JP2003037279A - 太陽電池モジュールとその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールとその製造方法

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JP2003037279A
JP2003037279A JP2001222364A JP2001222364A JP2003037279A JP 2003037279 A JP2003037279 A JP 2003037279A JP 2001222364 A JP2001222364 A JP 2001222364A JP 2001222364 A JP2001222364 A JP 2001222364A JP 2003037279 A JP2003037279 A JP 2003037279A
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solar cell
lead wire
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surface protection
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JP2001222364A
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English (en)
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Shigeru Maruyama
茂 丸山
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着性樹脂封止剤の厚さを低減し、かつ製造
工程の簡略化と製造時間の短縮を図った太陽電池モジュ
ールとその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面保護部材1と太陽電池3と2つの電
気絶縁性の保護層(2,4)とは、融着または接着によ
り一体化して積層体とし、表面保護部材1の太陽電池側
主面周辺部に、額縁状にかつ前記太陽電池セルと所定の
隙間(g)を設けて接着した周囲シール剤5を介して、
少なくとも1個の前記積層体と裏面保護部材8とを、所
定の隙間(s)を設けて固定してなり、内部リード線と
しての接続リード線7と、複数個の太陽電池セル間の同
一の極を電気的に接続するための集電リード線6とを、
所定の隙間(s)により設けられた前記積層体と前記裏
面保護部材との空間に配設してなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋外に設置され
た架台や屋根などに設置される太陽電池モジュール、特
に、表面保護部材としてガラス板を使用する太陽電池モ
ジュールの製造方法および構造に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜太陽電池は、薄型で軽量、製造コス
トの安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の
太陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、
建物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一
般住宅用にも需要が広がってきている。一般住宅用とし
て、太陽電池付き屋根瓦なども開発されている。
【0003】近年では、プラスチックフィルムを用いた
フレキシブルタイプの太陽電池の研究開発がすすめられ
ており、このフレキシブル性を生かし、ロールツーロー
ル方式やステップロール方式の製造方法により大量生産
が可能となっている。
【0004】上記薄膜太陽電池モジュールとして、電気
絶縁性を有するフィルム基板上に形成された太陽電池
を、電気絶縁性の保護材により封止するために、太陽電
池の受光面側および非受光面側の双方に保護層を設けた
ものが知られている。
【0005】図12および図13は、従来の太陽電池モ
ジュールの模式的構造の一例を示し、図12は、太陽電
池モジュールの側断面図、図13は、断面コ字形の金属
製枠体を有するフレームに装着した状態の太陽電池モジ
ュールの側断面図を示す。
【0006】図12において、太陽電池21は、複数個
の太陽電池素子が直列または並列接続されており、その
受光面側にガラス板(例えば、厚さ3mm)などの表面
保護部材22、非受光面側に、一弗化エチレン(商品
名:テドラー、デュポン社製)を両面に接着したアルミ
ニウム箔からなる裏面保護部材30が設けられ、接着封
止性に優れかつ安価なEVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂)などの接着性樹脂封止材40により熱融着封
止されている。EVAとしては、例えば厚さ0.4〜
0.8mmのシート状EVAが使用される。このEVA
は、前記各部材が積層された後、真空ラミネータを用い
て、約120℃〜160℃の温度で加熱加圧し、接着固
定を行った後、130℃〜160℃の乾燥機中で、加熱
硬化される。ガラス板の周囲にはみ出したEVAは切断
除去される。
【0007】また太陽電池21は、そのプラス(+)極と
マイナス(−)極に、内部リード線50、60が電気的に
