JP3635023B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技者から透視できる機内の遊技盤面内にパチンコ球を打込んでゲームを行うことができるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、外枠の開口前面に、遊技領域を構成した遊技盤、ガラス窓、上下の球受け皿、打球発射装置、裏側の機構セット盤等の多くの遊技用構成部材を設置した前枠が開閉及び着脱可能に組付けられて1台単位とされている。そしてゲームホール内での実施にあたっては、一般に「島」と呼ばれている設置枠台に起立状態で固定保持された外枠に対して、遊技盤を収容セットした前枠全体が組付けられて遊技に供されている。このような遊技機にあって、遊技盤の透視保護窓とされるガラス窓については、最も一般的な形態のものとして、前枠の窓枠口内周囲に合せてビス止めセットされる金属製縦長方形の窓枠(金枠ともいう)の内側に、金属製正方形の扉枠が、その一側縁の縦支軸を連結して横開き形態で組付けられており、この扉枠内に前後2枚のガラスが挿入されて構成されている。なお、各メーカーの遊技機に実施されるガラス窓は、サイズ等に多少の差異があっても基本的には同様に構成されており、窓枠は、扉枠と上の球受け皿を取着セットした金属製横長方形のセット板とを開閉及び着脱可能に組付け得るサイズに成形されて、パチンコ遊技機の組立て製造工程で前枠に取着され、一方ガラスはパチンコ遊技機の設置後に扉枠に挿入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した従来の遊技機において、前枠に設置されるガラス窓については、外郭フレーム用の窓枠とガラス挿入用の扉枠とによる内外二重の金属製複合枠形態であるために、枠部材の全体が重くなって複雑化する一方、扉枠のガラスが呈する透視面が好適に広くできない面があった。しかも双方の枠部材では、薄肉金属材を利用した高い剛性を奏する反面、常に露呈される金属表面(メッキ加工面)には、印刷やシール貼付等による装飾加工が施し難い。このため現になされている前枠表面の装飾面と枠部材の金属表面との双方において、色彩や図柄を含む装飾的な調和が取れない面があり、遊技機全体のグレードアップを図ることが難しい。また遊技機の製造工程におけるガラス窓の設置にあたっては、組立てライン外の専用機(ビス締め機)において、1台毎の前枠の窓枠口内周面に扉枠付きの窓枠を正確に位置決めセットした後、同機の運転により多数本のビス締めを行う工程が必要となり、その作業にかなりの手間と熟練を要し、生産性の向上が図り難い上、ビス締め不良による組付け不具を生じ易い問題があった。
【0004】
一方、前述したガラス窓の枠部材について、製造、取扱いの面からみた場合、枠部材である窓枠と扉枠との個々の加工成形及び両枠部材の組付けに係る作業にかなりの複雑な手間がかかり、コスト高となって生産性の溢路ともなっていた。その上、窓枠及び扉枠は互いに組み付けられた状態で一つの枠部材製品とされるが、何分にも互いのサイズが異なる2重複合枠であることから、全体的に嵩張り、多くの枠部材製品を高く安全に上積み(重ね積み)することができず、また好適に箱詰め(梱包)することもできない。このため現実には、枠部材製品を定数個単位で縛ったままの状態で取扱っており、保管にあたってはかなり広いスペースが必要となり、一方、移送(運送)にあたっては一度に多くを好適に移送、積み降しすることができず、その取扱いに煩わしさがあった。このような状況にあって、近年に至っては、装飾加工、前枠への組付け、取扱い及び保管等が容易とされるフレームレス(窓枠なし)形態のガラス扉(透視窓)が新たに希求されつつある。
【0005】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたものであって、前枠内部の遊技盤(ゲーム領域)を透視保護するための透視窓を簡素化すると共に、前枠への組付け、取扱い、保管及び移送(運送)等を簡易にし、さらには任意の装飾加工を容易に可能にして、前枠や球受け皿等に対する色彩的な調和ひいては遊技機全体のグレードアップを図り得るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1の発明に係るパチンコ遊技機は、外枠の開口前面側に開閉及び着脱可能に組付けられて正面内部に遊技盤をセットした前枠と、この前枠の前面側に開閉可能に組付けられて遊技盤を透視保護する透視窓とを有し、前記前枠では、外枠の開口前面に適合する方形枠サイズに合成樹脂成形されて、その正面内側に遊技盤より適宜広い方形の窓枠口を成形すると共に、この窓枠口の開口前面の周囲に広くした透視窓用のセット面域を成形する一方、窓枠口の裏側に合成樹脂成形された遊技盤セット用の保持枠を設置し、前記透視窓では、前枠のセット面域に合せた方形サイズに合成樹脂成形されて窓口を開口した開閉扉と、窓口より適宜広い外郭枠サイズに合成樹脂成形されて方形状の透明板を挿入保持し得る支持枠とを備え、前記支持枠の一方の側辺部を、開閉扉に固定された受け具の支軸と前記支持枠を組付ける際に前記受け具の上方側に整合され前記支軸に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠に固定された支持具の軸孔とからなる開閉着脱用の支持手段で連結支持すると共に、前記支持枠の反対側の他辺部を、開閉扉に固定された支持具の長孔と前記支持枠を組付ける際に前記支持具の上方側に整合され前記長孔に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠に固定された掛け具の係合子とからなる傾動規制手段で連結規制することにより、前記支持枠を上下へ着脱し得るように、かつ、前記透明板の挿入に必要な角度だけ前後への横開き傾動し得るように開閉扉の裏側に組付けセットして構成し、前記前枠と透視窓の開閉扉とを、セット面域よりも前方域における側縁上下部に外枠に対する前枠の開閉連結支点と同一縦中心線上に整一させて配設された前枠側の支持具及び支持部に対して開閉扉側の分解開放位置と連結支持位置との間で昇降変位可能とされた支軸を嵌挿することにより連結して、前枠に対して透視窓を横開き可能に組付け支持すると共に、セット面域に整合収容状態で閉鎖セットし得るようにしたことを特徴としている。
