。
【0020】
以上概要説明したように、上球皿6は前枠2の左側部に設けられたヒンジ機構により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、常には前枠2の右側部に設けられたロック機構49を利用して遊技補助盤30の前面を覆うように閉鎖保持されている。図3および図4に上球皿6の支持部周辺構造を示しており、以下これ等の図面を加えて参照しつつ、まず上球皿6のヒンジ機構について詳細に説明する。なお、図3は上球皿6を完全に開いた状態で上球皿6の取り付け部周辺を示す部分拡大図、図4は図2中に符号IVを付して示す上球皿取り付け部の矢視平面図(部分断面図)である。
【0021】
上球皿6を横開き開閉および着脱可能に支持するヒンジ機構は、前枠2の左側部における上下中間位置に取り付けられた中間ヒンジ部材41、前枠2の左下部に取り付けられた下部ヒンジ部材42、上球皿6の左上部に形成された軸穴部61a、上球皿6の左下部に形成された軸受部62、軸受部62に支持される支軸70などで構成され、上球皿6が後述する揺動中心軸まわりに揺動開閉および着脱可能に支持されている。
【0022】
中間ヒンジ部材41は、所定板厚の鋼板をL字状に折り曲げ成型し、曲げ端部に両頭ピン41aをカシメ等により固着して上下に突出形成させており、基部をねじ等の固定手段で前枠2の所定位置に固定している。下部ヒンジ部材42は、上記中間ヒンジ41と同様に所定板厚の鋼板をL字状に折り曲げ成型して構成されるが、曲げ端部にはピンにかえて軸孔部42aが形成されており、基部がねじ等の固定手段で前枠2の所定位置に固定される。なお、中間ヒンジ部材41と下部ヒンジ部材42とは、取付姿勢において両頭ピン41aの軸線と軸孔部42aの軸線とが同一軸上に位置するように構成され取り付けられる。このようにして形成される軸線が上球皿6の揺動中心軸を構成する。
【0023】
上球皿6は、その主要部が例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により形成されており、上球皿6の左上部には軸穴部61aを有するボス61が一体成形され、上球皿6の左下部には下部軸受孔62aおよび上部軸受孔62bからなる軸受部62が一体成形されている。軸穴部61aと上下の軸受孔62b,62aとは同一軸上に形成されており、上球皿6が中間ヒンジ部材41と下部ヒンジ部材42との間に支承されたときに、この軸が上記揺動中心軸と一致する。軸受部62には支軸70が取り付けられる。
【0024】
支軸70は、取付姿勢において上下に延びる軸部71と、この軸部71が直角に折り曲げられて水平に延びる支持杆部72、支持杆部72の先端部に形成された平板状の係合端部73及びこの係合端部73から軸部71と平行に下方に突出する係合ピン75などからなり、所定線径の棒材をプレス成型等により図示する形状に成型しカシメ圧着等により係合ピン75が固着される。支軸70は、軸部71の先端側(図3における下端側)が上部軸受孔62bおよび下部軸受孔62aを通して嵌挿され、これらの軸受孔62a,62bからなる軸受部62に上下方向に摺動移動自在かつこの軸まわりに回転自在に支持される。
【0025】
上球皿6の裏面には、その板状体の表面から裏面方向に突出し、上下方向および左右方向に延びる補強用のリブが複数形成されている(図20参照)。このうち、支軸70と近接し上下方向に延びるリブ65には、上下2カ所の切り欠き部65a,65bが形成されている(図6参照)。これらの切り欠き部のスリット幅(図における切り欠き高さ)は、少なくともリブの端部において支持杆部72の直径よりも幾分小さめの寸法となるように形成されており、支持杆部72を係止して支軸70を2段階の高さ位置に保持可能に形成されている。
【0026】
ここで、下方の切り欠き部(以下、「第1軸保持部」という)65aは、軸部71の先端部が下部軸受孔62aの下端面から所定寸法突出して軸部71の先端部が軸孔部42aと係合する高さ位置(「支持位置」という)に設定され、上方の切り欠き部(「第2軸保持部」という)65bは軸部71の先端部が下部軸受孔62aの下面よりも上方に位置して軸部71の先端部と軸孔部42aとの係合が解除される高さ位置(「格納位置」という)に設定されている。
【0027】
このように構成される上球皿6のヒンジ機構では、支軸70を上動させて支持杆部72を第2軸保持部65bに係止保持させる(図3中に二点鎖線で示す)ことにより、軸部71の先端を軸受部62の下面よりも上方に位置させた格納位置に支軸70を保持させることができる。このため、上球皿6の取り付け作業を行う作業者は、支軸70を上記格納位置に保持させた状態で、両手で上球皿6を支持して軸穴部61aを中間ヒンジ部材41の両頭ピン41aに位置合わせし嵌合させることができ、軸受部62の下端面を下部ヒンジ部材42の上面に支持させた状態で、支軸70を水平回転させて支持杆部72と第2軸保持部65bとの係合を解除し、支軸70を下動させることで、容易に軸部71の先端部を軸孔部42aに係合させることができる。
【0028】
そして、軸部71の先端部を軸孔部42aに係合させた後には、再び支軸70を水平回転させて支持杆部72を第1軸保持部65aに係止させることで、軸部71の先端部が軸受部62の下端面から所定寸法突出し軸孔部42aと係合する支持位置に支軸70を保持させることができる。
【0029】
ここで、前述したように第1及び第2軸保持部65a,65bのスリット幅は、支持杆部72の直径より幾分小さめに設定されており、支持杆部72が第1軸保持部65aに係止保持されたときに支軸70が上球皿6と一体的に保持される。このため、上球皿6を支軸70を中心として揺動開閉させたときに、支軸70は当該支持位置を維持して上球皿6とともに揺動旋回し、軸部71の先端部と軸孔部42aとの係合が外れることがない。