接続され、この内部リード線50、60は、裏面保護部
材30に接着固定された接続端子ボックス70に、裏面
保護部材30を貫通して導かれ、接続端子ボックス70
の内部で外部リード線としてのケーブル80の芯線9
0、100と電気接続され、これら全体として太陽電池
モジュール110を形成している。
【0008】なお、前記表面保護部材22としては、ガ
ラス板などの無機系材料の外に、透明アクリル板などの
有機系材料を用いることもある。また、裏面保護部材3
0としては、上記以外に、フッ素系フィルムなどの有機
系フィルム単体、有機系フィルムと金属箔を貼り合せた
複合材料、もしくは金属板やガラス板などの金属・無機
系材料を用いることもある。
【0009】図13は、フレームに装着した太陽電池モ
ジュールの一例を示し、図13において、太陽電池モジ
ュール110は、その周囲にフレーム120が配置さ
れ、太陽電池モジュール110の周縁部13が、金属製
フレーム120の断面コ字形の枠体14aを有する保持
部14の内部に挿入され、隙間を埋めるように注入され
た接着性シール材15で固定保持されている。ここで、
接着性シール材15は、加熱流動性のあるブチルゴムや
液状で硬化後に固体となるシリコーンゴムなどの接着性
のある弾性シール材が用いられ、ガラス板などの表面保
護部材22やフレーム120の熱膨張を吸収するととも
に、水分侵入を抑制している。
【0010】また、前述のように、太陽電池付き屋根瓦
なども開発されており(特開2000−226909号
公報参照)、前記公報に記載された太陽電池構造体(太
陽電池モジュール)も、前記図13に示す太陽電池モジ
ュールの構造と類似している。
【0011】前記公報に記載された太陽電池付き屋根瓦
は、屋根瓦本体と太陽電池構造体(太陽電池モジュー
ル)とからなり、屋根瓦本体はセメント組成物をプレス
して成形したもので、この屋根瓦本体の上面の略中央
に、前記太陽電池構造体を挿入する凹部が設けられ、水
上側には、8個の釘打ち孔台座が設けられ、この釘打ち
孔台座の略中央に釘孔が穿設され、屋根へ取り付け固定
できるように構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
太陽電池モジュールとその製造方法においては、下記の
ような問題がある。
【0013】前述のように、従来の製造方法において
は、太陽電池モジュールを構成する各部材を積層した
後、真空ラミネータを用いて、真空脱気,加熱,加圧等
の工程を経て、接着性樹脂封止剤(例えば、EVA)に
より熱融着封止を行い、さらに熱融着封止後に、ガラス
板の周囲にはみ出した接着性樹脂封止剤を、切断加工に
より除去する方法を採用しているので、製造工程が複雑
でかつ製造所要時間が長い問題があった。
【0014】また、従来、セル自身の凹凸のために製造
時に割れが発生したり気泡が発生するのを防止するため
に、接着性樹脂封止剤は、ある程度の厚さが必要であっ
た。接着性樹脂封止剤(例えば、EVA)は、通常、可
燃性材料であり、この量が増大すると、火災時に、多量
のガスが発生する問題があり、この観点から、接着性樹
脂封止剤の使用量、即ち、厚さの低減が望まれていた。
さらに、当然のことながら、太陽電池モジュール周縁部
からの水分侵入の遮断機能を備える構造が要請される。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、本発明の課題は、モジュール
周縁部からの十分な水分侵入遮断機能を有しながらも、
接着性樹脂封止剤の厚さを低減し、かつ製造工程の簡略
化と製造時間の短縮を図った太陽電池モジュールとその
製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明においては、電気絶縁性を有するフィルム
基板上に、複数個の太陽電池素子を直列または並列接続
した太陽電池を形成し、この太陽電池の受光面側および
非受光面側の双方に電気絶縁性の保護層を設けてなり、
かつ少なくとも前記受光面側保護層は透光性材料とした
太陽電池セルを、ガラス板からなる表面保護部材と裏面
保護部材との間に配設し、前記太陽電池の正極および負
極の内部リード線を、モジュール外の外部リード線に電
気的に接続してなる太陽電池モジュールの製造方法にお
いて、 1)前記太陽電池と前記2つの保護層とを、加圧加熱融
着して前記太陽電池セルを作成する工程と、 2)前記太陽電池セルを、前記表面保護部材主面中央部
上に加圧加熱接着する工程と、 3)前記内部リード線としての接続リード線を、太陽電
池に電気的に接続する工程と、 4)前記表面保護部材の前記太陽電池側主面周辺部に、
額縁状にかつ前記太陽電池セルと所定の隙間を設けて、
周囲シール剤を接着する工程と、を含む製造方法によ
り、中間モジュールを形成し、 複数個の前記中間モジュールにおける前記接続リード線
を、複数個の中間モジュール間の同一の極を電気的に接
続するための集電リード線に接続した後、モジュール端
部から前記集電リード線をモジュール外に引き出し、し
かる後、前記複数個の中間モジュールを、前記周囲シー
ル剤を介して、前記裏面保護部材に接着固定する(請求
項1の発明)。
【0017】上記製造方法によれば、真空ラミネータを
用いずに、気泡のない保護層を有する太陽電池太陽電池
モジュールが、短時間(従来の約1/5の時間)で作成
できる。また、従来、ガラス端部にはみ出した透光性接
着剤を切断する工程が必要であったが、本発明において
は、切断工程等の後加工は必要としない。
