JP4069513B2 - リード線および該リード線の接続された太陽電池パネル - Google Patents

リード線および該リード線の接続された太陽電池パネル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリード線、とくに太陽電池パネルに用いるリード線および該リード線の接続された太陽電池パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギの要請に伴い太陽エネルギの利用が注目されており、その利用形態のひとつとして太陽光を多数の太陽電池に受光して電気エネルギに変換する太陽電池が種々検討されている。
【0003】
しかして、太陽電池では、多数の太陽電池セルをセルリボンで接続して太陽電池パネルを形成し、隣り合う太陽電池パネル同士の接続や太陽電池パネルと集電箱との接続にはリード線が用いられている。
【0004】
従来の太陽電池パネルに接続されるリード線の例は図29〜図33に示されている。図29〜図33に示すリード線はいずれも、相手に対して接続される導体の先端部分が導体被覆線から突出した形状になっている。
【0005】
図29は従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第一例の断面図である。
【0006】
図中、1はフッ素樹脂製あるいはアルミニウムなどの金属箔をフッ素フィルムやPETフィルムなどの絶縁性フィルムで挾着した三層構造のフィルム製の不透明な基板、2は基板1に対向配置した透明なガラス板であり、基板1とガラス板2との間には、基板1とガラス板2とを張り合わせるため中間材3が介在している。しかして中間材3内には多数の太陽電池セル4が埋め込まれている。
【0007】
太陽電池セル4の中間材3への埋設は、基板1と太陽電池セル4との間およびガラス板2と太陽電池セル4との間にそれぞれ、シート状のエチレンビニルアセテートあるいはポリビニルブチラールを挾み、真空下で加熱、加圧することにより行う。
【0008】
かく太陽電池セル4の表面には、隣り合う太陽電池セル4の陽極と陰極とを接続するようセルリボン5が接続されており、所定の太陽電池セル4で起電した電気はセルリボン5を通って順次、下流側の太陽電池セル4へ給電されるようになっている。
【0009】
基板1の外側下面には蓋6aを有する継電箱6が設けられており、継電箱6内には、ターミナル電極7が収納されている。
【0010】
1枚の太陽電池パネルの給電方向下流側端部における太陽電池セル4には、延在部5aを有するセルリボン5が張り付けられており、セルリボン5の延在部5aは、基板1の孔1aを貫通し、継電箱6内でターミナル電極7にハンダやねじ止めにより接続されている。セルリボン5は銅リボンにハンダメッキを施したもので、厚さ0.13〜0.25mm、幅2〜6mm程度である。
【0011】
ターミナル電極7には、従来のリード線8の導体被覆線から突出した導体部分が、ハンダ付けあるいはねじ止めにより接続されており、リード線8は継電箱6の側部に設けた孔6bを通って外部へ延在し、図示してない集電箱に接続されている。
【0012】
継電箱6内には、ターミナル電極7が埋設されるよう、シリコーンシーラント9が充填されており、継電箱6は、継電箱6外へはみ出しているシリコーンシーラント9により基板1の下面に張り付けられている。シリコーンシーラント9を充填するのは、ターミナル電極7やリード線8などを、外部から侵入する水分から保護するためである。
【0013】
太陽エネルギは、ガラス板2および中間材3を通って太陽電池セル4に照射され、発電が行われる。太陽電池セル4で起電された電気は、セルリボン5を通って順次下流側へ流れ、セルリボン5の延在部5aからターミナル電極7を通ってリード線8へ流れ、リード線8から集電箱に集電され、さらにインバータを通って配電盤へ送られる。
【0014】
図30は従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第二例の断面図である。
【0015】
本例は合せガラスの例で、図29に示す基板1のかわりにガラス板10が用いられている。
【0016】
また継電箱11はガラス板2,10の端縁部に端縁部から外方へ突出するよう設けられており、継電箱11内にはターミナル電極12が収納されている。
【0017】
1枚の太陽電池パネルにおける給電方向下流側端部の太陽電池セル4に張り付けたセルリボン5の延在部5aは、中間材3の端縁部から外方へ突出し、その先端はハンダ付けあるいはねじ止めによりターミナル電極12に接続されている。
【0018】
ターミナル電極12には、従来のリード線8の導体被覆線から突出した導体部分が、ハンダ付けあるいはねじ止めにより接続されており、リード線8は継電箱11の側部に設けた孔11aを通って外部へ延在し、図示してない集電箱に接続されている。
【0019】
継電箱11内には、ターミナル電極12が埋設されるようシリコーンシーラント13が充填されており、継電箱11は、シリコーンシーラント13によりガラス板2,10を上下面から挾むがごとくガラス板2,10および中間材3に接着されている。継電箱11内にシリコーンシーラント13を充填するのは、ターミナル電極12、リード線8などを、侵入する水分から保護するためである。
【0020】
図31は従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第三例の断面図である。
【0021】
本例は複層ガラスの例で、継電箱11の配置は基本的には図30のものに似ている。また太陽電池セル4は、ガラス板2と、ガラス板2,10間の空気層14内に設けられたフッ素フィルムなどの透明フィルム15との間に収納され、中間材3により固定されている。透明フィルム15は積層時、中間材3とほぼ同等ないし2mm程度長目にセットされ、加熱圧着時、中間材3が流延し、透明フィルム15の先端は新たに接着剤を敷設しなくても前記中間材3により封止される。
【0022】