【0030】
このようにして、上球皿6は、上下のヒンジ部材41,42の間に着脱自在に取り付けられ、両頭ピン41aの軸線と支軸70(軸孔部42a)の軸線とで構成される揺動中心軸上に揺動開閉自在に支持される。上球皿6の着脱に当たっては、支軸70を格納位置に保持させることができ、例えば球皿部6aに遊技球が貯留されて上球皿6の全体重量が重いときでも、両手で上球皿6を支持して容易に上球皿6の着脱作業を行うことができる。
【0031】
なお、前枠2の左側部には中間ヒンジ部材41と下部ヒンジ部材との間を結んで上下に延びるリブ35が形成されており、このリブ35には上記支持位置における支持杆部72と略同一高さの領域に支持杆部72の直径よりも幾分大きめのスリット幅(切り欠き高さ)を有し、第1保持部65aに支持杆部72を係止保持させた状態で上球皿6を閉鎖したときに支持杆部72が当接しない深さの切り欠き部35aが形成されている(図6参照)。
【0032】
このため、支軸70の支持杆部72が第1保持部65aに係止保持されているときには、上球皿6を開閉させても支持杆部72がリブ35と当接することがない。一方、支持杆部72が正しく第1保持部65aに係止されていない状態(例えば支持杆部72が第2保持部65bに係止されている状態)で上球皿6を閉鎖させようとしたときには、支持杆部72がリブ35と当接し上球皿6を閉鎖させることができない。従って、作業者は支軸70が正しく支持位置に取り付けられていないことに気付くため、誤った着脱操作を未然に防止して上球皿6を確実に支持させることができる。
【0033】
なお、本実施例では、支軸70を支持位置に係止する第1保持部65aを上球皿6側のリブ65に設け、支持杆部72の揺動軌跡にある前枠2側のリブ35に切り欠き部(逃げ)35aを形成した例を開示したが、これらは逆の位置関係であっても良い。すなわち、支軸70を支持位置に係止する第1保持部を前枠2側のリブ35に設け、上球皿6を閉鎖させるときに支持杆部72と当接する上球皿6側のリブ65に切り欠き部(逃げ)を形成しても良い。そして、このような構成であっても上記同様に作用し同様の効果を得ることができる。
【0034】
次に、上球皿6の開放保持機構について説明する。開放保持機構の好適な実施形態として図3から図9に第1実施例に係る開放保持機構110を示しており、以下、これらの図面を参照しながら説明する。なお、図5は図2中に矢印V-Vを付して示す方向に見た開放保持機構110の側面図(矢視断面図)、図6は図4中に矢印VIを付して示す方向から見た開放保持機構110の詳細図および係合部の部分拡大図、図8および図9は開放保持機構110の作用を説明する平面図を示している。また、以下に説明する実施例では、前枠2に対する上球皿6の開放保持角度(開き角度)を90度に設定した場合について例示する。
【0035】
開放保持機構110は、遊技補助盤30に取着された第1支持金具111、上球皿6に取着された第2支持金具112、第1支持金具111と第2支持金具112との間に係止されて上球皿6を所定の開放姿勢位置に保持させる開放保持部材たる開放保持板113を主体として構成され、さらに、前述した支軸70を利用して補強した3点支持構造を備えている。
【0036】
第1支持金具111および第2支持金具112は、例えば所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ加工して図示する形状に成型した後、端部に支持ピン111a,112aをカシメ圧着して構成され、各々ねじ等の締結手段を用いて支持ピン111a,112aが略鉛直上方を向く取付姿勢で遊技補助盤30および上球皿6の所定位置に固定配設される。開放保持板113は所定板厚の鋼板を打ち抜き加工して構成され、両端部に開放保持角度に応じた間隔をおいて支持ピン111a,112aと嵌合接続可能な支持孔113a,113aが穿設され、これらの中間部の所定位置に支軸70の係合ピン75と係合可能な係合孔115が穿設されている。
【0037】
このように開放保持金具113は支持孔113a,113aで各々支持ピン111a,112aと嵌脱自在であり、いずれか一方の支持ピンと嵌合した状態において第1支持金具111または第2支持金具112に水平面内に揺動変位自在に支持される。
【0038】
上球皿6の裏面に形成されたリブ66には、第2支持金具112に支持された開放保持金具113を収容保持する収容部が形成されている。この収容部は開放保持金具113の支持高さと位置整合して設けられたスリット部66aからなり、スリット部直下のリブに開放保持金具113の下面を支持する座部66bが形成されている。スリット部66aの幅(切り欠き高さ)は開放保持金具113の板厚と略同程度に設定されるが、スリット入口部で広くスリット奥部で開放保持金具113の板厚よりもわずかに小さくなるように形成されており、支持ピン112aに軸支された開放保持金具113を揺動させてスリット部66a内に押圧することでスリット部66aの下端面と座部66bとの間に開放保持金具113を挟持させ、上球皿6の裏面と略平行に開放保持金具113を収納保持させることができる。なお、図3中に二点鎖線で付記するように開放保持金具113の側端部に摘み部を設けることで、スリット部66aに挟持保持された開放保持金具113を容易に引き出すことができる。
【0039】