【0018】さらに、本発明によれば、前記周囲シール
剤により、水分侵入を遮断することができる。さらにま
た、裏面保護部材に太陽電池セルが直接押圧されること
がないことと、表面が実質的に平滑なフィルム基板上に
形成されたa-Si太陽電池は、受光面側が平滑であり、ガ
ラス板との間の保護層の厚さを薄くしても太陽電池セル
が破損することがないので、従来の接着性樹脂封止剤に
相当する2つの保護層の厚さを小としても、従来方法の
ように、セル自身の凹凸のために製造時に割れが発生す
るなどの問題は生じない。従って、火災時の発生ガスを
低減できる。
【0019】なお、前記請求項1の発明において、太陽
電池セルと周囲シール剤との間に隙間を設ける理由は、
以下のとおりである。
【0020】その第1は、周囲シール剤と太陽電池セル
との間に隙間を設けることにより、太陽電池セル側への
水分の侵入が少なくなるからである。その理由は、周囲
シール剤と太陽電池セルとの接触による水分の拡散が防
止できるためと推定される。本発明では、周囲シール剤
が吸水した場合、まず太陽電池セルと周囲シール剤との
間の隙間および太陽電池セルと裏面保護部材との間の隙
間に水分が水蒸気の形で放出される。この水分が所定濃
度に達したときから保護層の吸水が始まるため、接触拡
散の場合より水分侵入速度が遅くなる。
【0021】その第2は、周囲シール剤に用いられる可
塑剤、および低分子量成分が太陽電池セルの保護層に移
行して、保護層が変色するのを防止するためである。例
えば、ブチルゴム系の周囲シール剤には、約10から2
0重量%の可塑材が含まれている。これらの可塑材は6
0℃以上の温度で熱拡散を起こし、太陽電池セル用保護
層中に移行する。保護層中に移行すると、保護層は変色
をおこし、光透過率の低下を招く。そこで、前記隙間を
設けることにより、この変色を防止できる。
【0022】また、前記中間モジュールの裏面保護部材
への固定方法は、前記請求項1の発明には限定されず、
下記請求項2の発明のようにすることもできる。即ち、
請求項1に記載の製造方法において、前記周囲シール剤
を介して裏面保護部材に接着固定することに代えて、隣
接する中間モジュールの前記表面保護部材間に跨って設
けたモジュール止め金具により、前記複数個の中間モジ
ュールを、前記周囲シール剤を介して、前記裏面保護部
材に押圧固定する。
【0023】さらに、請求項1または2に記載の製造方
法において、前記太陽電池と2つの保護層とを加圧加熱
融着して太陽電池セルを作成する工程は、前記太陽電池
と2つの保護層の3種類のシートを、それぞれ各巻き出
しロールから巻き出し、2つの対向する加熱ロール間に
向けて搬送し、この加熱ロール間で3種類のシートを加
圧加熱融着した後、この融着した太陽電池セルシート
を、巻取りロールに巻き取る工程とする(請求項3の発
明)。これにより、太陽電池セルが容易かつ量産性よく
作成できる。
【0024】さらにまた、請求項1ないし3のいずれか
に記載の製造方法において、前記太陽電池セルを表面保
護部材主面中央部上に加圧加熱接着する工程は、前記表
面保護部材としてのガラス板を加熱装置の加熱板上の所
定位置に搬送して予備加熱し、この予備加熱されたガラ
ス板上の所定位置に前記太陽電池セルを搬送して、プレ
ス装置により前記加圧加熱接着を行なう工程とする(請
求項4の発明)。
【0025】上記請求項3の発明のようにして、あらか
じめ太陽電池の両面にロール法等で接着剤層を構成し、
実質的に太陽電池セル表面が平滑であって気泡になり得
る空間がないため、前記請求項4の発明のように、真空
脱気工程を用いないプレス法により、表面保護部材に太
陽電池セルを接着できる。またあらかじめガラス板の余
熱工程を設けガラス板を十分に余熱できるため、接着時
間が1〜5分と短くて良く、製造時間の短縮化を図るこ
とができる。
【0026】次に、太陽電池モジュールの構成として
は、下記請求項5の発明が好ましい。即ち、電気絶縁性
を有するフィルム基板上に、複数個の太陽電池素子を直
列または並列接続した太陽電池を形成し、この太陽電池
の受光面側および非受光面側の双方に電気絶縁性の保護
層を設けてなり、かつ少なくとも前記受光面側保護層は
透光性接着剤層とした太陽電池セルを、ガラス板からな
る表面保護部材と裏面保護部材との間に配設し、前記太
陽電池の正極および負極の内部リード線を、モジュール
外の外部リード線に電気的に接続してなる太陽電池モジ
ュールにおいて、前記表面保護部材と太陽電池と2つの
電気絶縁性の保護層とは、融着または接着により一体化
して積層体とし、前記表面保護部材の前記太陽電池側主
面周辺部に、額縁状にかつ前記太陽電池セルと所定の隙
間(g)を設けて接着した周囲シール剤を介して、少な
くとも1個の前記積層体と前記裏面保護部材とを、所定
の隙間(s)を設けて固定してなり、前記内部リード線
としての接続リード線と、複数個の太陽電池セル間の同
一の極を電気的に接続するための集電リード線とを、前
記所定の隙間(s)により設けられた前記積層体と前記
裏面保護部材との空間に配設してなるものとする。
【0027】前記請求項5の発明の実施態様としては、
下記請求項6ないし12の発明が好適である。即ち、請
求項5に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記裏面
保護部材は、金属板または表面処理された金属板とする
(請求項6の発明)。樹脂系材料を用いる場合に比べ、
金属板は防火構造の観点から好ましい。なお、裏面保護
