JP4070129B2 - パチンコ球補給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機島の補給径路から供給されるパチンコ球を、この遊技機島に収容されたパチンコ機の裏面に設置された賞球タンクに常時連続的に補給するパチンコ球補給装置に関する。
遊技機島の補給径路から供給されるパチンコ球をパチンコ機の裏面に設置された賞球タンクに補給するパチンコ球補給装置には、一定数のパチンコ球を単位に補給する定数補給方式と、常時連続的にパチンコ球を補給する常時補給方式とがある。近年のCR機などは、賞球として払い出されたパチンコ球の数をパチンコ機側で計数しているので、パチンコ球補給装置としては、常時補給方式が一般的になっている。
常時補給方式を用いたパチンコ球補給装置は、たとえば、賞球を一列に整列して流下させる整列通路を備えた支持台と、この支持台に、パチンコ機の内枠を開閉したときに賞球タンクの側壁と係合して第1の状態と第2の状態とに交互に回動可能に軸支され、かつ前記整列通路と連通すると共にその先端が賞球タンク内に臨む補給筒と作動腕とが二又状に形成された回動補給部材と、この回動補給部材の回動に従動して整列通路から補給筒への賞品球の流下を制御する球止め部材とから構成されている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
上記のパチンコ球補給装置では、内枠を閉じると、賞球タンクが回動補給部材の下方に進出し、この賞球タンクの背面側壁に押し上げられて作動腕が回動し、これに伴って補給筒の先端が賞球タンク内へ下降進入して第1の状態となり、球止め部材がパチンコ球の補給経路内から退避して、補給筒先端からのパチンコ球の流出が許容される。
一方、内枠を開くと、賞球タンクが回動補給部材の下方から退去して回動補給部材が内枠を閉じたときと逆方向に回動し、補給筒の先端が賞球タンクより上方まで上昇した第2の状態になるとともに、球止め部材がパチンコ球の補給通路内に突入して補給筒先端からのパチンコ球の流出が阻止されるようになっている。
特開平3−73181号公報 実開平4−92282号公報 特開平3−149072号公報
上記のパチンコ球補給装置では、二股状をなす回転補給部材の回転軸内に空洞を形成してパチンコ球の通路を設け、整列通路からのパチンコ球を回転軸内の通路と補給筒内の通路とを経て排出するので、回転軸やその周辺部分の構造が複雑なものになっていた。
また、内枠を開いて賞球タンクが回動補給部材の下方から退去したとき、これに追従して回動補給部材を第1の状態から第2の状態へ自動的に回動させるためのスプリングを別途設ける必要があった。
さらに、内枠を開いたときにパチンコ球が補給筒から流出しないように、回転補給部材の回動に従動して通路の途中に球止め部材を出没させていたので、回転運動をスライド運動に変換する機構等を必要とし、流出阻止のための構造が複雑化していた。
また、従来は、補給筒から流出されたパチンコ球が賞球タンクから飛び出さないように、内枠を閉じた状態で補給筒の先端が賞球タンクの底面近くに位置するようにし、この先端の側部からパチンコ球を横へ排出するように構成されていた。このため、賞球タンクに多量のパチンコ球が貯留されているときは、これらのパチンコ球が補給筒の回動を妨げて、内枠の円滑な開閉ができないという問題があった。
このほか、従来は、パチンコ機の内枠の開閉を検知するスイッチをパチンコ機自身に設けていたが、検知信号の出力形態がパチンコ機のメーカや機種によって様々なため、検知信号を集約して管理する際の取り扱いが不便であった。
本発明は、上記の問題を解決しようとする課題にするものであり、遊技機島の補給径路から供給されるパチンコ球を、この遊技機島に収容されたパチンコ機の裏面に設置された賞球タンクに補給するパチンコ球補給装置において、その構造を簡略化すること、賞球タンクからの補給玉の飛び出しを防止しつつ円滑な内枠の開閉を可能にすること、パチンコ球補給装置により内枠の開閉状態を検知可能にすることを目的としている。
請求項1に係わる発明は、遊技機島内の補給経路から供給されるパチンコ球を、この遊技機島に列設されたパチンコ機の背面に設置された賞球タンク(11)に補給するパチンコ球補給装置であって、
前記遊技機島に取り付けられるベース部(31、32、33)と、
前記パチンコ機の内枠(13)の開閉に伴って移動する前記賞球タンク(11)の側壁と係合して、前記内枠(13)を閉じたときの第1の状態と、開いたときの第2の状態とに交互に回動可能に前記ベース部(31、32、33)に軸支された開閉レバー(61)と、
前記開閉レバー(61)から突出して設けられ、先端にパチンコ球の排出部(70)が位置する排出腕(62)と、
前記開閉レバー(61)が前記第1の状態のとき前記排出部(70)からパチンコ球が流出可能な補給状態を形成し前記第2の状態のとき前記排出部(70)からパチンコ球が流出不能な補給停止状態を形成するパチンコ球流出阻止機構(73、74)と、
一端が前記ベース部(51)に固定されるとともに他端が前記排出部(70)に係止され、前記補給経路から供給されるパチンコ球を前記排出部(70)に向けて案内する弾性を有する案内管(80)とを備え、
前記案内管(80)の弾性により、前記第1の状態から前記第2の状態へ前記開閉レバー(61)が復帰するように前記排出腕(62)を付勢した
ことを特徴とするパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、パチンコ機の内枠(13)を開閉すると、これに伴って移動する賞球タンク(11)の側壁に係合して開閉レバー(61)が、内枠(13)を閉じたときの第1の状態と、開いたときの第2の状態とに交互に回動する。また、開閉レバー(61)から突設された排出腕(62)も同時に回動する。