図中、16はガラス板2,10間の周縁に沿って設けられたシリコーンシーラントまたはポリサルファイド、17はシリコーンシーラントまたはポリサルファイド16に接してシリコーンシーラントまたはポリサルファイド16よりもガラス板2,10の内側に位置するよう、ガラス板2,10間に設けられた乾燥材入りのスペーサであり、スペーサ17とガラス板2,10の間には、ブチル系ゴム18が挿入されている。
【0023】
19は、1枚の太陽電池パネルにおける給電方向下流側端部の太陽電池セル4に張り付けたセルリボン5の延在部5aと継電箱11内に収納されたターミナル電極12を、ハンダ付けなどにより接続するリボンまたはケーブルであり、リボンまたはケーブル19はスペーサ17ならびにシリコーンシーラントまたはポリサルファイド16を貫通している。
【0024】
図32は従来のリード線が接続された太陽電池セルの第四例の断面図である。
【0025】
本例は合せガラスの例で、図29の基板1にかえてガラス板10を設けたものであり、給電系統や継電箱6の構造は図29に示すものと同じである。しかして、継電箱6はガラス板10の下面に張り付けられており、セルリボン5の延在部5aはガラス板10に設けられてシリコーンシーラントの充填された孔10aを通りターミナル電極7に接続されている。
【0026】
図33は従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第五例の断面図である。
【0027】
本例は複層ガラスの例で、継電箱6はガラス板2,10間の空気層14内に収納した透明フィルム15の下面にシリコーンシーラント9を介して接着されている。セルリボン5の延在部5aは透明フィルム15の孔15aを通って継電箱6内へ延び、ターミナル電極7に接続されている。また、リード線8は継電箱6およびスペーサ17ならびにシリコーンシーラントまたはポリサルファイド16を貫通して複層ガラスの外部へ引き出されている。
【0028】
図30〜図33においても、太陽電池セル4で起電された電気は、セルリボン5を経て順次下流へ流れ、ターミナル電極12または7を通りリード線8へ送出され、リード線8を通ってさらに下流へ給電される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
図29〜図33のいずれにあっても、リード線8の導体被覆線の除去された導体先端部は、基体直近に設けられた継電箱6または11内でターミナル電極7または12に接続されるとともに、導体先端部はシリコーンシーラント9、もしくはシリコーンシーラント13内に埋設されている。
【0030】
しかし、継電箱6,11に充填される材料がシリコーンの場合には、ガスの耐透過性が十分でなく、かつ一定量の水分を吸湿するため、セルリボン5の延在部5aまたは中間材3を通し、水分またはガスが太陽電池パネル内に侵入することを十分には阻止できない。このため、セルリボン5の腐食による抵抗増加のため太陽電池パネルに発電量の低下を招来したり、太陽電池セル4,4間の絶縁性が低下する、などの問題が発生する虞れがある。また、シリコーンシーラント9,13を個々の継電箱6,11に充填するために、手間と材料費が必要となり、コストアップを招来する。
【0031】
さらに、図30、31のものは、ガラス板2,10の端縁部に継電箱11を設けているため継電箱11設置のための余分なスペースが必要となり、しかも継電箱11がガラス板2,10の端縁部から外方へ突出しているため、美観を著しく損ねる問題がある。
【0032】
さらにまた、図32、33のものも、ガラス板2または透明フィルム15の下面に継電箱6を設けているため継電箱6が外部から見え、美観が損なわれ、図29、図32のものでは継電箱6を基板1またはガラス板2の下面に設けているため、この場合にも継電箱6設置のための余分なスペースが必要となり、美観が悪い。
【0033】
またさらに、図29〜図33のいずれのものにあっても、継電箱6,11内にトラブルが発生した場合には、シリコーンシーラント9,13を継電箱6,11から除去する必要があるが、この作業がたいへんである。
【0034】
また、継電箱6,11は各ターミナル電極7,12ごとに必要となるため、すくなくとも1枚の太陽電池パネルに1個の継電箱6または11が必要となり、したがって、多数の太陽電池パネルの集合体である太陽電池設備では多数の継電箱6または11を設ける必要があり、コストアップを招来したり美観を損ねたりする虞れがある。
【0035】
本発明は上述の実情に鑑み、耐透水性や耐透ガス性に優れたリード線の構造を提供し、太陽電池パネル内へ水分やガスが侵入しないようにして絶縁不良などのトラブルが生じないようにし、また太陽電池パネルごとに継電箱を設置せずにまとめて人の目に触れにくいところへ継電箱を設置できるようにすることで太陽電池設備のコストの削減、スペースの有効利用、美観の向上を図り得るようにした、リード線および該リード線の接続された太陽電池パネルを提供することを目的としてなしたものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち第1の発明にかかるリード線は、電気の通電される導体と、該導体の先端側を所要の間隔露出させるよう前記導体を被覆する導体被覆線と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記導体と導体被覆線の導体側とを所要の範囲に亘り被覆する耐湿性材料と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記耐湿性材料を被覆する熱収縮チューブと、前記耐湿性材料の導体側への流動を防止するために前記熱収縮チューブの導体側の先端部に充填された耐湿性材料流動防止体とを備えたものである。
【0037】
また、第2の発明のリード線は、耐湿性材料をブチル系ゴムとしたものである。
【0038】
したがって、上述の第1及び第2の発明では導体と導体被覆線との間に水分やガスが侵入することがなく、このため、リード線を通して、太陽電池セルへの水分やガスの侵入がないため、セルリボンの腐食や絶縁不良などが生じることはない。