部材としては、前記金属板を含め下記の材料が適用でき
る。ガラス板、曲げ加工した表面処理鋼板、およびSU
S板、アルマイト処理したアルミニウム板、一弗化エチ
レン(商品名:テドラー、デュポン社製)を両面に接着
したアルミニウム箔や鉄箔等である。一弗化エチレンを
用いる場合は、金属板に比べて耐火性は劣る。
【0028】また、請求項5に記載の太陽電池モジュー
ルにおいて、前記裏面保護部材は、屋根瓦としてのコン
クリート板とし、前記積層体からコンクリート板の非受
光面側に、前記接続リード線と電気的に接続した集電リ
ード線を引き出してなるものとする(請求項7の発
明)。これにより、前記製造上の効果を有する太陽電池
付き屋根瓦が提供できる。
【0029】さらに、前記透光性接着剤層の好ましい実
施態様として、請求項5に記載の太陽電池モジュールに
おいて、以下のとおりとする。即ち、透光性接着剤層
は、0.3mm以下のシート状のエチレン−酢酸ビニー
ル共重合樹脂(EVA)とする(請求項8の発明)。ま
た、溶剤に溶解したEVAを塗布・乾燥したものとする
(請求項9の発明)。さらに、イソシアネートを含有す
るウレタン系接着剤層とする(請求項10の発明)。さ
らにまた、シリコーン系、アクリル系、ポリエステル系
のシート状粘着剤層とする(請求項11の発明)。
【0030】また、請求項5に記載の太陽電池モジュー
ルにおいて、前記周囲シール剤は、ブチルゴム系、アク
リル樹脂系、ポリエステル樹脂系、シリコーン系の粘着
シール剤からなるものとする(請求項12の発明)。前
記粘着シール剤は、シート状で供給される場合と、押し
出し機により押し出し、直接、表面保護部材上に構成す
る方法とが適用できる。
【0031】さらに、非受光面側の背面絶縁保護層とし
ては、受光面側と同一とすることもできるが、下記の材
料が適用できる。シート状EVA、液状EVA、各種塗
料,接着材および粘着材を貼り付けたポリエステル、フ
ッ素系フィルム、ポリオレフィン、変性ポレオレフィン
等の各種プラスチックフィルム等である。これらの背面
絶縁保護層は黒、白、青等に着色することができる。
【0032】また、接続リード線としては、半田ディッ
プ銅箔、半田メッキ銅箔、錫メッキ銅箔、フレキシブル
プリント基板、絶縁ワニス部分被覆銅線、平網銅線等が
用いられる。リード線の取り付けは導電性粘着シート、
半田付け、半田付け+導電接着剤等公知の方法で取り付
けできる。集電リード線としては、ポリエチレン被覆電
線、絶縁ワニス被覆電線(エナメル線)樹脂被覆平板電
線等が適用できる。線の直径は、2mm以下が好まし
い。
【0033】
【発明の実施の形態】図面に基づき、本発明の実施例に
ついて以下に述べる。
【0034】(実施例1)まず、前記中間モジュールの
構成およびその形成手順の実施例に関し、図1に基づい
て述べる。図1(a)は中間モジュールを裏面から見た
模式的平面図、図1(b)は図1(a)の模式的側断面
図を示す。
【0035】図1に示す中間モジュールは、表面保護部
材1として厚さ3mmの強化青板フロートガラス板、透
光性接着剤層2として厚さ0.2mmのシート状EV
A、背面絶縁保護層4として厚さ0.2mmのシート状
EVA、太陽電池3としてプラスチック基板に形成した
a-Siセル、周囲シール剤5として粘着性ブチルゴムを用
いた。
【0036】以下に、各製造手順につき説明する。 1.太陽電池の製造 本実施例に用いた太陽電池は幅450mm,長さ200
m,厚さ50μmのアラミド基板を用い、この基板上に
幅400mm、長さ800mmの太陽電池を、その素子
数200を単位として構成した。 2.太陽電池セルの製造 前記太陽電池に透光性接着剤層2および背面絶縁保護層
4を張付けて、以下のようにして太陽電池セルを形成す
る。図4に太陽電池に接着剤層を張付ける装置の概念的
構成図を示す。本装置はロール状に巻かれたプラスチッ
ク基板上に形成してなる太陽電池3を搬送するための巻
き出しロール33、および巻き取りロール34、シート
状接着剤(透光性接着剤層2および背面絶縁保護層4)
と太陽電池3とを熱融着するための加熱ロール31,3
2とから構成されている。35および36は、それぞれ
透光性接着剤層2および背面絶縁保護層4の巻き出しロ
ールである。加熱ロールの表面温度は80℃〜120℃
に設定される。
【0037】上記装置により、太陽電池と2つの接着性
保護層とを、それぞれ各巻き出しロールから巻き出し、
2つの対向する加熱ロール31,32間に向けて搬送
し、この加熱ロール間で3種類のシートを加圧加熱融着
した後、巻取りロール34に巻き取ることにより、太陽
電池セルシートを形成した。 3.太陽電池セルの表面保護部材への張付け 表面保護部材への太陽電池セル張付け装置の概念的構成
図を図5に示す。本装置は透光性接着剤および背面絶縁
保護層を接着積層した太陽電池セルを表面保護部材1
(青板ガラス板)に張付ける装置である。
【0038】本装置は、太陽電池セルを連続した基板か
ら切り離すための図示しない切断装置と、切断された太
陽電池セルを一枚ずつ供給するための太陽電池セル供給
装置41と、ガラス板を一枚ずつ供給するためのガラス
板供給装置42と、ガラス板を予備加熱するための予熱
装置部43と、ガラス板に太陽電池セルを張付けるため
の加熱プレス装置44と、図示しない4弗化エチレン樹
脂含有ガラス織布製ベルトからなるガラス板搬送装置と
から構成されている。
【0039】加熱プレス装置44および予熱装置部43
の詳細説明用の概念図を図6に示す。透光性接着剤層が