【0007】
又、本願請求項2の発明は、外枠の開口前面側に開閉及び着脱可能に組付けられて正面内部に遊技盤をセットした前枠と、この前枠の前面側に開閉可能に組付けられて遊技盤を透視保護する透視窓とを有し、前記前枠では、外枠の開口前面に適合する方形枠サイズに合成樹脂成形されて、その正面内側に遊技盤より適宜広い方形の窓枠口を成形すると共に、この窓枠口の開口前面の周囲に広くした透視窓用のセット面域を成形する一方、窓枠口の裏側に合成樹脂成形された遊技盤セット用の保持枠を設置し、前記透視窓では、前枠のセット面域に合せた方形サイズに合成樹脂成形されて窓口を開口した開閉扉と、窓口より適宜広い外郭枠サイズに合成樹脂成形されて方形状の透明板を挿入保持し得る支持枠とを備え、前記支持枠の下側部を、開閉扉に固定された受け具の軸受部と前記支持枠を組付ける際に前記軸受部の上方側に整合され該軸受部に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠に突出固定された支点軸とからなる支持手段で連結支持すると共に、前記支持枠の上側部を、開閉扉に固定された止め具の係合アームと該係合アームが係脱可能に係合される前記支持枠に突出固定された係合ピンとからなる傾動規制手段で連結規制することにより、前記支持枠を上下へ着脱し得るように、かつ、前記透明板の挿入に必要な角度だけ前後への縦開き傾動し得るように開閉扉の裏側に組付けセットして構成し、前記前枠と透視窓の開閉扉とを、セット面域よりも前方域における側縁上下部に外枠に対する前枠の開閉連結支点と同一縦中心線上に整一させて配設された前枠側の支持具及び支持部に対して開閉扉側の分解開放位置と連結支持位置との間で昇降変位可能とされた支軸を嵌挿することにより連結して、前枠に対して透視窓を横開き可能に組付け支持すると共に、セット面域に整合収容状態で閉鎖セットし得るようにしたことを特徴としている。
【0008】
従って、本願請求項1又は本願請求項2の発明においては、透明板を挿入保持し得る支持枠と、この支持枠を傾動開放可能に組付けセットし得る開閉扉とから透視窓が構成されると共に、この開閉扉については前枠における窓枠口の周囲に広く成形されたセット面域に整合する大型サイズとされ、この開閉扉に対して遊技盤透視用の窓口が開口形成される。また合成樹脂成形された開閉扉の表面に対しては印刷やシール貼付等による装飾加工が可能となる。一方、透視窓の設置に際しては、ビス締め機など特別な工具を用いなくても、セット面域の側縁上下部に配設された前枠側の支持具及び支持部に対して開閉扉側の支軸を昇降変位させて嵌挿することにより前記開閉扉が前枠に対して連結される。また前枠におけるセット面域の前面側に透視窓の開閉連結支点が形成され、同支点を中心として透視窓は横開き可能又は縦開き可能に組付け支持される。そして前記開閉扉を横開きに開放したもとで開閉扉裏側の支持枠を傾動開放すれば、支持枠に対して透明板が挿入可能とされる。このとき、支持枠は適宜傾動規制手段により挿入に必要な所定角度の傾動開放状態に保持される。そのため、支持枠内部の挿入溝に対して透明板をより手早く確実に挿入し得る。そして、透明板の挿入後に開閉扉をセット面域に閉鎖セットすれば、透視窓の設置作業は完了する。即ち、透明板は前枠に対する透視窓の設置の前後を問わず何れの場合も可能とされ、設置前において未だ支持枠に透明板が挿入されていない透視窓については、前枠と別扱いの移送・保管が可能とされ、また上積み状態や起立並列状態の何れでも無理なく保管等でき、一度に多数枚を好適に梱包して移送、積み降しを楽に行い得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパチンコ遊技機につき、好適な実施形態を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。尚、本実施形態では、前枠の正面内部にパチンコ球用の遊技盤がセットされた一般的なパチンコ機を主に示す。
【0011】
本実施形態のパチンコ機は、その基本的構成の概要として、図1及び図2に略示するように、機体の外郭をなす縦長方形の外枠Aの開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の前枠Bが連結支持手段及び施錠手段を利用して開閉及び着脱可能に組付けられている。そしてこの前枠Bの前面側に、遊技盤Cの透視保護窓である後述のガラス窓Dと、上の球受け皿Eとが個々の連結支持手段等を利用して共に横開き形態で開閉可能に組み付け整合される一方、前枠Bの下部に下の球受け皿F及び打球発射装置G等が装着セットされ、また前枠Bの裏側に各種の球経路及び球処理・払出部等を備えた機構セット盤Hがセットされている。なお外枠Aは、合成樹脂成形された4本の枠部材の内、上枠杆1及び左枠杆2を共通使用し、サイズの変更された右枠杆3同士及び下枠杆4同士を交換使用して枠組み連結することにより、一般に「関東枠」「関西枠」と呼称区分されている2種の規格的サイズの縦長方形枠に構成変更し得る形態のものを例示する。
【0012】
本実施形態のパチンコ機の搭載枠とされる前記前枠Bは、保持枠11を合せた全体が合成樹脂成形されたもので、基本的には図1〜図3に示すように、外枠Aの開口前面域に適合する外形サイズに成形されて内側に正面縦長方形の窓枠口6を開口した枠体5と、この枠体5の裏側に一体成形されて窓枠口6の正面内部に臨むセット口12を開口した遊技盤用の保持枠11とが前後に連設された内外二重枠形態とされている。そして枠体5においては、窓枠口6の下部に下の球受け皿Fや打球発射装置Gの打球部G2等を設置するための設置盤7が成形されて、その中央部に賞球用の給出口8が開口され、また窓枠口6の上縁部及び右縁部に亘り電光装飾部9を設置するための設置部10が成形されている(図3参照)。一方、保持枠11においては、図2,3に示すごとく、窓枠口6の下部内側に位置する遊技補助盤13が一体成形されており、この補助盤13の上端縁を基準にして遊技盤用のセット口12が開口されている。そして遊技補助盤13には、アウト路14の他に、賞球用の給出口15及び球回収路16等が成形されると共に、スピーカ18を内蔵した球受けケース17及び発射レール19がセットされている。