【0039】
第3の発明の太陽電池パネルは、すくなくとも受光側が透明な複数の板状体間に収納された太陽電池セルのセルリボンもしくは太陽電池セルで起電された電気を送電し得るよう、所要の板状体の前記セルリボンに対し対向する面に酸化結合された導電性のハンダに、請求項1または2に記載のリード線における導体の露出部を接続したものである。
【0040】
第4の発明の太陽電池パネルは、すくなくとも受光側が透明な複数の板状体間に収納された太陽電池セルのセルリボン、もしくは太陽電池セルで起電された電気を送電し得るよう、所要の板状体の前記セルリボンに対し対向する面に酸化結合された導電性のハンダに、電気の通電される導体と、該導体の先端側を所要の間隔露出させるよう前記導体を被覆する導体被覆線と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記導体と導体被覆線の導体側とを所要の範囲に亘り被覆する耐湿性材料とを備えたリード線における前記導体の露出部を接続したものである。
【0041】
第5の発明の太陽電池パネルは、導体の先端側が被覆されないよう、第4の発明の太陽電池パネルのリード線の耐湿性材料を熱収縮チューブにより被覆したものであり、第6の発明の太陽電池パネルは、第4、第5の発明の太陽電池パネルにおいて、リード線の耐湿性材料をブチルゴム系としたものである。
【0042】
したがって、第3〜第6の発明では、太陽電池パネルごとに継電箱を設ける必要がなく、複数の太陽電池パネルに対して1個の継電箱を設け、1個の継電箱に複数の太陽電池パネルのリード線をまとめて接続することができるため、コストの削減、スペースの有効利用が可能となり、また継電箱は人目につきにくいところへ設置することが可能となるため、太陽電池設備としての見映えが良くなり美観が向上する。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0044】
図1〜図3は、本発明のリード線の実施の形態の一例を示す。
【0045】
図1は本発明のリード線の先端部近傍の断面図、図2は図1のII−II方向矢視図、図3は図1のIII−III方向矢視図である。
【0046】
図1〜図3中、21はリード線、22は導体、23は導体被覆線、24は耐湿性材料であるブチル系ゴム、25は熱収縮チューブである。
【0047】
リード線21は、中心側に断面円形の導体22を備えるとともに導体22には円筒形の導体被覆線23が外嵌されており、リード線21の先端側においては導体被覆線23が所要の長さに亘り切除され、導体22の先端側が露出している。
【0048】
導体22における露出した部分の、導体被覆線23に近接する部分と導体被覆線23の、露出した導体22に近接する部分には、導体22の一部および導体被覆線23の一部の外周を包囲するようにして円筒状のブチル系ゴム24が耐湿性材料として外嵌されている。なお、ブチル系ゴム24としては、1)イソブチレン単独重合体、2)イソブチレン・イソブチレン共重合体(ブチルゴム)、3)ハロゲン化ブチルゴム、4)部分加硫ブチルゴムなどがある。
【0049】
ブチル系ゴム24は、導体22の外周部では小径であるが、導体被覆線23の外周部では導体被覆線23の外径に合わせて太径となり、導体22と導体被覆線23の境界部ではブチル系ゴム24は段状になっている。
【0050】
導体22における露出した部分の、ブチル系ゴム24に近接する部分と、ブチル系ゴム24と、導体被覆線23の、ブチル系ゴム24に近接する部分には、導体22の一部とブチル系ゴム24全長と導体被覆線23の一部の外周を包囲するようにして円筒状の熱収縮チューブ25が外嵌され、ブチル系ゴム24は熱収縮チューブ25により導体22および導体被覆線23に固定されている。
【0051】
しかし、導体22の先端部は一部、熱収縮チューブ25から外方へ突出し、露出した状態になっている。
【0052】
導体22としては、錫メッキ軟銅線、銀、ニッケルメッキ軟銅線、銀メッキ軟銅線、電気用軟銅線、裸銅線、ワイヤロープなどが用いられ、単線の場合は外径が0.1〜1.6mmφ程度とし、撚線の場合は外径が0.2〜1.8mmφ程度とする。
【0053】
導体被覆線23としてはテフロン、フッ素などを用い、厚さ0.15〜0.3mm程度とし、ブチル系ゴム24は厚さ0.1〜0.4mm程度とする。
【0054】
熱収縮チューブ25としては、ポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどが用いられ、熱収縮前の寸法は、内径が1.3〜3.5mmφ程度、厚さが0.2〜0.25mm程度とし、熱収縮後の寸法は、内径が0.5〜2.2mmφ程度とし、厚さは0.3〜0.45mm程度とする。
【0055】
本実施の形態例のリード線21によれば、リード線21部分に付着した水分が導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に侵入することがなく、したがって、リード線21を通してのセルリボンの腐食や太陽電池セル間の絶縁不良といったトラブルが生ずることがない。
【0056】
図4および図5は、本発明のリード線の実施の形態の他の例を示す。
【0057】
図4は本発明のリード線の先端部近傍の断面図、図5は図4のV−V方向矢視図である。
【0058】
図4、5中、58は耐湿性材料流動防止体であり、図中、図1〜図3と同一のものには同一の符号が付してある。
【0059】
本実施の形態例におけるリード線21は構造、寸法とも基本的には図1〜図3に示すリード線21とほぼ同じである。しかし、本実施の形態例においては、ブチル系ゴム24から前方へ突出した導体22の外周に、後端がブチル系ゴム24の先端に接触するよう、ほぼブチル系ゴム24と同径の耐湿性材料流動防止体58が外嵌されており、耐湿性材料流動防止体58の外周には、ブチル系ゴム24の外周に嵌合された熱収縮チューブ25の先端側が外嵌されている。耐湿性材料流動防止体58の先端はわずかに熱収縮チューブ25の先端前方へ突出し、耐湿性材料流動防止体58の外周と熱収縮チューブ25の内周との間の隙間を塞ぐよう、かしめたような形状となっている。