一方、遊技補助盤30には、第1支持金具111に支持された開放保持金具111を収容保持する収容部が形成されている。この収容部は開放保持金具113の支持高さと位置整合するとともに、開放保持金具113の幅にあわせて形成されたフック状の受け座36からなり、遊技補助盤30の表面(より具体的には遊技補助盤30に取り付けられたケースカバーの表面)から突出して形成されている(図3および図9参照)。このため、支持ピン111aに軸支された開放保持金具113を揺動させて受け座36上に載置することで、開放保持金具113を遊技補助盤30の表面と略平行に収納保持させることができる。
【0040】
以上のように構成される開放保持機構110において、上球皿6を開放状態で保持させるときには以下の手順による。まず、上球皿6を横開き開放し上球皿6側または遊技補助盤30側のいずれかの収容部に収容保持されている開放保持金具113を引き出す。例えば、開放保持金具113が上球皿6側の収容部に収容されている場合には、開放保持金具113の収容側端部を引いてスリット部66aに挟持されている開放保持金具113の収容を解除させる。次いで、第2支持金具112に支持されている開放保持金具113を支持ピン112aの軸まわりに揺動させるとともに、上球皿6を略90度の開き角となるように揺動させて、他端側の支持孔113aを第1支持金具111の支持ピン111aに位置合わせし、嵌合接続させる。これにより、第1支持金具111と第2支持金具112との間に開放保持金具113が係止され、上球皿6と前枠2(遊技補助盤30)とが開放保持金具113で連結される。
【0041】
次いで、第1軸保持部65aに保持されている支持杆部72の係合を解除し、支軸70をわずかに上動させつつ水平回転させて係合ピン75を開放保持金具113の係合孔115に位置合わせし(図7参照)、支軸70を静かに下動させて係合ピン75を係合孔115と係合させる(図6内の部分拡大図参照)。これにより、上球皿6が前枠2に対して所定の開放角度位置で安定保持される開放保持状態に設定される。
【0042】
開放保持状態においては、支持杆部72と開放保持金具113とが平面視T字状に連結され、軸部材70が開放保持金具113の中間部を直交方向に補強するように作用する。これにより、上球皿6は開放保持金具113で所定の開放角度に保持されるとともに、支軸70により3点支持され強固な開放保持機構が構成される。また、支軸70の係合端部73が開放保持金具113を上方から覆うように係合させる構成のため、上球皿6を開放保持させた状態で保守作業等を行っている最中に誤って工具等を開放保持金具113に当接させたり、上球皿6が揺動されるような外力が作用した場合であっても、係合端部73が開放保持金具113の浮き上がりを規制して係合状態を保持するため、開放保持金具113が簡単に脱落してしまうようなことがない。
【0043】
また、開放保持金具113の両端部にはともに支持孔113a,113aが穿設されており、支持ピン111a,112aのいずれにも着脱自在かつ揺動自在に軸支される構成のため、開放保持金具113を上球皿6側または遊技補助盤30側のいずれにも収容させることができるうえ、軸と孔との結合形態のため外力に対する係合強度や変形耐力の高い開放保持機構を構成できる。さらに本構成の開放保持機構110によれば簡明な構成でローコストに開放保持機構を構成することができる。
【0044】
また、開放保持状態における支軸70の高さ位置は、前述した支持位置、すなわち支持杆部72が第1軸保持部65aに係止保持される高さ位置にあり、また係合ピン75と係合孔115とを係脱させるために必要な支軸70の上動高さは、前述した格納位置、すなわち支持杆部72が第2軸保持部65bに係止保持される高さ位置よりも充分低く設定されている(図5参照)。換言すれば、係合ピン75を係合孔115に係脱させる過程において上下動される支軸70の高さ位置は軸部71と軸孔部42aとの係合が維持される高さの範囲内にあり、開放保持させる過程で誤って上球皿6を脱落させてしまうようなことがない。
【0045】
なお、第1,第2支持金具111,112および開放保持板113の配設位置や形状寸法は、上球皿6および遊技補助盤30の周辺機器の配置構成や、前枠2に対する上球皿6の開放保持角度などに応じて適宜に設定可能である。例えば、いずれか一方の支持金具の取り付け位置を左右方向に移動させることや、第1支持金具と第2支持金具の支持面高さを上下にオフセットさせ、開放保持金具をこのオフセット量に応じた形状に構成することなども自由に設定可能である。
【0046】
次に、上球皿6の開放保持機構の他の好適な実施形態として、図10〜図13に第2実施例に係る開放保持機構120を示しており、以下、これらの図面を参照して説明する。なお、図10は既述した図6に対応する開放保持機構120の詳細図および係合部の部分拡大図、図11は開放保持部材たるガイド部材123とスライド部材124の構成を理解容易にするため、スライド部材124を係合位置よりも充分に伸長させた状態で係合部周辺を示す斜視図、図12および図13は、それぞれ既述した図8および図9に対応する開放保持機構120の平面図を示している。
【0047】
この開放保持機構120は、上球皿6を所定の開放姿勢位置に保持させる開放保持部材として、前述した開放保持機構110における開放保持板113に代えて、スライド伸縮および固定が可能に接続されたガイド部材123とスライド部材124とからなる伸縮構造を用いて構成される。すなわち、開放保持機構120は、第1支持金具111、第2支持金具112、スライド移動可能に接続されたガイド部材123およびスライド部材124からなる開放保持部材、支軸70などで構成され、第1支持金具111と第2支持金具112との間に係止された開放保持部材を支軸70で補強した3点支持構造を備えている。
【0048】