たとえば、内枠(13)を閉じたときに開閉レバー(61)の下方に進出する賞球タンク(11)の背面側壁端に押し上げられて開閉レバー(61)が上方に回動して第1の状態になり、このとき、排出腕(62)の先端が下降して賞球タンク(11)内へ進入等する。内枠(13)を閉じて開閉レバー(61)が第1の状態になると、パチンコ球流出阻止機構(73、74)が補給状態を形成し、排出腕(62)先端の排出部(70)から賞球タンク(11)内へパチンコ球が補給される。
パチンコ球は、ベース部(51)に一端が固定され、他端が排出部(70)に係止された案内管(80)を通じて補給経路から排出部(70)へ案内される。この案内管(80)は、弾性を備えており、第1の状態から第2の状態へ開閉レバー(61)が復帰するように排出腕(62)を付勢している。すなわち、開閉レバー(61)が第1の状態へ回動すると、これに伴って排出腕(62)が移動し、この移動によって伸張された案内管(80)の復元力により、開閉レバー(61)が第1の状態から第2の状態へ復帰するように付勢される。
このように、フレキシブルで弾性を有する案内管(80)によって補給経路から排出部(70)までパチンコ球を案内するので、開閉レバー(61)の回転軸部分に空洞を設けてパチンコ球の通路を形成等の必要がなく、パチンコ球補給装置の構造を簡略なものにすることができる。また、内枠(13)を閉じたとき、これに追従して開閉レバー(61)を第2の状態にするための力を、パチンコ球の補給路である案内管(80)の弾性から得ているので、第2の状態に復帰させるために別途スプリング等を設ける必要がなく、構造がより一層簡略化される。
なお、排出腕(62)および開閉レバー(61)は、全体でL字状やV字状をなし、両辺の交点近傍で軸支されるように構成するとよい。このほか、たとえば、開閉レバー(61)を軸支する箇所から離して排出腕(62)を突出するよう(たとえばT字状)に構成してもよい。常時補給方式を採用する場合には、排出腕(62)は、開閉レバー(61)が第1の状態のとき先端が賞球タンク(11)内へ進入し、開閉レバー(61)が第2の状態のとき賞球タンク(11)から退避するように開閉レバー(61)から突設させることが望ましい。
案内管(80)は、全体が弾性を有していても、一部の箇所のみが弾性を有するものであってもよい。弾性を有する案内管(80)は、開閉レバー(61)が第1の状態となった場合にもパチンコ球が通過し得る内径を保持可能なものであればよく、ゴム管やコイルバネなどで構成することができる。
案内管(80)をベース部(51、31、32、33)に固定する位置は、開閉レバー(61)が第2の状態から第1の状態へ回動した際に、案内管(80)の伸張率ができるだけ大きくなるように設定するとよい。また、第1の状態となったとき、排出腕(62)の先端近傍で案内管(80)を係止している箇所が、開閉レバー(61)の回転軸(53)とベース部(51、31、32、33)側に案内管(80)を固定している位置とを結ぶ直線(デッドポイント)を越えないようにすることが重要である。
なお、案内管(80)の先端を直接、パチンコ球の排出口(73)としてもよいし、案内管(80)の接続箇所から排出口(73)までを連通させる経路を排出部(70)内に設けてもよい。
請求項2に係わる発明は、前記排出部(70)は、前記開閉レバー(61)の回転軸(53)と平行な軸方向を持つ空洞部(71)と、L字に屈曲し、その一方の腕が前記空洞部(71)に回動可能に嵌入された排出ノズル(72)と、前記空洞部(71)の周壁に形成されたアウター排出口(73)と、前記排出ノズル(72)の周壁に形成されたインナー排出口(74)とを備え、前記空洞部(71)と前記排出ノズル(72)との相対回転により、前記アウター排出口(73)と前記インナー排出口(74)の穴位置が合った前記補給状態と前記穴位置のずれた前記補給停止状態とを形成する前記パチンコ球流出阻止機構(73、74)として機能し、
前記案内管(80)は、 前記他端が前記排出ノズル(72)の他方の腕に接続され、この腕を前記案内管(80)の前記ベース部(31、32、33)に固定された一端方向へ引っ張ることで、前記開閉レバー(61)の回動に伴って前記空洞部(71)と前記排出ノズル(72)との相対回転を生じさせる
ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、弾性を有する案内管(80)により排出ノズル(72)の端部をベース部(51、31、32、33)に固定した一端側に向けて常に引っ張るので、開閉レバー(61)の回動に伴って排出腕(62)先端の空洞部(71)と排出ノズル(72)とが相対的に回転する。これにより、開閉レバー(61)が第1の状態になると、空洞部(71)の周壁に形成されたアウター排出口(73)と排出ノズル(72)の周壁に形成されたインナー排出口(74)との穴位置が合って、排出部(70)からパチンコ球が流出する補給状態が形成される。一方、開閉レバー(61)が第2の状態になると、アウター排出口(73)とインナー排出口(74)との穴位置がずれて、排出部(70)からパチンコ球が流出できない補給停止状態が形成される。
すなわち、開閉レバー(61)の回転軸(53)と平行でかつオフセットした位置に空洞部(71)を設け、ここを排出ノズル(72)の回転軸としているので、開閉レバー(61)を回動させることで空洞部(71)が開閉レバー(61)の回転軸(53)を中心に円弧を描いて移動する。この円弧を描いた移動によって空洞部(71)の半径方向の向きが変化するのに対して、排出ノズル(72)は、そのL字に屈曲したうちの空洞部(71)に嵌入されていない方の腕の端部が案内管(80)のベース部(51、31、32、33)への固定端に向けて引っ張られているので向きの変化量が空洞部(71)と相違し、空洞部(71)と排出ノズル(72)とが相対回転する。