EVAの場合、加熱板47とヒータ48を備えた予熱装
置部43により、ガラス板1は150℃に加熱され、プ
レス装置46を備える加熱プレス装置44部に搬送用ベ
ルト45により搬送される。ここで、太陽電池セル49
を吸着したプレス装置46により、ガラス板1上の所定
位置に太陽電池セル49をプレスする。プレス圧力は、
太陽電池セル1cm2当り1.2kgに設定した。加圧
時間は30秒で、その後圧力を太陽電池セル1cm2
り0.5kgに設定し1.5分間加圧した。これはEV
Aのはみ出しを防止するためである。加圧後、プレス装
置より空気を噴出し加圧部をモジュールより引き離し
た。
【0040】本装置の特徴は、真空脱気なしに少なくと
もガラス面から観察される太陽電池セル面上に気泡のな
い接着層が2分と短時間で接合できることである。 4.接続リード線の取り付け 太陽電池セルの接続リード線取り付け部には、あらかじ
め、背面絶縁保護層剥離用の図示しない4弗化エチレン
樹脂テープが貼り付けてあり、その剥離テープを剥が
し、電極部を露出させた後、図1に示すように、接続リ
ード線を取り付ける。リード線の取り付けには、導電性
粘着シートを用いる。使用した接続リード線は、厚さ
0.1mm、幅6mmの半田ディップ銅箔である。 5.周囲シール剤の取り付け 図1に示すように、太陽電池セルが張付けられていない
部分のガラス板上に、隙間g(例えば、3mm)が得ら
れるように、周囲シール剤5としてのシート状ブチルゴ
ム接着材(幅5mm、厚さ3mm)を張付けた。
【0041】前記1〜5のようにして、中間モジュール
を作成した。次に、この中間モジュールを複数個用いて
裏面保護部材に固定し、集電リードをモジュールの外に
引き出す方法等について、以下に説明する。
【0042】図2および図3は、カラー鋼板を曲げ加工
して製造された裏面保護部材を用いて組み立てたモジュ
ールの実施例を示す。図2(a)は中間モジュール2個
を有するモジュールの模式的平面図、図2(b)は図2
(a)におけるD−Dに沿う部分拡大断面図、図3
(a)は図2(a)におけるA−Aに沿う模式的断面
図、図3(b)は図2(a)におけるB−Bに沿う模式
的断面図、図3(c)は図2(a)におけるC−Cに沿
う模式的断面図である。図2および図3において、図1
と同一の機能部材には、同一番号を付して詳細説明を省
略する。
【0043】モジュールは、表面保護部材1、透光性接
着剤層2、太陽電池3、背面絶縁保護層4、周囲シール
剤5、接続リード線7とからなる中間モジュールと、集
電リード線6と、裏面保護部材8と、中間接続部材9
と、中間接続部材シール剤10と、集電リード線部シー
ル剤11と、端部シール材12と、端部構成材13と、
通常は裏面保護部材8に接着され電気出力を外部に引き
出すための図示しない端子ボックスとから構成されてい
る。モジュール組み立て上の各構成部材および構成部分
の作成方法は以下のとおりである。 裏面保護部材 モジュール背面構造材であるカラー鋼板(厚さ1mm)
をプレス曲げ加工して、所定の形状を有する裏面保護部
材8を作成した。図3(a)に示すように、裏面保護部
材8は、接続リード線7と集電リード線6とを接続する
接続スペースとしての隙間sを備えるように形成する。 接続リード線と集電リード線との接続 図3(a)に示すように、前記接続スペースにおいて、
接続リード線7と集電リード線6との接続を行なう。接
続は半田付けとし、接続部の絶縁被覆を行なう。 中間接続部材およびその周辺部 中間接続部材9は、図3(b)および図2(b)に示す
ように、塗装された中空鉄材に集電リード線6を通すた
めの穴を有する。集電リード線6としてはポリエチレン
被覆電線を用い、貫通部は、集電リード線部シール剤1
1によりシールした。裏面保護部材8との接触部には、
中間接続部シール材10としてシート状アクリル系粘着
材を用いて中間接続部材9を固定するようにした。 集電リード線のモジュール外への引き出し 前記図2(b)と同様の構成により、集電リード線6を
モジュール端部からモジュール外へ引き出し、裏面保護
部材の背面側に接着された図示しない端子ボックスに導
き、端子ボックス内の外部引き出し用の端子と、電気的
に接続する。集電リード線6は、裏面保護部材8の背面
に明けられた穴から引き出し、引き出し部をシール材で
充填する方法もあるが、製造上、集電リード線6を裏面
保護部材8の背面を貫通させるよりも、前記端部貫通構
成の方が、シンプルである。なお、モジュール端部は、
集電リード線6を貫通させない場合、図3(c)に示す
ように、端部構成材13および端部シール材12により
シールする。 モジュールの組み立て 前述のように、中間接続部材および端部接続部材を貫通
した集電リード線を、裏面保護部材の所定位置に接着固
定した端子ボックスの端子と電気的に接続し、電気的接
続部を、絶縁テープ、絶縁塗料等により絶縁処理を行な
った後、中間モジュールと裏面保護部材8とを圧接し接
着固定した。
【0044】(実施例2)図7は、請求項2の発明に関
わる実施例の概念的説明図である。この実施例における
中間モジュールは、周囲シール剤5の厚さを5mmとし
た以外は、実施例1の中間モジュールと同様である。図
7のモジュールの場合、裏面保護部材であるカラー鋼板
8は、ねじ51により架台に固定されている。実施例1
と同様に、集電リード線54を接続リード線7に半田付
けにより固定し、集電リード線54の端部を図示しない
端子ボックスに電気的に接続する。この実施例において
は、中間モジュールを所定位置に固定し、隣接する中間