ガイド部材123およびスライド部材124は、所定板厚の鋼板等を打ち抜き加工やプレス加工等の公知の加工手段により成形し、図示する形状に構成する。このうち、ガイド部材123は、このガイド部材123に支持されるスライド部材124の板厚および幅に合わせて断面視凹状の溝形状に曲げ成型されるとともに、前後および中間部に溝部の上方を覆うタブ123cが形成されている。また、ガイド部材123の一端部には支持ピン111a,112aと嵌脱自在な支持孔123aが穿設され、溝部底面の所定位置には係合ピン75と係脱自在な係合孔123bが形成されている。スライド部材124は、一端部に支持ピン111a,112aと嵌脱自在な支持孔124aが穿設され、他端側の所定位置には係合ピン75と係脱自在な係合孔124bが形成されている。係合孔123b,124bは、ともにスライド方向に長い長孔形状に形成されており、後述する係合操作が容易に行えるようになっている。
【0049】
スライド部材124は、係合孔124bが形成された端部側からガイド部材123の溝部内に挿入され、この溝部にスライド移動可能に支持される。これにより、ガイド部材123とスライド部材124とで構成される開放保持部材は伸縮自在であり、両端の支持孔123a,124aの間隔を変化させることができる。
【0050】
このようにして組み立てられた開放保持部材は、両端の支持孔123a,124aで各々支持ピン111a,112aと嵌脱自在であり、いずれか一方の支持ピンと嵌合した状態において第1支持金具111または第2支持金具112に水平面内に揺動変位自在に支持される(図13参照)。上球皿6の裏面または遊技補助盤30の表面には開放保持部材の収容部が形成されており、スライド部材123を縮長させた格納状態で上球皿6または遊技補助盤30の収容部に収納保持される。
【0051】
なお、収容部の構成としては、前述同様の挟持構造(スライド部材124またはガイド部材123の一部を挟持保持する構造)や、フック状の支持構造を採用可能であることはいうまでもないが、他の構成として、例えば、上球皿6または遊技補助盤30に、ガイド部材123の係止孔123aやスライド部材124の係止孔124aと係合可能な突起を設け、この突起に係止孔を係合させて収容支持する構成や、ガイド部材の係合孔123bと係合可能な突起を設けて係合支持する構成(スライド部材の整合位置に収容保持用の孔を設けても良い)などを採用することもできる。また、ガイド部材123とスライド部材124とを分離してそれぞれ上球皿6および遊技補助盤30の保持部に収納させる構成とすることもできる。
【0052】
以上のように構成される開放保持機構120において、上球皿6を開放状態で保持させる手順について以下に概説する。まず、上球皿6を横開き開放し、上球皿6側または遊技補助盤30側のいずれかの収容部に格納状態で収容保持されている開放保持部材123,124を引き出す。いま、図13に示すように上球皿6側に収容されているとする。次いで、第2支持金具112に支持されている開放保持部材123,124を支持ピン112aの軸まわりに揺動させ、上球皿6を略90度の開き角となるように揺動させるとともに、スライド部材124を伸長させ、支持孔124aを第1支持金具111の支持ピン111aに嵌合接続させる。そして、上球皿6を支軸70まわりに揺動させてガイド部材の係合孔123bとスライド部材の係合孔124bとが上下に重なるように上球皿の開放角度を微調整する。
【0053】
次いで、第1軸保持部65aに保持されている支持杆部72の係合を解除し、支軸70をわずかに上動させつつ水平回転させて、係合ピン75を上下に連通する係合孔123b,124bに位置合わせし、支軸70を静かに下動させて係合ピン75を係合孔124b,123bに係合させる(図10内の部分拡大図参照)。これにより、ガイド部材123に対するスライド部材124のスライド移動(開放保持部材の伸縮)が規制されて、二つの支持孔123a,124aの間隔が一定に固定され、上球皿6が所定の開放角度位置に安定保持される。
【0054】
この開放保持状態では、支持杆部72と開放保持部材123,124とが平面視T字状に連結され、軸部材70が開放保持部材の中間部を直交方向に補強するように作用する。これにより上球皿6は所定の開放角度に保持されるとともに、支軸70により3点支持され強固な開放保持機構が構成される。また、係合端部73が開放保持部材を上方から覆うように係合する構成のため、誤って工具等を開放保持部材に当接させたり上球皿6を揺動させるような外力が作用した場合でも、係合端部73が開放保持部材の浮き上がりを規制してガイド部材123とスライド部材124との係合状態を保持させ、これらの脱落を効果的に防止する。
【0055】
また、ガイド部材123とスライド部材124には支持孔123a,124aが穿設されており、支持ピン111a,112aのいずれにも着脱自在かつ揺動自在に軸支される構成のため、上球皿6側または遊技補助盤30側のいずれにも収容させることができるうえ、軸と孔との結合形態のため外力に対する係合強度や変形耐力の高い開放保持機構を構成できる。さらに、本構成の開放保持機構120では、スライド部材124を縮長させたコンパクトな格納状態で収容部に保持させることができるため、上球皿6または遊技補助盤30の周辺構造物による配設位置の制約が低く、設計上の自由度が高い開放保持機構を構成することができる。また、図示した実施例ではガイド部材123とスライド部材124とに各1個の係合孔123b,124bを設け、上球皿6を90度の開放角度で保持する例を示したが、ガイド部材123またはスライド部材124の少なくとも一方に複数の係合孔を設けることで、複数の開放角度(例えば80度,90度,100度の3段階等)で上球皿6を開放保持させる開放保持機構を得ることも可能である。
【0056】