このように、回転運動を往復運動に変えることなく、しかも、開閉レバー(61)の回転軸(53)と異なる回転軸(53)で空洞部(71)と排出ノズル(72)とを相対回転させることによりパチンコ球の補給状態と補給停止状態とを切り替えるので、簡易な構造でパチンコ球流出阻止機構としての機能が実現される。また、パチンコ球を排出部(70)へ案内する案内管(80)の弾性を利用して相対回転を生じさせるので、別途の部品を設ける必要がなく、構造が簡素化される。
請求項3に係わる発明は、前記第1状態において、前記排出部(70)の排出口(73)からパチンコ球が真下または斜め下方へ流出するようにした
ことを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、排出部(70)の有する排出口(73)の真下または斜め下方にパチンコ球が排出される。これにより、第1の状態において、排出腕(62)先端の排出部(70)が賞球タンク(11)の底面近く達するほどに排出腕(62)を長くしなくても、パチンコ球の飛び出しが防止される。特に、空洞部(71)と排出ノズル(72)の相対回転によって補給状態と補給停止状態とを切り替えるものでは、アウター排出口(73)を設ける位置を適宜に設定するだけで、真下や斜め下方にパチンコ球を排出することが可能になる。
請求項4に係わる発明は、前記パチンコ球流出阻止機構(73、74)は、前記第2の状態から第1の状態へ至る途中から前記補給状態を形成する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、第2の状態から第1の状態へ回動するときは、完全に第1の状態になる手前から補給状態となる。また逆に第1の状態から第2の状態へ回動するときは、完全に第2の状態になる手前から補給停止状態になる。賞球タンク(11)のサイズの違い等により、パチンコ機の内枠(13)を閉じても完全に第1の状態に至らないような場合にも、パチンコ球の補給が可能になり、様々な機種に適合させることが可能になる。一方、完全に第2の状態に至る前に補給停止状態になるので、内枠(13)を開く際に賞球タンク(11)からパチンコ球が飛び出すことが防止される。このような機能は、たとえば、インナー排出口(74)を楕円や長穴にすることで実現される。
請求項5に係わる発明は、前記排出腕(62)は、前記開閉レバー(61)が前記第1の状態のとき先端が前記賞球タンク(11)内に進入し、前記開閉レバー(61)が前記第2の状態のとき前記賞球タンク(11)から退避する
ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、パチンコ球の補給状態となる第1の状態において排出腕(62)先端の排出部(70)が賞球タンク(11)内に進入し、補給停止状態の第2の状態になると排出腕(62)が賞球タンク(11)から退避する。常時補給方式では、補給状態においてパチンコ球が自然落下で補給される状態が形成され、賞球タンク(11)内に貯留されたパチンコ球によって排出口(73)が閉鎖されると補給が止まり、賞球タンク(11)内のパチンコ球が減ると補給が再開するようになっている。
このような補給動作を適切に行なうために、補給状態において、排出腕(62)先端の排出部(70)が賞球タンク(11)内に進入する。一方、パチンコ機の内枠(13)を開くときに、パチンコ球補給装置(30)の下方から退却する賞球タンク(11)の側壁等と排出腕(62)とが衝突しないように、第2の状態では排出腕(62)が賞球タンク(11)から退避した位置に移動するようになっている。
請求項6に係わる発明は、前記開閉レバー(61)が前記第1の状態のときに先端の排出部(70)が前記賞球タンク(11)内に入る範囲で前記排出腕(62)を短くした
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、第1の状態において排出腕(62)が賞球タンク(11)内へ浅く進入する。たとえば、常時補給方式において、賞球タンク(11)内に多数のパチンコ球を貯留することが可能になる。また、賞球タンク(11)内に進入する部分が短いので、貯留されているパチンコ球によって排出腕(62)の回動が妨げられ難く、内枠(13)の円滑な開閉操作が可能になる。
請求項7に係わる発明は、前記案内管(80)は、パチンコ球が通過し得るだけの内径が保持される弾性体で構成されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、案内管(80)は、開閉レバー(61)が第1の状態となって伸びたときにも、パチンコ球を通過させ得るだけの内径を確保するので、パチンコ球が円滑に排出部(70)へ案内される。
請求項8に係わる発明は、前記案内管(80)を、コイルバネで構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載のパチンコ球補給装置である。
請求項9に係わる発明は、前記開閉レバー(61)の回動によりオンオフされるスイッチ(54)を有する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、パチンコ機の内枠(13)の開閉に連動する開閉レバー(61)の回動によってスイッチ(54)がオンオフされる。このスイッチ(54)は、たとえば、補給状態と補給停止状態のいずれにあるかを検出したり、内枠(13)の開閉状態を検出したりするために利用できる。
請求項10に係わる発明は、前記スイッチ(54)は、前記開閉レバー(61)が前記第1の状態と前記第2の状態のいずれにあるかに応じてオンオフして、前記内枠(13)の開閉状態を検知する
ことを特徴とする請求項9に記載のパチンコ球補給装置である。
上記発明によれば、内枠(13)の開閉状態がパチンコ球補給装置に設けたスイッチ(54)により検出される。パチンコ機に設けたスイッチ(54)で内枠(13)の開閉を検出する場合には、検知信号の出力形態がパチンコ機のメーカや機種によって様々となるが、パチンコ機補給装置側で内枠(13)の開閉を検出するので、パチンコ機の機種やメーカに左右されず、検知信号の一律な管理が可能になる。