【0013】
前述した前枠Bにおいて、窓枠口6は、前面側から出入れ(着脱)される遊技盤Cのセット面域及び出入れ口ともされ、その下部開口面域内で上の球受け皿Eを組付けセットし得るようになっている。そして図2,3に示すように、窓枠口6の開口前面の3周縁(上縁及び左右の側縁)を凹設して、後述のガラス窓Dを整合収容し得るセット面域20が成形されている。一方、前記保持枠11のセット口12の内周4箇所の隅部に成形された遊技盤用の係合部21には、図示しないが回動式の施錠具がセットされている(特願平3−157875号参照)。なお前枠Bの細部に至るその余の構造は、図示程度に止めてその説明は省略する。
【0014】
前述した外枠Aに対する前枠Bの組付けについては、正面左側縁の上、下部に配設された開閉着脱用の支持手段22,28と、右側縁に装着された施錠装置36を利用して、左右方向の開閉及び上下方向の着脱が可能に組付けられている。すなわち、図4,5に略示するように、上の支持手段22では、外枠Aの左上隅角部(上枠杆1と左枠杆2の連結部)に連結固定された支持具23の座片24上の支軸25と、前枠Bの枠体5の左上隅角部の前面に膨出成形された軸受ボス部26の支孔27が嵌挿連結される。また下の支持手段28では、外枠Aの下枠杆4の左上隅角部の前面に膨出成形された支持ボス部29上の支軸30と、前枠Bの枠体5の左下隅角部の前面に膨出成形された軸受ボス部31内の軸受スリーブ32が嵌挿連結される。なお上下の支持手段22,28における連結支点中心は、パチンコ機の左側縁前面を通る同一縦中心線上に整合されており、このもとで前記軸受スリーブ32のフランジ部分33が、両枠A,Bのスペーサ用の位置決め座とされて、下枠杆4上面の受け座34と枠体5下面の支持座35の上下重合分に整一されている(図1参照)。
【0015】
また前記施錠装置36については、在来のこの種遊技機に一般的に使用されている「ダブル錠型式」と同等のものが例として前枠Bの枠体5の右側縁内側に設置されており、基本的には図8,9に略示するように、共通の合鍵(図示せず)で解錠操作される錠機構部37と、外枠Aに対する前枠Bの第1施錠機構部38と、前枠Bに対するガラス窓Dの第2施錠機構部41とを備えて、夫々の機構部38,41には錠機構部37の時計方向、反時計方向への回動操作により解錠される昇降施錠杆39,42が組付けられている。そして、外枠Aに対する前枠Bの閉鎖整合状態において、第1施錠機構部38の昇降施錠杆39の上下の掛止片40と、外枠Aの右枠杆3の上下に配設された受け片43が係合するようになっている。
【0016】
前述した前枠Bに組付けられる前記ガラス窓Dは、従来の金属製窓枠を省略した合成樹脂製の横開き形態のものであって、形式としては、ガラス横入れ形式のガラス窓(以下、「第1のガラス窓」という。)Dと、ガラス縦入れ形式のガラス窓(以下、「第2のガラス窓」という。)Dが提案されると共に、双方が必要に応じて交換(選択)使用可能とされている。そして何れの形式のガラス窓Dについても、その基本的な構成として図10に示すように、前記セット面域20に整合する方形状に構成されて中央部に窓口48を有する開閉扉44と、この開閉扉44の内側(窓口48の裏側)に着脱及び傾動開放可能に組付けセットされる支持枠65とが主体とされ、この支持枠65に方形の透明板である板ガラス(2層ガラス形態を含む)71を挿入して、全体が1つのフレームレス透視保護窓に構成されると共に、1つの窓部材として容易に取扱い、保管、移送ができるようになっている。そして、第1及び第2の各ガラス窓Dは、共に同様な支持・施錠技術を利用して、開閉及び着脱が可能に組付けセットされるようになっている。
【0017】
そこで、まず第1のガラス窓Dを採用した場合における具体的な構成を図5〜図16を参照して説明する。まず開閉扉44では、外郭方形箱蓋状に成形された扉枠45の裏側に裏板46がビス等で結合されて、適正な強度を有する軽量な2重枠に構成されている。そして扉枠45の前表面の装飾については、所要の色彩や図柄等を印刷した樹脂製フィルム状の装飾膜47が、熱転写加工又はインモールド加工に基づいてきれいに貼付されている。また扉枠45の中央部に開口された窓口48については、前記遊技盤Cのゲーム領域に適する広さのほぼ円形状とされ、その内周囲の奥行方向に斜状(テーパー状)のリブ49を成形してゲーム領域全体を好適に見通し得るようになっている。その余の構成として、窓口48の周囲に複数個のランプレンズ51が一体に膨出成形されて、その裏側にランプ(例えば、LEDランプや豆球ランプ)52aを配置接続した基盤52がビス着されて、ゲーム用の照明部50が構成されている(図11参照)。また窓口48の水平部下方の前面に複数個の係止突条53が配設されて、ゲームサービス用の案内プレート54が着脱可能に差込み保持し得るようになっている(図1,6,13参照)。なお、窓口48の水平部両側には左右一対の確認窓48aが形成され、この確認窓48aを通して遊技盤Cの前面下部に貼着された証紙をガラス窓Dの表外側から目視できるようになっている(図1,10参照)。
【0018】
前記扉枠45は、透明樹脂材によるものが好適とされる。このもとで、前述の装飾施工(装飾膜47の貼付)について、熱転写加工例では扉枠45の成形後に、またインモールド加工例では扉枠45の成形時にそれぞれ行われるもので、窓口48のリブ49の表面及び各ランプレンズ51の表面に亘って施してもよい。なお、照明部50のランプレンズ51については、図12に例示するように別成形された所要形状のランプレンズ51Aを嵌着した形態としてもよい。ちなみにランプ52aの基盤52に接続される配線(図示しない)は、図11に略示するように前枠B側の保持枠11の所要位置に開口された口11aを通して遊技盤C裏側の基盤(図示しない)に接続し得るようになっている。そして前記案内プレート54は、透明な薄肉帯状の樹脂板の表面に、当該パチンコ機のゲーム内容や遊技ホール内での営業サービス内容を文字や記号等で表記したものを対象例として、必要時に各係止突条53を利用して扉枠45の下部前面にセットされる。また扉枠45の右側縁の中央部に摘み55が形成されており(図8,9参照)、これを利用して解錠されたガラス窓(開閉扉44)Dを開放し易くなっている。
