JP4069338B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コアと、コアを被覆する中間層と、この中間層を被覆するカバーとを具備してなるゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、ゴルフボールに対しては、各種材料を改良することにより、飛距離などの性能の向上を図ることが行われている。この中でも、ポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーは柔軟かつ反発弾性の高い材料であることから、ゴルフボールにおいてはコアとカバーとの間に形成される中間層材として、また用途によりコア材として用いられている。
【0003】
しかしながら、ゴルフボールに望まれる特性が多様化していることもあり、中間層、コア材としてより柔軟で高反発弾性の材料の開発が望まれている。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高反発弾性の材料にて形成された中間層を有し、フィーリングが良好で、飛び性能の向上を図ることができるゴルフボールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、このような問題を解決するため鋭意検討を行った結果、下記に示すようなゴルフボールを発明するに至った。
【0006】
即ち、コアと、コアを被覆する中間層と、この中間層を被覆するカバーとを具備してなるゴルフボールにおいて、上記中間層が下記の成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材としてなり、その成分(A)と成分(B)との配合比が重量比として95〜30/5〜70であることを特徴とするゴルフボールを提供する。
(A)ショアD硬度が25〜50であり、粘弾性測定における−10℃〜20℃のtanδが0.1以下であり、かつガラス転移温度(Tg)が−20℃以下であるポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマー。
(B)JIS−A硬度が80以下であるオレフィン系エラストマー若しくはその変性物又はスチレン系共役ジエンブロック共重合体若しくはその水素添加物。
【0007】
以下、本発明について更に詳しく説明すると、本発明のゴルフボールは、上述したように、コアと、コアを被覆する中間層と、この中間層を被覆するカバーとを具備してなる多層構造のゴルフボールであって、中間層が特定成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材として形成されたものである。
【0008】
ここで、本発明の成分(A)は、特定のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーで、ショアD硬度25〜50、好ましくは30〜47、更に好ましくは30〜40であることを要する。この場合、ショアD硬度が50より大きいと反発性に劣り、打撃時のフィーリングが悪くなってしまう。
【0009】
本発明の成分(A)のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーは、粘弾性測定における−10℃〜20℃のtanδが、0.1以下のものに制限される。
【0010】
ここで、粘弾性測定における−10℃〜20℃のtanδとはカバー樹脂の粘弾性特性の一つの指標であり、厚さ10mm、幅12mm、長さ約35mmの試験片をレオメトリックス社製Rhios V 4.3.2(粘弾性スペクトルメータ)を用いて周波数62.8rad/s、昇温速度2℃/minで−10℃〜20℃の温度範囲にわたる損失弾性率と貯蔵弾性率を測定し、損失弾性率/貯蔵弾性率を算出した際の平均値のことをいう。
【0011】
成分(A)のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーは、粘弾性測定における−10℃〜20℃の温度範囲におけるtanδの値が0.1以下であること、特に0.01〜0.1であることを要し、0.1を超える場合、ボール打撃時のエネルギーロスが大きくなり反発性が悪くなる。
【0012】
成分(A)のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーの市販品としては、例えば、東レ・デュポン(株)ハイトレル3078、同4047、同4767などを挙げることができる。
【0013】
本発明の成分(B)は、JIS−A硬度80以下、特に15〜75のオレフィン系エラストマー若しくはその変性物又はスチレン系共役ジエンブロック共重合体もしくはその水素添加物である。
【0014】
ここで、オレフィン系エラストマーとしては、エチレンと炭素数3以上のアルケンとの共重合体、好ましくはエチレンと炭素数が3〜10のアルケンとの共重合体や、α−オレフィンと不飽和カルボン酸エステルと、カルボキシル基又は無水カルボン酸基含有の重合性モノマーなどが挙げられる。具体的には、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−ブテン共重合体ゴム、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン共重合体並びにこれらに加えてエチレン−プロピレン−ブテン非共役ジエン、例えば5−エチリデンノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、ブテンなどを用いたエチレン−プロピレン−ブテン共重合体や、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体ゴム、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂などを挙げることができる。
【0015】
本発明の成分(B)のオレフィン系エラストマーの変性物としては、変性オレフィンエラストマー等が挙げられ、例えば、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂に無水マレイン酸をグラフト変性したもの等を挙げることができる。
【0016】
上記オレフィン系エラストマーの市販品としては、例えば、三井石油化学工業社製「MITSUI EPT」や「タフマー」、ダウ・ケミカル日本社製「ENGAGE」、日本合成ゴム社製「ダイナロン」などを挙げることができる。
【0017】
本発明の成分(B)であるエチレン共役ジエンブロック共重合体の水素添加物としては、その共役ジエンブロックが、ブタジエン単独、イソプレン単独又はイソプレンとブタジエンの混合物とからなる重合体ブロックであり、具体的には、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加物などを挙げることができる。
【0018】
このようなスチレン共役ジエンブロック共重合体の水素添加物の市販品としては、例えば、日本合成ゴム社製「ダイナロン」、クラレ社製「セプトン」、「ハイブラー」、旭化成工業社製「タフテック」などが挙げられる。
【0019】
以上の成分(A)及び(B)は、その使用に際して、1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができ、適宜調整して使用することができるが、(A)及び(B)の混合物として市販品を用いることもでき、例えば、三菱化学(株)製「プリマロイ」等を挙げることができる。
【0020】
本発明のゴルフボールを得るのに際し、上記(A)成分と(B)成分の配合割合は、特に制限されるものではなく、適宜調整されるものであるが、特に、成分(A)のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーと、成分(B)のオレフィン系エラストマー若しくはその変性物又はスチレン系共役ジエンブロック共重合体若しくはその水素添加物との混合比は重量比として95〜30/5〜70、好ましくは90〜50/10〜50であることが推奨される。ここで、ポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーの混合比が95より大きいと、材料の柔軟化が達成されず、ゴルフボールのコントロール性や、フィーリングが非常に悪いものになる場合がある。これに対して、成分(A)のポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーの配合比が30より小さいと、ポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマー本来の持つ優れた反発特性が達成できず、ボールの飛距離特性に乏しいゴルフボールになる場合がある。
【0021】
本発明のゴルフボールは、上記成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材としてなる中間層を有するものであるが、中間層の形成を行うのに際しては、必要に応じて他の添加剤を配合することができ、たとえば、金属石鹸などの分散剤を配合することができるが、特に、上記成分(A)及び(B)のみの使用が好ましい。
【0022】
本発明において、上記(A)成分と(B)成分との加熱混合物は、JIS−K7215の測定方法によるショアD硬度が10〜40、特に15〜30であることが好ましい。ここでのショアD硬度が10未満であると反発性が悪くなり、打撃時の飛距離が小さくなり、また、40を超えると打撃時のフィーリングが硬く感じられ、十分なソフト感が得られないことがある。
【0023】
本発明のゴルフボールは、上記材料にて中間層が形成されたものであるが、上記成分(A)及び(B)を主材として形成される中間層が被覆形成されるコアは特に制限されるものではなく、ソリッドセンター又はリキッドセンターに糸ゴムを巻回してなる糸巻きコアやソリッドコアのいずれのコアであってもよく、特にゴム組成物からなるソリッドコアであることが好ましい。
【0024】
この場合、コア材としては、公知のゴム組成物を使用することができ、必須成分として基材ゴム、共架橋剤、過酸化物を使用したものであることが好ましい。
【0025】
ここで、基材ゴムとしては、従来からソリッドゴルフボールに用いられている天然及び/又は合成ゴムを使用することができるが、本発明においては、ポリブタジエンゴムを使用することが好ましく、特に、シス構造を少なくとも40%以上、特に90%以上有する1,4−ポリブタジエンゴムの使用が好ましい。
【0026】
なお、所望により上記ポリブタジエンゴムに対しては、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム等を適宜配合してもよい。また、高反発性を実現するためにシス構造を90%以上有する1,4−ポリブタジエンゴムが基材ゴム中に90%以上含まれていることが好ましい。
【0027】