本発明に係わるパチンコ球補給装置によれば、パチンコ球を排出腕先端の排出部へ案内する経路としての案内管に弾性を持たせているので、パチンコ機の内枠を開くとき、これに追従して開閉レバーが復帰する力を案内管によって与えることができ、別途にスプリングを設ける必要がなく、パチンコ球補給装置の構造を簡単化することができる。
また、パチンコ球を案内管によって排出部まで案内するので、開閉レバーの回転軸内に空洞を設けてパチンコ球の通路を形成しなくて済み、構造の複雑化が防止される。
また、開閉レバーの回動に伴って排出腕先端の空洞部と排出ノズルとを相対回転させることでパチンコ球の補給状態と補給停止状態とを切り替えるように構成したものでは、回転運動を往復運動に変えてピンを通路内に出没させるもの等に比べて、簡易な構造でパチンコ球流出阻止機構が実現される。また、パチンコ球を排出部へ案内する案内管の弾性を利用して上記の相対回転を生じさせるので、別途の部品を設ける必要がなく、構造が簡素化される。
排出口の真下または斜め下方にパチンコ球を排出するように構成したものでは、排出腕の先端を賞球タンク内に深く侵入させなくても、補給するパチンコ球の飛び出しが防止される。
第2の状態から第1の状態へ至る途中からパチンコ球流出阻止機構が補給状態を形成するものでは、賞球タンクのサイズの違い等により、パチンコ機の内枠を閉じても開閉レバーが完全に第1の状態に至らないような場合でも、パチンコ球の補給が可能になり、様々な機種への適合が可能になる。また、完全に第2の状態に至る前に補給停止状態になるので、内枠を開く際に、賞球タンクからのパチンコ球の飛び出しが防止される。
パチンコ球の補給状態となる第1の状態において排出腕先端の排出部が賞球タンク内に進入し、補給停止状態の第2の状態のとき排出腕が賞球タンクから退避するものでは、パチンコ機の内枠の開閉時に排出腕と賞球タンク側壁とが衝突することを回避しつつ、常時補給方式による適切な補給が実現される。
開閉レバーが第1の状態のときに先端の排出部が賞球タンク内に入る範囲で排出腕を短くしたものでは、排出腕が賞球タンクに浅く進入するので、常時補給方式において、賞球タンク内に多数のパチンコ球を貯留することができる。また、賞球タンク内に進入する部分が短いので、貯留されているパチンコ球によって排出腕の回動が妨げられ難く、内枠の円滑な開閉操作が可能になる。
案内管を、パチンコ球が通過し得るだけの内径が保持される弾性体で構成したものでは、開閉レバーが第1の状態となって案内管が伸びたときにも、パチンコ球を通過させ得るだけの内径が確保され、パチンコ球が円滑に排出部へ案内される。案内管を、コイルバネで構成したものでは、フレキシブルで充分な弾性を得つつ、パチンコ球の通る内径を保持可能な案内管が容易に実現される。
開閉レバーの回動によりオンオフされるスイッチを設けたものでは、このスイッチを、補給状態と補給停止状態のいずれにあるかを検出したり、内枠の開閉状態を検出したりするために利用することができる。特に、このスイッチで内枠の開閉状態を検知するように構成したものでは、パチンコ機の機種やメーカにかかわらず検知信号の出力形態を一律に統一することができ、検知信号の集約や管理が容易になる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図2は、パチンコ機10と玉貸機2とを一組としたものを多数列設収容した遊技機島20の一部を示している。遊技機島20の上部には、パチンコ球を遊技機島20の中央上部に設置された図示省略の上部タンクから島端に向けて流すための玉補給樋21が架け渡してある。
この玉補給樋21の途中には、流下するパチンコ球を取り込むための玉取入器22が各パチンコ機10に対応して取り付けてある。玉取入器22によって取り込まれたパチンコ球は、蛇腹状の玉補給管23を通じて各パチンコ機10に供給される。また、遊技機島20の下部には、各パチンコ機10から排出されたパチンコ球を島中央に設置された図示省略の揚送研磨装置へ回収するための回収樋24が島端から島中央に向けて下方傾斜するように架け渡してある。揚送研磨装置は、回収されたパチンコ球を研磨しながら上部タンクまで搬送する機能を果たし、パチンコ球は島内で循環して再利用される。
このほか遊技機島20の内部には、玉貸機2に投入された紙幣を島端の金庫へ搬送する紙幣搬送機25や、玉貸機2に投入された硬貨を搬送するコイン搬送機26などが設置されている。
図3および図4は、本発明に係わるパチンコ球補給装置30の遊技機島20への取り付け状態等を示している。図3は、パチンコ機10を背面側から見た様子を、図4は、パチンコ機10を側方から見た際の部分断面を示している。
パチンコ機10は、遊技機島20の横桟27に支持固定される方形状の外枠12を有し、この外枠12の前方の縦一側端にヒンジを介して内枠13が開閉自在に取り付けられている。この内枠13に、図示省略の遊技盤や回路部品などパチンコ機10を構成する部品の大部分が装着されている。
内枠13の裏面上部には、玉補給管23を通じて供給されるパチンコ球を一時的に貯留するための賞球タンク11が取り付けてある。賞球タンク11内のパチンコ球は、パチンコ機10の正面に設けられた上受け皿14(図2参照)に景品球(賞球)や貸玉として払い出される。
パチンコ球補給装置30は、各パチンコ機10が有する賞球タンク11の上方に位置するように遊技機島20の横桟27に取り付けられる。パチンコ球補給装置30は、玉補給管23を通じて供給されるパチンコ球を賞球タンク11へ、飛び出しの無い様に排出して補給するものであり、常時連続的にパチンコ球を補給する常時補給方式の補給装置である。
内枠13の裏面に取り付けられている賞球タンク11や各種の部品は、内枠13の開閉に伴って外枠12に対して開閉移動する。したがって、内枠13を閉じると、図1に示すように賞球タンク11はパチンコ球補給装置30の下方へ進出し(破線で表示)、内枠13を開くとパチンコ球補給装置30の下方から賞球タンク11が退却(実線で表示)するようになっている。