なお、開放保持〜収容過程における支軸70の上下動の範囲は、前述した開放保持機構110と同様に、支軸70における支持位置と格納位置との間すなわち軸部71と軸孔部42aとの係合が維持される高さの範囲内にあり(図10参照)、開放保持過程で誤って上球皿6を脱落させてしまうようなことがない。
【0057】
次に、上球皿6の開放保持機構の他の好適な実施形態として、図14〜図17に第3実施例に係る開放保持機構130を示しており、以下、これらの図面を参照して説明する。なお、図14は既述した図6に対応する開放保持機構130の詳細図および係合部の部分拡大図、図16および図17は、それぞれ既述した図8および図9に対応する開放保持機構130の平面図を示している。
【0058】
この開放保持機構130は、上球皿6を所定の開放姿勢位置に保持させる開放保持部材として、前述した開放保持機構110における開放保持板113に代えて、相対揺動自在に連結された2枚のリンク部材133,134からなる屈伸構造を用いて構成される。すなわち、開放保持機構130は、第1支持金具111、第2支持金具112、相対揺動可能に連結された第1リンク部材133および第2リンク部材134からなる開放保持部材、支軸70などで構成され、第1支持金具111と第2支持金具112との間に係止された開放保持部材を支軸70で補強した3点支持構造を備えている。
【0059】
第1リンク部材133および第2リンク部材134は、所定板厚の鋼板等を打ち抜き加工やプレス加工等の公知の加工手段により成形し、図示する形状に構成する。本実施例においては第1および第2リンク部材133,134は同一の形状寸法で構成され、それぞれ一端部に支持孔133a,134aが穿設され、他端部に連結孔が穿設される。両リンク部材の連結孔は、中心に係合孔135aを有する締結部材135により連結され、第1リンク部材133と第2リンク部材134とが相対揺動自在に接続された開放保持部材が構成される。
【0060】
このようにして連結された開放保持部材は、支持孔133a,134aで各々独自に支持ピン111a,112aと嵌脱自在であるとともに、第1および第2リンク部材を揺動屈曲させて上下に重ね合わせるように折りたたんだときに、支持孔133a,134aが上下に重なり連通した支持孔を構成する。従って、このように折りたたんだ格納状態で、連通する支持孔をいずれか一方の支持ピンに嵌合させることで、第1支持金具111または第2支持金具112に水平面内に揺動変位自在に支持させることができる。(図17参照)。上球皿6の裏面または遊技補助盤30の表面には、これまでに説明したと同様の収容部が形成されており、上下のリンク部材を折りたたんだ格納状態で上球皿6または遊技補助盤30の収容部に収納保持される。
【0061】
以上のように構成される開放保持機構130において、上球皿6を開放状態で保持させる手順について以下に概説する。なお、開放保持部材は初期状態において上球皿6側に収容されているとする。まず、上球皿6を横開き開放し、上球皿6側の収容部に折りたたみ状態で収容保持されている開放保持部材133,134を揺動させて引き出す。一旦、支持ピン112aとの係合を解除して折りたたみ状態にある第1および第2リンク部材133,134を揺動伸長させ、両リンク部材が略直線状になるようにした後、一方の支持孔133a(または134a)を支持ピン112a(または111a、以下省略)に嵌合させる。そして、直線状態になった両リンク部材を支持ピン112aまわりに揺動させるとともに、上球皿6を略90度の開き角となるように揺動させ、他方の支持孔134aを第1支持金具111の支持ピン111aに嵌合接続させる。
【0062】
次いで、第1軸保持部65aに保持されている支持杆部72の係合を解除し、支軸70をわずかに上動させつつ水平回転させて、係合ピン75を両リンク部材中間の係合孔135aに位置合わせし(図15参照)、支軸70を静かに下動させて係合ピン75を係合孔135aに係合させる(図14内の部分拡大図参照)。これにより、第1リンク部材133と第2リンク部材134との屈伸変位が規制されて、二つの支持孔133a,134aの間隔が一定に固定され、上球皿6が所定の開放角度位置に安定保持される。
【0063】
この開放保持状態では、係合ピン75を中心として、第1リンク部材133、第2リンク部材134、支持杆部72が平面視T字状に連結され、それぞれが支持ピン111a、112a、軸部71で支持されたトラス構造を構成する。これにより上球皿6は所定の開放角度に保持されるとともに、3点支持され強固な開放保持機構が構成される。また、係合端部73が開放保持部材を上方から覆うように係合する構成のため、誤って工具等を開放保持部材に当接させたり上球皿6を揺動させるような外力が作用した場合でも、係合端部73が開放保持部材の浮き上がりを規制して開放保持部材の脱落を効果的に防止する。
【0064】
また、第1リンク部材133および第2リンク部材134は支持ピン111a,112aのいずれにも着脱自在かつ揺動自在に軸支される構成のため、上球皿6側または遊技補助盤30側のいずれにも収容させることができるうえ、軸と孔との結合形態のため外力に対する係合強度や変形耐力の高い開放保持機構を構成できる。さらに、本構成の開放保持機構130では、第1、第2リンク部材を折りたたんだコンパクトな格納状態で収容部に保持させることができるため、上球皿6または遊技補助盤30の周辺構造物による配設位置の制約が低く、設計上の自由度が高い開放保持機構を構成することができる。
【0065】
なお、開放保持〜収容過程における支軸70の上下動の範囲は、既述した開放保持機構110、120と同様に、支軸70における支持位置と格納位置との間すなわち軸部71と軸孔部42aとの係合が維持される高さの範囲内にあり(図14参照)、開放保持過程で誤って上球皿6を脱落させてしまうようなことがない。