【0019】
そして前枠Bに対する開閉扉44の組付けについては、正面左側縁の上下部に配設された開閉着脱用の支持手段56,56と、右側縁に装設された施錠部が利用される。すなわち、図4,5,7,14に例示するように、上の支持手段56では、枠体5の左上端部(前記上の軸受ボス部26の直下方)の前面に固定された支持具57の下片58aの軸孔59aと、扉枠45の左上隅部内に成形された軸筒部60の支軸61とが嵌挿連結され、また下の支持手段56では、枠体5左中段部に位置する支持部111の軸受スリーブ112と、扉枠45の左下隅部内に成形された軸筒部60の支軸61とが嵌挿連結されて、開閉扉44が左右への回動及び着脱が可能に支持されている。また、施錠部では、図8,9,10に例示するように、前記施錠装置36における第2施錠機構部41の昇降施錠杆42に対して、扉枠45の右縁裏側の上下に固定された掛止片64を係脱可能に係合して、開閉扉44が閉鎖状態で施錠されるようになっている。
【0020】
このような開閉扉44の組付け技術において、前記上、下の軸筒部60に挿通支持された夫々の支軸61は、摘み62を利用して昇降変位し得ると共に、扉枠45の裏側に形成された位置決め部63を利用して、連結支持位置と分離解放位置とに保持できる形態を例示する(図7参照)。また前記支持具57は、コの字形のものを例としてその上片58bの軸孔59bを、前枠Bの上の軸受ボス部26の支孔27下面に整合して、外枠Aの支持具23の支軸25を嵌挿し得る形態を例示する(図5,7,21参照)。ちなみに図5中において、支持具23の座片24下面と上の支軸61上端との間隔hは、支持具23の支軸25と上の軸受ボス部26の支孔27との嵌挿量より適宜大きく設定されている。そして前記左中段の支持部111は、後述する下の球受け皿Fの外郭体108の左上端に成形された例を示す。
【0021】
前述した開閉扉44の裏側に組付けセットされる前記支持枠65では、図8,9に例示するガラス横入れ形態にあって、前後2列の挿入溝67を有するレール枠状に成形された上下及び左の枠杆66,66を直角に枠組み連結すると共に、上下の枠杆66の右端部間に補強用の支杆69を着脱可能に連結して、2列の挿入溝67の右端を開放して挿入部67aを有する方形枠に構成されており、挿入部67aから板ガラス71を挿入セットし得るようになっている。各枠杆66,66及び支杆69がなす開口面(ガラスの透視面)は、前記開閉扉44の窓口48より適宜広く形成されており、支杆69は、上下の枠杆66,66に成形された支片部68に対してビスで連結される例を示し、その両側の所要部分にガラス抜止め用の爪部70が形成されている(図9,16参照)。なお、このような支持枠65では、支杆69を一旦組外したもとで図9に例示するような2層ガラス(外周の封入保持枠72aに2枚の板ガラス72bを予め封入セットしたタイプ)72を挿入部67aから挿入溝67に横入れし得るように構成してもよい。
【0022】
そして、開閉扉44に対する支持枠65の組付けについては、左側の上下部に配設された開閉着脱用の支持手段73と、右側下部に設置された傾動規制手段78と、各位置に配置された施錠具84が利用される。すなわち夫々の支持手段73では、図7,8,9,15に例示するように、扉枠45の左裏側に固定された受け具74の支軸75と、支持枠65の左端に固定された支持具76の軸孔77とが嵌挿連結されて、支持枠65が前後への横開き傾動及び上下への着脱が可能に支持されている。また傾動規制手段78では、支持枠65の傾動案内及び開放規制を許容する形態として、図8,9,16に例示するように、扉枠45の右裏側下部に固定された支持具79の水平片80に、支持枠65の右下端(下枠杆66の右端)に固定された掛け具82を載置すると共に、支持具79の長孔81に掛け具82の係合子83を嵌挿している。そして施錠具84では、図6,10,15に例示するように、扉枠45の裏側各部に回動可能に取着されて、その施錠片85を支持枠65の各杆66,69に弾性的に係合し得るようになっている。
【0023】
このような支持枠65の組付け技術において、上、下の支持手段73は、板ガラス71又は2層ガラス72を含む支持枠65全体の重量に充分耐えうる連結支持構造とされている。また傾動規制手段78では、支持枠65全体を安定した姿勢でガラスの横入れに必要な角度を開放し得るように支持しており、支持具79の長孔81を、支持手段73の支点からの半径に基づいて形成している。そして各々の施錠具84は、図15に示すような回動レバー形式のものにあって、角軸状の操作具89に対する角孔86を有するタイプ又は操作用の摘み87を有するタイプのものが例とされ、係合片85を各杆66,69に形成した係合口88に突入係合し得るものであってもよい。
【0024】
前述のように構成された第1のガラス窓Dでは、その開閉支点つまり外郭開閉体である開閉扉44に係る上、下の支持手段56の支軸61が、ともにセット面域20の左側縁の外側に位置して前記外枠Aに対する前枠Bの開閉連結支点と同一縦中心線上に整一されて、前枠Bと同様な横開き可能に組付けられている(図5,7参照)。このもとで前枠Bのセット面域20内に整合収容された状態で閉鎖施錠保持される一方、前枠Bに対して90度以上に開放して、窓枠口6を幅方向に全開して正面内部の保持枠11並びに遊技盤Cを全面的に露呈し得るようになっている。そしてこのガラス窓Dの着脱については、開閉扉44の適宜開放位置状態(図7参照)にあって、上、下の支軸61を、分離解錠、連結支持の各位置に保持するだけの単純な操作により、手早く楽に行い得る。また板ガラス71の挿入については、適宜開放された開閉扉44に対する支持枠65の傾動開放状態(図9参照)にあって、挿入部67aから2列の挿入溝67に手早く楽に横入れし得る。
【0025】