モジュールの表面保護部材1間に跨って設けたモジュー
ル止め金具52を、保護用弾性体53を介して、モジュ
ールを架台にねじ止め固定する。
【0045】(実施例3)コンクリート瓦への組み立て
例を図8に示す。図8(a)はモジュールの模式的平面
図、図8(b)はモジュールの模式的側断面図を示す。
【0046】モジュールの寸法は幅220mm、長さ8
40mmである。周囲シール剤63として、厚さ1m
m、幅5mmのシートアクリル粘着材を用いた以外は、
実施例1と同様にして作成した中間モジュールを用い
た。瓦61の寸法は幅400mm、長さ910mmであ
る。
【0047】瓦61には、中間モジュール62を収納す
るための凹み部aを設けてある。凹み部aには中間モジ
ュール62を設置するための段差bを設けてある。集電
リード線63には、瓦を貫通する部分を水密構造とする
ために弾性ゴム製のブッシング64が熱融着されてい
る。集電リード線54の一端を太陽電池セルに半田付け
等により電気的に接続し、電気的接続部には絶縁性シー
ル材が塗布されている。
【0048】(実施例4)実施例1の透光性接着剤層と
してのシート状EVAに代えて液状EVAを用いた。液
状EVAの成分は下記の通りである。 ・数平均分子量 2000の酢酸ビニール樹脂 ・溶剤 酢酸ビニール、MIBK(メチルイソブチルケト
ン) ・過酸物1 00-t-butyl 0-(ethylhexyl) monoperoxyca
rbonate ・過酸物2 2,5-dimethyl-2,5-di(t-butylperoxy)hexa
ne ・酸化防止剤 tris(mono-nonylphenyl)phosphite ・紫外線吸収材 2-hydroxy-4-n-octoxybezophenone ・シランカップリング材 ethoxysilane 上記成分からなる液状組成物を連続したシート状のアラ
ミド樹脂基板a-Siセルにディップ法で、乾燥後の厚さが
50μmとなるように塗布後、乾燥した。上記により太
陽電池セルを作成後、実施例1と同様に太陽電池モジュ
ールを作成した。
【0049】(実施例5)実施例1の透光性接着剤層と
してのシート状EVAに代えて、下記成分からなる接着
剤組成物を用いた。 ・溶剤 キシレン、 ・樹脂 フッ素系ウレタン樹脂(四弗化エチレン−ビニ
ルモノマー共重合体) ・硬化剤 ヘキサメチレンジイソシアネート ・酸化防止剤tris(mono-nonylphenyl)phosphite ・紫外線吸収材2-hydroxy-4-n-octoxybezophenone ・シランカップリング材 ethoxysilane 上記液状組成物を連続したシート状のアラミド樹脂基板
a-Siセルにカレンダー法で乾燥後の厚さが50μmとな
るように塗布後、乾燥した。上記により太陽電池セルを
作成後、実施例1と同様に太陽電池モジュールを作成し
た。
【0050】(実施例6)透光性接着剤層として、実施
例1のシート状EVAに代えて、シート状アクリル系粘
着材を用い、背面絶縁保護層として、粘着材付きポリエ
ステルフィルムを用いた以外は実施例1と同様に作成し
た。
【0051】(実施例7)透光性接着剤層として、実施
例4のEVAに代えて、溶液タイプのシリコーン系粘着
材を用い、ロール法により背面に厚さ50μmのポリエ
ステルフィルムを貼り付けた以外は実施例1と同様に作
成した。
【0052】(実施例8)周囲シール剤として、実施例
1のブチルゴムに代えて、厚さ3mmのシート状アクリ
ル系粘着材を用いた以外は実施例1と同様に作成した。
【0053】(実施例9)上記各実施例を含む各種の構
成材料に関し、信頼性評価試験を行なった。その結果を
図11に示す。なお、図11は比較例を含み、また図1
1における実施例の番号は、前記1〜8までの実施例番
号と、一部一致しないものを含む。
【0054】ところで、評価試験としては、図11の注
1)および注2)で示すように、下記の二種類の試験を
行なった。 試験1:透光性接着剤の黄変性を評価する目的で、評価
用モジュールを120℃の高温雰囲気中に放置し、目視
で変色が確認できるまでの時間を測定した。 試験2:水分の侵入の有無を確認する目的で、評価用モ
ジュールを85℃85%の高温高湿中に放置し、モジュ
ール中の水分侵入量を湿度インジケータの湿度10%レ
ンジの領域が変色するまでの時間を測定した。
【0055】実施例のモジュールの構造は、図1ないし
図3に示す構造と同等で、寸法30cm角のモジュール
とした。図9に湿度インジケータの取り付けを含む模式
的構成を示す。比較例は、図10に示すように、太陽電
池セル49と周囲シール剤5とが接触した構成を有する
比較評価用モジュールとした。
【0056】使用した湿度インジケータは、HUMIDIAL
CORPORATION製の品番:AEC826004NEとした。
【0057】図11には各実施例および比較例の構成部
材と、これに対応する上記試験1および2の測定結果の
時間を示す。図11から明らかなように、本発明のモジ
ュールは、比較例に比較して変色開始までの時間が、
1.5倍以上長く、また水分侵入を示すインジケータの
変色時間は、1.5〜2.2倍長くなっており、周囲シ
ール剤からの可塑剤等の変色成分の移行、水分の侵入速
度が遅くなっていることが判る。このほか、各実施例の
モジュールについて、JIS C 8938記載の信頼性試験と
して、高温高湿放置(85℃95%RH)1000h、ヒートサイク
ル試験(90℃から−20℃)200サイクル、湿熱サイクル