次に、図1及び図5から図17を参照してパチンコ球補給装置30の構成および機能を説明する。図5、図6等に示すように、パチンコ球補給装置30は、断面L字状に平板を屈曲させた取付ベース31と、この取付ベース31の一辺に溶接等で固定されたスライドレール部32と、スライドレール部32にスライド可能に取り付けられたホルダー部33とを備え、このホルダー部33にパチンコ球を補給するための各種の部品が取り付けられている。
パチンコ球補給装置30は、図1および図3に示すように、取付ベース31のL字の角と横桟27の下端手前の角とを合わせた状態で横桟27に螺子止めされて遊技機島20に取り付けられる。なお、取付ベース31とスライドレール部32とホルダー部33とによりベース部が構成される。
図5、図6等に示すよう、スライドレール部32は、上部が取付ベース31に固定された矩形板状の底面部34と、その左右両端に立設された右側壁35と左側壁36とから構成される。これらの側壁35、36にはそれぞれ底面部34と平行に延びるスライドガイド穴37、38が形成されている。また左側壁36には、スライドガイド穴38に沿って並ぶ複数の位置決め穴39が設けてある(図6参照)。
ホルダー部33の左端にはスライドレール部32の左側壁36と近接対面する内側壁41があり、ホルダー部33の右端にはスライドレール部32の右側壁35のスライドガイド穴37に係合する係合片42が設けてある。また、内側壁41には、スライドレール部32の左側壁36の位置決め穴39に係合する突起と、螺子穴とが設けて有る。
ホルダー部33は、係合片42をスライドレール部32の右側壁35のスライドガイド穴37に挿入し、内側壁41の突起を位置決め穴39に嵌めた状態で、スライドレール部32の左側壁36の外側からスライドガイド穴38を通して蝶ボルト43を先の螺子穴に締め込むことでスライドレール部32に固定される。蝶ボルト43を緩めることで、パチンコ機10の賞球タンク11と遊技機島20の横桟27との距離に応じてホルダー部33を上下にスライドさせて適宜の位置に固定することができるようになっている。
図5は、ホルダー部33を最下端にスライドさせて固定した状態におけるパチンコ球補給装置30の正面を、図6はこの状態におけるパチンコ球補給装置30の左側面をそれぞれ示している。また図7は、ホルダー部33を最上端にスライドさせて固定した状態におけるパチンコ球補給装置30の正面を、図8は、この状態におけるパチンコ球補給装置30の左側面をそれぞれ示している。
ホルダー部33の右上部には、玉補給管23の下端部が接続される接続プラグ51がその接続口を上向きにして支持されている。また、ホルダー部33の左下部には、スライドレール部32の底面部34に対して垂直手前に突出した断面下向きコの字の支持腕52が設けてある。この支持腕52の先端に、開閉レバー61が底面部34と平行かつ横向きの回転軸53で軸支されている。
開閉レバー61は、図1に示すように、内枠13の開閉に応じて賞球タンク11の側壁(詳細には背面端)と係合し、内枠13を閉じたときの第1の状態と、内枠13を開いたときの第2の状態とに交互に回動するようになっている。第1の状態は、内枠13を閉じたときに進出した賞球タンク11の背面壁に開閉レバー61が押し上げられた状態(図14または図1の破線で示す状態)である。
第2の状態は、内枠13を開いたときに賞球タンク11の退却に追従し、開閉レバー61が略鉛直下方向きとなった状態(図15または図1の実線で示す状態)である。なお、開閉レバー61の回動範囲は、支持腕52の上面と開閉レバー61との接触により規制される。
開閉レバー61には、軸支された基端側から排出腕62が突設されており、開閉レバー61と排出腕62とにより、全体として略L字状のコック部材60を成している。排出腕62の先端には、図1、図5、図7等に示すように、パチンコ球の排出部70が設けて有る。
排出部70は、排出腕62の先端に形成されかつ開閉レバー61を軸支する回転軸53と平行に延びる略円筒状の空洞部71(図10参照)と、この空洞部71に嵌入される図11〜図13等に示した排出ノズル72と、空洞部71に開設されたアウター排出口73(図9、図10等参照)と、排出ノズル72に開設されたインナー排出口74(図11、図12等参照)とから構成されている。
なお、図9は、コック部材60の正面を、図10は、コック部材60の図9におけるA−A断面をそれぞれ示している。また、図11は、排出ノズル72の正面を、排出ノズル72の図11におけるB−B断面を、図13は、空洞部71に排出ノズル72を嵌入した状態をそれぞれ示している。
図9に示すように、アウター排出口73は、空洞部71の周壁のうち排出腕62の先端部分に開設されており、パチンコ球1個が丁度通る大きさを有している。アウター排出口73は、開閉レバー61が第1の状態となったとき、真下(賞球タンク11の底面を臨む方向)または斜め下方を向くようになっている。排出ノズル72は、図11および図13に示すように、インナー排出口74が周壁に開設され、かつ空洞部71に嵌入される側の軸腕75と、接続腕76とが略L字に屈曲した形状を備えている。
軸腕75は、インナー排出口74よりも先へパチンコ球が行かないように先端側が封鎖されている。インナー排出口74は、軸腕75の周壁に楕円状もしくは長穴状に開設されており、その短径がパチンコ球の直径よりわずかに大きくなるように設定されている。
排出腕62先端の空洞部71と、これに嵌入された排出ノズル72とが相対的に回転してアウター排出口73とインナー排出口74との穴位置が合うと、パチンコ球が排出ノズル72の内部からアウター排出口73を通って流出可能な補給状態となる。インナー排出口74が楕円状を成しているので、空洞部71と排出ノズル72との相対位置が一定の角度範囲で補給状態が形成されるようになっている。