共架橋剤としては、従来ソリッドゴルフボールには、メタクリル酸、アクリル酸等の不飽和脂肪酸の亜鉛塩、マグネシウム塩やトリメチルプロパントリメタクリレート等のエステル化合物などが使用されており、本発明においてもこれらを使用することができるが、本発明においては、反発性の高さからアクリル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら共架橋剤の配合量は、上記基材ゴム100重量部に対し15〜40重量部とすることが好ましい。
【0028】
過酸化物としては、種々選定し得るが、ジクミルパーオキサイド或いはジクミルパーオキサイドと1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンの混合物などが好適である。その配合量は、基材ゴム100重量部に対し0.1〜5重量部とすることが好ましい。
【0029】
なお、上記ゴム組成物には、更に必要に応じて各種添加剤を配合することができ、例えば、比重調整に酸化亜鉛や硫酸バリウムなどを配合したり、老化防止剤等も配合することができる。
【0030】
本発明のゴルフボールは、コアに特定の中間層が被覆され、更にこの中間層の表面にカバーが形成されてなるものである。
【0031】
ここで、カバー材としては、特に制限されるものではなく、例えば、アイオノマー樹脂や熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主材として用いることができるが、本発明においては、アイオノマー樹脂を主材とすることが好ましい。
【0032】
このカバーとして用いるアイオノマー樹脂としては、ショアD硬度が45〜70、特に50〜65であるものの使用が好ましく、70を超えるものは、打感が悪く、繰り返し打撃耐久性に劣るおそれがあり、45より小さいものは、反発性が悪く打撃時の飛距離が小さくなる場合がある。
【0033】
上記アイオノマー樹脂としては、例えば、デュポン社製「サーリン」、三井・デュポンポリケミカル社製「ハイミラン」、エクソン化学社製「アイオテック」などの市販品を用いることができる。
【0034】
また、必要に応じて上記アイオノマー樹脂以外に種々の添加剤、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤等を常用量添加することができる。更に、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の金属酸化物、チタン、鉛、タングステン等の金属粉を配合し、比重を高くすることもできる。
【0035】
上記アイオノマー樹脂を主材とするカバーは、1〜3mm、特に1.5〜2.5mmに形成することが好ましい。この場合、カバーを多層構造とする場合には、トータル厚さが上記範囲内にあることが好ましい。
【0036】
なお、カバーを2層以上の多層構造にする場合、上記成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材として形成してもよく、この場合には、最外層を除く内側カバーとして形成することができる。
【0037】
本発明のゴルフボールを得る場合、まず、公知の方法でコアを製造する。ここで、コアとしては、上述したようにソリッド又はリキッドセンターに糸ゴムを巻きつけた糸巻きコアでも、上記ゴム組成物にて形成されたソリッドコアであってもよい。上記ゴム組成物からコアを製造するには、例えば、上記成分を一般的な混練り機、例えばニーダー、バンバリーミキサーやロール等を用いて混練りし、金型に入れ、これを145〜160℃にて加熱、加圧、成形することによって得られる。
【0038】
ここで、上記ソリッドコアの直径は、通常25〜40mm、特に30〜38mmに製造することができる。直径が小さい場合、ボール全体の反発性が十分とれず、上記範囲を超えると打撃による耐久性が低下する場合がある。更に、ソリッドコアは100kg荷重負荷時の変形量が2.0〜5.5mm、特に2.5〜5.0mmであることが好ましい。100kg荷重負荷時の変形量が2.0mmより小さい場合、打撃時のフィーリングが悪くなり、5.5mmを超えると反発性が悪くなる場合がある。
【0039】
本発明のゴルフボールは、上述した糸巻きコア又はソリッドコアに対して、中間層及びカバーが順に被覆されたものであるが、被覆形成の際には、通常の射出成形による方法、予めハーフカップを成形しこれをコアに被せて熱プレス成形する方法などの公知の操作を採用することができ、上述した中間層材料、カバー材料の性質に応じて順にこれらの方法で成形を繰り返せばよい。
【0040】
この場合、中間層の厚さは0.5〜3mm、特に1〜2.5mmであることが好ましい。
【0041】
本発明のゴルフボールは、製品ボールとしての100kg荷重負荷時のたわみ量が2.0〜5.0mm、特に2.1〜4.0mmであることが推奨される。たわみ量が2.0mmより小さいと、打撃時のフィーリングが悪くなり、また5.0mmを超えると、反発性の低下により打撃時の飛距離が小さくなってしまう場合がある。
【0042】
本発明のゴルフボールによれば、特定成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材として中間層が形成されているので、反発性能の高いポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーと、非常に柔軟な(ショアD硬度が低い)オレフィン系エラストマー若しくはその変性物又はスチレン系共役ジエンブロック共重合体の水素添加物とが相俟って、打撃時のフィーリング及びコントロール性能が改良されると共に、飛距離性能の向上を図ることができる。