(85℃85%から−40℃)50サイクルを実施したが、外観
変化、出力変化は認められなかった。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば前述のように、電気絶
縁性を有するフィルム基板上に、複数個の太陽電池素子
を直列または並列接続した太陽電池を形成し、この太陽
電池の受光面側および非受光面側の双方に電気絶縁性の
保護層を設けてなり、かつ少なくとも前記受光面側保護
層は透光性接着剤層とした太陽電池セルを、ガラス板か
らなる表面保護部材と裏面保護部材との間に配設し、前
記太陽電池の正極および負極の内部リード線を、モジュ
ール外の外部リード線に電気的に接続してなる太陽電池
モジュールにおいて、前記表面保護部材と太陽電池と2
つの電気絶縁性の保護層とは、融着または接着により一
体化して積層体とし、前記表面保護部材の前記太陽電池
側主面周辺部に、額縁状にかつ前記太陽電池セルと所定
の隙間(g)を設けて接着した周囲シール剤を介して、
少なくとも1個の前記積層体と前記裏面保護部材とを、
所定の隙間(s)を設けて固定してなり、前記内部リー
ド線としての接続リード線と、複数個の太陽電池セル間
の同一の極を電気的に接続するための集電リード線と
を、前記所定の隙間(s)により設けられた前記積層体
と前記裏面保護部材との空間に配設してなるものとし、
また、前記太陽電池モジュールの製造方法として、1)
前記太陽電池と前記2つの保護層とを、加圧加熱融着し
て前記太陽電池セルを作成する工程と、2)前記太陽電
池セルを、前記表面保護部材主面中央部上に加圧加熱接
着する工程と、3)前記内部リード線としての接続リー
ド線を、太陽電池に電気的に接続する工程と、4)前記
表面保護部材の前記太陽電池側主面周辺部に、額縁状に
かつ前記太陽電池セルと所定の隙間を設けて、周囲シー
ル剤を接着する工程と、を含む製造方法により、中間モ
ジュールを形成し、複数個の前記中間モジュールにおけ
る前記接続リード線を、複数個の中間モジュール間の同
一の極を電気的に接続するための集電リード線に接続し
た後、モジュール端部から前記集電リード線をモジュー
ル外に引き出し、しかる後、前記複数個の中間モジュー
ルを、前記周囲シール剤を介して、前記裏面保護部材に
接着固定することとしたので、モジュール周縁部からの
十分な水分侵入遮断機能を有しながらも、接着性樹脂封
止剤の厚さを低減し、かつ製造工程の簡略化と製造時間
の短縮を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる中間モジュールの模式
的構成図
【図2】本発明の実施例に関わる太陽電池モジュールの
模式的構成図
【図3】図2の太陽電池モジュールの模式的部分断面図
【図4】本発明に関わる接着剤層張付け装置の概念的構
成図
【図5】表面保護部材への太陽電池セル張付け装置の概
念的構成図
【図6】図5の装置の部分詳細説明図
【図7】本発明の異なる実施例に関わる太陽電池モジュ
ールの模式的構成図
【図8】本発明のさらに異なる実施例に関わる太陽電池
モジュールの模式的構成図
【図9】本発明の評価試験用太陽電池モジュールの模式
的構成図
【図10】本発明の比較評価試験用太陽電池モジュール
の模式的構成図
【図11】本発明の評価試験結果を示す図
【図12】従来の太陽電池モジュールの一例を示す模式
的構成の側断面図
【図13】図12のモジュールをフレームに取り付けた
太陽電池モジュールの模式的構成の側断面図
【符号の説明】
1:表面保護部材、2:透光性接着剤層、3:太陽電
池、4:背面絶縁保護層、5,63:周囲シール剤、
6,54:集電リード線、7:接続リード線、8:裏面
保護部材、9:中間接続部材、31:加熱ロール、4
3:予熱装置部、44:加熱プレス装置、52:モジュ
ール止め金具、61:瓦、62:中間モジュール。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有するフィルム基板上に、
    複数個の太陽電池素子を直列または並列接続した太陽電
    池を形成し、この太陽電池の受光面側および非受光面側
    の双方に電気絶縁性の保護層を設けてなり、かつ少なく
    とも前記受光面側保護層は透光性材料とした太陽電池セ
    ルを、ガラス板からなる表面保護部材と裏面保護部材と
    の間に配設し、前記太陽電池の正極および負極の内部リ
    ード線を、モジュール外の外部リード線に電気的に接続
    してなる太陽電池モジュールの製造方法において、 1)前記太陽電池と前記2つの保護層とを、加圧加熱融
    着して前記太陽電池セルを作成する工程と、 2)前記太陽電池セルを、前記表面保護部材主面中央部
    上に加圧加熱接着する工程と、 3)前記内部リード線としての接続リード線を、太陽電
    池に電気的に接続する工程と、 4)前記表面保護部材の前記太陽電池側主面周辺部に、
    額縁状にかつ前記太陽電池セルと所定の隙間を設けて、
    周囲シール剤を接着する工程と、を含む製造方法によ
    り、中間モジュールを形成し、 複数個の前記中間モジュールにおける前記接続リード線
    を、複数個の中間モジュール間の同一の極を電気的に接
    続するための集電リード線に接続した後、モジュール端
    部から前記集電リード線をモジュール外に引き出し、し
    かる後、前記複数個の中間モジュールを、前記周囲シー
    ル剤を介して、前記裏面保護部材に接着固定することを