一方、アウター排出口73とインナー排出口74との穴位置がずれると、パチンコ球が排出ノズル72の内部からアウター排出口73を通って流出し得ない補給停止状態となる。このように排出部70は、パチンコ球が流出可能な補給状態と流出不能な補給停止状態とを切り替えるパチンコ球流出阻止機構としての機能を備えている。
また、図9に示すように、開閉レバー61の基端側の上部端面には突起部63が突設されている。図5および図7に示すように、開閉レバー61を軸支する支持腕52の上面部には、第2の状態となった開閉レバー61の突起部63と対面する位置に図示省略の穴が開設されており、アクチュエータがこの穴を上方から丁度臨むようにしてスイッチ54が取り付けてある。開閉レバー61が図5や図7に示した第2の状態に位置するとき、スイッチ54のアクチュエータが突起部63に押されてオンするようになっている。ここでは、スイッチ54として常開型の接点(a接点)を有するマイクロスイッチを使用している。
また、図5、図7に示すように、接続プラグ51の下端部と排出ノズル72の接続腕76の端部とは、パチンコ球の案内管80で接続されている。案内管80は弾性を有するとともに、パチンコ球が円滑に通過し得る内径を所定量伸張した状態でも保持可能に構成されている。ここでは、案内管80として線状のバネを巻回したコイルバネを用いている。案内管80は、図15または図1の実線で示す第1の状態のとき、フリーの状態よりもわずかに伸張されるようにその長さが設定されている。
案内管80が接続プラグ51の下端部に固定された位置Aと(図14参照)、開閉レバー61の回転軸53の位置Bと、案内管80が排出ノズル72の接続腕76先端に係止された位置C(あるいは排出ノズル72の回転中心)との位置関係は以下のように設定されている。すなわち、接続プラグ51への固定端の位置Aを、開閉レバー61の回転軸の位置Bよりも、パチンコ機10の存する側(取付ベース31側)にする。また、開閉レバー61が第1の状態(開閉レバー61側へ最大限に回動した状態)になったとき、接続プラグ51の下端部に固定された位置Aと開閉レバー61の回転軸の位置Bとを結ぶ直線(図示せず)を、接続腕76先端に案内管80が係止されている位置Cが越えないようにしてある。
さらに、図14の第1の状態で位置Aと位置Cを結ぶ直線(図示せず)と、図15の第2の状態で位置Aと位置Cとを結ぶ直線(図示せず)との角度差ができるだけ大きくなるようにすると、大きな復元力を得ることができる。具体的には、接続プラグ51の下端に案内管80を固定した位置Aをできるだけ下げる。限界条件は、図15の第2の状態において案内管80がわずかに伸張し、かつ図14の第1の状態に伸張した状態で案内管80が降伏点を越えないことになる。
次に、パチンコ球補給装置30の作用を説明する。
パチンコ機10の内枠13を閉じると、図14に示すように賞球タンク11が矢印91の示す方向へ移動してパチンコ球補給装置30の下方へ進出する。これにより、開閉レバー61が賞球タンク11の側壁、詳細には賞球タンク11の背面の側壁上端に係合して押し上げられ、図14では開閉レバー61が右周りに回動して第1の状態になる。このとき、案内管80は伸張するが、パチンコ球が通過し得る内径が保持されるので、玉補給管23を通じて供給されたパチンコ球は、案内管80を通って排出ノズル72内へ至る。
また、案内管80によって排出ノズル72の接続腕76上端を常に接続プラグ51の下端方向に引っ張るので、開閉レバー61が第2の状態から第1の状態へ回動すると、排出腕62の先端に設けた排出部70の空洞部71と排出ノズル72とが相対回転し、図16に示すように、アウター排出口73とインナー排出口74の穴位置が合い、パチンコ球が排出ノズル72からインナー排出口74およびアウター排出口73を通って賞球タンク11へ排出され得る補給状態になる。
補給状態において、賞球タンク11内に貯留されているパチンコ球がアウター排出口73からの流出を阻害しなければ、パチンコ球がアウター排出口73を通じて賞球タンク11内へ実際に排出される。このとき、アウター排出口73は、ほぼ真下を向いており、パチンコ球は、賞球タンク11の底面に向けて排出される。一方、賞球タンク11内に貯留されているパチンコ球がアウター排出口73近傍にあってここからの流出を阻害するときは、アウター排出口73からパチンコ球が出なくなり、賞球タンク11への補給が停止する。このように、補給状態では、賞球タンク11内にほぼ一定量のパチンコ球が貯留するように、自動的にパチンコ球の補給が調整される。
また、開閉レバー61が第1の状態になると、図14や図16などに示すように、排出腕62の先端が下降して賞球タンク11の中に進入する。そして、この進入している部分にパチンコ球の排出口であるアウター排出口73が存在するので、賞球タンク11からパチンコ球が溢れる前にアウター排出口73からの流出が賞球タンク11内のパチンコ球に阻害されて補給が停止し、常時補給方式としての適切な補給動作が確保される。
さらに、内枠13を閉じた第1の状態では、図14に示すように、排出腕62の先端(詳細には、排出ノズル72の接続腕76の先端)を接続プラグ51の下端に向けて案内管80によって引っ張るので、開閉レバー61が第2の状態へ復帰するように付勢される。また、開閉レバー61の基端側の上部端面に突設された突起部63がスイッチ54のアクチュエータから離れて、スイッチ54がオフになる。
このような第1の状態からパチンコ機10の内枠13を開くと、賞球タンク11が図15の矢印92の示す方向へ退却する。このとき、案内管80の張力によって開閉レバー61が第1の状態から回動(図14、15では左周りに回動)して第2の状態に復帰する。
また、案内管80によって排出ノズル72の接続腕76の端部を常に接続プラグ51の下端側へ引っ張るので、開閉レバー61が第1の状態から第2の状態へ回動すると、これに伴って排出腕62の先端の空洞部71と排出ノズル72とが相対回転する。その結果、図16に示すように、アウター排出口73とインナー排出口74の穴位置がずれて、パチンコ球が排出ノズル72内からアウター排出口73を通って排出され得ない補給停止状態が形成される。