【0066】
ところで、開放保持機構130では第1リンク部材133と第2リンク部材134とを締結部材135で屈伸自在に連結した例を示したが、両者を予め連結させずに分割した構成とすることもできる。すなわち、第1リンク部材133を第2支持金具112に揺動自在に支持させ、第2リンク部材134を第1支持金具112に揺動自在に支持させて、開放保持時にこれらを揺動させて両者の揺動端側に設けた係合孔を重ね合わせ、係合ピン75で連結係合させる構成である。この場合に、第1リンク部材および第2リンク部材が脱落しないように、必要に応じて支持ピンと支持孔の嵌合長さを拡大し、あるいはリンク部材を支持金具にリベット等で揺動自在に接続させる構成とすることができる。
【0067】
なお、以上説明した各実施例では、遊技補助盤30と上球皿6とに、それぞれ支持ピンを有する支持金具111,112を固定配設した例を開示したが、遊技補助盤30と上球皿6とにボス部を一体成形し、第1および第2支持ピンをこのボス部に圧入して突出配設させる形態でも良い。また、各実施例では支持金具側に上方に突出する支持ピンを設け、開放保持部材側に支持孔を配設した例を開示したが、これらは逆の構成、すなわち支持部材側に下方に突出する支持ピンを固着し、支持金具側に支持ピンを受容する支持孔を設ける構成であっても良い。
【0068】
さて、以上においては、パチンコ機の上球皿6を開閉部材の代表例として採り上げ、この上球皿6を対象としたヒンジ機構および開放保持機構の構成例を示したが、このような開閉機構の対象となる開閉部材は上球皿6に限られるものではない。例えばパチンコ機PMにおいては上部ヒンジ部材40と中間ヒンジ部材41との間に揺動開閉および着脱が自在に支持されるガラス扉5や、上下のヒンジ部材3a,3b間に揺動開閉および着脱が自在に支持される前枠2、あるいは図示省略した裏機構盤などについても適用可能であり、またパチンコ機に限らず同様の開閉構造を有するスロットマシンなど種々の遊技機に適用可能である。以下、スロットマシンの場合について図18および図19を参照して簡潔に説明する。
【0069】
図示するスロットマシンSMは、いわゆる3リール型のスロットマシンであり、機枠体200の内部に、円筒外周面に沿って多種の図柄が描かれた三つのリール221a,221b,221cを回転可能に配設して構成されている。このスロットマシンSMによる遊技は、遊技者が遊技メダル投入口211にメダルを投入した後、スタートレバー212を押し下げると開始され、三つのリール221a,221b,221cが回転し始める。この状態で遊技者が停止ボタン213a,213b,213cを押すか、所定時間が経過すれば、各リール221a,221b,221cが回転を停止する。回転停止時における各リールの停止図柄の一致状態に対応して払い出しメダル数が決められており、所定の一致状態で各図柄が停止すれば、これに対応する数のメダルがメダル払い出し口214から払い出される。
【0070】
スロットマシンSMの機枠体200は、機体の後側に位置するボックス状の枠本体202と、この枠本体202の前面側に位置して、ともに前方に横開き開閉可能に取り付けられたフロントマスク205およびメダル皿206とから構成される。枠本体202の内部には、三つのリール221a,221b,221cを回転・停止作動させるリール装置221、メダルの払出を行うメダル払出装置(ホッパとも称される)222、スロットマシンSMの作動を統括的に制御する主制御基板223、リール装置221やメダル払出装置222、主制御基板223等の構成機器に電力を供給する電源装置224などが取り付けられている。
【0071】
一方、フロントマスク205には、メダル投入口211、スタートレバー212や停止ボタン213a,213b,213c等や、スピーカ216、表示ランプ217等が取り付けられ、図示しないワイヤーハーネスで基枠体側の主制御基板223や電源装置224などと接続されている。またフロントマスク205の中間部には三つのリール221a,221b,221cと位置整合してガラス窓218が配設されており、三つのリールの所定範囲を機体正面に望ませている。メダル皿206には、フロントマスク205に設けられたメダル通路と位置整合してメダル払出口214が設けられるとともに、その下部に受け皿215が配設されており、図示しないメダルセレクタから返却される返却メダルや、メダル払出装置222から払い出されるメダルを受け皿に受容し貯留可能に構成されている。
【0072】
このように構成されるスロットマシンSMにあっては、フロントマスク205が枠本体202の正面左側に取り付けられた上部ヒンジ部材240と中間ヒンジ部材241との間に、メダル皿206が中間ヒンジ部材241と下部ヒンジ部材242との間に、それぞれヒンジ機構を利用して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられており、正面右側に設けられた施錠装置204を利用して常には枠本体202と係合された閉鎖状態に保持される。
【0073】