次に、第2のガラス窓Dを採用した場合について説明する。このタイプのガラス窓Dでは、ガラスの縦入れ形態であるものの、基本的には前述した第1のガラス窓Dの場合と同様に、前枠Bのセット面域20に合せて組付けられる開閉扉44に支持枠65を組付けて構成されている。そこで第2のガラス窓Dについては、第1のガラス窓Dの開閉扉44の基本構成をそのまま共通使用する前提にあって、開閉扉44の説明を援用し、縦入れ用の支持枠65及び関連部分の具体的な構成を図17〜20を参照して説明する。すなわち開閉扉44の窓口48裏側に合せて組付けセットされる支持枠65では、2列の挿入溝67を有する左右及び下の枠杆66,66を直角に枠組連結すると共に、左右の枠杆66の上端部間に支杆69を着脱可能に横連結して、挿入部67aを有する方形枠に構成されており、この挿入部67aから板ガラス71又は2層ガラス72を挿入溝67にセットし得るようになっている。なお、支杆69は、左右の枠杆66の支片部68にビスにて連結される例を示す。
【0026】
そして、開閉扉44に対する支持枠65の組付けについては、両者44,65の左右下端に配設された開閉着脱用の支持手段91と、左右上部に配設された傾動規制手段95等が利用される。すなわち夫々の支持手段91では、図17,18,19に例示するように、扉枠45の裏側下部に固定された受け具92の軸受部93と、支持枠65の下端(下枠杆66の各端)に突出固定された支点軸94とを嵌合して、支持枠65が前後への傾動及び上下への着脱が可能に支持されている。また夫々の傾動規制手段95では、支持枠65の傾動(開放)規制を図る形態として、図17,18,19に例示するように、扉枠45の裏側中央部に固定された止め具96の係合アーム97における係合口98と、支持枠65の各側上部(左右の枠杆66の上部)に突出固定された係合ピン100とを係脱可能に係合するようになっている。そして扉枠45の裏側各部に配置した施錠具84の係合片85を、支持枠65の各杆66,69に弾性的に係合して固定化保持し得るようになっている(図17参照)。
【0027】
このような支持枠65の組付け技術において、左右の支持手段91は、板ガラス71又は2層ガラス72を含む支持枠65全体の重量に充分耐えうる支持構造とされている。また左右の傾動規制手段95は、支持枠65全体を安定した姿勢でガラスの縦入れに必要な開放角度に支持し得、係合アーム97を摘み99で回動(傾動)し得るようになっている。そしてこの規制手段95については、別例として図20に示すように、扉枠45の裏側に固定された止め具96の係合ピン100と、支持枠65の左右の枠杆66にピンで支持されたL形状の係合アーム97の第1、第2係合口98a,98bを夫々係合可能にして、支持枠65を正姿セット位置と傾動開放位置とに規制し得るようにした形態例でもよい。なお支持枠65の支杆69は、図20に例示するように、左右の枠杆66の上端間に合せてビス連結されるタイプでもよく、これに対して施錠具84は、前例と同様に係合片85を支杆69の係合口88に突入係合するものであってもよい。
【0028】
従って、前述のように構成された第2のガラス窓Dにおいても、前例の第1のガラス窓Dと同様な開閉支点で組付けられて、保持枠11並びに遊技盤Cを全面的に露呈し得、そして上、下の支持手段56の各支軸61を各位置に保持するだけで、手早く楽に着脱し得る。またガラスの挿入については、開放された開閉扉44に対する支持枠65の傾倒開放状態(図17参照)にあって、2列の挿入溝67の開口上端の挿入部67aから手早く楽に縦入れし得る。なお第1及び第2双方のガラス窓Dにあっては、互いの交換使用を可能とすべく、開閉扉44同士を共通の構成サイズとした前提において、2枚の板ガラス71(2層ガラス72の場合を含む)を正方形とする場合には、互いの支持枠65を同一コ字外郭サイズの基本枠に構成することにより、横入れ用横向きコの字枠と、縦入れ用縦向きコの字枠とに使用変更可能となり、支持枠65を含めてガラス窓の構成の共通化を図ることができる。
【0029】
一方、前記上の球受け皿Eは、図1,2に示すように、ガラス窓Dを組付けた前枠Bの窓枠口6の下方面域に開閉及び着脱が可能に組み付けられている。この球受け皿Eは、それ自体が合成樹脂成形された複数の構成部材を組付けてユニット化されて、その裏側に薄肉金属製で横長方形のセット板102が取着されており、そして皿本体101の左側部が横開き用の連結支持手段により回動及び着脱可能に支持され、またセット板102の右側裏面に取着された掛け具(図示しない)が、窓枠口6の右下内側に設置された施錠具103に係脱可能に係合できるようになっている。なお球受け皿Eの連結手段については、図1及び図3に示すように、枠体5の設置盤7の左前面に固定された支持具104の支軸105と、開閉板である前記セット板102の左前面に固定された掛止筒具106とが嵌挿連結された形態例を示す。
【0030】
また上の球受け皿Eは、図示のように正面が横長矩形を、平面が両端斜状の台形を呈する外郭形状のものとされており、そして同皿Eには、前記賞球用の給出口15や球回収路16に対する連絡部107の他に、球受け部、球送り部、球抜き部等が成形され、またセット板102は、その上端縁が前記ガラス窓Dの下端縁、つまり開閉扉44の扉枠45の下縁内側と噛合状態で水平に整合して、外部から内部への異物(針金等)の侵入を防止し得るようになっている(図6参照)。ちなみに球受け皿Eは、前記支持具104の支軸105を基点として前枠Bに対して約90度位で全開状態とされている。
【0031】
これに対して前記下の球受け皿Fは、前枠Bの枠体5の設置盤7前面に合せて設置されている。この球受け皿Fは、前述した上の球受け皿Eの載置台を兼用するタイプとして図1,2に示すように、上、下面を水平状にして枠体5と同幅にした平面台形状の外郭体108に、複数の構成部材を組付けてユニット化されており、外郭体108の下面を枠体5の下端縁より少し高くし、外郭体108の上面を窓枠口6の下縁より適宜高くした位置に合せて固定されている。そして外郭体108の内側に賞球用の受け部109及び前記機構セット盤Hの賞球排出路側に連通される給出口110等が成形されており、また外郭体108の左側上端に前記ガラス窓Dに係る支持部111が一体に成形されている。なお外郭体108の右側斜部に前記打球発射装置Gの操作ハンドル部G1がセットされ、また外郭体108の左部上面に前記上球受け皿Eに係る支持具104の支軸105が垂立に突出されている。