さらに、開閉レバー61が第2の状態になると、図1に示すように第1の状態に比べて排出腕62の先端が上昇し、排出腕62全体が賞球タンク11の外(上方)へ退避した状態になる。これにより、内枠13を開閉したときに排出腕62と賞球タンク11との衝突が回避される。また、第2の状態になると、図5に示すように、開閉レバー61の基端側の上部端面に突設された突起部63がスイッチ54のアクチュエータを押圧し、スイッチ54がオンになる。
スイッチ54のオンオフにより、たとえば、内枠13の開閉状態を検知することができる。このほか、スイッチ54のオンオフにより、開閉レバー61が第1の状態と第2の状態のいずれにあるか、パチンコ球流出機構が補給状態と補給停止状態のいずれにあるか等を検出することができる。
なお、インナー排出口74が楕円状を成しているので、開閉レバー61が第2の状態から第1の状態へ回動する途中から第1の状態に至るまでの所定の角度範囲において、補給状態が形成される。これにより、賞球タンクのサイズの違い等により、パチンコ機の内枠13を閉じても開閉レバー61が完全に第1の状態に至らないような場合でも、パチンコ球の補給が可能になり、様々な機種への適合が可能になる。
また、第1の状態から第2の状態へ回動する途中で補給状態から補給停止状態に切り替わるので、内枠を開く際に、賞球タンクからのパチンコ球の飛び出しが生じる前に補給停止状態にすることができる。ここでは、第2の状態から第1の状態側へ約30度回動した箇所で補給状態と補給停止状態とが切り替わるようになっている。
このほか、賞球タンク11内にパチンコ球が積み上がっている状態で内枠13を開くと、空洞部71と排出ノズル72との相対回転によってアウター排出口73とインナー排出口74との位置がずれて行く過程で排出口にパチンコ球を挟み込む可能性がある。しかし、パチンコ球の挟み込みが生じて空洞部71と排出ノズル72との相対回転が不能になっても、開閉レバー61の回動には影響を与えないので、パチンコ球を挟み込んだ状態のままで開閉レバー61が第2の状態に復帰して内枠13を円滑に開くことができる。この挟み込みは、内枠13を閉じて開閉レバー61が第1の状態へ変位過程で自然に解除される。
また、第1の状態において排出腕72の賞球タンク11内への進入量を少なくし得たのは、空洞部71と排出ノズル72との相対回転によるパチンコ球流出阻止機構を採用することで、補給状態でのアウター排出口73を下方や斜め下方に向けることができたことにもよる。すなわち、横方向にパチンコ球を排出する場合には飛び出し防止のために排出口を賞球タンクの底面近くまで進入させなければならないが、下向きに排出口を設けることでパチンコ球が賞球タンク11の外へ飛び出し難くなったので、進入量を少なくすることが可能になっている。
図18および図19は、突起部63に代えて、開閉レバー61aの基端側の上部端面にカム65を設けたコック部材60aの一例を示している。突起部63の場合には、開閉レバー61がほぼ完全に第2の状態にあるときだけスイッチ54がオンする。これに対し、カム65を用いたものでは、開閉レバー61aが所定の角度範囲にある間、スイッチ54がオンするようになっている。
図19は、カム65によってスイッチ54がオンオフされる様子を示している。スイッチ54のアクチュエータ55は、開閉レバー61aが第2の状態の手前の約30度の範囲においてカム65に押圧され、この角度範囲においてスイッチ54がオンする。これにより、ある程度開いた時点で内枠13の開放を検知することができ、たとえば、少しだけ内枠13をこじ開けて行なう不正な行為を検出することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、パチンコ球流出阻止機構は、ソレノイド等で駆動することによってピンをパチンコ球の通路内に出没させる構成であってもよい。この場合、補給状態を形成してもパチンコ球が賞球タンク11から飛び出さない位置に開閉レバー61が存する角度範囲においてスイッチ54がオンするように構成し、このスイッチ54でソレノイド等への通電をオンオフするようにするとよい。
また、実施の形態では、第1の状態で排出部70のアウター排出口73がほぼ真下を向くように設定したが、賞球タンクから飛び出さない範囲で、斜め下方を向くように設定してもよい。なお、スイッチとして、アクチュエータが押された際に接点がオフ(ブレーク)する常閉型(b接点)のスイッチを用いてもよい。また、スイッチは、マイクロスイッチに限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係わるパチンコ球補給装置の動きを示す説明図である。 パチンコ機と玉貸機とを一組としたものを多数列設収容した遊技機島の一部を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるパチンコ球補給装置を遊技機島の横桟に取り付けた状態をパチンコ機の背面側から見た様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わるパチンコ球補給装置を遊技機島の横桟に取り付けた状態をパチンコ機の側方から見た様子を示す説明図である。 ホルダー部を最下端に移動させた状態のパチンコ球補給装置を示す正面図である。 ホルダー部を最下端に移動させた状態のパチンコ球補給装置を示す左側面図である。 ホルダー部を最上端に移動させた状態のパチンコ球補給装置を示す正面図である。 ホルダー部を最上端に移動させた状態のパチンコ球補給装置を示す左側面図である。 開閉レバーと排出腕とが一体に構成されたコック部材を示す正面図である。 コック部材の図10におけるA−A断面図である。 排出腕の先端の空洞部に嵌入される排出ノズルを示す正面図である。 排出ノズルの図11におけるB−B断面図である。 空洞部に排出ノズルを嵌入した状態の一例を示す正面図である。 開閉レバーが第1の状態にあるパチンコ球補給装置の右側面を示す説明図である。 開閉レバーが第2の状態にあるパチンコ球補給装置の右側面を示す説明図である。 アウター排出口とインナー排出口の穴位置が合って補給状態となった排出部の一例を示す断面図である。 アウター排出口とインナー排出口の穴位置がずれて補給停止状態となった排出部の一例を示す断面図である。 突起部に代えてカムを設けたコック部材の一例を示す右側面図である。 コック部材のカムによってスイッチがオンオフされる様子を示す説明図である。