このように、スロットマシンSMにおけるフロントマスク205およびメダル皿206の開閉構造は、前述したパチンコ機PMにおけるガラス扉5および上球皿6の開閉構造と同様の構成を有しており、同様のヒンジ機構や開放保持機構を用いることができる。ここで、ヒンジ機構や開放保持機構の詳細構成は、対象となる開閉部材の大きさや重量、機構周辺の部材配設状況等に対応した構成となるが、基本的な構成および作用は前述したパチンコ機PMと同様であり、当業者であれば理解できるので、その詳細説明は省略する。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ベース部材の左右方向一側部に設けられた上下一対のヒンジ機構によりベース部材に対して揺動開閉自在に支持され開閉部材とを備え、常には開閉部材がベース部材に閉鎖保持された状態で遊技に供される遊技機において、下側のヒンジ機構は、ベース部材に配設された軸孔部と、開閉部材に上下に移動可能に支持されて軸孔部に係合される支軸とを有し、支軸は、上下に延びて下端側が軸孔部に係合される軸部、軸部の上端側に繋がって水平に延びる支持杆部、及び支持杆部の先端に下方に突出して設けられた係合ピンからなり、開閉部材およびベース部材のいずれか一方に、支持杆部と係脱可能に係合して、軸部と軸孔部とを係合させた状態の第1高さ位置、または第1高さ位置から支軸を上動させて軸部と軸孔部との係合が解除される第2高さ位置に支軸を係止保持可能な軸保持手段を備えるとともに、一端にベース部材に設けられた第1支持部と係脱自在に係合する第1被支持部、他端に開閉部材に設けられた第2支持部と係脱自在に係合する第2被支持部、第1被支持部と第2被支持部との中間に係合ピンと嵌脱可能な係合孔がそれぞれ設けられた保持部材を備え、第1被支持部及び第2被支持部をそれぞれ第1支持部及び第2支持部に係合支持させて、保持部材の上方から係合孔に係合ピンを嵌合させたときに、支軸が第1高さ位置と第2高さ位置との間に位置した状態で開閉部材がベース部材に対して開放された開放姿勢位置に固定保持されるように遊技機の開閉機構を構成する。
【0075】
従って、このような構成の開閉機構を備える遊技機では、保持部材を利用して開閉部材を簡単に開放状態で保持させることができるため、長時間を要する保守作業や両手で作業を行う必要がある場合でも開閉部材が揺動して保守作業の障害になるようなことがなく、また、軸部と軸孔部との係合を解除した第2高さ位置に支軸を係止保持させることができるため、両手で開閉部材を支持して着脱操作を行うことができ、部品点数や組立工数を削減した簡明な構成で、上球皿等の開閉部材の着脱操作を容易に行うことができる遊技機を提供することができる。
また、係合ピンを係合孔に係脱させる高さが軸部と軸孔部との係合が維持される高さの範囲内で行われるように設定されているため、開放保持させる過程で誤って開閉部材を脱落させてしまうようなことがない。さらに、係合ピンが下向きに突設された支持杆部が保持部材を上方から覆うように係合して開放姿勢位置が保持される構成のため、保守作業中に保持金具が脱落する事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉機構を備える遊技機の一例として示すパチンコ機の外観正面図である。
【図2】上記パチンコ機におけるガラス扉と上球皿とを開放した状態を示す正面図である。
【図3】第1実施例の開放保持機構を備えるパチンコ機において、開放保持部材を収容状態とした状態でヒンジ機構の周辺を示す説明図である。
【図4】第1実施例の開放保持機構を用いて上球皿を開放保持状態にしたときの同機構の平面図である。
【図5】第1実施例の開放保持機構を用いて上球皿を開放保持状態にしたときの同機構の側面図である。
【図6】図4中に矢印VIを付して示す方向から見た第1実施例の開放保持機構の詳細図および係合部の部分拡大図である。
【図7】上記係合部における係合直前の状態を示す説明図である。
【図8】第1実施例の開放保持機構において上球皿を開放保持状態にしたときの同機構の作用を説明する説明図(平面図)である。
【図9】第1実施例の開放保持機構において開放保持部材および支軸を収容した状態を示す説明図(平面図)である。
【図10】図6に対応し図4中に矢印VIを付して示す方向から見た場合の第2実施例の開放保持機構の詳細図および係合部の部分拡大図である。
【図11】第2実施例の開放保持機構の構成を説明する説明図(斜視図)である。
【図12】第2実施例の開放保持機構において上球皿を開放保持状態にしたときの同機構の作用を説明する説明図(平面図)である。
【図13】第2実施例の開放保持機構において開放保持部材および支軸を収容した状態を示す説明図(平面図)である。
【図14】図6に対応し図4中に矢印VIを付して示す方向から見た場合の第3実施例の開放保持機構の詳細図および係合部の部分拡大図である。
【図15】上記係合部における係合過程を示す説明図である。
【図16】第3実施例の開放保持機構において上球皿を開放保持状態にしたときの同機構の作用を説明する説明図(平面図)である。
【図17】第3実施例の開放保持機構において開放保持部材および支軸を収容した状態を示す説明図(平面図)である。
【図18】本発明に係る開放保持機構を備える他の遊技機の一例として示すスロットマシンの外観正面図である。
【図19】上記スロットマシンにおけるフロントマスクとメダル皿とを開放した状態を示す正面図である。
【図20】開放部材の一例として示すパチンコ機の上球皿の背面図である。
【符号の説明】
PM パチンコ機
SM スロットマシン
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ部材
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
6a 球皿部
6b 球抜きレバー
7 下球皿
8 操作ハンドル
9 打球発射装置
10 遊技盤
11 ガイドレール
30 遊技補助盤
31 発射レール
32 ファール口
33 集合回収口
34 スピーカ
35 リブ
35a 切り欠き部
36 受け座
37 通出口
40 上部ヒンジ部材
41 中間ヒンジ部材
41a 両頭ピン
42 下部ヒンジ部材
42a 軸孔部
49 ロック機構
61 ボス
61a 軸穴部