【0032】
次に、本実施形態のパチンコ機における作用について説明する。
さて、前述のように構成されたパチンコ機では外枠Aに対する前枠Bに、前述したガラス窓D、上下の球受け皿E,F、打球発射装置G、遊技盤C、機構セット盤Hおよび各種の付属部品等の遊技用構成部材がセットされて1台単位に構成される。そしてゲームホール内の設置枠台に所定の傾き起立姿勢で配置された外枠Aに、前述の前枠B全体が組付けられることにより、在来のパチンコ機と同様な縦型弾球遊技機として遊技に供し得る。このもとで通常の打球発射操作を行うことにより、上の球受け皿E内の遊技球を1球ずつ発射レール19に送り込むと共に、打球杆59で打出して遊技盤C内でパチンコゲームを展開することができる。
【0033】
そこでこのようなパチンコ機にあって、前枠Bに対するガラス窓Dの組付け並びに実施状況について、以下に説明する。
先ず、第1のガラス窓D(ガラス横入れ形式のもの)を採用した場合について説明する。このガラス窓Dにおいては、開閉扉44を図2,7に示すような前枠Bに対する開放状態の向きにして、その左上隅部及び左下隅部を前枠Bにおける枠体5の左上端部に固定された支持具57及び左中段部に位置する支持部111にそれぞれ整合させる。そして図7に示すように、扉枠45における左上隅部の支軸61を下方の分解開放位置から上方の連結支持位置に上昇変位させて支持具57における下片58aの軸孔59aへ嵌挿する一方、左下隅部の支軸61を上方の分解開放位置から下方の連結支持位置に下降変位させて支持部111の軸受スリーブ112に嵌挿する。これにより、図5に示すように、開閉扉44はその開閉連結支点がセット面域20よりも前方域において外枠Aに対する前枠Bの開閉連結支点と同一縦中心線上に整一されて横開き可能に組付けされる。
【0034】
次に、前述のように組付けた開閉扉44を前枠Bに対し開放状態としたもとで、支持枠65における上下の支持具76を扉枠45裏側の上下の受け具74に上方側からそれぞれ整合させる。そして、図7に示すように、前記各受け具74の支軸75に各支持具76の軸孔77を嵌挿することにより、支持枠65は開閉扉44の裏側において前後への横開き傾動可能に組付けされる。その後、前記支持枠65を図9に示すように、開閉扉44の裏側において支軸75を支点として後方側へ傾動開放し、掛け具82の係合子83を支持具79における長孔81の後端縁に係合させることにより、支持枠65は扉枠45に対してガラス挿入に必要な適宜の傾動開放角度をもって横開き状態に保持される。
【0035】
このもとで支持枠65における挿入部67aから2層ガラス72(板ガラス71でもよい。)を挿入溝67に挿入セットし、その後、図9及び図16に示すように、ガラス抜止め用の爪部70が形成された支杆69を上下の枠杆66,66の支片部68にビスで連結する。そして前記支持枠65を扉枠45に重合するように復帰回動させて扉枠45の各施錠具84を回動操作すると、施錠具84における各施錠片85が支持枠65の各杆66,69に弾性係合して支持枠65は開閉扉44の裏側に閉鎖セットされる。その後、開閉扉44を後方側へ復帰回動させると、ガラス窓Dは前枠Bのセット面域20に整合収容され、第2施錠機構部41の昇降施錠杆42に扉枠45の掛止片64を係合することにより、ガラス窓Dは前枠Bのセット面域20に整合収容状態で閉鎖セットされる。なお、支持枠65の挿入溝67に対する2層ガラス72(板ガラス71でもよい。)の挿入セット作業は、支持枠65を開閉扉44に組付けセットする前に行ってもよい。
【0036】
次に、第2のガラス窓D(ガラス縦入れ形式のもの)を採用した場合について説明すると、このガラス窓Dにおいても、開閉扉44は、前記第1のガラス窓Dの場合と同様に横開き可能に組付けされる。そして、この第2のガラス窓Dにおいては、その組付けた開閉扉44を前枠Bに対する開放状態としたもとで、扉枠45裏側下部の受け具92に支持枠65の左右両下端から突出する支点軸94を上方側から整合させる。そして、図17に示すように、前記受け具92の軸受部93に前記支点軸94を嵌合することにより、支持枠65は開閉扉44の裏側において前後への縦開き傾動可能に組付けされる。
【0037】
その後、前記支持枠65を図17,18に示すように、開閉扉44の裏側において支点軸94を支点として後方側へ傾動開放し、止め具96の係合アーム97における係合口98を支持枠65から突出する係合ピン100に係合することにより、支持枠65は扉枠45に対してガラス挿入に必要な適宜の傾動開放角度をもって縦開き状態に保持される。そして、このもとで、前記第1のガラス窓Dの場合と同様に、板ガラス71又は2層ガラス72を支持枠65の挿入溝67に挿入セットし、その後、前記支持枠65を扉枠45に重合するように復帰回動させて扉枠45の各施錠具84を回動操作することにより、支持枠65は開閉扉44の裏側に閉鎖セットされる。そして、以後は第1のガラス窓Dの場合と同様に、閉扉44を後方側へ復帰回動させて施錠操作をすると、ガラス窓Dは前枠Bのセット面域20に整合収容状態で閉鎖セットされる。
【0038】
なお、前述のように組付けられた夫々のガラス窓Dにおいては、開閉扉44と支持枠65とを予め組付けたもとで取扱い得ると共に前枠B側に設置できる。また夫々のガラス窓Dの取外しにあたっては、前枠Bに対する開放状態の位置において、前枠Bにおける支持具57の軸孔59a及び支持部111の軸受スリーブ112に対してそれぞれ嵌挿された扉枠45の各支軸61を、それぞれの連結支持位置から分解開放位置へ昇降変位させる。これにより、前枠Bに対する開閉扉44の連結が解除されてガラス窓Dは簡単に取外しが可能とされる。
【0039】
前述したように本実施形態のパチンコ機においては、ガラス窓Dを構成する開閉扉44と支持枠65とが共に合成樹脂成形されているので、ガラス窓D全体の軽量化を図ることができると共に、フレームレス(窓枠なし)形態の前提にあって透明樹脂からなる開閉扉44が前枠Bのセット面域20に整合する大型サイズに成形されているので、遊技盤C透視用の窓口48を大きく確保することができる。また合成樹脂からなる開閉扉44の扉枠45表面には装飾膜47の貼付等により簡単に装飾加工を施すことができるので、前枠Bや遊技盤Cとの色彩や図柄を含む装飾的な調和を取って遊技機全体のグレードアップを図ることができる。