【0060】
本実施の形態例のリード線21においても、リード線21部分に付着した水分やガスが導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に侵入することがなく、したがってリード線21を通してのセルリボン腐食や太陽電池セル間に絶縁不良といったトラブルが生ずることはない。
【0061】
また、耐湿性材料流動防止体58は熱収縮チューブ25内に充填された状態となっているため、熱収縮チューブ25内のブチル系ゴム24が露出している導体22側へ流動することを防止できる。なお、耐湿性材料流動防止体58としては、反応硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂があり、とくにブチル系ゴムとの相性が良いため、エチレンビニルアセテートが好ましい。耐湿性材料流動防止体58は、反応硬化性樹脂の場合は薬品と反応させて硬化され、熱硬化性樹脂の場合は加熱することにより硬化され、熱可塑性樹脂の場合は加熱後冷却することにより硬化される。
【0062】
次に、図1〜図3に示すリード線21の製造方法について説明する。
【0063】
図6〜図9は本発明の実施の形態の一例である、図1〜図3に示すリード線の製造方法の第一例である。しかして図6は導体被覆線の一部を除去した状態を示す断面図、図7は露出した導体と導体被覆線の境界部にブチル系ゴムを団子状に取付けた状態を示す断面図、図8はブチル系ゴムを薄く延ばして露出した導体の一部および導体被覆線の一部をブチル系ゴムにより被覆した状態を示す断面図、図9は薄く延ばしたブチル系ゴムに熱収縮していない熱収縮チューブを嵌め込んだ状態を示す断面図である。
【0064】
図7中、24aは団子状のブチル系ゴム、図9中、25aは熱収縮する前の熱収縮チューブである。
【0065】
しかして、本製造方法の一例においては、外径1.0mmφのリード線体の導体被覆線23をリード線体の先端から約20mm程度切断、除去して導体22の先端側を露出させる(図6参照)。
【0066】
次に、導体22と導体被覆線23との境界部に少量のブチル系ゴム24aを団子状に巻き付け(図7参照)、このブチル系ゴム24aを導体22の先端方向へ約10mmの長さで厚さが約0.2mm程度となるよう指で引き延ばし、導体被覆線23の導体22側の一部と導体22の導体被覆線23側の一部に全周に亘りブチル系ゴム24aを巻き付けて段付き円筒状のブチル系ゴム24を形成する(図8参照)。
【0067】
続いて、内径約1.5mmφで厚さが0.2mm、長さが20mmの熱収縮チューブ25aを、導体22の先端が熱収縮チューブ25aの前方に突出するとともにブチル系ゴム24の先端および後端が熱収縮チューブ25a内に位置するよう、導体22の先端側からブチル系ゴム24の外周に嵌め込む(図9参照)。
【0068】
熱収縮チューブ25aがブチル系ゴム24に外嵌されたら、熱収縮チューブ25aを熱風ドライヤで約15秒加熱する。熱収縮チューブ25aは温度約120℃で完全に収縮し、導体22の先端側は熱収縮チューブ25から約10mm前方へ突出した図1に示すごときリード線21となる。熱収縮後の熱収縮チューブ25の外径は、導体22の部分で約1.1mmφ、導体被覆線23の部分で約1.9mmφである。
【0069】
図10〜図14は本発明の実施の形態の一例である、図1〜図3に示すリード線の製造方法の第二例である。しかして、図10は外径2mmφのブチル系ゴムを離型紙に挾んだ状態を示す正面図、図11は図10のXI−XI方向矢視図、図12は離型紙に挾まれたブチル系ゴムをローラで圧延する状態を示す側面図、図13は図12で圧延により平板状になった、離型紙に挾まれたブチル系ゴムを所定の大きさに切り取る状態を示す平面図、図14はリード線先端の導体被覆線を除去した部分に導体の一部および導体被覆線の一部を覆うよう、図13で切り取られたブチル系ゴムを導体の一部および導体被覆線の一部に巻き付ける状態を示す断面図である。
【0070】
図10、11中、24bは円形の細長い紐状のブチル系ゴム、26はブチル系ゴム24bを上下から挾むよう設けた所定幅の離型紙である。
【0071】
図12中、27は圧延ロール、図13中、28は圧延されて平板状となったブチル系ゴム24bと離型紙26の積層体、図14中、28aは積層体28の一部を切断して形成した積層体片である。
【0072】
円形の細長い紐状のブチル系ゴム24bを上下から離型紙26により挾み(図10、11参照)、これをクリアランスを0.25mm程度にした圧延ロール27,27間に通す(図12参照)。このため、ブチル系ゴム24bは離型紙26間で平板状に延ばされ、平板状のブチル系ゴムが離型紙に挾まれた厚さ約2mmの積層体28が形成される(図13参照)。
【0073】
この離型紙26とブチル系ゴム24bの積層体28を幅約2mm、長さ約10mmに切断してリード線21の導体22と導体被覆線23との境界部に、導体22先端側が約10mm程度露出するよう巻き付ける(図14参照)。この際、積層体28の導体22や導体被覆線23に直接接触する側は予め離型紙26を剥ぎ取っておき、巻き終えたところで外周側の離型紙26を剥ぎ取る。このようにすることにより、巻き付けられたブチル系ゴム24bの厚さが均一となり、かつ指が汚れることを防止できる。
【0074】
ブチル系ゴムの積層体片28aを導体22および導体被覆線23に巻き付けると、その形状は図8に示すごとくなり、以後の作業手順は、リード線21の製造方法の第一例に従って行われる。
【0075】
前記リード線の製造方法の第一例、第二例に基づいてリード線の製造を行う場合、熱収縮チューブとしてはポリフッ化ビニリデンを使用することもできる。この場合、熱風ドライヤでの加熱は約20秒であり、熱収縮チューブは約160℃で完全に収縮する。
【0076】