62 軸受部
62a 上部軸受孔
62b 下部軸受孔
63 球戻し口
65 リブ
65a 第1軸保持部
65b 第2軸保持部
66 リブ
66a スリット部
66b 座部
67 通出樋
68 球送り装置
69 施錠金具
70 支軸
71 軸部
72 支持杆部
73 係合端部
75 係合ピン
110 開放保持機構(第1実施例)
111 第1支持金具
111a 支持ピン
112 第2支持金具
112a 支持ピン
113 開放保持板
113a 支持孔
115 係合孔
120 開放保持機構(第2実施例)
123 ガイド部材
123a 支持孔
123b 係合孔
124 スライド部材
124a 支持孔
124b 係合孔
130 開放保持機構(第3実施例)
133 第1リンク部材
133a 支持孔
134 第2リンク部材
134a 支持孔
135 締結部材
135a 係合孔
200 基枠体
202 枠本体
204 施錠装置
205 フロントマスク
206 メダル皿
211 メダル投入口
212 スタートレバー
213a,213b,213c 停止ボタン
214 メダル払出口
215 受け皿
216 スピーカ
217 表示ランプ
218 ガラス窓
221 リール装置
221a,221b,221c リール
222 メダル払出装置
223 主制御基板
224 電源装置
240 上部ヒンジ部材
241 中間ヒンジ部材
242 下部ヒンジ部材

Claims (4)

  1. ベース部材と、前記ベース部材の左右方向一側部に設けられた上下一対のヒンジ機構により前記ベース部材に対して揺動開閉自在に支持され開閉部材とを備え、前記開閉部材が前記ベース部材に閉鎖保持された状態で遊技に供される遊技機において、
    前記下側のヒンジ機構は、前記ベース部材に配設された軸孔部と、前記開閉部材に上下に移動可能に支持されて前記軸孔部に係合される支軸とを有し、
    前記支軸は、上下に延びて下端側が前記軸孔部に係合される軸部、前記軸部の上端側に繋がって水平に延びる支持杆部、及び前記支持杆部の先端に下方に突出して設けられた係合ピンからなり、
    前記開閉部材および前記ベース部材のいずれか一方に、前記支持杆部と係脱可能に係合して、前記軸部と前記軸孔部とを係合させた状態の第1高さ位置、または前記第1高さ位置から前記支軸を上動させて前記軸部と前記軸孔部との係合が解除される第2高さ位置に前記支軸を係止保持可能な軸保持手段を備えるとともに、
    一端に前記ベース部材に設けられた第1支持部と係脱自在に係合する第1被支持部、他端に前記開閉部材に設けられた第2支持部と係脱自在に係合する第2被支持部、前記第1被支持部と前記第2被支持部との中間に前記係合ピンと嵌脱可能な係合孔がそれぞれ設けられた保持部材を備え
    前記第1被支持部及び前記第2被支持部をそれぞれ前記第1支持部及び前記第2支持部に係合支持させて、前記保持部材の上方から前記係合孔に前記係合ピンを嵌合させたときに、前記支軸が前記第1高さ位置と前記第2高さ位置との間に位置した状態で前記開閉部材が前記ベース部材に対して開放された開放姿勢位置に固定保持されるように構成したことを特徴とする遊技機の開閉機構。
  2. 前記保持部材は、一端に前記第1被支持部が形成され他端側に前記係合ピンを上下に挿通させる第1係合孔が形成されたガイド部材と、一端に前記第2被支持部が形成され他端側に前記係合ピンを上下に挿通させる第2係合孔が形成されたスライド部材とからなり、前記ガイド部材と前記スライド部材とが上下に重ねられて前記第1被支持部と前記第2被支持部とが両端に位置した状態で伸縮自在に構成され、
    前記保持部材を伸長させて前記第1被支持部及び前記第2被支持部をそれぞれ前記第1支持部及び前記第2支持部に係合支持させ、前記第1係合孔と前記第2係合孔とを位置合わせして上下に連通する前記係合孔を形成させて当該係合孔の上方から前記係合ピンを嵌合させることにより前記開閉部材が前記開放姿勢位置に固定保持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の開閉機構。
  3. 前記保持部材は、一端に前記第1被支持部が形成された第1リンク部材と、一端に前記第2被支持部が形成された第2リンク部材とからなり、前記第1リンク部材の他端側と前記第2リンク部材の他端側とが上下に重ねられて中心に前記係合ピンと嵌脱可能な前記係合孔が形成された締結部材により枢結されて揺動伸縮自在に構成され、
    前記保持部材を揺動伸長させて前記第1被支持部及び前記第2被支持部をそれぞれ前記第1支持部及び前記第2支持部に係合支持させ、前記係合孔に上方から前記係合ピンを嵌合させることにより前記開閉部材が前記開放姿勢位置に固定保持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の開閉機構。
  4. 前記開閉部材および前記ベース部材のいずれか一方に設けられた前記軸保持手段と前記開閉部材の閉鎖姿勢において対向する前記開閉部材および前記ベース部材の他方の対向面に上下に延びるリブを設け、
    前記軸保持手段により前記支軸が前記第1高さ位置に係止保持された状態で前記開閉部材を閉鎖方向に揺動させたときに前記支持杆部を受容して前記開閉部材の閉鎖を許容する切り欠き部を前記リブに形成し、前記支軸が前記第1高さ位置に保持されていない状態で 前記開閉部材を閉鎖方向に揺動させたときに前記支持杆部が前記リブと当接して前記開閉部材の閉鎖が阻止されるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機の開閉機構。
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