【0043】
なお、本発明のゴルフボールは、カバーにディンプルを有するものであるが、その幾何学的配列としては、8面体、20面体などで、ディンプルの模様としては、スクウエアー型、ヘキサゴン型、ペンタゴン型、トライアングル型などのいかなるものを採用しても差し支えない。
【0044】
また、本発明のゴルフボールは、その直径、重さはゴルフ規則に従い、直径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成することができる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【0046】
〔実施例、比較例〕
表1に示すゴム組成物を使用して、バンバリーミキサーを用いて混練りし、155℃で15分間加圧成形して、同一形状のソリッドコアを調整した。
【0047】
次いで、このコア上に表2の処方の中間層材、カバー材を用いて順に射出成形し、表3のスリーピースソリッドゴルフボールを製造した。
【0048】
得られたゴルフボールの硬度、飛距離、フィーリングを評価した。結果を表3に示す。
【0049】
なお、中間層を形成するのに際し、中間層材については、それぞれ厚さ1mmの樹脂シートを電熱プレス(160℃)で作成し、約2週間、23℃の恒温槽内に放置した後、下記の方法で樹脂硬度及びtanδを測定した。
【0050】
樹脂硬度:1mm樹脂シートから試験片7個を作成し、これら7個の試験片を重ねてJIS−K7215記載の測定方法にて測定した。
【0051】
tanδ:幅約10mm、長さ約35mmの試験片を作成し、レオメトリックス社製粘弾性スペクトルメータRhios V 4.3.2を用いて、周波数62.8rad/s、昇温速度2℃/minにて測定した。
【0052】
打撃性能:ドライバー(#W1、ヘッドスピード45m/s)、9番アイアン(#I9ヘッドスピード33m/s)、パター(#PT)にてそれぞれ打撃を行ない、表3の項目について調べた。なお、フィーリングの評価は以下の通りである。
○:良好
×:不良
【0053】
【表1】
Figure 0004069338
【0054】
【表2】
Figure 0004069338
【0055】
【表3】
Figure 0004069338
【0056】
*ハイミラン1605、1706
いずれも、ショアD硬度63のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル(株)製)
*ハイトレル
いずれもポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマー(東レ・デュポン(株)製、( )内の数字は−10〜20℃の範囲におけるtanδの値)
3078:ショアD硬度 30 ガラス転移温度−48℃(0.07)
4047:ショアD硬度 40 ガラス転移温度−40℃(0.06)
4767:ショアD硬度 47 ガラス転移温度−35℃(0.07)
*プリマロイA1500
ポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマーとスチレン系ブロック共重合体を主成分とするアロイ材料(三菱化学(株)製)
JIS−A硬度 55
*EG8200
エチレン・オクテン・コポリマー(ダウケミカル(株)製)
JIS−A硬度 75
*AR201
エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂に無水マレイン酸をグラフト変性したもの(三井デュポンポリケミカル(株)製)
JIS−A硬度 51
*A703
エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂(三井デュポンポリケミカル(株)製)
JIS−A硬度 77
*タフテックM1943
スチレン系ブロック共重合樹脂(旭化成工業製)
JIS−A硬度 67
【0057】
【発明の効果】
本発明のゴルフボールは、フィーリングが良好で、飛距離の向上を図ることができるものである。

Claims (5)

  1. コアと、コアを被覆する中間層と、この中間層を被覆するカバーとを具備してなるゴルフボールにおいて、上記中間層が下記の成分(A)及び(B)の加熱混合物を主材としてなり、その成分(A)と成分(B)との配合比が重量比として95〜30/5〜70であることを特徴とするゴルフボール。
    (A)ショアD硬度が25〜50であり、粘弾性測定における−10℃〜20℃のtanδが0.1以下であり、かつガラス転移温度(Tg)が−20℃以下であるポリエーテルエステル型熱可塑性エラストマー。
    (B)JIS−A硬度が80以下であるオレフィン系エラストマー若しくはその変性物又はスチレン系共役ジエンブロック共重合体若しくはその水素添加物。
  2. 成分(A)と成分(B)との加熱混合物のショアD硬度が10〜40である請求項記載のゴルフボール。
  3. コアがポリブタジエンゴム、アクリル酸亜鉛、過酸化物を配合してなるゴム組成物にて形成されたソリッドコアである請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. カバーがアイオノマー樹脂を主材としてなる請求項1乃至3のいずれか1項記載のゴルフボール。
  5. 100kg荷重負荷時のたわみ量が2.0〜5.0mmである請求項1乃至4のいずれか1項記載のゴルフボール。
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