符号の説明
2…玉貸機
10…パチンコ機
11…賞球タンク
12…外枠
13…内枠
14…上受け皿
20…遊技機島
21…玉補給樋
22…玉取入器
23…玉補給管
24…回収樋
25…紙幣搬送機
26…コイン搬送機
27…横桟
30…パチンコ球補給装置
31…取付ベース
32…スライドレール部
33…ホルダー部
34…底面部
35…右側壁
36…左側壁
37、38…スライドガイド穴
39…位置決め穴
41…内側壁
42…係合片
43…蝶ボルト
51…接続プラグ
52…支持腕
53…回転軸
54…スイッチ
55…アクチュエータ
60、60a…コック部材
61、61a…開閉レバー
62…排出腕
63…突起部
65…カム
70…排出部
71…空洞部
72…排出ノズル
73…アウター排出口
74…インナー排出口
75…軸腕
76…接続腕
80…案内管
91…内枠を閉じたときに賞球タンクが進出する方向を示す矢印
92…内枠を開いたときに賞球タンクが退却する方向を示す矢印

Claims (10)

  1. 遊技機島内の補給経路から供給されるパチンコ球を、この遊技機島に列設されたパチンコ機の背面に設置された賞球タンクに補給するパチンコ球補給装置であって、
    前記遊技機島に取り付けられるベース部と、
    前記パチンコ機の内枠の開閉に伴って移動する前記賞球タンクの側壁と係合して、前記内枠を閉じたときの第1の状態と、開いたときの第2の状態とに交互に回動可能に前記ベース部に軸支された開閉レバーと、
    前記開閉レバーから突出して設けられ、先端にパチンコ球の排出部が位置する排出腕と、
    前記開閉レバーが前記第1の状態のとき前記排出部からパチンコ球が流出可能な補給状態を形成し前記第2の状態のとき前記排出部からパチンコ球が流出不能な補給停止状態を形成するパチンコ球流出阻止機構と、
    一端が前記ベース部に固定されるとともに他端が前記排出部に係止され、前記補給経路から供給されるパチンコ球を前記排出部に向けて案内する弾性を有する案内管とを備え、
    前記案内管の弾性により、前記第1の状態から前記第2の状態へ前記開閉レバーが復帰するように前記排出腕を付勢した
    ことを特徴とするパチンコ球補給装置。
  2. 前記排出部は、前記開閉レバーの回転軸と平行な軸方向を持つ空洞部と、L字に屈曲し、その一方の腕が前記空洞部に回動可能に嵌入された排出ノズルと、前記空洞部の周壁に形成されたアウター排出口と、前記排出ノズルの周壁に形成されたインナー排出口とを備え、前記空洞部と前記排出ノズルとの相対回転により、前記アウター排出口と前記インナー排出口の穴位置が合った前記補給状態と前記穴位置のずれた前記補給停止状態とを形成する前記パチンコ球流出阻止機構として機能し、
    前記案内管は、前記他端が前記排出ノズルの他方の腕に接続され、この腕を前記案内管の前記ベース部に固定された一端方向へ引っ張ることで、前記開閉レバーの回動に伴って前記空洞部と前記排出ノズルとの相対回転を生じさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ球補給装置。
  3. 前記第1状態において、前記排出部の排出口からパチンコ球が真下または斜め下方へ流出するようにした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ球補給装置。
  4. 前記パチンコ球流出阻止機構は、前記第2の状態から第1の状態へ至る途中から前記補給状態を形成する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のパチンコ球補給装置。
  5. 前記排出腕は、前記開閉レバーが前記第1の状態のとき先端が前記賞球タンク内に進入し、前記開閉レバーが前記第2の状態のとき前記賞球タンクから退避する
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のパチンコ球補給装置。
  6. 前記開閉レバーが前記第1の状態のときに先端の排出部が前記賞球タンク内に入る範囲で前記排出腕を短くした
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のパチンコ球補給装置。
  7. 前記案内管は、パチンコ球が通過し得るだけの内径が保持される弾性体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載のパチンコ球補給装置。
  8. 前記案内管を、コイルバネで構成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載のパチンコ球補給装置。
  9. 前記開閉レバーの回動によりオンオフされるスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載のパチンコ球補給装置。
  10. 前記スイッチは、前記開閉レバーが前記第1の状態と前記第2の状態のいずれにあるかに応じてオンオフして、前記内枠の開閉状態を検知する
    ことを特徴とする請求項9に記載のパチンコ球補給装置。
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