    特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記周囲シール剤を介して裏面保護部材に接着固定するこ
    とに代えて、隣接する中間モジュールの前記表面保護部
    材間に跨って設けたモジュール止め金具により、前記複
    数個の中間モジュールを、前記周囲シール剤を介して、
    前記裏面保護部材に押圧固定することを特徴とする太陽
    電池モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法にお
    いて、前記太陽電池と2つの保護層とを加圧加熱融着し
    て太陽電池セルを作成する工程は、前記太陽電池と2つ
    の保護層の3種類のシートを、それぞれ各巻き出しロー
    ルから巻き出し、2つの対向する加熱ロール間に向けて
    搬送し、この加熱ロール間で3種類のシートを加圧加熱
    融着した後、この融着した太陽電池セルシートを、巻取
    りロールに巻き取る工程とすることを特徴とする太陽電
    池モジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の製
    造方法において、前記太陽電池セルを表面保護部材主面
    中央部上に加圧加熱接着する工程は、前記表面保護部材
    としてのガラス板を加熱装置の加熱板上の所定位置に搬
    送して予備加熱し、この予備加熱されたガラス板上の所
    定位置に前記太陽電池セルを搬送して、プレス装置によ
    り前記加圧加熱接着を行なう工程とすることを特徴とす
    る太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 電気絶縁性を有するフィルム基板上に、
    複数個の太陽電池素子を直列または並列接続した太陽電
    池を形成し、この太陽電池の受光面側および非受光面側
    の双方に電気絶縁性の保護層を設けてなり、かつ少なく
    とも前記受光面側保護層は透光性接着剤層とした太陽電
    池セルを、ガラス板からなる表面保護部材と裏面保護部
    材との間に配設し、前記太陽電池の正極および負極の内
    部リード線を、モジュール外の外部リード線に電気的に
    接続してなる太陽電池モジュールにおいて、 前記表面保護部材と太陽電池と2つの電気絶縁性の保護
    層とは、融着または接着により一体化して積層体とし、
    前記表面保護部材の前記太陽電池側主面周辺部に、額縁
    状にかつ前記太陽電池セルと所定の隙間(g)を設けて
    接着した周囲シール剤を介して、少なくとも1個の前記
    積層体と前記裏面保護部材とを、所定の隙間(s)を設
    けて固定してなり、 前記内部リード線としての接続リード線と、複数個の太
    陽電池セル間の同一の極を電気的に接続するための集電
    リード線とを、前記所定の隙間(s)により設けられた
    前記積層体と前記裏面保護部材との空間に配設してなる
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の太陽電池モジュールに
    おいて、前記裏面保護部材は、金属板または表面処理さ
    れた金属板とすることを特徴とする太陽電池モジュー
    ル。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の太陽電池モジュールに
    おいて、前記裏面保護部材は、屋根瓦としてのコンクリ
    ート板とし、前記積層体からコンクリート板の非受光面
    側に、前記接続リード線と電気的に接続した集電リード
    線を引き出してなることを特徴とする太陽電池モジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の太陽電池モジュールに
    おいて、前記透光性接着剤層は、0.3mm以下のシー
    ト状のエチレン−酢酸ビニール共重合樹脂(EVA)と
    することを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の太陽電池モジュールに
    おいて、前記透光性接着剤層は、溶剤に溶解したEVA
    を塗布・乾燥したものとすることを特徴とする太陽電池
    モジュール。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の太陽電池モジュール
    において、前記透光性接着剤層は、イソシアネートを含
    有するウレタン系接着剤層とすることを特徴とする太陽
    電池モジュール。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の太陽電池モジュール
    において、前記透光性接着剤層は、シリコーン系、アク
    リル系、ポリエステル系のシート状粘着剤層とすること
    を特徴とする太陽電池モジュール。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の太陽電池モジュール
    において、前記周囲シール剤は、ブチルゴム系、アクリ
    ル樹脂系、ポリエステル樹脂系、シリコーン系の粘着シ
    ール剤からなることを特徴とする太陽電池モジュール。
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