【0040】
また前枠Bに対するガラス窓Dの組付けについては、開閉着脱用の支持手段56,56を利用して、前枠B側の支持具57及び支持部111に開閉扉44側の支軸61をそれぞれ所定の位置、条件で連結するだけで組付け得るので、パチンコ機の製造ライン部以外の別部所においても、ビス締め機など特別な道具を必要とせずに手早く簡単に組付け、組外すことができる。さらに開閉扉44に対する支持枠65の組付けについても支持手段73,91を利用して組付け、組外しを簡単に行うことができると共に、支持枠65における支杆69の位置を、開閉扉44の裏面側から見て左側に設定して組付ければ、ガラス横入れ形式の第1のガラス窓Dに構成し得る一方、同支杆69の位置を上側に設定して組付ければ、ガラス縦入れ形式の第2のガラス窓Dに構成することができ、単一規格の支持枠65を2種類の形態に選択使用することができる。
【0041】
その上、支持枠65に対する板ガラス71又は2層ガラス72の挿入セットに際しては、開閉扉44を横開き開放状態にしたもとで支持枠65を後向きに傾動開放することにより挿入部67aをガラス挿入作業をし易い位置に変位させられるので、挿入溝67に対する板ガラス71等の挿入作業を簡単に行うことができる。しかも、傾動規制手段78,95により支持枠65全体がガラス挿入に適した傾動開放角度に安定保持されるので、ガラス挿入セット作業をより確実に手早く行うことができる。
【0042】
一方、前述したガラス窓Dの取扱い面では、開閉扉44及びガラス挿入前の支持枠65について、互いに組付けることにより1つの窓部材として容易に取扱い、保管、移送ができると共に、両者44,65の組付け前には、それぞれの製品毎に嵩張りなく揃えて積み重ねできるため、好適に箱詰め(梱包)して一度に多くを容易に移送、積み降しでき、保管に際しても小さなスペースで済み、取扱い及び保管等を簡便に行うことができる。
【0043】
さらに、前述したガラス窓Dは、前枠Bに対する横開き可能な組付け状態にあって、その開閉連結支点がセット面域20よりも前方域において外枠Aに対する前枠Bの開閉連結支点と同一縦中心線上に整一されているので、ガラス窓Dを前枠Bに対して90度以上に開放することができる。従って、ガラス窓Dを前枠Bにおける窓枠口6の幅方向に全開して正面内部の保持枠11並びに遊技盤Cを全面的に露呈させることにより、遊技機の点検、修理作業を手早く楽に行うことができる。
【0044】
なお、本発明は、以下のように変更して実施することも可能である。すなわち、本発明の対象とするパチンコ遊技機は、パチンコ機の他に、アレンジボール機(パチンコ球使用式の図柄組合せ遊技機)も含み、前枠Bに組付けられるガラス窓Dは、前述した第1及び第2の何れのガラス窓Dについても好適に実施し得、また交換使用できる。そして夫々のガラス窓Dの支持手段56については、前述した形式以外も推奨される。例えば、図21に略示するように、外枠Aの支持具23の支軸25を中空軸とした場合には、外枠Aに対する前枠Bの組付け(連結)後において、上の支軸61の上端を、支持具57の軸孔59aから支軸25の軸孔25aに挿入できるようにしてもよい(同図中2点鎖線参照)。また上、下の支持手段56の形態については、図22に例示するようなバネ付き支軸形態、つまり軸筒部121の孔121a内に嵌挿される大径部122aと小径の支点部122b及び支杆部122cを有する支軸122をバネ123で付勢し、支点部122bをL字状の支点具124の軸孔124aに嵌挿する一方、支杆部122c外端に連結した摘み122dを軸筒部121に係止する形態でもよい。勿論、ねじ式交換形態を利用してもよい。そして施錠部及び支持枠65の支持連結部分については、図示以外の形態も好適に使用し得る。
【0045】
【発明の効果】
本願請求項1又は請求項2の発明によれば、フレームレス形態の透視窓を合成樹脂成形により構成できるので透視窓全体の軽量化を図り得ると共に、透明板が呈する透視面を広く確保でき、さらには開閉扉の表面に装飾加工を施して前枠表面等の装飾との調和を取って遊技機全体のグレードアップを図ることができる。また前枠に対する透視窓の組付け、組外し、並びに開閉扉に対する支持枠の組付け、組外しを特別な道具を不要にして簡単に行い得る。それと共に、開閉扉に対して支持枠を傾動開放することにより透明板の挿入セット作業を手早く簡単に楽に行うことができる。また、その際、支持枠を開閉扉に対して傾動規制手段により透明板挿入に適した傾動開放角度に安定保持し、透明板の挿入セット作業をより手早く確実に行うことができる。しかも、透視窓の取扱いについては透明板の挿入セット前において嵩張りなく積み重ねできるため、好適に箱詰め(梱包)して移送、保管等を容易に行うことができる。さらに、前枠に対する組付け状態において透視窓を全開状態に横開きすることもできるので、遊技盤の点検修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機を略示する正面図。
【図2】遊技盤及びガラス窓を省略したパチンコ機を略示する斜視図。
【図3】前枠及び保持枠を略示する正面図。
【図4】外枠と前枠及び第1のガラス窓の連結支持部分を示す斜視図。
【図5】同じく、その連結支持部分を一部破断して示す正面図。
【図6】図1中のVI−VI線に基づく一部省略側断面図。
【図7】前枠に対する第1のガラス窓の開放状態及び連結支持部等を示す一部省略側断面図。
【図8】図1中のVIII−VIII線に基づく一部省略平断面図。
【図9】前枠に対する第1のガラス窓の開放状態及び連結支持部等を示す一部省略平断面図。
【図10】第1のガラス窓の概要を略示する背面図。
【図11】第1のガラス窓のランプ部分を主に示す平断面図。
【図12】ランプ部分の別例を示す平断面図。
【図13】第1のガラス窓の案内プレート設置部分を示す平断面図。
【図14】第1のガラス窓における開閉扉の前枠に対する連結支持部を分解して例示する斜視図。
【図15】第1のガラス窓における支持枠の支持部及び施錠部を分解して例示する斜視図。