図15〜図17は本発明の実施の形態の一例である、リード線の製造方法の第三例である。しかして、図15は圧力容器の断面図、図16は熱収縮チューブであるポリフッ化ビニリデンの長手方向中途位置までブチル系ゴムが充填された状態を示す断面図、図17はブチル系ゴムが充填された熱収縮チューブをリード線の導体および導体被覆線に嵌め込もうとしている状態を示す断面図である。
【0077】
図15中、29は下部外周にヒータ30を備えた圧力容器、31は圧力容器29内に収納されヒータ30により加熱されて溶融状態となっているブチル系ゴム、32は圧力容器29の上面を遮蔽する蓋、33は蓋32を貫通して下方へ延在し圧力容器29内に収納されているブチル系ゴム31内に下端が挿入されたポリフッ化ビニリデンのごとき熱収縮チューブ、34は蓋32に設けたシール、35は加圧空気あるいは加圧N2ガスである。
【0078】
圧力容器29内に収納したブチル系ゴム31をヒータ30により加熱して溶融させるとともに蓋32に設けたシール34を通して多数の熱収縮チューブ33の下端を溶融しているブチル系ゴム31内に挿入しておき、圧力空気あるいは加圧N2ガス35を圧力容器29内の上部空間に送り込む。
【0079】
一方、熱収縮チューブ33の圧力容器29外端部は開口して大気に開放された状態にあるため、圧力容器29内の溶融しているブチル系ゴム31はガス圧により熱収縮チューブ33の下端から熱収縮チューブ33内へ所定高さ位置まで押し込まれる(図15参照)。ブチル系ゴム31が熱収縮チューブ33の全体に押し込まれないのは、熱収縮チューブ33の上部は下部よりも温度が低く、ブチル系ゴム31の粘性が高くなり、したがってブチル系ゴム31が流動しにくくなるためである。
【0080】
ブチル系ゴム31が熱収縮チューブ33内に所定状態に充填されたら、これを圧力容器29から撤去し、熱収縮チューブ33をブチル系ゴム31が充填されている位置で約15mmの長さに切断する(図16参照)。
【0081】
次に、ブチル系ゴム31の充填されている熱収縮チューブ33を、リード線21の導体被覆線23が除去されている側から、導体22に手で押し込む(図17参照)。この際、熱収縮チューブ33およびブチル系ゴム31の一部は導体22および導体被覆線23の一部を包囲するが、導体22の露出した先端部はブチル系ゴム31や熱収縮チューブ33により包囲されない状態とする。
【0082】
図17に示すごとく、ブチル系ゴム31の充填された熱収縮チューブ33がリード線21の導体22および導体被覆線23に所定の状態に嵌め込まれたら、熱風ドライヤで熱収縮チューブ33を約20秒加熱する。これにより、図1に示すごとき構造のリード線が得られる。
【0083】
続いて、図4、5に示すリード線21の製造方法について説明する。
【0084】
図18、19は本発明の実施の形態の他の例のリード線の製造方法の一例である。しかして、図18はブチル系ゴムを薄く延ばして露出した導体の一部および導体被覆線の一部をブチル系ゴムにより被覆するとともに導体に硬化して耐湿性材料流動防止体となる材料をブチル系ゴムと当接するように被覆した状態を示す断面図である。また、図19は薄く延ばしたブチル系ゴムおよび硬化して耐湿性材料流動防止体となる材料に熱収縮していない熱収縮チューブを嵌め込んだ状態を示す断面図である。
【0085】
しかして、本製造方法においては、最初は図1〜図3に示すリード線21を製造する場合と同様、図6、7、8に示す段階を経て図8に示すように、導体被覆線23の導体22側の一部と導体22の導体被覆線23の全周に亘りブチル系ゴム24aを巻き付けて段付き円筒状のブチル系ゴム24を形成する。
【0086】
また次に、露出している導体22の外周に、後端がブチル系ゴム24と当接し先端側は導体22が被覆されないようにして、図18に示すごとく硬化して耐湿性材料流動防止体となる材料58aを、ブチル系ゴム24の小径部と略同一径となるよう、巻き付ける。材料58aは、幅1〜9mm、長さ2〜3mmに切断したピースを用いる。材料58aとしては、反応硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂があり、とくにブチル系ゴムとの相性が良いため、エチレンビニルアセテートが好ましい。材料58aはリード線製造時に、薬品と反応して硬化するか、熱収縮チューブ25aを加熱する際一緒に加熱されて硬化するか、あるいは加熱後冷却することにより硬化する。
【0087】
続いて、まだ熱収縮していない熱収縮チューブ25aを、導体22の先端が熱収縮チューブ25aの前方に突出するとともにブチル系ゴム24の先端は材料58aの先端部近傍に位置し、ブチル系ゴム24の後端が熱収縮チューブ25内に位置するよう、導体22の先端側からブチル系ゴム24の外周に嵌め込む(図19参照)。ブチル系ゴム24aを引き延ばしたときの長さおよび厚さ、熱収縮チューブ25の長さおよび厚さは図8、9の場合とほぼ同じである。
【0088】
熱収縮チューブ25aがブチル系ゴム24および材料58aに所定の状態に嵌め込まれたら、熱風ドライヤで約20秒加熱する。これにより、図4に示すごとき構造のリード線が得られる。この際、材料58aは熱収縮チューブ25aと共に加熱され、熱硬化性樹脂の場合には加熱により硬化し熱可塑性樹脂の場合は加熱後、冷却することにより硬化する。なお、材料58aが反応硬化性樹脂の場合は、導体22の外周に巻き付けた後、熱収縮チューブ25aを加熱する前に薬品と反応させて硬化させる。
【0089】
続いて、上述の如きリード線21を使用した太陽電池パネルの例を図面により説明する。
【0090】
図20は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第一例の断面図で、合せガラスの例である。
【0091】
リード線21の導体22の先端は、1枚の太陽電池パネルにおける給電方向下流側端部の太陽電池セル4に張り付けたセルリボン5の延在部5aに、ガラス板2,10間に介在する中間材3の内部でハンダ付けなどにより接続されている。
【0092】
また、リード線21における熱収縮チューブ25の裸の導体22側の一部はガラス板2,10間に介在する中間材3内に埋設され、それ以外の熱収縮チューブ25は中間材3の周縁部から外方へ突出している。しかして、リード線21は、熱収縮チューブ25の一部が中間材3に埋設されることにより太陽電池パネルに固定されている。
【0093】
太陽エネルギはガラス板2および中間材3を通って太陽電池セル4に照射され、発電が行われる。太陽電池セルで発電された電気は、セルリボン5を順次通って下流側へ流れ、リード線21から集電箱に集電され、さらにインバータを通って配電盤へ送られる。
【0094】
リード線21の先端は耐透水性に優れている中間材3内に埋設されているうえ、リード線21の導体被覆線23を除去された裸の導体の部分と導体被覆線23の境界部分にはブチル系ゴム24が巻き付けられているため、導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に水分やガスが侵入することがなく、セルリボン5腐食による抵抗増加、太陽電池セル4間の絶縁不良などのトラブルが生じる虞れがない。
【0095】
図21は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第二例の断面図で、合せガラスの例である。図中、36は導電性のハンダである。
【0096】
中間材3の周縁部から中間材3内に挿入されたリード線21の導体被覆線23の除去された導体22の先端は、ガラス板10内面に固設された導電性のハンダ36にガラス板10の周縁部近傍でハンダ付けなどにより接続されている。
【0097】
導電性のハンダ36は酸化結合によりガラス板2内表面に固設され、その厚さは10〜100μm、好ましくは20〜40μm程度であり、幅は0.5〜5mm程度、好ましくは1〜2mm程度である。
【0098】
また導電性のハンダ36の組成はPb40〜98%、Sn1.8〜50%、Zn0.05〜10%、Sb0.05〜10%、Al0.1%以下であるか、あるいはPb40〜98%、Sn1.8〜50%、Zn0.05〜10%、Sb0.05〜10%、Al0.1%以下、Si+Ti+Beの合計量0.5%以下である。
【0099】
本実施の形態においては、太陽電池セル4で起電された電気は図示してない系路から導電性のハンダ36を通り、リード線21へ給電される。
【0100】
本実施の形態例においても導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に水分やガスが侵入することがなく、絶縁不良のトラブルが生じる虞れがない。
【0101】
図22は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第三例の断面図で、合せガラスの例である。
【0102】
図中、37は室内側に位置するガラス板10に穿設された貫通孔、38は貫通孔37の中間材3側に充填されたブチル系ゴム、39は貫通孔37の室内側に充填されたシリコーンである。
【0103】
リード線21は熱収縮チューブ25の部分が貫通孔37内に挿入され、熱収縮チューブ25は貫通孔37に充填したブチル系ゴム38とシリコーン39とによってガラス板10に固定されかつ水分が中間材3内に侵入しないようになっている。またリード線21の導体22先端は、電流流れ方向下流端の太陽電池セル4に張り付けられガラス板10の内面に貼着された、セルリボン5の延在部5aにハンダ付けにより接続されている。延在部5aは図21に示すような導電性のハンダとしても良い。
【0104】
この場合にも、セルリボン5で起電された電気はリード線21へ送電される。またリード線21の導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に水分やガスが侵入して絶縁不良を生じさせることはない。
【0105】
図23は、本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第四例の断面図で、太陽エネルギを直接照射されない側が図29と同様な不透明な基板1とした例である。
【0106】
図23中、40は基板1に設けた孔、41は孔40に充填したブチル系ゴムである。
【0107】
熱収縮チューブ25の導体22先端側は孔40を通って中間材3内に挿入され、リード線21の導体22先端は、電流流れ方向下流端の太陽電池セル4に張り付けられかつ基板1の内面に貼着された、セルリボン5の延在部5aにハンダ付けにより接続されている。延在部5aは図21に示すような導電性のハンダとしても良い。また基板1の孔40にはブチル系ゴム41が充填されて、リード線21の固定や中間材3内への水分の侵入を防止し得るようになっている。
【0108】
この場合にもセルリボン5で起電された電気はリード線21へ給電され、またリード線21の導体22と導体被覆線23との間より太陽電池パネル内に水分やガスが侵入して絶縁不良を生じることもない。
【0109】
図24は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第五例の断面図で、合せガラスと複層ガラスを組み合わせた例である。
【0110】
図中、42はガラス板、43はガラス板10と42との間に形成された空気層44に、ガラス板10,42の周縁側に位置するよう取付けられた二次シール、45は二次シール43よりもガラス板2,10の平面方向中心側に二次シール43に接着されるよう設けられたスペーサである。
【0111】
しかして、本実施の形態の太陽電池セル4、セルリボン5、リード線21の配置は図20に示すものとほぼ同じであり、図20に示すものと同一の作用効果を奏し得られる。
【0112】
図25は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第六例の断面図、図26は図25のXXVI−XXVI方向矢視図である。
【0113】
図中、46は複層ガラスであるガラス板2,42間に形成された空気層47内に収納されたガラス板または透明な裏面フィルム、48はガラス板2と42との間に形成された空気層47に、ガラス板2,42の周縁側に位置するよう取付けられた二次シール、49は二次シール48よりもガラス板2,42の平面方向中心側に二次シール48に接着されるよう設けられたスペーサ、50,51はブチル系ゴムである。