【図16】第1のガラス窓における支持枠のガラス挿入部及び傾動規制部を分解して例示する斜視図。
【図17】前枠に対する第2のガラス窓の組付け開放状態を示す側断面図。
【図18】同じく、その平断面図。
【図19】第2のガラス窓における支持枠及び各支持部を分解して例示する斜視図。
【図20】同じく、その支持部及び施錠部の別例を示す側面図。
【図21】外枠と前枠及びガラス窓の連結用支持部分の別例を一部破断して分解状態で例示する正面図。
【図22】前枠に対するガラス窓の連結用支持部分の別例を一部破断して例示する正面図。
【符号の説明】
6…窓枠口、 11…保持枠、 20…セット面域、 44…開閉扉、
48…窓口、 56…支持手段、 65…支持枠、 67…挿入溝、
67a…挿入部、 71,72…透明板としての板ガラス,2層ガラス、
73,91…支持手段、 78,95…傾動規制手段、
A…外枠、 B…前枠、 C…遊技盤、 D…透視窓としてのガラス窓。

Claims (2)

  1. 外枠(A)の開口前面側に開閉及び着脱可能に組付けられて正面内部に遊技盤(C)をセットした前枠(B)と、この前枠(B)の前面側に開閉可能に組付けられて遊技盤(C)を透視保護する透視窓(D)とを有し、
    前記前枠(B)では、外枠(A)の開口前面に適合する方形枠サイズに合成樹脂成形されて、その正面内側に遊技盤(C)より適宜広い方形の窓枠口(6)を成形すると共に、この窓枠口(6)の開口前面の周囲に広くした透視窓用のセット面域(20)を成形する一方、窓枠口(6)の裏側に合成樹脂成形された遊技盤セット用の保持枠(11)を設置し、
    前記透視窓(D)では、前枠(B)のセット面域(20)に合せた方形サイズに合成樹脂成形されて窓口(48)を開口した開閉扉(44)と、窓口(48)より適宜広い外郭枠サイズに合成樹脂成形されて方形状の透明板(71,72)を挿入保持し得る支持枠(65)とを備え、前記支持枠(65)の一方の側辺部を、開閉扉(44)に固定された受け具(74)の支軸(75)と前記支持枠(65)を組付ける際に前記受け具(74)の上方側に整合され前記支軸(75)に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠(65)に固定された支持具(76)の軸孔(77)とからなる開閉着脱用の支持手段(73)で連結支持すると共に、前記支持枠(65)の反対側の他辺部を、開閉扉(44)に固定された支持具(79)の長孔(81)と前記支持枠(65)を組付ける際に前記支持具(79)の上方側に整合され前記長孔(81)に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠(65)に固定された掛け具(82)の係合子(83)とからなる傾動規制手段(78)で連結規制することにより、前記支持枠(65)を上下へ着脱し得るように、かつ、前記透明板(71,72)の挿入に必要な角度だけ前後への横開き傾動し得るように開閉扉(44)の裏側に組付けセットして構成し、
    前記前枠(B)と透視窓(D)の開閉扉(44)とを、セット面域(20)よりも前方域における側縁上下部に外枠(A)に対する前枠(B)の開閉連結支点と同一縦中心線上に整一させて配設された前枠(B)側の支持具(57)及び支持部(111)に対して開閉扉(44)側の分解開放位置と連結支持位置との間で昇降変位可能とされた支軸(61)を嵌挿することにより連結して、前枠(B)に対して透視窓(D)を横開き可能に組付け支持すると共に、セット面域(20)に整合収容状態で閉鎖セットし得るようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 外枠(A)の開口前面側に開閉及び着脱可能に組付けられて正面内部に遊技盤(C)をセットした前枠(B)と、この前枠(B)の前面側に開閉可能に組付けられて遊技盤(C)を透視保護する透視窓(D)とを有し、
    前記前枠(B)では、外枠(A)の開口前面に適合する方形枠サイズに合成樹脂成形されて、その正面内側に遊技盤(C)より適宜広い方形の窓枠口(6)を成形すると共に、この窓枠口(6)の開口前面の周囲に広くした透視窓用のセット面域(20)を成形する一方、窓枠口(6)の裏側に合成樹脂成形された遊技盤セット用の保持枠(11)を設置し、
    前記透視窓(D)では、前枠(B)のセット面域(20)に合せた方形サイズに合成樹脂成形されて窓口(48)を開口した開閉扉(44)と、窓口(48)より適宜広い外郭枠サイズに合成樹脂成形されて方形状の透明板(71,72)を挿入保持し得る支持枠(65)とを備え、前記支持枠(65)の下側部を、開閉扉(44)に固定された受け具(92)の軸受部(93)と前記支持枠(65)を組付ける際に前記軸受部(93)の上方側に整合され該軸受部(93)に対して上方側から嵌挿連結される前記支持枠(65)に突出固定された支点軸(94)とからなる支持手段(91)で連結支持すると共に、前記支持枠(65)の上側部を、開閉扉(44)に固定された止め具(96)の係合アーム(97)と該係合アーム(97)が係脱可能に係合される前記支持枠(65)に突出固定された係合ピン(100)とからなる傾動規制手段(95)で連結規制することにより、前記支持枠(65)を上下へ着脱し得るように、かつ、前記透明板(71,72)の挿入に必要な角度だけ前後への縦開き傾動し得るように開閉扉(44)の裏側に組付けセットし て構成し、
    前記前枠(B)と透視窓(D)の開閉扉(44)とを、セット面域(20)よりも前方域における側縁上下部に外枠(A)に対する前枠(B)の開閉連結支点と同一縦中心線上に整一させて配設された前枠(B)側の支持具(57)及び支持部(111)に対して開閉扉(44)側の分解開放位置と連結支持位置との間で昇降変位可能とされた支軸(61)を嵌挿することにより連結して、前枠(B)に対して透視窓(D)を横開き可能に組付け支持すると共に、セット面域(20)に整合収容状態で閉鎖セットし得るようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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