【0114】
太陽電池セル4は、ガラス板2とガラス板または透明な裏面フィルム46との間に設けられた中間材3内に埋設されている。また、リード線21は、熱収縮チューブ25の部分が二次シール48およびスペーサ49を貫通してその先端側および導体22が空気層47内へ延在し、導体22の先端は、中間材3内に埋設された状態でセルリボン5の延在部5aに接続されている。
【0115】
リード線21の熱収縮チューブ25が通るスペーサ49の部分は凹状に形成され、その凹状部には熱収縮チューブ25を包囲するがごとくガラス板2内面との間にブチル系ゴム50が充填されている。またスペーサ49とガラス板42内面との間にもブチル系ゴム51が充填されている。
【0116】
本発明の形態例においても図20と同様の作用効果を奏することができる。
【0117】
図27は本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの第七例の断面図で、複層ガラスの例である。
【0118】
図中、52はブチル系ゴムである。スペーサ49のガラス板2,42厚さ方向ほぼ中間部にガラス板2,42と平行な方向へ貫通する孔が設けられ、該孔にリード線21の導体22を挿通し得るよう、筒状のブチル系ゴム52が嵌入されている。また、前記孔には、熱収縮チューブ25の部分までを挿通しても良く、熱収縮チューブ25と孔との隙間にはブチル系ゴム52が充填される。
【0119】
本実施の形態例においても、図25のものと同様の作用効果を奏することができる。
【0120】
なお、図20〜図27中、図29〜図33に示すものと同一のものには同一の符号が付してある。
【0121】
図20〜図27に示す太陽電池パネルから引き出されたリード線21はこれを人目に触れないよう所定の場所に設けた継電箱まで敷設する必要がある。しかして図28は太陽電池パネルから引き出されたリード線21を引き回す様子を示す斜視図であり、図中、53は、図20〜図27に示すごとき太陽電池パネルである。
【0122】
太陽電池パネル53から引き出されたリード線21は、太陽電池パネル53の端縁に沿い敷設され、ぶらぶらしないようにリード線21の長手方向中途部はテープ54により仮固定されている。またリード線21の外側先端には、リード線21を継電箱と接続するためのリード線57をコネクタ55を介して接続し得るよう、コネクタ56が接続されている。
【0123】
リード線57としては、耐久性、機械的強度などを考慮してリード線21よりも丈夫なものを使用する。
【0124】
図20〜図27の各実施の形態例においては、従来かく太陽電池パネルごとに必要であった継電箱をかく太陽電池パネルごとに設ける必要はない。すなわち、導体22がセルリボン5の延在部5aあるいはハンダ36に接続された複数の太陽電池パネル53のそれぞれのリード線21を、たとえば隣り合う太陽電池パネル53との間に設けられたウェザシール内などに挿通させたうえ、複数の太陽電池パネル53を構造体に支持させるための一つの支持金具の目に触れにくい部分(たとえば裏面)に設けた継電箱まで敷設することができる。
【0125】
したがって、図20〜図27に示す太陽電池パネルの場合、太陽電池パネルごとに継電箱を設置せずに、まとめて人の目に触れにくい場所へ継電箱を設置できるようになるため、継電箱の数を減少させてコストの削減を図ることができるとともにスペースの有効利用を図り得られ、さらには太陽電池設備としての美観の向上を図ることができる。
【0126】
なお、本発明の実施の形態においては、リード線の導体被覆線および導体に巻き付けられたブチル系ゴムに、熱収縮チューブを外嵌する場合について説明したが熱収縮チューブはなくても実施できること、耐湿性材料としてはブチル系ゴムに限らず種々のものを使用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、などは勿論である。
【0127】
【発明の効果】
本発明のリード線および該リード線の接続された太陽電池パネルによれば、請求項1〜4のいずれにおいても、導体と導体被覆線との間より太陽電池パネルに水分やガスが侵入することがなく、このため、リード線を通してのセルリボンの腐食、太陽電池セル間の絶縁不良などのトラブルが生ずることがなく、また請求項5によれば太陽電池パネルごとに継電箱を設ける必要がなく、複数の太陽電池パネルに対して1個の継電箱を設け、1個の継電箱に複数の太陽電池パネルのリード線をまとめて接続することができるため、コストの削減、スペースの有効利用が可能となり、また継電箱は人目につきにくいところへ設置することが可能となるため、太陽電池設備としての見映えがよくなり、美観が向上する、など種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリード線の実施の形態の一例で、リード線先端部近傍の断面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】本発明のリード線の実施の形態の他の例で、リード線先端部近傍の断面図である。
【図5】図4のV−V方向矢視図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例に示すリード線を製造するための第一例の手順を示し、導体被覆線の一部を除去した状態を示す断面図である。
【図7】図6に示すごとく導体被覆線と導体被覆線を除去した導体の境界部にブチル系ゴムを団子状態に付着させた状態を示す断面図である。
【図8】図7の状態からブチル系ゴムを導体被複線から導体の中途部まで薄く延ばした状態を示す断面図である。
【図9】図8に示すごとく薄く延ばされたブチル系ゴムの外周に熱収縮するまえの熱収縮ゴムを嵌め込んだ状態を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例に示すリード線を製造するための第二例の手順を示し、円形状の細長いブチル系ゴムを離型紙により挾んだ状態を示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI方向矢視図である。
【図12】図10、11に示す離型紙により挾んだブチル系ゴムを圧延する状態を示す側面図である。
【図13】図12に示すように圧延した結果得られた離型紙とブチル系ゴムの積層体の平面図である。
【図14】図13に示す積層体の一部を除去して得られた積層体片を導体被覆線と導体被覆線が除去された導体に巻き付けようとする状態を示す平面図である。
【図15】本発明の実施の形態の一例に示すリード線を製造するための第三例の手順を示し、熱収縮チューブをブチル系ゴムの収納されている圧力容器に挿入した状態を示す縦断面図である。
【図16】図15の手順により熱収縮チューブの中途部までブチル系ゴムの入った状態を示す断面図である。
【図17】図16に示すごとくブチル系ゴムの充填されている部分で切断した熱収縮チューブをリード線の導体被覆線の除去された導体に差し込もうとしている状態を示す断面図である。
【図18】本発明の実施の形態の他の例に示すリード線を製造するための手順の一例を示し、ブチル系ゴムを薄く延ばして露出した導体の一部および導体被覆線の一部をブチル系ゴムにより被覆するとともに導体に耐湿性材料流動防止体をブチル系ゴムと当接するよう被覆した状態を示す断面図である。
【図19】薄く延ばしたブチル系ゴムおよび耐湿性材料流動防止体に熱収縮していない熱収縮チューブを嵌め込んだ状態を示す断面図である。
【図20】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第一例の断面図である。
【図21】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第二例の断面図である。
【図22】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第三例の断面図である。
【図23】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第四例の断面図である。
【図24】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第五例の断面図である。
【図25】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第六例の断面図である。
【図26】図25のXXVI−XXVI方向矢視図である。
【図27】本発明のリード線が接続された太陽電池パネルの実施の形態の第七例の断面図である。
【図28】図20〜図27に示す太陽電池パネルの周縁に沿って延在するリード線を仮止めした状態を示す斜視図である。
【図29】従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第一例の断面図である。
【図30】従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第二例の断面図である。
【図31】従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第三例の断面図である。
【図32】従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第四例の断面図である。
【図33】従来のリード線が接続された太陽電池パネルの第五例の断面図である。
【符号の説明】
1 基板(板状体)
2 ガラス板(板状体)
4 太陽電池セル
5 セルリボン
10 ガラス板(板状体)
21 リード線
22 導体
23 導体被覆線
24 ブチル系ゴム(耐湿性材料)
25 熱収縮チューブ
36 ハンダ
53 太陽電池パネル
58 耐湿性材料流動防止体

Claims (6)

  1. 電気の通電される導体と、該導体の先端側を所要の間隔露出させるよう前記導体を被覆する導体被覆線と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記導体と導体被覆線の導体側とを所要の範囲に亘り被覆する耐湿性材料と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記耐湿性材料を被覆する熱収縮チューブと、前記耐湿性材料の導体側への流動を防止するために前記熱収縮チューブの導体側の先端部に充填された耐湿性材料流動防止体とを備えたことを特徴とするリード線。
  2. 請求項1において、耐湿性材料をブチル系ゴムとしたことを特徴とするリード線。
  3. すくなくとも受光側が透明な複数の板状体間に収納された太陽電池セルのセルリボンもしくは太陽電池セルで起電された電気を送電し得るよう、所要の板状体の前記セルリボンに対し対向する面に酸化結合された導電性のハンダに、請求項1または2に記載のリード線における導体の露出部を接続したことを特徴とする太陽電池パネル。
  4. すくなくとも受光側が透明な複数の板状体間に収納された太陽電池セルのセルリボンもしくは太陽電池セルで起電された電気を送電し得るよう、所要の板状体の前記セルリボンに対し対向する面に酸化結合された導電性のハンダに、電気の通電される導体と、該導体の先端側を所要の間隔露出させるよう前記導体を被覆する導体被覆線と、前記導体の先端側が被覆されないよう、前記導体と導体被覆線の導体側とを所要の範囲に亘り被覆する耐湿性材料とを備えたリード線における前記導体の露出部を接続したことを特徴とする太陽電池パネル。
  5. 請求項4において、導体の先端側が被覆されないよう、リード線の耐湿性材料を熱収縮チューブにより被覆したことを特徴とする太陽電池パネル。
  6. 請求項4又は5において、リード線の耐湿性材料をブチルゴム系としたことを特徴とする太陽電池パネル。
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